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「【第三部屋】東京魔導録」の過去ログ

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2023年11月21日 17時37分 ~ 2023年11月28日 21時50分 の過去ログ
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お雑煮/漣誠「脱走、ねぇ……」(車椅子で廊下を進みながら、男は徐にそう呟く。パソコンに仕事のデータは送られてくるから、裏切った訳ではないらしい。しかし、男には“脱走”の二文字がよく馴染んだ。こはくから聞いた話だと、しゃーくんがハロルドとか言う実兄と再会をした後だったとか。ハロルド……対策委員会の時に一度だけ聞いた名前。しかし、今はその兄はどうでもいい。問題は脱走の理由だ。皆が知りたがるであろう万事が脱走した理由を、彼は知っている。『もう自分は用済みだから』…憶測の域を出ないけど、妙な確信があった。)   (2023/11/21 17:37:00)

お雑煮/漣誠(だって、自分もそうしようと思っていたから。…所詮、自分達はしゃーくんの家族が見つかるまでの“代役”に過ぎない。怪我が無ければ、誠も同じことをしていただろう。もう、ふざけたあだ名を付けた兄も、名前を与えて愛を注いだ父も必要ない。彼は本当の愛をくれる家族を見つけたんだから。万事を見つけた時、周りにMADの奴らが居たら捕まえなくちゃいけない。でも、自分一人なら?……はっきりとした答えは出ない。けど、きっと会ったら彼は逃げる。そうしたら思いっきり手を掴んで男は言うだろう。「よぉ、ダディさん」ってね。)   (2023/11/21 17:37:24)

お雑煮/漣誠『────噂聞いたか?例の指名手配犯の』『聞いた。それにまた殺しだろ?同じ犯罪者でも最悪だな』(……嫌なもん聞いた。もう一つの悪いニュース…それは、健の悪評がここMADまで届くくらい大きくなっていること。元々良い顔をされている訳でも無かったが、最近は自分や彼への嫌味に拍車が掛かった気がする。極悪人だの悪魔だの言いたい放題。そして、自分はその悪魔の恋人というレッテルが貼られた。悪口だけで済んでいるのは、まだマシなのかもしれないけど。)   (2023/11/21 17:37:38)

お雑煮/漣誠「……胸糞悪ィ」(自分はどう言われようが気にしない。怪しいのは事実だ。でも、何でアイツが言われなくちゃならない?テメェ等には関係ねぇだろうが。アイツがどんな過去を歩いたかも知らねぇ癖に。誰も居ない喫煙室まで来ると、バンと音を立てて扉を閉めて煙草に火を点ける。…腹が立つのもある。けど、それ以上に苦しい。彼の人殺しを加速させてしまっていることが、止めてやれないことが、堪らなく苦しい。この息苦しさは、多分煙草のせいじゃない。もっと、ずっと苦しい“何か”が、腹の中で渦を巻く。恋人を殺人鬼にし、家族はバラバラ……成し遂げたことなんて何も無い。そんな、どうしようもない無力感。)「何やってんですかねィ……俺ァ……」(吐いた煙は、質問に答えることなく消えていった。)   (2023/11/21 17:39:11)

おしらせお雑煮/漣誠さんが退室しました。  (2023/11/21 17:39:14)

おしらせるる/御手洗乱五さんが入室しました♪  (2023/11/23 11:15:49)

るる/御手洗乱五(これは、もしも御手洗乱五が幹部になった世界。こことは違う別の世界。今日はそんな世界の一場面をご覧頂こう。)「...あー...幹部ってこんなに退屈なのか?てか、周り全員敬語だし...堅苦しいし...息苦しいったらありゃしねえ」(そうつぶやく男は左目が無く、体中傷だらけ、髪の毛もオールバックにしていてサングラスはヒビが生えている口には黒いタバコを咥えており)「これがお前が見たくなかったか景色か...姉貴」(と呟くとポケットからペンダントを出して見つめる。自分を守るために、周りの悪を懲らしめるために命を捧げた今は亡き姉を思い出しながら呟く。そして今日もまたほかの幹部候補や幹部から冷たい視線を送られながら自由気ままに過ごすだろう)「...犯罪組織はまだ残ってんなあ...怪異による被害も甚大だ...早急に対処しねえとな...上からのじじい達からの命令を聞くのは癪だが...これも俺の夢見た世界を作るためだ」   (2023/11/23 11:16:07)

るる/御手洗乱五(幹部候補として何回も誘われて断りを繰り返した。しかし1人の幹部にコテンパンにされてしまい。負けた罰として幹部になったのだ『よーし、これでお前は妾の仲間じゃ。お主の力はとてつもない魅力と強さを秘めておる。妾はお主に期待しておるのじゃ。精々政府のために身を削ると良いぞ?』そう言った花魁のような格好をした性悪女の顔を今でも忘れない。あのクソ幹部は会う度に負けたことをいじってくるしな...そんなことを考えれば会議の時間がやってきた)「...ちっ...めんどくせえが行くとするかな...早く辞めて死に場所を見つけてえよ。お前がいないと【寂しいからな】」(その言葉を最後に彼はその場から去ってゆく。これはパラレルワールド。有り得た世界の話)   (2023/11/23 11:16:11)

おしらせるる/御手洗乱五さんが退室しました。  (2023/11/23 11:16:24)

おしらせねりきり/龍之介さんが入室しました♪  (2023/11/24 09:24:31)

ねりきり/龍之介((逃亡しました   (2023/11/24 09:24:39)

おしらせお雑煮/御厨律さんが入室しました♪  (2023/11/24 09:26:36)

ねりきり/龍之介((健で可愛い曲歌っている時でも平気そうな顔してる漣くんいそう   (2023/11/24 09:26:38)

ねりきり/龍之介((ぴー、おはよう御座います   (2023/11/24 09:26:46)

お雑煮/御厨律((おはようございます〜   (2023/11/24 09:27:01)

お雑煮/御厨律((可愛い曲歌ってても平気そうに見てますねー   (2023/11/24 09:27:38)

ねりきり/龍之介((安定の漣くんに安心した私にっこり。漣くんなんか歌のセンス独特そう   (2023/11/24 09:28:30)

お雑煮/御厨律((誠が歌ってるところあまり想像つかないですねー。もしかして歌のセンスまで独特なのかお前は…?   (2023/11/24 09:31:12)

ねりきり/龍之介((ソーラン節とかアンパンマンマーチとか歌っていそうなイメージがあります。健は流行りの歌を歌います(余計な情報)   (2023/11/24 09:32:08)

お雑煮/御厨律((流行りの歌を歌ってるの健くんらしいです。誠…カラオケデートでソーラン節を歌うの…?   (2023/11/24 09:36:56)

ねりきり/龍之介((初めてのカラオケデートで、なんの曲歌うのかなと思いながらココアを飲んでるといきなり「ヤァァァレンソォォォランソォォォラン」と歌い始める漣くんに吹き出す健はいます。彼氏がソーラン節を歌う光景を見せられる彼氏   (2023/11/24 09:39:26)

お雑煮/御厨律((健くんが吹き出すのも無理ないです。しかも真顔でソーラン節歌い始めますからねコイツ…… 彼氏がソーラン節を歌う光景を見せられる彼氏はカオスすぎる…   (2023/11/24 09:43:41)

ねりきり/龍之介((真顔でソーラン節とかもう一種のギャグじゃん。健悶えるように笑うの耐えながら聞いてますよ。で落ち着いて自分の曲歌った後に次はアンパンマンマーチが襲いかかるんですね   (2023/11/24 09:45:44)

ねりきり/龍之介((女時だとオトナブルーを健に歌って欲しいですね   (2023/11/24 09:47:04)

お雑煮/御厨律((誠が歌う度に笑いを堪えないといけないとか中々に地獄ですね……それを素でやってる誠は何なんでしょうか。真顔でアンパンマンマーチ歌いますね   (2023/11/24 09:48:33)

ねりきり/龍之介((笑ってはいけないデートじゃんです。真顔でアンパンマンマーチを歌う漣くん。下手したら対策委員会のカラオケの際も歌っていそう。何かしらデートするたびにハプニングがおきますね   (2023/11/24 09:50:08)

お雑煮/御厨律((絶対に笑ってはいけない魔導録24時…!?()やってそうですねー、そして指摘されても気にせず歌ってます。デートの神様に嫌われてるんですかね……。   (2023/11/24 09:53:01)

ねりきり/龍之介((漣くん刺客じゃん!!!健ケツ叩かれちゃう!絶対に笑ってはならない魔導録24時誰が犠牲者になるのでしょう。指摘されても気にせず歌うの強過ぎます。デートの神様に嫌われてる二人。それでもめげずにデートするし、いちゃつこうとする   (2023/11/24 09:55:32)

お雑煮/御厨律((教会で血まみれウェディング、高級店でバリバリ財布と来てカラオケソーラン節です。これは確実に嫌われてますよ。誠は意外と笑わなそう……逆に御厨辺りはツボが浅いです   (2023/11/24 09:59:09)

ねりきり/龍之介((周りがきちんとセッティングしてあげないといけなさそう。漣くん強い。御厨さん……めっちゃケツ叩かれちゃう。龍之介はビンタ役としてきそう   (2023/11/24 10:00:57)

お雑煮/御厨律((第三者が介入しない限りデートが成功しないカップル……。誠はやっぱり刺客側ですね。龍之介さんにビンタされるのは一体誰になるのか!   (2023/11/24 10:04:11)

ねりきり/龍之介((本当ダメカップル。いちゃつくのもすぐよそ見したらいつの間にか拗れますし。刺客側にまわっちゃった。健犠牲者側にされそうです。ヤダヤダヤダ!ってめっちゃ駄々こねてそうですが。龍之介に「覚悟はできた?」からの思いっきりビンタされてしまうんやな……   (2023/11/24 10:06:38)

お雑煮/御厨律((周りに頼るしかないですね……アルタイルママを呼びましょう。健くんビンタ枠になっちゃう……自キャラほとんど刺客で登場してそうです   (2023/11/24 10:10:11)

ねりきり/龍之介((アルタイルママー!助けてー!アルタイルママと健がいちゃついていたら、すぐにやってきそうな漣くんがいそう。健がビンタ枠になっちゃうの???16歳なのに、ハルバードを軽々片手で振り回せるようなゴリラのビンタ受けるの?ギャン泣きじゃん   (2023/11/24 10:12:40)

ねりきり/龍之介((待って犠牲者下手したら健以外いない説とかないよね()   (2023/11/24 10:13:14)

お雑煮/御厨律((でもアルタイルさんが良い人って知ったら嫉妬はするけど怒るに怒れないから頑張って我慢します。龍之介さんのビンタとか打ちどころが悪かったら骨持っていかれそうなんですが   (2023/11/24 10:14:22)

ねりきり/龍之介((アルタイルさんはいい人。頑張って我慢するの偉くないですか?その後で健、漣くんともイチャイチャしますよ。下手したら持っていかれそう。健ガチ泣きしちゃう。「まこっちもみんなもきらい〜!!!」ってギャン泣きしちゃう   (2023/11/24 10:16:57)

ねりきり/龍之介((タイキック役は誰ですか   (2023/11/24 10:18:51)

お雑煮/御厨律((頑張って我慢させます!健くんは相変わらずタラシですね??可哀想な健くん……ビンタ枠は食らっても数秒悶絶するだけで復活する御厨にしましょう。終わったら誠が撫で撫でして慰めます。   (2023/11/24 10:18:57)

お雑煮/御厨律((タイキック枠……組長さん…(殴)   (2023/11/24 10:19:16)

ねりきり/龍之介((タラシですよ。まこっちスキスキオーラ全開でいちゃついてきますよ。ただ人がいたらいちゃつきません。16歳は耐えられない。御厨さんは組長タイキック役になってもらわなきゃ受ける人がいません!漣くんに「まこっち刺客になった〜!」とか言いながらも、ぎゅーぎゅー抱きつきますね   (2023/11/24 10:21:53)

お雑煮/御厨律((人前ではいちゃつかない辺りちゃんとしてますね健くん。組長さんのタイキックを受けて無事な御厨……服の中に鉄板でも仕込んでる?泣きつかれたらハグされながらいっぱい撫でますね   (2023/11/24 10:26:31)

ねりきり/龍之介((いちゃつくのが恥ずかしいだけです。恥ずかしさがなければ人前でもいちゃつきますよ。頑張って耐えたのかと多分。暫くの間陸に上げられた魚みたいになってそう。しかし、女性にそんなことさせてはダメなので、御厨さんは刺客側に回ってもらいましょう。健が選ばれた理由ってなんか「最悪な政治犯なら耐えられるでしょ」ぽい   (2023/11/24 10:29:32)

お雑煮/御厨律((恥ずかしさが無くなったら人前でもやっちゃうのですね。「い"っった……」って悶絶した後「これが龍之介を負かした男の蹴りか!」とか言いながら起き上がります()そんな理由で16歳の少年をビンタ枠に選んじゃダメですー!   (2023/11/24 10:32:16)

ねりきり/龍之介((やっちゃいますね。なんならキスも平気でやっちゃいますね。酔ってる時とか平気でします。強過ぎません?組長さん2回目のタイキックあり得ますよ。ビンタされたらゴロゴロって壁まで転がされてバンっ!て背中に壁当たりそう。それぐらい強く龍之介やりそう。痛いどころの騒ぎじゃなさそう   (2023/11/24 10:35:17)

お雑煮/御厨律((誠に勝ち目ないですね……ずっとリードされちゃう……。未成年飲酒はんたーい!2回目喰らったら流石に「もういい!」ってギブアップしそうです。お兄様ァァ!!!やっぱり御厨にやりましょう喰らっても「ビンタだけなら私の方が強い!」って張り合いますから……   (2023/11/24 10:39:27)

ねりきり/龍之介((漣くんスイッチ入ったら強いから……。未成年飲酒ダメー!でも健大人ぶりたいからこっそり飲みそう。ギブアップの御厨さん。しかし、無慈悲にやられそう。タイキック役とビンタ役は一緒に出来ません。健がめっちゃ泣くだけなんでセーフです   (2023/11/24 10:42:43)

お雑煮/御厨律((スイッチが入らない限り負けっぱなしじゃないですかー!それでいいのか誠…!飲んでたら誠が取り上げて残りを飲みます。未成年飲酒ダメです。めっちゃ泣くのはアウトでは…?   (2023/11/24 10:46:34)

ねりきり/龍之介((負けっぱなしの漣くん。それでいいのか!ダメ男の称号を欲しいままにしていいのか!()。え、間接キス!?健大人ぶりたいからヤダヤダー!と我儘言いそうですね。叱ってやってください。「う"ぇ"ぇ"ぇ"ん"!やっぱり世界なんか嫌いー!」とか子どもみたいなこと言って泣きじゃくるだけなんでセーフです   (2023/11/24 10:50:06)

お雑煮/御厨律((アルタイルさんに厳しく指導してもらわないとですね……。駄目だって断りながら健くんのお酒を飲んでるのが見えますね。可哀想に……健くんもいつか刺客側になれるといいですね……   (2023/11/24 10:52:23)

ねりきり/龍之介((アルタイルママに指導されていい男になって、颯パパにも認められるのですね。ちゃんとしているところ好きですよ。タバコはわざとキスされたいから吸う健はいます。健が刺客になれる日は、まず安定して被害者がいる場合のみですね()   (2023/11/24 10:56:03)

お雑煮/御厨律((いつかアルタイルさんや楓さんに認めてもらわないとですね。誠は煙草もお酒も止めますよ。体に悪いので。健くんが刺客側になる時は誠を被害者枠に置いておきます   (2023/11/24 11:01:18)

ねりきり/龍之介((まず文字T挨拶はやめましょう。上半身裸にされちゃいます。身体に悪いよと言いながら自分はしている辺り漣くん。どうやったら大人になれるかなーとか考えてそう。今のところへそピ付いてるの知ってるの漣くんしか知らなさそう。漣くんーーー!漣くんがビンタ役になるの???   (2023/11/24 11:03:24)

お雑煮/御厨律((やはりそこからですね。挨拶に行って上裸は不味いです。二十歳だし煙草はたまにしか吸わないって理由で乗り切ってますね。へそピを付ける時点で十分大人では…?お兄様のビンタ耐えられるかな……行ってらっしゃい誠   (2023/11/24 11:10:03)

ねりきり/龍之介((その時来てた文字Tいったいなんなんだろう。乗り切り方()。タバコ吸ったの気づいたらわざと舌入りのキスする健いそうです。なんなら舌ピもしてます。漣くん、めっちゃ睨みつけてそう   (2023/11/24 11:12:46)

お雑煮/御厨律((特攻部隊とか…?そういえば舌ピもしてましたもんね健くん……どうやって開けたんですか??龍之介さんに本気ビンタされたら顎の骨折れそう……   (2023/11/24 11:16:09)

ねりきり/龍之介((待って親の挨拶に特攻部隊シャツきたの???人に開けてもらった可能性が高いですね。初めの頃にしてそうです。下手したら顎ずれそう   (2023/11/24 11:18:31)

お雑煮/御厨律((アルタイルさんと楓さん相手に特攻するので……()誰に開けてもらったんだ健くん……。ビンタされた誠生きて帰れますかね…?   (2023/11/24 11:20:34)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、お雑煮/御厨律さんが自動退室しました。  (2023/11/24 11:46:39)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、ねりきり/龍之介さんが自動退室しました。  (2023/11/24 11:46:39)

おしらせお雑煮/御厨律さんが入室しました♪  (2023/11/24 15:00:35)

お雑煮/御厨律((ソロルを投下しに来ました   (2023/11/24 15:00:48)

お雑煮/御厨律『御厨さん、大丈夫ですか?……御厨さん?』「───……っ!?あ…嗚呼、問題無い」(反応、出来なかった。心配するなとだけ告げれば、部下は困った様子で納得し、御厨の部屋を出る。……ここ最近、酷く疲労が溜まっている。年と言われればそれまでだが、ただの疲れとは違う“何か”が、胃の中に居る。)《…わかりました。俺、一ノ世御影が、一文字龍雅を潰します》(カメラ越しに聞いた一ノ世御厨の言葉が、一晩経った今も離れない。一文字龍雅は、確かに対策委員会の兵器だ。しかし……御影も龍雅も、一人の人間だ。奴隷でも兵器でもない、感情を抱く、何の罪もない人間……なら、それを酷使する自分達は──…)「犯罪者と、同じじゃないか……」(御厨は重厚そうなデスクに肘を着いて項垂れる。獅子も、雷奈も、御影も龍雅も、皆苦しんでいる。…龍之介だって、その一人。自分は、守れてなんていない。見守ることも出来てない。それどころか、傷付けるばかりで…………これじゃ、誰も救えない。)   (2023/11/24 15:03:29)

お雑煮/御厨律(他の幹部に……いや、自分に幹部や上を動かせる権力は無い。それに、幹部が賛同したところで彼を…北条帝を動かさない限り、不死川龍之介は止まらない。ドロシーや部下に頼むのも駄目だ。彼女達をかえって危険に晒してしまう。なら……)「変え、なくては……」(やるしかないんだ。自分一人でも。怪異や魔道具を持つ犯罪者から市民を守る。それが対策委員会だ。だから、今のここ(本部)は間違っている。御厨家の意向に背いた“王子”は、ゆらりと椅子から立ち上がる。愛用の剣を腰に差し、盾を背負う。ドクドクと波打つ騒がしい心臓の音は、扉を開ける時には石になったように静かになっていく。)「……改革の時間だ。」(彼女の淡い桃色の瞳は、充血してる訳でもないのに一瞬だけガーネットのような赤色に染まっていたのだとか。)   (2023/11/24 15:05:08)

おしらせお雑煮/御厨律さんが退室しました。  (2023/11/24 15:05:11)

おしらせ疾風/一ノ世御影さんが入室しました♪  (2023/11/25 12:28:46)

疾風/一ノ世御影((短いけどソロル投下にきました。   (2023/11/25 12:28:58)

疾風/一ノ世御影「…」(今日も病室でパソコンをカタカタ弄りお仕事中。もう少し経ったら休憩しようかと考えていると、隣のベッドから話が聞こえてきた)『僕退院したら入院中に空けちゃった分も頑張りますね!』『お!いい心意気だ!』「退院したら…か」(パソコンを弄る手は止めずに、ふと退院後のことを考えてみた。待ち構えているのは。部下から助けを求められたらたすけて、悩みがあれば聞いて。一緒に仕事場に行って、一緒にご飯食べて、笑えと言われて笑って、泣けと言われて泣く。愚痴なんて一切漏らさない。表では天才英雄、裏では喜劇のオモチャのニ面生活。これから慣れていかないといけない生活、退院後に上がる幕。これに加え、元になってしまった友人に会ったらその友人をいじめないといけない。友人の心を粉々にするために、友人のことを守るために)   (2023/11/25 12:29:09)

疾風/一ノ世御影「そろそろ呼び出しの時間だな」(パソコンをパタンと閉じ、敵対派閥の人間の待つ外へと向かっていった。あの日に関する情報集めも、元友人を守ることも、部下を守ることも、派閥のみんなを守ることも、英雄だって玩具だって人間だって全部果たしきってみせるから。全部演じきってみせるから。それが俺に出来る唯一の償いであり罰だから。だから全員、何も知らずに守られてて。俺を、一ノ世御影という人間を、嫌って)   (2023/11/25 12:29:11)

おしらせ疾風/一ノ世御影さんが退室しました。  (2023/11/25 12:29:13)

おしらせお雑煮/優水湊人さんが入室しました♪  (2023/11/25 17:19:42)

お雑煮/優水湊人(対策委員会本部の端の端……人気のない薄暗い化粧室に、彼は居た。ここなら、人は滅多に来ない筈だから。)「ゔっ……ゲホッ!!コホッ…!」(…血の味がする。恐らく吐瀉物の中に混じっていたのだろう。でも、こんな程度じゃ彼は心配なんてしない。もっと…生死を彷徨うくらいじゃないと────……本当、何やってるんだろう。何をやっても、あの“英雄”には敵わないのに。)「ゲホ、ゴホッ……ゔぇ…」(不死川龍之介と一ノ世御影の話は、瞬く間に本部で広がった。恋人、奴隷、親友……噂は噂の数だけ尾鰭を増やす。しかし、湊人にとって真実なんてどうでもよかった。湊人の心には嫉妬も怒りも無くて、漠然とした恐怖と不安に取り憑かれた。怖くて怖くて、噂を聞いた途端、吐き気を催してここまで走ってきた。   (2023/11/25 17:22:30)

お雑煮/優水湊人(苦しい…苦しい……でも、早く…戻らなくちゃ。まだ仕事が残ってる。怪異も狩らないといけないし、裏切り者も、歯向かう奴も、潰さなきゃ……。メリケンサックで殴られた腹も、その衝撃で折れた肋骨も、ナイフが刺さった肩も、泣きたいくらい痛い。でもやらなくちゃ……もっと、もっともっと……でなきゃ、でなきゃ不死川くんは────!)「……っ"!!」(脳裏に映るのは、彼と、彼の隣に居る自分じゃない“ダレカ”の姿。そして、目の前の鏡の中に立っているのは、目を背けたいくらい汚い自分。血と汗と涙でぐしゃぐしゃになった自分の顔は、何よりも醜かった。そんな現実から逃げるように化粧室を出て、湊人は廊下の壁に手を着いた。そして、誰にも聞こえない声で、ぽつりぽつりと言葉を吐き出す。)   (2023/11/25 17:22:35)

お雑煮/優水湊人「僕は、好かれたくて……ほんの僅かでも、偽物でも、誰か…不死川くんから、愛が欲しくて……それで────……あ、レ?僕、ぼくハ……“何の為ニ生きテるんダっけ…?”」(どさり、と鈍い音が静かな廊下に響く。…………あれ?体が思うように動かない。何で、地面が近いんだろう?こんな、倒れる程の怪我でも何でもないのに。…書かなくちゃ。魔道具を持つ手が、カタカタと震えている。短冊に歪な文字で、“治癒”と綴り、体に貼ろうとした。しかし、“治”の文字を書いたところで、カチャンという乾いた音と共に、筆ペンは床に落ちた。…世界が薄い。あぁ、自分はここで死ぬんだ。他人事のようにそう思った。段々と落ちていく瞼に抗えど、思考は水に垂らした墨汁みたいに虚無に侵食されていく。)「(何で、いつもこうなんだろ……)」(彼が発見され医務室に運ばれるのは、もうしばらく先の話。目を覚ます頃には、今以上に虚な瞳が嵌められていることだろう。)   (2023/11/25 17:22:53)

おしらせお雑煮/優水湊人さんが退室しました。  (2023/11/25 17:22:56)

おしらせねりきり/大西 健さんが入室しました♪  (2023/11/25 22:03:38)

ねりきり/大西 健(MADに来てから2〜3日ぐらい過ぎたのだろうか。魔道具と武器を回収されそうになり、「そんなことするなら帰る!」という自分に見かねたのか漣がリーダーである存在に直談判をし、漣が魔道具等を預かるってことになって本格的にMADの本部に泊まることになった。流石に魔道具等を奪われても殺人鬼というのは変わらないからか、漣が先に申し込んだのか彼の部屋で寝泊まりをすることが決まっていた。漣はよくやってくれていると思う)   (2023/11/25 22:03:47)

ねりきり/大西 健(食堂からこの部屋に帰ってくるまで時間がかかっているから結構距離があるにも関わらず、部屋を出たがらない自分の為に3食毎日運んでくれる。最初、漣と自分の食事の差にそんなに食べる人だったのかと驚いたがだんだんと慣れてきた。ほぼ何もない部屋で、頭を撫でてくれたりハグしてくれたりと甘やかしてくれるし、一緒の時間を増やしたいからか寝る時だけじゃなくお風呂も一緒に入るし、あの日の約束を誠実に守っている。漣がMADに入ってから、5分間だけの会話ばかりしていたから嬉しいけど現実は甘くない。いつだって自分に対して牙を向く。それはいつも漣がいない隙を狙ってくる。仕事として怪異退治に行ってくると、言われたので素直に見送り、魔道具を使いこなせる為にフルートの練習をしようとした際、バンっ!て扉を叩く音が響いたのでビクッ!と身体を震わせフルートをベットの上に落とす。また、始まった)   (2023/11/25 22:03:58)

ねりきり/大西 健(扉の向こうから聞こえてくるのは世の中の自分に対する評価・悪意・現実達。お前に生きる価値がないだのとか、犯罪者が死ねだの、なんで来ただの一方的に言われる。自分は言わない。言い返したらきっと漣の評価が下がるから。自分の行動が全て漣の評価に繋がる。下手なことをして、彼の立ち位置をますます悪いものにしちゃったら申し訳ない。漣は完治してから怪異退治に行っている。本人も分かっているのだろう。自分の評価が最低に近いものだと。だから、信用を得る為に弱いくせに怪異退治によく足を運んでいるのだろうと。だから、このことも言わない。言えなかった。言ったら自分を優先してしまうのが目に見えているから)(   (2023/11/25 22:04:20)

ねりきり/大西 健(日に日に削られていく精神だが、選んだのは自分だ。そもそもMADは犯罪者嫌いなのだから、こうなることは明白だったしと言い聞かせる。この部屋以外行き場所なんてないんだしって。外出許可も降りてはいるけど、漣以外で自分に付きたい人なんていないから実質出られない。まだ悪意は止まらない。煩くて布団を被って目を瞑る。好きな人の匂いがする。それだけで落ち着く。どうせ放っておいたらいつかは終わる。そう思っていると複数の足音が去っていく音がする。きっと漣が見えたから帰ったのだとわかる。ガチャリ、あの人が扉を開けたから布団から出て先ほどの悪意などなかったかのように微笑むんだ)「おかえり、まこっち」   (2023/11/25 22:04:26)

おしらせねりきり/大西 健さんが退室しました。  (2023/11/25 22:04:30)

おしらせしゅらむ/あずまさんが入室しました♪  (2023/11/27 20:41:36)

しゅらむ/あずま((11/22までにあずまが絡んだ子のことをあずまが考えたりしてるだけのダラダラソロルです!時系列的には弥音ちゃん再会当日夜、命羅くん再会前です。これは私のメモ   (2023/11/27 20:43:02)

おしらせフリーザ様さんが入室しました♪  (2023/11/27 20:44:29)

しゅらむ/あずま__▼   (2023/11/27 20:45:18)

おしらせフリーザ様さんが部屋から追い出されました。  (2023/11/27 20:45:22)

しゅらむ/あずま(__肌寒い時期だというのにお湯に浸かるまでの気力は残っておらず、シャワーだけで済ました今日。まだしっとりと濡れた髪の毛をタオルで拭きながら床に置いたクッションに座る。誰に見せるわけでもないからと適当に選んだ何かのキャラクターがプリントされたTシャツと膝丈のズボンを身に付け、だて眼鏡を外し髪を下ろした姿はいつも以上に幼さを感じさせる風貌だ。ピッ…と暖房を低めの温度でつければタメ息が1つ漏れた。)「……はぁ~……疲れたぁ…」(捕捉するならば “精神的な方の疲れ” だ。今日のバイト後、あずまは久しい友人と出会った。彼女に、なんの躊躇いもなく自然に嘘をついた。きっと彼女は他意はなく善意のみでの発言、家まで送ると。彼女の言葉にあずまは感謝の意を述べた。_“ここっス!”…彼女に笑顔で自分の住まいだと教えた場所は、全く検討違いな場所にあるアパートだったけど。…だって、仕方ないじゃん?彼女は、みーちゃんは…緑園 弥音は対策委員会なのだから。魔道具所持を自覚し、自分がスカベンジャーだと理解したあずまからしたら手放しで信頼できる立場ではないのだ。)   (2023/11/27 20:47:01)

しゅらむ/あずま( ___自衛、自衛、自衛。___自分が明日も平凡に、ちょっとした幸せを見付けながら生きるための自衛をしただけ。)「……魔道具。」(円形のミニテーブルに乗せたインスタントカメラを見て呟く。心の疲労とは相反して頭は妙にスッキリしている。…現実を、しっかりと見て考えるのもいいのかもしれない。なにを考える?)「……ここ最近で会った印象に残った人のことっスかねぇ…?」(ゆっくり、思い出してみよう。秋の夜長、たっぷりと時間はあるから。)   (2023/11/27 20:47:21)

しゅらむ/あずま「まずは……みーちゃん」(最近会って印象に残った人、最も古く、最も新しい記憶は右目のオレンジのバラの眼帯が印象的な貴方のこと。路地裏へ猫を追いかけようと向かったとき…貴方は“対策委員会”として自分に絡んできた。そんな貴方が今日のような、友達と呼べる存在になるなんて。貴方は言っていたはず。“自分が魔道具を所持しているんじゃないか”と。…思いもしなかったけど、本当だったね。きっと、大分前から対策委員会に自分は疑われているのかも知れない。魔道具を所持してると自覚していなかった頃から。…みーちゃんが持ち帰った“チェキ”はどうなったんだろう。)「…みーちゃんお人好しっスよねぇ。対策委員会のあんたが、自分を守るようなこと言っちゃって。…ほんとーに、自分を守るためにあんたを利用するだけして逃げちゃうなんてこともしちゃうかもなのに。」(以前会ったときよりも雰囲気が柔らかくなっていた貴方。自分の知らない間になにかがあったのかも知れないけれど、それを訊ねる気は全くない。ただ、貴方は何を知っているのだろう。なぜ悲しそうな顔をしていたの?…勘違いしてるのかな、貴方が思うほど自分は純粋で綺麗な存在じゃないのに。)   (2023/11/27 20:47:45)

しゅらむ/あずま「…はるる。」(次に浮かぶのは人気のない静かな時間帯の公園で出会った少女のこと。大人しめの印象の貴方は、自分がアリの観察をしていることを話せば嫌そうな顔をすることなく話に応じてくれた優しい子。手先が器用で頭がいいからなのか、才能かはわからないけれど…持っていた機械なんかは独学で作ったらしくて、純粋にすごいと思った。ふと、名前を呼ぼうとしたら知らないのを思い出して、自分の名前を貴方に。貴方はそれに応えてくれて “梅雨時期 春” だと教えてくれた。安直に思い浮かんだ “はるる” と言うあだ名を受け入れてくれた貴方は自分を “あーちゃん” と呼んだ。)「元気にしてるっスかねぇ、バイトさえなければもっと話せたのに残念っス」(あずまは貴方が対策委員会の人間であることは知らない。貴方は、あずまがスカベンジャーであることを知っている?わからないや。)   (2023/11/27 20:48:00)

しゅらむ/あずま(__そういえば、あの日家に帰ってから一枚のチェキが無くなっていた気がする。スマホと同じ場所に入れていたやつ、もしかして公園でスマホを使ったとき落としたのだろうか。それともそもそも落としてはない?当時はあっけらかんとしていたけれどスカベンジャーだと自覚した今なら話は別だ。もし貴方が拾っていたら?貴方が拾ってなかったら?………やめよう。わからないことだらけのもしもを考えても疲れるだけだから。あのチェキが魔道具だとバレないことを祈ろう。)   (2023/11/27 20:48:07)

しゅらむ/あずま「アリスさん…にゃんこ…」(みーちゃんと初めて会った時に見た猫を探しに路地裏に行ったら、邂逅と言うべきか…貴方に会った。優しく、どこか温かさを纏う貴方は動物だけでなく人間にも安堵感を与えるようで…あの猫と自分がいい例か。きっと貴方の優しさに魅せられる存在は数多くいるのだろう。生き物が好きという共通点から会話が弾む。路地裏で会話に花を咲かせる。 ”にゃんことお話しできたらこの子の名前わかったかも“ みたいなこと話したっけ。確かそんなお話を貴方は同意してくれた。…ねぇ、もしも話だったこと、現実になっちゃうかもよ。 )「っ…と。…もしにゃんことお話できたら、そのときはアリスさんに教え…!……んや、ダメっスね」(ミニテーブルにあるインスタントカメラに手を伸ばし掴めば、太ももの上において呟く。最高の提案から最悪な現実に気付くのはすぐのことだった。この魔道具に猫と会話する力はあるかもしれない。コウモリのチェキを燃やしたら、コウモリの言葉が分かったから。猫のチェキを燃やせば…?ただ、実際話せたからといって貴方に伝えてはいけないことはわかっている。だって魔道具を持ってることがきっと貴方にバレてしまうから。)   (2023/11/27 20:49:55)

しゅらむ/あずま(貴方が対策委員会であろうとなかろうと、無闇に教えるべきではないのだろう。__もやもや。どこか無理矢理理解したように飲み込む思考。貴方と自分とにゃんことで会話できたら楽しいだろうに、なんで、隠さなきゃいけない?それは魔道具を持っていることがバレるから。答えはすぐに出る。……んん?ん~…???でも、と言語化できないもやもやが残る。)   (2023/11/27 20:50:20)

しゅらむ/あずま「__あ。」( ふいに思い出した1枚のメモ。どこにやったっけ。カメラをミニテーブルに戻せば立ち上がり普段使っているショルダーバッグを開ける。確か、確かここに_ )   (2023/11/27 20:53:03)

しゅらむ/あずま「…あったっス。天使さんがくれたメモ。」( バッグの底の方にぐしゃぐしゃになっていたメモを破れないようにそっと開く。__あの日は、いつものバイト先のコンビニで強盗がやって来た日だった。金銭を求める彼らに対して自分は躊躇することなくレジのお金を渡そうとした。…プライドとかそういうのは特になくて、死ぬよりいいだろの決断。そもそも渡すお金は店の売り上げだし…それを守るために抵抗するつもりはなかった。ただレジが壊れてしまったのか開かなくて…その最中貴方はコンビニに来た。腰の曲がったおばあちゃんが。)「…不思議なおばあちゃ…おばあちゃん、だった…んスかねぇ…?」( 貴方のお陰で強盗は退散した。不思議な、不思議な人だ。気付いたときには貴方はおばあちゃんらしからぬ声色や動作をしていた。貴方は一体どんな人なのだろうか。貴方の腕に包まれ、頭を撫でられた記憶が蘇る。とても、優しくあたたかいもの。貴方の見た目はぼんやりとしていてあまり覚えていないけれど…張りのある透き通った声と、耳についた特徴的なピアスだけは耳と目に焼き付いていた。あれを頼りにすれば、貴方に辿り着くだろうか?それとも、もう会えなかったり?)   (2023/11/27 20:53:22)

しゅらむ/あずま「…もーちょっと、ちゃんと聞いとくべきだったっスかねぇ…」(貴方が自分にしてくれた話は自分にとって絵空事。ちょっと自分が立つ舞台ではなかった。他人事と思って軽く流してた。…今になって後悔しながら貴方のメモに書かれた文字の羅列をゆっくり見ていく。“今の東京が抱えている問題” “旧東京対策委員会” “M.A.D.” “7つの犯罪組織” ……“魔道具の存在” __“歪み” “旧東京” ……魔道具が悪だと唱えられているのは、理解している。脳がそう覚えている。それでも、貴方が“のこしたメモ”の内容は自分が消化しきるにはまだ早いみたいだ。読み込みきれない。メモを綺麗に四ツ折りにして、財布のポイントカードしか入っていないカード入れの空いているところにメモを差し込んだ。貴方に会うことがあったとき、メモの内容についてキチンと聞くために。貴方からの唯一の道標が、破れないように、無くならないように。)   (2023/11/27 20:53:36)

しゅらむ/あずま__ちょっと疲れてきた▼   (2023/11/27 20:53:40)

しゅらむ/あずま『♪♪♪』「おわっ!と、と、と、と…!」( 突然流れるのはアニメチックなメロディ…あずまが設定したアラーム音だ。手に持っていた財布をぽいっと無造作に置けば充電中のスマホを手に取り慌ててアラームを止める。いつもバイトの始まる一時間前に設定しているもので、その設定を解除するのを忘れてたようだ。)   (2023/11/27 20:55:21)

しゅらむ/あずま「っはぁ~!ビビったっス、シフト入ってないっスよね…?……よし!……ん?」( 念のため、アプリを開いてシフトのスケジュールを確認しては安堵する。バイトは入ってなかった。アプリを閉じて、スリープモードにしようとしたとき…メッセージアプリに通知マークがついていることに気付けばそれをタップした。)「…あ、りゅーのすけさんっス!ってことは…にゃんこ~!かわい~っス!!」( ぱぁ、と笑顔が生まれる。通知の正体は居酒屋で偶然出会った隣の席のおにーさんからのメッセージ。…貴方に自分がお酒を飲まないから貴方自身も飲まないことにすることを言われ、ならばと奢ることを提案してみるもうまくかわされてしまったっけ。貴方は何枚も上手らしく、次の約束を提案してきた。社交辞令かも知れないけれど、貴方と話すことは楽しかったから自分から連絡先の交換を持ちかけて…。貴方から送られてきていた野良猫の写真を見ながら、思い出し、指を止める。スマホを一度伏せて、両手を両頬にむに、と押し付ける。“あっちょんぶりけ”みたいな感じで。……ちょっとだけ、顔が熱くない?…???)   (2023/11/27 20:55:42)

しゅらむ/あずま「…あ、返信しなきゃっスね。えーと…『友達といたので気付くの遅くなりました!にゃんこかわいーっス!(*´ω`*)』…送信! 」(ふるふると首を横に振ってからスマホを手に取り、返信する。その流れで少しだけ上にスクロールして、画面を眺める。貴方は可愛らしい花や、自分の好みを把握してからは動物の写真を定期的に送ってくれる。だから自分も貴方が好きであろう花の写真を送る。……嘘。動物ばっか、たまに花。優しく、気遣いができる貴方とのなんの変哲もないやりとり。貴方がなにかこのやりとりに意味を見出だしているのかいないのかはわからないけれど、この画面を見る度に僅かに思い出す。天使さんや他の人がしてきた頭を撫でる行為はあたたかさや優しさで溢れていた気がするけれど、貴方にされたそれは、どろどろとした甘いなにかで満たされていた気がすることを。)   (2023/11/27 20:55:57)

しゅらむ/あずま「…甘い…お菓子~…ハロウィン…虫………おにーさん。」( 連想ゲームをするかのように脳裏に浮かぶ言葉を口にする。虫型の怪異の猛威が奮ったらしいハロウィンの翌日、怪異を倒す貴方と会った。虫型の怪異…ファンタズマだっけ、それらの死骸を避けながらヘルプ先のバイト先へ向かっていた時のこと。どうやら怪異に狙われていたらしかったところを貴方が助けてくれた。おそらく魔道具と呼ばれるもので。怪異を倒し、魔道具を持つ貴方のことを対策委員会と勘違いしていた。……貴方が対策委員会でないとわかった別れ際、 “ 魔道具を使ったことは見なかったことにしてほしい ” という内容のお願いをされた。……あ。なにかがストンと腑に落ちる。)「さっき感じてたもやもやの正体、これっスかねぇ…」( 生き物好きな彼女のことを考えていた時のもやもやは今、晴れたようだ。…世間一般の常識を当たり前だと、なんも疑いもせずに受け入れていた。受け入れて、それが当たり前だと無意識に信じていたから、疑問を感じることもなかった。貴方が魔道具を使って、自分を助けてくれたことを見て、それを今思い返すまでは。)   (2023/11/27 20:56:15)

しゅらむ/あずま( “__自分を怪異から守ってくれた貴方が、魔道具を持っているからといって罪になるのは…なんだか、おかしい話じゃないだろうか?” ごく普通に当たり前だと思っていた現実に、疑問を唱えた。消えたもやもやとは別のもやもやがまた生まれる。貴方は、どう思っているのだろう。もしまた会うことがあるならば聞いてみたいと思った。魔道具の所持を自覚した自分が、魔道具を持つ優しい貴方に。きっと対策委員会とは違う、正義へ進む貴方に。魔道具について、聞いてみたい。)   (2023/11/27 20:56:26)

しゅらむ/あずま「…優しい~…とゆーか、お人好しならあのおにーさんっスね。」(スマホを床に置き、先程無造作に置いた財布を拾い、少し眺めてからショルダーバッグに入れて呟いた。メガネとキャップを被った少年。あずまはそれらが貴方が変装のために用いたものだなんて知るわけもないから、容姿の特徴としてはそれと、人懐こそうな笑顔をする子ということが印象に残っていた。お互いの不注意でぶつかったことが始まりで、なぜか貴方にカフェで奢られることとなった。妥協しつつ回避しようとしたけど結局貴方が上手だったわけだ。…自分なら頼まないティーセット、珍しい経験として堪能させて貰ったけど!年下に奢られるのを拒否したりゅーのすけさんの気持ちがなんとなくわかるような気がした。…なんなら奢ってきた貴方は未成年なんだから尚更、尚更…!!)「…次会ったときは、ぜぇーったい自分が奢るんスからね!」(ぐ、と決意を固めるかのように拳をつくる。結局自己紹介をすることはなかったから貴方の名前も素性もなにも知らないけれど、一方的に“うさぎのチェキ”の裏面に自分の連絡先を書いて貴方に渡した。)   (2023/11/27 20:58:45)

しゅらむ/あずま(…魔道具云々はもう今更すぎるから、“はるる”のとき同様バレてないことを祈るだけ。未だ貴方とは連絡を取り合うだけに止まっているけれど、次に会えたら奢ることを決めるくらいには貴方との再会をどこかで期待している気がする。貴方が最悪な政治犯と呼ばれる存在で、あずまの地雷を踏んでしまった少年だとは知らないから。なにか安くて美味しいお店がないかな、なんてスマホを手に取り検索するのだ。…あれ、なんか当初の目的から脱線して…?ま、いっか。)   (2023/11/27 20:59:14)

しゅらむ/あずま「っあ……ここは…カメラのおねーさんとの…」(過去の検索が影響してるのだろうか、検索結果のトップに出てきたのはあずまが魔道具所持を自覚することになった場所。分岐点。この時期から販売されるおでんが美味しいとされる居酒屋が表示された。あずまの場合おでんではなく料理の安さに目を惹かれたのだが…この際それは重要ではない。あずまにとって、貴方との出会いは紛れもなく重要なことだった。今でも覚えている、あの“存在するはずのない記憶”。詳細はわからないけれど、貴方の魔道具によるもの。貴方にとっては平凡な日常に過ぎない出来事だったのかもしれないけれど、あずまにとっては現実だと思っていたものはただの虚像で、非現実的だと思っていた出来事が現実へと成り変わるような…僅かに、あずまが思っていた現実から足を踏み外した瞬間だった。踏み外した先は、スカベンジャーへの転落という事実の認識。)   (2023/11/27 20:59:44)

しゅらむ/あずま「…ある意味おねーさんだったのが不幸中の幸いかもしれないっスね。」( 貴方が魔道具所持を罪として捕らえる対策委員会じゃなくて、かといって魔道具を所持する極悪非道な犯罪者でもなかったことは本当に運が良かったのだろう。下手したら、何かに巻き込まれたりしたかもしれないのに…今でも自分は魔道具の所持を自覚する前とほぼ変わらない日常を送れている。お互いに魔道具を所持しているという情報の刃を、喉元に向け合っている感じだけど……というか、おにーさんに続きおねーさんにも奢られてたな…?流石に自分の分は払うつもりだったのに…あれ、自分ってそんなに貧乏に見える??え…????それともあの二人がお金に余裕があるだけ?そうだと思いたい…!)   (2023/11/27 20:59:53)

しゅらむ/あずま__少しぽやぽやする▼   (2023/11/27 21:00:01)

しゅらむ/あずま「ふぁ…。ん、歯ぁ磨いとくっスかぁ…」(小さな欠伸が1つ。このまま寝落ちしてしまう前にと一度立ち上がり洗面所へ向かう。歯を磨くついでに、ほぼ乾いてふさふさした髪の根本にドライヤーで温風を軽く当てる。首にかけて使っていたタオルは洗濯機に。明日回そう。_歯磨きとドライヤーが終われば明日の身支度をするためにショルダーバッグの中身を確認する。スマホは充電してる、財布、筆記用具、メモ帳、インスタントカメラはミニテーブルにあって……)   (2023/11/27 21:00:45)

しゅらむ/あずま「……紅生姜?…あ、ヨシノさんの。」(内側のポケットに何か膨らみを感じれば取り出して確認する。出てきたのは牛丼屋で購入したときなんかに付属でついてくる紅生姜の小袋が2つ。ぽやぽやとした脳みそはあるべきはずでない存在に一瞬ハテナを浮かべるがすぐに理解する。これはベンチのある公園で出会った貴方の好物だ。紅生姜が好きだとは聞いていないが、キャンディーのお礼としてあげたときに嬉しそうにしてたから多分、好きなのだろう。貴方はどこか自信がなさげというか、おどおどしていて、俗に言う陰キャらしからぬ雰囲気があるけれど…その実、言葉を交わせば貴方がとても優しく面白い人であることがすぐにわかった。あとは…貴方の長い前髪が風に吹かれ、隠れていたブループラネットの瞳がとても綺麗だったことを覚えている。)「…あ!そーいえば自分ヨシノさんに牛丼奢ったっス!奢れたっス!奢られる側じゃなく奢る側だったっス!!」(奢るというよりは買った牛丼を貴方に分けた…になるのだがあずまにとってそこに大差はない。初対面の人に連続で奢られたあずまにとって重要なのは自分がきちんと奢られるだけの存在でないことを示せたことだ。自己満足だけど!)   (2023/11/27 21:01:13)

しゅらむ/あずま(_明日もバイトがあるから貴方とは会うことはないだろうと2、3日程バッグに入れっぱなしとなっていたであろう紅生姜を冷蔵庫へとしまう…前に2つの内1つを試しに開封して、つまんでみる。大丈夫、腐ってない。夏場だったらダメだったかもしれないと思いながら紅生姜を冷蔵庫にしまった。開けた方はなにかで使おう。未開封のは、暇な時間ができたとき貴方に会ったときに渡す用だ。牛丼のおまけで貰うものだから実質0円のプレゼント、随分安上がりで済むな…なんて考えてしまったのは内緒だ。)   (2023/11/27 21:01:30)

しゅらむ/あずま「…っと、そういえば斎宮さんからバイトについてなにか連絡来てたっスかね…」(冷蔵庫をパタリと閉じれば充電中のスマホの元へ。89%まで充電されていることを確認すれば充電器を外した。片手でスマホをいじりながら部屋の隅に畳まれている布団を広げていく。…新しい通知はない。特に当初の予定から変更点などがないからだろう。アナウンサーである貴方のことだから、お仕事で忙しいのかもしれない。_テレビ局付近で行われていたイベントにバイトまでの暇潰しとして出向いたあの日。まさか、テレビに出ている貴方にバイトを誘われるまでに至るなんて誰が予想できただろうか?しかも今自分がしているバイトの時給を遥かに上回る時給という好条件で。貴方のバイトをするために一番長く続けているコンビニバイト以外のバイトは頻度を減らすなり辞めるなりして準備をしている。ある意味短期や単発のバイトばかりだから調整が比較的楽だった気がする。)   (2023/11/27 21:01:47)

しゅらむ/あずま「…みーちゃん…なに考えてんスかねぇ…?」(今日“みーちゃん”に再会して、貴方のバイトのことを話せばあの子もしたいと言った。だからあの子と別れてから貴方に “ 友達も斎宮さんのバイトしたいらしいです ” と送ったのはいいものの…あの子は貴方が犯罪者らしい噂があるとも言ってきた。……じゃあなんであの子は貴方のバイトをしたいと言ったのだろう。自分がいるから?でも…それだけ?……働かなくなってきた頭ではなにも思い付かない。貴方から友達のバイトに関する返事がまだ来ていないことを再度確認してからスマホをスリープモードにした。)   (2023/11/27 21:02:04)

しゅらむ/あずま__「…さて、と」(明日の身支度と寝る準備ができたところであずまは小型チェストに手を伸ばす。下から2つ目の引き出しを開けて通帳を取り出す。毎月の光熱費や通信費…その他諸々を余裕をもって支払える金額が貯金されていることを確認すればむふー!と嬉しそうにする。いつもよりも残金が多い!!)   (2023/11/27 21:02:14)

しゅらむ/あずま「あのペット探しのバイト受けて正解だったっスね~!…センリさんいなきゃ不可能だったんで感謝しなきゃっス」( 一番新しい記憶の中で最も衝撃的だったのは貴方とのバイトのことだ。コモドオオトカゲもといコモドドラゴンをペットとする飼い主のおじちゃんがひっそりと貼り紙でペット探しの人員を募っていたやつ。報酬がかなりの高額だったことと、“コモド”オオトカゲを“コドモ”オオトカゲと読み違えたのがきっかけであずまは応募したのだ。“斎宮さん”のバイトが始まる日程までまだ期間はあったし、バイトを減らし始めたときだったから収入の面を考慮してのことだった。…でもさ、まさか捕獲すべきコモドドラゴンが怪異に取り憑かれて巨大化してるなんて誰が思い付くと思う??怪異との、そもそも戦闘経験のない自分には攻撃のコマンドは存在せず、囮になるという選択肢しかなかった。破天荒な貴方がいたからこそ、なんとかなったんだ。コモドドラゴンを助けて捕獲することも、怪異を倒すことも、報酬金を得ることも、全部。)   (2023/11/27 21:02:29)

しゅらむ/あずま「…見ようとしてこなかったものが、見ろ!って主張してくるっス~…」( 通帳を元の場所にしまい、先程敷いた布団へうつ伏せに寝転がる。貴方が怪異に打ち勝った瞬間を見た。脳はそれを自然と見世物と、劇だと、自分が関わることのない物語だと認識しようとした。だけど、だけどできなかった。対策委員会に、スカベンジャーに、魔道具に、怪異と接触したことを自覚してたから。怪異を倒した貴方が、自分も登場人物であることを無意識に自覚させに来たから。あずまは、舞台へと上がったのだ。)「ん゛~……」(うつ伏せから横に向きを変えて布団を被る。腕を伸ばしてリモコンを手に取り暖房を消す。…貴方が対策委員会だということは会話の中で理解した。貴方も、自分に対策委員会であることをバレているのを自覚していた。ただ、“みーちゃん”とは違う。とっても重要な違い。…貴方はあずまが魔道具を持っていると恐らく知らない。だから、あずまは貴方に対する下手な疑心が存在しない。また会えたのなら、貴方の破天荒に付き合ったら退屈はしなそうだなとか、そこに負の感情はなかった。)   (2023/11/27 21:02:40)

しゅらむ/あずま__ねむい▼   (2023/11/27 21:02:49)

しゅらむ/あずま(自分を守るためにナイナイしていた現実に、久しぶりにしっかりと触れて軌跡を辿った。自分を守るために。それでもやっぱり心の深層に眠る過去の記憶を抑え込むためにナイナイは続いてしまうけど。少しだけ歩み進んだ事実は消えることはないから。次は新たな出会いか再会か。どちらにせよ、それはあずまにとってまた1つ前に進むための重要なことなのだろう。)   (2023/11/27 21:03:00)

しゅらむ/あずま「……スー…」   (2023/11/27 21:03:11)

しゅらむ/あずま__おやすみなさい▼   (2023/11/27 21:03:15)

しゅらむ/あずま((「冒頭→弥音ちゃん→春ちゃん→アリスちゃん→骸の天使様→(_ちょっと疲れてきた▼)→不死川お兄様→命羅くん→健くん→瑠璃さん→(_少しぽやぽやする▼)→ヨシノくん→きゃろるちゃん→センリちゃん→(_ねむい▼)→〆」の流れを軸に書いています…!自己満足ソロルです。ありがとうございました!!ごめんなさい!!!   (2023/11/27 21:03:29)

おしらせしゅらむ/あずまさんが退室しました。  (2023/11/27 21:03:32)

おしらせ炭酸/紀伊乃こはくさんが入室しました♪  (2023/11/27 22:27:24)

炭酸/紀伊乃こはく((そろる投げにきました。🟦瑠璃🟥猫🟡こはく   (2023/11/27 22:27:49)

炭酸/紀伊乃こはく『次は新東京駅〜。降り口は右側です。新東京駅からは区間快速に変わります』(淡々としたアナウンスを遠くに聞きながら、カタンカタンと規則的に揺れる電車に身を任せる。ビルが立ち並ぶ新東京の中心部を、西陽を受けながら電車は決められたルートを走っていく。ビルの隙間から溢れる夕陽は思いの外眩しく、影と明を交互に受けながら瞳を細める。万事さんを探して1週間近く経った。首都圏のめぼしい所はくまなく探したが、いまだに見つからない。やはりどこか遠くへ行っているのだろうか?対策委員会だというハロルドさんも、やはり色々なところへ行っているのか見つからず…。)「はぁ……」(ため息と同時に電車が止まった。ドアが開くと人がゾロゾロと降りていく。乗ったのは新東京駅だというのに数人だけ。ここからは郊外へ行くからあまり人が乗らないようだ。がらっとした電車内を軽く見渡し、空いている席にぽすっと座った。ドアが閉まると、また電車のいく先に身を任せる。ガタゴトと規則的な音を立てる電車に耳を傾け、流れる景色をぼーっと眺めるところで、記憶がぷつりと飛んだ。)   (2023/11/27 22:28:09)

炭酸/紀伊乃こはく『おねーさん!終点だよ。起きて!』(肩を叩かれて起きると、目の前には駅員さんが自分の顔を覗き込んでいた)「ぬぇ…ここどこですか?」『東京線の終点だけど……。でも途中で快速になったから県外出ちゃったよ。ここ、あんまり電車通らないし、次新東京通る電車来るの3時間後だけど…。大丈夫?』「はは……。ローカル駅って事ですか…。人探しのために来たので…大丈夫です〜…」(やってしまった。どうやら寝過ごして県外の、しかもかなり田舎の方へ来てしまったみたいだ。日もすっかり落ちて午後7時。3時間後だと…10時。そこからMADへ帰るとなると日を跨ぎそうだ。今日は夜の9時頃に帰ると伝えて出たので、メンバーが心配してしまう。駅員さんにお礼を言って改札を抜けると、ひんやりとした風が服を通り抜け、体に染み込んだ。)「さむ……。これからどうしよ。とりあえず聞き込み調査、しよー!」(と元気良く駅から出ると、周りのお店は何故か閉まっていて人っ子1人いない。この時間におうちにお邪魔して話をするのも通報ものだし……。困った。無駄に広い駅前の周りをウロウロとしていると、舗装が剥がれた細い道から人が歩いているのが見えた。)   (2023/11/27 22:28:25)

炭酸/紀伊乃こはく『いや〜、まさかアンタが中国語わかるとは。今日は助かったわ、猫くん』『礼には及ばずですよねーさん。でもこーんな田舎まで仕事とは珍しいっすね。』『そうなのよ。まさか数年前に行方不明になったチャイナマフィアの正妻を探せっていう無茶振り依頼がここで解決するとは思わなかったわ。これで報酬たーんまり貰うんだから。』(歩いてきたのは2人。いかにも怪しそうな吊り目のお兄さんと、綺麗な藍色の髪をしたおねーさん。お兄さんの方はお姉さんをエスコートするように歩いているけど、お姉さんはそんなの要らないとばかりにどんどんこちらへ向かっていく。装いはかなりフォーマルで、ここの人ではなさそうだ。仲良さそう?に歩いてくる2人に聞いてみよう。)「あ、あの!人を探しているんですけど、情報提供お願いします!」(声をかけると、ぴたりと立ち止まる2人。)   (2023/11/27 22:28:41)

炭酸/紀伊乃こはく🟦「どうしたの?できることなら手伝うよ。」🟡「本当ですか!ありがとうございます。あの、短髪の派手な緑髪で所々に紫のメッシュが入った男性を探しているんですけど…。なにかご存知ないですか?」🟥「ずいぶん派手な人だな〜。うーん、オレは聞いたことない、かな。ねーさんは?探偵だしなにか情報ないの?」🟦「うーん、私もそんな人聞いたことないわね。(小声で)裏社会の人なら知り合いにあたってみるけど…。この子、ちゃんとしてそうだし絶対一般人よね……」(コソコソと話しているが裏社会という言葉だけ聞こえた。どうやらお姉さん達はどちらかと言うとスカベンジャー側らしい。通報されるのを怖がってか、2人は胡散臭い笑顔で知らなさそうな雰囲気を出している。)🟡「あの〜、私もどちらかというとお姉さんと同じ裏社会側なんですけど…。隠さなくてもいいですよ。通報はしないので…」🟦「え?!こんなにちゃんとしてそうなコが?ひえ〜、世も末ね。でもごめんね、流石に見た目だけじゃ難しい、かな。なにか好きなものとか、他に特徴とかない?」   (2023/11/27 22:29:19)

炭酸/紀伊乃こはく🟡「そ、そうですよね…。えーっと。名前は万事さん。でも自分から名前を名乗るような人じゃないです…。両足が義足で、甘いものが好きで、魔道具を弄るのが好きな人なんですけど、心当たりとか、ない、ですよね…」🟦「魔道具を弄るのが好きね……。弄るのが好きなら、資金集めに修理とか……(ぶつぶつとなにか考え事をしているようだ。しばらく考えた後に口を開く)「見た目もなにもわからない、場所もわからないけど、最近魔道具を修理してくれる変わり者がいるとは聞いたことがあるわね。」🟡「ほ、本当ですか?!もしかしたらその人の可能性、あります!」🟦「でもうちのツテの噂よ?話半分で聞いた方がいいと思うけど……」🟡「でも!可能性としてはゼロじゃないから、信じたいんです」🟥「ずいぶん真っ直ぐなコだねぇ。そんなに大切な人なんだね、家族かなんか?」🟡「同じ職場の仲間なんです。その人には血は繋がってないけど家族がいて、でも本当の家族みたいで。その家族から逃げるためにどこか行ってしまって。その子が悲しんでいるから、しっかりと話し合ってほしいんです。」   (2023/11/27 22:29:25)

炭酸/紀伊乃こはく『家族、ね……』(一瞬、2人の顔が曇った。お兄さんとお姉さんが顔を見合わせてしばらく静寂が響いた)   (2023/11/27 22:29:40)

炭酸/紀伊乃こはく🟦「わかったわ。色々話は聞いてみるわね。連絡先教えてよ。何かあったら連絡する。これ、わたしの連絡先ね。」🟡「ありがとうございます!私の連絡先は……」(お姉さんから小さなメモを渡された。名前は『本条 ゆり』と書かれている。魔道具を取り出して『紀伊乃こはく』と名前をかき、連絡先を渡した。お姉さんが渡したメモを見たお兄さんがなにやら嫌な顔をしたが、気にしないことにした。)🟦「それじゃ、私達は新東京の方に戻るけど。一緒に電車乗る?」🟡「でも、さっき駅員さんが新東京までの電車はしばらく出ないって……」🟥「あー、その駅員さん、乗り換えのこと忘れてるね。途中の駅で降りれば行けるよ。よかったら案内するけど、どうする?」🟡「いいんですか?助かります!」🟥「それじゃ、いこっか。」(見た目によらず優しいお兄さんと、おねーさん…ゆりさんに案内されて予定よりも早くMADに帰れた。伝えた時間よりは遅れちゃったけど。これで何か進展があるといいけど、人に助けられてばかりじゃいられない。人探し以外にも、明日から怪異討伐もしなければ。)   (2023/11/27 22:29:56)

おしらせ炭酸/紀伊乃こはくさんが退室しました。  (2023/11/27 22:30:00)

おしらせ炭酸/紺青瑠璃さんが入室しました♪  (2023/11/27 22:30:09)

炭酸/紺青瑠璃『ねーさん、なんであの時、嘘教えたの?』(チャイナマフィアの生き別れの妻を探し出し、人を探していると困っていた女の子と別れた帰り道。通訳として連れて行った猫くんに嫌な顔をされながらこんな事を聞かれた)『もしかして、家族を探してるって言ってたからですか?意地悪とか。』「バカ。困っている女の子を放っては置けないでしょ。私と同じ目に合わせたくないし。それに、偽名を使った理由はコレ。」(なにもわからない猫にとある動画を見せた。【無能対策委員会に制裁喰らわせてみた】という題名でSNSにあったこの動画。数ヶ月前のあの件の後、対策委員会に対してヘイトが向けられていた時に、撮られたものだった。背中を蹴られたり、執拗に追い回されている少女は、今日会ったあの子だった。)「胸元にバッチはなかったけど、もしまだ対策委員会と関わりがあったら私たち、仕事できなくなるでしょ。そんな事するような子じゃなさそうだけど。」『なるほど、保険か。』(猫も納得したようだった。ただでさえ忙しいのに何故か放っておけなくて、依頼を受け入れてしまった。   (2023/11/27 22:30:37)

炭酸/紺青瑠璃報酬は今回はいいか。明日からまた、依頼を消化しつつ、噂の修理屋を探してみよう。100枚写真を出したあの人の事についても聞きたいし。)   (2023/11/27 22:30:41)

炭酸/紺青瑠璃((終!!   (2023/11/27 22:30:47)

おしらせ炭酸/紺青瑠璃さんが退室しました。  (2023/11/27 22:30:51)

おしらせるる/西園寺きゃろるさんが入室しました♪  (2023/11/28 13:28:36)

るる/西園寺きゃろる(アナウンサーの仕事が終わり、家に帰る。そして服装を変えていつもの姿になり魔道具を持ち今日も犯罪的な破滅的な映像を世に知らせるだろう。それらを一通り終えたなら彼女はスマホを見る)「あずまからの連絡は……ないか。ならやるってことでいいのかな?だったら、シフトを送るとしよう」(というと、シフトと雇用契約書や給料を振り込むための口座のコピーや身分証明書等を持ってくるようにと連絡を入れる。場所は 東京都新宿区歌舞伎町にある。とあるビル、そこの3回にある【BAR CHAOS】そこで待つと連絡を入れた。日時は近いうちに、時間は深夜2時)「……あと、弥音だっけ?ミス緑園にも同じのを送っておかねばな。……まぁ、彼女は少しワタクシのことを怪しんでいる。ボロが出たら……致し方ないな」   (2023/11/28 13:38:45)

るる/西園寺きゃろる(その時は殺すまでだしと思えば同じ連絡を弥音に入れる。)「彼女たちはどんな現実を見せてくれるのだろうか?彼女たちは撮影と裏作業を担当させるがワタクシからしてみれば彼女もオーディエンスを盛り上げるための演者に過ぎない。ワタクシの理想……カオスでリアリティのある映像にはどんな物も取り入れる。人の死や、精神崩壊、発狂、喜怒哀楽の様、戦争、戦い、血肉や内蔵が飛び出す絵……これらはワタクシの大切なエンタメ道具さ」(と歩きながら呟く、そして路地裏を見つければそこに入る。路地裏を右、左、右右、左右、左右右、斜め、後ろ、前、反時計回りに回れば、赤と黒の禍々しい扉があるのでそこをノック5回、ウィンク3回、扉に六芒星を描くように指でなぞれば開きます。すると黒と紫の近代的な家が現れるだろう。そこに入ればカードキーで扉を開けて中に入る。妹はまだライブらしい。それを確認すれば自室の方へと向かってゆく。部屋は白と水色で白い家具や水色の家具がたくさんある。その中に天使のような可愛いデザインをしたベッドに横になればくくくくくくくくっと笑い出す。)   (2023/11/28 13:38:55)

るる/西園寺きゃろる「ぁあ……もうそろそろだよ……もう少しで……人の崩壊が見れる。ミスあずま……ミス緑園……君たちが来てくれたことはとてつもなく感謝をしよう。……滅びゆくその魂に……祝福あれ」   (2023/11/28 13:38:58)

おしらせるる/西園寺きゃろるさんが退室しました。  (2023/11/28 13:38:59)

おしらせ萬/万事 槇乃さんが入室しました♪  (2023/11/28 21:41:00)

萬/万事 槇乃((付箋消費ソロル   (2023/11/28 21:41:09)

萬/万事 槇乃どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうして______!?   (2023/11/28 21:41:30)

萬/万事 槇乃男は路地裏の奥、ゴミ袋が散乱する薄暗い袋小路のさらに暗い隙間に座り込んでいた。息が乱れて引きつった音が漏れそうになるのを、口元を塞ぐことで無理矢理押さえつけ、脚を引き寄せて体を小さく収納する。ショッキングピンクのウィッグは失われ、蛍光黄緑と紫によって構成された毒々しい短髪がさらけ出されている。咄嗟に体に貼った『限りなく透明に近いブルー』がどうか今だけは完全な透明になることを願いながら、ざわざわと声がするものの正体を見上げた。   (2023/11/28 21:41:32)

萬/万事 槇乃『絶対ここに逃げたはずなんだよ。』『でもいないじゃん!』『隠れてるんじゃない?』『どこに?』『早く見つけて、ククルカン様に献上しなきゃ!喜んでいただけるかな?』『当たり前だろ!』   (2023/11/28 21:41:54)

萬/万事 槇乃複数人、男と女。ククルカンという名前を口々に発しながら、狂ったようにゴミを漁り、人が入りようもない隙間を覗き込む彼等のうちの1人の手には、男が先程まで身につけていたショッキングピンクのウィッグが握られていた。「(ククルカン。廓くんのことか?)」どれだけ息を潜めたって足りやしない。男は努めて息を細くし、冷静になろう、冷静になろうと思考することにした。   (2023/11/28 21:41:56)

萬/万事 槇乃──廓八枝___新東京で言うところのククルカンは、M.A.D.の元構成員でありながら、現在どの組織にも所属せず、自由気ままに空を飛ぶ天空神として生活を刻んでいる。SNSを中心とした『天空界隈』なるものは加速度的に投稿を増やし続け、マジカル☆ノアとして知られている御堂乃蒼と並び、一定数の信者を持つと考えられている。──   (2023/11/28 21:42:20)

萬/万事 槇乃その信者が、どうしてただの旧都民たる男を追いかけているのか?答えは簡単だ、神がそう望んだから。何も求めない、受け取るだけの神が初めて望んだのが1人の男の情報だとしたら、果たして人間はどのくらい理性的でいられるだろう?実際、1部の信奉者は神の『追いかけないでほしい』という願いを無視してまで、今こうして1人の男を追い詰めている。   (2023/11/28 21:42:42)

萬/万事 槇乃___今までM.A.D.に関わってこなかった神が、どうしていきなりそんなことをし始めたのかが問題なのだけれど。   (2023/11/28 21:42:47)

萬/万事 槇乃『……クソっどこに隠れてんだよ!』ガシャ、と1人が室外機を蹴る。男はその室外機の奥にいた。倒れかけた室外機が男の肩に辺り、思わず息が詰まる。「ッ!」『お♡居たわ。』限りなく透明になっても、それは見た目がそうなるというだけのもの。声を出せば聞こえるし、手を伸ばせば触れられる。信奉者が腕を伸ばし、座り込んだ男を手探りで捕まえるのは時間の問題だった。「(まずい、見つか…ッ)」男はその細い体を限りなく小さくしていたが、暗闇をまさぐる手が何度も男の潜む付近を掻く。その度に青い表情を重ねる男が、いつでも新たな付箋が使えるように左手に握りしめたところで、信奉者が男の身体を捉えた。   (2023/11/28 21:43:25)

萬/万事 槇乃『みーつけた♡』『魔道具で隠れてやがったんか!』限りなく透明なままの男の腕だろう部位を掴み引き上げると、拍子抜けするくらい軽くそれは持ち上がる。信奉者は見えないが触れる男の姿を確認しようと無遠慮に手を伸ばし、口々に『人だ』『ちゃんと人?』と言葉を重ねる。男が逃げ出す算段を考えながら口をつぐんでいると、腕を掴んでいた信奉者がこんなことを言いだした。   (2023/11/28 21:43:26)

萬/万事 槇乃『次逃げられたら流石に見つけられんな。コイツめちゃくちゃ軽いし意識なくても運べると思う。』   (2023/11/28 21:43:51)

萬/万事 槇乃男がバッとその信奉者の顔を見るが早く、拳が男の脇腹の真横を通り抜けた。「!?」『外してんじゃん!』『さすがにあると思うわ、どこにあんだよ、細すぎだろ。』腕を掴む信奉者が男の背後に回り、他の男女も限りなく透明な男を囲むように円を描く。正面にいた1人が男の胴体を掴んで、再度身体の位置を確かめた。女の信奉者が1人、『うわ細、羨ましい。』と零し、信奉者達は笑いで和やかな空気に包まれる。どうしたってそれは、今から人を殴打する集団には見えなかった。   (2023/11/28 21:43:53)

萬/万事 槇乃『俺らさ、なんかごめんな。殴りたいわけじゃないんだけど、ククルカン様に喜んでもらうためだからさ。』形だけの謝罪をして、信奉者は神に捧げる供物の準備を始めた。痛めつける意図はない。ただ、どうすれば人が速やかに意識をやるかの知識もない。中途半端な新都民は、ただ殴り続けることでしか男の意識を奪えなかったのだ。実質的な1打目が縦に切り裂いた腹の傷の上に着地する。男の息が詰まる音が僅かにして、殴った本人が『ごめん!』と叫んだ。2打目がややズレた所に、3打目が腹の中心から大きく逸れ、失った腎臓の傷を掠めるようにふり抜かれる。男の今最も傷を孕んだ、いわば急所ともとれるその場所への衝撃。痛みに強い男だとしても思わず声が漏れてしまうことは、何も悪いことではなかった。「ア゛…ッッ!」『痛かった?ごめんな、ごめんな。』『頼むから早く気絶してくれ、な?俺だってこんなことやりたくねぇよ!』   (2023/11/28 21:44:22)

萬/万事 槇乃それに愉悦も何も存在しなかった。   (2023/11/28 21:44:44)

萬/万事 槇乃いき過ぎた信仰心が行動を狂わせているだけ。神が求めているからという免罪符を振りかざしておきながら神が本来求めていないことをやる、究極の自己満足の顕現がこれである。顔は神が見た時に傷ついていたら嫌がるだろうから、殴らない。必然腹ばかりに拳は刺さって、男は傷口が熱を持つ感覚を覚えながらそれを耐える。意識を飛ばしてはいけない。それは間接的にこの逃亡の終わりを意味していた。また一打拳がふり抜かれる。男は息を止めて、それを受けることだけを考えた。   (2023/11/28 21:44:46)

萬/万事 槇乃──────────   (2023/11/28 21:45:32)

萬/万事 槇乃あれから何度拳を受け止めただろう。50までは数えていられた。常ならばもっと数を重ねていただろうそれは、逃亡行為による精神的・肉体的疲労によって強制的に終わりを告げられることになる。『いい加減に、よっ!』『なんで起きてんだよォ…!!』『ねえ、これ以上やったら死んじゃうよ!ねえ!』そんな会話が頭上で繰り広げられるのを、男は依然変わらない体勢のまま聞いている。意識はあった。少しでも気を抜けば手放してしまいそうな程細いものだが、それでも完全にないよりはマシといえた。ずるりと脱力する。男の体を後ろから羽交い締めにしていた信奉者が、あ、と声を発した。『飛んだかも。』『まじ?死んでないよね?』『見えないからわかんない。』   (2023/11/28 21:45:34)

萬/万事 槇乃『ねえ、まきのくん、だっけ?生きてる?死んでる?』   (2023/11/28 21:45:47)

萬/万事 槇乃信奉者の1人が男の頭付近を触ろうと手を伸ばした時、事は起きた。   (2023/11/28 21:46:12)

萬/万事 槇乃『限りなく透明に近いブルー』を2枚貼ると、魔道具の効果は『ないのにある』から『あるのにない』に変わる。ずっと左手にしまい込まれていた付箋を手袋の中に押し込むように貼り付ける。瞬間、限りなく透明になっていた男の姿が、男を取り囲む信奉者の前に現れた。蛍光黄緑と紫の毒々しい頭髪、どこまでも光を吸い込む黒い瞳。細すぎる身体を覆う衣服には、殴打の衝撃で腹の裂傷が開いたのか血が滲んでいる。強く握られていた腕は鬱血し、一見無傷に見える顔、その口は痛みに耐えるため唇を噛んでいたのか、それとも殴られた衝撃で内臓が傷ついたのか?サラリとした粘土の低い液体が端から垂れていた。誰もが数秒、世界が止まったように動かなかった。   (2023/11/28 21:46:15)

萬/万事 槇乃信奉者達が男を殴れていたのは、ククルカンという神に捧げるためだ。勿論、それもあるだろう。彼らに聞けば、そう答えるはずだからだ。実際のところ、犯罪者でもない彼らが、普段インターネットに住んでいるような彼らがここまで執拗にことを起こせたのは、『男の顔が見えなかったから』。結局はそれに尽きるのだ。顔が見えない相手だから、苦しんでいるのが直に見えないから、自分の心が痛まない。痛くないから、罪悪感も大してわかなかった。   (2023/11/28 21:46:50)

萬/万事 槇乃「______退いてくれ。」   (2023/11/28 21:46:56)

萬/万事 槇乃男は目を開き、真っ直ぐに神の信奉者達を見据えていた。男を羽交い締めにしていた信奉者の腕が僅かに緩むのを感じると、緩く振りほどくようにその身を自由にする。血で塗れた口元をコートの端で拭い、男は1歩ずつ、路地の外へと踏み出した。行かなきゃ。ここじゃないどこかへ。もうこの容姿は使えない。新しい服、新しい髪型、新しい香りを用意しなくては。新しい顔も必要なのかもしれない。   (2023/11/28 21:46:58)

萬/万事 槇乃『…ッッ!おい、待てよ!!』いち早く我を取り戻した信奉者の1人が、背を向けて歩く男に殴りかかる。一撃で昏倒させる勢いで振られたそれは、男の意識を今度こそ飛ばすことができるのだろう。___当たればの話だが。ふり抜かれた右腕は、男の肩甲骨付近を確かに捉えていたはずだった。   (2023/11/28 21:47:13)

萬/万事 槇乃するり。   (2023/11/28 21:47:15)

萬/万事 槇乃『え?』   (2023/11/28 21:47:19)

萬/万事 槇乃男を昏倒させるはずの一振は空振りに終わった。男が躱したわけでもない。信奉者の拳が遠かったわけでもない。男に触れた拳が、そのまま男の皮膚をすり抜け、骨を貫通し臓腑を通り、また皮膚から抜けていったのだ。分散されるはずの勢いが止まらず、信奉者は思わずバランスを崩したたらを踏む。男はそれにすら構わず、ただ歩いていた。再び男を引き留めようとする者は、信奉者達の中にはもう居ない。   (2023/11/28 21:47:45)

萬/万事 槇乃『ねえ、行っちゃった…。』信奉者の女が1人、フラフラと路地の入口の方へ向かう。既に夕暮れに差し掛かっている新東京の通りに、男は既にいなかった。   (2023/11/28 21:47:46)

萬/万事 槇乃──────────   (2023/11/28 21:47:50)

萬/万事 槇乃痛い。意識が飛ばないためのいい目覚ましになると言えばいいのだが、そうと呼ぶには度を越していることは明白だ。じくじくと痛む腹は明確に熱を孕み、疲労で頭がぼうっとする。ここは___ここは、公園、だろうか。頼りない街灯が明滅する小さな公園のベンチの後ろ、砂地の地面に男は座っている。コートの内側に貼り付けた付箋とその暗さによって、男は限りなく透明になっていた。   (2023/11/28 21:49:02)

萬/万事 槇乃「(付箋、使い切ってしまった。)」本当ならもっと長持ちさせる予定だったのに。M.A.D.のメンバーに追われるのは想定内。対策委員会に追われるのも、まあ意味こそ違えど想定内だ。魔道具の噂を聞きつけた悪意ある者が接近してくることもあるだろう。それも想定内だ。そんな輩から逃げるために付箋を取っておいたのに、まさかこんなことで消費してしまうハメになるとは。ククルカン。廓八枝。彼がM.A.D.に協力する理由は無いはずだ。無雨無雲が接触したことがあるとは聞いたが、それも対策委員会の不死川獅子を拘束した時のことだ、今になって動くだろうか?この可能性はなしだ。1番考えたくないのは、『男を追う誰かがその仔細をククルカンに伝え、捜索を依頼した』というシナリオだ。状況を鑑みれば最も可能性が高いと分かっておきながら、男はそれでない可能性を願う。   (2023/11/28 21:49:05)

萬/万事 槇乃じくじく。熱い。痛い。苦しい。眠たい。   (2023/11/28 21:49:38)

萬/万事 槇乃「___仕事、しないと……。」とさり。身体が重力に負ける。大きな砂粒が顔に擦れる。起き上がることはおろか、その砂粒1つを払いのける動きすら億劫だった。   (2023/11/28 21:49:41)

萬/万事 槇乃熱い。痛い。苦しい。眠たい。   (2023/11/28 21:50:00)

萬/万事 槇乃「(仕事しないと、仕事…M.A.D.に、今日の分、の……。)」ふつりと思考が消える。男が1人、公園のベンチ裏。死ぬように、電池を抜かれたように、眠る。   (2023/11/28 21:50:02)

萬/万事 槇乃そうだ、男はそこにいた。1人で。故に、気付かなかったのだ。気付くことができなかった。倒れた瞬間に服が擦れ、ただでさえ乱雑に貼られていた付箋が剥がれてしまったことに、霞んだ視界では気付けなかった。男は眠っている。蛍光黄緑と紫の毒々しい頭髪を散らし、血が滲んだブラウスを黒いコートで隠すように、その体ごと覆い隠すように眠っている。   (2023/11/28 21:50:29)

2023年11月21日 17時37分 ~ 2023年11月28日 21時50分 の過去ログ
【第三部屋】東京魔導録
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