ミナコイチャット

「宝箱なのです、にぱー」の過去ログ

現在のルーム
過去ログ一覧


2015年05月15日 09時01分 ~ 2015年05月19日 00時32分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/15 09:01:03)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/15 13:18:25)

しんじ新学期早々修学旅行の準備。私の班は文芸部と猫(猫キャラがツボッて私が命名)、後男子3人。『おーい、一応識別してあげなよ。』えっ?興味無いから別にいいっしょ?『いや…目一杯良くないと思うよ?それ…』そう?私は猫とアンタが居れば困らないけど(笑)。『そーいう問題じゃないと思うニャ?』そ、そう?猫がそー言うなら男子A,B,C…どうだ!?『あー、ハイハイ。もういいわ、それで…』宜しく、男子諸君♪うん、二泊三日でも、猫が居てくれたら大丈夫な気がしてきた(笑)『えっ?どうしたの?』あー、うん。私さぁ…自分の部屋以外だと、中々落ち着いて眠れなくて(苦笑)。『あ、枕変わると寝れないってヤツ?』う~、うん、まぁ、そんな感じかなぁ(苦笑)。笑わない?『うん!』あ、あのね…お気に入りの人形に囲まれて無いと寝れないの…『そうなんだ…じゃ、私が着いててあげるよ♪』ホ、ホント?『うん♪だから~頭、撫でて?』も、勿論!やった~!?これで安心だぁ♪『大袈裟だなぁ(笑)でも、私も嬉しいニャ♪』うん?文芸部、どした?『いや、別に…』   (2015/5/15 13:35:02)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/15 13:36:08)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/15 18:58:57)

しんじ修学旅行まで後二週間…猫が怪我をした。学校の階段で誰かとぶつかり転落。足を骨折、全治四週間…『ふざけんなっ!誰だ!猫に怪我させた奴はっ?!』『あなた、待ちなよ。』うん?文芸部止めるなっ!教室で喚く私は、文芸部に外に連れ出された。『あなたが騒いでどうする?わざとじゃ無いかも知れないし…』そ、そうだけどっ?!『でしょ?それに、もしわざとだったらさ?』うん?『あなたが騒げば、猫の立場がますます悪くなる。』ど、どういう事だよっ?!部長と美術部もやって来た。『あなたはね、目立ち過ぎるんだよ。トロイのヘレナだって忠告したでしよ?』意味判んないっ!『猫は凄い努力家でさ。あなたに着いて行く為に勉強もそうだが、漫画やアニメ見てキャラ作りまでしてたんだよ?知ってた?』へ、へっ?『去年の文化祭以降、あの子も陰でチクチク言われててさ。あの子には言わないでって頼まれてたけどね。』な、なんだよ、それ…『あなた達はさぁ、怖いもの無しの無敵キャラじゃん?でもね、他の人は違うんだよ』なんだよそれ!訳判んないよ!!『いい機会だから教えてあげるよ。』   (2015/5/15 19:18:30)

しんじ『私は古い付き合いだから、あなたがどれ程努力家かも、どんな思いをしてきたかも全部知ってる。猫も私と付き合い古いから、あなたの事は昔から知ってる。でもね?そうじゃ無い人達は?あなたは容姿、家柄、才能、友達、全てを持ってる世間知らずのお姫様としか見てないんだよ。』………『あなたは強烈な光を放つ太陽みたいな存在。他の人は霞んでしまう。彼女達の様に同じ位強い個性か、猫みたいに太陽の光で輝く月の様な子で無いと、とても側には居られないんだ。』『ねぇ、ハッキリ言い過ぎじゃ…』『美術部黙ってて。誰かが教えてあげなきゃ駄目なんだ。あなたはね、まわりをミジメにさせるんだよ。』…そ、そうなの?『あなたを誰かがマリーアントワネットって呼んでた。悪い意味だよ?勿論。庶民の気持ちなんて判らない人だってね。』………『だから誰かが、じゃ、無いんだ。誰でも、なんだよ。』………言葉が無い。   (2015/5/15 19:31:38)

しんじ『猫の事だって、ザマアミロって思ってる人も多いと思うよ?彼女は上手く取り入ったって思われているからね。だから、騒がないで。あなたが騒ぐと彼女がますます酷い目にあうんだ。判った?』美術部に後は頼むと言い残して、文芸部は去って行った。私のせい…?私が猫を傷付けた?駄目…目眩がする…『ちょっと!ほら、掴まって!』…あ、美術部?いいよ…放っておいて…アンタも怪我するよ…?『あ~、もう!いいから掴まれ!保健室行くよ?!アンタおぶって行ける訳無いじゃん!お願い~自分の足で歩いて~?!?!』………ん…どうでもいいよ………   (2015/5/15 19:41:25)

しんじ『また、随分ハッキリ言ったね。』教室に戻らずそのまま校舎裏に向かう彼女に声をかける。『……部長。』やっぱり泣いてる(苦笑)。『あの子はさぁ…ちょっと天然で、凄い純粋で…キラキラしてて…それで、凄く繊細でさぁ…』うん。『ずっと見てても飽きなくて…ずっと、側で見てたくて…』うん、そうだね。『猫はね?本当に努力家で…あの子なら、ずっと着いて行けるんだろうなぁ…』うん。『私の学力じゃ、さぁ…同じ学校は無理だって…もう、着いていてあげられない…』そっか…だからあんな事を?『うん…だって…あの子…このままじゃ壊れちゃうよぉ…』うん。いいよ、泣いて。私は彼女を抱き締める。『うん…』私は泣き止まない彼女をずっと抱き締めていた。   (2015/5/15 19:52:54)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/15 19:53:12)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/15 20:57:09)

しんじ『白雪姫』//その夜、私は久しぶりに熱を出した。寝苦しい…医者は熱冷ましを置いていき、それを飲んで寝たが…体の芯が火照っている。夜中にガシャンと何かが壊れる音がした気がする。朝起きると、鏡が割れていた。(ち…アイツが出てきたのか…)頭がぼんやりするが、学校の支度を整え登校。祖母が家を離れて以来、私は学校を休んだ事が無かった。家に居ても落ち着かないから。それに…今日は猫を病院に訪ねようと決めてたから。途中で文芸部が待っていてくれた。『昨日言い過ぎたね。ごめん。』ううん、いいよ。あんたが私の為に言ってくれてるのは判ってるし。それに、あんたの突っ込みはいつもでしょ(苦笑)…ん、上手く笑えないや。『ほら、荷物持ってあげるよ。』ありがと…重くてもて余していたんだ…途中で声をかけられた様な気もするけど、誰か判らぬままに私は挨拶を返していた。   (2015/5/15 21:08:43)

しんじ学校、授業は全く頭に入らず(苦笑)…私、何しに登校してんだろ…猫の姿は教室の何処にも無い。美術部達が、休み時間の度に顔を出す。うん…放って置いていいよ?ちゃんと椅子に座ってるから。『前にもあったの?』『うん…小学校の頃は、よくあったね。本人覚えて無いだろうけど。』『そっか…』…誰かが話してる?…あ、頭に手が…気持ちいい…『保健室連れてく?』『動かないんだよ。ほら、チャイム鳴ったよ。』『あ、うん。また後で…』あ…頭に置かれた手が離れていく…『もう少し座っててね?また後で来るから。』あ…懐かしい声。うん、私、いい子にしてるね…   (2015/5/15 21:17:17)

しんじ『おい、起きてるかぁ?寝てたら返事しろ~』お、起きてる(苦笑)…ていうか~寝てたら返事出来ないでしょ!?部長のアホな突っ込みに答えつつ(おーい、いつまで抱き付いてる?)美術部に私はさっきから掴まったままだ(苦笑)…ありがと♪………いや、でも…暑いわっ!?『おー、やっと帰って来たかぁ』いや、何処に行ってた、私。『レトの泉の畔だろ?』や、やめい。人を忘却の泉に勝手に沈めるな!忘れ去られてしまうじゃないかっ!?て言うかさぁ?どっからそんだけポンポンとアホな発想が湧いて来る?『どっからって…さぁ?』おいっ、随分無責任な発言だな、それ。『あー、ほら、私、記憶障害があるから(笑)』都合の悪い時だけ病人になるなっ!そのうち「ここは誰、私は何処?」とか言い出すんじゃない?(笑)『いや、それさっきまでの君だよ(苦笑)』そ、そなの?…確かに、いつ学校に来たか記憶が無い…こ、これは…夢遊病?!『昨日大方反省文を巻き紙に墨でしたためていたんだろ(笑)』だ、誰が清少納言やねっ!大体幾ら写本だからって、五十四帖、一晩で書けるかっ!『そんなに毎晩徹夜してたのか…』い、いやいや…何故私が源氏物語書くこと決定になってる?   (2015/5/15 21:36:06)

しんじ休み時間終わり。『それじゃ、放課後な』『うん?私と離れるの、寂しい?』いや、さっさと教室に戻りなよ。『そんな事言うと~?』や、やめろ…『もっとくっつく~』やめい!先生来るって!『いや、もう来てま~す♪はー~い、君、教室に戻ろうね~』『お、出たな、担任。先生も抱き付いて欲しい?』『い~え。先生は大人の女性が好きなんです!お嫁さん募集中です!』教室中爆笑の渦(笑)。『あ、やばっ!アタシも授業が~』いや、今頃気付くか、そこ(笑)また放課後ね~♪   (2015/5/15 21:44:11)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/15 21:44:27)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/15 22:58:28)

しんじ放課後、文芸部と部長、美術部に私の4人で猫を病院に見舞いに行く。彼女は…割りと元気そうだった。『本当にごめんなさい!』私が頭を下げると『なんでぇ?私がドジなだけだよ~。きにしないでよぉ』逆に励まされる事に。だ、だって~…『今日、猫c居なくて大変だったんだよぉ~』『えっ?そうなんですか?』お、おい『コイツがもう、ボーっとしててさ(苦笑)』い、、言うな…『そうそう。私も修学旅行なんか行かないっ!?ってね(笑)』え…『だ、駄目だよ~私にお土産買って来てくれないと。』え~…でも…『うーん…じゃ、これ持ってて?』彼女はベッド横の台の引き出しから小さな猫のキーホルダーを取り出し『私のニャンコ、貸してあげる(笑)』え…これ、大事な物なんでしょ?『私だと思って持ってて?でね、このコを連れて行ってあげてくれる?』うん…うん!『約束だよ?ちゃんと連れて行ってよ?』うん!約束する!その後しばらく雑談して、私達は病室を後に。また来るね~!   (2015/5/15 23:11:52)

しんじ『あ、ちょっと付き合って?』美術部に手を引っ張られ『お姉のトコに寄ってくから。紹介してあげる』ほ、本当?個室に行き、『姉さん、来たよ~♪』窓際に置かれたベッドの上に、髪の長い女性が座って外を眺めている。彼女は抱き付きながら『姉さん、聴こえる?今日は友達連れて来たよ~♪』『こ、こんにちは』綺麗な人…でも…?『彼女は、自閉症なんだよ』部長がそっと耳打ちしてくれた。えっ?!反応が無い姉に、彼女は学校の事を色々と話しかけ…『また来るね♪』そっと体を離してこっちに歩いて来て『さ、帰ろ?』う、うん…『うちのお姉、綺麗でしょ』うん。『そんな顔しないの~ もう会わせてあげないぞ?』え、もっと見たい…『うん(笑)じゃ、帰るよ~♪』そして、病院を後にする。こいつ…だから暗かったんだ。良く立ち直ったなぁ…しみじみと横顔を眺めてしまった。うん、私なんて、まだまだだ。猫とも約束したし~彼女の勉強が遅れない様に、私がしっかりしないとね!『そうだね』『うん!』『…いつも思うが立ち直り早いね(苦笑)』…って、おい!?   (2015/5/15 23:26:06)

しんじ修学旅行、みんなは盛り上がっているけれど、私は気分は最低。集団行動がまず苦手。自分の部屋以外での宿泊も嫌い。親友は欠席。楽しみより楽しく無い要素が十割増し。荷物を部屋に置いて、班行動。あれ?『ねえ、私の猫のキーホルダー、誰か見なかった?』…部屋に荷物を置いた時はあった。そのあと…え、荷物を整理してて…えっ!まさか…何処かに落とした?!『どうした?』文芸部が寄って来て尋ねる。『猫のねこ…何処かに行っちゃった…』私は荷物を全部ぶち負け探すが見つからない…どこ…猫ぉ…『…またか』…うん?『集合だから、一回荷物を纏めよ?私も後で一緒に探すから』…う、うん…文芸部に手を引かれて集合場所へ。ね、ねこ…   (2015/5/15 23:37:47)

しんじ『部長、ちょっといいかな』文芸部が寄ってきて声をかけてきた。『あ、うん…どうした?』『手短に言うね。猫のキーホルダーが消えた。』『おい!』『小学校の時も同じ様な事があってさ。その時は私が見つけて無事だったんだけど。手伝って!』『わかった。心当たりは?』『いや、有り過ぎて。』『うん。こっちでも探すから、彼女を頼むね。』彼女は戻って行き、私は親友に耳打ちする。『!』『後でな。』そして夕食…何故お約束のすき焼きなんだ?!まぁ献立は事前に知ってたし、私は食べられない事は連絡してある。ただ…ここで別メニューなど出されても、吐き気がするだけだろ。席を立ち、担任に声をかけて部屋に戻る事に。『あ~後で部屋に運んでもらうね?』『お願いします。すいません。』大広間を出ると…うん?彼は何をしてる?『こんばんは。どうしたの?』『あ、こんばんは。えっとね…俺、集団行動が苦手でさ(苦笑)』知ってる。それで?『少し人が減ってからにしようかなって。先生にも許可貰った。』大変だね…あ、そうだ。『時間あるならちょっと付き合ってくれる?』『あ、うん。』こうして彼と二人で話す事に。   (2015/5/15 23:51:27)

しんじ『あのね、友達の猫のキーホルダーが消えちゃってさ。』『うん。』『凄く大事な物なんだ。それで…手伝ってくれるかな?探すの』何故?っと当然聞かれると思ってたのに『いいよ。』拍子抜けするほどアッサリ。『それじゃ、見つけたら私に教えて?』『うん。あ、どんな感じのキーホルダー?』出来るだけ詳しく教えると、『うん。じゃ、見つけたらね。』そう言って『さて…そろそろ平気かな』と呟きながら、『またね』。彼は大広間に戻って行った。(勢いで頼んじゃった…)…もしかして男子の所に隠してるかも?そう思い彼に協力を頼んだ。例えば男子風呂とかに放り込まれたら私らには見つけられない。でも…良かったのか?   (2015/5/16 00:00:08)

しんじ部屋で一人での食事を取っていると、『あった?!』美術部が部屋に駆け込んで来た。『落ち着け。私は食事中だ。そんなに簡単に出てきたら、苦労しないよ』『そだね…やっぱりイタズラかなぁ』『小学校の時もあったんだって。という事は…』『あ~、見つからない所に隠すか、今度は。』ん?『えっ?だって、同じ人がやってるんでしょ?』ちょ、ちょっとまった!何故今そう思った?『え~?だって普通に嫌がらせなら、普段から物が消えてるでしょ。だから当然、彼女のクセを知ってる人の犯行って事だよね?』そ、そうか…全然気付かなかった(苦笑)。『だったら文芸部の探せない場所って事だよね?』うん。それを彼女にも伝えてくれる?『わかった。あ、残さず食べるんだよ?』そう言い残して隣のクラスの部屋に。あ、彼にも伝えておかなきゃ。   (2015/5/16 00:10:47)

しんじ隣のクラスは入浴か…彼に先に伝えておくか。何処にいる?ホテル内をウロウロしてるが見つからない…おーい、どこいった?途中で引率のせんせいに会い、『あ、あなたたちの入浴時間ずれるから、時間が来たら部屋で待っててね。』おい…何が起こってる?さっきアイツらのクラスだったろ?彼も見当たらないし…うん?先生たち慌ただしいなぁ。『あ、いたいた。いまね、文芸部に連絡してきたんだけど、大変だよ!』ま、まて。風呂で何が起こったって?『あ、うん。アイツがプッツンいったらしい…』え…   (2015/5/16 00:18:49)

しんじ猫~どこいったの~『ほら、風呂の時間だから行くよ?』私、猫探す…『風呂場かも知れないから、取り合えず行こう。』風呂などどうでもいい。彼女を一人にしておける訳無いじゃない。女子浴場に連れて行き、『その辺探してごらん?』…うん?鏡?彼女は鏡を睨み付けていたが…つぎの瞬間『てめぇの仕業かぁぁあ!?』近くにあった椅子を掴み、鏡に思いきり叩き付けたのだ。鏡は粉々に砕け、更衣室はパニックになる。私は慌てて彼女にしがみつき『お願い…お願い…』ただただ泣いていた…女の先生が駆けつけ、彼女は先生たちの部屋へ連れて行かれ、そこにいた女子が出るのを待って、男の先生とホテルの人が片付けに入る。私もすぐ先生に呼ばれた、事情説明に。   (2015/5/16 00:29:01)

しんじ説明を終え、彼女は女の先生の部屋に泊めると言うので部屋に帰る途中、美術部と会い、話を聞いた。こちらも今起こった出来事を説明する。二人で顔を見合わせ、何処から手を付ければいいのか…途方にくれてしまった。なんでただの修学旅行がここまで一大事になる?しばらく呆然としていると彼女は部長を連れて戻って来た。3人でロビーに移動し、ジュースを飲みながら話をする。『じゃ、男子のトコは彼が探してくれるんだね?』『いや、それが…彼も見つからなくて。』他から見たら、落ち着いている私達はさぞ不思議に見えるだろう。先生たちさえ慌ててるのだから。私は幼稚園以来何度も遭遇した為、馴れてしまった。でもこの二人は?   (2015/5/16 00:40:44)

しんじ『いや、まだ死人も出てないし(苦笑)』『火事とかじゃ怖いけど…ねぇ?』あなた達それ、本気で言ってる?『ほら…私、あの赤頭巾だから(苦笑)』『まだ間に合うんだよ!のんびりしてる場合じゃ無いっしょ!』この二人…なんなんだ?とにかく今は問題をせいりしよう。私達と同じ学校から来ていて、6年の時同じクラスだった女子…いないよ。『じゃ、男子は?』『えっと…一人いる。でも、彼じゃ荷物は取れないでしょ?』『いや、仲の良い女子に頼んだとしたら?』なるほど…う~ん、彼と特に仲の良い女子居ないよ?『ねぇ?彼と顔見知りで彼女を嫌っている女子は?』あ、それなら…二人居るわ。『それだっ!』   (2015/5/16 00:55:17)

しんじ問題の女子を探し出して、話を聞く。初めはとぼけていたが…この二人を相手に?私なら謝るのに5秒も要らないな(苦笑)。思った通り男子に頼まれた事を聞き出し、さて、次は男子を探さないと。『あ、居た。アイツがそうだよ。』目当ての男の子を見つけ、私が指指した相手に二人が歩み寄る。怖っ…『ねぇ、ちょっといいかな。』『話があるんだ、アンタに。』コイツ、確か小学校の時も人気あった方だった筈。あ…彼女に振られたクチか。顔もそこそこだし、コイツなら女子も頼みを聞いてもおかしく無さそう。でもね、その二人はアンタには無理だよ(苦笑)。最初とぼけようとしていたが、女子の名前を出されて自白。『だから何なんだよ!ただのイタズラだろ?!何でそこまで言われなきゃいけないんだ!』………『ちょっとアンタ、事態が判って無いの!』詰め寄る二人を私は押し退け…バシッ…思いきり平手を食らわした。『ふざけないで!』…駄目…言葉が続かない…   (2015/5/16 01:11:23)

しんじ『でっ?キーホルダーはどこよ?』男子は窓を指差し『捨てたよ…』畜生…『私ら、探して来る!アンタは先生に知らせておいて!』私はせんせいの所へ。二人は外に…『思いっきり投げたし、見つからないよ…』もうコイツに用は無い。私は無視する事にした。彼女はホテルから精神安定剤を貰い、眠っていた。(もう少しだからね?待ってて)心の中で呟き、先生たちに事情説明をする。『判った。後は先生たちが引き受けるから、君も部屋に戻りなさい。』しょうがない。私に出来るのはここまでか。部屋に戻る途中、他の先生に見つかった二人が連れられて部屋に戻るのが見えた。   (2015/5/16 01:20:10)

しんじその夜は騒がしかった。彼女の話で持ちきりだ(苦笑)。トロイのヘレナか…我ながら上手く言ったものだ。翌日、見学の為バスで移動。部長は貧血を理由に居残り。彼女を頼むね。体調不良の数人を残して、私達はバスに乗り込んだ。   (2015/5/16 01:24:04)

しんじ担任に貧血を理由に居残りを申し出、彼女の側についている事に。彼女の担任が残る予定だったが、うちの担任が残る事になった。うん、心強い。『何かあったら、すぐに知らせてね~♪』いつもの拍子抜けした口調(苦笑)、私はこれが彼のポーズなのだと、もう知ってる。バスが出ていき、ホテルは静かになった。彼女の寝息だけが…えっ…?『あ、ここに居たんだ。』背後で声がしたが、それどころかっ!『あ、先生呼んでっ!呼吸してないんだ!?』あ、彼…手に…キーホルダー?『ちょっとどいて?』彼は私にキーホルダーを渡すと…『えっと…いつ気付いたの?』『えっ?』『呼吸。いつ?』『あ…さっきまで寝息がしてて…』『解った。救急車呼んで』そう言って『人工呼吸する。多分間に合うから急いで?』そして彼は彼女の横にしゃがみ込んで…『任せた!』私は部屋を飛び出した。   (2015/5/16 01:36:23)

しんじ『いや~君、凄いね♪どこで人工呼吸なんて覚えたの?』私も気になった。先生が来た時、彼は人工呼吸を続けていたが、救急車が来た時には彼女の呼吸は弱いながらも落ち着いていた。彼女はそのまま病院に。担任は今戻って来たところだ。『あ、妹に泳ぎを教える為に。』それであそこまで落ち着いてやれる?『えっと…大丈夫でした?彼女…』『うん。お医者さんが誉めてたよ~』そういった途端…『そっか』そのままバタッと倒れてしまった。へっ?『緊張してたんだね。いや、大したものだよ、ほんと。』うん…そう思う。私も取り乱した。普段強がっていても、こんなもの(苦笑)。そういえば…彼の格好…昨日のまま?まさか、一晩中探してたの?うわっ…彼の額に手を当て(汗びっしょり…)うん?寝息…寝てんのっ!?『彼の事、任せたよ~♪先生、病院に行ってくるね♪』担任は部屋を出ていった。   (2015/5/16 01:50:03)

しんじ彼はそのまま夜までたっぷり半日眠っていた。担任は彼女の家に連絡を入れ、彼女の知り合いの女性が迎えに来て病院に。医学部の学生だという事で、任せておけばもう大丈夫だろう。夕方バスが戻り、私は彼女らに一部始終を説明していた。彼の寝ている横で。『凄いなぁ…探し物を見つけ、人工呼吸?』『まるで白雪姫だね、それ』うん…私もそれ思ったわ。案外こういう話が物語の元になったのかなって。『ところで、どうだった?ドキドキした?』いや、ドキドキ以上だよ。『そうじゃ無くて~キスシーン(笑)』ほぇ?!『生のキスシーンなんて見たこと無いな~(笑)ね、どうだった?』い、いや…あれ、人工呼吸だろ?『そうだけどさ~』キ、キスシーンって…えっ?!…『あれ~?赤くなったぞぉ~』う、うるさい!オマエが変な事言うからだろ!『でも~ちょっと羨ましかったんじゃない?』こ、こいつ………うん…   (2015/5/16 02:04:35)

しんじこうして訳も解らない内に私達の修学旅行は終わった。彼は何も無かったかのようで…多分、何も無かったんだろう、彼にとっては(苦笑)。一晩探し物をした事も、美少女に人工呼吸した事も、記憶に残って要るかも疑わしいな、これは(苦笑)。それでも私達、特に目の前で見せつけられた私にとって、それは圧倒的だった。普段読んでいる物語が目の前で展開したのだから。(赤頭巾といい白雪姫といいラプンツェルといい…私は事件の目撃者かっての)…い、いやいや。これじゃ『私を選んで』と言ってる様なものじゃないか!?……でも、羨ましい。うん、目撃者じゃ無く、次は当事者がいいなぁ…例えば…人魚姫とか?…いや、それってバッドエンドだろ(苦笑)後は…駄目だ…バッドエンドしか浮かんで来ない…明日は学校かぁ…彼に会えるかなぁ…   (2015/5/16 02:20:04)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/16 02:20:47)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/16 03:15:19)

しんじ『白雪姫』//修学旅行、明けて二日。久々の学校。『おっはよ~』途中でコイツと合流、学校近く迄来たとき、彼の後ろ姿が見えた。横には例の妹さん。『うわっ…めっちゃ絵になるね、あの二人。』…そうなのか?『うん?どした~いつものキレがないぞぉ?』うん…多分今の私にはな?『うんうん』彼が美男子補正がかかっているらしくてマトモに見てられないんだわ(苦笑)。『お~屋根より高い恋登りさんだぁ~♪』いや、今の絶対違うだろ。『なんだ、普通じゃん…もっと狼狽えるかと思ったのになぁ…』何を期待してる?教室に入ると…やっぱり彼に目が行く(苦笑)。『こないだは、ありがとうございました。』『あ、どう致しまして。』…駄目だ…キスシーンがダブる(苦笑)『あの…ひとつ聞いていい?』『あ、うん。俺に答えられる事なら。』『一緒に探してって頼んだときに、さぁ』『うん』『何故すぐ引き受けてくれたの?』   (2015/5/16 03:29:01)

しんじ『あ、俺、妹が居るんだけどね』(知ってる。凄く仲良いね)『妹が大事な物無くすとさ、すっごく泣くんだ。』あ、うん。『あの時大切な物を無くしたって言ったから。答えになったかな?』『あ、うん。ありがとう…って、それだけでっ?』『うん。他に理由要る?』マジマジと顔を見てしまった。冗談を言ってる訳でも無さそう…『あ、でも良く見つけられたね』ちょっとドキドキして、慌てて話題を変える。『えっと…誰のだか聞いて無かったからさぁ』うん。そこまで話して無い。ていうか、聞かれなかった。『取り合えず、館内を一回りしてね?』うん。『廊下の窓が開いてる場所を確かめたんだ。』『何ですぐにそう思ったの?』『えっ?だっていつまでも持ってるの嫌でしょ?』う、うん、確かに。『無くなったって騒げば、荷物検査されるでしょ?少なくとも拾った人はそう思うよね。』なるほど…『だから、盗ったと思われたくなければ窓から投げるかなって。そう思ったんだ。』まぐれじゃ無いんだ…『ごめんね?一晩もかかっちゃって。もっと早く見つけてあげれば彼女も元気だったのに…』   (2015/5/16 03:43:17)

しんじ『えっ…なんで君が謝るの?』『えっ?だって遅くなっちゃったから。』いや…見つけた事自体凄いんだけど。『あれ?先生に見つからなかった?』私達は見つかって連れ戻されたぞ?『担任?何してるの?って聞かれたから探し物してますって答えた。そしたら「見つかったら部屋に戻るんだよ」って言われたよ』…あの担任…『うん!ありがとう♪』『どう致しまして。』あれ?二度目だ、これ。彼も同じ事を思ったらしく、『…(笑)』うわっ…笑顔可愛いわ…私もつられて笑顔を浮かべ、『それじゃ♪』彼の側を離れた。   (2015/5/16 03:52:27)

しんじ帰りのHR終了後、担任を呼び止め彼女の様子を聞く。応接室に通され…『少し落ち着いた様だよ♪最初ね?向こうの親ごさんは自分の娘が病気とは認めたがらなくて。ま、そこは家庭教師のお嬢さんが上手く説明してくれたみたいだけど。』うん。『僕の知り合いのカウンセラーを紹介しておいたから。学校ではそうすれば僕がフォロー出来るしね♪』相変わらず手際良いですね?『そんな事無いよ。もし猫ちゃん、だっけ?彼女の事が無かったら何もしなくても済んだかも知れないと思うとね…』先生でもそう思うんだ。『まぁ今回はかれに助けられたねぇ~♪いや~先生びっくりしたよ』いや、聞いたよ?見逃したって(笑)   (2015/5/16 04:08:16)

しんじ『先生、お願いがあるんだ!』私は思いきって切り出した。『何?』『私…いや、私達、彼と仲良くなりたい!』『あれ?恋しちゃった?』『違う!…勿論そうなればいいけど…普通に話せる様になりたいんだ。』『うん、わかった~♪じゃ、魔法をかけよっか?』『へっ?』『う~んと、ね…脚本が出来たら教えるから待っててね~♪』きゃ、脚本…っ、なに?その前に!ま、魔法ってなに?!『ひ~み~つ♪』先生は意味ありげな笑顔でそう言い、じゃ、また明日~♪応接室を出ていった。そして私達は魔法にかかる事になる。私達はこの時、先生の事をまだ全然判っていなかったのだと思い知らされる事になるのだが、それは他の話。 『白雪姫//完』   (2015/5/16 04:20:30)

しんじ長編書き下ろし小説『白雪姫』完結。このままツンデレラへと、話は続いて行く訳です。後半急いだので、前半に比べて雑になったのはお許しを。後日談はそのまま次回作『ヘンデルとグレーテル』へ続いていく予定です。では、また次のお話で。   (2015/5/16 04:24:47)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/16 04:24:51)

おしらせあやかさんが入室しました♪  (2015/5/16 11:40:06)

あやか昨日ポケ行くつもりだったけど、寝ちゃったw学校から帰ったら勉強何もせずに寝た。風邪気味だから今日は勉強か寝てるかのどっちかでフレリスは見るけど、ポケはあまり行かないと思う…。明日は来れるか分かんない。   (2015/5/16 11:46:31)

おしらせあやかさんが退室しました。  (2015/5/16 11:46:49)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/16 12:29:13)

しんじあや、そか。あや来ないからポケ落ちて、此方も来ないから小説書いてて、そのまま終わりまで書いてたwうん、ゆっくりしておいで。俺は夕方か夜ポケいくわw   (2015/5/16 12:33:35)

しんじお大事に。   (2015/5/16 12:34:19)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/16 12:34:27)

おしらせあやかさんが入室しました♪  (2015/5/16 13:49:53)

あやかやっぱり誘惑に負けてポケ行っちゃうw   (2015/5/16 13:51:00)

おしらせあやかさんが退室しました。  (2015/5/16 13:51:17)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/16 14:54:28)

しんじ『白雪姫//後日談』//『どう?今日は調子は』あ、お姉さん。う、うん、もう元気だよ。『そか♪』ベッドの上で上体を起こした私に寄り添う様にお姉さんはベッドの縁に腰掛け、私の頭を撫でてくれた。『お姉さんがちゃんとご両親に説明したから、もう大丈夫よ♪ゆっくりやって行こうね?』う、うん。しっかし…まさか私が病気だったとはねぇ…なんだっけ?『統合失調症。自分をもて甘しちゃう病気だよ。』そ、そか(苦笑)…うん…確かにもて余してるわ(笑)『もう貴女の言う、鏡の中の魔女は出て来ないよ♪安心して眠れるね。』ん~結局アイツは何だったの?『あれはね、大人になりたい貴女の心。子供のままでいたい貴女を殺して、大人になろうとしていたの。』…でも、それってどっちも私だよね…『そうだけど、ちょっと違うかな?大人になりたい貴女、子供のままでいたい貴女、二人がひとつになって、やっと本当の貴女になるんだよ?』ふ~ん…やっぱりよく判んない…『ふふっ♪急がなくていいの♪今はね、大人になりたい自分がいるって、それだけ解ってあげれば…ね?』…うん♪   (2015/5/16 15:09:55)

しんじ…そういえば私…約束破っちゃった…『うん?何かな?』キ、キス…『あれ、人工呼吸でしょ?』そ、そうだけど…でも…『ん~どうかなぁ~。約束は破られていないんじゃないかな?』…そうなの?『貴女に人工呼吸をした男の子ね、貴女のお守りを一晩かけて探してくれたんだってよ?凄くない?それって。』一晩…え、そうなの?『何も聞かずに探して、見つけて。そして貴女を生き返らせて。まるで白雪姫の王子様みたいだね(笑)』い、生き返らせてって…死んでたみたいじゃん!『まぁ、無呼吸症候群というのもあるから、本当はどうだったのか解らない。死んでたのか、放って置いても目を覚ましたのか…それは誰にもね?』そうなの?『うん。ただハッキリしているのは、彼が貴女の為に一生懸命頑張ってくれたって事かな?』そだね…『なら、ご褒美くらいあげてもいいんじゃない?貴女を助けた騎士さんに。』ご、ご褒美(笑)『うん(笑)。で、貴女が本当に恋をしたら、ね?』うん。『貴女からその人にキスをしてあげればいいよ♪お姉さんは、そう思うな。』ん~、うん。判った!そうする。『うん、いい子だ♪』   (2015/5/16 15:27:50)

しんじところで…いつになったら学校に行ける様になる?猫にお守りも返して謝らないと…彼にお礼も言わないといけないし。文芸部にもお礼言わなきゃ。あと、えっと…『明日紹介してもらったカウンセラーの人に会ってから、だけど~。早ければ来週位には許可、出るんじゃないかな。』ほんと?『うん。あの男の先生、カウンセラーの資格も持ってたんだね。あの人が色々手配してくれたから、割りとすんなり話が進むと思う。』へ、へぇ~あの先生、実は凄い人だったのか(笑)全然そんな風に見えないけど(笑)。『あら、相手を緊張させないって凄い事なんだよ?特に精神科とか…あ、医者全部か。それはとても大切な事。話を聞いてる限り、意識してやってるなら、本当に凄い人って事になるね。』ふ~ん。私はあれは天然だと思うけど(笑)『天然(笑)ひどいな~(笑)』   (2015/5/16 15:38:40)

しんじ『友達のお姉さんにも会わせて貰えたんだって?』あ、うん。とても綺麗な人!でも…『きっと友達は、貴女の病気に気付いてたんじゃないかなぁ。』え~!そ、そうなの?!『うん。精神病って、知らない人はすぐ偏見を持つから。普通会わせたく無いと思うんだ。それを会わせたって事は、さ』うん。『貴女が病気でも気にしないよって、そういう意味なんだと思うな。後、貴女自身も病気に偏見を持たないでって。きっと無言のメッセージだよ、それは。』そうかな…でも、本当にそうなら嬉しいなぁ。私の事、嫌いにならないでいてくれるかな?『大丈夫よ♪こんな事で嫌いになるくらいならさ、』うん。『抱きついたり、しないでしょ?最初から(笑)』そ、そか(苦笑)…うん、そうだね。私ならきっとそう思うし~アイツと私、なんか似ているし(笑)。『うん♪じゃ、もう少し寝よ?お姉さん、側に居るから。』はーい!   (2015/5/16 15:48:52)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/16 15:49:24)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/16 16:44:20)

しんじ『物語シリーズ//長靴を履いた猫』//修学旅行から帰って来た友達が私の家にお土産を持って訪ねて来てくれた。(あれ?一人だけ?)部屋に来た幼馴染みの顔を見て、『お疲れ様♪』内心の落胆を見透かされ無いように明るく声をかける。『猫…ごめんなさい!』いきなり頭を下げられて…私の頭は疑問府だよ。猫ってあだ名は、私の大好きな人がつけてくれた。私はみんなみたいに綺麗でも無いし、目立つ訳でも無い。教室に居ても『あれ?居たんだ。』と言われてしまう程目立たない。それでも去年の文化祭、友達のお陰で彼女達のグループに入れて貰って、仲良くして貰える様になりはしたが…。引き立て役だの付き人だのペットだの。周りから散々陰口を叩かれる毎日。(私が何も悪い事した?)それから毎日泣いていたっけ。   (2015/5/16 16:56:59)

しんじ『あれは、お姫様に相手にされない凡人達のやっかみだから、いちいち気にしなくていいんだよ』と、友達は言ってくれたけど…気にするよぉ。『じゃ、彼女と友達辞める?』それも嫌だ。彼女、私を抱き締めてくれたんだよ?『ありがとう』って言ってくれたんだよ?みんなは悪口言うけど、凄くいい人なんだよ?私の小さい頃からの憧れの人だよ?『彼女がいい人なのは私も知ってるよ。彼女とは幼稚園から一緒だからね。』うん。羨ましいなぁ…幼馴染みって。『私はあなたが羨ましいよ。そんな風に好きってはっきり言えるなんて。』えっ?『彼女の側に居るとトラブルが絶えなくてね。私は自分が可愛いから、彼女の味方です!なんて、とても怖くて言えないんだ…』ちょっと寂しいそうに笑う。大丈夫だよ。彼女は貴方の気持ち、ちゃんと解っている筈だよ。『どうかな…彼女、天然だし』そして私達は顔を見合わせて笑ったっけ。   (2015/5/16 17:07:41)

しんじだから私は他の人に変な事を言われない様に頑張った。漫画やアニメを見て、自分に合った脇役キャラを探す。あの人達に混じっても引き立て役なんて言われない様にだ。家で猫を三匹飼っていて、よく猫と話してる事、猫が私のお守りな事、ペットと呼ばれるならいっそ彼女のペットになってしまおうなんて開き直りから、『猫っコ!もうコレしか無い!』と決め、それから家で毎日『そうだニャ』とか…弟と親にめちゃめちゃ笑われつつ、慣れるまでコッソリ練習したっけ。彼女がある日私の頭を撫でてくれた時、思いきって『ごろにゃ~ん♪』(う…は、はずかしいよぉ…)とやったら、これが凄く受けた。お腹抱えて笑ってるし…(よしっ!)心の内でガッツポーズ(笑)。以来、私は猫と呼ばれる様になった。さて…?   (2015/5/16 17:18:57)

しんじ友達に修学旅行の一部始終を聞く。あ~小学校の時も彼女のお守りが消えて大変だったって言ってたね。『今回は、さぁ…猫の怪我もあったでしょ?私、それで結構キツい事も言っててね。だから余計気にしたんじゃないかなぁ…』『それは無いよ!やっぱり盗った人が悪い!』『ありがとう。私も勿論そう思うけどね、やっぱりちょっと気にしてた。』うん、貴方いつも凄く気を使ってくれるもんね。『だから、さぁ…猫の分も私が頑張って守ろうとしたのに…何も出来なくてごめんなさい。』え~?貴方何も悪くないよぉ。それなら怪我した私が一番悪いじゃん。『だってあれは事故だからしょうがないでしょ?』ううん。あれは事故なんかじゃないよ。『えっ!?』だって私が姿勢を崩して落ちて行く時、「目障りなんだよ」って言われたもの。『…!』先生にも誰にも言ってないよ。だって…言えば大騒ぎになるでしょ?彼女をこれ以上巻き込みたく無いもん…   (2015/5/16 17:32:50)

しんじでもね。私に嫌がらせするだけならいいやって思ってたけど、違うんだね。悪意のある人は、黙っているとどんどん酷くなるんだって解った。『それ、あの男の子?』あ、私の猫を盗んだ?違うよ…あまり見た事無い男の子だった。もしかしたら、下級生かも知れないね。『どうする?先生に相談する?』うん…そうだね。でも…それだけじゃ駄目な気がする。貴方が言った様に、誰でも犯人になり得るんだったら、二度と起こらない様にしないと。『…(笑)』うん?どうしたの?変な事言った?『あ、部長がね、今回の騒動を白雪姫みたいだって言っててね?』あ、うん。『私はやっぱりヘレナだなって思うんだけど…ま、それは置いといて。』うんうん。『赤頭巾に塔の上のお姫様に白雪姫(笑)…物語になぞらえているなぁって。』あ~確かに面白いね。さすが文芸部の部長さんだぁ(笑)『あなたのあだ名が猫ってハマリ過ぎでしょ(笑)』え、なんでぇ?『今回の話は「長靴を履いた猫」だなって(笑)』え~?そこはギブスを履いた猫でしょ!(笑笑)。   (2015/5/16 17:47:14)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/16 17:47:18)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/16 17:53:39)

しんじ『白雪姫』が消化不良気味なのと、主役が途中退場の為、サイドストーリー『長靴を履いた猫』開演(笑)。まぁ、ね?猫ってあだ名つけた時点で、いつかはやると自分でも思ってたけど(…爆笑)今回は姫様の幼馴染みと猫ちゃんの物語だな、これ。ヒロイン三人…文芸部部長、ラプンツェルの主役、妹はツンデレラに行ってるから~脇役二人と白雪姫で、物語を綴っていきますかね?   (2015/5/16 17:59:40)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/16 18:00:03)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/16 19:06:34)

しんじ『長靴を履いた猫』//修学旅行明けての登校。友達と色々考えたけどいい考えが浮かばず、私達は去年担任だった先生に相談に行く事にした。職員室で先生は待っていてくれて、『じゃ、奥で話を聞こうか。』宿直室に通される。私達は最初に彼女の様子を聞き、彼女が大丈夫だと聞いた後、本題に入る事に。『じゃあ、あの怪我は誰かの仕業だと言うんだね?』はい。でも、それはいいんです。『うん?犯人は探さなくていいの?』はい。犯人を捕まえても、また違う人が同じ様な事をするだけだと思うんです。『そうだね。今回の旅行でも犯人は三人いた訳だし。』そうなんです。だから、むしろ犯人は探さないでおいて下さい。『面白い事を言うね。何を考えているか、話してくれる?』はい!聞いて下さい。私は説明を始めた。   (2015/5/16 19:18:13)

しんじ『えっと、君はつまり、彼女に向けられる悪意の的に自分がなると?』私の話を聞き終わって、先生が尋ねる。うん、そうすれば彼女が傷つかずに済むと思って一生懸命考えた。『そっか♪それくらい覚悟があるなら、猫に徹底してみる?』えっ?猫耳つけるんですか?『あ~、それ似合いそうだね♪でも…先生がそれを勧める事は、立場上出来ないんだ。残念だけど。』『先生、何処まで本気なの、それ?』黙って聞いていた友達が思わず突っ込む。『あ、ちゃんと説明するね?ひとつは彼女のリハビリと治療。これはアニマルセラピーと呼ばれる方法で、動物との触れ合いで精神状態をプラスに持っていくのね。この役を引き受けて欲しいんだ。』あ、スキンシップですか?『そうそう♪いいかな?頼んでも。』はい!私も彼女にいつもしてもらって、それで凄く慰められましたから。今度は私がお返しをします!『うん、ありがとね♪』   (2015/5/16 19:29:27)

しんじえっと、もうひとつは?『さっき君達が言ってた物語の猫の役割。ネズミ取り、だよ~♪』ネ、ネズミ取り…えっと…具体的には?『あ、人の悪意の芽を摘み取って欲しいんだ♪ほら、ネズミはネズミ算って位にあっと言う間に増えていくからさ~』む、難しそう…『あんまり難しく考え無くていいよ、そこは。去年君達を見てたから頼める事なんだ、これは。』あ、はい。えっと…何すればいいんですか?『普通に遊んで?ただね、彼女の一方的な味方にはならないでいて?君は普通の子の代表になって貰いたいんだ♪』よ、よくわからない…『普通こうじゃない?とか、多分こういう事だと思うよ?とか、そんな感じで~みんなが反発しそうな時に、先にそれを君に突っ込んで欲しいんだ~♪』あ、友達がいつもやってる事?『そうそう♪彼女は上手くやってるよね、いつも関心してたんだ。』『先に誰かが言えば、それ以上言えないからね。』友達が説明する。うわっ…ずっとそんな事してきたんだ~尊敬。   (2015/5/16 19:41:30)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/16 19:43:05)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/16 20:47:00)

しんじ『私がさ、彼女と同じ高校に行けるなら、私がずっとネズミを捕るつもりだった。だけど私、彼女と同じ学校は無理だから。猫なら一緒の学校に行けるかなって。…頼んでいい?』も、勿論!そこまで考えてたんだ…本当に凄いね…『それはたまたまだよ(苦笑)。猫がやるって言い出したから頼めるんだ。こんな役、頼んではいそうですかって、いかないでしょ?』そ、そうだよね。任せて!私、ギブスを履いた猫になる!『いや…怪我治ったらギブスは外すでしょ、そこ。』………そ、そか(苦笑)こうして今後の方針も決まり…『あ、もうひとつ、いいかな?』帰ろうとした時、『実はね~先生、今度魔法を使おうと思ってるんだけど~。君達の話とも丁度噛み合う事だし、手伝ってくれる?』ま、魔法?『先生、手品のアシスタント?』『やだな~ま ほ う ♪お湯を容れたら冷めないよぉ~♪』『先生、それ、魔法瓶』なんか解らないけど、面白そう~。お湯を容れるの?何処に容れればいいのかなぁ?『ん~このコも天然だったか…』えっ?あ、お湯を沸かすのが先だね?…なんでそんな目で私を見てるの?変な事言った?   (2015/5/16 21:00:57)

しんじ『先生、このコには私が後で説明するから、教えて。』え…私ここにいるよ?『君達にやって欲しいのは~彼女をシンデレラにする事!出来る?』うわぁ…シンデレラ♪女の子の憧れだよね~♪『あの子は元々お姫様だからシンデレラにはならないよ?』『あ、うん。今年の文化祭で、先生、舞台の脚本書く事になったんだ~♪それでね?学校のシンデレラを選んじゃおって話なんだけど。』『あぁ、そゆ事か。ネズミさえ退治すれば、選らばれるのは…候補は三人だね。』さ、三人?彼女とぉ…あ、塔の上のお姫様!後は?赤頭巾?『部長じゃ、「死んでれら」になっちゃうから無いね。あの新入生の子。』し、死んで…それ、ホラーじゃん(苦笑)。『部長はほら、赤頭巾事件のイメージ強いから。』あ、なるほど。『新入生はどうなるか解んないけど、後の二人ならなんとか。私達はとにかく、ネズミを捕ればいいんですね?』『うん♪それじゃ、台本出来たらおしえるね~♪』先生、何か楽しそう(笑)『いや、あの先生いつもだろ(苦笑)』   (2015/5/16 21:16:58)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/16 21:26:29)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/17 03:55:32)

しんじ松葉杖で歩く私は同情の的。そして、格好の標的でもある。仮に私が転んでも不自然では無いし、もし私が再び大怪我でもしたら、彼女は自分を責めて再起不能になるかも知れない。うん、先生に先に相談して良かった。私が勝手に悲壮な覚悟で行動してたら、きっとみんな不幸になるに違い無い。以前の私なら、何をされても泣き寝入りしていただろう…でも、現在は違う。私は姫を助ける猫。あれ?物語だと男の子を助けるんだっけ?まぁいいや~うん。でも…何からすればいいんだろ?最初にやる事、うん、ノートを借りなきゃ。えっと…『いい?あまり仲良く無い人を巻き込むんだよ?』友達の耳打ちに『?』首をかしげる。『最初はね、彼女と反対派の中間にいる人を狙うんだ。猫が橋渡しになって、彼女が登校して来た時、すんなり入って来れるように味方を増やす為にね。』へ、へぇ…うん、わかった。私、仲良し少ないからラクだね、それ。『…そこか?アンタやっぱり天然だわ。』   (2015/5/17 04:08:12)

しんじ『あの…お願いがあるんだけど…話を聞いて貰ってもいい?』(不自然で無い程度だよ、勿論。それぞれの科目の得意な人で、しかもノートが綺麗な人。良く皆にノート見せてって頼まれる人を狙うんだ。これなら誰が見ても不自然じゃ無いしね)『あのね、私しばらく休んでいたでしょ?それで~ノートを写させて貰いたくて。あ、使わない時に少しずつでいいから。…駄目かなぁ』(アンタはいま、悲劇のヒロインだから多分断る人は居ない。それでも、凄く下手に出て、相手の好感度を上げるんだ。餌をねだる猫になった気分でね)『あ、いいよ。でも、結構量あるでしょ。』『あ、ほら、他の教科もあるでしょ?色んな人に使わない時に借りるから。だから一度には少しでいいんだ。迷惑かけちゃ悪いもの。』(これを機会にアンタと友達になりたいって思わせる位、控えめに、相手の事を第一に考えてね?これが後で強烈に効いてくるからね)『うん。じゃあ…今日の帰りに渡してくれればいいよ。はい。』『ありがとう!本当に助かる!じゃあ、帰りまでお借りします。』(お礼は大袈裟な位に。そして、ここからが肝心だよ。一度には一人ずつ。借りたらひたすら書き写す事!)…よし!   (2015/5/17 04:24:14)

しんじその日一日、暇な時間全てをノートを写す事に。テスト前でもここまでしたこと無いな(苦笑)。(これはね…猫、アンタにしか出来ない事。人の為に一生懸命になれるアンタだからこそ、相手の心を掴む事が出来るんだよ)。『す、凄いね…もうそんなに写したの?』『あ、うん。見やすいし丁寧に書いてあるから。私もお手本にして…いい?』(相手の良い所を見つけたら、照れずに…いや、照れても良いから誉める事。ただ、素直にね?やり過ぎは逆効果になるから。)『あ、いいよ♪お手本になるかな(苦笑)』『うん!じゃあ、もう少し書いちゃうから。今度コツも教えてね?』(良いところはドンドン吸収しなさい。後で姫の手助けにも繋がるからね?)『あ、うん。じゃ、頑張ってね。』『ありがとう!』(必ずお礼は忘れずに。ごめんねじゃ無く、ありがとうの方が、言われた相手も気持ち良いから。)   (2015/5/17 04:35:01)

しんじ『ノート、ありがとうございました。』帰りのHRの後、ノートを返しながらペコリと頭を下げる。(人が見てる時に返す事。相手がいい事をしたってみんなに教えてあげるんだ。)『あ、うん。また明日、授業が終わったら帰りまで貸すよ?』(自分から次の約束をするより、相手の都合優先で。相手から貸すと言われたら、断らないで素直に受ける事。相手の好意は無にしちゃ駄目だよ)『ありがとう!よし、頑張って追い付く…かなぁ』(見栄や強がりはしない。ただでさえ痛々しいんだから、あんまり強がってもかえって嫌味になるからね)『(苦笑)…うん、また明日。』『ありがとうございました。また明日~♪』再びペコリと頭を下げ、手を振ってくれる相手に私も手を振り返す。(手を振る時は、おいおいって突っ込みが入りそうな位にブンブン振り回しな。松葉杖だと転けそうになるけど、それも愛嬌だからね)相手を見送って…はぁ。疲れたけど…なんか気持ちいいし、楽しいな、これ。よし、明日も頑張ろう!   (2015/5/17 04:47:52)

しんじ『今日、どうだった?』放課後、下駄箱。私の荷物をひょいっと取りながら、友達が声をかけてくれる。『あ、うん。上手く出来てた?』『うん、上出来。送るよ、帰ろ?』良かった~褒められた♪あれ?『ねぇ…ひとつ聞いてもいい?』『うん、何?』『貴方のノート借りれば済むんじゃ無いの?』今頃気付くなんて、私も鈍感だな(苦笑)。『あ、それじゃ駄目なんだよね』『何で?仲間を増やすにしても、不自然じゃ無い?』『私、そんなに成績良く無いもの。だから、私に貸してって言うと、その程度かって思われちゃう。』『その程度って…な、何がかな?』『本気で遅れを取り戻したいのかって話。この作戦の大事な事はね?』『うん。』『相手の好意を汲み取る事、なんだ。「私に聞けばいいのに」とか思っている人に聞けば、相手も喜んでくれるでしょ?』へぇ…そこまで考えてるんだ。やっぱり凄いなぁ…『そっかなぁ。自分で出来ないんだから、思い付いても意味無いよ(苦笑)』…そうかな?   (2015/5/17 05:01:03)

しんじ一週間で三人にノートを借りてひたすら写す。腱鞘炎だ~手が痛い…で、でも、もう少し。この期間、休み時間、みんなと遊んで無いな…帰りは誰かが一緒に帰ってくれるから寂しくは無いけど。ノートの貸し借りを機会に、挨拶を交わす人が増えた。直接貸し借りが無くても、その人の友達とかも声をかけてくれるから。明日は私の家にみんな来てくれるって言ってたな。掃除して、お菓子を買って…弟、変な事言わないかな?明日は学校無いからノート写さなくて済むなぁ~(休みの前は借りちゃ駄目。相手がもし使おうと思った時、困るでしょ?それに、自分の勉強もしないといけないから)うん。手も休憩させないと続かないしね(苦笑)。よし、今日は頑張って…寝るのニャ…   (2015/5/17 05:13:35)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/17 05:13:40)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/17 11:23:05)

しんじ『長靴を履いた猫』//『猫ちゃん、最近凄いね~』ショートの彼女が頭を撫でてくれる。『そ、そうかニャ』『うん、なんか鬼気迫るものを感じるよ。化け猫にでもなったのか?』えっ?『わ、私化け猫じゃニャいよ~』部長に突っ込む。『おー、突っ込みも上手くなったね~♪よしよし』めっちゃ撫でられてる~う、嬉しい!『ごろにゃ~ん♪』ショートの彼女にすり寄る(うわっ、いい匂い…)ちょっとドキドキする…『部長、今回は長靴を履いた猫なんだ。』友達の説明に『ほぉ。そこに来たか。じゃあ、誰を退治に行くんだ?例の泥棒さんか?』『いや、それどうでもいいんだ、もう。』『いいのか?アイツが登校して来たら、また一揉めあるんじゃ無いのか?』『先生にさ、相談したんだ。去年の担任に。』『あ、今のうちの担任か。そういや、なんか魔法がどうこう言ってたな、あの先生。』   (2015/5/17 11:36:30)

しんじ『魔法か。何するんだかわからんけど、私達は自分の出来る事をするよ。』友達凄いよなぁ…部長さんと対等に話してる。私の視線に気付いたのか『猫、あなたのおかげだよ。』こっちに顔を向け、笑いかけてくれる。そ、そかな?『うん。私いつも諦めが先に出るからさ。自分から動くの、苦手なんだよね。』『そうだっけ?』そんな風に見えなかったけど?『そだよ。でも、こないだの見て、もうこんなの嫌だって、つくづく思ったんだ。』『こ、こないだって?』あれ?他にも何かあったの?『あぁ、これ、話して無かった。修学旅行の初日にさ。彼女、プッつんいったと言ったでしょ?』『あ、うん。それは聞いたよ?』あれ、なんか言いにくそう?『あの時ね…お風呂場の鏡、壊したんだ。椅子投げて…』『えっ?!』あ、ショートの彼女、抱き締めてくれるの?『あれは、割ったとかじゃ無いね。粉々になったし。』『あー、それ、詳しく聞こうと思ってたんだ。』部長が口を挟む。『部長、いいよ。』『私ら、割れたって話は聞いてたが、そんなに粉々になるものなのか?』ホテルの鏡でしょ?丈夫そうだよね…   (2015/5/17 11:55:31)

しんじ『普通の女の子の力じゃ、ひび位しか入らないよ。男の人でも、割れる程度だと思うよ?あの鏡を粉々にするなら、車が衝突する位の衝撃じゃないと無理だって、片付けに来たホテルの人が呟いていた。』『……』『すごっ…』『アイツはメスゴリラか?』そ、そんな事があったんだ…えっ…でもそれって…?『あれ見たうちのクラスの女子で、彼女にチョッカイ出そうなんて人は、もういないね。あんな勢いで自分に向けられたら、即死しそうだもの。私も思ったから、多分他の人も同感だと思うよ。』そ、即死…『だからね、噂が広まるから三年生で彼女にチョッカイ出す人はもう居ない。学校でプッつん行かなくて良かったと思うよ。校舎の窓割ったら、トラウマで不登校になる子、いたろうね。』『それ…ありそう。』『うん…そっちが見たかったな。是非学校でやって欲しかった。』さすがに…それは…『部長、洒落になんないよ。あれはもう、鬼とかそういうレベルだもの。学校でやってたら、彼女、登校出来なくなってたよ、もう。』『えっ!それヤダ!』黙って聞いてたが、思わず声が出た。それにしても…そんなに人って力あるものなの?   (2015/5/17 12:11:44)

しんじ私の疑問を読んだかの様に、部長さんが話を引き取る。『あ、うん。ごめん。鬼か…それなら納得がいくな。』『部長、いいよ。ところで納得って?』『ほら、あの後…正確には次の日だけど、心肺停止になったろ?彼女の中で何があったのかなって。ずっと気になってたんだけど、本人に聞けないだろ、それは。』『聞いても覚えて無さそうだよね~。でも、アタシも気になった。』心肺停止…やっぱり本当だったんだ。何処かで嘘だと思いたい気持ちがあったんだけど…『うん。そだね。部長、何か調べたの?あの後』『まぁな?物語とか昔話とかそっちに行くんだけど。』『うん。話して?』みんなの視線が友達から今度は部長に集まる。『色々調べると、どうしても鬼の伝承にぶつかってね。それでちょっと悩んでたんだ。彼女は鬼には見えないだろ?』『そう?美女程、鬼にすると怖そうだよ?』友達の突っ込み…そこっ?!   (2015/5/17 12:23:56)

しんじ部長も思わず苦笑しつつ『確かにね。で、まぁ、色々と考えた結果。人の意識のリミッターを外した時、人は鬼になるのかなって。火事場の馬鹿力とか、そんな感じのやつだね。』『あ~それ、ありそう。で?』ショートの彼女…ちょっと…つ、強く抱き締め過ぎ…『で、リミッターというのは本来自分の体を守る為に付いているらしいんだ。自分の体が反動で壊れたりしないようにね。』へ、へぇ…『そうなんだ。』『だからさ、彼女が鬼みたいな力を振るったとしたら、当然反動は凄いよね?それが心肺停止を引き起こした…これなら辻褄があう。』凄い推理…この人本当に同じ年?『部長凄いね。いつもどんな本読んでるの?私はそれが気になる。』そ、そっち?『コイツの家見た事無かったっけ?何か難しそうな本がでっかい本棚にびっしりなんだよ~』私は正月に見た。『正月部長の家に集まったんだっけ?私旅行に行ってたから。』『今度おいで。ここにいるみんなならいつでも歓迎するよ。』ひな祭りは私の家だった。お雛様を飾ってたのが、私の家と彼女の家だけで、あのお屋敷はさすがに行けないから。お見舞いにも行ってない…   (2015/5/17 12:40:28)

しんじ『ま、これであの旅行の事は大体疑問は解けたかな?ちょうど猫への報告もかねて、他に何かある?』部長さん、ありがとう。えっと…私は他に聞きたい事はあったかな?『あ~私はアンタにすっごく聞きたい事あったんだ。』ショートの彼女は私を解放して、そのまま部長さんににじり寄る。『いつ、どうやって、彼に頼んだのよ?あれ以来何か時々話しかけてるし~最近親しそうじゃない?』『そこか(苦笑)。いっとくが全然親しく無い!未だに顔を覚えて貰ってるかも疑問だ。話し掛ければ答えてくれるけど、彼から挨拶して貰った事は無い からなぁ…』そう(な、なんか寂しそう)言って、説明してくれた。『そ、それだけで?』『うん。それだけで。』『だって、一晩中だよ?』『一晩中だったな』えっ…本当に一晩探してたんだ…なんか羨ましい…そこまでしてもらえるなんて。い、いやいや、今の無し!   (2015/5/17 12:53:58)

しんじ『私も登校してすぐ、本人に確認したんだ。何故あそこまでしてくれたのかって。そしたらな?』『うん。』き、気になる…『妹もそうだから、だと。単に困ってそうだからって、それだけらしい(苦笑)。』『凄いお人好しだよね、それ。』『お人好しなんてレベルじゃ無いでしょ、それ(笑)。やっぱりいいな~(笑)よしっ!絶対友達になってやる!』ショートの彼女はいつも前向きだな。見てるだけでこっちも気分が明るくなる。『あ、そうだ。』彼女達のやり取りを聞いていた友達が口を開く。『先生が彼女をシンデレラにするって話をしてたんだけど…』あ、言ってたな。二人の視線が向くのを待って『一番の障害、あなただわ。』ショートの彼女を指差す。…いつも思うけど、よく本人に言えるね?『ふぁっ?!ア、アタシ?』『なんだ、髪切っても目立ってるのか(笑)』部長さんの突っ込みに『うん。前とは違う意味でね。』   (2015/5/17 13:06:32)

しんじ『アタシ、なんかやらかした?』ショートの彼女、自覚無し。『まず、仲良しにすぐ抱きつく。みんな「私にもして欲しい」と思ってるよね。特にだんし。』うんうん。私も羨望の目で見られる事、よくある。『次に、嫌味が無いから敵が居ない。そこが彼女と一番の違い。彼女は敵も多いから。』そだね…この人を嫌う人なんて想像つかない。『更に、面白い。みんなペースに巻き込まれていくよね、いつの間にか。』あ、それもあるね~先生まで捲き込んでるし(笑)。『後、駆け回る時パンツ見えてる。男子の視線釘付けだよ、それ。』パ、パンツ…『そなのっ!?』『オマエ、今まで気付かなかったのか?』『え~!?!?教えてよ~』『いや、わざとやってるのかと思ってた(笑)』『わざと見せるかっ!?アンタの中のアタシ、どんなよ?』『聞きたいか?たっぷり3時間はかかるが?』『ごめんなさい、聞きたくありません。』この二人、やっぱり面白い(笑)   (2015/5/17 13:17:19)

しんじ『コイツが人気者なのは解った。確かにアイツと人気は二分してるな。特に女子に限ればコイツの方が人気ある。』『そう。先生が学校のシンデレラを選ぶって。その時彼女をシンデレラにしてくれって頼まれた。』うん、言ってた。『いや、アイツは姫様だから(笑)シンデレラって、もっとこう…普段目立たない人とかだろ?人気はあっても…あ、コイツの方が近いな、確かに。』『でしょ。私の予想はこの人か、あのお人形さん』『あ、彼の妹な?ま~さすがにそれは無いだろ(笑)。で、どうやって選ぶんだ?何か言ってた?』『ううん、そこまではまだ。』『じゃ、こっちでやればいい、選ぶのは。』『どうやって?』『担任に乗っかる形で、うちのクラスでアンケートを取るんだ。後は票を操作すればいい。』『でも、見え見えは駄目だよ?』『彼女のイメージアップは君たちに任す!私はコイツのイメージダウンに努める。どうだ?!』『ちょいちょーい、イメージダウンってなによ、それ』   (2015/5/17 13:30:42)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/17 13:31:03)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/17 19:46:04)

しんじ『部長、それならいい考えがある。』『お、何だ?』『もうすぐ体育祭でしょ?彼女の見せ場だよね?』去年は凄かったな…運動部相手に勝っちゃうんだもん(笑)思い出しただけで、ドキドキしてくる…あれ?それじゃ駄目なのか(苦笑)。『あ~判ったよぉ…今年は大人しくしてるよぉ…』本気でがっかりしている彼女に『どんだけ走るの好きなんだオマエは(苦笑)』え~、でも、なんか可哀想…『いや、もっと目立って。』えっ?『何を考えてる?』部長さんの質問に『彼女に、学生服着て一日過ごして貰うの。応援団長になって貰って。』二人は顔を見合わせてる。私に判る様に説明してよ~『つまり…王子様になれ、と?』『さすが部長。女子の票をそっちに入れれば、シンデレラは彼女のもの。』『面白い(笑)。出来る?』『乗った!一日男装して優勝さらえばいいんだね?』『いや、優勝は流石に無理でしょ…』   (2015/5/17 19:59:20)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/17 20:00:04)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/17 20:31:10)

しんじ翌日から再びノートと格闘の日々。ショートの彼女はスカートの下にスパッツを履く様になった。ガッカリしてる男子多数…いやらしい。『ねぇ、あなたは何で彼女にくっついてるの?』昼休み、最近話す様になった同級生が私の席に来て聞いてきた。『私、去年、友達一人しか居なくてね、』友達の方を向いて同意を求める視線を送った後、『文化祭の発表の為に班を作る時、同じ班に入れて貰ってからかな。』『ふーん、それで友達になったの?』(もし友達になった理由を聞かれたら、彼女にしてもらった事を教えてあげな)私は立ち上がってよろめきながらその人の首に手を回し…『彼女ね?こんな風に私を抱き締めて「もう私達、友達だろ?」って言ってくれたんだ~』相手がちょっとドキドキしてるのが判る。『へ、へぇ~、なんかイメージ違うね…』私は抱き締めたまま『うん♪私も驚いた(笑)』相手の耳元でささやいた後、席に戻る。『あ、手を貸してくれてありがとう♪』『ど、どういたしまして…』   (2015/5/17 20:45:41)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/17 20:55:48)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/17 23:44:56)

しんじテスト一週間前になり、彼女が学校に登校してきた!『お、おはよう…』オドオドと遠慮勝ちに教室に入って来る…『お帰り~!』私はよろめきながら彼女に飛び付いた。ん~ギブスはとれたけど、松葉杖はまだ手放せない…邪魔!さっさと足を治そう、うん。『ね、猫…ごめん~』うん?もしかして泣いてない?顔を上げると、目がウルウルしてる(笑)『ううん~こうして又会えたからいいよ♪』『猫~…』おーい、泣きすぎ…私まで貰い泣きしちゃう…何人かが私達に寄って来る。『ごめんね…』『おかえり♪』口々に彼女に声をかけ…みんなウルウルしてる…(笑)。知らない人見たら「何があった!」と思うよね?これ…あれ、私さっきから何考えてんだ…もう、よくわかんない…ふ、ふぇぇ…   (2015/5/17 23:57:37)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/17 23:59:00)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/18 02:57:41)

しんじチャイムが鳴り、それぞれの席へ。先生が入って来て『お帰りなさい♪もう、大丈夫なの?』彼女に優しく話しかける、と~。彼女はスクッと立ち上がり、『皆さん!楽しい筈の修学旅行を台無しにして、すいませんでした!』ペコッと頭を下げ…えっ、いつまで下げてるの?誰かが『いいよ、気にして無いから。』と声をかけ、それを期に『元気になって良かったね』『大変だったね』『まぁ…いい思い出じゃ無い、かな?』『おいおい、良くは無いだろ(笑)』それはクラス全体に広がり…教室が暖かい拍手に包まれていった。(うん、うん…)私も涙目で拍手し続け…『おーい、そろそろ頭を上げなぁ?みんな、手が痛くなっちゃうよ。』友達の何処か場違いな声に拍手は笑いに変わって…『あ、はい!ごめんなさい!』頭を上げて再び下げて、やっと彼女は席に座った。   (2015/5/18 03:10:36)

しんじ休み時間になってすぐ、隣の教室に向かい…入り口で再び『すいませんでした!』と頭を下げ~…休み時間毎に三年生の教室を回っては、その繰り返し。昼休み、5クラス全部を回った後、再び隣の教室へ。今度は彼の席に向かい『ありがとうございました!』彼はお弁当を片付けながら、『あ、うん。見付けるの遅くなって、此方こそごめん。』は、はい?『ううん。見付けてくれただけで充分です。本当にありがとうございました。』何度も頭を下げた後、『お邪魔しました!』教室の入り口でまた頭を下げ、やっと自分の教室へ。私はずっと後ろにくっついているだけ。席に座って『ふぅ…』と溜め息をついた彼女の頭を撫でて『お疲れ様でした♪』と、彼女の頑張りを讃える。『うん…うん。ケジメだけは、ほら、ちゃんとつけないとさ(苦笑)』強いな…私なら足がすくんじゃうよ。『…いや…怖かったんだ、ホントは、さ…』よく見ると表情が強ばっている。『でもさ…今日謝らなかったら、きっと学校に来るのが怖くなると思ってさ。』   (2015/5/18 03:25:53)

しんじ凄いな…私には真似出来ないや…『猫がさ、真っ先に出迎えてくれたでしょ?あれで開き直れたんだ。』彼女の頭に置いた手を彼女は掴むと自分の胸の前に持っていき、『ほら、私、迷惑かけてばっかじゃん?だからさ、貴女がまだ友達でいてくれて嬉しかった!ありがとう♪』そ、そんな…私の方こそだよ、それは…『おーい、どうでもいいけど、お昼休み、もうすぐ終わっちゃうよ?ご飯食べたら?』私達の所に友達がやって来て、当然の突っ込みを入れる。『あ、うん…私、喉通らないからいいわ(苦笑)』『私も…胸がいっぱいで。』『いや、猫の胸はまだまだでしょ。』お、おい…『こ、これから育つんですっ!』気にしてる事を…ほらぁ~彼女、お腹抱えて笑ってる~…う~…あ、あれ?今日、笑ってるところ、初めて見た?『私は用事…』友達はスタスタと教室を出ていく。うん、ありがとう♪   (2015/5/18 03:39:09)

しんじ放課後には職員室に顔を出し、『先生方、ご迷惑かけてすいませんでした!』頭を下げ、『そして、ありがとうございました!』先生達も拍手で彼女を迎えてくれた。『あ、正門にお迎えの方が見えてますよ』と事務所の人が呼びに来て、『それでは、失礼致します!』お辞儀をして出ていく彼女に着いて行く。途中『猫、わがまま言っても…いい?』立ち止まって私の顔を正面から見つめる。『うん、いいよ?言って?』『私…車で帰りたく無い…』(あっ!)『わ、わかった。ちょっと待ってて?ここ、動かないでね?』『うん。』彼女を下駄箱の側に待たせ、急いで教室に戻ろうとすると…『慌てると転ぶよ。彼女を待たせちゃ駄目でしょ?』友達が向こうから歩いて来て声をかけてくれる。え、それって…『テスト前だもの。部活も休みだし、帰ろ。』『う、うん♪』二人で彼女の元に向かい、三人で下校。待っていた迎えの車を帰し、私達は歩いて帰った。『猫、まだきついでしょ?ごめんね…』『うん?ちょうどいいリハビリなのニャ♪』頭で彼女にスリスリして、上目使いにチラッ♪(ど、どうだ?)『あ、ありがと(笑)』おっ?成功かな~、うん。   (2015/5/18 03:58:01)

しんじテスト…思ったより書けた。驚き(笑)。彼女は?『あ~、うん、まぁそこは…ね?(苦笑)』うん?出来たのか出来ないのか解らない反応だぞ?ノートを貸してくれた人達に改めてお礼を言って回る。『うん?猫、どうしたの?』『あ、うん。みんなに休んでいる間のノート、写させてもらってね~おかげさまでテストも結構書けたから、お礼を、ね♪』『へ、へぇ~、なんか偉いなぁ』『そんなこと無いよ~。』友達は今日から部活に顔を出すとか。彼女は当然部活は休み。今日は二人かな?と、『あ、私も途中まで方向一緒だから、いいかな?』ノートを貸してくれた一人が声をかけてくれて(あ、前にどうしてくっついてるか聞いたひとだ)、『勿論だよ。』『あ、はい、是非♪』今日はいつもと違う三人だ~、うん、なんか新鮮♪   (2015/5/18 04:10:50)

しんじ体育祭。前代未聞、本校始まって以来(?)の大騒ぎ(笑)。公言してた通り、ショートの彼女は学生服に、中は…サラシっ!?『どう、男前でしょ(笑)』い、いや…そうだけど…その胸…『これ?胸が目立つと…ね?それに、この方が格好いいしさ(笑)』…絶句。その格好のまま参加出来る限りの競技に参加し…て、『凄いね彼女。男子の騎馬戦にまで出てる。しかも大将だし(笑)』『アイツ…どこまでやる気?(笑)』。リレーは今年は陸上部の子に負けたけど、勝った相手を抱きしめポンポンっと勝利を讃えた時には『きゃ~!?』…黄色い声が飛んでるし(笑)。まぁ、学生服には負けられないよね、陸上部のメンツをかけて。応援合戦では『心意気』と墨で書かれた旗を振り、優勝と視線と話題を一人で拐って行った。『アイツは化け物か?』『いや、馬鹿者かもよ、そこ。』おーい、二人ともさりげなくヒドイ事言ってるよー(棒読み)   (2015/5/18 04:24:20)

しんじ『あのさ、アンタどうせ部活出れないんでしょ?』ショートの彼女が、うちのクラスに顔を出して彼女に声をかける。うわっ…美男美女…あ、違った(苦笑)。『うん、まぁね。何かあるの?』彼女の視線に『あ~あのさ?うちの…美術部のモデルやってくんないかなぁ~ナンテさ?』うん?『ヌード?それはちょっと…』『ちょいちょーい、アタシだって脱ぎたくないわっ!?』うん??『いや、モデル私でしょ?何故アンタまで脱ぐのさ(笑)』『あ、うん。えっとね~2年にすっごく絵の上手い子がいてね?その子の展覧会出展用の絵のモデルを頼みに来たんだ。』あ、去年確かに綺麗な絵があったっけ。あれ、先生じゃ無かったんだ。『うん~?待て!私とアンタがモデルって、絵のタイトル何よ、それ。キャットファイトとか不和の林檎とかなら、さすがに嫌だよ?後、トロイのヘレナも絶対に嫌!』キャットファイトって…何?猫のじゃれあい?『えっとね…タイトルは~「アポロンとアルテミス」…』『………(爆笑)…乗った!』   (2015/5/18 04:41:56)

しんじ美術室、廊下に人だかり(笑)。演劇部から借りた衣装を纏った美男(?)美女は、みんなの注目の的。もう、これって写真でいいんじゃない?『おー、予想以上の反響だね(笑)』友達と部長さんも覗きに来てる(笑)…うん?『あ、ばれた?うん、これ、私の提案。』友達がさらっと問題発言。上手い事やるなと感心。『これなら彼女をイメージアップしつつ彼も票稼ぎ間違い無し。我ながら名案。』いや…そこは彼女、でしょ?でも、二人とも似合い過ぎ(笑)。『絵のモデルかぁ…私もやってみたいぞ?』部長さんも?『部長は駄目。吸血鬼の花嫁かフランケンシュタインの花嫁になっちゃうから。』『おいおい、何故花嫁?しかもさりげなくホラー路線だろ、どっちも』『ほら、部長、魅られてるから。』『え~部長さんも綺麗だし、行けると思うよ?…四ッ谷怪談とか。』『猫まで!私は普通の役がいい!』『普通に?柳の下に立つ?』『何故そこだ(苦笑)』   (2015/5/18 04:58:09)

しんじ期末テスト、上々。絵の製作も上々。先生が脚本(私達用)を見せてくれた。演劇部は、もう練習に入っている。放課後、図書室。貸出しカウンターには一年生の小柄な子がポツンと座ってる。絵のモデルの二人は美術室で展示中。『先生、これ、キャスト追加されてるね』部長の指摘に『うん~♪オチがさぁ~これがいいかなって(笑)。』『この舞台挨拶、台詞まだ決めて無いんだ?』『あ、そこね♪まださ~彼女に確認取って無いからさ♪ギリギリまで待って?』『王子様、殆ど晒し者だね、この脚本だと。』友達に同感。仮衣装着て校内歩くって(苦笑)。『やだな~。そこはイメージ戦略と言って?君達だって、今やってるでしょ、それ。』『ばれた?あの戦略、リスク高かったかも。』うん。あのまま放って置くと、王子様はショートの彼女で確定しそう(苦笑)。『そこは、君達に任すよ♪』先生は演劇部へ戻って行った。『にしても…本当に巻き込んでいいのか?この子…』『うん。でも、このオチは面白いよね。』私もそう思う。   (2015/5/18 05:14:36)

しんじ夏休み突入。夏期講習に演劇部の手伝い。うちのクラスは出し物、展示だけ。絵のモデルは解放されたみたい。私も杖が取れた。彼女は学校復帰以降、とても大人しい。『あ、うん。興奮し過ぎると、安定剤飲まなきゃいけなくてさ…これが、飲むと頭がボーっとするんだよねぇ。だから、あんまり感情的にならない様にしてんだ(苦笑)。』知らなかった。『もう…そんな顔しないで?猫が側に居るから全然平気だよ♪』彼女は私をギュッと抱き締める(これか、先生の言ってたアニマル(?)セラピー)…納得。『あのさ、話があんだけど~』ショートの彼女、今回は…あ、あれか。『うん?今度は何持ってきた?』『あ、うん。シンデレラの衣装のさ、型を取らせてよ。』『うん?いいけど。アンタ自分でいいんじゃない?』『おーい、幽体離脱でもしろってかぁ?自分の型をどうやって取る(笑)』『王子様、彼にする気なんだ…じゃあ、さ。もし私が選ばれたら、条件ひとつ、つけてもいい?』『いいよ~♪あ、アタシにヌードモデルやれってのは抜きだよ?』『しない(笑)もし、私が選ばれたら…彼のホッペにキスさせて?』   (2015/5/18 05:38:05)

しんじ『え…い、いいけど…アンタ、それ、マジ?』私もマジマジと顔を覗き込む。『うん…なんだろう。自分でも上手く言えないんだけどさぁ…借りた物は返さないとって…へ、変だよね(笑)』ううん、変じゃ無いよ。貴女をお姫様だなんて思ってごめん。そうだよね…女の子なら、誰でも誰かにとってのシンデレラを夢見るものだよね♪私もそのうち、そんな日が来るのかな?…全然実感が湧かない(苦笑)。よし!今は猫に徹するかニャ?『いいんじゃないかな、それ。』『猫、そう言ってくれる?』私は彼女に甘える様にすり寄り、『それには~シンデレラに選ばれないと、ね♪』『う、うん(苦笑)。どうすればいいかなぁ』うわっ…目が恋する乙女になった(笑)か、可愛い♪『シンデレラのイメージなら、まずは掃除、雑用、割烹着!私達暇なんだし、アチコチの雑用、手伝ってまわろっ?』『あ、うん!…でも、追っ払われたらどーしよ…』   (2015/5/18 05:58:43)

しんじ『ほら、私トロイのヘレナだし…鏡ぶっ壊してるし…なんか壊し屋のイメージあるから、邪魔者扱いされそ…(苦笑)』おいおい、自分でそこまで言う?『ねぇ?私達、手伝いに行くんだよ?猫の手も借りたい位、みんな忙しいだろうから~』『あ、うん。』『猫の手、貸しに行こ?ほら、私のアダ名、猫だしさ♪』『猫~手伝ってくれる?私の事?』『勿論ですわ、ご主人様♪ささ、猫の手サービス、本日営業開始~♪』『猫の手サービス(笑)…あ(笑)…ツ、ツボった(爆笑)…だ、駄目…お腹がイタ(笑)…イ、イタタ…   (2015/5/18 06:07:46)

しんじ『長靴を履いた猫//完』   (2015/5/18 06:08:20)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/18 06:08:47)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/18 06:28:45)

しんじ『長靴を履いた猫』完結です。『白雪姫』と『ツンデレラ』を繋ぐストーリー。白雪姫の説明と『猫』の成長、そして『幼馴染みから猫ちゃんへの補佐役の引き継ぎ』を書いた物語。前半は幼馴染みが猫役、そして後半は、成長した猫ちゃんが活躍(?)。そして、ツンデレラの魔法のタネ証wラスト近くに図書室のカウンターに居たのが、『美女と野獣』の主人公。この時会話を偶然聞いてしまった為、その後の屈折へと続いて行くって事で。さて、いよいよ物語シリーズクライマックス、『ヘンデルとグレーテル』へ。それでは、また。   (2015/5/18 06:37:18)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/18 06:37:22)

おしらせあやかさんが入室しました♪  (2015/5/18 20:06:40)

あやか最近ろくに更新してないなwテスト近いのもあるけど…小説も3日前までは読んだ。暫くこっちもあまり覗かないと思う。ポケの浮上も減るかな。提出物に追われてまして…(ためるなよ!)日頃からコツコツやればよかったと後悔w   (2015/5/18 20:12:17)

あやかてことで、来週テスト終わった愚痴など更新します。   (2015/5/18 20:13:26)

おしらせあやかさんが退室しました。  (2015/5/18 20:13:31)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/18 20:14:41)

しんじあや、ほーいw愚痴、お待ちしています~♪提出物ねwレポートとか困ったら書き込みしておくれ?いつでも手伝うからね~じゃ、頑張って♪   (2015/5/18 20:16:37)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/18 20:16:51)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/18 23:48:22)

しんじ卒業式の後、校内のアチコチで別れを惜しむ光景。そして、新しい生活での再会の約束。喧騒が一区切り着いた教室に、先生を囲んで5人の少女の姿が会った。『私だけ別の学校かぁ…ちょっと寂しいな。』眼鏡の少女に『学校が離れるだけだよ~、引っ越す訳じゃ無いから!いつでも会えるよ♪』大人しそうな少女が慰めている。『先生には、本当にお世話になりました。』髪の長い美少女が頭を下げ、『そだね~先生居なかったら、アタシらどうなっていたか想像もつかんわ。』…ショートの似合う健康的な少女が後を引き継ぐ。『ねぇ、先生。先生みたいに、どうやったらなれるの?』透ける様な色白の少女が問いかけ…『そうだね~♪それじゃ、卒業の記念に、少しお話を聞かせよっか?』先生と言うには余りに軽すぎるノリで返事をする。少女達が頷くのを見て、『じゃ、席について?これから話す物語は、一組の兄妹の不思議な人生のお話ね♪タイトルは…そう、「ヘンデルとグレーテル」ってとこかな(笑)』   (2015/5/19 00:04:54)

しんじ『物語シリーズ//ヘンデルとグレーテル』//当時お兄ちゃんが5歳、妹がまだ2歳の時、両親は仕事も上手くいかず、気付くと今日の食事にも困る様になっていました。『このままだと、一家心中するしか無いな…』父親がポツリと呟き、『子供達だけでも何処かに預ければ?』母親がなだめる様に答え。家族で離れた場所に出掛けて、そこで置き去りにしようとしたのですが…二人の会話を聞いていたお兄ちゃんがコッソリと自宅の住所の書いてある紙(恐らくは公共料金の領収書?)を隠し持っていたので、二人はすぐに保護され、家に帰る事が出来ました。次に父親は一家心中を図るのですが、家のガスが「ガス漏れの為、点検するのでしばらく使えません。」と言われて断念。お風呂場がガス漏れしてたとか、してないとか。『捨てるのは無理、心中も無理。恥を忍んで親父の所に行こう。』家族は最後の小銭を集め、父親の実家に向かいました。   (2015/5/19 00:17:44)

しんじ父親の両親は、父親の兄と三人で住んでおりました。兄に案の定ボロクソに言われましたが、家族は久々に温かいご飯を食べる事が出来ました。さて、その夜の事。『やっぱりこんな女と一緒になったのが間違いだったんだ。』兄と父の両親になじられ、母は幾らかのお金を受け取り、家を出ていったのです。父はその後しばらくは真面目に働いていましたが…ある程度お金が貯まると、二人の子供を置いて父親も出ていってしまいました。兄は「俺は知らん」と言い、祖父母が面倒をみていたのですが…やがて二人とも病気で亡くなってしまいました。兄が8歳、妹が5歳の時でした。   (2015/5/19 00:25:51)

しんじ『お前らも血は繋がっている。親父達の遺産の受け取る権利もある。家には置いてやるから、勝手にやってくれ。』祖父母は子供達の親の受け取る分の遺産を子供達名義に代えてあったのです。子供達は肩を寄せ会う様にして、お兄ちゃんは家事を見よう見まねでが頑張り、妹はお兄ちゃんの言いつけを守り。親族として、叔父は最低限の社会的責任は果たしてくれたので、二人はすくすくと成長していきました。   (2015/5/19 00:32:00)

2015年05月15日 09時01分 ~ 2015年05月19日 00時32分 の過去ログ
宝箱なのです、にぱー
現在のルーム
過去ログ一覧
▲このページの先頭に戻る


[保護された通信(SSL https)を利用する]

クッキーの使用について

(C)2009-2024 ミナコイチャット <info@3751chat.com>