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おしらせ二子さん(iPhone 175.177.***.20)が退室しました。  (2023/11/5 10:04:46)

二子(( ( ・If story __ もしも少年がサッカーをしていなかったら。)   (2023/11/5 10:04:43)

二子(__1人孤独に陥ってしまった男の子は、今後クラスメイトにも、両親にも、…そして当然、"青い監獄"の者たちにも顔を見せることは無かった。)   (2023/11/5 10:03:46)

二子……眼だけじゃなく、もう、この顔ですら誰にも見せること出来ませんよ僕は。今まで、何も興味なかった。虐められても、どれだけ殴られても、興味なかった。でも、大事なものを壊されてから、僕の中で全てが崩れ落ちた。僕は、こいつが嫌いだ。嫌いで嫌いでしょうがない、やり返したい、大事なものを、こいつの大事なものも同じように壊してやりたい。でも僕にはもう、そんな資格がない。だって負けたから。敗者だから。僕はもうこいつの支配下に置かれた奴隷であって、人間のようで人間じゃない。   (2023/11/5 10:03:31)

二子(ウザい、うざいうざいうざいうざい。気持ち悪いんだよ死ね。死ね。消えろカス。クソ邪魔。どっか行け、あっち行け、そして死ね。渦巻いた気持ちが口から飛び出るのを制するには、随分と時間がかかった。何か言いたいけれど、生憎声も嗄れて何も出ない。うっすらと眺めていた地べたから顔を上げると、そこには明るい視界が待ち受けていた。前髪が剥がされたと気がつくまで少々タイムラグがあったものの、状況を理解してからは行動が早かった。離せと言わんばかりに手首を掴んでやめろと言わんばかりに首を振る。その度強く引っ張られて、このまま根こそぎ引き抜かれるんじゃないかと思うほどだった。痛い、痛い、痛い。生理的な涙は視界を曇らせ、そのまま頬へと伝って落ちていく。泣いてんじゃねーよって、笑いながら僕を囲う奴らが憎くて、苦しくて、息が出来なかった。こんなやつに、大切なものをめちゃくちゃにされて、挙句の果て隠していた目元まで晒されて、殴られて、蹴られて、その結果がこんな仕打ちだなんて信じたくない。こんな奴と同じ土俵に立っていることすら信じたくない。これが絶望、敗者の嘆き。身をもって実感した瞬間だった。)   (2023/11/5 10:03:16)

二子『なぁ、ナメてんの?お前』(__ナメてないし。)『気持ち悪いんだけど』(__知らないですそんなの。)『特にその前髪とかさあ』(__怖いって言われるから隠してるのに。)『謝って済む話じゃん』(__僕何も悪くないのに。)『面倒ごとは勘弁だからさ』(__面倒なことにしてるのは君でしょ。)   (2023/11/5 10:03:01)

二子(ああ、今どこまで話していたんだっけ。今、どこまで此奴と喧嘩してたんだっけ。足元に散らばる引き裂かれた大切な、ゲームのカードが、ぼたぼたと流れる自分の鼻血によって汚されていく。気力がない、起き上がれない。目の前に元凶がいるというのに、拳ひとつ振るうことさえもできない。中学生になってから、体格が大人に近づいて、目の前のやつはサッカーをしていて、それなりに力もあって、僕なんかじゃ、到底、追いつけなくて。大人の人に殴られるのと同じ感覚で、腹を蹴られて、顔を殴られて、やり返そうとしたら突き飛ばされて、机たちが床に擦れて悲鳴をあげる。)   (2023/11/5 10:02:49)

二子(眼は人を表す。僕の座右の銘。幼きあの時代に、怖いだとか、ギラついてるだとか、好き勝手言われたこの眼は、いつしか重い前髪の内側に隠されてしまった。まんまるで、大きくて、かわいらしい。母親に似たこの眼が、僕はいつしか嫌いになっていた。風呂場で、鏡を見る度嫌になる。無駄に光を反射してキラキラと輝くエメラルドグリーン。だからといってこの眼を親のせいにすることなんて、到底できなかったけれど。)   (2023/11/5 10:02:36)

おしらせ二子さん(iPhone 175.177.***.20)が入室しました♪  (2023/11/5 10:02:25)

おしらせ小野寺さん(118.7.***.12)が退室しました。  (2023/4/15 17:09:50)

小野寺小野寺   (2023/4/15 17:09:43)

おしらせ小野寺さん(118.7.***.12)が入室しました♪  (2023/4/15 17:09:38)

おしらせ背後さん(Android 153.131.***.12)が退室しました。  (2023/1/1 03:25:12)

背後わたし達はこうやってこの後どうするか話し合うけど、すぐに店を出るわけじゃない。あとひと口でお皿の上を空にして、なんとなく、タイムラインを覗いてみたり、リップを塗り直して、前髪をチェックしたら、そろそろ一息おいてみたりして、もう一度この後どうするか話し合う。だからもう少し、ここにいるかな。 どんな香水見てきたのか、今度聞かせてあげるけど、わたしがあの子のいちばんの仲良しなんだから、それでヤキモチ焼いたり、割り込んだりしないでね。   (2023/1/1 03:25:09)

背後◆パンケーキが溶けたアイスクリームをたっぷり含んでくったりしなびているのは見た目こそ悪いけど、けっこう美味しいんだから。ちびちび、だらだら食べるのが長居のコツ。あの子も向かいの席で、ピザの耳でソースを掬ってかじってる。この感じだと、考えごとをしてるんじゃないかしら。それでもわたしがくだらないお喋りをやめないのは、 「ねえ、聞いてる?」 ってフキゲンになれるから。そうしたらあの子はふっと我に返って、大きな紫色の瞳をこっちに向けるでしょ。 「聞いてた。アンタのクラスの……誰かが気に入らないって話でしょ」 「全然違う。この後香水を見に行こうって。そっちが気になるって言ってたヤツ、みつけたから」 「やるじゃん。サイコー」 わたしはぐずぐずのパンケーキをメープルシロップに浸して口に運ぶ。わたしが全然違うって眉を寄せても、あの子は全然こたえてないみたい。ムカつくけどクール。わたしはあの子の声がちょっぴり明るくなっただけで、得意な気持ちでいっぱいなのにね。   (2023/1/1 03:25:02)

背後彼女はきっと、アタシがお気に入り。彼女がアタシを好きなのと同じくらい、アタシは彼女のことが好きかと聞かれたら、Noだ。でも食べ物の趣味は合うし、自転車が嫌いなのも一緒。ちょっとスマートさに欠けてる所はあるけど、扱いやすくて、アタシから話題を探してきてあげなくても、あの子がずっと喋ってくれるから、リラックスしていられる。アタシに憧れていて、嫌われないために必死なのが見てとれて、見ているこっちが恥ずかしくなってくるんだけど、そういうのってみんな黙っているだけで、イヤな気持ちはしないでしょ。アタシは少しひねくれてるから、きっと彼女の愚直さで遊んでしまうのね。(でも、それが人間関係ってものじゃない?)   (2023/1/1 03:24:50)

背後◆アタシのピザはと言うと……ワオ、アタシも当たり。サラミがいつもより4枚多かった。いつもより窮屈そうに並ぶサラミの上を切れ目が走っている。アタシはひときれ取り上げると、よく伸びるチーズのもっちりした食感と、安っぽい塩味を楽しんだ。おいしく食べるにはほどほどにしておくのがミソで、あんまり調子に乗ると、今度は服を汚したりするハメになる。 あっちをつついたりこっちをつついたり、そうしているあいだにもアイスクリームは溶けるし、彼女のスイーツの食べ方は見ていて焦れったい。これは何も彼女の食事にだけ言えたことじゃなくて、この子はいつだってまわりくどくて、大仰。あの手紙を読んだ人なら誰だって納得してくれるでしょうけど。   (2023/1/1 03:24:39)

背後見習いがホイップを絞ったのか、店長の機嫌が良かったのか、とにかくわたしは目ざとく今日のハッピーなサプライズに思わず声を上げる。水の入ったコップに口をつけていたあの子もいつもと何か違うことに気付いていたみたいで、わたしに続いて、 「ああ、通りでなんだかヘンな気分がしたんだ。……てかなんか、イチゴも多くない……?」 って目を丸くしていた。 このお店は好き。このお店で食べるスイーツが好き。彼女とお喋りしながらクリームソーダをつつくのが好き。彼女と手を繋いで、ここへ来るのも好き。まるでわたしまで背が高くてカッコよくなったような、誇らしい気分で歩けるから。彼女のいちばんの親友なのはわたしなんだってみんなに言ってまわりたくなるのを、何度ガマンしたことか!運ばれてきたアツアツのピザに手をつける前にメッセージを返してる彼女も、わたしのことが好き?生クリームのてっぺんに乗っているミントだったら、イヤだな。   (2023/1/1 03:24:12)

背後ぶっちゃけ、ここに着く頃には昼休みのことなんてどうでもよくなっていたから、わたしはまだちょっぴり怒ってるフリをするのに気を使った。 バリーズっていうのは学校のすぐ近くにあって、ソーダもパイもハンバーガーも売ってるステキなお店で、うちの学校の生徒達の行きつけ。ピンクがいっぱいで可愛くて、スイーツが美味しい。みんなで騒いでもあんまり怒られないし、あと最近バイトしてるイケメンは、隣の高校に通ってるんだって。 「6番テーブル、サラミピザとワッフル、どうぞ」 ちょっぴり怒ったような顔をしてるけど、いつだって慎重に料理を運ぶウェイトレスのおばさんが、今日も子犬をおろすみたいにお皿と伝票をテーブルに置いていく。チップを受け取ると、おばさんはスタスタと歩いてカウンターの奥へと引っ込んでいった。   (2023/1/1 03:23:24)

背後◆「ねぇ、見て!今日はいつもよりクリームが3段も増えてる!」 ハジけたネオンの看板、ピンクの壁紙、ミントとホワイトカラーのソファ。そしてわたしの前には、ワッフル!渦高く佇むホイップクリームにはハートの形をしたチョコスプレーがまぶしてあって、お皿には他にも、苺と、ラズベリーと、ブルーベリーが乗っている。アイスクリームも添えてあるし、そこにはキャラメルソース! ステキなのはわたしのオーダーだけじゃないのよ。彼女はピザを頼んだ。ふっくら焼きあがった生地とこれでもかってぐらい乗せたとろとろのチーズの上で、サラミがふかふかの湯気を立てている。耳はかりっと香ばしく焼きあがっていて、チーズに飽きてきたら、これをトマトの酸っぱいソースに浸して食べると、またいひときれでもふたきれでも食べられるようになるの。    (2023/1/1 03:22:46)

背後「なによ、分かってるじゃない。たかが10分って思うかもしれないけど、わたしめちゃくちゃみじめな気分だったんだから」 「じゃ、どうやって埋め合わせをすればいいの?」 「それだってもう分かってるんでしょ」 「バリーズの6番席!」 アタシ達は息ピッタリに口にした。これはアタシ達の放課後に必要不可欠な言葉。大きな窓から往来はもちろん、店へやってくるお客もよく見通せて、話題には事欠かないから。   (2023/1/1 03:22:17)

背後◆「アレ、書いたのアンタでしょ」 アタシは来るタイミングを間違えたみたい。石段からさっと立ち上がったあの子は、アタシと目が合うなり、バツが悪そうに眉を寄せた。だからなんにも見なかったことにして、例の手紙について話を始める。 「まあね。少しは自分のやったこと、振り返ってくれた?」 「何が悪かったのか見当もつかなくて、とても申し訳ない気分でいっぱいよ。まさかカフェテリアに行くのが10分遅れた原因が、化学のグループ課題についての話をクラスメイトとしていたからってワケじゃあないだろうし」 日課に遅れてしまった場合、相手には謝罪すべきなのは、まぁ常識でしょうね。でもその「相手」は選ぶべきで、下手に出るとつけ上がるヤツだっている。 この子があくまでよそよそしい態度を決め込むから、アタシはわざとイヤミを言ってみた。そしたら、彼女、途端にぷりぷり怒りだすんだから、我慢比べは今日もアタシの勝ち。    (2023/1/1 03:22:04)

背後◆あの子が悪いのよ! わたしの方が付き合いは長いし、お互いのことだって1番よく知ってるじゃない。それなのにあんな子達ばっか相手にするなんてどういうこと?やっぱりわたしなんて金魚のフンだって、ジャマだっていうなら、はっきり言ってよ。………やっぱイヤかも。そんなの。 あの子なら分かってくれると思って、わたし、仕返しに置き手紙をしたの。でもそれで、呆れて愛想尽かされてたらどうしよう。ムカついたのはホントだけど、わたしとも少し遊んで欲しかっただけなの。やっぱり直接言えばよかったかも! 思わず居ても立ってもいられなくて、わたしが顔を上げたら、既にそこにはラフな格好すらよく映える、すらりと長い手足とバツグンのプロポーションのあの子がいた。 「…………あっ」   (2023/1/1 03:21:43)

背後用いられた道具全てに適用されるガーリー趣味を一目見た時から、これをやったのが誰であるかアタシはとうに確信していたけれど、しかし改めて、このやたら見ているだけでむず痒くなる詩的な、それでいて知性と文学的センスのまるで無い文面は、つくづくアイツの気取り屋な所が見て取れる。 そして「アイツ」がご機嫌を損ねた時にどこでその尻拭いをさせるのを待ちかねているのかだって、アタシは知ってる。 ……1時間もすれば帰るでしょうけど、今日放っておいて明日1日イヤミを言われに着いて回られるなんて真っ平ごめんね。 アタシは鞄の隙間にその手紙を押し込むと、昇降口へ向かった。   (2023/1/1 03:20:43)

背後放課後、鞄を取り出すために開けたロッカーの中の光景に、アタシは思わず息を飲んだ。自ずと視界に飛び込むように、1番奥の壁へレジメンタル柄のマスキングテープで貼り付けられた紙切れにおぞましい怨嗟の言葉が綴られている。……ユニコーンのあしらわれた便箋へ、ピンクのラメ入りペンで。送り主はどうやら単語の綴りを幾度か間違えたらしく、単語の並びに挟まるミスはキャンディのフレークシールやぐちゃぐちゃとした塗りつぶしで誤魔化してあった。 アタシはロッカーへ手を突っ込むと、鞄と手紙をひったくり、ラメ入りペンの羅列によくよく目を通してみる。 『浮気者!大きなその目は、ひとつしかないクセにわたし以外のいろんな子ばかりみつめるのね。アナタとケツレツ(と書いてあるのがきらきらの毛虫の下から読み取れた)ゼツコウするけれど、その前にひとつプレゼントとしてこの言葉を送ってあげる。これから先のセイジン←これは間違い 人生、口に入れるパイの中身が全部ドブの味になっちゃえ!』   (2023/1/1 03:20:15)

おしらせ背後さん(Android 153.131.***.12)が入室しました♪  (2023/1/1 03:19:36)

おしらせIdia・shroudさん(iPhone 175.177.***.29)が退室しました。  (2022/12/18 01:28:52)

Idia・shroudあッ……あ、あぁ………ぇ……と…その……あ、り…ありがと……?   (2022/12/18 01:28:47)

Idia・shroud( それでも、それでも、ほんとは大好きな誕生日パーティー。一年に一回。 まぁ、 悪い気はしない、なんて呟いて 甘 ッたるい 生クリームの ケーキ を 口の中へと 放り込んだ。)   (2022/12/18 01:28:25)

Idia・shroud だから 誕生日ッ て 嫌いなんですわ 。 趣味 に 合わない プレゼントとか 、興味無い 奴から祝われた時の 気持ちとか … みんな なにも 考えてない 。 主役を 押し付けて 美談にして、 プレゼントなんて ほんとは いらないのに 、ほんとに 欲しいものは オルト だけで よか ッたのに …オルト を …… 弟を置いていきたくないのに ……。( それでも 僕を 祝う バカ がいる。 「おめでとう」なんて「生まれてきてくれてありがとう」なんて。そんなのいらない、プレゼントよりもいらない。 クラッカー の音が鳴る度に 胸が苦しくなる。 帰りたい、帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい。)   (2022/12/18 01:28:09)

Idia・shroud( 昔は 誕生日が 大好きだ ッた 。 弟と ケーキ を 食べるのが好きだ ッた 。 生クリーム 、苺 、チョコ 。そして 歳の数だけ 立てられた 蝋燭を 消す時 大人の 階段を 登 ッた 気になれるのも 。なにもかもが 大好きだ ッた 。 だ ッ て 直ぐ 傍には弟が 居たんだから 。 弟 が いれば どんなことも 楽しか ッたから 。 それなのに ___ あの日 以来 、誕生日 が嫌いに な ッた 。寿命が1年減るだけ 。 祝 ッて もら ッた ッて なんとも 思わない 。美談にされてるだけ 。そんな 言い訳をく ッつけて 、祝われることを拒んだ。 誕生日なんか嫌い 。 本日の主役 ? 笑わせてくれる。 プレゼントなんて もら ッた 所で 欲しいものじャなければ ただの … ただの __ !! )   (2022/12/18 01:27:37)

Idia・shroud誕生日?そんなの、寿命が1年減るだけですわ。( けッ 、と 吐き捨てた言葉は 弟を傷つけただろうか 。)   (2022/12/18 01:27:13)

おしらせIdia・shroudさん(iPhone 175.177.***.29)が入室しました♪  (2022/12/18 01:26:48)

おしらせ四角さん(14.9.***.32)が退室しました。  (2022/12/14 01:29:17)

四角いっで!(考えながら賽子の四の目の蓋を開いて、亡骸の欠片を詰めるスペースを作るために軽く整頓をしている中、鋭利な角で己の指を傷付けたものがあった。)あったわ。(たまらず何だお前、と自分で保存した物に対して喧嘩腰に引っ張ったそれは、そう。いつもどこぞの館で誰かしらにぶっ壊されては翌日に直っている哀れな扉の内の一枚だった。あるじゃないか、誰もがどこからも来られて、どこへでも帰られる素晴らしい扉が。どうして思い付かなかったんだろう、これ程証拠隠滅に相応しいものもないのに。灯台の下は本当に暗い。)…ふー。(あんまりに簡単な処理が浮かんでからというもの、どっと疲れた。これまで何て無駄な事をといった落胆が重く伸し掛かる。壁に背を預けて動けなくなる前に、とりあえずは…、それらを詰め終わった後の死臭消しに、風呂でも沸かしに行こう。上がるころには家の喚起も終わっている筈だ。ばたっと閉じた冷蔵と冷凍の戸から視線が消えて一人に戻る。梯子を上ってみれば一階の臭気はそこそこ抜けていて、代わりに湯浴みする気も冷める肌寒さが薄暗さに馴染んでいた。)   (2022/12/14 01:29:12)

四角(結構前に腐りそうなものは冷蔵か、冷凍庫にしまっておけば大体何とかなると母さんが言ってたから。大体はしまったし、これでいいだろなやっつけ仕事がこの始末だ。だって何とかなるって言ってたし、何とかなるんだろう。現にしまっている分はなっているので親の言う事は偉大である。)ああ、(嗚呼、嗚。思い出した!四の目にしまわずこんな所に放っておいている理由。最終的には土塊と化す現身と違って、こんな事になって賽子内に腐臭を籠らせるからこうしたんだった。結果家中臭くなったが、こればかりは自分がサボったのが悪いので、換気が終わって、残りも凍らせたものを賽子にしまったらこれらをどこぞに捨てに行こう。…どこに?どうせなら足が付かない場所が良いが、そんな都合の良い所があったっけか。)   (2022/12/14 01:09:36)

四角(とりあえずジュースでも飲んで落ち着こう、飲んだ、落ち着いた。)………。(が、動機はこれといって思い出せなかった。己の事だから、きっと何かが気に入らない拍子な想像が付くがそれにしちゃ今日まで何の疑いもなく過ごしている。4日ぐらい前に目の前の生首が転校したのはそれとなく覚えているが。その前が昨日食った給食の汁物宜しく思い出せない。それぐらいどうでもいいんだろう。どこか倫理観のズレ自体は感じるが、後悔の念が浮かばぬ今は矯正する気も起きず、やっちまったなーと何日か前の己の非行を恨む事にした。嫌な勘が働いて冷凍庫の方も開いてみれば、出るわ出るわの部位毎に小分けされて保存された風紀委員。ここまでしたなら残りもそうしろよ、と再度当時の自分を恨んだが、上の冷凍室にはチューペットやらアイスの類がごっそり移されていたので、アイスなら仕方無いと許す。冷凍庫自体引き延ばす、という発想が浮かばなかった辺り残りは面倒になったんだろう、きっと。ジュースの微妙なラインナップから、休憩がてら解体のやる気が出るエナドリでも買いに行って、そのまま忘れて別の家に帰ったに違いない。)   (2022/12/14 00:47:46)

四角(では何故?といった疑惑を袋を開けて解決する気はまだない、殺虫剤を流してやったとはいえまだ生きている羽虫がそこそこいるはずだ。正体を掴むまで少なくとも数分は置くために、時間を潰すべくジュースでも飲んで待とうと備え付けの冷蔵庫を開いて)ぁっ、(目が合った。向こうに合せる気はなかっただろう、死んでいるのだから。)……、………っあ~、お前かあ。(そこにあるのは幾度も切り落として来た自分の顔ではなく、級友と呼ぶのも忌々しい風紀委員の顔があった。確かに手応えは覚えている、友と呼べる人物から貰ったナイフでぶっとい首を骨を脂肪に見立ててサラミのように綺麗に削いでやった。引っ掛かりもない癖に砂利つく土砂を噛む刃の不快感が無くて、気持ちよく切り落とせた記憶さえある。)えーっと(そんな事はどうでもいい。)んーと。(どうしてこんな事になって、何でまだ処分してないんだっけか?まだ冬休みも始まってないのに、何故こんな面倒な時期に?床に投げ置かれた死体と違い、冷蔵された顔は冷蔵庫の橙色に照らされても青白いが、生き残ってそこらを飛び交う蠅が寄ってこないのでまだ腐ってはいないと見て、最近こうしたのだろうという予想は付く。)   (2022/12/14 00:25:08)

四角(首を限界一杯に捻るのも疲れるので結局体ごと向けば、やはりそこにはピクニックシートなんかにありがちな素材で出来た死体袋が転がっていて、予想していた害虫が霰の如く、頑張って食い破ったらしいいくつかの穴から不規則に出入りしている。利き手の殺虫剤を撒きながら近付けば業務ようなだけあってばたばたと死んでいくそれらを尻目に、小さな穴にも噴射口を差し込んでガス室処刑よろしく猛毒を吹き込んでやると、汚い抑揚を響かせていたこもった羽音もいくらかは落ち着いて行った。その内に静かになるはずだ。)…っかしーな。(今更になって思い出した、地下室の換気扇を回して先にやっておけばよかったと後悔しながらも、こんなものが無造作に転がっている違和感に首を捻る。いくら賽子頭にする予定の死体を作ったとしても、その当日までは生かして保存しておくのが常となっている己がこんな雑処理をするとは思えない。あんなふざけた頭を乗っけた代物でもあれは自分の分身なのだ、人前で腐臭を晒すなど以ての外という拘りはある。)   (2022/12/14 00:01:25)

四角(元は診療所だっただけに床は医療施設にありがちな一枚一枚が大きいタイル張りだ。ある一面の縁を剥がすように引き上げれば出来の悪い秘密基地よろしく現れたのは、多少違和感こそあるが下へと繋がるステンレス製の梯子。タイル横にしゃがみ込み、四肢を伸ばして一段一段降りていくと掌が金属の冷たさを皮膚から吸い込んで若干痛い。地下室の床に近付く程腐臭が強くなるおかげでそちらに気を取られ、徐々に体温など二の次になっていくのが妙な救いだ。)……、(救いにならなかった、冷たいものは冷たい。分厚いジャージのポケットに手を突っ込み、肩に下げた学生鞄に詰め込んでいた頭大のサイコロを光らせて懐中電灯にしながら壁付けの照明スイッチを入れる。無論背後では不快な羽音が休むことなく飛び交っていて、如何に己の悪趣味が原因と言えど、音源へ振り向くのはそれなりに億劫だった。)   (2022/12/13 23:37:38)

四角なーんか臭くねえ?(火曜の終わり、久しぶりに我が家に帰ってみれば通報ものの嗅ぎ慣れた異臭が奥から漂って来た。似たようなやらかしを2、3度したことがあるので分かる。これは蠅と蛆が集っているタイプの腐臭だ。それも現在進行形、腐り掛けの美味しい所と、腐りきった不味い所を好き嫌いもせず綺麗に貪って家族を量産していやがるのだろう。その見境の無さは見習うべきか、敵を多くしがちな災いの口からマスクを下ろして顎に付け、冬には厳しくなったスニーカーを脱ぎ散らかして玄関の扉を閉めた。臭気の出口を失った臭いが再び押し迫るが、マスクを付け直せば軽減できるようなものでもないので換気扇を回し、窓を開けてなけなしの空気の入れ替えを行っておく。ついでに戸棚から供えの殺虫剤も取って下へ向かう準備は万端だ。)   (2022/12/13 23:21:18)

おしらせ四角さん(14.9.***.32)が入室しました♪  (2022/12/13 23:09:52)

おしらせ惣流. ◆aC.XSpL2K.さん(101.2.***.70)が退室しました。  (2022/12/4 00:01:40)

惣流.認められたい。   (2022/12/4 00:01:34)

惣流. __ママ~!ママ~、!!あたし、パイロットに選ばれたのよ!!人類を守る、エリートパイロットに!!____ねぇ、ママ!!(_何時頃だったかな。一生懸命頑張って、パイロットに選出されたの。私、嬉しくて嬉しくて。一番最初にママに報告したくて、病室に駆け込んで目に飛び込んだ首吊り死体。__あの時から、エヴァに搭乗する意味なんて無くなっちゃった気がしたの。でもあたしは周りの人に認められたくて、一生懸命努力した。でも、気になる事があるの。バカシンジとレイ達の事。__ねぇ、よく考えて。何の努力も練習もしてないクセに、一発勝負で第三使徒を殲滅したバカシンジ。第五使徒戦で、あのバカシンジを光線から守り抜いたレイ。あれが無かったら、きっと勝てなかったと思う。____じゃあ、あたしは?あたしの活躍は?_。)   (2022/12/4 00:01:15)

おしらせ惣流. ◆aC.XSpL2K.さん(101.2.***.70)が入室しました♪  (2022/12/4 00:01:09)

おしらせkyo, ◆Mir25AYXz.さん(Android 59.171.***.128)が退室しました。  (2022/12/2 20:33:16)

kyo,((((─────より。))))   (2022/12/2 20:33:14)

kyo,(心臓落っことしちゃったのは誰だろう。雪が降って、真っ白な景色のそこに倒れ込むのは見慣れた青い彼だったから吃驚した。また俺らの前から消えちゃうの?そんな思考さえも蘇るから、記憶を持ったまま彼から消えたのが苦しい。倒れ込んでいる彼の体を抱き寄せては体温を分けてやろうとする。嗚呼、人間ってこんなに冷たかったっけ。すっと目を細めて彼の体を抱き上げて、館の前に置く。起きて、とは声をかけられないから、彼が本当に生きてるかとかわからないし、寂しい。そんな勇気があったら、何度も思い出してって、夢じゃなくて、悪夢じゃなくて、現実で言えたはずなのに。)…どりみー、毛布とカイロ、持ってきてくれへん?(自分の前にふよふよと浮いていた緑色の彼に声を掛けて物を持ってきてもらう。カイロを何個か青い彼の服に忍ばせて、毛布で体を包む。凍ってしまうから赤い彼の力を使って周りだけでも熱くするように、寒くならないように暖かくした。…俺にはこれしかできないから。───早く思い出してほしいな。)   (2022/12/2 20:32:43)

おしらせkyo, ◆Mir25AYXz.さん(Android 59.171.***.128)が入室しました♪  (2022/12/2 20:32:37)

おしらせ渚カヲル. ◆aC.XSpL2K.さん(101.2.***.70)が退室しました。  (2022/11/30 20:56:43)

渚カヲル.(((お目汚し失礼しました。   (2022/11/30 20:56:38)

渚カヲル.(ぱらり、と無数の無色透明が軽い音を立てて無機質なコンクリートの上を結んでいく。どんよりと曇った鼠色の空模様と同様に、彼の顔付もとても良いとは言えなかった。大きな紺色の傘から顔を覗かせては、ベンチに腰掛けて赤色の瞳でぼんやりと空を見詰めていた。__だって、忘れられないんだもん。僕が善意故に首を絞めた猫を見て思い切り顔を顰めた彼が。どうしてリリンはこうも他者の死に関して様々な感情を抱くのか、分からない。酷い、とか非人道的だとか。口にするだけでも不謹慎だ、と訝し気な目で見られる事についてだけが、どうも理解出来ないのだ。心中なんて尚更、自殺願望のある人間の話を聞いて自分まで死にたくなった?感情移入もよく其処まで出来るものだ。馬鹿馬鹿しいにも程がある。そんなの相手の好きな様にさせれば良いものを、リリンはどうして他人の罪や負担を自分まで背負いたがる?何故他人の死を悲しむ?結局は血も心も繋がっていないものにどうして其処まで感情を抱く事が出来る?。___リリンって、無駄が多過ぎる。)   (2022/11/30 20:56:19)

おしらせ渚カヲル. ◆aC.XSpL2K.さん(101.2.***.70)が入室しました♪  (2022/11/30 20:56:12)

おしらせヴェールさん(Android 210.138.***.235)が退室しました。  (2022/10/29 00:42:01)

ヴェール((お目汚し失礼しました!   (2022/10/29 00:41:57)

ヴェール_はい、分かりましたわ。フロロー様(とある夜聖なる鐘が鳴り響く聖堂でマスターである判事の前に跪く。今年も哀れな人間を“こちら側”に勧誘する時期が訪れた。主の為、そして神の為に精一杯役割を果たそうと考えつつ人間界へと足を踏み入れる。他のヴィランの手下達が先に待っている場所に優雅に合流した後リクルーティングの舞台へと上がった_Happy Villain、神に祈りを捧げましょう)   (2022/10/29 00:41:45)

ヴェール((ちょっと仕切り直します()   (2022/10/29 00:41:38)

ヴェール_はい、分かりましわ。フロロー様(とある夜聖なる鐘が鳴り響く聖堂でマスターである判事の前に跪く。今年も哀れな人間を“こちら側”に勧誘する時期が訪れた。主の為、そして神の為に精一杯役割を果たそうと考えつつ人間界へと足を踏み入れる。他のヴィランの手下達が先に待っている場所に優雅に合流した後リクルーティングの舞台へと上がった_Happy Villain、神に祈りを捧げましょう)   (2022/10/29 00:40:48)

おしらせヴェールさん(Android 210.138.***.235)が入室しました♪  (2022/10/29 00:32:06)

おしらせバナナさんさん(New 3DS 60.150.***.115)が退室しました。  (2022/10/14 19:01:59)

バナナさん((お目汚し失礼致しました…   (2022/10/14 19:01:56)

バナナさん…(足下に転がる死体。路地裏で人を待っていたら、太った男性が私に喧嘩を売ってきた。正確には、喧嘩を売ったと言うよりは何処かに誘おうとしてたようだったが、そんなことはどうでもいい。)…はぁ、喧嘩売ったクセにこんなに弱いのかぁ…(戦うのは好きだ。だが、弱者には興味ない。まぁ、「仕事」以外ではそんなに戦わないが。)嗚呼、やっと来ましたか…「伝達」さん。(「伝達」と呼ばれた人物は上から急に目の前へ降り立った。彼は、カラスのように黒いマントを来ている。毎回、そんな姿では目立つだろうに、と不思議に思う。)それで要件は何ですか…?「…お前だ」…は?(そいつはいきなり私に向かってきた。そして、黒いナイフを私につきたてようとする。)…私を求めるなら、もっと強くなって。(このくらいなら、簡単にかわせる。子供だからと、弱いわけではない。先程殺った「伝達」を尻目に私は街へ戻っていった。)   (2022/10/14 19:00:45)

おしらせバナナさんさん(New 3DS 60.150.***.115)が入室しました♪  (2022/10/14 18:49:32)

おしらせ惣流・アスカ・ラングレー ◆aC.XSpL2K.さん(101.2.***.70)が退室しました。  (2022/10/11 22:42:53)

惣流・アスカ・ラングレー(((初ソロル故ばりくそ拙文でしたが...。お目汚し失礼しました。   (2022/10/11 22:42:49)

惣流・アスカ・ラングレー(嗚呼、天から降り注ぐ雫がコンクリートの地面に鼠色の斑点模様を描き出す。雨。水の音は好きだ。まだ胎児だった頃に羊水に守られていたからかは知らないが、この音を聞くと心が鎮まる。...母親。当たり前だろうが、まだこの頃にはママが居たんだ。ずっとぬいぐるみを私だと思い込んで、振り向いて貰おうと必死に頑張った挙句私を置いて行って首を吊ったママが。嗚呼、こんな事になるならエヴァなんて無ければ良かったんだ。使徒なんて、アダムなんて、最初から居なけりゃ良かったんだ。幼い頃は何も考えたくなくて、涙で顔がぐしゃぐしゃになるまで叫んで、叫んで、喉が切れたって、声を枯らしたって叫んで。でも、ママはずっと私の事を見ていてくれたんだね。「ありがとう」って、言わなくちゃ。__________________ぼやける視界と腕の隙間から差し込む光。ゆっくりと身体を起こした目前、七光りがお~いお~いと上下に手を振ってきてたもんだから、「起きてるわよ!」と軽く叩いてふんっとそっぽを向いてやった。頬杖をついてこんっ、と窓を指で小突いては、____おはよう。)   (2022/10/11 22:42:05)

おしらせ惣流・アスカ・ラングレー ◆aC.XSpL2K.さん(101.2.***.70)が入室しました♪  (2022/10/11 22:41:35)

おしらせコカさん(14.9.***.32)が退室しました。  (2022/8/11 15:20:31)

コカ(元気出せよ、と葉巻を一本差し出してやると、奴が咥えた途端に自棄で吐き出したのが勢いよく捜索範囲に飛び込んでいったものだから、重い腰を上げてどこから通報されたのかを問う際に、清掃代としてチップを弾んでやる必要があった。)   (2022/8/11 15:20:28)

コカ(…タレコミがあった。俺の属するファミリーと敵対する組織の一つは同じような集まりでありながら、古くから人を木偶にする麻薬が嫌いだそうで、今回の件もどれだけ暇なのか、あんな退廃的好奇心を持て余した落書き好きのお子様でも近寄らない阿片窟を嗅ぎつけやがったらしい。人を仁義で留めて暗い道を歩ませ続ける行為と、薬でハッピーにしてからパーにする行為に俺はそれほど差を感じられないが、とにかく連中にとっては許せない蛮行で、彼らなりの正義の鉄槌が目の前の光景だそうだ。見に来た際にはもうパトカーだらけだった。この"らしい"や"そうだ"、の真偽を確かめるべく俺らが駆り出されたのだが、少なくとも、愛するドル箱にKEEPOUTのテープを巡らされてまーだ隣で嘆いている同僚を選んだのは確実な人選ミスだと思う。これだけ目立ってはどうせここも注目を浴びる、陸地にありながら引き上げた海藻のような不快感を持つこの建物も、カビが生える前に他の工場と同じくパンクでポップに彩られていくだろう。)   (2022/8/11 15:20:20)

コカ(桟橋から箱詰めにされた麻薬がダンボールごと海へぼちゃぼちゃと投げ捨てられるのは粗雑にして圧巻の一言、浮かんで来るだろと言った単純な疑問を切り捨てるようにパイプも容器もそのままだ。この杜撰さも何でもかんでも海に捨ててしまえばいいのだという工場全盛期の悪習が現代にも染み付いている証拠。ここはそういう州で、そういう海だ。海水に分解されてしまっては使い道にならないので売人にとってはお手上げ、一連の流れを突っ立って眺めていた俺の横で同僚が声なき呻きを上げ、顔を両手で覆って蹲っている。何もしなくても定期的に金が入ってくる商売が駄目になったらこんな風にもなるのだろう。オーバーリアクション、シャッターの内側が見える位置に居ながら薬中共が一網打尽にされた際に一緒に逮捕されなかった俺らはあからさまに見逃されている。誰だって、本職の倍は貰える復職があるならそちらに精力的になるだろう?お金なんて皆欲しいんだ。)   (2022/8/11 15:17:18)

コカ(そんな阿片窟がパトカーにぐるりと囲まれている。温かなオレンジしか知らなかった蛾の小隊はパトランプの暖色と寒色が多角度から交互にやってくるせいで忙しそうだ。もっと忙しそうなのは内側にいた奴らで、何人かは身軽さで言えば百点満点の素っ裸で散り散りに逃げ出した。しかし薬に支配された連中がまともに逃げられるはずもなく、人の心の欠片もない暴力で抵抗していた奴らもあっという間に取り押さえられてしまった。ある警官の若い者はシャッターの向こうに開口したまま、OMGとでも言いたげに眉を顰めて固まっており、おめおめと自分の脇を通り過ぎた薬中を逃がしかけたわけだが、哀れな事に心に傷を負ったのだろう。こなれたベテランが調査用にしては多過ぎる俺らの儲けになるはずだった物をポケットへくすねたのにも気付けずに、そいつに怒鳴られて放心した足取りで中に入って行った。)   (2022/8/11 15:16:00)

コカ(何処をどう取っても阿片窟におあつらえ向きだった、というわけだ。初めて同僚に連れられた時には定年の男数人を若い女が一人で懸命に持て成していたのをよく覚えている。あの声は生理的な反動や心からというよりは、まともに清掃もされぬまま飛び散った塗料が壁床に重なって出来たマーブル模様と同じく、念入りに段階を積んで完全に蕩け切った脳から出ているように感じたものだ。ある時はそれが子供に、女同士にもなったが、常連にもなると耐性が付いたのか、あるいは逆に無くなってしまったのか、そんな欲も忘れてひたすら摂取に励む者が増えていき、アンタも好きねとしか言えない状態になって行くのがお約束だった。)   (2022/8/11 15:15:01)

コカ(これらが織りなす悪臭は、麻薬というそれ以上の悪の臭いを掻き消すには充分すぎる要素を持ち合わせていて、内外共に人々の目鼻を長年欺くのに役立った。ただでさえ元は造船所、鉄と機械油に塗れた頑固一徹な男臭い職場はそれだけでも近付くのを躊躇われ、そこに生臭いペンキが加わるものだから、本来の扱いをされなくなって久しくなっても人足が増える事はなく、電球を吊り下げてもやってくるのはどこからか迷い込んで来た野良猫か蛾ぐらいのものだった。当然といえばそうだが換気機能まで付いているし、駄目押しに遊漁船が近くの桟橋に止まる事もあるので表向きはまだ機能しているように見えることも拍車をかけた。)   (2022/8/11 15:14:16)

コカ(ニューヨークの不夜城ネオンも失せる寂れた僻地の廃造船所。需要があるから電気が通っている程度の、なけなしの吊り下げ電球が照らす外観は所々潮風に錆びれて崩れ、それと同じように長い年月を経て劣化したシャッター状の壁は今や腐敗して幾つも小汚い穴が開き、不衛生極まりない内側がーぬめりとざらつきを前に抵抗が無ければだがーぴったり顔をくっ付ければ覗けるほどだった。どれだけ錆び付いてもここ百年は崩れぬ事が約束された鉄の骨組みと、無秩序に転がるペンキ缶の隙間を這いまわる虫か鼠辺りの害獣を見れば鼻が詰まった者でも大体の臭いの想像は付くだろう。それらが生きられる食べ物もあるのだから。更に酷い事に毛布のない簡素な布団がそこかしこに敷かれており、病原菌の苗床のような白赤、最悪茶の染み込んだ、元からそんな色だったのではないかとも思える黄ばんだそれらの周りには、決まってパイプや葉巻、注入用の器具、何なら処理すらされていない剥き出しの原液が転がっていて、必要最低限を極限まで詰め込んだらこうなるのかもしれない。)   (2022/8/11 15:12:54)

おしらせコカさん(14.9.***.32)が入室しました♪  (2022/8/11 15:11:50)

おしらせダツラさん(Android 182.166.***.33)が退室しました。  (2022/8/6 12:14:30)

ダツラ((初ソロル...!出来悪いかもですが何卒...   (2022/8/6 12:14:26)

ダツラ(頬を水が、伝う。くしゃ、と厚い茶色の手袋のはまった手を顔に当てる。拭っても拭ってもぼろぼろと涙は止まらない。ああ、まるで泣き虫なガキんちょじゃねぇか。我慢出来ず嗚咽が漏れ、その場に崩れて座り込んで、思いっきり泣いた。濡羽色の瞳は、歪んで、地面には涙が零れ落ちては小さな水溜まりを作った。からん、と床に置いた懐中電灯が、悲しげに光を点滅させる。どんなに泣いても、幸いここには誰も居ない。ただ、無機質な工場の壁と、静かな夜が、彼を見守る。それが、今の自分には、有難かった。誰にも、見られたくはない。こんな、所。今は、ただ独りで泣きたかった。しんとしたひとりぼっちの工場内で、時間だけが俺を慰めていた。)   (2022/8/6 12:09:32)


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