ミナコイチャット

「宝箱なのです、にぱー」の過去ログ

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2015年05月21日 22時43分 ~ 2015年05月25日 07時40分 の過去ログ
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あやかうわぁぁ!!ドラえもんsどなた?   (2015/5/21 22:43:11)

おしらせあやかさんが退室しました。  (2015/5/21 22:43:16)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/22 00:36:16)

しんじ謎のドラえもん登場wいや、女性ならドラミちゃんでしょ、そこwま、正体解るまで放置して、物語を紡ぎますか   (2015/5/22 00:38:02)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/22 00:38:14)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/22 01:15:36)

しんじ『熊谷、つまり、どういう事だ?』マヤの視線を受け、『うん。もう相手の人には、どうでもいい事、なんじゃ無いかなって。何があったかは知らないけど、6~7年も前の話でしょ?相手の中ではもう、普通に話せる思い出話になってる…そんな気がするんだ。』確かにそーだよな…それなら相手に何が起こった?……ま、大体予想は付くけどね。『でもさ、ここで仮定の話をしても、どうしようも無いよね。土曜日、結果を見に行こう。』トーマはそれだけ言って、それじゃ、と席を立って行ってしまった。『マヤは、どう思う?』ナツに聞かれ『多分トーマの予想通りだろうね。それなら…うん、最悪は免れるだろうけど、やっぱりバッドエンド確定か(笑)…私じゃ無くて良かった…』うん?『マヤ、最後の方、よく聞こえなかった~』『い、いや。独り言だから気にすんな(苦笑)』『え~?気にする~』…マヤ、私には聞こえたぞ(笑)…そして、同感だな。   (2015/5/22 01:28:53)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/22 01:29:22)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/22 05:40:33)

しんじ女熊谷があの日以来ナツに付きまとって暇さえあれば2組に顔を出そうが、食堂で集まった時に『もう一回』コールが起きようが知った事か(笑)。3組はトーマと猫を中心に纏まりを見せ初め、おかげで居心地は格段に良くなった。2組の騒がしさは5割り増し。5組は…近付かないから解らない。そんな穏やか(?)な日々が過ぎて、運命の土曜日を迎えた。前日、猫は私の事をあれこれ心配して何度もマヤとトーマにお願いし、ナツはぶつぶつ言い続けてたっけ(笑)。歩は付き合ってくれるという。幼馴染みとのお出掛けは楽しみだ…悲劇の見学に行くにせよ。歩と連れだってバス停に行くと、他の人も集まっていた。   (2015/5/22 05:52:06)

しんじ『王子様、ご機嫌麗しゅう。お会いできたこと、光栄の至りです。』芝居気たっぷりに歩がトーマに挨拶し、『部長、お久しぶり。あ、そちらの方は初めまして。』…少し雰囲気変わった?『結紀の面倒見なくて済んでるから。毎日のんびり過ごしてる。』そこか(苦笑)。バスに乗り込み、目的地を目指す。『部長…真矢さん、今回の話は何?』『えっとな…私は人魚姫だと思ってるんだ。』『あぁ、失った歌を取り戻すか。じゃ、バッドエンド確定だね。』…おーい、王子様役を前に言うか、それ?『あの…君、バッドエンドって、何の事かな?』そりゃ気になるわな(苦笑)。私は白々しく『トーマ、少し肩貸して?』と、トーマに持たれて知らない振りを装う。『北条、乗り物弱かったっけ?』肩を貸してくれながら、気遣ってくれる。うん、コイツは本当にクセになる…色んな意味で(笑)。『貴方真矢さんの話を聞いて無いのか。人魚姫は物語随一のバッドエンドストーリー。匹敵するのは星の金貨か赤頭巾位かな。』またバッサリと(苦笑)…あ、聞こえない聞こえない~『えっと、それって…』案の定狼狽え気味の相手に『この先にハッピーエンドを期待しない方が良いと忠告しただけ。』   (2015/5/22 06:09:29)

しんじバスは目的地に到着。ゾロゾロと移動。マヤと歩は学校の話をしてる。私とトーマは足取りの重い先輩を促し、学校を目指す。静かな佇まいを見せて、その運命の場所は私達を待ち受けていた。『うん、物語のエンディングには相応しい舞台だ。』。歩の意見に同感。緑に囲まれたそれは、何処か現実離れした印象を与える。…まぁ、私達が物語を意識しているせいもあるが(苦笑)。トーマだけが全く意に介せず、スタスタと中に入っていく。おーい、置いていくな(笑)。受付で用件を伝え、予め話が伝わっているらしく、私達は応接室に通された。『ねぇ、いつの間に連絡してたの?』トーマに尋ねると、『先方にきちんと連絡しておかないと、いきなり訪ねても迷惑だろうと思って。』そうだよね、当然。トーマは本当に良く気が回る。ふと先輩を見ると…緊張でガチガチだ。ま、当たり前か。   (2015/5/22 06:20:43)

しんじやがて事務の人に案内されて一人の女性が現れた。見るからに優しそうな、ちょっと気の弱そうな儚げな雰囲気。でも…可愛らしいな、この人。『あっ、あの…』先輩が立ち上がり、何か言いかけた時、『今日はお忙しいなか、わざわざ時間を割いて頂いてありがとうございます。』先輩を制する形で相手に挨拶をする。相手の会釈を受け、『唐突で勝手な申し出を快く受けて頂いて、本当に感謝しています。』再び会釈。あれ?トーマってこんなに優しい声してたっけ?固い挨拶の割りに、子供に話し掛ける様に柔らかなニュアンス…凄いな、コイツ。相手が椅子に腰かけるのを待って、『今日は、先日ラジオでやり取りをされました、僕達の先輩をお連れしました。お話を聞いて貰えますでしょうか?』相手の会釈。『先輩、お話を。』うーん、すっかりトーマのペースだ(笑)…でも上手いなぁ~、相手の緊張をといて、話し合いの雰囲気がこれで出来上がった。マヤと歩の方を見ると、二人ともこの舞台の観劇に徹するつもりだ。   (2015/5/22 06:34:34)

しんじ『あ、あの…ごめんなさい!』先輩は立ち上がって頭を深々と下げる。さっきまでのトーマのそつのなさと比べ、不器用さがむしろ好感が持てる。トーマ、まさかそこまで計算した?『あの日…本当に無神経な事を言ってしまって…本当にごめんなさい。き、君の歌を聴いていたかった、本当にただそれだけだったんだ。なのに、僕が子供過ぎて、君に酷い事を言ってしまって…ごめんなさい、ごめんなさい…』…先輩も何と言おうか色々と考えて来たに違い無いだろうに、もう、ごめんなさいしか出て来なかった。頭を下げたままの先輩をしばらく彼女は見つめた後、トーマの方を向き、彼に手紙を差し出す。どうやらコレを代わりに呼んで欲しいという事らしい。トーマは会釈を返して、その手紙を受け取った。…私は彼女の薬指に光る指輪を見逃さなかった。   (2015/5/22 06:43:33)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/22 06:43:42)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/22 07:07:16)

しんじ私は社交の場に慣れている。最初に応接室に通された時、トーマは私とトーマが先輩を挟む形で席に着く様に勧めた。それは、相手が女性である事を考えての当然の配慮だと思い、私達は従った。トーマが手紙を受け取り読む前に私を見て軽く頷く。トーマが今この場を仕切っているなら、私の次の動きは…私は自分の席を立つと、彼女の横に移動し、彼女の手を取って落ち着かせる様に握り締めた。その時、歩の方に視線を送り、彼女の指輪を見せる様にしてから。(トーマと私は似てる。彼の思惑が手に取る様に解るのが、その証拠。そして、トーマとマヤもよく似てる。まるで男女を入れ換えただけの様に。ならば私の考えはマヤなら解る筈。しかも、彼女の隣には今、私の幼馴染みの初代猫が付いている!)…彼女を落ち着かせる私の視界の隅に、部屋を出ていくマヤの姿が映った。   (2015/5/22 07:18:34)

しんじ『貴方が今この手紙を読んでいるという事は、貴方が私を見付だし、私が貴方の謝罪を受け入れた事を示しています。』。トーマが手紙を読み始める。先輩は席に座ったものの、下を向いたままだ。私は女性の横顔を見つめ、大丈夫よ、と笑顔で見つめる。私はカウンセリングを受けてる立場でもあるので、こんな時どうすれば良いのか、身を持って知っている。『…最初に貴方の言葉を聴いた時、私は凄くショックを受けました。人と話すのが苦手な私にとって、放課後たまに使わせて貰える音楽室は、当時の私にとって、とても大切な楽しい時間だったのです。それを無神経な言葉で汚され奪われた時、私は声が出なくなってしまったのです。』   (2015/5/22 07:27:31)

しんじ彼女の体が強ばるのを感じて、肩を抱き寄せる。先輩はうつむいたまま。トーマは先を続けた。『しばらくは一時的な物と家族も学校も様子を見ていましたが、私が全く話せないと分かると、私は養護学校に移る事になりました。私は教室の窓から元気に走り回る貴方をいつも見ていて、その貴方が私から声を奪った事が悲しくて、しばらくは貴方が憎くてたまりませんでした。貴方は多分、幼い私の初恋だったのかも知れません。学校を離れる時、私の淡い初恋も同時に終わったのです。私は何年も自分の殻に籠り、その後いじけて過ごしていました。』   (2015/5/22 07:35:11)

しんじ『それでも新しい学校のみんなはとても優しく、私は少しずつ落ち着きを取り戻し、声も少しずつですが、出るようになっていきました。あの日の出来事のショックで未だに歌を唄う気にはなれませんけれど。今私はここで、みんなの手伝いをしながら、毎日を過ごして居ます。卒業したらそのまま学校に残り、小さな私の様なここの子達の手助けをする、という新たな生き甲斐も出来ました。貴方に会うのを受け入れたのは、貴方にも、もう私の事を引き摺って欲しく無いからです。私は今幸せです。貴方もどうか、自分の幸せを手に入れて下さい。わざわざお越し頂いて、ありがとうございました。以上です。』手紙を読み終えると、トーマは丁寧に手紙をたたんで先輩に差し出し、先輩はその手紙を受け取った。その顔は、涙に濡れていた。『ありがとうこざいます!』先輩が言葉を振り絞ると、女性は軽く会釈し、私の方を見る。それが会談の終わりを意味してる事を察し、彼女の手を取って立ち上がるとトーマに頷く。『今日は本当にありがとうございました。』トーマも深々と頭を下げるのを待って、私は彼女を部屋の入り口まで送り、彼女と抱き合って、そして別れた。   (2015/5/22 07:47:45)

しんじ彼女を見送った後、部屋のとびを閉め、先輩の落ち着くのを待つ。彼はしばらく泣いていたが、マヤが部屋に戻る頃には少し落ち着きを取り戻していたので、私達は帰る事にした。学校を出るまではみんな無言のままだったが…『あなた達、凄いね。打ち合わせしてあったの?』学校を出たところで、歩が真っ先に口を開いた。うん、彼女はさすがに心得ている(苦笑)。『いや?北条、よく俺の考えてる事、解ったね?』トーマの視線を受け『いや…最初からそれを期待して私をあそこの席に座らせたんでしょ?』『うん、まぁ…俺の予想以上だったんで、正直びっくりしたけどね(笑)』そうなの?私はよくそこまで考えたなと感心してたのに(苦笑)『いやね?相手を緊張させない様にって思ったんだけど、遠野とかじゃかえって威嚇になりそうな気がして。北条が適任かなって。』バコッ、マヤがトーマの足を蹴飛ばす。『おい、誰が威嚇だ?』『マヤさん。呪いかけそうだもの。』歩の突っ込みに『おーい…私は魔女じゃ無い!』…(笑)先輩以外のみんなの顔に笑顔が戻る。歩、さすが。   (2015/5/22 08:00:08)

しんじ『あ、歩、あれ、解った?』歩に抱き付いて癒されながら、さっきの事を持ち出す。『うん。これでしょ?』左手の薬指を指し、『マヤさんに伝えたかったんでしょ?そうしたけど。あってた?』『うん♪』やっぱり気付いてくれたか~♪『歩が私の脇を小突くから、最初何かと思ったよ。そしたら視線で彼女の左手を見ろって言うし。で、姫がわざわざ私にそれを見ろって言うなら、それは確認して欲しいって意味だと思って聞きに行ったんだが、やっぱりそういう意味だったんだな。』私の方を向いて話しかけてくる。『さすが(笑)きっと気付いてくれると信じてたよ。』うん、最高の仲間だ、コイツらは。うん?トーマ、どうした?先輩が『悪いが先に帰るよ。今日はありがとう…また月曜に改めて礼は言わせて貰う。今は一人にしてくれ。』そう私達に言って、バス停を過ぎてそのまま歩いて行った。ま、複雑な心境だろうし、私達が笑ってるのを聞く気分じゃ無いだろうな…放って置こう、うん。   (2015/5/22 08:12:26)

しんじ『さっきから、北条達は何の話をしてるの?』先輩が立ち去った後、トーマがやっと口を開いた。気を使ってたのか(笑)正解だよ、それは。『マヤ、どうだった?もう彼は居ないから教えてよ。』『私も何の事か気になる。二人は何をしてた、あの時。』私達に促され、『あ~、うん。結論から言えば…姫の予想通り、なのかな?』『勘が当たったか(笑)詳しく教えてよ。』『わかった。私、最初に案内してくれた事務所をまず尋ね、その後職員室に案内されてね…問題の彼氏、会って話を聞いてきたよ。』やっぱりね…『続けて?』『彼女、来た頃は自閉症だったらしい。で当時の入ったばかりのカウンセリングの人が付きっきりで面倒みて~後はお決まりのパターンだよ。彼女の卒業を待って結婚するって。良かったよね。』『へぇ~。いや~ハッピーエンドで終わったのか♪いいな~結婚。彼女は王子様と巡り会えたんだね♪』『まぁ、そうなるね。』   (2015/5/22 08:24:14)

しんじ私とマヤは彼女の幸せを祝福して~って、うん?歩、どした?『いや、結局バッドエンドでしょ、これ。』そうか?思わずマヤと顔を見合わせる。そう言えばトーマも微妙な顔をしてるな。『彼女は結果幸せを手に入れられて良かったよ、本当に。私も祝福するわ。でも、今回の話って、あの先輩が主役でしょ?彼は救われないね。』な、なるほど…   (2015/5/22 08:28:46)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/22 08:28:56)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/22 12:30:15)

しんじその夜、猫に電話…繋がったのはかなり遅くの時間。聞けば『アユムに聞いたよ~♪』それでね~…』。ナツへの報告はマヤに任せてる。久々の遠出。緊張したし、今日は早く寝よう、うん。先輩やトーマには悪いが、私にとってはほんの短い時間の付き合いとはいえ、人魚姫が王子様とハッピーエンドのお話に幸せな気分。こういう話なら、何回あってもいいな♪……月曜までに、先輩立ち直るのか?いや、声を彼女が取り戻したのなら、やっぱり大団円でいいでしょ、ね、歩?   (2015/5/22 12:37:45)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/22 12:38:15)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/22 13:00:50)

しんじ月曜日…今日からテスト週間。来週末のテスト終了まで、部活は休み。朝の時間に先輩が教室に顔を出して『放課後食堂に来て。』と言い残して消えて行った。休み時間の間にマヤとナツにも伝え、放課後、食堂へ。何故かナツにくっついて来た女熊谷に人払いを頼み、私達は先輩の言葉を待つ。先輩は私達の顔を見回してから、『本当にありがとうございました!』深々と頭を下げ、『あれから何度も彼女の手紙を読み返したよ。それでね、決めたんだ。彼女が再び歌える様になるまで、僕がそばで支えようって。』えっ…『本当にありがとう!テストが明けたら、改めて彼女に会いに行ってくるよ!あ、今度は一人で行けるから(笑)。うん、本当にお世話になりました!』………おーい。『先輩、あの…』トーマが何か言おうとしたのを『先輩、そうですか。良かったね。じゃ、勉強頑張ってね。』マヤがにこやかな(こ、怖い)笑顔で遮り、先輩を早々に追っ払った。マヤ、アンタもさすがだわ(笑)。『じゃ!』そう明るく言って立ち去る先輩を追いかけようとしたトーマの手を掴み、阻止!『ほ、北条?』   (2015/5/22 13:17:03)

しんじ『熊谷、先輩はやっと吹っ切れて、今幸せを噛み締めているんだ。』マヤがトーマに向かって話し掛ける。うんうん。『いや、でも…』『なぁ熊谷、私達に人の幸せを取り上げる権利はあるのか?』『いや、それ、錯覚だろ?』うんうん。『良いじゃないか(笑)。いつかは目が覚める(笑)。それまで少しでも夢を見せてあげようではないか!』うんうん(笑)。『いや、それ絶対おかしいって!北条もそう思うだろ?』腕を掴んだままの私に、手を離して貰うために同意を求めるトーマ。アンタは本当に良い奴だね♪だから『あのね、トーマ。切っ掛けを作ったのは間違い無く、彼自身。だから、やっぱりちゃんとツケは払って貰わないと、ね?』優しく話し掛ける。『でも、それじゃ先輩が…』『熊谷、彼女は何年も苦しんだんだ。ちょっとくらい彼に意地悪したって、それは当然の報いだろ?』マヤの笑顔が怖い(笑)…きっと私も同じ顔してんだろうな…   (2015/5/22 13:29:57)

しんじ『人魚姫//エピローグ』//ラジオの深夜放送、いつものリスナー。『今日は、みんな気になっていたね~?「歌を忘れたカナリアさん」からハガキが届いたから、これからお届けしようかな~』あ、彼女だ。『みんな恋の行方に興味深々だったからね~彼氏もきいてるかな~?では、読みますよ~「先日、私の歌を奪った人が、私の元に訪れてくれました。私の歌を返す為に、わざわざ探してくれたその気持ちに感謝致します。あれからまた歌を歌ってみようという気持ちになれました。今付き合っている彼とは、来年の春に結婚します。私達の幸せを、お礼に貴方にお返しとしてお裾分けします。貴方の好きな歌をリクエスト致します。本当にありがとう♪」…う~ん、良かったね~それでは、曲を…』えっ…   (2015/5/22 13:41:15)

しんじ『物語シリーズ:人魚姫//完』   (2015/5/22 13:42:36)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/22 13:42:41)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/22 13:45:56)

しんじ物語本シリーズ第一作、人魚姫、完結です。バッドエンド必須の物語、誰が貧乏クジを引くのか…物語の結末はご覧の通り。それでは、次回作でまた会いましょう。   (2015/5/22 13:49:45)

しんじキャラクターメモ:『上條エリカ』(通称エリー。あだ名は女熊谷。)180cmの長身に彫りの深い顔立ちの美少女。父親は日本人、母親は日本とアメリカ人のハーフのクォーター。中学時代バレーボールのジュニア選抜に選ばれる程将来を期待されるも、中2の時に練習中に膝を怪我し、そのトラウマから強豪校進学を断念、部活の盛んな清陵高校に入学。中学時代から同じ市内の清水夏巳に興味を持ち、清水争奪戦に破れた後、清水の崇拝者となる。特技、バレー。好きな物、清水夏巳、甘い物。   (2015/5/22 13:59:14)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/22 13:59:20)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/22 20:44:38)

しんじ『物語シリーズ//裸の王様』//テスト期間、昼休み。食堂にはいつものメンバー…?『熊谷かと思ってたら女熊谷か(笑)…何故お前がここにいる!』『遠野!私の名前は上條エリカだ!いい加減覚えろ!』『そうか。私は遠野真矢だ。良かったな…さて、ナツ、コレをどっかに棄てて来い』『人を生ゴミ扱いするな!遠野こそ、ただ寝てるだけでは無いか!』『マヤ、ゴミはちゃんと分別しないと駄目だぞ?人は生ゴミでも、服は資源ゴミだ。一緒に棄ててはいけないんだぞ?』『ちょいちょーい、それじゃワイセツ物陳列罪で、捨てる前に捕まるよぉ?』『あのぉ…突っ込むところが違うんじゃ無いかニャ?』…何、この会話(笑)。『わ、わ、わたしはゴミではなーいっ!?』『………ナツに負けたクセに(ボソ)』『と、遠野~!?』   (2015/5/22 20:58:18)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/22 20:59:18)

おしらせあやかさんが入室しました♪  (2015/5/22 23:33:10)

あやかじゅcから伝言『違うけど、変わったー』   (2015/5/22 23:33:55)

おしらせあやかさんが退室しました。  (2015/5/22 23:34:00)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/22 23:37:30)

しんじあや、ほーい♪明日下の子の体育祭でさあ~まだちょっとダルイ上に明日一日外&早起きなんで、このまま寝てまーす(いまもウトウトしてた~(苦笑)   (2015/5/22 23:39:48)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/22 23:39:55)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/23 00:01:29)

しんじ『裸の王様』//『だ、大体遠野、お、お前は失礼過ぎるっ!女熊谷ってなんだよ、それ…』うん?最後のトーンが微妙だぞ?『なんだ、上條。さすがに女熊谷は嫌か?』マヤも言い過ぎかなとそろそろ矛を納めようとすると~?『遠野、熊谷さんに失礼だろ!あんな凄い人を、私ごとき若輩者と一緒にすんな!』お、おいおい。なんか話の流れが変わったぞ?『お前たちは同じ学校から来たからって馴れ馴れしくしてるけど、私は聞いたぞ!熊谷さんは気安く話掛けられる人では無い、雲の上のお人では無いか!それに夏巳さんまで顎で使いおって~、う、羨まし過ぎるぞ、幼馴染み…』あ、本音が出た(笑)…うんうん。なんか私も同じ様な事、考えた事あるな~。よし、私はこっちの味方をしよう。   (2015/5/23 00:13:29)

しんじと、いうことで~ちょっと気になる事言ってるし、ここは彼女の話を聞こう。『上條さん、ねぇ、ちょっと質問して、いいかな?』彼女の手を取り、此方に注意を惹き付ける。『北条の姫さん…?あ、はい。』うん、やっぱり綺麗な顔してる。…おっと、今はそっちじゃ無くって…『熊谷君の噂って、何を聞いたのかな?私達にも聞かせて?』マヤに一瞬視線を送ると(任せた)と言ってる様な気がした。これがアイコンタクトという奴か~。再び彼女に視線を合わせ、その瞳を覗き込む。(あ、褐色の瞳…彼女やっぱりハーフかクウォーターだな、うん。)握った手から相手の緊張が伝わり、『…話すから、手を離してもらえ…ます?』あ、目を逸らした。はいはい。『うん、お願い♪』そっと手を離して、彼女が口を開くのを待った。   (2015/5/23 00:24:29)

しんじ『私が友達から聞いた話、なんですけど。熊谷さんは第一中の王子様と呼ばれていたそうですが、これはあってます?』『中3の文化祭だよね~。うん~そうだよ♪で、北条のお姫様とトーマの妹がシンデレラに選ばれたんだよ~』ナツが補足説明する。遠野は黙っている事にしたようだ、正解だわ、それ。『そうか、やっぱり…えっと…修学旅行の時に姫君が襲われて死の淵にいる所を助け出した、というのは?』うん?微妙に話がずれてるぞ?いつ襲われた、私。『おー、よく知ってるね~。ちょっと事実とは違うけどね。姫を助けたのはホントだよ~♪』おーいナツ、ちゃんと説明しないと…い、いやいや…説明されても困るか(苦笑)。顔が赤くなってるな…いま…『よし、それを白雪姫事件と名付けよう!』黙っていたマヤが口を挟む。お、おい。   (2015/5/23 00:37:10)

しんじ『白雪姫事件…やっぱりあったのか…』彼女は私とマヤを見比べ、一人納得したようだ。絶対誤解したな。『えっと…入学式に姫が難儀されたのを助けたというのは?』『あ、あれね。私もびっくりしました。私以外、あの状況は理解出来ない筈だったんです。それを私より早く反応するなんて、凄いですよね♪』今度は猫が説明。猫もアレでトーマに心酔したから、説明にも自然、熱が入る。彼女はうんうんと頷き、『3組で暴動が発生しそうになったのを未然に防ぎ、首謀者を懐柔した、というのは?』なんじゃそれ?…あ、そう見られてるのね(笑)『騒ぎが起きたのは本当ですよ。トーマさんがクラスを一喝して、姫を連れ出したんです。』   (2015/5/23 00:46:03)

しんじ『首謀者を懐柔したのは、この猫ちゃんだよ~♪いや~あれには私もびっくりしたわ。』『そうなんですか。』猫を向いて、何かを確認するかの様にしばらく見つめ…『一昨日、三年生と話してましたよね?あの先輩の探し人を見付だし、更に騒動を円満に導いたというのは?』うん?そこまで話が流れてる(コレは…誰かが情報操作してるな?)ふとそう考えながらマヤに視線を送ると、『謎解きはしたけど、見つけたのは先輩本人だよ。で、解決したのは熊谷と姫の二人だね。あれはまるで、良く出来た舞台の一幕のようだったね。』うん、思い出しても不思議な感覚だったな、あれ。私とマヤとトーマが即興で演じた芝居と言えなくもないな、アレは。   (2015/5/23 00:56:46)

しんじ『熊谷さんが警察とも深い繋がりがあるというのは?先日も三年の不良三人を黙らせたと聞きましたが。』…なにそれ?『あ~、それね♪トーマが知り合いなんじゃ無くって~知り合いはアタシの方なんだよね~(笑)。でも、お巡りさん、トーマの事めっちゃ褒めてた~。あの子ならナツにお似合いだって~♪やったね、アタシ!?』おーい、何をやったって?『夏巳さんにお似合いとは!お巡りさんが一目置くって、やっぱり凄いでしょ、それ。』ん~、まぁ確かに?『そっか…噂はやっぱり真実を元にしているんだな…』何か納得してるぞ、彼女。にしても…改めてトーマって色々やってるな…。『ありがとうございました!何処かで(そこまで完璧な人って要るのか?)と、半信半疑だったのも事実ですが、皆さんと協力して事件を解決されていたんですね。納得しました。』   (2015/5/23 01:06:55)

しんじ『そ、そう?じゃ、トーマが噂程のスーパーマンじゃ無いって事は、もう理解したよね。』私と彼女の視線が合う。『いえ!皆様も素晴らしい事を再認識致しました。そして、これ程クセのある人達を惹き付け、適材適所で利用出来るなんて、やっぱり熊谷さんは凄いお人です!私も是非、皆様の仲間に加えて下さい!』彼女は立ち上がったかと思うと、そのままガバッと頭を直角まで下げて、懇願。どうしようか~廻りを見回すと?『…(苦笑)』マヤが肩をすくめ、『うんうん!』とナツが頷き、『…!』猫が可愛くガッツポーズ(笑)…私も彼女が気に入ったし♪ここは、私の出番?何かを期待されてるし~(笑)。私も席を立って彼女の側に行き、彼女の首に手を回す。そのままこちらに引き寄せて…『私達、もう、友達だろ?』…彼女の耳元に囁いた。   (2015/5/23 01:17:31)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/23 01:17:39)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/23 01:55:26)

しんじ『裸の王様』//『わ、私は確かに…小学校から背が高くて、バレーをやってた。中学校でも当然バレー部に入って、ジュニアの選抜の合宿にも呼ばれたんだ…でも…その頃はまだ、170cmあるかないか、位で…周りの期待が凄くて、それに応えなきゃって、かなり無理をして…膝を壊したんだ…』彼女が席に座ると、ぽつりぽつりと話し始める。私達は黙って聞く事にした。『一年間リハビリして、中3の夏には膝も治ってたんだけど…練習不足で大会には出られず。だから、スカウトとかも来てたけど断ったし、進学も、普通に受験をしようって。ここなら市民サークルの人に知り合いもいるし、上手くすれば、大会もいいところまで行けるから。いや…私は臆病者なんだ、本当は…見かけ倒しって指差されるのが怖いんだ。全国を狙う!とか言っても、(公立だから負けてもしょうが無い)って、自分に言い訳を用意してるんだ…』最後の方は涙ぐんでいるし。   (2015/5/23 02:08:46)

しんじ『いいんだよ?そんなに一人で頑張らなくてさ♪』私は彼女の側に立ったまま、その頭を胸に抱いて、彼女を慰める。うん、私も周囲の期待とか、そういうのはわかるつもりだ。『貴方は普通の高1の女の子なんだよ?それを忘れないで』うんうんっと頷く彼女は、ただの一人の少女だった。(うん。こんな真っ直ぐな子なら、きっと仲良く出来る。)…新しい友達かぁ~、うん、この感じ、久しぶり(笑)。彼女が落ち着くのを待って、私達は下校した。上條さん…エリカはマヤとナツに任せて。『あの上條さんって、凄く純粋で真っ直ぐな人だね♪』猫もすっかり気に入ったらしい(クスッ)。うん、私も気に入った。………うん?   (2015/5/23 02:17:25)

しんじ前方、人影が1,2,3…6人。久々に出たな、こういう馬鹿(笑)。『ひ、姫…』普通なら後ろに隠れるでしょ、そこ(苦笑)…『猫、いいから下がって?』私を庇おうと震えながら立ちはだかる猫を、私は手で制して一歩前に出る。『お、この姫様なんか強気だね~』『いいねいいね~気の強い顔が泣くとこみたいね~(笑)』…ふぅ。『あのさ?私が北条の娘だって、知っててやってる?』『それがどうした~?』『ただの女じゃん(笑)』しゃーない、馬鹿にはキッチリ教えておくか。『私は見た目しか取り柄の無いただのお飾りだよ、うん。だけどね、アンタラ考え違いをしているよ?』近寄って来る男共に、憐れみの一瞥。私の後方に1台の車が表れ、二人の男が降りて来るのが、見なくても音で分かった。   (2015/5/23 02:27:41)

しんじ『私自身には、大した価値等無い。だけど、北条の家と取り引きする時、私の価値は絶大だ。そんな美味しい餌を、釣り針も付けずに放置すると思う?』男が二人、徐々に此方に間合いを詰める。『アンタらは、子供の悪戯のつもりかも知れないけどね、大人の世界にそれは通用しないんだ。悪ふざけでした、は、通らないんだよ!』二人の男は気付くと私とガキ共の間に立ち、相手を無言で威嚇する。どうみても普通の人じゃ無いのは一目瞭然。『木下、田中、後は任せた。猫、行こう?』私は猫の腕を取り、少し戻って脇道に逸れる。まったく…遠回りさせやがって。   (2015/5/23 02:36:00)

しんじ『姫…さっきの人達は?』『あぁ、私に付けられたお目付け役。学校以外の場所じゃ、私は北条の娘だからね。何かあったら困るのは親だからね~(苦笑)。』ん…笑いがひきつっているのが自分でも判る。猫が擦り寄って来る。ありがと、猫♪『あ、みんなには内緒だよ?』『うん♪』『あ、そう言えばさ~』さっき上條の話を聞いてた時の事を思い出した。『猫、歩に確認して貰えるかなぁ?』『うん、いいよ~。何を聞けばいいのかな?』『えっとね…情報操作、した?って。』『ええっ!歩、また何かしてるの?』やっぱり驚いてる(笑)…私もだよ、うん。でも、あのコしか居ないんだよね~、人魚姫は。白雪姫はともかくさ…。ぐるっと回っていつもの通りへ。変な人影…無し。『うちの電話、盗聴とかもあるしさ(苦笑)。突っ込んだ話は…ね?』猫はうん♪と頷き、そして、『じゃ、聞いておくね。また明日~♪』手を振って別れた。   (2015/5/23 02:50:21)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/23 02:50:26)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/23 05:06:51)

しんじ『裸の王様』//『さすが結紀。もうバレた。』電話の向こうで特徴的なクスクス笑いが聞こえ、『人魚姫の情報をさりげなくリークしたのは私。王子様凄いんだよ~って。お陰で王子様、内の学校で大人気。文化祭に来たら、大騒ぎになるよ(笑)』『おーい、なんで?』『うん~?第一中の王子様、中3の文化祭まで、何一つ目立って無いでしょ?だから、トンデモエピソードを後付けしてんの。みんなが「成る程!」と唸るようなさ。でも、嘘は駄目だから。それで、知り合いの知り合いを利用して、人魚姫騒動、起こしたの。』さらっと問題発言したぞ?『そこ、もっと詳しく!歩って、あの先輩と知り合いだったの?』『ううん。私の知り合いから「知り合いが人探ししてる」と聞いただけ。たまたま清陵の人だったから、熊谷君って頭の切れる人居るから、相談したら?と言った。私の想像以上だった。良い物観れて、凄く満足。』『そかぁ~やっぱり歩って凄いや~』つくづく感心。これが初代の実力か!?『明子の話も聞いたよ?最近猫っ被りが上手くなったって(笑)』う、上手い事を言う(笑)『うん♪歩にいっぱい、教わったからね♪また教えてね?』   (2015/5/23 05:22:53)

しんじお互いにお休みを言って電話を切る。あれ?じゃあ、白雪姫事件の事は?明日姫に報告して、そっからだな。さて、歯を磨こう、うん。…それにしても、姫ってやっぱり別次元の人なんだな~お見合いしてたり、ボディガードが付いてたり…それに、全然怖がって無かったし…でも…私、逃げ無かった!怖かったけど、姫を守ろうとしたらちゃんと出来たぞ~、うん。よし!私は自分を誉めてあげよう~♪…上條さんも、なんか可愛いな~(笑)。新しい仲間かぁ…楽しくなりそうだ、うん♪…『ねえちゃん、鏡に向かってなに独り言いってんだ?手、止まってるよ?』う、アキ…『う、うるさい!』『へ~んだ。あ、そうだ、ねえちゃん。今度熊谷先輩、紹介してよ?』『う、うん?』『熊谷先輩って、シンデレラのお兄さんだろ?なんか一中で凄い噂になってて、オレも見てみたいなって。よろしくな!』…噂、そこでも?あ、でも、妹さん居るからな~…うん。   (2015/5/23 05:35:46)

しんじ翌朝、登校時。猫から歩とアキ君の話を聞く。一中…白雪姫事件って、あの人か(苦笑)。テスト期間じゃ、私は動けないしなぁ~。これは、マヤに頼むか。しっかし、歩ってつくづく凄いわ。うん?『猫、校門の前、ひとだかりが出来て無い?』『うっわっ~何十人いるんだろう?スーツ着たひとも混じってるよ?通勤途中の人かなぁ~ご苦労様です、うん。』い、いや…私は嫌~な予感しかしないんだが…。距離が詰まり、誰かがこっちに気付き…おーい、やっぱりか!?『お嬢様!うちの馬鹿息子を許して下さい!』『お願いします!まだローンが残っているんです…いま引っ越す訳には…』『何卒、何卒命だけは~』『是非おとりなしを~』…これは何の茶番だ?…昨日、あいつら何をした…『姫…これ、もしかして昨日の?』『…うん。』………『貴方方、登校する一般生徒の迷惑です!道を塞ぐのは止めなさい!』お、人が割れてく(笑)前にも見たな、こんな光景。『私は貴方方に何かしようとは考えていません!ですから~、まず、落ち着いて?』   (2015/5/23 05:51:38)

しんじ『姫さん、今度は何をやらかした?』登校してきたマヤが私に耳打ちする。(マヤ、先生に少し遅れるって。これ、何とかするからさ)。マヤは私の背中を軽く小突いて、そのまま校門を抜けて行った。一緒にいたナツが手を振ってく。さてさて、どうしましょうかね?『あ、トーマ君、おはよ…』げっ…最悪のタイミングじゃね?『おはよう、北条、根岸。…何やってるの?』そりゃ聞くわな、うん。コイツの性格なら、絶対に聞く。『あ、うん。ちょっと…お話?』『ふーん…あのさ、皆さん色々と話はあるんでしょうけど。』おーい…スルーしてくれ、たまには…『これから俺達、学校なんですよね。それを、ここで北条を待ち伏せって、凄く自分勝手じゃ無いですかね?』た、頼む…後ろにまで人だかりが出来てるのが、見なくてもわかるぞ…(姫、学校からも見物が押し寄せてます)『もしどうしても話がしたいって言うなら、学校に通じて、放課後にやるのが常識ってものでしょう、違いますか?そうですよね?』『そうだそうだ~』『もっと言え~』『誰だ、アイツ』『あれ、一中の王子じゃね?』『おー、あれがか』『姫のピンチに王子参上!?』『いや、出来すぎだろ、それ(笑)』   (2015/5/23 06:05:21)

しんじ(なんでこの学校は、お祭り好きが多いんだ…)廻りから様々な声が上がり…『お、う、じ!』やがて王子コール………(笑)ヤ、ヤバ…(笑)ツ、ツボった(爆笑)……ね、、ねこ~……(笑)…お、お腹イタイ…(笑)…『あ、上條さん!ちょうど良かった~』猫が手を振って…女熊谷参上!…(爆笑)く、熊谷が増えた~(笑)し、しぬ…『上條さん、姫を保健室へ!』『…はい!』…ヒョイッと体が浮いて…あ、こりゃ楽だ(笑)イ、イテテ…『トーマ君、先に行くね!』『根岸、頼んだよ』…私の後ろで、王子コールが続いていた…イタタ…もう、ダメ…   (2015/5/23 06:13:59)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/23 06:14:04)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/23 07:12:55)

しんじ保健室、一限目、自習。学校側の配慮で体育館を解放し、急遽話し合いの場が持たれる事に。『北條さん、お兄様がお見えですよ。』保健室には現在付き添いの猫と上條、貧血を理由にサボりのマヤがいた。『兄様、わざわざ私の為に申し訳ありません。』『いや、可愛い妹の為だよ。もう何も心配しなくていいからね。後は私がやっておく。』『宜しくお願い致します。』…兄が出ていくのを待って『いいお兄様ですね。』上條が口を開いた。『あ~、アレは私の事などどうでもいいんだ(苦笑)。ただの顔を売る為に来ただけだから』みんなの視線が集まる。   (2015/5/23 07:22:48)

しんじ『北口再開発計画って知ってる?古い商店街に大きなスーパーを誘致しようって話で、何年も前から出ているんだけど、中々実現しなくてね。』『聞いた事はあるよ。それが、今回の話とどう繋がる?』マヤは知ってたか。『あの辺って、結構いかがわしい飲み屋とか、集まってるじゃん?それをさ、一掃しようってのが、北条の狙いなんだ。それには、年頃の娘はちょうどいい錦の旗になるだろ?より良い環境作り、とかさ(苦笑)…ま、様は飲み屋を追い出してその土地を買収しようって生臭い話なんだけどね。結果が私達にとっても好都合だから、表だって反対はしないよ、私も。』再びみんなの顔を見回す。マヤは納得したらしい。上條はショックを受けてるみたい。猫は…『姫、お疲れ様です♪』私の事を抱き締めてくれた。   (2015/5/23 07:32:19)

しんじ一時間に及ぶ話し合いは『地域の健全化を推進し、明るい安心安全な3Aの街作りを目指そうという総括を以て閉会。完全な選挙活動だろ、それ。集会を見に行っていたナツとトーマが保健室に来て、報告してくれた。『北条、なんか大変な事に巻き込まれてんだな。』『うん?何故そう思う。』相変わらず鋭いな、コイツ。『あれ、政治キャンペーンだろ?こんなことまで利用されてちゃ、何をするにも大変だろうなって。』『うんうん。もうね~あのお兄さん、人の心掴むの上手いね~。ありゃ、今日見に来てた人、みんなファンになったんじゃね?妹思いのお兄さん、ってさ。』『一年の内、数回しか一緒に飯も食べない仲良し兄妹、だけどね(苦笑)』   (2015/5/23 07:41:46)

しんじ『まぁさ、私らは今更だから、気にしないよ。にしても、さ?』マヤ、何?『死にかけた時は駆けつけないでどうでもいい時に顔を出す家族って、どうよ。アンタのネジ曲がった訳、やっと解ったわ(笑)』『そか(笑)…今頃気付くなんて遅いよ(苦笑)…ありがと…』ナツが抱き締めてくれた。トーマが頭を撫でてくれる…猫が私の手を握る。みんな、ありがとう………あ、そうだ。『マヤ、ひとつ頼んでいい?』『うん?ヌードモデルはちょっと…』『ちょいちょーい、アンタが脱いでも、前と後ろの区別つかねーだろ、それ(笑)』『お、おい…少しならあるぞ!す、すこしだが…』おーい、落ち込むな~『あのさ、一中に行って、山代先生に話を聞いて欲しいんだよね。』『あの担任、今度は何をした(笑)』『昨日の話だよ。白雪姫事件、歩がリークしたんじゃ無いって。』『なるほど。ナツ、帰りに寄るか?』『うん♪』マヤはトーマを見る。『俺も行く。根岸と上條さんは、北条を送って貰うって事でいいかな?』『はい!熊谷さん、さんは付けなくていいです。』『トーマ君、任せて♪』『じゃ、明日の放課後、食堂に集合ね。』   (2015/5/23 07:54:40)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/23 07:54:57)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/23 07:57:17)

しんじキャラクターメモ:『山代(旧姓坂井) 宏一』(通称コウイチ、コウ。アダ名はコウちゃん。別名、魔術師)市立第一中学の英語教師。演劇部の顧問で北条、清水、熊谷、遠野、根岸の元担任。心理学科を専攻しカウンセラーの資格も持つ。口癖は『お嫁さん募集中』。大学時代の演劇サークルの関係で芸能関係に知り合いが多い。坂井幸奈は実の妹。   (2015/5/23 08:06:30)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/23 08:06:48)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/23 08:10:07)

しんじキャラクターメモ:『坂井 幸奈』(通称ユキナ、ユキ。芸名は坂井由紀奈)山代宏一の三歳下の妹。叔父の遺産を相続し、現在独立プロ『坂井芸能』を運営し、そこに所属する女優。主な活動は舞台だが、実力派女優としてTVでも重要な脇役など演じて高い評価を得ている。熊谷冬馬と北条結紀に関心を持っている。山代宏一とは、表向きは他人を装っているが、実はブラコン。   (2015/5/23 08:17:50)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/23 08:17:57)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/23 08:35:22)

しんじ『裸の王様』//テスト期間中、放課後。姫は猫、エリカと共に帰宅。私はナツとトーマと共に母校へ。トーマが予め電話を入れておいたので、私達はすんなりと応接室に通された。懐かしいな、ここ。『いや~、お待たせ♪今日はどうしたの?僕の顔、見たくなっちゃった?』…相変わらずのノリだな(苦笑)。『先生、今日は話を伺いに参りました。宜しくお願いします。』トーマに変化球は通用しない…野球は無理だな、コイツ。どれ、先生の真似をするか、ここは。『先生、ザックリ聞きます。白雪姫事件、リークしましたね?』先生は私達の顔を見つめ…『さて、どういう事かな?』…絶句。『先生、とぼけないでよね?アタシら高校入って以来、騒動続きなんだよ?…ま、楽しいけど(笑)』『いや、清水。楽しければいいって話じゃないだろ。』『あ、そかそか。で、先生、ちゃんと説明しておくれ?さっきマヤの質問にとぼけたよね?じゃ、私達に解るように解説して?』うん、こういう時はナツの方が向いてるな。ここは任そう。トーマを肘で小突く。トーマも合図に頷いた。   (2015/5/23 08:47:59)

しんじ『うん~、じゃ、説明するね。まず、白雪姫事件…誰、名前つけたの(笑)遠野さんか。修学旅行の後、当時あの場に居た人にヒアリングを行ったらね、北條さんが鏡を割る瞬間をもくげきしたの、実は鈴木さんしか居なかったんだ。みんなが知ってたのは、北條さんの叫び声を聞いて何事かと見たら、鏡が割れ、椅子が転がっていて、鈴木さんが北條さんにすがりついていた。これだけ、なんだよね。そして、その後ショックで北條さんが倒れ、救急車で病院に運ばれた…これだけが真実。ここまでいいかな?』私達は思わず顔を見合わせる。姫の乱心が知られて無い?『だからね、どうとでも解釈出来ちゃう状況な訳だ。で、一番信憑性が無いのがさぁ、』一呼吸。こういう間の取り方、相変わらず上手いな(苦笑)。『北條さんが鏡を割った。女の子の力で鏡を粉々は、流石に無理が有り過ぎって事になってね~♪「誰かが侵入し、それに気付いた北條さんが声を上げたって事で落ち着いたって訳♪』なるほど、その方が信憑性はあるな、確かに。   (2015/5/23 09:00:31)

しんじ『でね?鏡を粉々にする程の侵入者って~ゴリラとか、もう、そんなレベルでしょ(笑)。しかも、目撃者が居ないから、憶測が飛び交ってね~♪何処かの特殊部隊だとか、殺し屋とか、宇宙人からお化けまで。もう、何でもあり…北条さん以外なら、ね。』そういう事か。『先生、つまり3年生が卒業した為、この話題がタブーで無くなったという事ですね?』私の視線に頷く。これでひとつ謎は解けた。もうひとつは…『先生、何故、今、熊谷に話題が集中してるんです?歩に吹き込んだのも、先生でしょ?狙いは何ですか?』先生は頭を掻きながら、『そこまでばれてるのか~。じゃ、観念して白状するね。』そう言いながら、視線をトーマに据え、『彼は今、裸の王様なんだよね~♪』………そこかっ!?   (2015/5/23 09:10:37)

しんじ『先生、俺に解るように説明して下さい。』トーマは気付かないか。コイツ、自分が見えて無いからな~(苦笑)。『うん。熊谷君は去年、王子様に選ばれたよね。』『はい。』『妹さんもシンデレラに選ばれた、時の人って訳。しかもね?ここにいる遠野さん、清水さん、それに北條さん、この三人は其々に話題の人なのは解る?』『今日、北條の事で学校で一悶着ありました。清水も連日凄いですね。それが俺とどう繋がるんです?』『彼女達は君を中心に動いてる、君の望むと望まないとね。さて、他の人がそれを見て「熊谷ってどんな奴」と君に興味を持った時、君が凡人だと都合が悪いんだ。それで、君に実力を証明して貰ったという訳。人気に見会う、ね。』   (2015/5/23 09:19:23)

しんじ確かに事件や騒動の解決はトーマの実力による物だ。それは話を聞いた上條も言っていた。でも、先生がこのタイミングで仕掛けた本当の理由は?白雪姫事件が表面化したから?『えっとね…ここからは直接熊谷君に絡む話になるんだ。去年、妹さんがシンデレラに選ばれたでしょ?清水さんは警察関係に知り合いが多い。北条さんはボディガードも付いた本物のお嬢様だ。でも君の妹さんには、そんなコネは無いよね?だから、君に後ろ楯になってもらおうかなって、先生は考えたんだ♪』『俺にどうしろっていうんです?俺はただの高校生ですよ?』『君は普通に生活してくれればいいよ♪ただね、誰かが裸の王様…この場合王子様かな?そう言い出す前に、君の実力を示して欲しかった、それだけ。何か事件が起きる前に、ね♪』…納得。ナツもそうやって守られたんだっけ。『じゃあ、何もしなくていいんですね?』トーマの質問に『正確には、自分から何かをしようとしなくていい、だね。君はこれからも否応なく騒動に巻き込まれていく。それは君の性格でもあるから、しょうがないと思って?』   (2015/5/23 09:31:53)

しんじ『しょうがない…ですか?』トーマもさすがにとまどっているな。『うん。君が彼女達に自分に関わるな、妹も知らないと言うなら、別だけどね?』『それは嫌です』即答かい!(笑)ナツと視線が合う。うん、やっぱりトーマはいいわ(笑)。『それじゃ、服を着て貰っていいかな?』『服?いや、着てますけど。』『違うよ、清陵高校の王子様っていう名前の服。それが君の実力を試され、示し続ける事になるんだけどね~♪どうかな?』しばらく無言。躊躇い、いや、コイツにそれは無いな。事態を確認しているんだろう。『わかりました。いや、まだよく解って無いけど、降りかかる事態に正面から向き合えばいいんですね?』『うん♪それだけだよ。先生もいつでも相談には乗るから。』『はい。宜しくお願いします。』トーマが立ち上がり、先生にお辞儀する…と、『トーマ~!』ナツがトーマに抱きついた…おいっ?!『トーマ、大好き~♪』おーい…   (2015/5/23 09:43:15)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/23 09:43:22)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/23 14:59:44)

しんじ『裸の王様』//先生にお礼を言って、応接室を後にする。廊下を歩いていると視線が集まるのがわかる。『どうする?妹さんのとこ、顔出してく?』『そうだな。ここまで来て顔見せなかったらむくれそうだ。』3階の家庭科室に行くため階段を登る途中、ドスッ『…!』(やばっ!)…誰かにぶつかり体制を崩した瞬間『おい、遠野』トーマに抱き締められていた。『テッメェ~!』ナツがぶつかった相手を追う。学校内でナツから逃げられる人など居ないだろうな…うん。『おい、平気か?』アイツはここを毎日走り回ってたからな…って、現実に呼び戻すな!『…うん。ありがとう…』『そか。ちょっとナツの様子を見てくる。大丈夫だな?』『う、うん。』階段の上まで行って、『じゃ、家庭科室に行ってて?後で行く』言うが早いか、階段を飛び降りて行ってしまった。あつという間の出来事。…抱き締められちゃったよ、私。   (2015/5/23 15:17:29)

しんじ『なんだよ、離せよ!』声が聞こえ、走っていくとナツが男子生徒の腕を掴まえているのが見えた。『ヤダね!ほら、大人しくついて来な!』『ふざけろ、コノやろう!』俺に気付いて、一層抵抗が激しくなるのがわかる。『清水!手を放せ!』このままだと危ないと判断し、声をかけると同時に陸上のスタートの体制へ。そしてダッシュ。清水が手を離し、体制を崩してよろめきながら逃げようと相手に、タックルを喰らわせた。『さて、大人しくしてもらうぞ。』倒れた相手を見下ろす。『俺が何をした!』何をした?『さっきぶつかった時、遠野に、目障りだって言ったよな?聞こえて無いと思ってたのか?』『トーマ、マジ?!』うん?『清水もそれで追いかけたんじゃ無いの?』『いや、コイツわざとなのは顔見てすぐ分かったからさ。』な、なるほど。『さて、着いてきてもらうぞ。』男子生徒の腕をつかんで立ち上がらせる。抵抗はしなかった。   (2015/5/23 15:31:35)

しんじ家庭科室。『お兄!』妹が走って来る。『ご苦労様。』遠野は…お茶を飲んでいた。『マヤ、捕まえてきた。ほれ、アンタ、謝んな!』『…』妹…レイがみんなを見回し、『な、なにがあった?』聞いてくる。『あ、この男の子が遠野にぶつかったんで、謝罪に来たんだ。…そうだよな?』男子生徒の顔を正面から見据える。視線を避ける相手の顎を押さえ『そ、う、だ、よ、な?』今度は一言ずつ区切って。相手が睨み返して来たが、直ぐに視線は揺らぎ『…すいません』ボソッと呟いた。『謝る時は相手の顔を見て、ごめんなさい、だ。出来るな?』もう一度顎を掴んで視線を合わせる。もう抵抗しようとはしなかった。『ごめんなさい…』遠野に謝罪したところで解放する。あ…『お騒がせして、すいませんでした!』俺も頭を下げた。   (2015/5/23 15:44:30)

しんじその後、家庭科室でお茶をご馳走になり、『私達は先に帰る。熊谷、さっきはありがとうございました。』遠野と『トーマ、格好良かったよ♪また明日~♪』清水の二人は先に帰って行った。妹の片付けが終わるまで他の後輩達と雑談をして過ごす。高校の事を色々聞かれ、設備や授業の説明。『先輩あれは?修学旅行での事件って、犯人は誰だったんですか?』(あ、さっきの山代先生が言ってたヤツか)『えっと、結局犯人は解って無いんだ。』(俺は少なくともキーホルダーを投げた人、知らないから嘘は言って無いぞ)。『え~?!助けたって聞きましたよ~?』『あ、うん。救急処置をしただけ、なんだけどね。救急車が来るまでに、手遅れにならないようにさ。』『へぇ~、でも噂、本当だったんだ~』『レイちゃんのお兄さん、やっぱり凄いね~』『うん、さっきの先輩、スッごく格好良かったし~』無邪気だな(笑)…遠野や北条とはやっぱり違う。『お兄、支度出来た。帰ろ?』『うん。じゃあ、みんなお先に。』後輩達に別れを言い、レイと一緒の帰宅。『先輩、またね~』『お疲れ様でした!』『また来て下さいね~』うん、一日でも部活に入ってて良かった。   (2015/5/23 16:02:34)

しんじ夜、自宅。根岸に確認の電話を入れる。『あ、熊谷先輩!は、はい、いま姉に代わります。ねえちゃ~ん、電話~』ちょっとの間。『あ、はいはい。トーマ君、どうしたの?』『いや、今日何も無かったかなって。』『あ、うん。帰りに色々声かけられたけど、上條さんが居たから何も起きなかったよ♪詳しくは明日話すね?』『うん。こっちも確認取れたから。明日報告する。それじゃ、お休み。『わざわざありがとう♪お休み~♪』電話を置くとすぐ鳴る。『はい、熊谷です。』『あ、トーマ?今日はお疲れ様~♪』『清水か。何かあったの?』『声だけでわかるなんて嬉しいな~♪ううん、お休みって、それだけ言おうと思って。あ、何も無かったって、それを伝えとく為にね(笑)』『そっか。ありがとう。』『ううん、お休み~♪』『お休み。』電話を置くと~また鳴った。『はい、熊谷です。』『あ、遠野真矢と言います…トーマか?』『遠野、お疲れ様な。平気か?』『うん。…ありがとな。』『うん。』   (2015/5/23 16:18:17)

しんじ遠野と少し雑談をして電話を置く。うん?背後に気配が…『お兄さま、ずいぶんとお忙しい事で。』…この言い方は…『お兄さまは、一体何人の女性とお付き合いしていらっしゃるんですか?』『………はいっ?』何の事?『今日も綺麗な人二人も連れて…それでも足りずに根岸さん?家庭科部の先輩にも親しげにして…』『おーい、話が見えないぞ?』『お兄、それ、ホンキで言ってる?』『うん。全然お前が何を言ってるのかわからん。』『んんっ』あ、怒りながら笑ってる…いつ見ても器用だなぁ…ま、ここはなだめておこう、うん。ポフポフ…『ふ、ふぇっ?』ふぇっ?『お、お、、お兄の鈍感~!?!?こ、こ、この、、種蒔きトカゲっ~?!?!』バコッ…スリッパ、いつ脱いだ…ていうか…種蒔きトカゲって…何?レイはドスドスと部屋を出ていった。   (2015/5/23 16:30:20)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/23 16:30:26)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/23 19:22:27)

しんじ『裸の王様』//テスト期間、放課後、食堂。遠野、清水、北条、根岸、上條、俺。遠野が白雪姫事件に関しての報告を済ませ、清水がその後にあった騒動の話をする。『その人…多分、私にぶつかった人だ。』根岸がポツリと言い、北条に問い正され、去年の修学旅行前に起きた転落事故の話をした。そんな事があったのか…。『それ知ってたら、蹴り入れとけば良かったかな~』清水が物騒な発言をし、『ナツ、手を出すのはマズイ。そこは階段で足を掛けてあげるべきだろ、うん。』遠野がさらにあおる…おーい、どっちも駄目でしょ、それ。『そか…みんな、ありがとうございました。』北条が神妙な顔で頭を下げる。上條は腕を組んで黙ってみんなの話を聞いていたが、『つまり、熊谷さんに、清陵の王子様になって頂く、という事ですね?』『ま、そういう事だね。まぁ、今の状況を見た人は、トーマがハーレムを作っていると思うかも知れないけど♪』クスッと北条がイタズラっ子の笑顔でトンデモ発言をサラッと言う。おーい…『昨日もレイに言われたんだ。洒落にならない発言は止めてくれ…』『うん?トーマ、何て言われた?』『…種蒔きトカゲ(ボソッ)』   (2015/5/23 19:41:55)

しんじ北条、涙目で腹を抱えて撃沈。清水、笑いすぎて転倒。遠野、豆乳を噴き出しむせながら、まだ笑ってる。上條、床を踏みならして大笑い。根岸だけが辛うじて笑いを堪え、北条の背中をさする…そんなに面白い事言ったか、俺?『イテテ…やっぱりトーマはいいわ~』起き上がった清水に抱き付かれる、お、おい。直ぐに気付いた遠野が引き離してくれた。北条は収まる気配、無し。『さて、取り合えずは目の前のテストだな。』北条以外がこの一言で我に帰った。『俺と北条、根岸は平気として、みんな大丈夫?』『わ、私は大丈夫です!』上條が挙手して返答。頼もしい事。遠野と清水…どうした。『うん…まぁ、頑張るよぉ~…』いつもの元気、無し。『しょうがない…勉強するか…』いや、普段からするでしょ、普通。北条の落ち着くのを待って、帰路に着いた。   (2015/5/23 19:55:38)

しんじ『裸の王様//エピローグ』//県立清陵高校は一学年40人の8クラス、それに身体的或いは精神的理由から他の生徒と離れた9組で学習する生徒18人を加え、一年は総勢338人。この他に単科と通信もいるが、ここでは割愛。さて、一年生最初の全校学力テストが行われ、成績上位20人と、各科目上位20人の名前が廊下に張り出され…私は17位か。まぁまぁだな。学校の特色から、進学校では無いものの、進学校に本来通う筈の人も来ている訳で、私もその一人だから、まぁ当然の結果といえる。他に知ってる名前…一位は3人?全員満点か(笑)…『加藤大介…あ、新入生代表呼んだ人か。入江涼…知らないな…熊谷冬馬…よく知ってる(笑)』 『裸の王様//完』   (2015/5/23 20:10:19)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/23 20:10:25)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/24 03:12:08)

しんじ『物語シリーズ//ネズミとライオン』//テスト明け、放課後。図書室。貸出し当番は3年の先輩。『うん、貸出しカードは、それでいいよ。』『はい。』『後は、暇をみて、本の整理もね。みんな結構いい加減に戻してるから、次に借りる人が、探しやすい様に、キチンと番号順にね。』『分かりました。じゃ、やってきます。』カウンターから出る俺に『全部一人でやらなくていいんだよ?明日やる事が無くなっちゃうからね(笑)』『あ、はい(苦笑)』う、読まれてる…中途半端って、なんか落ち着かないんだよなぁ…。えっと、000-00から~、、うん、よく考えてあるな。というか、頭の中もこんな風に整理出来たら、記憶を引っ張り出すの楽だよな~、ふむ、これは考える価値はあるぞ?…おっと、手が止まってる(苦笑)。さて~   (2015/5/24 03:23:45)

しんじ『熊谷君の居る日は、図書室も繁盛だね…ま、目的が違う人が殆どだけど。』本を返しに来た友人が話しかけてくる。『確かにね。はい、また二週間後に返却お願いします。』『入江、睨まれたりしてない?』本を受け取りながら小声で友人が話しかける。『うん、ちょっとね。』私も小声で返し、顔を見合わせて笑った。『お疲れ様。じゃ、お先に~』『お疲れ様。またね~。』友達を見送り、本棚で整理している少年に目をやる。弟と同じ年。いかにも真面目で勉強一筋という処も似てる…(外見は全然熊谷君の方が上だけどね)。無意識に弟と比べている自分に気付いて肩をすくめる。外見は意味は無い、いいに越したことは無いが。   (2015/5/24 03:35:21)

しんじ第一印象、綺麗な男の子。TVやファッション雑誌に出てくる様な、そんな現実感の無い存在。まぁこの高校に入学する位だから、見た目だけって事は無いだろうとは思ったけど…入学そうそう美少女に抱きつかれていた男の子だと知り、その後も目立つ美少女に囲まれ…たまに学食を利用すると、そこだけ別世界の様な華やいだ雰囲気。(彼は光源氏か!?)思わずそんな考えが浮かんで、我ながら可笑しかったっけ。まさか彼が一中の王子様だったとはね…   (2015/5/24 03:44:08)

しんじ仕事を一緒に組んでやる事になって、印象は随分と変わった気がする。全然チャラチャラしてない。どっちかと云うと女の子達に振り回されている感じ。とにかく真面目。几帳面。馬鹿正直。それに…家庭的な一面には意外過ぎて笑った。そう、貸出し当番二回目の時の事。ジッと返却された本を手に睨んでいるので『どうしたの?汚れとか破損でもある?』。あまりに真剣に見つめているので聞くと『あ、いえ。これ、妹が好きなんで。後で作り方をメモしておこうかなって。それで、本のタイトル、忘れないでおこうとしてたんです。』『えっ?熊谷君て料理するの?』意外過ぎて思わず聞き返すと『あ、はい。内の両親共働きなんで、家事は小さい時から。最近は料理は妹が多いですけど。』へ、へぇ…エプロンをして台所に立つ彼の姿を想像しようとして、失敗。それほど生活感の無い存在なのだ、うん。『えっ、じゃあ裁縫とかも?』つい興味が出て聞くと『はい。小学校の頃は妹の持ってく雑巾とかは俺が縫ってました。』へ、へぇ…なんか意外過ぎる。   (2015/5/24 03:56:50)

しんじ『あら、いつも女の子と一緒だから頼めば縫って貰えるんじゃない?』ちょっと意地悪な質問。答えは『俺、中2まで友達とか全然居なかったんですよ(苦笑)。中3からですかね?友達らしいものが出来たのって。だから、毎日新鮮ですよ、友達と何かするとか無かったから、今まで。』…今の彼を見てると直ぐには信じられ無いな。でも嘘は言って無さそう…不思議な男の子だ。それ以来、色々と話す様になった。本の事、家事の事、中学の事、友達とやった事…外見と全く違う内面に、退屈な当番はいつからか楽しみな時間に変わって行った。   (2015/5/24 04:04:36)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/24 04:04:41)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/24 04:09:46)

しんじ図書室奥の司書室は、文芸部の部室も兼ねている。そこから一人の少女が出て来て、彼に声をかけている。恐らく帰りの約束でもしているのだろう。(あ、食堂でよく見かける娘…)大人びた雰囲気を持つスレンダーな少女。黙って居たら年齢不詳。それ以上に、二人が並ぶと現実感がそこだけ全く無くなる。友達に(あのコが例の赤頭巾事件のコだよ)と教わった。現実感の無い人には現実感の無い過去が伴うのか?…ん~、この発想は相手に失礼か。ご免なさいね、貴女。(それにしても…)図書室のアチコチでヒソヒソ話。赤頭巾と王子様の逢い引きには、確かに話のネタにしたくなる…全然イヤらしさは感じられ無いけど。   (2015/5/24 04:20:53)

しんじ『熊谷君、もうすぐ終わりだから、本の整理はもういいよ。』近くまで言って彼に声をかける。少女は私に会釈して司書室に戻って行った。私の声をきっかけに、あちこちで雑談や勉強していた人達も帰り支度を始める。『さて、ここからはカウンターの仕事だね。』誰にともなく口にしたのだが、『はい。』彼は返事をしてくれた。うん、本当に素直な子。二人でカウンターに戻り、下校時刻まで淡々と仕事をこなしていった。(時間の経つのって早いな…)そんな事を漠然と考えながら…   (2015/5/24 04:28:41)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/24 04:28:48)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/24 04:33:15)

しんじキャラクターメモ:『入江 早生』(通称サキ。)清陵高校図書委員。性格、温厚、控えめ。趣味、読書。特技、特に無し。入江涼の2歳違いの姉。 キャラクターメモ:『入江 涼』(通称リョウ。)熊谷冬馬と同じ学年の秀才。趣味、読書。 特技、勉強。入江早生の弟。   (2015/5/24 04:43:30)

しんじ物語シリーズ、今回はレイにヒント(というか、物語の元ネタ)を頂き、ネズミとライオンを。誰がネズミでライオンか、捕まえる人は…それは、これからのお楽しみに。   (2015/5/24 04:47:32)

しんじさて、今回の第二シリーズは毎月1話のペースで(物語上の時間)4月~3月迄の12ケ月、全12話を予定しています。短編中編の構成で。今回は6月か、そうすると。物語と季節その物は連動しないので、予めご了承下さい。   (2015/5/24 04:52:56)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/24 04:53:00)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/24 11:58:25)

しんじ『裸の王様』//県立清陵高校。市街地の中心部に近く、市民病院、市民センター、市立図書館等の施設と連携し、市の情報センターとしての役割も兼ねる目的で作られたモデル校のひとつ。通信制高校を併設し、週末や放課後には学校施設を一般にも解放している。市民サークルとの関わりも強く、市民講座等も行っている。災害時には、緊急広域避難所にも指定されている。通常の高校の2倍近い建設費が投入され、その煽りで同時期に建設された高校は早々に統廃合で取り壊された曰くつきの高校でもある。何でも手抜き工事が発覚したとか。廃校になった高校は震度6の地震でも倒れるという噂だったから、やむを得ない措置と云えば云えるか。   (2015/5/24 12:12:39)

しんじ前期最初の全校学力テストが終了し、放課後は再開された部活動に勤しむ生徒達で賑やかだ。この学校は前後期制を採用している。一般生徒の下校の合図で図書室は閉館。『お疲れ様でした。熊谷君、この後は?』三年生の小柄な女生徒に声をかけられ、『あ、文芸部の友人と帰る約束をしてるので、食堂で何か飲んでから司書室に行くつもりです。』『そう…じゃ、一緒にお茶でもする?『いいですね。行きましょう。』二人で食堂に向かう事に。学食は様々な自販機も置かれ、休憩時間や放課後の生徒の憩いの場にもなっている。大半の生徒は弁当を持って来ているが、弁当を持参出来ない生徒にとっては有難い事だ。食堂のアチコチで人溜まりがあった。勉強してる人、雑談してる人、部活の打ち合わせをしてる人、何かをしてる人…   (2015/5/24 12:27:51)

しんじ『貴方の友達に恨まれるかな?お茶に付き合わせちゃって(笑)』えっと…それって、どういう意味?『いや、時間潰しに付き合って貰えて感謝します。…恨まれるって?』入江先輩はクスクス笑い、『貴方モテモテだから。毎日とっかえひっかえ違う女の子と居るじゃない?今日だってこの後予定が入ってるみたいだしさ。』『いや、中学校からの友達なんです…あ、上條は高校に入ってからですけど。』『ふーん、女の子とばっかり遊んでるのか』『たまたまですよ。そーいや男子にあまり誘われ無いな…何でだ?』『それはね、きっとみんな貴方の周りの女の子達に遠慮してるのよ♪』『そんなものですかね?』まぁいいか。『あ~あ、弟も貴方の1/10位でいいからモテたら、姉としては安心なのになぁ~』『入江先輩、弟さんいるんですね。』『あら、今頃気付いた?貴方と別の意味で有名だから、とっくに気付いてるかと思ってた。』うん?   (2015/5/24 12:41:38)

しんじ『すいません。俺、妹にも友達にも鈍いっていつも言われてるんです。』『うん、私も気付いたよ、それ。』入江…なんか最近どっかで聞いたな…『もしかして、熊谷君って成績順位…見てない?』『成績順位?個人に配られたものでしょ?いくら俺でもそれくらいは見てますよ~やだな、先輩。…って、あれ?』先輩、何故頭を押さえてる?『ひょっとして…職員室前に名前張り出されてるの…知らない…とか?』『名前?何のです?』本当に解らない。追試の生徒?『あのね~学年上位20人は、名前が張り出されるんだよ。君の名前も、当然ね。』『へえ~知らなかった。高校って面白いですね。』『私には君の方がよっぽど面白いわ(笑)』先輩が意味ありげに言うなら、後で見ておこう、うん。『それにしても、この学校の図書室、蔵書数すごいですよね。高校って何処もこんな感じ何ですか?』いい機会だから聞いてみることにした。   (2015/5/24 12:54:29)

しんじ『あ、ここは特別だよ。元々市立図書館の分館みたいなものだから。向こうに収まらない分を、一般向けを中心に此方に移したって感じ?それで私もここに進学したくらいだからね(笑)』『そうなんですか?』『うん♪私、司書になるのが目標でね。図書館に住めるなんて、なんか楽しくない?』図書館に住む…『本当に本が好きなんですね、先輩。』『あ~、父親がそうだからね。私も弟も小さい頃から本に埋まって育ったから(笑)おかげで弟なんて友達居ないし(苦笑)。』『へ、へぇ~』『あ、返答に困ったなぁ?まぁいい。さて、友達待たすと悪いよ?そろそろ行ってあげなさい?』『あ、はい。ありがとうございました。』『いえいえ。楽しかったよ♪また来週、宜しくね。』『はい。お疲れ様でした。失礼します。』一礼して司書室へ。振り返ると手を振って見送ってくれていた。   (2015/5/24 13:06:57)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/24 13:07:02)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/24 13:15:53)

しんじあ、下のスレ、タイトル間違えた(苦笑)今回は『ネズミとライオン』のお話です。20分以内に更新しないと自動退出になる為、細かい見直しが出来ないので、その辺は勘弁してね?後日清書の折りにはちゃんと校正するから(笑)。さて、夕飯の支度して仕事に行くので…一休み。物語はどこへ向かうのか~(笑)   (2015/5/24 13:19:48)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/24 13:19:53)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/24 14:49:03)

しんじあや、それじゃ仕事行ってきます。今日は9時にじゅのと待ち合わせの為、ポケに行くから。じゃ、またね~♪   (2015/5/24 14:50:35)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/24 14:50:40)

おしらせあやかさんが入室しました♪  (2015/5/24 19:42:49)

あやか明日から地獄←のテストだからポケ夜行くか分かんない…。   (2015/5/24 19:44:09)

おしらせあやかさんが退室しました。  (2015/5/24 19:44:14)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/24 19:45:27)

しんじあや、そかwグチならいくらでも聞くでよ、頑張っておいで?さて、飯まで物語を紡いで~じゅのの相手をしてきますわw   (2015/5/24 19:46:56)

しんじ『ネズミとライオン』//『トーマは熟女が好みだったのか。』司書室に顔を出し、遠野を呼び出す。『おい、何だそれは。』鞄を手に出てきた遠野に突っ込むと『随分親しげにしてたではないか。年上好きとは盲点だった…うん。』何か一人で納得してるし。『あ、ちょっと職員室の前、通っていくぞ?』『うん?今度は何をしでかした。不純異性交遊か?校内は流石に不味いだろ。』『お、おい。不純って…』『冗談だ。お前がそれくらいの甲斐性があれば、苦労しないわ。』『苦労って何がだよ。』『い、いや。気にするな…ハ、ハハ…』。職員室前、掲示板に貼り紙。『ほぉ、こんなのがあったのか。』『遠野も知らなかったのか。』『当たり前だ。オリエンテーションなど、殆ど寝て過ごしてるからな。』いいのか、それで。   (2015/5/24 20:00:17)

しんじ1年トップ、三人。俺と…入江?3年も見ておこう…19位、入江。成る程、これなら目立つ訳だ。北条は17位。『遠野は?』『…私に聞くな。』…まぁ、寝てて点数取れたらそっちの方が驚きか。さて、疑問もひとつ解けたし、帰るか。   (2015/5/24 20:07:08)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/24 20:07:17)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/25 03:53:42)

しんじ遠野と一緒に帰宅。校門を出てすぐに同級生の男子に声をかけられた。『熊谷、ちょっと話があるんだけど、俺も一緒に?いいかな』そして遠野の方を向き『俺、松田浩介と言います。熊谷のクラスメイトです。熊谷に話があるので、御一緒して構わないですか?』一礼。『初めまして。遠野真矢です。構わないですよ?お邪魔なら私、一人で帰りましょうか。』遠野も会釈を返して自己紹介をする。『い、いや。一緒て大丈夫です。なんかすいません、お邪魔しちゃって。』『えっと、松田、学校で話せない事って何だ?』『あ、あぁ。お前さ、加藤に目を付けられたみたいだから気を付けろって、それを言いたくてさ。』『加藤?』『ほら、こないだのテストで満点取ってた奴…お前もだけど。』『松田さん。話、もしかしてあまり聞かれたく無い事かな?』『あ、その…』『時間大丈夫なら、遠回りしない?一中のそばに良い場所があるよ?』何かを察したらしい遠野が提案した。   (2015/5/25 04:08:37)

しんじ途中で缶ジュースを買い、遠野の案内でこじんまりした公園へ。『デートの時、便利だよ(笑)。通りからだと、ここ、見えないから。』サラッと意味深な発言。遠野は鞄から豆乳と携帯経口食を取り出し『あ、お話どうぞ。』と俺達を促す。『ありがとう。』松田は遠野に礼を言った後、俺に向き直り、話始めた。   (2015/5/25 04:13:55)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/25 04:14:00)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/25 04:43:52)

しんじ『順番に説明するね。入江先輩と熊谷、仲良いだろ?俺、弟の方と仲良くてさ。今回の話も、その弟…凉が言い出した事なんだ。』俺と遠野は頷いて先を促す。『凉は中2の時に清流中に転校してきたんだ。大人しいけど凄く頭が良くて、それに物知りでさ。直ぐに仲良くなって、ある日転校してきた理由を教えてくれたんだ。』再び頷く。『凉は一年の時は二中に通ってたんだけど、そこに居たのが加藤。加藤ってのは、お山の大将で居ないと気がすまない性格らしくてね…二年になると凉に嫌がらせを初めたらしいんだ。それで、転校したって…』松田の手がぎゅっと強く握られてる。よっぽど腹が立つんだろう。俺も聞いてて何か嫌な感じがした。『まさか加藤が清陵に来るなんて思って無かったから、入学式の後凉に聞いて正直うんざりしたんだ。アイツは清涼高校に行くと俺達は思っていたからさ。』『それで、熊谷にその加藤を退治しろ、と?』遠野が松田に尋ねる。俺もまだ話が良く見えない。   (2015/5/25 05:01:38)

しんじ『あ、俺達の事はいいんだ。加藤は悪知恵の働く奴だから、入江の姉さんが居る間は俺達に手を出して来ないだろうし。心配なのは、熊谷の方だって、涼が言ってた。いま熊谷、目立って居るだろ?だから絶対何かしてくる筈だって。』一呼吸置いて、缶ジュースを飲んで…『入学早々内のクラス揉めたろ?あれも加藤が絡んでるみたいなんだ。ほら、北条を潰す為に。』『待て、何故北条の名前が出てくる?』松田は何処まで話していいか、しばらく考えていたみたいだが。『北口再開発計画の話を知ってる?加藤の親が、あの辺の土地を握ってる土木会社を経営してるんだ。加藤にとって北条は、目の上のタンコブなんだって涼が言ってた。』『親の都合かよ…』遠野が呟く。そんな事で?   (2015/5/25 05:13:12)

しんじ『まぁそれでさ。北条のお兄さんが出てきたせいで、北条にはもう手が出せないから、次の狙いは熊谷、お前だろうって。お前ほら、北条とも仲良いし、テストでも満点だったろ?それに、清水さんや遠野さん?、後上條さんまで取り巻きにしてるから。正直、男子の妬みの的になってるから、気を付けた方が良いよ。』男子に誘われ無い理由、なんとなく納得。『松田君は気にならないの?』遠野が彼の目を覗き込む。『いやいや(笑)俺は普通の冴えない男だよ。もっと普通の女の子がいいや(笑)…あ、失礼。』『そう(苦笑)』遠野もつられて笑いながら、何か納得したらしい。えっと、普通じゃ無いって…何が?   (2015/5/25 05:22:56)

しんじ『松田さん、わざわざありがとう。熊谷はまだ状況がわかって無いみたいだけど、私がちゃんと説明しておくから。入江さんにもお礼を言っておいて貰える?』遠野が松田に声をかけ、『あ、うん。俺達…なんかネズミみたいにこそこそとしか出来なくてごめん。遠野さん、宜しくお願いします。』それだけ言って、『じゃあ、遅くなるから。熊谷、また明日な~』先に帰って行った。『さて…トーマ。状況は理解出来たか?』遠野が俺の顔を覗き込む。『いや、まだ良く解らん。』目を見つめ返すと…?『そうか。ここは人目に付かない公園で、今は夕暮れ。邪魔者は帰った。見つめ会う二人…どうだ!?』『うん?』『………はぁ』遠野が椅子の背に持たれる。何故全力で脱力してる?『……まぁいい。問題を整理しよう。』   (2015/5/25 05:32:43)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/25 05:32:54)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/25 05:39:47)

しんじ『話を整理すると、お金持ちのぼんぼんの加藤君は、何でも一番で無いと気がすまない性格の様で、自分より頭のいい入江君をいじめていた。ここまでいいな?』頷いて同意を示す。『加藤君にとって北条は関わりたく無い相手だったから、北条が進学校の清流高校に行くと思い、清流を避け清陵に来たら北条が何故かいる。それで入学早々に黙らせようとして、トーマに阻止された。いいな?』。再び頷く。『入江君も加藤君が清流にいくと思い清陵に来た。そうしたら加藤君がいてうんざりした。いいな?』同意。『トーマは入学早々に目立ち、美少女を取り巻きにして、成績も抜群。男子の羨望と嫉妬の的になってる。解るか?』『うーん、イマイチ理解出来んが、なんとなく。』『北条との前哨戦に敗れた加藤君は、なんとか自分の存在感を示したいと焦っている。このままトーマを放置すると、清陵の王子様はトーマで決まりだ。彼は王様になりたい訳だから、それは都合が悪い。解るか?』『うん~、うん。後でよく考える。』『まぁいい。』   (2015/5/25 05:53:35)

しんじ『さっき松田君は自分達をネズミと言ってたな…つまり?これは、『ネズミとライオン』のお話になるって事か(笑)』『遠野、待て。ライオンって誰だよ?』『トーマ、当然お前だ。美少女をはべらせ、どう見たってどこぞのハーレムの主だろ?で、群れの主はメスを守る為に、他の雄の挑戦を受け、これを退けなければならない!これは古来よりの自然界の掟だ!トーマ、お前は挑戦を…うん?ネズミとライオンなら、そういう爽やかな青春物の展開にはならないな…う~ん…』一人で盛り上がっていた遠野、沈黙。『取り合えず今日は帰ろ?俺もさっき聞いた話を整理したい。』『うん、そうだな…ところでトーマ、本当にいいのか?』『うん?何が?』『いや…こんなチャンス、滅多にないぞ?』うん?遠野、何故目を閉じる?『遠野…眠いのか?』バコッ!…いって~…『さっ、帰るぞ!何をグズグズしてる!』い、いや… 足、蹴られて痛いんだが…   (2015/5/25 06:04:42)

おしらせしんじさんが退室しました。  (2015/5/25 06:04:47)

おしらせしんじさんが入室しました♪  (2015/5/25 07:11:33)

しんじ翌朝、ナツと登校。昨日の話をザッと説明。『ほぉ。男子ってホント下らないね~そんな事してるから、女子に相手されないってのが、わっかんないかな~』同感。『まぁ、雌の奪い合いは殆ど本能に基づく行為だから、しょうがない。その意味では、今回がイソップ童話に来たというのは象徴的かもしれんな。』『本能(笑)…あ、イソップだと何がいつもと違うのよ?マヤ得意の異説だと今回はどーなるん?』『イソップ童話は教訓や何かを語る作られた寓話なんだ。だから、異説の入る余地は無い。それ事態が『何々だとこうなりますよ』と、既に完結してしまっているからな。つまり、私の得意分野では無い、純粋に見たまんまの話になるって訳。私より姫さんや歩の方が、この手の話だと得意だろうな…』そう、私は話の裏を読むのは得意だが、今回はそうではない。当然起こる事態を推測して、それに対応していく訳で、これまでとは勝手が違うのだ。そして…『今回は姫さんも表だって動く訳に行かないから、少々面倒臭い事になったな。』ナツに釘を刺す。   (2015/5/25 07:24:41)

しんじ『うん?姫が動けないって、なんで?』『あ~、例の北口問題が絡んでくるらしい。姫さんが動くと、政治の代理戦争になってしまう。後、当然上條を巻き込む訳にも行かない。アイツは純粋だからな。こんな生臭い話には不向きだろ。正面から乗り込みそうだしな…』『確かにね~(笑)彼女が聞いたら殴り込みかけそうだわ(笑)』思わず顔を見合わせて笑う。…にしても、これは意外と厄介だぞ?此方の手駒が少な過ぎる。相手の駒も解らない。チェスでいうクイーンも封じられての勝負は、ハンデが大きくないか?『ナツ、とにかくしばらくは情報集めだ。加藤について調べよう…ばれない様に、な?』『OK♪でも、トーマは平気なの?』『昨日松田君という子にあったろ?3組自体は落ち着いているから、今すぐ何か起きる事は無いと思う。私は…入江君に接触してみるわ。オマエが動くと目立ち過ぎるからな(笑)』『わかった。あ、ひとつ疑問なんだけど~』『うん?』『トーマが目障りなのは他の人もでしょ?何故上級生は黙ってるの?それも加藤の仕業?』当然の疑問だな、それは。   (2015/5/25 07:40:52)

2015年05月21日 22時43分 ~ 2015年05月25日 07時40分 の過去ログ
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