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公演は終了しました
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おしらせさん(Android SoftBank openmobile)が退室しました。  (2021/9/30 01:37:35)

(明転、拍手。満足そうな表情の少女は笑って観衆へと手を振り恭しいお辞儀をしてみせる。けれどその目は確かな死を映し取って、その上で輝いている。足元に誰かの命を転がすことをなんとも思っていないその顔で。)……これにて公演は終了となります!楽しんでもらえたかしら、ねぇ、素敵だったでしょう?生きて、足掻いて、そうやって。……この続きは、この物語に至るまでの彼らは、どこかで見られたかもしれないし見られないかもしれない。ま、わたしには関係無いけど。(ふるふる、ツインテールが首を振るのと共に揺れる。はあ、とため息を零した。酷くナンセンスなブーイングが耳に届けば退屈そうに怠惰そうに、そして心底呆れたような声で口にした。)どうでもいいでしょう、この先なんて「決まりきってた」わ。だからそうしただけ、過程が少し違っていただけよ。それじゃあ、もしかしたらあるかもしれない次の公演をどうぞお楽しみに!(途中まで酷くつまらなさそうだったのが嘘のように表情を明るく弾けさせては頷いた。最初のように、軽い跳躍の後に姿は消える。後に残されるのは物言わぬ2人の人殺しだけだ。)   (2021/9/30 01:37:33)

おしらせさん(Android SoftBank openmobile)が入室しました♪  (2021/9/30 01:31:15)

おしらせさんが部屋から追い出されました。  (2021/9/30 01:31:15)

(冷えている。冷えて、終わって。ここで全てが止まったのだと感じて、目を伏せた。ああもう何も無い。許してくれとは言わない。乾いた感触。震えた声で名前を呼んだ。2度目の終わり、当然声は返らない。なんだったかな、なんだったっけ。かちゃん、鍵の開いたような音。視線を上げてみれば「部屋」らしい窓と扉が壁に存在していた。どちらも白いけれど、先程までのなにもない空間よりはマシだろう。ふらふらと立ち上がる。目的地はもう決まっていた。酷く空っぽで、もう何も残っていないんだ。窓の外から見た月は綺麗だった。きっと、明日の月も綺麗だろう。終点へ至る、向かうべき先を見据えている。何処までも真っ直ぐに歩いて行けると思っていた、きっとそうだった。そこで、視界が、世界が、何もかもが暗転した。ぐしゃり、何かが壊されるような音が頭にやけに響いていた。)   (2021/9/30 01:30:58)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、さんが自動退室しました。  (2021/9/30 00:36:03)

(見てくれなかったのはお前の方だろう、類。それを声にしたつもりになって、目を閉じたいのを堪えてただその生の終わりを感じていた。抵抗のひとつもない、その衝動に最大の救いと幸福を。この生に何処までも意味が無かったことを指し示されて痛みだけが脳を掻き混ぜる。なんで、お前だけ救われるんだ。オレの事は救ってくれないのに、お前さえ見てくれなかったオレを、天馬司だった誰かを、どうして。痛みばかりが増して、苦痛に顔を歪めて。いっそ殴りたくなるようなその感情を噛み殺す。なぁ、類。オレにはお前の存在が必要だったんだ。爪先の全てに至るまで、壊れてしまっても尚って思ってたのも全部夢だったかもしれない。あの日、その手を引き留めなければ変わっただろうか。あの瞬間までは生きていた天馬司は何処へ行ってしまったのか。全て全てを終わらせるために力を込める。押し倒すように体重を掛けて、掠れた声で名前を呼んだ。あの日の言葉をひっくり返す。)…誰よりも、オレがお前を許しはしないだろうな(2度もこんな選択をさせてオレを殺したお前を許せる訳が無いだろう。けどその感情だけは確かだった。柔く触れてしまうこの口を、止めることは叶わない。)   (2021/9/30 00:08:30)

(まっさらになる。取り戻した気になっていた元の姿はああ、と声を漏らす間もなく悪夢に変わる。足の爪の先まで氷漬けになった様に動きが鈍る感覚は冷えたタイルと浴槽の中を思い出して、それから司の顔を、思い出せただろうか。後悔なんてものじゃなくて、改めて司の顔に焦点を当てる。口元から、鼻、瞳に向かった所でまた靄が掛かったような。彼は、何時もこんな顔で?それに気付いた所で、また何かが揺れた。)、考えた所で見えないからね(ずっとずっと奥にしまい込んだのは君の癖に、なんて腹の奥から零れそうになったそれは既のところで押し潰されて死んだ。呆気なく死んだのはあまりにも馬鹿馬鹿しいせいだ。多分、苦しい。身体はこれを望んでいたと言うみたいに先まで大きく動こうとはしなかった。かぷ、ひゅう、は。代わりに漏れ出る音は音を覚えたばかりの様で、何だかそれが面白くなって。はたりと溢れた涙にも合わせて、みっともなくくしゃくしゃの顔を晒した。)   (2021/9/29 23:23:41)

(押し付けられると嫌なくらいに感じるその脈動を、今から止めるのだと思うと、あれ。なんだっけ?まぁもうどうだっていいな。なんにせよオレはこの絶望を飲み干さなければいけない。その方がいいってなんだ、さあ?知らない。考えたってどうにもならない。どうせ結末は一つだけ。その結末を誰も彼もから望まれている。愛してくれているのならこの痛みくらい汲んでくれたっていいのに当たり前だって顔で先を行ってしまうんだ、何度その手を掴んだって無力でしかなくて、いよいよ掴んだ手ごと切り落とされる。全身を這うあの瞬間の記憶。何度も何度も繰り返して行き着く先は、きっと出来るって漠然とした自信と。)──オレの気持ちなどどうでもいいんだな(手も肩も酷く震えている。思い返せばずっと前から類はオレがどう思うかを二の次にしてきた。そうでいいと受け入れてしまったことを今になって後悔したかもしれない。指先に強く強く力を込める。残念なことにリハーサルはバッチリ済ませてあるんだ、だからこの手で終わってくれるだけいいってそんな呪いを繰り返していれば自らの呼吸さえ怪しくなる感覚を愛おしいと錯覚し、歪な笑みを浮かべた。)   (2021/9/29 22:47:05)

(わんわん、頭の奥にまで突き刺さる笑い声に釣られるように上がった口角は歪であった。水面に映る月の様。何が面白い訳でも無い、何かを思う事も無い、ただ、それが必然だと言わんとする顔で司を見た。頬から続けて、喉へ蛇が身体を這う。冷えたそれが繕った熱を纏って這う。これ一つの彼からの愛を取り逃したくは無いと思ってしまって、撫ぜた司の指先の上から強引に喉へ押し付けた。もうずっと前から、螺子が外れている。)うん。……、その方が良いから。(良い、とは。到底類にしか分からない事だ、頭の中をざらりと撫でられ、継ぎ足され、縫い付けられる感覚なんて自分だけが憶えていればいい。途切れた後の司に不安が無いと言えばそれは嘘になってしまう、けれど、降壇する指定の位置をどうにも変えられない。それを行う術がない。装置である以上の価値を付けられていない事に気付いてしまっては、乱雑に書き換えられて終わるのだろう。次第に途切れていく暗い夢の続きに焦る心すら投げ出してしまった。)   (2021/9/29 22:26:17)

おしらせさん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/9/29 22:25:53)

おしらせさん(Android SoftBank openmobile)が入室しました♪  (2021/9/29 22:25:11)

おしらせさん(docomo spモード)が退室しました。  (2021/9/28 04:29:09)

おしらせさん(Android SoftBank openmobile)が退室しました。  (2021/9/28 04:28:53)

ああ、わかっている。(やけに落ち着いた声だった。何処までも真っ直ぐに歩いてしまうせいで、それしかないことはわかってしまっていた。殺してはくれないんだろう。もう一度、もう一度。おかしくておかしくて仕方が無い。乾いた笑いが零れたかと思えばそれを皮切りに大きな笑いが起きる。彼の腕の中で何がそうツボに入ったのか、やたらと通るその笑い声を響かせに響かせては少しの間を置いて息をついた。その優しさが痛くてしょうがない。いっそ殺されてしまう方が余程楽なのに、愛おしさ故に苦しい方は自分が背負おうと思えてしまうんだから馬鹿馬鹿しい。自分の身のうちに宿るその感情が確かに元は愛の形を取っていたことを確かめるように頬に口付けてはその喉をさすった。そういうことだろうと言うように、諦めの色で塗り潰した目を向けて。)……類。お前は、やれと言うんだろう?(ちょっとだけ悲しそうに眉を下げる。どうせならおかしくなって終わってしまうまで何も無いこの部屋で短すぎる余生を過ごしたっていいのに。それでもその命を消費して出ることを望むんだろうと、それら全てを引っ括めた問い掛けを投げかけた。何が面白いか、口角は不格好に引き攣っている。)   (2021/9/28 04:27:12)

(見えない、見れない、後から追ってくる影を受け入れる事が出来ずに目を逸らす。して。不意に弾かれた手に声が息に混じって零れ落ちた。じん、と痛むそれをなあなあに、咄嗟に壁をなぞればやけに落ち着いた足取りで司の元へと歩み寄って最後の面に爪を引っ掛ける。大正解、なんて場に合わない単語を思い浮かべながら苦い笑みを漏らして。手札の内の片方は絶対に選び取ることは無い。けれど、それが自分可愛さなのかは分かったものでは無かった。ただ、今はどうにか司の傍にいてあげたくて、並ぶ様に床に体勢を崩してその身を抱き寄せた。)……僕からの提案は一つ、(だけど、それは。どうしたってこの場所を出るには選択肢が限られている事、一人は、終わる事。より正確に行くならば、この提案が正しいのは分かっていて尚、言い出せないのは司を思いやっての事だろうか。)   (2021/9/28 04:14:00)

(強く握られる手ですら愛おしいからダメなんだ、こうしてお互いずるずるとダメになって停滞して、でも一緒にダメになっていくのは心地が良くておかしくなってしまったみたいだった。嫌な予感しかしないのもわかっている、けれどオレは僅かに残された輝きに引っ張られて進む以外の道が無くて、黙ってそのまま手を引いた。2度目の右折の先、指先に引っ掛かったそれの形を認識してはキツいフラッシュバックを感じる。生々しいあの感触、苦しそうな表情。からん、と銀が落ちていくその音までもを思い出すと気付けば条件反射的に繋いでいた右手を振り払った。確かめなければ、確かめないと。左に壁を捉えて、そのまま彼を置き去りにして次の形へと走っていく。行き着いた先、あの時目にして握らされたそれと同じ形状に思えるその形が爪先へと引っ掛かれば要求されている事を流石に把握させられてしまって膝から崩れ落ちる。思い出す。思い出す。思い出す。あの日のこと、生と死の匂い、恐怖、絶望、それで良かったなんて言いくるめて押し付けた感情。そうするくらいならばと思うけれど、飲んではくれないだろう。ぼんやりした目を類へと向ける。)るい。……これからどうしようか?   (2021/9/28 03:24:28)

(すん、と鼻を鳴らすとじっとりとした気分の悪い朱の臭いが抜けた様な気がして、どく、どく、大きく脈を打った。引っ張られる様に手の痺れと不快感を思い出す。もういい加減、忘れてくれ。そんな感情は置いていったままに鮮明で、憎たらしい。溺れそうになった刹那、はっとする。名を呼ぶ声に酷く安心感を覚えて、それから小さく、弱々しい声で謝れば無意識にぎりぎりと強く握っていた手を僅かに緩めた。)…嫌な予感しかしないよ、(確かになった訳では無いが、書き殴ったような芝居の中の終わりを知っていた。暗転前の仕草をこの眼で覚えていた。けれど、それを受け入れたくは無くて今だけでもと目を伏せる。彼が手を引いてくれているから、その間に上から終わりを書き換えて、捻じ曲げて。それからの先が一向に見えないのは、選びとる道まで分かりきっているからと嘲笑われている様な感覚がした。)   (2021/9/28 03:11:14)

(優しい甘さに強がろうとする側面が全部剥がされて溶かされるようなそれに身を委ねて甘えていたくなってしまうその怠惰さえ許されてしまえば後に残ったのは余計薄っぺらになった己だけ。愛だ恋だと呼ぶには捻れすぎた感情を返礼品として差し出せば受け取ってくれるのさえ、きっと優しさと甘さの一部でしかないのに。そうして弱い部分を隠していない状況で向き合わされてしまったそれに、当然ながら彼もまた動揺を示す。歪む表情、無慈悲に落とされたその答えにこちらも表情が歪む。頭の中でいくつもの記憶が反芻される。揺れるあの感覚。ぼんやりと車窓に浮かぶ眠そうな自分の顔と物憂げでそれでいて焦りを内包した類の顔。頭の中だけ揺れているようで気持ちが悪い。擦り寄ってくる彼の頭を自分だって全然大丈夫では無い癖に大丈夫な風を装ってあやすように撫でてやれば名前を呼ぶ。)……何を、言いたいんだろうな(あの日の話がしたいのはわかる。けれどその先に、何を求められているのか。思考が止まってしまってわからないまま、答えが知りたくて逃げるみたいに手を引いて歩き出す。それはさながら、あの日木々を掻き分け先を急ぐ類のようだった。)   (2021/9/28 02:38:00)

(丁寧に丁寧に、そっと扱って。自分の腕の中で魔法の解ける星に一等の甘さを注いでしまうのには、ほんの少しの罪が混じっている。何者でも無い彼にもまた、愛だとかを向けてしまうのは司にとってはどういうものなのか。答えを聞いた所で返す言葉は、それでも好きだから、の一つだけなのだが。)そうだね、…(続く言葉は、空気になって抜けていく。最低な連想ゲームであるならば、記憶に焼け付く強いもの、思い出したくないものが並ぶのだろう。だとすれば、次は。ある程度予想が着いた辺りで、軽い音を司が鳴らす。一言も音にならない彼にぱちり、と一つ瞬いてすぐ様壁に指先を滑らせていけば、ピースの嵌っていく様ににくしゃりと顔を歪めた。何でもない振りは流石に出来なくて、落ちるように静かに、形の名を口にする。ばち、ばち、と頭の中で弾ける記憶は未だに鮮明で、振り払いたくて。そろそろと彼の頭に擦り寄って、誤魔化そうとした。)   (2021/9/28 02:23:28)

おしらせさん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/9/28 02:10:08)

おしらせ滞在時間が360分を超えたため、さんが自動退室しました。  (2021/9/28 02:06:18)

おしらせさん(Android SoftBank openmobile)が入室しました♪  (2021/9/28 02:05:45)

おしらせ滞在時間が360分を超えたため、さんが自動退室しました。  (2021/9/28 02:03:25)

(くすくす、何処かから少女の笑い声が聞こえたような気がする。酷く楽しそうなのに冷たいその声は、この場所に閉じ込めた張本人のものなのだろう。触れる温度に暖かいような寂しいような不思議な感覚に囚われ足を掬われれば向けられたおかえり、の声に動けなくなる感覚がした。こうやって雁字搦めになっていくんだろう、それでいいんだって思ってるから、笑ってみせる。)ああ。……とりあえず、他の壁も見て回ろうか(酷く曖昧に、けれど落ち着いて、でもちょっと下手くそに。そういえば、月と来たら次はなんだろうか。オレ達を無理やりあの日に引きずり込むようなものなのだろう、それならば列車、或いは──停止。僅かに歩みに鈍りを見せた。なんでもない風にまた一歩を踏み出して彼の手を引き、壁を伝って歩いていく。右折して、その間も少しざらついた壁に手を触れさせていれば不意に爪先が引っ掛かった。その壁に浮いた形を見て、はくりと口を動かした。声を失ってしまって、もうなんだかだめみたいだ。強くはいられなくなってしまったのも相まって思考が緩慢になればただ助けを求めるみたいにちらりと彼へ視線を向けてこつこつと壁を叩き仕草で示して。)   (2021/9/28 01:15:04)

…いい趣味をしているよ、本当に。(この箱を仕立てた何かへ、投げやりな賞賛と嫌悪を向ける。これ程までに外野を認識出来ているのは、投げ込まれた舞台の客席に一つ、二つ、確かでは無いがそこにいたからだろう。その様はさながら、出来の悪い映画を眺めているようだったが。これだけ必死になっているのだって、役者として、演出家としての意地だったと言ってしまおうか。今度は誰にも邪魔されずに、自分達らしい形で終われるならば。不意に手を引かれれば、ぐら、と崩れた足のままに抱き締められる。僅かな動揺は隠せていないけれど、彼の意図くらいは汲み取れる。そう、それなら。片付かない頭の中を纏めて隅の方に寄せて緩やかな表情を向ける。再び絡められた手を握り直せば、その甲にそっと唇を寄せて双眸を捉えた。)おかえり、司くん   (2021/9/28 00:53:41)

……そう、か。(素直に頷くことが出来なくて誤魔化すみたいに笑顔を浮かべた。そう、だったはずなんだけれどなあ。そうだったはずなんだ、「天馬司」はそうだったはずなのに。不意にちょっとだけ呼吸が苦しくなって、下手くそなヤツめと口元だけで笑った。そもそも天馬司であればそんな迷いも嘆きも抱かなかっただろうに。震える唇を誤魔化すために1度強く噛み締めて、それから声を出す。)やっぱり月だよな。月、なんだよな……(酷く心拍数が上がっていくのを感じる。明確に認識したそれに吸い込まれそうな程大きく近くに映った満月とあの日の言葉を思い出す。けど、縋り付くようなその手に何処か安堵を抱いてしまって、本当に最低だって思うばっかり。類だってそうだと言うのなら、まだ救われているような気になってしまう。ぐっと手を握り直して、それから引き寄せる。その背へと腕を回して抱き締めて、それだけ。そっと身体を離せば何も言わないで控えめににこりと笑いかけた。舞台から引き摺り下ろされてしまったショースターになるはずだった何かは、最早何かでしかない。そういう在り方しか出来ない。だから少しだけ繕うのをやめて、求めるみたいに指を僅かに絡めた。)   (2021/9/28 00:09:46)

好ましいものではあるけどね、(確かに、好ましいものであったのだ。熱中して白んでいく視界、暗転の先に待つ灯、それを身に纏った。奪い取ったのは、一体誰だと言う。世界だと、気紛れだと、投げてしまいたかったあの日を遠くに思い出す。そうして隣にいる司を双眸に閉じ込めれば、瞬いて蓋をした。解れを誤魔化しながら皮を被る彼だって、手放してはいけない星だ。気付かない内に綻ぶ星だ。)……ああ、何か。月だ。(向けた視線の先。彼が見付けた違和感を、倣うように指先で辿る。弄ぶ様に縁に爪を引っ掛けながら、やっぱり、と最終的に辿り着いてしまう先に曖昧な表情が浮かぶ。叶う事なら封をして、鍵をかけて、隅の方へ追いやっていたいものを無理矢理引っ張り出されているようなものだ。彼にとってもまた然り。後、数個あの日と結びついてしまうならば、僕はこの最悪な舞台を完成させなければいけないのかもしれない。また、巻き込んで。募っていく不安に押し潰されそうで、苦しくて。どうにかそれを逃がそうと緩んだ司の手を縋り付く様に乱雑に握り込んだ。)   (2021/9/27 23:51:42)

白は眩しいからな(闇へと逃れ、夜に慣れ切った頭には確かに眩しい。ひとつ頷いて薄っぺらな笑みを浮かべた。そんなものにさえ慣れてしまって、口角を上げることだって全く難しくなくなってしまったんだから不思議だ。あの日の痛みはもう消えてしまったんだっけ?なんて。こちらへと問い掛けを向けるその口振りはやはり何かを知っているようでむず痒い。一体何をと問い掛けてもいいんだろうか。白すぎるその壁を指先でなぞっていく。ざらりとした感触の中、僅かな引っかかりを指先に感じて目を凝らす。そこにある形に見覚えを感じて数度瞬いては意識を回すより先にくい、と手を引いていた。)類。ここ……ううむ、やっぱり見えづらいな。この辺りなんだが(こつこつと関節で叩くようにしてその一点を指し示す。あの日の記憶を思い出さないように封をして静かに息を止め、はっきりと認識したそれは月の満ち欠けを指しているようだった。これが何を言いたいのかはわからない、けれどこの真っ白な空間でノーヒントでは無かったという事実は安堵感を与えてくれる。この調子で他にも何かしらあるとすれば出られない事はないはずだ、と思えば握る手は少し緩んだ。)   (2021/9/27 23:12:45)

……僕も同感だ。居続けるには少し、眩しいし(きゅ、と持ち上げた口角は数秒と待たずに消えていく。傍に居るからか、それとも。普段よりも揺れ動いて、落ち着かない姿を見ていれば自ずと冷静に思考を回してしまう。提案の元は、繋ぎ止めている夢の果て。白色の照明が照らしていた自分の姿を何度も巻き戻して、回して、戻して。悪癖とも呼ぶべきだろう、戻れなくなりそうな意識をまた、司に引っ張られて取り戻す。言い訳は、きっと要らないだろうから引かれるままに足を動かした。)そんなに広くない、か。……どうだい、司くん。何か違和感とかは、(自分だけに用意された台本だと言うべきかは分からない。お前の好きな様に、そういう意図も一匙ほど垂らされていそうな都合のいい作りにほんの少し昂揚している感覚。大きな形だけをなぞるならもしかすれば。けれど、組み上げた構想を直接彼に聞かせるには気が引けてしまう。だって、それはあまりに酷い。自分とて本意では無いものを、押し付けるなんて、許せる事ではなかった。)   (2021/9/27 22:54:46)

存分に頼ってくれて構わんぞ、類。……そうだな、こんな場所に長居はしたくない(語調は力強く、けれど含んだ色は何処か物悲しげに。にこりと浮かべた笑みに滲んでしまう感情を繕わなければとまでは思わないどっちつかづさは、特別感と窮屈さのどちらをも彼に与えるんだろうか。繋いだ手が時折滑り落ちて離れてしまいそうなのが怖くなって、ぎゅっと力を込める。全部全部安心感を得たいだけでお前のためじゃなく、オレのためでしかない。ふっと頭を刺した言葉を振り払うように首を小さく横に振ってから手を引いて歩き出す。最初の位置がわからなくなってしまってもいいか、ぐるぐると巡り続けたらいい。その先に本当に何も無かったとしても、それでいい。……けど、不思議だった。こういう時の類は、いつもでは無いけれどどうも何かを知っているような風の顔をする。どうしてそこまで明確に、探すのではなく触れようと提案したんだろうと気にはかかる。でも聞いてはいけないような気がして、聞き流した体で歩を進めた。白すぎるせいでわからなかったけれど思っていたよりは広くなかったその部屋の壁に行き着いては、空いた方の手で確かめるようにぺたりと触れた。)   (2021/9/27 22:10:20)

頼もしいねえ、それなら安心だ。(司として選びとった百点満点の返事に、苦くも柔らかい笑みを浮かべる。掴み取っているはずなのに触れた感覚がしないのは普段通りで、それはそれで安心し得る要素の一つと呼べた。停滞し続けているだけ、先が見えないままの舞台を見続けるのは一体、何処の誰なのだろうか。即席にしたって、作りが粗末な箱の中で演出家の端くれは何を。夢の終わりと現の切れ間を見失ったまま、感覚がしっかりとしない脚に力を入れれば彼の横に並び立つ。気を抜けば、ふらついてしまいそうだ。綿菓子を踏んでいる様な、いない様な。司の手を握る力が不規則に変わる。目が覚めてから、ずっと落ち着かない感覚がまとわりついていて気分が悪い。いっそこの位に何も無い方が安心だと、彼は思うのだろうか。今は鳴りを潜めた衝動を刺して、無かった事にする。それから改めて自分の目で、痛い程に清廉な部屋を認識した。)……取り敢えず、壁に触れないとね。   (2021/9/27 21:59:47)

……?ああ、オレなら大丈夫だぞ。この通り外傷だってひとつとして無いからな(その心配を汲み取れないほどの距離感では無いし、きっと誰より彼について知っているだろうから当然わかってしまうんだけど、そこは敢えて見ないフリをしていく。彼も此方に対してそうするように、互いに見なかったことにして嘘を付き合うばかり。それでいいと互いに思えているかはわからないことだけど。緩やかに目を細めて笑っては額を擦り寄せる仕草を眺め、それから改めてぐるりと部屋を一瞥した。やはり何も無いように見える。けれど、何のヒントもないことはないだろう。手を離さないまま立ち上がる仕草を見せてはほら、と催促するように手を引く。最初にいた場所もわからなくなりそうだけれど、多分おそらくここは部屋、壁のある場所なのだと思う。決してあの日常に帰りたい訳では無い、彼が傍に居るならまぁそういうこともそれはそれでと思える程度には心が凪いで、生を繋ぐ事に飽いてしまったけど……なんとなく、何かにせっつかれるみたいに動かなければと思っていられた。それはどちらかといえば自分はどうでも良くて、とりあえず彼に生きていて欲しいだけかもしれないけど。)   (2021/9/27 21:25:15)

……そう、(ほんの少しだけ、安堵の色が混じった声が出た事にささやかに動揺を見せた。彼が、彼だけが背負わされた重荷が増えて居なかった事に、だろうか。そればかりなら構わない。構わないはずなのだけれど。不意に伸びてきた手をするりと受け入れつつ、彼の一挙一動を緩く琥珀で追い掛けていれば、嫌でも気付いてしまう。ああ、また。そう思いはするが、彼なりの防衛装置の様なものだと言う事は流石に理解している。決して、触れるな。目覚めた司に合わせる様に、目を伏せて、一呼吸。今度は確かに、僕になった。)……うん、大丈夫そうだ。司くんの方こそ大丈夫なのかい?(愚問だと言うことは分かりきっている。それでも、何か、取り零してはいけないだろうから。此方からも、ちゃんと手を握り込めば、確かめる様に額を擦り寄せた。)   (2021/9/27 21:13:02)

……わからない。(少し瞼を伏せて、控えめにそうとだけ返した。何も飲み込めていない。ただ、ふたりこの場所に閉じ込められているというそればかりを認識している。見回したところであるのは白だけ。巧妙に隠されているだけで何かがあるのかもしれないけれど、現状この場所から見回した限りでは何ひとつとして見当たらない。止めていた認識を、緩やかに意識を失う前へと向ける。当然ながらぼやけているそれに、あの日の出来事をぼうっと思い出す。余程のショックを受けでもしただろうか、そうでなければ説明がつかないと思うけど。安心を求めて彼の手を握った。控えめな温度に息を吐き出す。双方が目を覚ましても始まる様子のないそれに深々と息を吐き出した。あれもこれもと思い出して狂いそうになる自分を一度手に掛けて、そうして無理矢理明るい自分の皮を被る。)ともかく、動いてみないことには変わらないだろう。類、動けそうか?(動揺も恐怖も噛み殺しその問い掛けを向けた。近寄ってみたら見える文字だとか、何かしらはあるだろう。何かしらがなければ話にならない。じっと双眸を見つめてはまだ握ったままのその手に少し力を込めた。)   (2021/9/27 20:49:10)

(手を伸ばす、すり抜ける、呼吸が乱れる、それから。それから。暗転した舞台に一つの音が鳴る。体をぐん、と引っ張ってくるその音に意識を向けると大きな断絶音と共に視界が白けていった。一切の色も無く殴り込んでくる白に、反射的に閉じる目蓋をぐしぐしと擦る。未だにふわふわと浮いている様な感覚に呑まれながらも確かに傍に居る有彩色を捉えて、名前を呼び返す。)……ここは、?(最後の記憶は曖昧だ。じっとりとこびり付くあの夢が、何時までも離れないでいて。揺れる頭を起こしながらも現状を知ろうとする辺り、酷く冷静で居られている気がした。…冷静でいなくては、見えているのが惨状だからと言うべきかもしれないが。本当は、耳の奥でずっと鈍い音が駆けている。けれど。努めて、普段通りに。緩慢な動作で頭を振れば、元の姿を意識した。)   (2021/9/27 20:35:10)

(白い光が瞼の向こうから差し込んでいるのに気付いてゆっくりと目を開く。瞳を貫いて差し込んでくる光に一度目を細めては数度瞬き、改めて身体を起こした。白、白、白。右を見ても左を見ても、上を見ても下を見ても白くて、壁までの距離感がおかしくなりそうな部屋だった。……前言撤回、確かにこの部屋は酷く白い。照明が何処にあるのかわからない程に白い部屋ではあったけれど、隣には見知った姿が横たわっている。手を伸ばす。呼吸も脈も確かにある。その安心に先ずはほっと胸を撫で下ろし、眠っているその顔を見下ろしながら紫の髪へと指を通した。動揺していないかと言われれば嘘になる。が、類が共にいるなら話は別だ。それならどこに居たって変わらない。閉じ込められただろうか、そもそも扉も窓も見当たらないこの部屋は一体部屋と呼べるのだろうか。わかりはしないけれどまあいいと置いておける。どうせあの夜みたいに、奇怪な出来事に遭遇しているのだろうと冷えた頭で判断を下すだけ。息を吐き出して、それからその肩を揺する。片方だけが起きていても意味が無いというのは、こういった場所の鉄則だろうから。)類。……類、起きてくれ。類の力が必要なんだ   (2021/9/27 20:08:58)

おしらせさん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/9/27 20:06:09)

おしらせさん(Android SoftBank openmobile)が入室しました♪  (2021/9/27 20:02:51)

おしらせさん(Android SoftBank openmobile)が退室しました。  (2021/9/27 19:58:20)

……この部屋がどんな場所かって?それは……ふふ、見てのお楽しみ!2人の少年による素敵な素敵なショーをどうぞ心行くまでお楽しみくだされば幸いです!では開演まで今暫くお待ちくださいませ(スカートの端を摘み、綺麗な綺麗なカーテシーをしてみせてはとん、と地を蹴った。黒い靴のこつりという足音が部屋に響いたかと思えばその姿は眩い光に包まれ、ぱちりと溶けて消えていく。何も無いその部屋に残されたのは、黄色と紫、それぞれの色のアクリルで形作られたひび割れたり欠けたりした星型だったであろうアクセサリーパーツのようなもの。それが何を指し示すかは言わずもがな、そうでしょう?白い静謐の中、きらめくことの無いそれはただ佇んでいた。)   (2021/9/27 19:58:18)

レディースアーンドジェントルメーン!さぁさぁ皆様お立ち会い!寄ってらっしゃい見てらっしゃい!遠からんものは音にも聞け!近くば寄って目にも見よ!(真っ白な室内に現れたその少女は声高々に宣言する。ツインテールを揺らしながら少女は死に淀んだ瞳を細めて笑い、目に見えない観衆に向けて両手を広げてみせた。くすくすころころ、笑い声を転がしては黒いスカートを揺らして観衆を笑うように、踊るようにステップを踏んではその部屋の中央へ立つ。)   (2021/9/27 19:57:24)

おしらせさん(Android SoftBank openmobile)が入室しました♪  (2021/9/27 19:56:41)

おしらせ新規ルームを作成完了しました。(Android SoftBank openmobile)  (2021/9/25 05:05:33)


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