「ディーアンシーの心臓は-過去系小説-」の過去ログ
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2019年07月28日 19時03分 ~ 2019年08月08日 21時40分 の過去ログ
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かまつり | > | きっと、その子の親だったんだろう。 (2019/7/28 19:03:40) |
かまつり | > | 「…………ねえ、お嬢ちゃん。」 (2019/7/28 19:04:43) |
かまつり | > | 私は後ろから声をかけた。 (2019/7/28 19:04:48) |
かまつり | > | その子の顔は、右半分が爛れていた。 (2019/7/28 19:05:25) |
かまつり | > | 「……可哀想に。貴方だけが生き残ったのね。」 (2019/7/28 19:05:45) |
かまつり | > | 私がその子の頭をそっと撫でてやろうとした時 (2019/7/28 19:06:04) |
かまつり | > | 「………魔女」 (2019/7/28 19:06:23) |
かまつり | > | 私は手を止めた。 (2019/7/28 19:06:56) |
かまつり | > | その子は、私に怯えている表情をしていたからだ。 (2019/7/28 19:08:24) |
かまつり | > | 「・・・お嬢ちゃん。…やっぱり、魔女は嫌い?」 (2019/7/28 19:13:46) |
かまつり | > | 私は静かにその子に問いた。 (2019/7/28 19:14:21) |
かまつり | > | でも、その子からの返事はなかった。 (2019/7/28 19:14:58) |
かまつり | > | ただ唇を震わせて、こちらを見るだけ。 (2019/7/28 19:15:39) |
かまつり | > | 「…………じゃあ…その顔は、生まれつき?」 (2019/7/28 19:16:16) |
かまつり | > | そう聞くと、その子はゆっくり頷いた。 (2019/7/28 19:16:46) |
かまつり | > | 「・・・そう。」 (2019/7/28 19:18:26) |
かまつり | > | 私はそう言って、自分の口元を思いっきり拭いて見せた。 (2019/7/28 19:20:21) |
かまつり | > | 「……あのねえ、お嬢ちゃん。私も同じなのよ。」 (2019/7/28 19:20:48) |
かまつり | > | 私は口角をあげて見せる。 (2019/7/28 19:21:09) |
かまつり | > | 私も、顔の下半分が爛れていたからだ。 (2019/7/28 19:21:56) |
かまつり | > | すると、驚いたことに、その子の表情は変わった。 (2019/7/28 19:23:49) |
かまつり | > | 「・・・一緒?」 (2019/7/28 19:24:00) |
かまつり | > | そして、小さく微笑んできたのだ。 (2019/7/28 19:24:40) |
かまつり | > | 「(………子供らしく……いえ、人間らしくもないわ、この子。)」 (2019/7/28 19:25:06) |
かまつり | > | もっと泣き叫ぶかと思っていたのに、まさかこの状況で笑い出すだなんて。 (2019/7/28 19:25:29) |
かまつり | > | 「……ねえ、あなた、うちにいらっしゃい。もう少しで別の場所について来てもらうことになっちゃうけれど。 (2019/7/28 19:26:37) |
かまつり | > | 貴方と、もっと話しがしてみたい。」 (2019/7/28 19:26:49) |
かまつり | > | (2019/7/28 19:27:24) |
かまつり | > | それから、私はその子と暮らし始めた。 (2019/7/28 19:29:10) |
かまつり | > | 「貴方の名前は?」と聞いてみたが、その子は「貰ってない」と答えた。だから、私が名前をつけてやった。 (2019/7/28 19:29:56) |
かまつり | > | 「Mia(ミア)」。何処かの国で、「私の」という意味だと聞いたことがあったから、そう名付けた。 (2019/7/28 19:31:42) |
かまつり | > | ミアは本当に美しかった。 (2019/7/28 19:35:09) |
かまつり | > | 私は彼女の満点の星空のような綺麗な''蒼色''の目も、薔薇の花びらのように可憐な''赤紫''の髪も、私と同じような右半分の傷も、全部まとめて愛してた。 (2019/7/28 19:37:55) |
かまつり | > | 何故、私がそこまでミアに惹かれたかは分からない。 (2019/7/28 19:38:16) |
かまつり | > | でも、最初に会った時の、怯えた様子からいきなり笑顔になったあの気味悪さは、思い出すだけでも少しゾッとしだ (2019/7/28 19:40:14) |
かまつり | > | (した…(() (2019/7/28 19:40:22) |
かまつり | > | この子は、本当に人間なのだろうか。 (2019/7/28 19:40:34) |
かまつり | > | でも、ミアに魔法を教えるのには気が引けたので、確かめることはやめにした。 (2019/7/28 19:42:27) |
かまつり | > | そもそも、自分の子を化け物としてみようとするだなんて……育て親だとしても、そんなの駄目ですものね。 (2019/7/28 19:42:59) |
かまつり | > | そのまま、私はミアと5年間ほど過ごした。 (2019/7/28 19:44:36) |
かまつり | > | そのくらい経って、異変が起きた。 (2019/7/28 19:45:22) |
かまつり | > | 「………ミア?その服…」 (2019/7/28 19:47:00) |
かまつり | > | 「ああ、魔女様っ私、服もお揃いにしてみたくって…駄目でしたか?」 (2019/7/28 19:49:29) |
かまつり | > | ミアは、なんでも私とお揃いにしたがった。 (2019/7/28 19:50:05) |
かまつり | > | 髪型も、耳飾りも、身長も。 (2019/7/28 19:52:00) |
かまつり | > | 「………いいえ、何も悪いことはないよ。綺麗だよ、ミア。だから、そんな不安そうな顔をするのはおよし。」 (2019/7/28 19:52:37) |
かまつり | > | 私はそう言って、いつもミアの顔を撫でるのだった。 (2019/7/28 19:55:25) |
かまつり | > | そうすると、ミアが幸せそうに微笑むから。 (2019/7/28 19:55:39) |
かまつり | > | 「(・・・もう、中毒みたいなものね・・・)」 (2019/7/28 19:57:37) |
かまつり | > | 次第に、その笑顔がたまらなく愛おしくなってきていることを分かっていた。 (2019/7/28 19:59:29) |
かまつり | > | (一旦終わろ) (2019/7/28 20:00:09) |
おしらせ | > | かまつりさんが退室しました。 (2019/7/28 20:00:12) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが入室しました♪ (2019/7/29 19:27:29) |
マツリ・ハン | > | 「…そういえば、今日はどこへ行くつもり?」 (2019/7/29 19:29:11) |
マツリ・ハン | > | ミアはたまに、街へ出かけに行った。 (2019/7/29 19:30:01) |
マツリ・ハン | > | 私の質問に、ミアはまた微笑んで答えてくれた。 (2019/7/29 19:30:27) |
マツリ・ハン | > | 「…お母様に、花を買ってきてあげようと思ったの。ずっと前から、気になって仕方がなくって。」 (2019/7/29 19:31:05) |
マツリ・ハン | > | 「…私のために?」 (2019/7/29 19:31:23) |
マツリ・ハン | > | 「うん、そう。」 (2019/7/29 19:31:31) |
マツリ・ハン | > | __私なんかのために、この子は (2019/7/29 19:32:21) |
マツリ・ハン | > | その時の私は嬉しくてたまらなかった。 (2019/7/29 19:32:43) |
マツリ・ハン | > | 「じゃあ、いってきます。・・・あ、お母様。」 (2019/7/29 19:35:33) |
マツリ・ハン | > | どうしたの?、と聞こうとした私の額に、ミアは優しくキスをした。 (2019/7/29 19:36:06) |
マツリ・ハン | > | 「大好きよ。」 (2019/7/29 19:36:17) |
マツリ・ハン | > | 今までキスをしてくることがなかったので、私は驚いた。 (2019/7/29 19:37:39) |
マツリ・ハン | > | 「(・・・私、やっぱりあの子の家族なのね。)」 (2019/7/29 19:38:09) |
マツリ・ハン | > | 机に置いてあった手鏡を取り、自分の顔を見る。 (2019/7/29 19:41:09) |
マツリ・ハン | > | 私は、手鏡に向かって微笑んで見た。でも、その顔はやはり、あの子の笑顔には全く似ていなかった。 (2019/7/29 19:42:29) |
マツリ・ハン | > | (2019/7/29 19:42:42) |
マツリ・ハン | > | 「…遅いわね……。」 (2019/7/29 19:43:01) |
マツリ・ハン | > | 塔の壁に飾られている古時計を見ると、夕方の5時を指していた。 (2019/7/29 19:43:33) |
マツリ・ハン | > | 外はもう暗くなってきているし、辺りはあまりにも静かで少し気味が悪い。 (2019/7/29 19:46:14) |
マツリ・ハン | > | ___そう思っていると、何か声が聞こえてきた。 (2019/7/29 19:47:06) |
マツリ・ハン | > | 「(……?何の声かしら。)」 (2019/7/29 19:47:43) |
マツリ・ハン | > | 私は黒い頭巾をかぶって外へ出てみた。 (2019/7/29 19:48:08) |
マツリ・ハン | > | (間違えた外に出てないです((() (2019/7/29 19:49:02) |
マツリ・ハン | > | 訂正:私は黒い頭巾をかぶって、外に出ようとした。 (2019/7/29 19:49:12) |
マツリ・ハン | > | ガチャッ (2019/7/29 19:51:43) |
マツリ・ハン | > | 「…え?」 (2019/7/29 19:51:46) |
マツリ・ハン | > | どうして開かないの? (2019/7/29 19:51:55) |
マツリ・ハン | > | 何度も試してみてみても、その扉が開くことはなかった。 (2019/7/29 19:52:37) |
マツリ・ハン | > | というか、扉の前にある何かに押さえつけられているような… (2019/7/29 19:53:14) |
マツリ・ハン | > | 「(………どうしよう、ミアが帰ってきた時に入ってこれないじゃない…)」 (2019/7/29 19:55:00) |
マツリ・ハン | > | 私が混乱していた、その時だった。 (2019/7/29 19:55:45) |
マツリ・ハン | > | 『魔女だ!!!!!捕まえて殺してしまえ!!!!!!!』 (2019/7/29 19:56:34) |
マツリ・ハン | > | 「ッ!?」 (2019/7/29 19:56:52) |
マツリ・ハン | > | さっきから聞こえてきていた声は、一般人が私を追っている声だった。 (2019/7/29 19:57:12) |
マツリ・ハン | > | …でも、待って。 (2019/7/29 19:57:23) |
マツリ・ハン | > | どうして、私がここにいることが分かったの。 (2019/7/29 19:57:35) |
マツリ・ハン | > | 私の塔の一階には窓もないし、外からは絶対に見えない。 (2019/7/29 19:58:15) |
マツリ・ハン | > | なのに、どうして (2019/7/29 19:58:25) |
マツリ・ハン | > | ・・・ (2019/7/29 19:58:38) |
マツリ・ハン | > | 「!!………ッまさか」 (2019/7/29 19:58:45) |
マツリ・ハン | > | 私は察してしまった。 (2019/7/29 20:00:08) |
マツリ・ハン | > | この扉の前にあるものが (2019/7/29 20:00:24) |
マツリ・ハン | > | 私の娘のミアであることを (2019/7/29 20:00:37) |
マツリ・ハン | > | 「ミアッッ!!ミアなんでしょう!?!?開けてッお願いだからァ!!!!」 (2019/7/29 20:02:03) |
マツリ・ハン | > | 私は必死に叫びながら扉を叩く。 (2019/7/29 20:02:51) |
マツリ・ハン | > | でも、そんな事をしてもその扉が開くことはない。 (2019/7/29 20:03:10) |
マツリ・ハン | > | でも、一度扉の隙間から外の様子が見えた時 (2019/7/29 20:03:50) |
マツリ・ハン | > | 扉を泣きながら抑えているミアの姿が見えた。 (2019/7/29 20:05:35) |
マツリ・ハン | > | 見間違えるわけがない。あんなに綺麗で、私と服装も飾りも靴も身長も全て同じなんだから。 (2019/7/29 20:06:00) |
マツリ・ハン | > | 「お願いッ私は、私は貴方を身代わりにするために育ててきたんじゃないッ!!!」 (2019/7/29 20:08:52) |
マツリ・ハン | > | 「………うん、ごめんなさい…分かっていますよ。ずっと昔から分かっています。」 (2019/7/29 20:09:53) |
マツリ・ハン | > | その声は私と同じように震えていた。 (2019/7/29 20:10:08) |
マツリ・ハン | > | 「花、ポストの中に入れておきましたからね。握りしめてきたから、潰れちゃった所もあるかもしれませんが……… (2019/7/29 20:14:02) |
マツリ・ハン | > | もう、止めないで。私はずっと貴方を守りたかったんですから。」 (2019/7/29 20:14:24) |
マツリ・ハン | > | 「……ミア……!!」 (2019/7/29 20:14:38) |
マツリ・ハン | > | 私が言葉を続けようとした瞬間、扉が一瞬大きく動いた。 (2019/7/29 20:15:27) |
マツリ・ハン | > | 暫く驚いて動くことができなかったが、ドアが開くようになったことに気づいて、私は恐る恐る外を見てみた。 (2019/7/29 20:16:50) |
マツリ・ハン | > | ミアの姿は、もうなかった。 (2019/7/29 20:17:29) |
マツリ・ハン | > | ミアの気配を感じ取ろうと試みたが、もう辺りからミアの姿は元々なかったかのようになくなっていた。 (2019/7/29 20:18:42) |
マツリ・ハン | > | 私は、その場で泣き崩れた。 (2019/7/29 20:18:49) |
マツリ・ハン | > | 「ミア…………私のミア……!!」 (2019/7/29 20:19:04) |
マツリ・ハン | > | 愛しいあの子が、私の身代わりになってしまうだなんて (2019/7/29 20:19:21) |
マツリ・ハン | > | 私は自分に対して、怒りや悲しみ…色々な感情を抱いた。 (2019/7/29 20:20:21) |
マツリ・ハン | > | ……絶対に許さない。 (2019/7/29 20:20:45) |
マツリ・ハン | > | 私の、私のミアを (2019/7/29 20:20:51) |
マツリ・ハン | > | 「・・・人間共………殺してやる……!!」 (2019/7/29 20:21:29) |
マツリ・ハン | > | 殺してやる、殺してやる (2019/7/29 20:22:12) |
マツリ・ハン | > | 私はずっとそう言い続けた。 (2019/7/29 20:22:19) |
マツリ・ハン | > | そして、その瞬間こそが、私が「黒糸の魔女」と化した瞬間だった。 (2019/7/29 20:23:13) |
マツリ・ハン | > | 【end…?】 (2019/7/29 20:23:31) |
マツリ・ハン | > | (2019/7/29 20:23:35) |
マツリ・ハン | > | ジョイスの育て親の黒糸の魔女は、これから人間を子供はさらって道具にして大人は殺させて、っていう殺人行為を繰り返し始めたんですね…(( (2019/7/29 20:24:52) |
マツリ・ハン | > | 簡単にいうと、黒糸の魔女は、''大好きな娘を殺された復讐''のために''自分がなりたくなかった魔女の姿''に成り果ててしまったっていう皮肉な過去物語でした^^(( (2019/7/29 20:26:54) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが退室しました。 (2019/7/29 20:27:02) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが入室しました♪ (2019/7/31 20:04:55) |
マツリ・ハン | > | 【踊れ、舞え。】 (2019/7/31 20:06:43) |
マツリ・ハン | > | (2019/7/31 20:06:45) |
マツリ・ハン | > | 私は、夕日が沈み始める中必死に走っていた。 (2019/7/31 20:08:48) |
マツリ・ハン | > | 自分が愛しているターニャが、急に何者かに襲われたと聞いたのだ。 (2019/7/31 20:09:47) |
マツリ・ハン | > | 今は病床で眠っていて、先程会ってきた。 (2019/7/31 20:10:41) |
マツリ・ハン | > | 今私が急いでいる理由は、''ある人''に出会うためだった。 (2019/7/31 20:11:13) |
マツリ・ハン | > | 「・・・」 (2019/7/31 20:12:50) |
マツリ・ハン | > | 私は廃れた高い塔の頂上で立ち止まった。 (2019/7/31 20:13:44) |
マツリ・ハン | > | 酷く息が切れていたが、その時の私はそのことにも気づいていなかった。 (2019/7/31 20:15:38) |
マツリ・ハン | > | ___そして、自分の右手を、静かにゆっくりと上げた。 (2019/7/31 20:16:37) |
マツリ・ハン | > | ・・・・・ (2019/7/31 20:17:01) |
マツリ・ハン | > | 「…嗚呼、やっと (2019/7/31 20:17:55) |
マツリ・ハン | > | やっと会えたのね。」 (2019/7/31 20:18:01) |
マツリ・ハン | > | その声と共に自分の右手に''何か''が触れようとした瞬間、私は素早く右手を下ろし、左手に隠し持っていた銃から一発放った。 (2019/7/31 20:19:50) |
マツリ・ハン | > | すると、銃弾が当たった空間から、一気に黒い霧のようなものが溢れ出し、辺りはすっかりそれに包まれてしまった。 (2019/7/31 20:23:13) |
マツリ・ハン | > | 「………いつか現れるとは思っていたが………何故、私の恋人を危険な目に合わせた。」 (2019/7/31 20:24:34) |
マツリ・ハン | > | 「あらァ、貴方……そんなに怖い子だったかしら?」 (2019/7/31 20:27:49) |
マツリ・ハン | > | 黒い空間に蒼い炎が灯り始める。 (2019/7/31 20:29:59) |
マツリ・ハン | > | 同時に、その声の主が、ようやく姿を現した。 (2019/7/31 20:30:45) |
マツリ・ハン | > | 其れは、かつての私の''母であり、 (2019/7/31 20:31:01) |
マツリ・ハン | > | 今私が一番憎んでいる人物だった。 (2019/7/31 20:31:31) |
マツリ・ハン | > | 「…質問に答える気はないようだな。」 (2019/7/31 20:33:59) |
マツリ・ハン | > | 私は再び銃を構える。 (2019/7/31 20:37:12) |
マツリ・ハン | > | しかし、目の前の女はくすくすと笑い、余裕そうな態度をとってくる。 (2019/7/31 20:37:36) |
マツリ・ハン | > | 私の心にあるものは一つ。殺意だった。 (2019/7/31 20:39:32) |
マツリ・ハン | > | 「……ねえ、ジョイス。私ねえ、貴方を何年間も育ててきたのよ。 (2019/7/31 20:40:34) |
マツリ・ハン | > | 貴方の動きも攻撃の仕方も何もかも既に把握しているのよ。 (2019/7/31 20:41:04) |
マツリ・ハン | > | ああ、そうそう。貴方が愛しているあの子、とても可愛らしいのね。」 (2019/7/31 20:43:18) |
マツリ・ハン | > | 私は彼女の言葉に眉を寄せた。 (2019/7/31 20:44:31) |
マツリ・ハン | > | 「だって……何よりも、あの子 (2019/7/31 20:44:51) |
マツリ・ハン | > | 地獄で育った貴方をさらに育ててあげられそうだから。」 (2019/7/31 20:47:12) |
マツリ・ハン | > | 光のない目で怪しく笑いながら彼女が放った言葉に対し____私は限界を越えてしまった。 (2019/7/31 20:48:55) |
マツリ・ハン | > | 私は右足を思いっきり振り上げる。 (2019/7/31 20:53:50) |
マツリ・ハン | > | 彼女は予想通り、後ろへ動いて蹴りを避けた。 (2019/7/31 20:54:19) |
マツリ・ハン | > | 蹴りを入れた反動を利用して、一回転した後に左手に持つ銃で彼女に向けて銃弾を放つ。 (2019/7/31 20:56:49) |
マツリ・ハン | > | 彼女の腕に命中した。 (2019/7/31 21:02:05) |
マツリ・ハン | > | ____と思ったが、急に自分たちがいる場所がさっきいた塔の頂上に変わった。 (2019/7/31 21:03:12) |
マツリ・ハン | > | 私は驚いて、一瞬体勢を崩してしまった。 (2019/7/31 21:04:03) |
マツリ・ハン | > | ハッとして彼女の方を見ると、彼女には弾など一かすりもしていなかった。 (2019/7/31 21:05:10) |
マツリ・ハン | > | むしろ、さっきと同じようにニコニコ笑っているだけだった。 (2019/7/31 21:05:34) |
マツリ・ハン | > | 「…貴方、本当の姿を見せずに戦おうだなんて、そんなの卑怯よ。」 (2019/7/31 21:06:24) |
マツリ・ハン | > | 「………ッ」 (2019/7/31 21:06:53) |
マツリ・ハン | > | すると、私が目を隠すためにつけていた黒い布が切れ、地面に落ちた。 (2019/7/31 21:07:55) |
マツリ・ハン | > | いつのまに斬られてしまっていたのだろう。 (2019/7/31 21:09:21) |
マツリ・ハン | > | 「ねえ貴方、私の能力、忘れてはいないんでしょう?」 (2019/7/31 21:09:50) |
マツリ・ハン | > | 「Lily(純潔)」。幻覚を見せる能力をこの女は持っている。 (2019/7/31 21:11:16) |
マツリ・ハン | > | だから、いきなり景色が変わったり、目隠しを斬られたのに気づかなかったりしたのだろう。 (2019/7/31 21:11:53) |
マツリ・ハン | > | この女に勝つ確率は極めて低い。既に、彼女に狙われた人間は、彼女の掌にあるようなものだからだ。 (2019/7/31 21:12:48) |
マツリ・ハン | > | 私はそのことを知っている。 (2019/7/31 21:13:00) |
マツリ・ハン | > | 「(……なら、彼女に操られる前に行動してしまえばいい。)」 (2019/7/31 21:14:20) |
マツリ・ハン | > | 「…もう私は、 (2019/7/31 21:16:08) |
マツリ・ハン | > | お前の''メア''ではないんだよ。」 (2019/7/31 21:16:21) |
マツリ・ハン | > | 彼女の目に一瞬怒りの感情が見えた。 (2019/7/31 21:16:49) |
マツリ・ハン | > | それを私が見逃すわけがない。 (2019/7/31 21:17:25) |
マツリ・ハン | > | その一瞬の間に、私は彼女に向かってもう一度銃を放った。 (2019/7/31 21:18:12) |
マツリ・ハン | > | 彼女はそれを避けたが、左側の袖に弾が命中してしまったようだ。 (2019/7/31 21:20:39) |
マツリ・ハン | > | すると彼女も銃を取り出した。私の使っているマスケット銃とは違う小さな銃だった。 (2019/7/31 21:22:24) |
マツリ・ハン | > | しかも、魔法で作られた繊細な銃。 (2019/7/31 21:24:28) |
マツリ・ハン | > | 彼女も私の隙を見つけながら、私を撃とうとしてきた。 (2019/7/31 21:25:22) |
マツリ・ハン | > | 銃弾がお互いの方向へと飛び交う。 (2019/7/31 21:25:32) |
マツリ・ハン | > | 「(………来る)」 (2019/7/31 21:28:07) |
マツリ・ハン | > | 彼女が微かに左手を動かす。それを見逃さなかった。 (2019/7/31 21:28:32) |
マツリ・ハン | > | 私は屈んで低い体勢になった。 (2019/7/31 21:28:55) |
マツリ・ハン | > | 辺りがまた別の真っ白な結界へと変化する。 (2019/7/31 21:30:29) |
マツリ・ハン | > | そして、一瞬のうちに結界は壊れ果てた街へと姿を変えた。 (2019/7/31 21:31:40) |
マツリ・ハン | > | 街にある崩れた石壁や鉄柱に大量の銃弾が当たる。 (2019/7/31 21:32:38) |
マツリ・ハン | > | 脆くなっていた石壁が倒れ始めた。 (2019/7/31 21:33:09) |
マツリ・ハン | > | 私は左足で力強く踏み込み、彼女に向かって再び飛びながら突進し始める。 (2019/7/31 21:34:32) |
マツリ・ハン | > | 石壁が地面に倒れ、大きな音が鳴る。 (2019/7/31 21:37:56) |
マツリ・ハン | > | この魔女の作り出す幻覚の世界は、全て本当にあるかのように作り出されるため、音も建造物も全てが完璧なのだ。 (2019/7/31 21:38:49) |
マツリ・ハン | > | 私に向かって彼女が一発銃弾を放った。 (2019/7/31 21:40:55) |
マツリ・ハン | > | その弾は私の持っていた銃に当たった。 (2019/7/31 21:42:16) |
マツリ・ハン | > | しかし、私の銃も魔法で作り出したものだ。 (2019/7/31 21:44:09) |
マツリ・ハン | > | 弾が当たった銃は弾幕になり分裂した。 (2019/7/31 21:47:18) |
マツリ・ハン | > | 新たに銃を作り出し、もう一回弾を放つ。 (2019/7/31 21:48:28) |
マツリ・ハン | > | 彼女は、その弾も避け、鉄柱の上に一度立ち止まり、そこから飛び降りる。 (2019/7/31 21:49:27) |
マツリ・ハン | > | 私も彼女を追いかけるために飛び降りた。 (2019/7/31 21:49:37) |
マツリ・ハン | > | (続く!!!!!!)((((おい (2019/7/31 21:50:40) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが退室しました。 (2019/7/31 21:50:42) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが入室しました♪ (2019/8/2 21:18:37) |
マツリ・ハン | > | 空中で魔法の銃弾を打ち合う。 (2019/8/2 21:19:17) |
マツリ・ハン | > | あたりにはたくさんの火花が舞い散っている。 (2019/8/2 21:20:19) |
マツリ・ハン | > | でも、私も彼女も、お互い全ての攻撃を避けながら戦っていた。 (2019/8/2 21:20:44) |
マツリ・ハン | > | 普段の状態で戦うなら、私は心に押しつぶされてすぐに負けてしまっていただろう。 (2019/8/2 21:21:30) |
マツリ・ハン | > | きっと、こんなに力を出して戦えるのは (2019/8/2 21:21:52) |
マツリ・ハン | > | ''彼女''を守りたいという一心からきているのだろう。 (2019/8/2 21:22:07) |
マツリ・ハン | > | そして…自分の家族たちを。 (2019/8/2 21:24:01) |
マツリ・ハン | > | ……家族? (2019/8/2 21:24:20) |
マツリ・ハン | > | 「(この人と私は……)」 (2019/8/2 21:24:31) |
マツリ・ハン | > | ………そういえば、この人のこと (2019/8/2 21:26:27) |
マツリ・ハン | > | 私、何も知らない (2019/8/2 21:26:33) |
マツリ・ハン | > | ___そう考え、自分に油断を作ってしまった。 (2019/8/2 21:26:59) |
マツリ・ハン | > | パァンッ_ (2019/8/2 21:27:24) |
マツリ・ハン | > | 「ッ!!!」 (2019/8/2 21:27:29) |
マツリ・ハン | > | ……しまった。 (2019/8/2 21:28:09) |
マツリ・ハン | > | 右足にまともに銃弾を喰らってしまった (2019/8/2 21:29:12) |
マツリ・ハン | > | 私は痛みに耐えきれず、そのまま地面へ真っ逆さまに落ちて行く。 (2019/8/2 21:31:14) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/2 21:33:28) |
マツリ・ハン | > | その瞬間、辺りが真っ白になった。 (2019/8/2 21:34:49) |
マツリ・ハン | > | 意識が薄れてきているのかと思ったが、それは違う。 (2019/8/2 21:35:28) |
マツリ・ハン | > | 彼女が能力を使ったんだ。 (2019/8/2 21:35:46) |
マツリ・ハン | > | 「(……まずい、彼女には何をされるかわからない……ッ)」 (2019/8/2 21:37:33) |
マツリ・ハン | > | しかし、その瞬間、落ちてきた私を何かが捕まえた。 (2019/8/2 21:38:54) |
マツリ・ハン | > | それは、''魔女''だった。 (2019/8/2 21:39:04) |
マツリ・ハン | > | 完全に彼女に自由を奪われてしまったことに、私は強い恐怖を感じた。 (2019/8/2 21:41:24) |
マツリ・ハン | > | それなのに彼女は、変わらずにこにこ笑い続けている。 (2019/8/2 21:43:11) |
マツリ・ハン | > | 辺りの景色が、最初にいた塔へと戻っていった。 (2019/8/2 21:45:37) |
マツリ・ハン | > | 「……貴方、本当に随分変わってしまったのねえ。」 (2019/8/2 21:51:08) |
マツリ・ハン | > | それは、昔に聞いたことのあった''母親''の頃の声だった。 (2019/8/2 21:53:54) |
マツリ・ハン | > | 「ねえ、ジョイス。 (2019/8/2 21:57:02) |
マツリ・ハン | > | …貴方と過ごしたあの頃、よく覚えているわ。 (2019/8/2 21:57:48) |
マツリ・ハン | > | 貴方と過ごした時が、一番楽しかった。 (2019/8/2 21:57:58) |
マツリ・ハン | > | まるでメアといるみたいだったのよ。 (2019/8/2 21:58:09) |
マツリ・ハン | > | 貴方はもう……私を母親とは思ってくれないんでしょうね。」 (2019/8/2 22:02:36) |
マツリ・ハン | > | 気のせいかもしれないが……最後の言葉に、何か悲しさがこもっているように思ってしまった。 (2019/8/2 22:05:08) |
マツリ・ハン | > | 私は、暫く何も答えなかった。 (2019/8/2 22:05:19) |
マツリ・ハン | > | 暫くして彼女の手を退け、立ち上がった。 (2019/8/2 22:07:51) |
マツリ・ハン | > | 魔女は、崩れた壁石の山の前に座っていた。 (2019/8/2 22:10:04) |
マツリ・ハン | > | 彼女の顔には、まだ貼り付けたような微笑みが浮かんでいた。 (2019/8/2 22:10:18) |
マツリ・ハン | > | 「……もしそう呼んだとしても… (2019/8/2 22:11:57) |
マツリ・ハン | > | それは、お前の首を締めるだけだろう。」 (2019/8/2 22:12:21) |
マツリ・ハン | > | 右足の痛さと辛さによる締め付けられるような胸の痛みに耐えながら、私は彼女をしっかり見て続ける。 (2019/8/2 22:14:52) |
マツリ・ハン | > | いつの間にか彼女は、少し驚いたような表情をしていた。 (2019/8/2 22:15:34) |
マツリ・ハン | > | 「最初に言っただろう。私はもう、お前の''メア''じゃない。 (2019/8/2 22:17:21) |
マツリ・ハン | > | ……もう今更戻れるなんて思っていない癖に……… (2019/8/2 22:18:15) |
マツリ・ハン | > | ……もう、お前の事が分からないんだよ………。」 (2019/8/2 22:19:02) |
マツリ・ハン | > | 自分の右目から、暖かい涙が1つ落ちたのを感じた。 (2019/8/2 22:19:56) |
マツリ・ハン | > | それでも、私は目線をずらすことはなかった。 (2019/8/2 22:21:43) |
マツリ・ハン | > | 彼女の考えている事が本当に分からない。 (2019/8/2 22:22:56) |
マツリ・ハン | > | きっと私が、彼女の本性に気づく事ができる日は来ないのだろう。 (2019/8/2 22:23:23) |
マツリ・ハン | > | 本当の彼女を知っているのは……一人目の娘のメアだけなんだ。 (2019/8/2 22:23:54) |
マツリ・ハン | > | こんなの、私に適任の役なんかじゃあないんだ。 (2019/8/2 22:24:13) |
マツリ・ハン | > | 「……もう二度、私たちの前に現れないことを約束してくれないか。愛する人を傷つけないでくれ。お願いだ……」 (2019/8/2 22:25:21) |
マツリ・ハン | > | もうそれ以上、彼女の声を聴きたくはなかった。 (2019/8/2 22:27:42) |
マツリ・ハン | > | 大きな罪悪感を背負いながら、私はその場を立ち去った。 (2019/8/2 22:27:54) |
マツリ・ハン | > | ___それが、黒糸の魔女という育て親との、最後の会話だった。 (2019/8/2 22:28:57) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/2 22:29:02) |
マツリ・ハン | > | 「・・・」 (2019/8/2 22:29:36) |
マツリ・ハン | > | あれから、自分の足で家に帰って来たが、右足の痛さに耐えきれず、玄関で倒れてしまった。 (2019/8/2 22:30:16) |
マツリ・ハン | > | ミルとマリーに支えられながら運ばれ、後からチャリティも入れて様子を見に来た。 (2019/8/2 22:32:34) |
マツリ・ハン | > | 3人とも凄く心配してくれて、なんだか少し申し訳なかった。 (2019/8/2 22:32:48) |
マツリ・ハン | > | それからターニャからも電話があったようで、彼女も私のことを聞いて凄く焦っていたらしい。 (2019/8/2 22:35:07) |
マツリ・ハン | > | 何日かしてやっと歩けるようになり、ターニャと会う事ができた。 (2019/8/2 22:35:54) |
マツリ・ハン | > | ターニャの目から涙が出てきたのには本当に申し訳無さを感じた。 (2019/8/2 22:37:02) |
マツリ・ハン | > | ターニャを抱き締めながら、自分を責めていた。 (2019/8/2 22:37:12) |
マツリ・ハン | > | 私は、魔女を殺す事ができなかった上に、はっきりしない別れ方をしてしまったから。 (2019/8/2 22:37:55) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/2 22:37:58) |
マツリ・ハン | > | ターニャに会いに行った後、私はまた塔へと向かった。 (2019/8/2 22:39:30) |
マツリ・ハン | > | しかし、その日は小型のナイフを持っていった。 (2019/8/2 22:40:37) |
マツリ・ハン | > | 私はその時、あることに気がついてしまっていた。 (2019/8/2 22:40:56) |
マツリ・ハン | > | 髪で隠された自分の右目から、もう呪いの跡が消えてしまっていたのだ。 (2019/8/2 22:42:21) |
マツリ・ハン | > | きっと、その呪いの跡は、魔女が私を探し出すための目印だったのだと…もうそれは前に気づいていた事だったが (2019/8/2 22:42:52) |
マツリ・ハン | > | 何故か、自分の心に後悔という感情が芽生えた。 (2019/8/2 22:43:16) |
マツリ・ハン | > | あんな最低なことをした育て親に対して、なぜこんな感情が出てくるのだろう。 (2019/8/2 22:43:48) |
マツリ・ハン | > | 自分には全く理解できなかった。 (2019/8/2 22:43:56) |
マツリ・ハン | > | 「(……本当に、あの女は、最後まで人を惑わしてくる。)」 (2019/8/2 22:45:10) |
マツリ・ハン | > | ___私は、小型のナイフを取り出した。 (2019/8/2 22:45:31) |
マツリ・ハン | > | そして、自分の髪を結んでいたゴムを取る。 (2019/8/2 22:46:12) |
マツリ・ハン | > | 髪をナイフを持っていない方の手で強く掴んだ。 (2019/8/2 22:46:41) |
マツリ・ハン | > | そして (2019/8/2 22:46:43) |
マツリ・ハン | > | ザシュッ__ (2019/8/2 22:47:04) |
マツリ・ハン | > | 私は髪をナイフで切った。 (2019/8/2 22:47:17) |
マツリ・ハン | > | 自分がまだあの女と住んでいた頃に、彼女が好きだといったから。 (2019/8/2 22:48:37) |
マツリ・ハン | > | メアと同じ色をしていたのこの髪を、彼女が綺麗だといったから。 (2019/8/2 22:49:01) |
マツリ・ハン | > | そして何よりも… (2019/8/2 22:49:29) |
マツリ・ハン | > | 彼女との関係を完全に断ち切ってしまいたくて堪らなかったんだ。 (2019/8/2 22:49:43) |
マツリ・ハン | > | 私の切った髪は、風に吹かれて何処かに飛んで行ってしまった。 (2019/8/2 22:50:33) |
マツリ・ハン | > | いつのまにか、私はナイフを落として、笑いながら泣いていた。 (2019/8/2 22:50:58) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/2 22:51:01) |
マツリ・ハン | > | 「お前なんか、大嫌いだ。」 (2019/8/2 22:51:06) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/2 22:51:10) |
マツリ・ハン | > | 【end】 (2019/8/2 22:51:14) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/2 22:51:22) |
マツリ・ハン | > | これからジョイスがターニャちゃんとか家族と生きて自分を取り戻していけるといいんだけどなあ…(( (2019/8/2 22:52:07) |
マツリ・ハン | > | 多分この話は今から2年くらい後の話だと思ってます…つまり2年後のジョイスはボブ(((え (2019/8/2 22:53:09) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが退室しました。 (2019/8/2 22:53:12) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが入室しました♪ (2019/8/3 22:16:20) |
マツリ・ハン | > | 【恋してるだなんて言わないで】 (2019/8/3 22:18:42) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/3 22:18:45) |
マツリ・ハン | > | 「・・・。」 (2019/8/3 22:22:17) |
マツリ・ハン | > | ガチャ… (2019/8/3 22:22:31) |
マツリ・ハン | > | 「…あ、もしもし。」 (2019/8/3 22:22:43) |
マツリ・ハン | > | 「まあ、マリー!どうしたの?」 (2019/8/3 22:23:08) |
マツリ・ハン | > | 「…その、聞きたい事があって。」 (2019/8/3 22:23:23) |
マツリ・ハン | > | 「聞きたい事…?何かしら?」 (2019/8/3 22:23:37) |
マツリ・ハン | > | 「・・・その (2019/8/3 22:23:48) |
マツリ・ハン | > | 恩人にあげるプレゼントって、何が良いんでしょうか…。」 (2019/8/3 22:24:40) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/3 22:24:43) |
マツリ・ハン | > | あれは、数日前の事だった。 (2019/8/3 22:27:27) |
マツリ・ハン | > | その日は、店の花束用のリボンを買いに行っていた。 (2019/8/3 22:32:11) |
マツリ・ハン | > | そのリボンはミルのお気に入りのリボンだったので、折角なので3個買ってきた。 (2019/8/3 22:35:02) |
マツリ・ハン | > | 私は人と接するのが本当は苦手な人間だった。 (2019/8/3 22:38:12) |
マツリ・ハン | > | いつもは無表情のまま避けるようにしているけど、本当は、まあ俗に言う「コミュ障」みたいなもので。 (2019/8/3 22:42:06) |
マツリ・ハン | > | そもそも家族以外の人を信じるのが苦手だったし、そのこともあって私は出かけた後の帰り道は人に会わぬように早足で帰っていたつもりだった。 (2019/8/3 22:43:01) |
マツリ・ハン | > | ………それなのに (2019/8/3 22:45:36) |
マツリ・ハン | > | 「………あの…通していただけません?」 (2019/8/3 22:47:38) |
マツリ・ハン | > | 「嫌だね、嬢ちゃんさっき俺の店から物盗んだだろ〜?」 (2019/8/3 22:49:18) |
マツリ・ハン | > | ……変な男性に捕まってしまった。 (2019/8/3 22:49:29) |
マツリ・ハン | > | 正直、こういうのは本当に不愉快だ。 (2019/8/3 22:49:59) |
マツリ・ハン | > | …でも私は、その日に限って、フォークを忘れてしまっていた。 (2019/8/3 22:50:17) |
マツリ・ハン | > | 「誰が貴方の店の売り物なんかを盗むもんですか。言いがかりをつけるような人から買いたいものはありませんわ。」 (2019/8/3 22:50:49) |
マツリ・ハン | > | 私の声には怒りの感情が混じっていた。多分、その時はいつもより高い声が出ていたと思う。 (2019/8/3 22:51:38) |
マツリ・ハン | > | __しかし、男に殴られると思っていたのに、何故かその男は笑った。 (2019/8/3 22:53:22) |
マツリ・ハン | > | そして、私の左腕を強く掴んできたのだ。 (2019/8/3 22:53:45) |
マツリ・ハン | > | 「いッ……」 (2019/8/3 22:55:21) |
マツリ・ハン | > | あまりにも握る力が強かったので、思わず声が出てしまった。 (2019/8/3 22:55:42) |
マツリ・ハン | > | ……いつもならこんなの振り解けるはずなのに… (2019/8/3 22:56:01) |
マツリ・ハン | > | でも、何故かその時は体が言う事を聞かなかった。 (2019/8/3 22:56:14) |
マツリ・ハン | > | ただ、男の目を見ながら震えるだけだった。 (2019/8/3 22:56:44) |
マツリ・ハン | > | 「嬢ちゃん、アンタ中々良い性格してんじゃねえかぁ……強気な女は嫌いじゃねぇぜ?」 (2019/8/3 22:58:10) |
マツリ・ハン | > | 「(……なんでこんな……怖い顔してるんだろう、この人………)」 (2019/8/3 22:58:40) |
マツリ・ハン | > | 男の目は怪しさに満ちていた。 (2019/8/3 22:59:21) |
マツリ・ハン | > | それが私にとって本当に怖くて堪らなかった。 (2019/8/3 22:59:33) |
マツリ・ハン | > | 「……!やめッ…」 (2019/8/3 23:00:34) |
マツリ・ハン | > | 両腕をつかまれそうになり、声を荒げようとした時だった。 (2019/8/3 23:01:00) |
マツリ・ハン | > | ガンッッッ!!! (2019/8/3 23:02:28) |
マツリ・ハン | > | 「………え」 (2019/8/3 23:02:55) |
マツリ・ハン | > | いきなり大きな金属音が聞こえたので、思わず反射的に瞑っていた目を開けた。 (2019/8/3 23:03:33) |
マツリ・ハン | > | すると、いつのまにか左腕は自由の身となっていて、男性は自分の目の前に気絶して倒れていた。 (2019/8/3 23:04:03) |
マツリ・ハン | > | 「(……もしかして、お姉ちゃんが)」 (2019/8/3 23:04:22) |
マツリ・ハン | > | 「…大丈夫か。」 (2019/8/3 23:04:51) |
マツリ・ハン | > | 「えっ」 (2019/8/3 23:04:57) |
マツリ・ハン | > | ………お姉ちゃんじゃない… (2019/8/3 23:05:11) |
マツリ・ハン | > | 誰だ、この人。 (2019/8/3 23:05:16) |
マツリ・ハン | > | いや、私が外にあまりでないから、知らないだけかもしれないけど…… (2019/8/3 23:05:33) |
マツリ・ハン | > | 「…ああ、僕は自衛隊だ。こいつは死なせてはいないから安心しろ。」 (2019/8/3 23:09:52) |
マツリ・ハン | > | ガスマスクを付けたその人は、目の前に倒れている男性を指差しながら言った。 (2019/8/3 23:10:22) |
マツリ・ハン | > | 「……その (2019/8/3 23:11:26) |
マツリ・ハン | > | ありがとうございます。本当に、危ないところだったので…」 (2019/8/3 23:12:20) |
マツリ・ハン | > | 礼はしっかり言っておかないとと思ったので言ったけれど、表情はやっぱり硬いままだったと思う。生憎、私は涙腺も全く緩くないのだ。 (2019/8/3 23:13:57) |
マツリ・ハン | > | 「ああ………じゃ。こいつは連れて行く。」 (2019/8/3 23:15:05) |
マツリ・ハン | > | そういうと、軽々と片手で170cm位の男性を持ち上げた。 (2019/8/3 23:15:34) |
マツリ・ハン | > | ミルみたいな人だな……と思った所でリボンのことを思い出した。 (2019/8/3 23:16:39) |
マツリ・ハン | > | 「……その、お礼は後日、ちゃんとします。本当にありがとうございました。」 (2019/8/3 23:17:07) |
マツリ・ハン | > | 笑顔を作るのに失敗したまま、私はお辞儀をして家へ向かって歩いていった。 (2019/8/3 23:17:32) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが退室しました。 (2019/8/3 23:17:39) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが入室しました♪ (2019/8/6 20:45:03) |
マツリ・ハン | > | 【アテマリ(マフィアパロ)】 (2019/8/6 20:45:19) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/6 20:45:50) |
マツリ・ハン | > | その女の名前は、アーテルといった。 (2019/8/6 20:46:32) |
マツリ・ハン | > | アーテルはマフィアの一員で、強力な人物の1人だった。 (2019/8/6 20:47:52) |
マツリ・ハン | > | だから、彼女は幹部によく依頼を任されていた。 (2019/8/6 20:48:35) |
マツリ・ハン | > | 「………でもなあ…なんなんだよ今回の依頼……」 (2019/8/6 20:49:41) |
マツリ・ハン | > | アーテルは自分が幹部に言われたことを思い出す。 (2019/8/6 20:49:57) |
マツリ・ハン | > | 「(………最近現れた1人の少女を捕獲するって………どんな依頼だよ。捕まえて殺すってか?)」 (2019/8/6 20:52:49) |
マツリ・ハン | > | 少女っていってもなぁ……何才くらいかもわからねえし (2019/8/6 20:55:13) |
マツリ・ハン | > | そう思いながら、アーテルは右手で自分の後頭部をかく。 (2019/8/6 20:55:43) |
マツリ・ハン | > | 与えられた少女の特徴は三つだった。 (2019/8/6 20:56:06) |
マツリ・ハン | > | 一つ、茶髪で背が低いこと。 (2019/8/6 20:56:28) |
マツリ・ハン | > | 二つ、常時能力は持っていないこと。 (2019/8/6 20:56:52) |
マツリ・ハン | > | 三つ、しかし人を超えた戦闘力を持っていること。 (2019/8/6 20:57:12) |
マツリ・ハン | > | 「(……二つ目と三つ目って戦わなきゃ分かんないじゃねえかよ!!)」 (2019/8/6 20:58:27) |
マツリ・ハン | > | …それほど強いのか…、と思いながら、少女の姿を想像する。 (2019/8/6 20:59:10) |
マツリ・ハン | > | 顔に傷がついていて、少し汚れてて…一人で行動してるんだし、まあ可愛いとは程遠い姿なんだろう。 (2019/8/6 21:00:25) |
マツリ・ハン | > | 「(……にしても、ここら辺に住処があるって聞いたけど….いなくないか。)」 (2019/8/6 21:01:21) |
マツリ・ハン | > | アーテルが周りを見渡しても、そこに広がっているのは殺風景な外国風の街だった。 (2019/8/6 21:02:02) |
マツリ・ハン | > | 人影なんか一つもない。聞こえてくるのは、自分の足音と強い風の音だけだ。 (2019/8/6 21:02:57) |
マツリ・ハン | > | 「(……一体どこに (2019/8/6 21:03:38) |
マツリ・ハン | > | その時だった。 (2019/8/6 21:03:47) |
マツリ・ハン | > | 遠くから石が崩れる音がした。 (2019/8/6 21:04:45) |
マツリ・ハン | > | その音はだんだん近づいてくる。 (2019/8/6 21:04:53) |
マツリ・ハン | > | 風向きも、だんだん怪しくなってきた。 (2019/8/6 21:05:48) |
マツリ・ハン | > | 「(………きたか。)」 (2019/8/6 21:05:55) |
マツリ・ハン | > | アーテルは、音が聞こえる方向に向けて銃を構える。 (2019/8/6 21:06:13) |
マツリ・ハン | > | すると、その方向にあった建物の裏側から、例の少女らしき人物が現れた。 (2019/8/6 21:08:19) |
マツリ・ハン | > | 少女は、その建物の屋根の上に立って、アーテルの方を冷血な目で見下ろしている。 (2019/8/6 21:09:04) |
マツリ・ハン | > | しかし、その少女の姿は、アーテルが予想していたものとは全く違った。 (2019/8/6 21:09:29) |
マツリ・ハン | > | 茶髪の長いさらさらした髪を白と茶色のリボンで二つに結い、肌は雪のように白かった。 (2019/8/6 21:11:16) |
マツリ・ハン | > | 白い布を羽織り、茶色のふんわりしたスカートをはいた、小柄な少女。 (2019/8/6 21:12:31) |
マツリ・ハン | > | アーテルは少しの間目を丸くしていた。 (2019/8/6 21:13:12) |
マツリ・ハン | > | しかし、少女の冷ややかな高い声で我に返った。 (2019/8/6 21:13:47) |
マツリ・ハン | > | 「マフィアの人間が私の何の用ですか。ここは私の場所です。今すぐ武器を捨てて立ち去りなさい。」 (2019/8/6 21:14:56) |
マツリ・ハン | > | (私に何の用ですかだよ…(() (2019/8/6 21:15:08) |
マツリ・ハン | > | 「そういうわけにもいかないんだよ。お前が最近うちの連中に怪我を負わせたことが騒ぎになってんだ。 (2019/8/6 21:17:03) |
マツリ・ハン | > | 大人しくついてきてもらう。」 (2019/8/6 21:17:31) |
マツリ・ハン | > | アーテルがそう言うと、少女は横を向いて小さくため息をついた。 (2019/8/6 21:18:16) |
マツリ・ハン | > | 「………あなたたちの所の人達は侵入者同然でした。急に来たと思えばいきなり攻撃してきて………。」 (2019/8/6 21:23:57) |
マツリ・ハン | > | 少女は、再び氷のように冷たい表情でこちらを向く。 (2019/8/6 21:25:45) |
マツリ・ハン | > | 「(……結局こいつと戦うのかよ…)」 (2019/8/6 21:27:16) |
マツリ・ハン | > | 「そちらの人間も無差別に私を襲ったんですから、借りは返さなければなりません。」 (2019/8/6 21:29:07) |
マツリ・ハン | > | 「………早く終わらせるか。」 (2019/8/6 21:29:32) |
マツリ・ハン | > | アーテルは、少女に向けて銃弾を放った。 (2019/8/6 21:30:13) |
マツリ・ハン | > | しかしその少女は、無能力の一般人だとは思えない速さでこちらへ向かってくる。 (2019/8/6 21:31:48) |
マツリ・ハン | > | そして、手に持っていた錆びた鉄パイプを思いっきりこちらに振りかざしてきた。 (2019/8/6 21:34:22) |
マツリ・ハン | > | 「危なッ……」 (2019/8/6 21:34:30) |
マツリ・ハン | > | アーテルはその速さに驚き少し体勢を崩したが、攻撃を避けてすぐに体勢を立て直した。 (2019/8/6 21:35:03) |
マツリ・ハン | > | しかし、少女は容赦なくアーテルの方へ攻撃を仕掛ける。 (2019/8/6 21:36:02) |
マツリ・ハン | > | その時の少女の顔は、まだ未成年とは思えないほど、希望を失った人形のような顔をしていた。 (2019/8/6 21:36:39) |
マツリ・ハン | > | アーテルは銃を撃ちながら、その顔を見ていた。 (2019/8/6 21:41:03) |
マツリ・ハン | > | __そして、アーテルは行動に出た。 (2019/8/6 21:42:19) |
マツリ・ハン | > | ダッ (2019/8/6 21:44:38) |
マツリ・ハン | > | 「………捕まえました。これで身動きは取れないでしょう。」 (2019/8/6 21:44:58) |
マツリ・ハン | > | 「・・・ (2019/8/6 21:48:43) |
マツリ・ハン | > | 身動きが''取れなくなる''のはそっちだろうがな。」 (2019/8/6 21:49:03) |
マツリ・ハン | > | 「は?………何を言」 (2019/8/6 21:50:16) |
マツリ・ハン | > | ビリッ_ (2019/8/6 21:51:25) |
マツリ・ハン | > | 「!?」 (2019/8/6 21:51:34) |
おしらせ | > | 無言時間が20分を超えたため、マツリ・ハンさんが自動退室しました。 (2019/8/6 22:16:00) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが入室しました♪ (2019/8/6 23:32:50) |
マツリ・ハン | > | (宿題してた…(() (2019/8/6 23:33:00) |
マツリ・ハン | > | 少女は気を失い、アーテルの方へ倒れかけた。 (2019/8/6 23:33:52) |
マツリ・ハン | > | アーテルが倒れかかってきた少女を抑え、そのまま背中に背負った。 (2019/8/6 23:35:22) |
マツリ・ハン | > | やっぱりあの肌白さや小柄な姿から予想してはいたけれど、とても軽かった。 (2019/8/6 23:35:49) |
マツリ・ハン | > | 「(……スタンガン、隠し持っておいて良かった。)」 (2019/8/6 23:36:10) |
マツリ・ハン | > | アーテルは少女をおぶりながら歩き、心の底から安堵のため息をついた。 (2019/8/6 23:36:59) |
マツリ・ハン | > | そして、チラッと自分の背中におぶられている少女の方を見た。 (2019/8/6 23:37:34) |
マツリ・ハン | > | 「(………本当に、予想してた感じのやつとは真逆だな。寝てると本当どっかの人形にしか見えないし。)」 (2019/8/6 23:39:00) |
マツリ・ハン | > | 少女の睫毛は少し色素が薄く、それも人形のように長い睫毛だった。 (2019/8/6 23:40:16) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/6 23:41:35) |
マツリ・ハン | > | そのままアーテルは、少女を背負いながら裏道を通ってアジトへと帰ってきた。 (2019/8/6 23:42:24) |
マツリ・ハン | > | 少女はアジトに着くと、ある部屋に移動させられた。それもアーテルが担当することとなった。 (2019/8/6 23:43:10) |
マツリ・ハン | > | 部屋に着くと、少女は病院にあるようなベッドに寝かせられた。 (2019/8/6 23:44:15) |
マツリ・ハン | > | その時、アーテルはあることに気づいた。 (2019/8/6 23:44:34) |
マツリ・ハン | > | 「(………なんだ、この首の模様。)」 (2019/8/6 23:44:46) |
マツリ・ハン | > | 首の左の方に、赤紫色の線の模様がついていた。 (2019/8/6 23:59:27) |
マツリ・ハン | > | (一旦終わろう)(( (2019/8/6 23:59:49) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが退室しました。 (2019/8/6 23:59:51) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが入室しました♪ (2019/8/7 09:11:18) |
マツリ・ハン | > | アーテルは、少女が寝かせられたベッドの横にある机に、紙が何枚か置かれているのを見つけた。 (2019/8/7 09:12:07) |
マツリ・ハン | > | それを、彼女は手に取り、一枚ずつ目を通してみた。 (2019/8/7 09:12:54) |
マツリ・ハン | > | その紙は、少女についてのことが書かれていた。 (2019/8/7 09:13:15) |
マツリ・ハン | > | 少女の名前は、ローズマリー・メイというらしい。年齢欄には「19」と記されていた。 (2019/8/7 09:15:32) |
マツリ・ハン | > | そして、ただの人間ではなかった。 (2019/8/7 09:17:03) |
マツリ・ハン | > | 「(…陶器族?なんだそれ。)」 (2019/8/7 09:17:13) |
マツリ・ハン | > | アーテルは、じゃあこの肌の白さもあの首の模様も、それ特有の何かなのか?と考えた。 (2019/8/7 09:18:03) |
マツリ・ハン | > | そしてもう一つ、アーテルには気になることがあった。 (2019/8/7 09:19:54) |
マツリ・ハン | > | 少女は、二人の姉と1人の実妹がいるらしい。 (2019/8/7 09:20:30) |
マツリ・ハン | > | (待ってミスった。まだこの時ひとりの姉だった。うん。(() (2019/8/7 09:21:03) |
マツリ・ハン | > | しかし、妹は別の組織に連れて行かれ、姉もどこにいるかは分かっていないらしい。 (2019/8/7 09:22:07) |
マツリ・ハン | > | 「(……そういえば)」 (2019/8/7 09:22:23) |
マツリ・ハン | > | アーテルは、出会った時の少女の姿について思い出した。 (2019/8/7 09:24:14) |
マツリ・ハン | > | 「(1人で行動して暮らしてる女って割には綺麗な身なりしてたし…………目の光がなかったのもそのせいか。)」 (2019/8/7 09:25:02) |
マツリ・ハン | > | そう思いながら、チラッと少女に目をやる。 (2019/8/7 09:26:55) |
マツリ・ハン | > | 「うおっ!?」 (2019/8/7 09:27:01) |
マツリ・ハン | > | 「・・・」 (2019/8/7 09:27:10) |
マツリ・ハン | > | 少女が大きな青い目を開けて、こちらを見ていた。 (2019/8/7 09:27:31) |
マツリ・ハン | > | その大きな目に吸い込まれそうな気がして、思わずアーテルは目を逸らした。 (2019/8/7 09:28:20) |
マツリ・ハン | > | 「……私を殺すつもりですか。」 (2019/8/7 09:28:39) |
マツリ・ハン | > | 私はその言葉を聞いて少し戸惑った。 (2019/8/7 09:29:05) |
マツリ・ハン | > | (私じゃあないよ!!!!!!((() (2019/8/7 09:29:22) |
マツリ・ハン | > | …でも、なんで未成年の1人で行動する女を殺そうとするんだ? (2019/8/7 09:29:49) |
マツリ・ハン | > | アーテルは、少女と目を合わせないために紙を出来るだけ集中するようにして見ながら、溜息交じりに返事をした。 (2019/8/7 09:31:15) |
マツリ・ハン | > | 「……それは幹部の指示だ。僕にはなんとも言えない。」 (2019/8/7 09:33:06) |
マツリ・ハン | > | 「………屈辱です。私もマフィアに捕まってしまうだなんて。」 (2019/8/7 09:34:04) |
マツリ・ハン | > | 「………ああ、妹か。」 (2019/8/7 09:35:45) |
マツリ・ハン | > | 「!?なんでそれをッ…」 (2019/8/7 09:36:07) |
マツリ・ハン | > | 少女は上半身を起こし、青ざめた顔でアーテルに問いた。 (2019/8/7 09:37:03) |
マツリ・ハン | > | 「勘違いするな。…僕は今この紙に書いてあることを見ただけだ。」 (2019/8/7 09:37:43) |
マツリ・ハン | > | アーテルは少女の方へ向き直し、答える。 (2019/8/7 09:39:52) |
マツリ・ハン | > | 少女はそれを聞くと、「…なんだ。」と小さく言い、私に向けてまた冷たい視線を送ってきた。 (2019/8/7 09:42:20) |
マツリ・ハン | > | (だから「アーテル」だって!!!「私」じゃないって!!!!!(() (2019/8/7 09:42:43) |
マツリ・ハン | > | 「……とにかく、私は絶対に殺されません。マフィアに殺されて終わる人生なんか損しかないですから。」 (2019/8/7 09:44:02) |
マツリ・ハン | > | そういうと、少女は目を逸らしてしまった。 (2019/8/7 09:44:27) |
マツリ・ハン | > | 私が言葉を返そうと口を開いた時、首領に呼ばれてしまった。 (2019/8/7 09:45:29) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/7 09:55:11) |
マツリ・ハン | > | 「……は!?あいつをマフィアにって…なんですかそれ…」 (2019/8/7 09:55:52) |
マツリ・ハン | > | 首領の言葉が予想外すぎて、アーテルは大声でそう言ってしまった。 (2019/8/7 10:03:33) |
マツリ・ハン | > | 「(そもそもあいつはマフィアを毛嫌いしてるし………戦闘能力は確かに高いかもしれないが…)」 (2019/8/7 10:04:01) |
マツリ・ハン | > | (首領誰だか思いつかないな…取り敢えず首領でいいや^^(() (2019/8/7 10:08:18) |
マツリ・ハン | > | 首領「あの子の家族について、紙に書かれてあっただろう?」 (2019/8/7 10:08:41) |
マツリ・ハン | > | 「?……ああ、はい。全て目は通しました。」 (2019/8/7 10:08:57) |
マツリ・ハン | > | 首領「実はだね、あの子の妹を連れ去ったのは子連れ屋を雇ってるあの組織なのだよ。」 (2019/8/7 10:14:12) |
マツリ・ハン | > | あの組織というのは、アーテルが所属するこの組織にとって敵と見なされているマフィアの組織だった。 (2019/8/7 10:14:54) |
マツリ・ハン | > | 「…つまり、妹を救出するためにも…ってことですか。」 (2019/8/7 10:17:22) |
マツリ・ハン | > | 首領は、笑顔でうなずいた。 (2019/8/7 10:17:29) |
マツリ・ハン | > | 「…しかし……あの娘は、マフィアの仕事を毛嫌いしているようでして…」 (2019/8/7 10:18:06) |
マツリ・ハン | > | 首領「ああ、それは大丈夫。妹を守るためなら、あの子はなんでもする子らしいからね。といっても、人を殺すということはあまりさせられないが…」 (2019/8/7 10:19:17) |
マツリ・ハン | > | まあそれもそうか、とアーテルは心の中で少し納得した。 (2019/8/7 10:19:40) |
マツリ・ハン | > | 首領「…ああ、そうそう! (2019/8/7 10:19:46) |
マツリ・ハン | > | 依頼に行くときは、君と一緒に行動してもらうよ。」 (2019/8/7 10:20:12) |
マツリ・ハン | > | 「・・・ (2019/8/7 10:20:16) |
マツリ・ハン | > | ……………え?」 (2019/8/7 10:20:27) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/7 10:20:36) |
マツリ・ハン | > | これが、アーテルと少女_ローズマリーが相棒となった始まりだった。 (2019/8/7 10:21:10) |
マツリ・ハン | > | 【end】 (2019/8/7 10:21:15) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/7 10:21:19) |
マツリ・ハン | > | あふんごめんなさいはなちゃんのアテマリマフィアパロ見てたら妄想がやばかったんです(((( (2019/8/7 10:21:47) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが退室しました。 (2019/8/7 10:21:51) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが入室しました♪ (2019/8/7 14:28:57) |
マツリ・ハン | > | 【ある家族の幸せな話。】 (2019/8/7 14:31:22) |
マツリ・ハン | > | (2019/8/7 14:31:25) |
マツリ・ハン | > | ガラッ (2019/8/7 14:35:07) |
マツリ・ハン | > | 「ただいま〜!」 (2019/8/7 14:35:20) |
マツリ・ハン | > | 玄関の戸が開く音と、1人の男の優しい声が聞こえてきた。 (2019/8/7 14:36:32) |
マツリ・ハン | > | 彼の名前はリーペ。一年前に、半人半鬼の娘、''まつり''と結婚した。 (2019/8/7 14:37:42) |
マツリ・ハン | > | 「あ、おかえr………ちょっアイリス!」 (2019/8/7 14:42:42) |
マツリ・ハン | > | 台所ののれんからエプロンを付けたまつりが出てきた。 (2019/8/7 14:44:15) |
マツリ・ハン | > | その後ろから、すぐにリーペに小さな子が飛びかかってきた。 (2019/8/7 14:44:58) |
マツリ・ハン | > | 「ぱぱ!おかえりなさい!」 (2019/8/7 14:46:18) |
マツリ・ハン | > | ピンクと白のギンガムチェックの可愛いワンピースを着ていて、ふわふわしている金髪を高い位置で三つ編みにしている。 (2019/8/7 14:48:59) |
マツリ・ハン | > | その娘はまさに、2人の娘の''アイリス''だった。 (2019/8/7 14:49:16) |
マツリ・ハン | > | 「ただいま〜っごめんね、パパちょっと帰って来るの遅くなっちゃったね…」 (2019/8/7 14:50:04) |
マツリ・ハン | > | リーペは、自分に抱きついてきた娘の頭を優しく撫でながら言った。 (2019/8/7 14:52:16) |
マツリ・ハン | > | 「ううん!だいじょうぶ!おつかれさまー!」 (2019/8/7 14:53:41) |
マツリ・ハン | > | えへへっ、と無邪気な声で笑う娘の様子を見て、リーペはその可愛さにとても笑顔になった。 (2019/8/7 14:54:28) |
マツリ・ハン | > | 「あっご飯今できたから、すぐ食べれるわよ。どうする?」 (2019/8/7 14:55:43) |
マツリ・ハン | > | 「本当!?じゃあご飯にする!アイリス、行こうねー」 (2019/8/7 14:56:20) |
マツリ・ハン | > | そして、リーペはアイリスを抱きかかえる。 (2019/8/7 14:57:30) |
マツリ・ハン | > | まつりは2人の様子を見てふふっ、と笑った。 (2019/8/7 14:58:09) |
マツリ・ハン | > | 「全く…あんた、私いつもこの質問してるけど、ご飯以外って答えたこと一度もないわよね。」 (2019/8/7 15:00:04) |
マツリ・ハン | > | 「?だって、まつりの料理美味しくて好きだから。」 (2019/8/7 15:01:13) |
マツリ・ハン | > | リーペは笑顔で、嫁の言葉に答える。 (2019/8/7 15:01:48) |
マツリ・ハン | > | 「…そう。」 (2019/8/7 15:03:00) |
マツリ・ハン | > | まつりは目を逸らしながら答えた。なぜなら、彼女はその言葉で赤面していたからだ。 (2019/8/7 15:03:52) |
マツリ・ハン | > | 3年間ずっと一緒にいる夫だが、まだまつりは、この無意識な言葉には慣れていなかった。 (2019/8/7 15:05:14) |
マツリ・ハン | > | 「?まま、おかおあかいよ?」 (2019/8/7 15:06:28) |
マツリ・ハン | > | 「へ?そ、そうかしら…あ、暑いからね!」 (2019/8/7 15:06:57) |
マツリ・ハン | > | 「(……家できた時から、冷房装置作って置いてるんだけどなあ…)」 (2019/8/7 15:09:08) |
マツリ・ハン | > | リーペも、毎回この時に自分の言ったことに気づく。 (2019/8/7 15:10:46) |
マツリ・ハン | > | そして結局両方赤面になって焦るのがいつものことだ。 (2019/8/7 15:24:51) |
マツリ・ハン | > | アイリスは、その様子をリーペの腕の中で「?」という顔をして見るのだ。 (2019/8/7 15:25:32) |
マツリ・ハン | > | 【なんかまとめられたからこれでいいわend】 (2019/8/7 15:25:53) |
おしらせ | > | マツリ・ハンさんが退室しました。 (2019/8/7 15:25:58) |
おしらせ | > | 親馬鹿まつりさんが入室しました♪ (2019/8/8 19:31:57) |
親馬鹿まつり | > | 【あの頃幼かった俺達は】 (2019/8/8 19:33:01) |
親馬鹿まつり | > | (2019/8/8 19:33:17) |
親馬鹿まつり | > | (蓮ミルの10年後の話。子供もいます。だいぶ未来に行きすぎてる((描きたかった) (2019/8/8 19:33:55) |
親馬鹿まつり | > | (2019/8/8 19:33:59) |
親馬鹿まつり | > | 「……母さん?」 (2019/8/8 19:35:05) |
親馬鹿まつり | > | 「この子はね、今日から私達の家族になるんだよ。つまり、ロビンの妹。」 (2019/8/8 19:36:08) |
親馬鹿まつり | > | 蓮の手を握っている小さな少女に、長男のロビンは疑問をしかなかった。 (2019/8/8 19:37:18) |
親馬鹿まつり | > | 今日から、こいつが俺の妹? (2019/8/8 19:37:31) |
親馬鹿まつり | > | 「急なことでごめんな。でも、多分、お前とは仲良くなれると思うんだよ。」 (2019/8/8 19:40:38) |
親馬鹿まつり | > | 蓮が、ロビンの頭を撫でる。 (2019/8/8 19:40:58) |
親馬鹿まつり | > | ロビンは、父の手で撫でられるのがとても好きだった。 (2019/8/8 19:41:14) |
親馬鹿まつり | > | 「……よろしく。」 (2019/8/8 19:41:35) |
親馬鹿まつり | > | 「……」 (2019/8/8 19:42:09) |
親馬鹿まつり | > | ロビンが緊張しながらも、握手しようと少女に手を差し出す。 (2019/8/8 19:42:34) |
親馬鹿まつり | > | 「……うん。」 (2019/8/8 19:43:06) |
親馬鹿まつり | > | 高く、静かな声だった。 (2019/8/8 19:44:06) |
親馬鹿まつり | > | しかも、腕がとても細く、握った手も冷たくて、ロビンは少し驚いた。 (2019/8/8 19:44:49) |
親馬鹿まつり | > | 「(……人形みてえなやつ。)」 (2019/8/8 19:45:10) |
親馬鹿まつり | > | ロビンは、少女に少し違和感を感じた。 (2019/8/8 19:45:54) |
親馬鹿まつり | > | でも、顔立ちは凄くいいし、大人しそうな子だったので、別に嫉妬とか怒りとか_そういう感情は一切ない。 (2019/8/8 19:46:28) |
親馬鹿まつり | > | ロビンという少年は、本当に人思いの性格だった。…その分、負けず嫌いではあるが。 (2019/8/8 19:47:32) |
親馬鹿まつり | > | ------------------------------------------------------------ (2019/8/8 19:47:46) |
親馬鹿まつり | > | 少女が新たに加わった食卓に、少女は少し緊張していたようだった。 (2019/8/8 19:49:42) |
親馬鹿まつり | > | 一方、ロビンは全く緊張しておらず、自分の好きな母の料理をもぐもぐ食べていた。 (2019/8/8 19:50:11) |
親馬鹿まつり | > | その後、ロビンは自室に戻り、寝転がっていた。 (2019/8/8 19:52:41) |
親馬鹿まつり | > | すると、扉が「キィ…」と音を立てて開き、見ると少女が新しい服を着て立っていた。 (2019/8/8 19:53:28) |
親馬鹿まつり | > | 「…着替えてきたのか。」 (2019/8/8 19:53:56) |
親馬鹿まつり | > | 「うん。」 (2019/8/8 19:54:21) |
親馬鹿まつり | > | ロビンは起き上がり、少女の方に近づく。 (2019/8/8 19:55:02) |
親馬鹿まつり | > | そして、少女の頭を撫でてやろうとした。 (2019/8/8 19:55:15) |
親馬鹿まつり | > | ………すると、少女は驚くことに、頭を撫でてやろうとするのを避けた。 (2019/8/8 19:55:49) |
親馬鹿まつり | > | 「は?……あ、嫌だったか?」 (2019/8/8 19:56:11) |
親馬鹿まつり | > | 少女は、ロビンの後ろにあるベッドの方に進む。 (2019/8/8 19:56:39) |
親馬鹿まつり | > | そして立ち止まり、ロビンの方に振り向き、大きな青い目でそっちを見た。 (2019/8/8 19:57:06) |
親馬鹿まつり | > | 「……12。」 (2019/8/8 19:57:38) |
親馬鹿まつり | > | 「は?」 (2019/8/8 19:58:17) |
親馬鹿まつり | > | 突然の少女の言葉に、ロビンは頭の上に「?」を浮かべている。 (2019/8/8 19:59:00) |
親馬鹿まつり | > | 少女は、無表情のまままた口を開ける。 (2019/8/8 20:00:02) |
親馬鹿まつり | > | 「……僕が12歳だってことだよ。君と同い年。」 (2019/8/8 20:00:50) |
親馬鹿まつり | > | ロビンは困惑した。だって、まだ自分の年齢も話していないんだから。 (2019/8/8 20:02:13) |
親馬鹿まつり | > | 「……君の写真とか、姿とか。全部見ていて12歳だって推測した。違ったかな。」 (2019/8/8 20:02:52) |
親馬鹿まつり | > | 「…は?お前、それでわかったの?」 (2019/8/8 20:03:50) |
親馬鹿まつり | > | こいつ、相当頭がキレるやつだ。ロビンはそう悟った。 (2019/8/8 20:04:16) |
親馬鹿まつり | > | 「…じゃあ、俺とお前は…」 (2019/8/8 20:04:51) |
親馬鹿まつり | > | 「クロエでいい。」 (2019/8/8 20:05:01) |
親馬鹿まつり | > | 「え、あー…………じゃあクロエ。お前とは双子みたいな関係になるってことか?」 (2019/8/8 20:06:23) |
親馬鹿まつり | > | 「……別にどっちでも良い。ただ君に頭を撫でられるのが嫌だった。」 (2019/8/8 20:06:55) |
親馬鹿まつり | > | 「…あぁ…?(汗)」 (2019/8/8 20:09:00) |
親馬鹿まつり | > | ロビンは、クロエの発言に中々ついていけなくて、混乱していた。 (2019/8/8 20:09:26) |
親馬鹿まつり | > | ロビンは、本当のことを言うと、悪く言えばいわゆる脳筋ゴリラ」みたいなやつだった。 (2019/8/8 20:10:36) |
親馬鹿まつり | > | 父と母に似てとても強かったのは確かだが、あまり考えるのは好きな方ではない。つまり、考えるより先に行動する子だった。 (2019/8/8 20:11:15) |
親馬鹿まつり | > | 「…ああ、一応言うけど。」 (2019/8/8 20:12:53) |
親馬鹿まつり | > | クロエは、自分の横髪をいじりながら言葉を続ける。 (2019/8/8 20:13:28) |
親馬鹿まつり | > | 「私、今の家族を''家族''って認識できる日は、最悪の場合来ないと思う。」 (2019/8/8 20:14:16) |
親馬鹿まつり | > | 「はあ?…もしかしてお前、あまり慣れてない?」 (2019/8/8 20:16:19) |
親馬鹿まつり | > | クロエはロビンの質問を聞くと、横を向いて溜息をついた。 (2019/8/8 20:16:39) |
親馬鹿まつり | > | そして、横を向いたまま、口を開けた。 (2019/8/8 20:16:59) |
親馬鹿まつり | > | 「……悪いけど、僕、普通の人間じゃないから。」 (2019/8/8 20:18:00) |
親馬鹿まつり | > | 母のミルの声が聞こえたので、ロビンはとりあえず下に降りようとした。 (2019/8/8 20:19:23) |
親馬鹿まつり | > | 「…おい、お前も来るんだよ。」 (2019/8/8 20:19:37) |
親馬鹿まつり | > | ロビンがクロエの手を掴んで連れて行こうとする。 (2019/8/8 20:20:05) |
親馬鹿まつり | > | 「…ッ」 (2019/8/8 20:20:49) |
親馬鹿まつり | > | ロビンがクロエの方を見ると、クロエが少し焦った表情をしたと思えば、握った手が少し震えていた。 (2019/8/8 20:21:23) |
親馬鹿まつり | > | 「(………ああ、こいつ…)」 (2019/8/8 20:22:35) |
親馬鹿まつり | > | すると、ロビンは少し手を握る力を弱くした。 (2019/8/8 20:24:07) |
親馬鹿まつり | > | 「そんな怖がらなくても平気だ。」 (2019/8/8 20:24:40) |
親馬鹿まつり | > | クロエはその言葉を聞くと、きょとんとした顔をした。 (2019/8/8 20:25:00) |
親馬鹿まつり | > | すると、またさっきの表情に戻った。 (2019/8/8 20:26:06) |
親馬鹿まつり | > | 「……君、12の男の割には、大人びすぎているよ。」 (2019/8/8 20:26:39) |
親馬鹿まつり | > | ロビンは、クロエの言葉の意味がわからなかった。 (2019/8/8 20:27:06) |
親馬鹿まつり | > | 「はあ?お前の方がどっちかっていうと大人だろ。」 (2019/8/8 20:27:47) |
親馬鹿まつり | > | ロビンは、言葉を発した後に、クロエの顔を少し良く見てみた。 (2019/8/8 20:28:41) |
親馬鹿まつり | > | 「(………なんかこいつ…靄がかった感じがすんだよなぁ。…そういうタイプのやつが一番合わないんだよなぁ……。)」 (2019/8/8 20:29:29) |
親馬鹿まつり | > | クロエがロビンが自分の顔を見ているのに気づく いた。 (2019/8/8 20:29:53) |
親馬鹿まつり | > | (気づいた!!!!(() (2019/8/8 20:29:57) |
親馬鹿まつり | > | 「…………身長は小さいみたいだけど?」 (2019/8/8 20:31:45) |
親馬鹿まつり | > | 「!?なっお前ッ」 (2019/8/8 20:32:02) |
親馬鹿まつり | > | 「ロビン、早く寝巻き持って行っちゃいなさい。」 (2019/8/8 20:32:41) |
親馬鹿まつり | > | 母が一階から呼ぶ声に、ロビンは自分の反論を遮られてしまった。 (2019/8/8 20:33:13) |
親馬鹿まつり | > | 「ほら、早く行こ。」 (2019/8/8 20:33:37) |
親馬鹿まつり | > | その時、クロエは少し微笑みを浮かべた。 (2019/8/8 20:34:53) |
親馬鹿まつり | > | ロビンはそれに少し焦った。クロエに対しての第一印象は、「生意気だけど不思議な''妹''」というものになった。 (2019/8/8 20:36:09) |
親馬鹿まつり | > | まだクロエは、その時は「分からない男」としか思っていなかったが。 (2019/8/8 20:37:23) |
親馬鹿まつり | > | (2019/8/8 20:37:49) |
親馬鹿まつり | > | (2019/8/8 20:37:53) |
親馬鹿まつり | > | それから、七ヶ月くらいの月日が経った。 (2019/8/8 20:38:17) |
親馬鹿まつり | > | 「クロエ手前ッまた腕に手前の名前書いただろ!!!!」 (2019/8/8 20:39:48) |
親馬鹿まつり | > | 「水性なんだからいいでしょーちょっとした嫌がらせ。」 (2019/8/8 20:40:16) |
親馬鹿まつり | > | あれからの二人の関係は、よく喧嘩をする仲に発展していた。 (2019/8/8 20:41:06) |
親馬鹿まつり | > | 周りからは「喧嘩するほど仲が良い」と思われていたので、仲が良い兄妹のように思われていた。 (2019/8/8 20:41:40) |
親馬鹿まつり | > | 「……本当手前は、頭キれるやつだしよ……本当に同い年なのかっつ不安になるくらいイラつく…」 (2019/8/8 20:43:55) |
親馬鹿まつり | > | ロビンが、頭を書きながら何気なくいつものように言った一言。 (2019/8/8 20:44:27) |
親馬鹿まつり | > | その言葉にクロエが、いきなり立ち止まった。 (2019/8/8 20:45:14) |
親馬鹿まつり | > | 「…?おいクロエ。どうした?」 (2019/8/8 20:45:34) |
親馬鹿まつり | > | ロビンが異変に気付き、クロエにそう聞く。 (2019/8/8 20:45:50) |
親馬鹿まつり | > | 「………うん、僕は本当に12歳だよ。 (2019/8/8 20:46:19) |
親馬鹿まつり | > | 僕は、生まれる前から記憶があるから。''胎内記憶''ってやつ。」 (2019/8/8 20:46:45) |
親馬鹿まつり | > | ロビンは、その言葉に対し何も喋られなかった。 (2019/8/8 20:50:55) |
親馬鹿まつり | > | その時のクロエの顔が、あまりにも暗く感じたのだ。 (2019/8/8 20:51:08) |
親馬鹿まつり | > | クロエは微笑みを浮かべながらも、目は下を向いていて、またロビンが思う''靄''がかった顔になっていた。 (2019/8/8 20:52:33) |
親馬鹿まつり | > | それも…その靄はいつもより多いように感じられた。 (2019/8/8 20:53:47) |
親馬鹿まつり | > | 「…今のパパとママは、本当に良い人だよ。いつも僕に優しい言葉をかけてくれる。 (2019/8/8 20:55:05) |
親馬鹿まつり | > | それは君だって一緒だよ。いつも僕とこうやって話してくれるから…まあその性格はあまり好きじゃないけれど。」 (2019/8/8 20:55:53) |
親馬鹿まつり | > | クロエは少し笑おうとしたが、それはうまくいかなかった。 (2019/8/8 20:56:32) |
親馬鹿まつり | > | クロエはそのまま言葉を続ける。 (2019/8/8 20:57:23) |
親馬鹿まつり | > | 「…でもね…元々の母親のお腹にいる時からの記憶なんて、全く良いもんじゃなかったんだよ。 (2019/8/8 21:00:19) |
親馬鹿まつり | > | 『子供なんていらなかった。』『あなたのせいで』『消えてしまえ』…一語一句全て覚えているよ。 (2019/8/8 21:01:47) |
親馬鹿まつり | > | だからなんだろうね………こんなに僕が人を信じられなくなったのは。」 (2019/8/8 21:03:48) |
親馬鹿まつり | > | それからまたクロエが口を開こうとした時。 (2019/8/8 21:06:07) |
親馬鹿まつり | > | コツッ (2019/8/8 21:08:05) |
親馬鹿まつり | > | 「あだっ…ちょ、ちょっと君何すんの…」 (2019/8/8 21:10:07) |
親馬鹿まつり | > | 「手前が完全に''そっち''に取り込まれちゃあ困るんだよ。頭いい癖に、そういうこと考えちまうから手前は駄目なんだ。」 (2019/8/8 21:11:29) |
親馬鹿まつり | > | クロエはデコピンされた所を押さえたまま、きょとんとした顔をする。 (2019/8/8 21:12:01) |
親馬鹿まつり | > | 「手前が兄って思えねえなら、別に無理しろとは言わねえよ。だから、その代わり、俺は手前をそっちから完全に連れ戻す役になる。 (2019/8/8 21:15:02) |
親馬鹿まつり | > | それでも良いだろ?クロエ。」 (2019/8/8 21:15:23) |
親馬鹿まつり | > | ロビンはいたずらっぽくニヤッとしてみせた。 (2019/8/8 21:16:26) |
親馬鹿まつり | > | すると、クロエは暫くきょとんとしたままだったが、突然吹き出して大きな声で笑った。 (2019/8/8 21:16:45) |
親馬鹿まつり | > | ロビンは大笑いするクロエの姿を見たことがなかったので、とても驚いた。 (2019/8/8 21:18:20) |
親馬鹿まつり | > | そして、自分の言ったことを恥ずかしく感じた。 (2019/8/8 21:18:34) |
親馬鹿まつり | > | 「何笑ってんだよッッ!!俺だって恥ずかしいわ!!!!」 (2019/8/8 21:18:58) |
親馬鹿まつり | > | 顔を赤らめて大きな声で言う。 (2019/8/8 21:20:24) |
親馬鹿まつり | > | 「いやー、ふふっ……君本当面白いね。はー…その役もいいかもしれない。」 (2019/8/8 21:20:55) |
親馬鹿まつり | > | クロエの笑いが落ち着かせると、ロビンの方に再び目を向けた。 (2019/8/8 21:23:01) |
親馬鹿まつり | > | ロビンは、その時ちゃんと気がついた。 (2019/8/8 21:24:19) |
親馬鹿まつり | > | クロエのその笑顔は、心からの微笑みだと。 (2019/8/8 21:24:38) |
親馬鹿まつり | > | その時の彼女には、靄などかかっていなかった。 (2019/8/8 21:24:58) |
親馬鹿まつり | > | (クロエが笑いを落ち着かせるとですね…(() (2019/8/8 21:25:34) |
親馬鹿まつり | > | 「じゃあ、これからの君との関係は…僕には『相棒』って認識させてもらおうかな!」 (2019/8/8 21:26:10) |
親馬鹿まつり | > | (2019/8/8 21:26:23) |
親馬鹿まつり | > | (2019/8/8 21:26:28) |
親馬鹿まつり | > | 「…ってこともあったねえ。」 (2019/8/8 21:26:42) |
親馬鹿まつり | > | 白い豪華なウェディングドレスを着た21歳のクロエが、ニコニコしながら言う。 (2019/8/8 21:28:00) |
親馬鹿まつり | > | 「うるせえな…そんなガキの頃の話してんじゃねえよ。」 (2019/8/8 21:29:28) |
親馬鹿まつり | > | 顔を赤らめながらやれやれと溜息をついて、正装のスーツを着た同年齢のロビンが言った。 (2019/8/8 21:30:47) |
親馬鹿まつり | > | 「すっかり髪もパパみたいになっちゃって。本当の脳筋ゴリラになってしまうんじゃない?」 (2019/8/8 21:32:22) |
親馬鹿まつり | > | 「誰が脳筋ゴリラだ💢俺のことはいいだろーがよ」 (2019/8/8 21:33:46) |
親馬鹿まつり | > | ロビンが言い返すと、クロエは「ふふふっ」と笑った。 (2019/8/8 21:34:07) |
親馬鹿まつり | > | クロエの夫となる、優しい男の姿が向こうに見えた。 (2019/8/8 21:35:15) |
親馬鹿まつり | > | クロエはそれに気づき、男の方へ行こうとした。 (2019/8/8 21:36:22) |
親馬鹿まつり | > | ロビンが笑顔で見送ろうとしたその時、クロエがいきなりロビンの方へ再び振り返った。 (2019/8/8 21:36:45) |
親馬鹿まつり | > | そして… (2019/8/8 21:37:03) |
親馬鹿まつり | > | コツッ (2019/8/8 21:37:27) |
親馬鹿まつり | > | 「!?」 (2019/8/8 21:37:33) |
親馬鹿まつり | > | 「あの時の仕返しだよ。 (2019/8/8 21:39:18) |
親馬鹿まつり | > | 今までありがとう。『お兄ちゃん。』」 (2019/8/8 21:40:13) |
親馬鹿まつり | > | (2019/8/8 21:40:20) |
2019年07月28日 19時03分 ~ 2019年08月08日 21時40分 の過去ログ
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