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「南小井学園」の過去ログ

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2020年11月06日 17時13分 ~ 2023年01月10日 00時06分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

李豪然「……ん、はいはい、わかたわかた。」(奢りじゃなくていい、と予め断ったのには野分なりの考えがあったのだろう。あるいはそう前置きをしないと好きな料理も注文しづらいような性格なのか、いずれにせよ李にとっては、今ここでまともに取り合うだけ無駄だと判断する程度にはどうでもよい事であった。こういうのは会計時が勝負、中国3,000年の歴史をナメてはいけない。ひとたびおごると決めた中国人の圧たるや、気の弱い日本人の中でもさらにぼんやりとした野分先生が耐えられる訳がないと踏んだ。そうして二口、三口、四口。ウーロンハイの残りが3フィンガーと言ったところで、野分の様子を伺うともなく見てみれば、楽しいのか楽しくないのかイマイチ読み取れないのが正直なところだった。もともとこういう鉄仮面なのか、それとも油っぽいものはあまり好きではなかったのだろうか?メニューを片手にとり、ずれた眼鏡を片手で直しながら目を落とす。)   (2020/11/6 17:13:31)

李豪然「んー、そーですね……。野分センセ頼まないなら私頼みますよ、あっ、ラーメンのトッピングが、実は単品で頼めるですよ。見てくたさい、このただの山盛りしてある白髪ネギ。チャーシューと交互食べたら美味しいですよ。どう?枝豆とかでもいいだけど。」(指でメニューを指しながら、またにへっと笑った。次に店員を呼ぶ時は、自分と彼の飲み物も一緒に注文してしまおう、と目配りも忘れずに。)   (2020/11/6 17:13:40)

野分葦矢((三千年ムーブ強~!   (2020/11/6 17:15:09)

李豪然((実際中国人はガチですから   (2020/11/6 17:15:32)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2020/11/6 17:36:13)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2020/11/6 17:37:12)

おしらせ弥栄さんが入室しました♪  (2020/11/6 17:37:42)

弥栄弥栄   (2020/11/6 17:37:47)

おしらせ弥栄さんが退室しました。  (2020/11/6 17:37:55)

おしらせ小野寺さんが入室しました♪  (2020/11/6 17:40:43)

小野寺小野寺   (2020/11/6 17:40:45)

おしらせ小野寺さんが退室しました。  (2020/11/6 17:40:55)

おしらせ小野寺以外さんが入室しました♪  (2020/11/6 17:42:23)

小野寺以外小野寺以外   (2020/11/6 17:42:25)

おしらせ小野寺以外さんが退室しました。  (2020/11/6 17:42:36)

おしらせ引退さんが入室しました♪  (2020/11/6 17:50:09)

引退引退   (2020/11/6 17:50:12)

おしらせ引退さんが退室しました。  (2020/11/6 17:50:20)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2020/11/6 17:57:33)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2020/11/6 17:57:39)

野分葦矢(何だか聞き流されてしまったが、まあ、平気だろう。『分かった』と言ったのだから、言質は取れた。そう考えて誰にともなく一つ頷くと、また餃子を黙々と食べ進める。時折李の様子を窺えば、調子良く酒を減らし続けていた。それを横目に、野分は努めてセーブしながら嗜んでいたものの、最初のペースが響いたのか、結局二人のジョッキはほとんど同量になっていた。……本来ならあの騒がしい李、それに加えて酒の席ということを鑑みれば、野分は彼が少し大人しすぎることに気付いてもいい。が、思った以上に早く酔いが回りそうな現状と、火照る頬の熱さばかりが気にかかって、そこまで考えを及ばせる余裕は既に失われていたらしかった。)   (2020/11/6 18:26:46)

野分葦矢)「あ、へー……いいですね、ネギ。食べたいです」(メニューを眺めながら教えてくれる李に、やや浮ついた口調でそう答える。単純に食の好みもあるが、歳のせいだろうか。味の濃い餃子だけではどうにも酒の進みが早くて困っていた所なのだ。まさに渡りに船。相変わらずの配慮を見せてくれる李が相好を崩せば、自らも口元を綻ばせてから辺りを見回そうとする。手近に店員がいないか確認しようと考えてのことだったが、一瞬、くらりと目眩のようなものに襲われてやめた。平衡感覚のずれとでも言うべきそれは、酩酊の症状に他ならず、にわかに焦りが湧き起こる。野分は自分について、ちょっと飲んだくらいでは顔にも、表情にも、滑舌にも分かりやすく酔いが表れる性質ではない、と知っているだけに。――まだ一杯目だ。緊張していると酔いが回りにくいと聞いたことがあるはずなのに、自分には当てはまらないんだろうか?――覚えた不安は強まるばかりなのに、手持ち無沙汰なせいか、自然とジョッキに唇を付けていた。悪循環だ。……それでも口を潤せば、焦燥感が紛れる気がした。)   (2020/11/6 18:26:52)

野分葦矢((おまたせしましたぁぁ   (2020/11/6 18:27:03)

李豪然((先生wwww   (2020/11/6 18:28:58)

李豪然((やばいじゃんwww   (2020/11/6 18:29:00)

野分葦矢((もう142なんで…   (2020/11/6 18:29:45)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2020/11/6 18:49:16)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、野分葦矢さんが自動退室しました。  (2020/11/6 19:07:57)

おしらせ花葉立夏さんが入室しました♪  (2020/11/7 20:30:11)

花葉立夏((こんばんはっ!!   (2020/11/7 20:30:20)

花葉立夏((顔出しに来ました~、!   (2020/11/7 20:31:00)

花葉立夏((今秋もバタバタしてましてなかなか長居も顔出しも出来ていなかったけど皆さまお元気ですか??   (2020/11/7 20:32:41)

花葉立夏((最近はぐんっと寒くなって布団から抜けるのが難しくなってきましたね...   (2020/11/7 20:33:59)

花葉立夏((またみんなに会えて成りできるといいな~!!   (2020/11/7 20:34:59)

花葉立夏((今は誰も覗いていないみたいなのでまた来ます~!!   (2020/11/7 20:35:45)

おしらせ花葉立夏さんが退室しました。  (2020/11/7 20:35:53)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2020/11/9 15:36:32)

李豪然((立夏ちゃんだ!!十勝です!!   (2020/11/9 15:36:40)

李豪然((さて、りーのわ返信お待たせしてごめんなさいっかきま~す   (2020/11/9 15:36:52)

李豪然((あ!ダイスふってなかった   (2020/11/9 15:38:02)

李豪然1d100 → (88) = 88  (2020/11/9 15:38:09)

李豪然((アッ・・・   (2020/11/9 15:38:13)

李豪然((160ですね、後40で撃沈します!   (2020/11/9 15:38:39)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2020/11/9 16:18:37)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2020/11/9 16:19:50)

李豪然「OK、じゃ、たのみましょ。すみません、トッピングのネギとチャーシューくたさい!あと烏龍ハイと、同じのでいいですか?…ビールね!」(ほとんど形だけ野分に断ってから店員に注文を通し、ぐいぐいと残りを飲み干した。まだ話という話もしておらず、つまみをどうするかという相談しかしてないのに、餃子とおあずけにしたせいか、あっという間に一杯目が空になった。ものの数分、といったところだろうか。ましてや今日はヤケに焼酎が濃かった。この調子で行くと、酔っ払ってしまうかも……)「……野分センセ~、ねぇ~。ところて~。………あなた彼女とかいるの?」(……否。もう遅かった。)   (2020/11/9 16:24:02)

李豪然「待ってね!当ってるよ、いないでしょう?いつも、あなたSmartPhoneとかいじってる様子ない、不不不不、なんとなくたけどね。いくつたっけ?32?結婚願望ないの?老師~。ねぇ~?」(先程までの様子とは打って変わって、片膝をつきながらずかずかと彼のプライベートを土足で、いや赤兎馬で駆けるかのごとく蹂躙し始める。その顔は心底気持ちよさそうに、頬はぽやっと桃色に染まっていた。そして、注文したものが運ばれてくるとしゃっきり背筋をのばして。)「あいっ!ビールきたよセンセ、謝謝~。」(ごくごくっ、喉を鳴らしてまた、あっと言う間に半分くらい減らしてしまった。)「私彼女いたけど、このまえ中国帰ったら男いた、まあ私も日本で浮気しただから、しょうがないね。でも浮気されるは許せないから、FaceBookで女の子Account作て、その男誘惑したらあっさりオチたよ。哈哈哈哈哈哈哈哈哈~~!!」   (2020/11/9 16:27:40)

李豪然1d100 → (30) = 30  (2020/11/9 16:28:07)

李豪然おおおおおおお!?生き延びたwwww   (2020/11/9 16:28:12)

おしらせ野分葦矢さんが入室しました♪  (2020/11/9 16:33:05)

李豪然((野分先生ニーはお~   (2020/11/9 16:33:56)

野分葦矢((わあい赤兎馬!にーはお~   (2020/11/9 16:34:39)

野分葦矢1d100 → (14) = 14  (2020/11/9 16:35:09)

野分葦矢((お!まだ正気ー!   (2020/11/9 16:35:25)

野分葦矢(『あ、次は烏龍ハイに……』の一声を挟む暇もなかったのは、李の強引さと酔いが回ってきた野分の言動の緩慢さ、どちらの影響もあっただろう。まあいいか、と空になってしまったジョッキを手放してしばし背もたれに体重を預ける。残された理性を無駄遣いしないよう、ぼうっと天井の照明を眺めていたが、突飛な発言が野分をやや現実に引き戻した。)「は……」(視線を前に戻すと同時に、つい漏れてしまった呆けた声も、あっという間に李のマシンガントークに掻き消される。……言いたい放題だ。さてはこいつ、酔ってるな……いや、俺も人のことは言えないが。お互いにまだ一杯目なのに、どうしてこんな展開になっているんだか、不思議だった。今日はそういう巡り合わせなんだろうか。)   (2020/11/9 17:35:57)

野分葦矢「……、……何やってんすか……」(二杯目のビールを受け取りながら仕方なく話に耳を傾けていれば、その内容は到底自分の住む世界とはかけ離れた行いで、そう一言絞り出すのが精一杯だった。そうしたことも起こるのが所謂現代日本人の――いや彼は中国人だが――の、“普通”なんだろうか?……いやいや、そんなことはない。彼は俗っぽい方だろう。何せ賭けているんだから……。ほんの僅かに眉根を寄せながら、野分は小高い山のように盛られた白髪ネギを箸で一掬いする。はらはらと崩れ落ちていくネギに注意しながら口元へ運び、白飯代わりとでもいうように頬張った。)   (2020/11/9 17:36:07)

野分葦矢「……うん、うまい」(そう呟くと、微妙に険しかった表情も解れたようだった。チャーシューないし焼き餃子と白髪ネギの食べ合わせは決して悪くない――どころか、野分にとっては白米よりも好ましかったかもしれない。口内で食べ慣れた、丁度いい味の濃さに中和され、また肉と脂の旨味、それと辛味のある爽快さが調和していた。元々美味しいことは確かなんだろうが、より美味しく頂けるのならそれに越したことはない。こんなことなら最初からこうして食べておきたかった、と皿に残されている餃子を一瞥して確認し、残念に思う。次来る時は必ず一緒に頼もう、……まあ、その時はきっと一人だろうな。取り留めのない思考はふわふわと頭に浮かんでは消えていき、けれどもその間も野分は目を細めて満足そうに、舌は料理を味わっていた。そうして一頻り楽しんだ後、やれやれといった様子で口を開く。)   (2020/11/9 17:36:15)

野分葦矢「……大して歳は変わらないじゃないですか。結婚願望?そっくりそのままお返ししますよ。まあ、そんな女性と付き合っている時点で……あるいは自ら浮気している時点で、ないと言っているようなものですけど」(彼女がいないことについては否定しないながらも、微かに紅潮した頬と対照的に冷笑しながらの答えは、勤務中の野分なら考えられない言葉だった。相手が酔っているから、礼儀に欠けているから、自分も酔っているから――白髪ネギと同じくらいの刺激は許されてもいいと、鈍い脳が判断したのかもしれない。それでもまだマシな方だった。美味しい食事がなければ、黙って帰り支度を始めていてもおかしくはないのだから。)   (2020/11/9 17:36:20)

野分葦矢((遅くなりました~~   (2020/11/9 17:36:30)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2020/11/9 17:43:51)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、野分葦矢さんが自動退室しました。  (2020/11/9 17:56:50)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2020/11/10 00:16:49)

李豪然「美味しですか。よかたよかた。……う~~ん、まあね、おれは日本に住みたいだから、日本人と結婚できたら一番いいですよ。彼女は悪い子じゃなかたよ。色々ありましたから。野分センセには解らないのかなあ……ふ。」(意味深な鼻息を残しつつ、メンマをつまみながら、やけに濃すぎる烏龍ハイをがんがんと煽っていく。口調が砕け始めているのは間違いなく酔いのせいであるが、本人に自覚はなかった。)「でも、センセは、どこから浮気と思う?……おれはね、彼女が男と食事してたらいやだね。でも男は仕方ないでしょう?」(ケタケタと笑いながら、拳を作った右腕をへそのあたりで上下した。が、すぐに、さすがにまずいと思ったのか『冗談、嘘嘘。あー、センセはクリスチャンですから、そんなことないですか。』などと言いながら、両の手のひらを見せながらひらひらと振った。)   (2020/11/10 00:16:58)

李豪然「……センセどんな子好みです?かわいい系?美っ人系?それとも、女の子興味なかったりしますか。あ!センセ、あれ持ってる?刺繍のネクタイ!」(がちゃん、と音を立てて残りすくなくなったジョッキを卓に叩きつけながら、李の口ぶりはどんどん饒舌になっていく。)「ここのセンセは、学園の出身者が多いって聞きますよ。おれは違うけど、なんか羨ましから、作ってもらった。家にありますよ!見に来る?」   (2020/11/10 00:17:04)

李豪然1d100 → (18) = 18  (2020/11/10 00:26:55)

李豪然あっ!撃沈~   (2020/11/10 00:27:02)

おしらせ野分葦矢さんが入室しました♪  (2020/11/10 00:27:44)

李豪然((こんばんはー!   (2020/11/10 00:27:59)

野分葦矢((わーい、これから返事書きます~ダイス振らなきゃだった   (2020/11/10 00:28:10)

野分葦矢1d100 → (74) = 74  (2020/11/10 00:28:12)

李豪然^^   (2020/11/10 00:28:28)

野分葦矢((あっ…じゃあもう潰しますね!時空飛ばして!   (2020/11/10 00:28:36)

李豪然((は~いwww   (2020/11/10 00:28:47)

李豪然((李宅ご招待~   (2020/11/10 00:28:56)

野分葦矢((やった~^^   (2020/11/10 00:29:19)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2020/11/10 00:59:32)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2020/11/10 01:00:39)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2020/11/10 01:21:04)

野分葦矢(知りもしない女の人を貶めるべきじゃなかったかな、という僅かばかりのまともな思考は、目の前の男の態度で溶け去った。『ええ、どうせ俺は色恋沙汰に関しては門外漢ですよ』と思い切りいじけたような反応を口に出してしまう前に、投げかけられた疑問の方に意識が向く。けれどもそれすらも、野分にとっては即答できるような問いかけではなかった。言葉に詰まったのを誤魔化すためにビールを呷りながら、適当な相槌だけを打つ。それを気にしなかったのか李は話を続けたが、下品なジェスチャーを認めてしまえば、野分は今度こそ呆れた視線を隠さなかった。)「……しょーもな」(酔いのせいだろう、ほんのり火照った顔を擡げながらそれだけ言い返す。賑わう店内では、正面に座る李にもやっと聞こえるかどうかの頼りない声だった。呟くのはそれだけに留めておいて、心の中では『同年代の、三十路の男ってこんなもんだったかなあ……』と続ける。)   (2020/11/10 01:31:30)

野分葦矢「興味、あるよ……普通に、人並みに。クリスチャン、ていうけど……ただの人間で……、うわっ」(それでも酒の席で質問攻めにされては、流されない方が難しいといったところだろう。ぼそぼそと、訥々と独り言かのように答えていたが、突然李がテーブルに杯を叩きつけたことによって肩を跳ねさせた。)「あ……?ネクタイ。ああ、持ってますよ。お……僕も、そうですね、男子校時代の出身者なんで……。」(それは、野分がこの学園に赴任することになった唯一にして最大の理由だった。つい一年ほど前までは進路に迷っていたことを思い出せば、合併してこそいるものの、再びこの学園に通うようになった現在の日々は……何というか、未だに信じがたいものがある。)   (2020/11/10 01:31:36)

野分葦矢「李先生、わざわざ作ってもらったんですか。僕も生徒じゃないから、もう携帯はしてませんが……え?いや、行きませんよ、ハハ……」(――何とか口調を正しながら李のお喋りに付き合うだけの余裕が、あの頃の野分にはまだあった。……あの頃、と言っても、それから小一時間が経ったばかりに過ぎない。)「…………」(――すっかり項垂れて、野分は沈黙していた。そのうちずるりと机に突っ伏したが、相変わらず、沈黙していた。彼から発せられるのは、辛うじて生きていることが確認できるだけの、小さな呼吸音のみであった。)   (2020/11/10 01:31:43)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、野分葦矢さんが自動退室しました。  (2020/11/10 01:55:46)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2020/11/10 15:44:38)

李豪然(それからしばらくして。)「……センセ?あれ…おーい、センセ。……哎呀。」(動かなくなってしまった野分を軽く揺すってみたが、どうやら完全につぶれてしまったようだ。奢りじゃなくていいんで、なんて大口を叩いておきながらこれだ、完全勝利である。どこか勝ち誇ったようににまにまと大きなスマホを取り出しながら、李はどこかに電話をかけた。)「……あー、すみません、○○○の×××町の日高屋まてお願いします、あ、そうそう、大きい学園あるとこの近くですね。…10分後ね、はいはーい。」(程なくして店の前から『○○交通です、お迎えに上がりました』とタクシーの運転手が顔を出した。会計を済ませ、野分に肩を貸すような形で担いで歩きながら喧騒を後にする。)「……明日土曜で良かったねえ。タクシー代は貸しだよ、野分センセ。」(満足げに大きなげっぷをひとつ。行き先は………とりあえずウチに連れて帰ることにしよう。)〆   (2020/11/10 15:59:12)

おしらせ李豪然さんが退室しました。  (2020/11/10 16:10:16)

おしらせ十勝 剣士朗さんが入室しました♪  (2020/11/10 19:41:01)

十勝 剣士朗('めちゃくちゃ遅くなりましたがゆめちへの返信を…アッサブ部屋にします!   (2020/11/10 19:41:24)

おしらせ十勝 剣士朗さんが退室しました。  (2020/11/10 19:41:26)

おしらせ野分葦矢さんが入室しました♪  (2020/11/16 20:21:11)

野分葦矢((どうもどうも、書き出し置きに来ました~やりたいこと詰めたので長文ですが   (2020/11/16 20:21:55)

野分葦矢(週が明け、火曜日。野分は疲弊していた。憔悴していた。野分の場合、平日の頭である月曜日は、学校側の配慮を受けて授業を入れていないことが多い。それは主日である日曜に副業――いやむしろ本業があるからで、つまり昨日はオフだった。にも関わらず、今日がこの有様であるのにはれっきとした理由がある――端的に言えば、休日と称するに値しない休日だったのだ。彼はこの三日間ばかりを、ひたすらに思い悩み、祈り倒して過ごしたのだから。)「……はぁ……」(何度目とも知れないため息をつきながら、人気の失せた放課後の廊下を歩き続ける。――初めこそ脳裏に、網膜に焼き付いて離れない光景から、あの時の衝撃と感覚の全てから、意識を背けることに必死だった。が、躍起になるより前、早々に無駄な抵抗だと悟って諦めた。……思い出したくないと考えた時には、既に遡ってしまっているのだから。『何遍もそうやって……ああ、まただ』。音を成さない呟きは、野分の心中に空しく響いた。)   (2020/11/16 20:22:04)

野分葦矢(――まず、理解ができなかった。次に、その理解を拒否した。何も考えられなかったし、考えたくなかった。それでも、否応なしに脳細胞は働く。視覚情報を処理する。そのせいで、じわじわと状況が把握できていってしまう。――知らないベッド。知らない部屋。長い黒髪、知らない女……いや、見知った男。一糸纏わぬ姿で、それは自分も同じだった。それから苦しくなって、初めて自分が呼吸をしていなかったことに気付く。驚きのあまり息をすることさえ忘れていたのか、――自分を殺そうとしていたのか分からないが。辛うじて我を取り戻せば、べたべたと掌を自分の身体に押し当てた。多分、確かめたかった。そこまでしてからようやく、震えるか細い声で言葉を紡ぎ出した――『せ、……先生、大丈夫ですか?どこも痛くありませんか?』……。繰り返し鮮烈に記憶が蘇る度に、肚の底に霜が降りたようになる。……その後のことはよく覚えていないので、どうやら車に轢かれず家に帰るのが精一杯だったらしい。)   (2020/11/16 20:22:09)

野分葦矢(今にして思えば過剰反応だったし、今考えてもあんな状態で目が覚めたのはおかしい。だから、もう観念した。真相を究明したくもない、殊更真実を知りたくもない……たとえ確かめようとした所で、できっこないことについて思い煩うのは。――少なくとも、文字通り清算しなければならないことがある。それどころじゃなかったせいで失念していたが。加えて、経緯はともあれ世話にもなった。そして何より……彼は同僚である。今後一切の関わりを避けるというのも土台無理な話で……いや、そんな風に考えること自体が妙だ。何故ならば、何もなかったのだから。……であれば、何か過ちがあったかもしれないというように振る舞う方が、滑稽かつ居た堪れないのは明白である。――実際、俺はきっと、何も間違ったことは起きていないと信じている。ただ、だからこそ、同時に恐れているだけだ。つまり……ペトロの否認のように、疑い深いトマスのように、あるいはイスカリオテのユダのように。人間の罪深さについて学んでいる身であればこそ、彼らでさえそうだったのだから、まして自分のような者であればどんなにか愚かだろう、と不安視しているだけなのだ。)   (2020/11/16 20:22:14)

野分葦矢(――自分自身を相手にしてさえ思考を取り繕いっぱなしの野分の胸に、ある箇所が浮かぶ。いや、本当は、あの瞬間からこびり付いてしまっていた。“互いに情欲を燃やし、男どうしで恥ずべきことを行い”……。『先生〈ラビ〉、俺は無実なんです!』野分は心の奥で叫んだ。その勢いのままに目的の準備室の戸を引き、今度は肉声を震わせる。)「いますか、李先生!?」   (2020/11/16 20:22:18)

野分葦矢(――まだ顔を合わせずに済むのだから、月曜が休みで良かった。そんな浅ましい考えで安心したのは束の間で、要は苦しむ期間が伸びるだけだと気付くのにそう時間はかからなかった。それでも様々な葛藤を経た結果、野分の天秤は現状からの解放に傾き――『放課後、外国語科の準備室に伺います』。そう半ば果たし状のようなメッセージを送り付けてしまえば、もう後には引けなかった。……準備は万端だ。白封筒に包んだ数枚の紙幣は、おおよそではあるが飲食代の半分と、タクシー代、それに心付けを含むか含まないか程度の金額。とにかく形だけでも詫びて、これを手渡せばいい。もちろん、何事もなかったかのような顔で。……少し窶れているかもしれないが、窓から入る西日のおかげで幾らかましに見えるだろう。そう希望を持って、眩い日差しが教室を照らす中、野分はようやく頭を上げた。)   (2020/11/16 20:22:26)

野分葦矢((なっがながい!以上です!では!   (2020/11/16 20:22:46)

おしらせ野分葦矢さんが退室しました。  (2020/11/16 20:22:53)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2020/11/18 14:06:59)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2020/11/18 14:33:38)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2020/11/18 14:33:44)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2020/11/18 14:54:05)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2020/11/18 18:01:32)

李豪然(週が明け、火曜日。李は外国語準備室にてボールペンを顎に当ててカチカチと手慰みをしながら件の金曜日の事を考えていた。=回想開始=土曜の朝、李はまず目覚めるとむくりと起き上がり、水を飲む為にフルチンのままキッチンへ向かった。途中、ぺちゃんこになったスリッパが床で死んでいたのでそれをつっかけて歩き、カルキ臭い水道水をコップに入れて飲み下す。何かが引っかかる……何か忘れてるような気がする。ニュースを見ようとテレビへ歩み寄り、横の主電源スイッチを押す。(リモコンは三ヶ月ほど前から行方不明だ。)そこで気がついたのだ!……俺は眼鏡をしていないではないか。アイドル上がりのアナウンサーが何か話しているが、顔が解らないのでそれに気づいた。仕切りも扉もない寝室にしている一角へ戻ると……)「………ッ……!!!??」(なんということだ。)   (2020/11/18 18:01:38)

李豪然((続きます   (2020/11/18 18:01:43)

李豪然(リモコンはここにあったのか。=回想終了=  さて、李のそんな平穏な火曜日にイレギュラーが介入する。『いますか、李先生!?』と耳慣れた声がして、扉の空いたほうへ目を向けた。)「…お~。…おーおー!野分センセ!…お疲れ様です!」(今日の授業のコマを全て終えた李は、シャツのボタンを緩めて髪を解き、随分とリラックスした格好だった。へらへらと笑いながら椅子の後ろに体重を掛けてゆらゆらと揺らした。)「……あ~~!!!!!!」(途端、大声を出し、大きな音を立てて後ろに派手に転んだかと思うと、ごろりと寝返り、片手の腕で状態をもぞりと上げて、白い封筒を指差す。)「……なんっか忘れてたと思ったんですよね!タクシー代!タクシー代てしょ?それ。あのタクシー会社、ぼったくりだったんですよ、深夜料金30%も上乗せするんだ!……アァ!ケツいてえ!」   (2020/11/18 18:09:18)

李豪然(転んだ勢いで打った尻をさすりながら立ち上がり、ぴょんぴょんと空足を踏んだ。)「タクシー代ね、4580円だっただけど、5000円でいいですよ。」(とむちゃくちゃな請求をしながら、野分に近寄った。少し体をかがませて下から覗き込むと、『あれ?センセ?』なんて気の抜けた声をかけ。)   (2020/11/18 18:15:54)

李豪然((野分先生へです!   (2020/11/18 18:17:33)

おしらせ李豪然さんが退室しました。  (2020/11/18 18:17:37)

おしらせ野分葦矢さんが入室しました♪  (2020/11/18 21:25:10)

野分葦矢(『お疲れ様です』、と半ば反射的におうむ返ししながら視界に滑り込ませたその姿は、何と言うか……随分と無防備だった。それだけでも極めて無理をして、羽根のように軽い蓋をしている記憶――あの朝のことがフラッシュバックするには十分だったのに、まくし立てられた言葉の最後を耳にしてしまえば、あまりに過敏になっている今の野分は反応せざるを得なかった。)「ッ……!?」(もちろん彼がそう声を上げたのは、椅子から転げ落ちたからに他ならない。それでも一瞬にして全身が強張り、手に持っていた白封筒がくしゃりと小さな叫びを発した。)「ああっ……」(『せっかくわざわざピン札を用意したのに……』。口には出さずとも、“やってしまった”の表情までは隠せなかった。……何せ、献金用に取り分けてある分から引き抜いてきた、少し特別な紙幣だったから。道理に外れた李の要求を聞き流しながら、何とか封筒の皺を伸ばそうと努めてみる。手で挟んだり引っ張ったりしている内に、突然近距離に李の顔が見えて飛び退いた。)   (2020/11/18 21:25:23)

野分葦矢「うわっ!……あ、ああ、そう、タクシー代です。えっと……はい、どうぞ」(思い出したように、少しよれた封筒をそのままの立ち位置から差し出す。中には食事代の半額も含まれているが、それをわざわざ言ってやる必要はどこにもない。むしろ、そんなことをすれば受け取ってもらえるかどうか怪しくなる。野分はひとまず、念願叶って清算を済ませられそうなこの成り行きに安堵した。)「……えーと、その。……大変……ご迷惑をおかけしました」(苦々しくその謝罪を口にするのは、どうしたってあの日のことを思い出してしまうからだ。野分はへっぴり腰のままではあるが、心持ち背筋を正し、深く一礼した。『さあ、金でできる精一杯の贖いを受け取ってくれ』、そう言わんばかりに。)   (2020/11/18 21:25:30)

野分葦矢((どうもです~返事はいつでも構いませんので!   (2020/11/18 21:25:59)

おしらせ野分葦矢さんが退室しました。  (2020/11/18 21:26:03)

おしらせ李 豪然さんが入室しました♪  (2020/11/20 22:00:59)

李 豪然「……お、おおー、いえいえ、ありがとうございます!」(少し皺のついた、けれども折り目正しい野分の性格を表しているかのような純白の封筒を受け取り、李は目の前であらためる事もせずに机の上にそれを置いた。)「え?迷惑?何がですか?……また行きましょね〜、麻雀てもいいですよ!」(ケラケラ笑いながら、野分の背中をぱしんと叩いた。次はセンセの奢りだよ〜んなどと呑気なことを考えているこの男が、野分の苦しみを知るのはもう少し先の事になりそうだ。)〆   (2020/11/20 22:01:08)

李 豪然((短めですが〆させていただきました!お相手ありがとうございます!   (2020/11/20 22:01:21)

おしらせ李 豪然さんが退室しました。  (2020/11/20 22:01:46)

おしらせまりぶさんが入室しました♪  (2021/7/28 22:59:08)

おしらせpanさんが入室しました♪  (2021/7/28 23:00:30)

まりぶ((こんにちは!   (2021/7/28 23:00:38)

おしらせまりぶさんが退室しました。  (2021/7/28 23:03:30)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、panさんが自動退室しました。  (2021/7/28 23:24:11)

おしらせ小野寺さんが入室しました♪  (2022/12/12 20:56:15)

小野寺小野寺   (2022/12/12 20:56:20)

おしらせ小野寺さんが退室しました。  (2022/12/12 20:56:28)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2023/1/3 01:20:16)

おしらせ野分葦矢さんが入室しました♪  (2023/1/3 01:22:49)

李豪然おっすおっす~   (2023/1/3 01:34:25)

野分葦矢((こんばわ~   (2023/1/3 01:38:31)

李豪然「あ~、野分先生」片足を地面につけてママチャリにまたがったまま、李は白い息を吐き出しながらにへっとあなたに微笑みかけた。「やっぱり寒そうなコート着てるんですね!しょうがないな」ひらりとサドルから降りると籠から証券会社か何かの紙袋を取り出し、ずいっと手渡した。中には極彩色のけばけばしい、時代遅れのスキーウェアが詰め込まれていた。「スコくスコくださいだけど……我慢してくださいね。自転車乗るから寒いよ」言いながら顎で後ろの荷物置きを指して、再びママチャリに跨った。   (2023/1/3 01:44:25)

野分葦矢深夜の暗闇をわずかに明るくする携帯の画面から目を離せば、待ち合わせていた同僚の姿がそこにあった。年が明けてから初めて相対する人物が彼であるという、少なくとも野分は想像だにしなかった光景は、押しつけられたスキーウェアの悪趣味さによってにわかに現実味を帯び始める。「……ええー……」服は大丈夫と言ったのに、という恨み言の代わりに、露骨に困惑した表情がその心中を物語っているだろう。野分はしばらく紙袋の中身と指差された自転車の荷物置きを見比べて、諦めたように白いため息をついた。「……お気遣い感謝します」普段よりいくらかわざとらしい口調で礼を述べ、『スコください』極彩色を羽織ると、大人しくあなたの背後で跨った。「安全運転でお願いします。元旦礼拝なんて早々ないんですから」   (2023/1/3 02:10:09)

李豪然おとなしくウェアを羽織り、荷物置きに跨ったあなたを振り返って確認すると、返事のかわりににっと笑って李はペダルに足をかけた。「……元旦礼拝ってーー!?」少し進んだところで、改めてそう尋ねる。二人の成人男性を載せた自転車は夜の学校の廊下みたいに静かな商店街のアーケードを突っ切っろうと、モザイク張りの石畳の上へと乗った。軒並みしまったシャッターへ、やけに声が反響する。   (2023/1/3 02:19:49)

野分葦矢普段は主婦と学生で賑わっている商店街も、こと今に限っては無人もいいところだ。野分があなたの問いかけに答えるため薄く唇を開いたのも、否が応でも煽られる非日常感に手伝われてのことだろう。「……今日は日曜ですよ、李先生。クリスマス――25日が日曜だと、元日も日曜になるんですよ」『前回は6年前、次回は11年後です』と付け加えながらも大して声を張らないのは、それを彼に伝えようとする意思の薄弱さにほかならない。「……11年後って、李先生、何してると思いますか?」たとえ何ら答えが返ってこなかったとして、まったく気に留めないような疑問だった。ただ二人分の安全を預かっている運転を邪魔しない程度に、移りゆく景色を眺めながら呟いたに過ぎない。   (2023/1/3 02:40:45)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2023/1/3 02:44:56)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2023/1/3 02:50:20)

李豪然「あーー、はいはい、今日は日曜日でしたかー」アーケードを抜け、なだらかな坂道へ差し掛かる。ペダルをこぐのをやめると、カラカラカラ……とチェーンが回る音がした。「へえー……。11年後……おれは41か。想像もできないな、ちょと恐ろしいよ!でも、結婚とかするのかなー」「なんかー、前もこのような話したんですよね、ハハ」風を切れば耳が寒くて、李は片手で髪を縛っているヘアゴムを解いた。「6年前何してたのほうがまだ思い出せると思いますよ。野分センセは?」街灯がひとつ、またひとつ減っていく。聞くところによると、噂のラーメン屋台は古い住宅街の中にあって、金儲けというよりは近隣住民のために開き続けているちょっとしたものらしかった。   (2023/1/3 02:51:46)

野分葦矢「はは……こんな話題ばかりになるのも、年齢ですかね」そう相槌を打ち、マフラーの下へ口元を埋める。次第に郊外へと向かっていく自転車に揺られながら、真冬の深夜、その冴えた空気になびくあなたの長髪に撫でられないよう、少し顔を逸らした。「先生の言われることはごもっともです、11年前……6年前だって、今の自分を想像してはいませんでしたし。……先生もそうじゃないですか?」自身に関しては、11年前は大学生だった、6年前は神学校に入る前だった。だから、“先のことは分からない”という事実を生きた実体験として知っているからこそ、今現在の予感を打ち明けることにもさして抵抗を覚えない。「僕は、一生ひとりかもしれませんね……。……あ、この辺ですか?」どこかから漂うスープの香りに反応し、野分が周辺を見回すと、やがてぽつんと明かりの灯ったラーメン屋台を発見した。   (2023/1/3 03:21:15)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2023/1/3 03:34:26)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2023/1/3 03:45:50)

李豪然「そうですねー」短い返答のあと、6年前は何をしていたか思いにふけった。「6年前か……日本行きたいと言ったら、周りみんな反対でした。日本語いまよりへただったし、ぜんぜん関係ない学部にいたんだからね」一生独り身かもしれないというぼやきには眉尻を下げて微笑むだけで、とにかくこの寒さを和らげる為にも、到着した屋台へと急いだ。「やってるー?」一足先に暖簾をくぐると、頭に手ぬぐいをした恰幅のいい店主が出迎えてくれた。「センセ、貸し切りだよ!座ろう、座ろう」手作り感のあふれる長椅子に腰をかけると、店主が言った。『いらっしゃい、あけましておめでとうございます。うちはメニュー一個しかないけど、それでいいかい?』「あー、はい!大丈夫ですよ」それに答えると、飲み物はこっち、と言いながらラミネートされた手書きメニューを手渡し、店主は麺を湯掻きはじめた。   (2023/1/3 03:45:57)

野分葦矢こんな時でも本当に営業しているのか、という感心を込め、店主の挨拶に軽く頭を下げて応える。羽織っていたスキーウェアを脱いでしまい込めば、『汚したら申し訳ないので』と言い訳がましく呟いてから、ようやくあなたの隣に腰を落ち着けた。「……そういえば、李先生は日本に住みたいんでしたっけ。僕が言うのも何ですが、帰省されなかったんですね」飲み物のメニューを一瞥すれば、ごくかすかに失笑した。「ま、今日はアルコールは抜きですね」   (2023/1/3 03:55:17)

李豪然「中国の正月は来月だからね。まあ、2月に休み取れるわけちゃないから、帰るとしたら正月休みですけど」「去年高い飛行機代払ってもごろごろするだけだったから、今年はパス」漆塗りを模したようなカウンターの赤い天板の上に肘を起いて、上半身をあなたのほうへ向けてウェアを受け取る。「ええ~、そう?ま、センセがそう言うならおれも」ちらりとカウンターの端に目をやれば、運動部が使うようなアウトドア用ウォータージャグに「水はセルフです」との張り紙があった。ワンカップ酒の容器を洗ったらしきコップを手にとり、二人分の水を注いで一つをあなたの前に置き。「”そうそうない元旦礼拝”じゃ、二日酔いできないだよね。何時からですか?」   (2023/1/3 04:05:28)

野分葦矢『ありがとうございます』と言って水のコップを受け取りはしたが、少し訝しげに眺めてから天板の上へ置くに留めた。「どこの教会も、礼拝は十時半からが多いですよ。あ、まぁCS……子どもの礼拝がその前にあったりしますが……僕は九時には着くようにしてます」「……李先生は、飲みたければ飲んでもいいんじゃないですか。新年だし。帰りは僕が漕ぎますよ、家さえ教えてもらえれば」連れ出された側とはいえ、自分だけが楽な思いをするのは何だか釈然としなかった。   (2023/1/3 04:17:55)

李豪然「あとで飲みたくなるかもだけど、まあいいですよ。つまみがないし、ビールは寒いからね」「九時ですか。あー、八時に起きたらー、二時まで帰れば六時間寝れますね。日の出見たかったけど……」と言ってから、少し気恥ずかしそうに屋台の奥を見回して、もう一度あなたのほうを向いた。「……あのー、野分センセ。遅くに誘ってごめんね、でも、センセがクリスマスのこと覚えてると思わなかったから」「ろうそくサービス?とかいわれてもよくわからなかっただけど、誘ってあげたのは嬉しかったんですよ。おれ日本で職場と雀荘しか人間関係がない。センセにとっては同僚だと思うけど、おれにとってはすくないだよ。わかるかなー」   (2023/1/3 04:27:42)

野分葦矢あなたの謝罪、それから野分にとっては慰めに近かった言葉を聞いて、視線を天板へと這わせる。職場と雀荘の人間関係があれば十分じゃないか、という感想は個人的な意見に過ぎないのだろう。自己を省みれば、職場と教会にしか人間関係がない――いや、それは職場にしか人間関係がないのに等しい。ただやはり、郷里を離れて海を隔てた国に居を構えている限り、自分には分からない心情があるに違いない。「……謝らないでくださいよ。僕も……あまり社交的な方じゃないから、たぶん、李先生と違って。だから、僕にとっても数少ない……えー……繋がりです」どこか言葉尻を濁したのは、不必要なことばかり覚えている野分の性質が災いして、あるいは幸いしてのことだった。「……すみません。日の出はまた、来年にでも見れますから、きっと。11年後のことは分かりませんが……」半分冗談とでもいうようにそう告げながら、眉を下げて曖昧な笑みを浮かべた。   (2023/1/3 04:51:55)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2023/1/3 05:10:00)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、野分葦矢さんが自動退室しました。  (2023/1/3 05:34:48)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2023/1/3 23:16:33)

李豪然「来年ね~」野分の返答に表情を崩し、安心したような声を出すとそれきり李はスマホをいじっていた。「哎呀」「ここから日の出はだいたい七時だ。センセ早起きするなら、家から見れるちゃない?」スマホの画面を見せるため天板に置けば、『あいよ!』と声が響いてようやく待ち兼ねたラーメンが到着した。   (2023/1/3 23:16:44)

李豪然「うぉあ!美味しそうですよセンセ、湯気ほかほかだよ」寒さで赤くなった頬を少年のように釣り上げ、いそいそと割り箸を手に取る。「冷めちゃうまえに」と言いかけるが、会話の流れから隣の相手が宗教者であることを思い出した。「チョット待ってね」とだけ言うと天板に置いたままのスマホを手に取り、写真を撮りながら野分がお祈りでもするのかどうかを彼自身に任せておいた。   (2023/1/3 23:16:47)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2023/1/3 23:50:53)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2023/1/6 01:31:27)

李豪然「うぉあ!美味しそうですよセンセ、湯気ほかほかだよ」寒さで赤くなった頬を少年のように釣り上げ、いそいそと割り箸を手に取る。「冷めちゃうまえに食べましょ、センセ」   (2023/1/6 01:31:52)

李豪然((ちょい修正です   (2023/1/6 01:31:56)

おしらせ野分葦矢さんが入室しました♪  (2023/1/6 01:32:31)

野分葦矢希望的観測というよりも、その場を丸く収めるために使われたまるで確証のない方便だった。それに対するあなたの純粋な反応や、初日の出を気にかけ続けるその振る舞いに、野分はどことなく不思議な感慨を覚える。「そう……ですね」携帯にしては大きすぎるような画面を覗き込みながら、そう一言答えた。今のこのような状況が発生していなければ、恐らくは、いや絶対に睡眠時間を削ってまで朝日を拝もうとは思わない、それがいかに“年に一度の特別な太陽”として扱われていようとも。「あー……」目の前に置かれた背徳的なラーメンと、待ちきれないとばかりに急かすような声。狭い屋台なのだから、店主もそこにいる。水を差したくはなかったが、ただ野分の一時の逡巡を断ち切ったのは、あなたへのある種の信頼に近かった。「お先にどうぞ。僕は……」『一言祈ってから』と告げた時には、既に天板の下で指を組み合わせていた。それから淀みなく瞼を下ろし、そっと俯く。「…………」時間にすればわずか数秒に過ぎなかっただろう。やがて黙ったまま目を開くと、ようやく割り箸を手に取った。   (2023/1/6 01:32:59)

野分葦矢「……気にしないでください。まあ、李先生なら気にしないでいてくれるだろうと思って、言ったんですけど」独り言のような調子でそう言うと、やや不格好に割れた箸を持ち、今度は『いただきます』と声に出した。   (2023/1/6 01:33:01)

野分葦矢((修正あざでした~   (2023/1/6 01:33:07)

李豪然「え?そうですか……そうですか~」李先生なら、と言われてやけに嬉しそうに頭の後ろを掻いた。人が祈る姿というのをまじまじと見るのははじめてだった。なんだか気まずいとか、見てはいけない気がするとか、そんなようなことを考えるような男でもないけれど、考えるよりも前にそれは終わったようで。野分のまぶたが開かれ、いただきますの声を聞くと李も口を開いた。「……なんか格好いですね!」言いながら、思い切り肘を横に広げて割り箸を割る。特徴的な細いめんを掬ってふうふうと息を吹きかけて、まだ熱いうちにすすった。「……んん~~!!」目を輝かせて、隣に座る同伴者の背中を軽く叩きながら感動を分かち合った。感想なんか野暮だから、とにかく食えと言わんばかりに。   (2023/1/6 01:39:30)

野分葦矢気にしないでほしいと伝えた割に与えられた感想は、野分の頭上にうっすらと疑問符を浮かべた。ただそれも束の間の話で、背中を無遠慮に叩かれて急かされれば、目の前の器に箸を伸ばさざるを得ない。「……ん、うん!……」一掬いを咀嚼し終えれば、想像以上の味わいに舌鼓を打った。隣のあなた、それから店主の様子を一度窺ってから、しばしの間二人で肩を並べ、二杯のラーメンに夢中になったことだろう。────『まいどあり!』という威勢のいい声を背中越しに聞きながら暖簾をくぐれば、一段と色濃い白い吐息が口元から漏れる。「いやー……うまかったですねー」胃が温まったせいか、消化に集中するためか、ややぼんやりとした口調で呟く。今が新年明けたばかりの夜中であるという事実など、半ば忘れかけてしまっていた。   (2023/1/6 02:08:11)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2023/1/6 02:13:24)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2023/1/6 02:13:29)

李豪然「いやーうまかった……温まったですね」しっかりとした作りのマウンテンパーカーの少し下がったジッパーが、その言葉が嘘ではない事を証明していた。「帰りますか。あー、服……」自転車のサドルにまたがって振り返り、極彩色のウェアをじっとみつめる。そのままあげてしまっても構わないが、きっとこの同僚は受け取らないだろう。どうせ着ないから捨てていいと言ってそのとおりにするような人でもないように思えた。「着って帰って、捨ててもいいだけど……」ペダルに足をかけず、地面をけたぐるようにして方向転換をする。ハンドルに両肘と手のひらをくっつけて、そこへ顎をくっつけた。「教会はどこですか?近いならうち泊まってもいいですよ。はじめてちゃないし、洗ってかえすとか言われるよりそのままうち置いていって、太陽でてる時帰ればいい。あー、でも着替えがない、さすがにそうそうないガンタンレイハイで洗ってないぱんつ履かないですか?」   (2023/1/6 02:22:55)

野分葦矢あなたの一挙一動を漠然と眺めつつも、教会や元旦礼拝といったワードに現実へ引き戻されていく。その中に紛れていた『はじめてちゃない』という言い回しには、若干喉の奥がこわばりかけたが。「教会は……そう遠くはないですが、そうですね。神の御前に相応しい格好で、とさんざん言われましたから……」苦笑を交えてそう述べた後、思案するようにして双眸を細める。「あー……今なら体も温まってるし、このまま歩いて帰れますよ。ウェア貸していただいて、自転車乗っけてもらっといて、申し訳ないですが……」こんなことなら、少し多めに出すんだった。そう若干の後悔を覚えながら口走っていた時、はたと野分の脳裏に新たな可能性が閃いた。非現実的ながら、躊躇しながらも素知らぬふりを決めきれなかったのは、同時に最も合理的と思われる選択肢だったからにほかならないだろう。「僕の家に泊められればよかったんですが、はは……」空虚な笑いは、同様に乾燥した冬の空気へ溶け込んでいった。   (2023/1/6 03:00:49)

李豪然「え、野分センセの家?」そう口にした瞬間、李の瞳が再びらんっ!と輝いた。「だめなんですか?どうして?」わざわざ口に出すくらいだから、理由くらい聞いてもバチは当たらないだろう。いや、むしろ聞いてほしくて言ってるのではないか?とすら李は思った。『だって汚いから~』『そんなのいいんですよ~』みたいな予定調和も日本人には必要な事くらい、いい加減わかってきたのだし。……とはいえ「あ、私無理やりあがる気ないよセンセ。センセの大事なもの、軽く見てるて思われたくはないだ」と、片手の手のひらを見せてきりっと表情を作ってみせて。「でもやっぱりここまで来たら日の出見たい。”もったいない”てしょう?朝なったらお互いのこと起こそうよ、センセも遅刻しない、一挙両得、一石二鳥、モーマンタイ」   (2023/1/6 03:14:59)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2023/1/6 03:40:08)

野分葦矢「え……」その食いつきようが想定外だったかも不確かなまま、野分は取り繕うようにして吊り上げた口の端とともに硬直した。一転して殊勝な態度を見せたかと思えば、再びの交渉というか、説得というか。ともかく利害は一致していると煽られる損得勘定に、あるいは実際自分が提案したその合理性に、別段わけもない抵抗感が押し切られないはずがなかった。「…………まぁ……」やや落ち着きなく視線を彷徨わせ、しばしの沈黙の挙句に、野分は小さな敗北宣言をこぼした。その我ながら意気地のなさすぎる反応に、今度ははっきりとため息を漏らす。「ハァ……すみません。行きましょうか、冷えないうちに。俺漕ぎますから」そう告げて、自転車のハンドルに手を差し伸べた。   (2023/1/6 03:45:48)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2023/1/6 04:25:50)

李豪然「哈!無理てしょセンセ、俺体重あるよ」自転車をひらりと降りた後、野分の提案をそう一笑に付した。かと思えばそのまま愛機を乗り捨ててゆく勢いで走り出す。「どっちてすかー!?案内してよ!」少し言ったところで高く太腿をあげ足踏みをしながら振り返る。その顔は実に嬉しそうで、その瞬間、泊めてくれるらしいとしっかりちゃっかり解釈してる事があなたにもわかるだろう。「foo! 奔跑吧, 紅兔!」声を抑え、李にしてはささやくような声ではしゃいで、両脚を順繰りに宙に浮かせた。   (2023/1/6 04:26:03)

野分葦矢善意を鼻で笑われてむっとする間もなく、慌てて傾く自転車を受け止めた。「ちょっと、先生!」先に行ってしまったあなたに対し、宥めるように腕を振って制する。それから少し高いサドルにどうにか腰を落ち着けると、聞き取ることのできないはしゃぎ声に催促されるようにして、ようやくペダルを踏みしめた。すぐ横に並べば、地面に片足をつけて停車する。「はいはい、案内しますから……まぁ、いいですよ。疲れたら乗ってください。俺だって教会では……」『力仕事を任されるんですから』と続けようとして、ふと口を閉ざしてから仕切り直した。「……僕だって教会では、貴重な男手なんですよ」そう言うと、ごまかすようにマフラーに首を埋め、あなたに先んじて自転車を漕ぎ始めた。   (2023/1/6 04:26:19)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、野分葦矢さんが自動退室しました。  (2023/1/6 04:51:35)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2023/1/6 04:51:35)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2023/1/7 17:54:17)

李豪然へやあげ~   (2023/1/7 17:54:24)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2023/1/7 18:21:40)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2023/1/7 23:36:56)

李豪然「イエッサ!」小気味良い返事と共に再び駆け出す。深夜特有のナチュラルハイとでも言うやつか、確かに小さな非日常に浮足立つのを感じていた。あなたの躊躇は幸か不幸か、やはりこの男には気づけない。「貴重な男手?どいう意味ですか?」   (2023/1/7 23:36:59)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2023/1/8 00:02:04)

おしらせ野分葦矢さんが入室しました♪  (2023/1/8 22:44:19)

野分葦矢「……そのまんまですよ」斜め後ろに位置する同僚の鈍感さに助けられつつ、そう言って会話を軽く流す。単なる過疎はもちろんのこと、少子高齢化の最先端といっていいこの国の教会の現状を説明するのは、新年早々辛気臭すぎる気がした。無論もっと感情的な、すなわち彼に対する嫉妬じみた羨望をあけすけに話してしまうなどという選択肢は、野分の中には存在しない。その消去法自体が既に、本質であることを物語っているのだが。────数分後。「あー……」数メートル先の交差点で点滅する信号を認めて、覇気のない声がくぐもった。横断歩道の直前で赤に切り替わると同時に、さながら伴走者のように先導していた自転車のペダルの回転がゆっくりと止まる。「長いんですよね、ここ……。……平気ですか?家まであと五分ってとこですけど」横目でランナーの様子を窺いながら、野分はむき出しの指先を擦り合わせた。   (2023/1/8 22:44:24)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2023/1/8 22:47:07)

李豪然こんにーはお!返事かけてませんすみません   (2023/1/8 22:47:36)

野分葦矢こばわ~ごゆっくりどうぞ!   (2023/1/8 22:50:14)

李豪然「ほっ、ほっ、ほっ……」手刀を作り、綺麗なフォームで風となっていた李もゆっくりとスピードを緩めて止まった。「おーーー……そうですか、じゃ帰ります」そう言って助走も付けず脇道へ飛び出したかと思えば……10秒ほどして引き返し、満面の笑みであなたのほうへと近づいてきた。「哈哈哈!ここまで来て信号理由に帰るはギャグですね!俺の愛馬~♪を置いてはいけないですよ!」流行りのソーシャルゲームの劇中歌のメロディでそう口ずさみ、自転車の荷台に手を置いて上から体重をかけた。「ふぅ~」小休止といったところのようだ。   (2023/1/8 23:07:42)

野分葦矢カワヨ!返事かきまーす   (2023/1/8 23:11:32)

李豪然ごゆくりだよ~   (2023/1/8 23:12:26)

野分葦矢「…………」垂れ下がった眉に加え、糸のように──つまりあなたと同じくらい細められた目。絵に描いたような苦笑いが、そばにあるコンビニの明かりによって、薄く照らされているだろうか。「李先生は愉快な人ですよね……」目線を前方へと戻し、軋む荷台の重みを肩の向こうで感じながら囁いた。それから数秒の間を置いて、野分はおもむろに自転車を降り始める。「乗らないなら、それでいいです。僕も歩きますから」ハンドルを手に同僚の愛馬とやらを支えながら、ほとんど無意味な赤が点灯したままの道路を見やった。「……今年の抱負でも決めながら行きますか。帰るなら今のうちですよ、もうじき信号も変わるでしょうから」   (2023/1/8 23:43:41)

李豪然苦笑い、諦めの漂う諭すような静かな声、車通りのない道路、コンビニの明かり……李はやけにおとなしくあなたの提案を聞いていたかと思えば、あなたが言い終わり信号が変わった刹那、ぽんと手を打って今度こそ後ろに走り出した。「あああ、センセちょっと、今度こそちょっとまって!!」…苦笑い、道路、コンビニの明かり……そう、コンビニの明かりだ。数分後、レジ袋の端をポケットからはみ出しながら息を切らして李は駆け寄る。「歯ブラシとぱんつ買ってきました。あ~~また赤になっちゃたか……ハァハァ、あとねー、もちが売ってただから…ベーコンと、バター。朝ごはんに食べましょう」人思いに言い切ると、タイミング良く信号が変わったようで。「……おっ、行きましょう!」駆け出し、走りながら振り返った。「抱負、決まったんですかーー?俺は富士山でも登ろうかなーー!」   (2023/1/8 23:59:05)

野分葦矢雑抱負最高!返事します   (2023/1/9 00:02:36)

李豪然アザス!   (2023/1/9 00:02:46)

野分葦矢「えっ?ちょっと、先生!?……」呆気に取られるが早いか、夜闇に長髪を踊らせ駆け出していったあなたに置き去りにされ、棒立ちで自転車を支えること数分。ひとしきり自由な説明を受けながらも、先ほどよりずっと息を上げて戻ってきたその様子を顧みれば、野分はただ『……はい』との相槌を打つほかなかった。「ふじさん……」先立って進む同僚につられるようにして、自転車を押しながら歩き始める。奇妙な成り行きに引きずられるがままぽつりと復唱すれば、いよいよ言い知れぬおかしさが込み上げてきた。「ふっ、富士山、ですか。抱負……ふっ……」去年の抱負は何だったんだろうか、そんなことまで想像しながら喉の奥で震える笑い声をどうにか押さえて、やっと一息つく。「……そうだなあ……僕も、李先生ぐらいの決断力があれば……」そう言いさして、『今のは抱負じゃなくて願望です』と付け加える。「……まあ、いいや、決まったらお教えしますよ。それか何か、おすすめでもありますか。富士山以外で……」   (2023/1/9 00:39:56)

李豪然((え、ドクペ先輩来てる!   (2023/1/9 00:49:07)

李豪然前来てた方だぁ   (2023/1/9 00:49:23)

野分葦矢え~~ご挨拶させていただきたかったな~   (2023/1/9 00:50:48)

李豪然「?」やがて道案内のために肩を並べるも、おかしな様子の同僚には疑問符を浮かべて。「おすすめですか。ん~、外国とか行ったらどうですか。独身だ、金あるてしょう」「……ていうか、俺戻ってくるまでに考えてなかったんですか?」両手を組んで頭の後ろに置きながら片方の口角を上げる。「あー、センセのそういうところ、なんか良いね。さすが宗教科」頭の中に浮かんだ言葉をそのまま独り言にして、相手を困惑させようがまるで意にも介さない様子で、次にはまるで関係のなさそうな話をはじめた。「ん、ああ……センセはなぜ今の仕事選びましたか?俺はね、”中国語講師”が資格も何も必要ない誰もできる仕事だから、だから選んだんだよ。俺の”日本行きたい”という目標に一番……」言葉が出てこないのか、拳を手のひらで受け止めながら間を持たせ「一番近かた?かな?」と続ける。   (2023/1/9 01:06:30)

李豪然「俺はね、したいことのほかなにもしたくない。したいことのためだけに、したいだよ。えーと……」「結婚したいなら、”結婚だけ”がしたい。条件とか、家のこととかたくさん考えて、おもしろくなくなる」「勉強したいなら、勉強だけすることは一番いいことと思ってる。金になるかどうか、将来役に立つか、考えないの理想的」「……だから、センセが”待つ”意外のことなにもしてなかたのは好きです、宗教科の勉強ってどんなことするのか解らないだけど、それも絶対金にならないてしょ。勉強のための勉強、だからさすがだと思った」笑うたび、微笑むたびに白い息がほわりと弾んだ。「あー、あそこですか家?いつも時間ぎりぎりで話が弾んでしまう、タイムリミット近いと思うと頭冴えるだよね、俺の性格だ」   (2023/1/9 01:06:47)

李豪然五月雨を、投げた   (2023/1/9 01:06:56)

野分葦矢ごほうびありがとうございます   (2023/1/9 01:08:51)

野分葦矢リーセンがたくさん喋ってくれてウレシ~   (2023/1/9 01:10:58)

李豪然ごほうびでした?良かった!五月雨すいません・・   (2023/1/9 01:11:15)

野分葦矢いやいやもう…こういうのが見たくてやってるんでこちとら 感謝しかないです!   (2023/1/9 01:12:48)

李豪然よかった~   (2023/1/9 01:12:57)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、李豪然さんが自動退室しました。  (2023/1/9 01:56:36)

野分葦矢単なる要領の悪さがいつの間にか与えていたらしい好感に戸惑ったのもつかの間、つぎはぎのようにも思われたその披瀝が片言の日本語で、しかし流暢にも語られていくその次第に、野分は時折頷きながらただしずかに聞き入っていた。諸々の思考は、それを舌に乗せられるほど言語化する前に、浮かんでは消えていった。「…………そっか、俺とは逆だ」ようやく紡がれた一言の感想は独り言に等しかったが、自分とこの男の関係を集約するにはうってつけだったかもしれないと、音の粒を耳で受け止めてから実感する。「はい。……空き部屋多いですし、ほかの住人は帰省してるみたいですが、一応」同僚の愛馬を自転車置き場へ停めてから、人差し指を立てて唇の前に持っていく仕草を見せた。教会の関係で副牧師館として使わせていただいている以上、それなりに年季の入ったアパートの外観を謙遜に利用するわけにもいかない。そのまま一階にある扉の一つの前まで歩いていくと、横目で隣に立つあなたを窺った。「……あまりきれいじゃないですが、気にしないでください」そう決まり文句を垂れてから、ドアノブに挿した家の鍵をゆっくりと捻った。   (2023/1/9 02:01:53)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、野分葦矢さんが自動退室しました。  (2023/1/9 02:28:06)

おしらせ時鮫 信二さんが入室しました♪  (2023/1/9 22:09:38)

時鮫 信二((こんばんはー   (2023/1/9 22:09:50)

おしらせ野分葦矢さんが入室しました♪  (2023/1/9 22:21:00)

野分葦矢人がいらっしゃってるー!こんばんは!   (2023/1/9 22:21:08)

おしらせ李豪然さんが入室しました♪  (2023/1/9 22:21:20)

李豪然どくぺせんぱいだ!こんばんはー!十勝、鳳凰、李、ほずみ、陣内、藤田などの背後です!   (2023/1/9 22:22:00)

李豪然覚えてなくて無問題アル   (2023/1/9 22:22:13)

時鮫 信二((おぁ! こんばんは! お久しぶりです!   (2023/1/9 22:25:54)

李豪然お久しぶりです〜!何年振りだろう…お会いできて感慨深い   (2023/1/9 22:26:30)

時鮫 信二((大体2年ぶりくらいかな…!めちゃお久しぶりですね…!!   (2023/1/9 22:31:42)

李豪然2年ぶり!w中学生だった人が高校生になるくらいの時間経ってる…ドクペ先輩のキャラとか覚えてます?さすがに自分のキャラだから覚えてらっしゃるかな   (2023/1/9 22:32:51)

野分葦矢はじめましてです~昨日いらっしゃったと聞いてキャラシ拝見しましたよー ドクペ!道理で!と納得しました   (2023/1/9 22:33:48)

時鮫 信二((あぅ…ついには社会人になってます…、早いなぁ…、 ドクペ君まだ覚えてますよー! めっちゃおにーさんしてる子だった!   (2023/1/9 22:34:12)

李豪然ドクペ先輩の背後さんは社会人になられたんですか!わーおめでとうございます   (2023/1/9 22:34:37)

李豪然恋咲じみにリニューアルしたみたいなんで記念に名簿更新でもしときます?   (2023/1/9 22:35:21)

時鮫 信二((はじめましてー! 確認ありがとうございます! ドクペ君のとこに来たら100%貰えるから欲しいときは近付いちゃってくださいな…!   (2023/1/9 22:37:01)

時鮫 信二((ありがとですー! 名簿更新か…、ドクペ君のイラスト残ってるし新しいの描いてから更新してみようかな…!   (2023/1/9 22:37:50)

李豪然おお!良いですねー!   (2023/1/9 22:38:19)

野分葦矢初めてこの部屋きた時には既にすたれてしまっていたので嬉しいなー 生けるドクペの自販機ですね!キャラが…強い!   (2023/1/9 22:39:28)

時鮫 信二((キャラ強い子作るのめっちゃ好き…、 恋咲がまた盛り上がってくれたら嬉しいですね…!   (2023/1/9 22:44:58)

おしらせ李豪然さんが部屋から追い出されました。  (2023/1/9 22:45:49)

おしらせ李 豪然さんが入室しました♪  (2023/1/9 22:45:49)

李 豪然((きしゅへんだ~   (2023/1/9 22:45:56)

野分葦矢おかえりなさーい   (2023/1/9 22:47:51)

時鮫 信二((おかえりー!   (2023/1/9 22:49:05)

野分葦矢キャラ強いはほぼ魅力強いと同義みたいなとこありますからね ドクペ先輩、ドクペ以外にもキャラ濃くてステキです…!   (2023/1/9 22:49:10)

野分葦矢この部屋懐深そうなのでまた人来てくれたらいいですね~   (2023/1/9 22:49:51)

李 豪然今から手あいてるのでよかったら三人なりみたいなの回しませんか・・・?三人でとなるとかなり短い豆ロルのほうが嬉しいんですがそれでもよかったら   (2023/1/9 22:51:05)

時鮫 信二ありがとうございます…! 野分先生もめちゃ好きですよー!   (2023/1/9 22:51:54)

時鮫 信二ちょいと作業しながらで反応遅れるかもですがそれでも大丈夫ならぜひ…!   (2023/1/9 22:52:12)

野分葦矢えーぜひぜひ!!   (2023/1/9 22:54:28)

李 豪然お~やった~!   (2023/1/9 22:54:40)

李 豪然シチュどうしましょうか、冬休み中かそれ意外(学校内か)・・・   (2023/1/9 22:55:20)

野分葦矢自分も作業+あんまりロル書けないので、気楽にお相手してくださるとめちゃうれしいです   (2023/1/9 22:55:49)

李 豪然李と野分先生冬休み中に会ってるので、そのときたまたま生徒を見つけて・・とかそんなんもありですが   (2023/1/9 22:55:57)

李 豪然ちなみに時鮫先輩はリーセンか野分先生の授業どっちか受けてたりするのかな   (2023/1/9 22:56:26)

李 豪然あいあいっ りょーかいでーす   (2023/1/9 22:56:32)

野分葦矢好きとか言っていただいて…ありがたい(遅)   (2023/1/9 22:57:21)

野分葦矢どうしましょうかね、取ってない授業の非常勤講師ふたりに囲まれるも面白そうではありますが!   (2023/1/9 22:57:47)

時鮫 信二冬休み中とかでも良さそうですね…! 冬休み中に出すプリントを渡しに学校までやってきて、外寒いからって事で職員室にお邪魔させたら三人でお話とか出来そう…!   (2023/1/9 22:58:40)

李 豪然あ~良いですね!じゃあ~うーん1d100で高い人からにしますか?   (2023/1/9 23:00:09)

李 豪然それか長さの目安とかいるようなら私良ければ出だしやるので、あとのお二人で決めていただければ~   (2023/1/9 23:01:13)

野分葦矢OKです、とりあえず振りますね~   (2023/1/9 23:02:13)

野分葦矢1d100 → (21) = 21  (2023/1/9 23:02:15)

時鮫 信二おけですー!   (2023/1/9 23:02:20)

時鮫 信二1d100 → (46) = 46  (2023/1/9 23:02:23)

李 豪然出だしだけちょっと長くなっちゃうかもです!   (2023/1/9 23:10:02)

野分葦矢了解です!   (2023/1/9 23:11:13)

李 豪然冬休みでも部活動がある日ならば顧問の先生や当直がいるのだが、始業式前、年休消化に当てられたこの正月シーズンのこの時期には学園にほとんど人が居なかった。コレ幸いとばかりに職員室の中、灯油ストーブを炊いてその上でスルメを焼く男が一人。本来学年主任が座るべき、ちょっと良いキャスターチェアに腰掛けながら。「野分センセ、スルメ動いてるよ。哈哈哈、おもしれぇ~」始業式までに必要な書類を取りに来るためここまで付き合わせた同僚へ声をかける。彼はといえば、ついでに仕事でもしているのか、はたまた李の傍若無人さに喧々囂々となっているのかどうか、果たして……。   (2023/1/9 23:13:11)

李 豪然「ん?」ストーブ越しに窓の外を見ると、教員とは思えぬ人影ひとり。「部活かな?やってないだけどね」と指差しながら同僚に確認した後、ガラガラとサッシを開けてこちらに近づいてくる影へ声をかけた。「部活やってないよ~!」   (2023/1/9 23:13:21)

李 豪然おまたせしました!   (2023/1/9 23:13:24)

李 豪然あ、野分先生勝手に突き合わせちゃった   (2023/1/9 23:13:49)

李 豪然いろいろ確ロル気味で申し訳ない!問題あったら書き直しますのでいってください   (2023/1/9 23:14:11)

野分葦矢ぜんっぜんモーマンタイです!相変わらず自由人!   (2023/1/9 23:15:41)

李 豪然よかた!   (2023/1/9 23:22:34)

時鮫 信二うううー、さっぶ…、 氷点下だってのは聞いてたし雪降るってのも聞いてたけど…、ここまで降るたぁ思わんかったわ…、(片手にプリントを入れたファイルを持って校内へと足を踏み入れる生徒が一人。かなり着込んでいるもののそれでも今日は一段と寒く、小さく震えながらも彼は今日提出するプリントを渡しにやってくる。 職員室の窓の近くまで来たときに中から先生が声を掛ける。 見覚えのある先生を見掛ければ)おぁ! これ提出しに来ただけっすよー! (と返事をしつつ手に持つファイルを見せてみる。 そうすればまた大雪が降り始めるので)うわっ、さーせん! ちょっと職員室で避難してもいいっすか!?(と職員室の中にいる先生にそう聞いてみて)   (2023/1/9 23:26:39)

時鮫 信二((大分変な感じになっちゃったかも…!   (2023/1/9 23:26:56)

李 豪然めっちゃいい・・   (2023/1/9 23:27:00)

李 豪然何気にこういうなりきり久しぶりなんで感動すらしてます   (2023/1/9 23:27:18)

野分葦矢めっちゃいい~!!   (2023/1/9 23:27:32)

李 豪然二年越しのドクペ先輩・・めっちゃいい!   (2023/1/9 23:27:34)

野分葦矢キャラ動いてる…展開してる…感無量ですわ~お返事します!   (2023/1/9 23:28:35)

時鮫 信二((わぁぁありがとうう……!!   (2023/1/9 23:32:31)

野分葦矢「……俺知りませんからね、始業式の日に犯人探し始まっても」背後に響く能天気な笑い声を聞き流しながら、野分は呆れとも諦めともつかない調子でそう突き放す。李が今日取りに来た、すなわち本来なら既に持ち帰っていなければならないはずの書類とは当然別件だが、ついでに済ませてもいい野暮用があった。それでわざわざこの降雪の中、この冬季休暇中の学園へと付き添いのような形で足を運んだはいいが、職員室中に充満していく似つかわしくない海鮮の匂いとともに、ほのかな後悔の念が襲ってきていた。   (2023/1/9 23:49:41)

野分葦矢「あー……」李が呼び止めたらしい生徒の要請を耳にすれば、いよいよその思いは強まる一方だった。家で大人しくしておけばよかった、そう脳裏ではぼやきつつも、自由人な同僚に催促する。「入れてあげたらいいじゃないですか、そんなことしてる負い目を感じないなら」野分は机に荷物を置き、併設されている給湯室へと足を向ける。何か飲み物でも用意できないか、物色するためだ。   (2023/1/9 23:49:44)

野分葦矢お待たせしました!ちょっと削ります次から!   (2023/1/9 23:50:03)

李 豪然振り回されててカワイ~、かきまーす   (2023/1/9 23:51:05)

李 豪然「……」生徒はあなたに聞いたのではないのかな、と思いながら眉頭を上げ、なんとも言えない顔で指で頬を掻く。さて生徒がどちらの教員に聞いたのかは確かに定かではないのだが、この同僚はどうにもこういう黒子根性が染み付いているようなところがあるというか、なんというか。……閑話休題。招き入れた生徒をこれまた適当な教員のキャスターチェアに座らせ、「食べる?」などといいながらするめを手渡して。「私の事よくわかりましたね。中国語とってたっけ?上着とか脱いでもいですよ。」ゲソを手でちぎりながら、自身もキャスターチェアに座りゆらゆら。「プリントだけど、今日は他の先生来ない思います。私たちどちらも非常勤講師だから預かるのは無理だけど、主任の机の上おいとこうか?メモに日付かいて野分センセが判子でも押してくれるよ」振り返り、やや大きな声で「ねっ、センセ~」と声をかけつつ。   (2023/1/10 00:01:06)

李 豪然おまたせです~~私も次からもっと短くするぞっするぞっ   (2023/1/10 00:01:18)

野分葦矢するめ渡されるドクペ先輩、良い   (2023/1/10 00:06:21)

2020年11月06日 17時13分 ~ 2023年01月10日 00時06分 の過去ログ
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