「【第二部屋】幽鬼連舞【創作】」の過去ログ
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2025年02月23日 21時20分 ~ 2025年03月10日 05時51分 の過去ログ
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| 夕月/逢崎聡咲 | > | 「君は僕とは似ていない。僕は君とは似ている。正味、今んまま考えても互いに平行線を辿るだけで無意味や。まあ、僕からしたら別に理解されんくても問題ないんやけど……せやけど、君にそう否定されんのは、こん世ん中で三本の指に入るくらい嫌いな君に僕ん意見と真っ向から違うもん出されんのはごっつい癪や。せやさかい、さっさとそん『くだらん』思索の答えを出せ。こん話の結論出すんはそれからや」「___せいぜい、後悔のないよう、考えたらええ」人は他人のことなど理解できない。そんな風にまとめ諦めた己に対して、未だ解を選ばず、何ならその意味すら理解できず迷走する彼女。問いに取り組む姿勢からして二人は全く別物だろう。だからこそ、そういう風に線引きをしたはずだ。しかし、それでも目を背けたい部分があるということは、相似する部分が少なからずともあるということを意味するのではないだろうか。そんな風に思った。思っただけだ。だから、言葉にしない。これ以上の介入はまだ何も選べていない “恵まれている” 彼女へあらぬ指向性を与えかねない。ゆえに一言だけ告げてそれ以降は黙ってみせた。 (2/23 21:20:54) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | ___さあ、君はどんな答えを選びとる? (2/23 21:21:42) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 嫌悪と好感、そして微々たる興味を持って、しかしそれを感じさせぬ不機嫌そうな相貌を向けた。あわよくば、似ても似つかない全く異なる別解に辿り着くことを期待して。それでもなお類似する部分はあると認めさせてやろう。意地の悪い男は不敵な笑みを心中で浮かべながら軽く息を吐いた。 (2/23 21:21:52) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | ((高橋さん宅、はらいちゃんへのお返事です〜 (2/23 21:22:53) |
| おしらせ | > | 夕月/逢崎聡咲さんが退室しました。 (2/23 21:22:55) |
| おしらせ | > | 五月雨/葵 凛花さんが入室しました♪ (2/23 21:53:22) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | ( すぐにはっきりと言葉を放つことはなく、静かに貴方を見つめていた。責め立てるわけでも哀れむわけでもなく、ただ、その場に存在するだけの青。)『いや、⋯⋯いいよ。そのまま、あっちに居させてやって。』「ん、わかりました。」( ただ、ささやかな相槌は適度に挟んで。)『俺、⋯⋯仲間を見捨てるようなやつに、見える?』「…フロアが戦場だったとしたら、先程あたしは京極様に見捨てられたことになりますね。」( ……以降、相槌は「ん、」だとか"う"の音がはるかに小さい「うん」だけに限られて──相槌として普段使う「はい」を選ばなかったのは、それよりも「うん」の方が今はあたたかいと思ったからで──それ以上を挟まない。) (2/23 21:54:22) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | ( とん、とん。貴方へ与える一定のリズムはそのまま、ゆるりとまばたきを繰り返しては柔く深呼吸をする。) ( 焦りや恐怖といった不安定さが相手に感染するというのならば、安定を、心の安寧をも感染すればいいと思う。) ( 謝罪……はたまた言い訳の言葉が途絶えたことでより強くそう思った。)「……うん。」( 貴方が吐き出す音の間を縫って己の音を乗せる。)『女が、怖くて、』( 途中、一定のリズムを休止させるべきか迷って、継続させた。意外だ、と思う驚きからくる動揺をわかりやすく伝わらないようにするために。) (2/23 21:54:40) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | 『──────俺が、女に近付くのが怖いの。』 (2/23 21:55:08) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | ( 確かに、この瞬間。貴方の深いところへ一歩、踏み込んでしまったと理解する。) ( 貴方に触れる力を弱め重力への抵抗を少なくして、それでも離すことはしないまま目線を合わせるようにしゃがんだ。服の裾が床につくことは、大した問題じゃない。) ( これ以上踏み込むべきでないという理由を探せない方がよっぽど問題なんだ。) (2/23 21:55:52) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | ( ───────【このあと使用人としても楽師としても仕事があるわけでも予定があるわけでなく、時間はたっぷりとあること。】【 残念なことに、凛花は案外面倒見がいいこと。】【貴方の様子がおかしいと思ったこと。】) ( ………【呪物によって生み出されてしまった感情の記憶が残っていること。】) ( せめて、呪物の効果を受けていたときのことを忘れることができていたならば。「今春のことと少しの探し物をするので手一杯だ」と決断できたかも知れなかったのに。) ( タイミングが悪かった。否、良かったのだろうか。) ( ………悲しいくらい、綺麗に貴方の話を聞く理由が積み上がっていく。) ( 聞かない理由を、探し出せない。手を離す理由を、見付けられない。) (2/23 21:56:10) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | (2/23 21:56:42) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | ( 覇気のない声で紡がれる話を、静かに聞いていた。) (2/23 21:57:07) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | ( 腕へ乗せる振動は、幼子の背をぽんぽんと叩くそれと同じ意味を持つと思ってもらって構わない。弟の世話をしていたり、まだ幼き今春次期当主の一郎と、その妹の文代との関わりがあったからこそ出てきたもの。わかりやすく背を叩いてあやすような真似を成人した男性にすべきじゃないだろうからと、代わりに腕を。) ( 自分が知っている京極 舞姫にしては、ずいぶんその姿が小さく感じてしまったが故の無意識。) ( 一定のリズムを与えていた指の動きが止まり、腕から離れかけた。)『──────⋯⋯あんたを、そうしなくて良かった、本当に。』( …の、だけれど。貴方の声でそれはなかったこととなる。) ( ……なにをしようとしていたかと答えるならば、貴方の頭を撫でようとするところだった。) (2/23 21:57:27) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | 「………吐き出して、少しは楽になれましたか?それとも悪化しましたか?」「…っつーか、そのこと。他に知ってる人はいねーんですか。相談とか……あー、いや、今言っても意味ねーですね。」( 息を吸って、最初に吐き出したのはこの音だった。) ( 貴方にとって負担が少なそうな言葉を手繰り寄せては、ゆっくり声に出す。)「…………我慢、してくださったんですね。ありがとうございます。」「…………、……。」( なにを、言うべきだろうか。なにを伝えるべきだろうか。自分が今できることとは。) (2/23 21:57:56) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | ( 腕から手を離して、次に触れるのは貴方の指先だ。重ねるように優しく握っては、自分の腕へ触れさせようとする。)「お前の抱えてるもんなんて分かるわけないんで聞くんですけど。」「…爪を立てるだけじゃやっぱ治まんねーんですか、それ。」( 予め言っておくと、凛花に自傷癖はないしマゾヒストでもない。もちろん気が狂ったわけでもない。……いたって真面目だ。)「あたし、お前になにかされたからって簡単に壊れたりしねーですし。」( 貴方の指先を見つめる瞳に迷いや淀みは存在せず、青い灯火を宿すのみだ。)「見えない場所になら、許可してやっても構わねーです。後処理として手当てもしてくれんなら。」( す、と目線を上げては瞳に貴方を映す。) (2/23 21:58:07) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | ( ………貴方の瞳に、彼女はどう映るのだろうか。) ( 救いの手を差し伸べる天使か、甘い誘惑で揺さぶる悪魔か、どこまでいってもただの人か。) (2/23 21:58:15) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | 「…今の話聞いて。放っておくとか、距離を置くとか。そーいった選択肢が出てこねーんですよ。」( 貴方が何か言うのならば追加で告げる。)「……呪物の影響、案外残るんですね。憎たらしい。」( 少し眉をひそめ、右斜め下に目線を移す。)「…お前は、どうしたいですか。」( 重ねた手の握る力を強めた。) (2/23 21:58:26) |
| 五月雨/葵 凛花 | > | ((高橋さん宅、舞姫くん宛です~~!!✋ (2/23 21:58:51) |
| おしらせ | > | 五月雨/葵 凛花さんが退室しました。 (2/23 21:58:56) |
| おしらせ | > | 高橋/京極 舞姫さんが入室しました♪ (2/25 23:50:12) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | (無言を貫いていながら、京極の内心が凪いでいたわけではなかった。)(『…フロアが戦場だったとしたら、先程あたしは京極様に見捨てられたことになりますね。』)(凛花の言葉はあくまで比喩であって、実際にそう見えると肯定したわけではなかったのだろうけれど、一度浮かんだ杞憂はどうしたって消えない。⋯⋯ぞっとした。自分がついに、隠しきれなくなってしまったのかと、名実共に悪辣としての第一歩を踏み出してしまったのかと思って、恐る恐るあなたを見上げてみても本音など読みようもなかった。)(分かりやすい、と思っていたのが嘘のように、少女の面差しは遠い世界に行ってしまった。手を伸ばそうとも、伸ばした分だけ遠ざかる。それを〝ずるい〟と感じる自身がいることにさえ、吐き気がした。積み上げてきたすべてが瓦解していき、最後に残った真実をどうすべきか迷って、迷って、口を噤むのだ。) (2/25 23:50:36) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | 『………吐き出して、少しは楽になれましたか?それとも悪化しましたか?』「⋯⋯⋯さあ。俺は、どう思うべきなんだろうね。」(対象の存在しない嘲笑は行く先を見つけられずに地へ堕ちる。まるで、楽になることも悪化することもない八方塞がりであるかのように振る舞っておきながら、それもまた嘘なのだとあなたは気付くだろうか。)(──────誰かに打ち明けたかった。)(そっくり口にしてしまえば、胸のつかえが少しだけ取れた気がする。楽になったと表現することもできたけれど、平穏を得たのは京極の精神であり、欲求ではない。くつりくつりと茹だる熱湯が、今か今かとぶちまけられる時を待っている。浅ましいったらありゃしない。)『…っつーか、そのこと。他に知ってる人はいねーんですか。』(どくん。)(心臓が一度きり、高く跳ねる。)「〝これ〟は京極の血筋だったら誰だって知ってる。使用人も、大抵は。⋯⋯けど、治せるものでもないから。もう何代も続いている性質なんだ。父親も、弟も、姉だってどこかの歯車がおかしくって、」「異常だって俺が一番理解してるんだ、異常さをわざわざひけらかせるくらい、無能にもなれなくて。笑っちゃう。」 (2/25 23:51:19) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | 「⋯⋯⋯⋯、」 (2/25 23:51:28) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | 「唯一、話したやつも、⋯⋯⋯⋯俺がだめにしちゃった、から、さ。」 (2/25 23:51:43) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | (誰かに打ち明けたかった。そうして、罰してほしかった。)(■■■■のことを、立ち止まっていた己の背を情け容赦なく叩いては呵呵と笑う太陽を、その熱球が曇った瞬間を。思い出すたびに身を掻きむしりたくなるほど後悔していると言うのに、誰も京極を罰してはくれない──────あの人、ですら。) (2/25 23:51:59) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | (熱に浮かされたみたいに回り続けた口は、そこでふつりと途絶える。求めている拒絶の感情とは正反対の謝意をぶつけられ、息を呑んだために。)(労いか、癖づいていただけか。同じリズムを刻んでいた指が不意に離れたかと思えば、)『見えない場所になら、許可してやっても構わねーです。』「──────ッ、な、」(手当てもしてくれんなら、の言葉を最後まで耳にする前に掴まれた手を振り払おうとして、⋯⋯力加減を間違えることを恐れたのか、僅かに震えるだけに留まった。しかし、触ることだけはするまいと抵抗の意思だけは見せているのが、ずいぶんと滑稽だろう。)「なん、」「何ッ、⋯⋯考えて、んの、あんた⋯⋯⋯⋯。」(あなたの手と自らの恐怖とが合わさって固定されたかのように動かなくなった片腕はそのままに、じり、と後ろへ下がろうとする。壁が退路を塞いでいるから無理だと言うのに、本能が咄嗟の逃げを打つ。最早彼には、自分がしてしまうことが怖いのか、あなたの思考が読めないのが怖いのか、分からなかった。) (2/25 23:52:07) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | 「自傷癖の自殺志願、じゃ、ないんだろ。貸し借りとか、お節介とかで踏み込んでいい問題じゃないってのも、あんたなら理解できると思うんだけど。」「一度目はそれでいい。二度目もまだ我慢できる。じゃあ三度目は? あんたの言っているそれは対処療法でしかない。どうなるかなんて俺が一番分かんないんだから。」(詰りの色を含ませて言いながら、どくどくと心臓がはねて全力で運動をした後のように肩が呼吸で揺れていることを自覚する。)(至近距離で目の当たりにすることになってしまった鮮やかな空、艶やかな肌、かすかに震えた睫毛。葵凛花という女がそこに咲いているだけで、先ほどまで浸かっていた錯覚という名の微温湯を思い出してしまう。五感にまざまざと生々しく残る情景がリフレインし、言う通りにしてしまいたくなる衝動に駆られる。欲を抑えることに精一杯で、余裕気な表情がみっともなく崩れていることに気が付かない。) (2/25 23:52:28) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | ────────お前は、どうしたい? (2/25 23:52:43) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | ねえ。 (2/25 23:52:58) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | 〝あんた〟はどうして、俺を、暴いてしまうんだろうね。 (2/25 23:53:05) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | 何を思って、あんなこと言ったのかな。 (2/25 23:53:33) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | 「俺は、」 (2/25 23:53:55) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | 「⋯⋯⋯⋯俺は。」 (2/25 23:54:00) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | (あなたを視界に入れることなど叶わない。数ミリの間を空け、今にも触れてしまいそうなあなたの腕の白さばかりが目に痛くて、大きく頭を振って瞼を閉ざした。)「どうせ、いつか手放すんなら、今がいいんだよ。何にも聞かなかったことにして、会場へ戻ってくれるのが一番いい。」「俺は、そうしてほしい。」(息を長く吸って、長く吐く。詰まった心の中身を二酸化炭素(要らない物)に変えて少しでも吐き出せるように。何でもないような顔で笑えるように、ちゃんと弁えられるように。「────お願いだからさ。」と、小さな、小さな声が懇願する。けれども、不思議だ。)(言葉の表面だけを拐うならどこかへ行けと言っているのに、付随した情や口振りは、とてもそうは思えぬ熱が在る。悪魔の甘言に縋ってしまいたくなる心を引き留める紐は、ひどく細い。)(決断を、あなたへ放ることくらい許してくれよ。京極はもうすっかり参ってしまったんだ。) (2/25 23:54:15) |
| 高橋/京極 舞姫 | > | (( 五月雨さん宅、凛花ちゃん宛です~~~!✉ (2/25 23:54:40) |
| おしらせ | > | 高橋/京極 舞姫さんが退室しました。 (2/25 23:54:42) |
| おしらせ | > | 高橋 / 偶 羽良ヰさんが入室しました♪ (3/4 01:21:45) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | 『はあ……君い、ほんま面倒くさいな』「はい。あたし、とっても面倒くさいんです。」(男と少女の言う〝面倒〟の意味がやや違っていることも、きちんと知っている。理解した上でどちらとも捉えられる言い方をした。)(面倒だ。性質も、考え方も、自身を取り巻くすべてが面倒だった。面倒くさい在り方をしていて、それさえも億劫だ。自分自身のことだと言うのに、まるで他人事のようにそう思っている。)(偶家としての役目は必要なものだ──────⋯⋯けれど、いなくても良いのだろう。でも、役目を捨てられるのかと言われれば、それも違う。偶羽良ヰではなく一人の人間としてやらなければならないことがあって、しかし、それは敬愛する主君に背を向ける行為だ。誰しもができる選択が、はらいにとってはこうまでも重い。)(人間になんてならなかったほうが幸せだったんじゃないかって、僅かな後悔を呼び起こしてしまうほどに、彼女は弱いのだ。それが一番、何よりも、嫌いだったのかもしれない。) (3/4 01:22:51) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | (少しの間を空けてすげなく振り払われた手を引き戻しながら「乱暴なんですから」なんて言う。手の甲をわざとらしく擦る動作も付け足して。実際は痛みなど無いも同然であったから、やる意味もないような明らかな嘘。)(対岸へ離れていく男を琥珀色で追いかけつつも、それはあなたを見てはいなかったのだ。視界に入るものすべてが脳をすり抜けていってしまう。逢崎の綴る言葉は少女にはややも難しくって、集中しなくては理解ができない。)(勘違いをしていた。はらいとは別な視点で見ていた。だから食い違いが起きた。そこは別に問題ではないのだ、誤解されるような節回しをしたのはこちらのほうなのだから。)(──────くだらない。そう言い捨てながらも、やっぱり似ていると、言う。あなたはいつだって矛盾を孕んでいる。)「⋯⋯⋯⋯わッかんない、なあ⋯⋯。」(男の双眸が水面から上げられた時、ぽつりと呟かれたぼやきは低く、木板を這った。そこに佇むのは可愛らしい女の子ではなかった。代わりに映るのは、一人のひとがただ。背を手すりに預け、行儀悪く天を仰いで喉を晒すもの。) (3/4 01:22:55) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | (視線を感じたのか。不意にかんばせがあなたを向くだろう。暗闇の中でもきらきらと輝く一対の眼には、怒りか、はたまた苛立ちか、自分が通ってきた道であると訳知り顔をする男に対しての腹立たしさを隠しもせず、きろりと睨みつけるようにして、向いた。)「なぁんか、まだ勘違いしているような気もするし、それに、どこを理由に三本の指まで大出世を果たしたのか詳しく聞きたいくらいなんだけど、」「⋯⋯⋯⋯ん゙ん~~⋯⋯。」(苦虫を噛み潰した溜息を落としたきり、彼女はまた口を閉ざす。)(三位を目指したいとか言った軽口まで覚えているとか、忘れたっていうのはあまりに難しい嘘だったんじゃないの。喉元まで出かけた嫌味は、しかし。) (3/4 01:23:37) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | 『答えを出せず、何も選択をできていないと自分へのゆとりを許さんそん態度は、それに悩まされとる君っちゅう人間は幾許か好みやね』(そんな台詞で、呑み込まざるを得なくなってしまった。)(は、と瞼を見開いて注視したあと、気まずげに明後日へ逸らされる。見てはいけないものを見てしまったみたいな、背徳感にも似たもやもやが胸中に湧いてきて、唇を強く噛んだ。血の気が引いていたっておかしくなかった。)(なんとなく。本当になんとなく、彼は今、はらいではない〝他の誰か〟を浮かべているんじゃないかと邪推してしまう。むしろ、そうであってくれよと願っていたのかもしれない。)「あたし、」「⋯⋯⋯⋯心細かったという言葉も、口喧嘩が苦手なのも、⋯⋯人と向き合うことから逃げているのも、全部、ほんとうなんだよ。」「貴方は、興味無いだろうけど。」(譫言か独り言に近しいそれだけを音にして、晩冬の橋には、何度目かの沈黙が落ちる。) (3/4 01:25:33) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | (⋯⋯自分の心がひどく弱っているのを感じて、静かに両手を握り締めた。)(ゆるやかな憔悴と常にある焦燥、わなわなと心に駆り立てる得体のしれない暗がりを抱いて、指先が冷たい。つきつけられた光景と言葉の何もかもが輪郭を持っていなかった。)(こんなことは、誰も予想してなかった。平行線に座す男から投げつけられた言葉で、こんなに心が騒ぐとは思ってもみなかったのだ。初めて、あなたの前が居心地の悪いものに思え、いらいらと眉を寄せる。)(だから⋯⋯というわけでもないけれど、彼女はひとつだけ、選択した。) (3/4 01:26:34) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | 「早く答えを出せと言うならば、あたしがああ言うのが癪だと言うなら、じゃあ、」 (3/4 01:27:14) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | 「──────責任持って、手伝ってくれるんですよね。」 (3/4 01:27:52) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | (じとり。幾許かの湿度をもって、何やら恨めしそうに男を見たはらいの口はよく回る。それこそ、有無を言わせずに。)「これでも十四年ばかり思考の自由を剥奪されて生きてきましたので、一人で答えを出すには同じだけの時間を必要とするでしょうねえ。結論を五年も十二年も待ちたくないでしょ、貴方だって。」「急かした貴方には急かしただけの責任があります。きちんとあたしの悩みの全容を聞いていただかなくてはなりません。次こそ、勘違いのないように。」(よくもまあ、つらつらと!)(今までだんまりだったのが嘘みたいに詭弁を並べ立て、崩していた姿勢を元に戻したと思えば、)「せいぜい、あたしに後悔させないでくださいよ、逢崎さん。」(と吐き捨てて、靴音高く背を向けたのだった。) (3/4 01:28:12) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | (3/4 01:28:15) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | (ああ。哀れなり。どれだけ強い目をしていようが、どれだけ主導権を握り直したように見せかけようが、)(それは紛うことなき〝捨て台詞〟に他ならないのだから。) (3/4 01:31:35) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | (この少女は、確かに、あなたの前から逃げたのである!) (3/4 01:31:42) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | (3/4 01:31:45) |
| 高橋 / 偶 羽良ヰ | > | (( 夕月さん宅、逢崎くん宛の返信です! 〆だぞ~~~~っ!!!長々とお付き合いいただきありがとうございました!🙏🙏✨ (3/4 01:32:44) |
| おしらせ | > | 高橋 / 偶 羽良ヰさんが退室しました。 (3/4 01:32:49) |
| おしらせ | > | 高橋/偶 羽良ヰさんが入室しました♪ (3/6 23:43:00) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「ぅえっ、」(突然向いた矛先に、びくりと肩をゆらして、素っ頓狂な声が喉から僅かに漏れる。グラスから雫が落ちそうになったのを、慌てて唇で受け止めながらも、形の良い眉は怪訝を表すように歪んでいた。)「⋯⋯⋯⋯あたし、そんな、そんなふうに見えてんの。」「ていうか、おうさきさんって、あたしの地雷とか気にすんの。飴のときも思ったけど、」(大袈裟なジェスチャーにじとりとした湿度の高い目線を向けて、酒の力とはつくづく恐ろしいなあなんて、自らを棚上げにしてしまう。)(かく言うこのはらいだって、先程から口調はどろどろと崩れてしまって、ここ数年はすっかりご無沙汰だった小生意気な素が顔を出してしまっているし、逢崎のことをろくに呼べていない。舌足らずな調子であなたと言い、逢崎さんではなく、おうさきさんで、何ならおーさきさん、だ。)(どっちもどっち、二人して酒に呑まれてしまった結果であろう。) (3/6 23:43:17) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (確認には首肯を返し、彼女は黙った。)(子供の頃の話、十代後半に起きた転機。そして、観世流を抜けた理由。いくつかある知りたいことのなかで、何よりも場所を取っていたもの。)(本当に、よく表情に出るようになった。話はきちんと頭に入れつつ、不思議そうにあなたの顔へ視線を注ぐ。冗談めかした笑み。感慨に耽いるような顔、バツの悪そうな仏頂面。──────名前の分からないそれ。)(慣れていない調子で言葉を選びながら語る様子がなんとも、えらく子供じみたものに映って、どこかに親愛なる情を抱いてしまった。しかし、これは一時の友愛であり、あくまで錯覚であることも知っている。)(ああ、でも。)(酒が抜けたら、彼はこうして話してはくれなくなるだろうか。先程噛み締めた〝一旦〟も、永遠になってしまいやしないだろうか。偶然によって生まれた時間は、体の中から抜けていく酒精と共に、溶けて無くなってしまうのだろうか。)(こんなに楽しいのに、それはちょっともったいないというか、)(⋯⋯⋯⋯さみしいかもなあ。) (3/6 23:44:49) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (きゅっ、とはらいは反射的に下唇を噛んだ。唇を噛むのは隠してきた癖のような行為だ。自制と反感。きらきらと輝いていた両の眼が暗がりに浸って、どこか緊迫しているみたいな色を灯す。) (意識的と無意識の狭間に背を向ける。やっぱり、良くない。激情的な発想ばかりが頻出するのは、偶の血筋所以でしょうか。ああ、やだやだ!)(あなたの話はちょうど観世流を抜けるところに差し掛かっていて、ふるりと緩く首を振れば理性を取り戻した。)『あそこ抜けたんは……まあ、僕がちゃんと逢崎っちゅう家の当主であるためにした選択かね。』「あなたって、こう、不可解なところで誠実だよね。」 (「ふうん、そっかあ」)(聞いたのは自分だというのに、少女はそれだけを感想として焼べてやった。)(真面目で、自分なりの考えを持っていて、誠実で。) (3/6 23:45:06) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「⋯⋯おうさきさんのよく言う、あれ。人は他人のことを理解できないっていう論。」「あたしはあれ、逃げてるだけなのかなって思ってた。逃げっつぅか、諦観、みたいな。そう思うこと自体が、あなたを理解出来ていない証明なのかな。」(主観を口に出して言ってみれば当たらずとも遠からずであるような雰囲気がして、くつりと喉を鳴らす。実際面白かったから、おかしそうに肩を揺らした。)(同時に。似ている、と言った意味も何となくは理解した。途中までは道を同じくしていたのだろうけれど、ある明確な分岐点で、あなたは結論を出したし、はらいは出せなかった。) (3/6 23:45:10) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「いままでの自分が死んだ時、なんとも思わなかった? しばらく経ってから後ろ髪を引かれたりはしない?」「⋯⋯色んなものに食ってかかって、けんかしてもゆるされていた日に、もどりたいとは思わないの。」(もう何杯目かも分からないアルコールで舌や唇を湿らせてから、ようやっと発した自分の声はどこか遠く、自分のものじゃないみたいだった。) (3/6 23:45:23) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「あたしは────⋯⋯あたしは、あの日、手を取らなかったらよかったのにって、思っちゃうんだよ。」 (3/6 23:45:38) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「⋯⋯⋯⋯ずっと後悔してるんだけど、たぶん、ただの責任の押しつけで、しにたかったわけじゃなくて、だから、だから、」 (3/6 23:45:40) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (そう口走って、ついに、「あっ」と声が上がる。)「ごめん、わすれて、いまは。」(ぱたぱたと片手を振って、気を散らすために口に含んだそれは水ではなく酒であるので、唇を結んだ紐はより緩くなってしまいそうだったが、今のはらいにとっては〝余計なことを言わない〟ほうが重要だった。)(どうしようもなく酔っていたって、言わないほうが良いことくらいは分かる。)(逢崎が降参してから一人でちまちま飲み続けていれば、いつの間にか四本目の栓が空いていた。彼女がそれに気付いているのかは正直、不安だけど、それでも前後不覚というほどではないらしい。)(「ええ~」とか「う~ん」とか、逡巡するような声が漏れて、一呼吸。)「⋯⋯⋯⋯琴羽さん、どう?」「どうじゃなくて、なんていうか⋯⋯あれから、会ったり、はなしたりした?」 (3/6 23:45:55) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (( 夕月さん宅、逢崎くんへ! (3/6 23:46:11) |
| おしらせ | > | 高橋/偶 羽良ヰさんが退室しました。 (3/6 23:46:13) |
| おしらせ | > | 高橋/偶 羽良ヰさんが入室しました♪ (3/8 07:30:00) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「ぶっちゃけた話、周ちゃんよりはらいのほうがず~~っと狂楽師向きですよう。」(だ、なんて。とてもじゃないけど笑えないことを、心底面白そうな笑みで言うの。)(事実────⋯⋯事実。真実。本当に。はらいの性質は楽師というより狂楽師寄りであると、調べれば調べるほど、関われば関わるほどに強く思う。今まではらいがまっとうな楽師として活動できていたほうが奇跡だったくらいには。)(伊集院も聖堂院も各々の事情があるんだろうけれど、正直胡散臭いし、その上はもっと意味が分からない。個人の頭を持たず、そのくせ連携さえも手放す最近の楽師連中には笑顔で背を向けてやってもいいくらいだ。⋯⋯冗談だけど。)(でも。)「居た堪れないでしょう。」(あなたは、鷺流という組織に〝向いていない〟。良くも悪くも。)「鷺流にいるからには、そこにしか居れないか、そこでしかできないことがあるか⋯⋯恩義があるか、大抵はそういう感じで。」「皆が当たり前にできていることができず、守られるばかりなのは。」(そのせりふには、今度ははっきりと情が込められていた。) (3/8 07:30:11) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (できることができないしんどさは、内々の人間にはわからないものだ。できる側の人間は、できなかったことを忘れてしまうと決まっている。)「嘘がつけず、策を弄せない人間にしかできないことはあります。悪人だけで構成された、悪しか成さない組織ではないはずだから。」(探し当てられるといいですね。締めくくって、眉を下げた表情を見せた。これは優しさではなく、なんといったものか、⋯⋯役目のようなものだった。生まれながらにやるべきことが決まっていて、未だにできることを探しあぐねている先人が言うべきことのように思った。) (3/8 07:30:22) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (すとんと落ちた表情を見て、ああ、知っているんだな、と悟った。)(どういう道のりで禍津が九条家の血筋であることを知ったのかは分からないが、正しく少女は〝それ〟を知りたいのだ。)「はい。それこそ、歴史に書かれなかった真実を。今、彼が何を成そうとしているのかを。」(ひとつの条件。前置かれて続いたそれをしっかりと把握し、──────ふ、と笑った。)(いつものやけに純粋な笑声とは違う。息と一緒に漏れた、嘲りや喜び、様々な相反する感情が乗った音だ。)「⋯⋯そう。二つ返事で頷いてはいけません。安易な謝罪と容易な承諾は、相手から舐められ、下に見られる所以ですからね。」「その上で、鷺流の不利になる情報は教えない──⋯⋯これには頷きましょう。はらいに何を教えるか、どれを知られたら不利になってしまうか。利害を鑑み、利益の出る選択を取るお勉強をしてください。」(訳知り顔でこくりと首肯して、彼女はすくりと立ち上がった。)(「ちょっと待っててください。すぐ戻ります。」と言い置いたはらいが居間を出ていき、戻るまでは本当にすぐだった。どうやら自室から何かを取ってきたらしい。) (3/8 07:30:56) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「次ですね。理由、もっというならば⋯⋯あたしと彼の関係、ですか?」(ぱらりといくつか紙を捲ると、品の良い行書が並んだページが出てくる。どうやら書きかけだったようで、それをあなたに向けて差し出して、)「結論から言いますね。」「──────文通してるんです。あたし、あの人と。」(《 先日は不躾なお願いを聞いていただき、ありがとうございました。──────つきましては、お約束していた温泉旅行の件ですけれど、日取りはいつ頃がご都合宜しいでしょうかと────⋯⋯ 》)「命の恩人なんです。もう死ぬしかないという時に、救っていただいた⋯⋯だから、あたしは彼の力の内容も、そして素顔も知っています。」(事も無げに並べたてられる内容は、よくよく考えてみれば末恐ろしいものだろう。だって、鷺流の長たる禍津が一人の楽師の命を救っただなんて。しかも、現在進行形で手紙を交わしている。つまり、あなたが口を滑らせでもすれば、)(────はらいは敵に情報を内通した咎で捕縛。金剛流は一転して落ち目だ!)(それだけの重量を持つ情報を、実に軽い口調であなたへ共有した少女は、含みのある目線で周の様子を一瞥したのち。) (3/8 07:32:01) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「⋯⋯⋯⋯とある約束を、していまして。」 (3/8 07:32:11) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (禍津と呼ばれる青年について知ること。) (3/8 07:32:18) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (偶 羽良ヰという少女について知ること。) (3/8 07:32:25) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (そして、もうひとつ。────いつか、羽良ヰを、■■■もらうこと。) (3/8 07:32:34) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「約束に必要だから調べています。いいえ、調べなくちゃいけない。」(目が、合う。日本人らしい夜の眼を持つあなたと、月の目を持つはらいの視線がばちりと合った。)「今後、彼は、⋯⋯禍津は、月に攫われてしまうかもしれないから。」(双眸に嘘の気配は見えない。対等に、まっすぐに見ているものだから、もしかしたら今までの笑みや真面目さはすべて〝演技〟であったことに、あなたは気付いてしまうかもしれなかった。) (3/8 07:34:15) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (( 漆さん宅、社ちゃん宛です~~~! (3/8 07:34:32) |
| おしらせ | > | 高橋/偶 羽良ヰさんが退室しました。 (3/8 07:34:34) |
| おしらせ | > | 漆/周 社さんが入室しました♪ (3/8 13:41:12) |
| 漆/周 社 | > | 『ぶっちゃけた話、周ちゃんよりはらいのほうがず~~っと狂楽師向きですよう。』 (なんて、ケラケラと面白そうな笑みで話すはらい。) (それに対して社は…納得感やら、そうかな?という疑問やらが混じった、何とも言えない表情を浮かべて。) (そう、任務で見掛けた時や…以前河川敷で話した時は、真楽師らしい存在だなと思っていた。しかし、手紙を受け取り、今この時の時に至り。僅かばかりであるが、自分がそれなりに知るとある商人の影が、はらいからも感じ取れて。) 「それは……」 (居た堪れない。その後に続く言葉に、社は答える事ができなかった。……何だか。自分が鷺流にいるのは、間違いなような気がしてしまって。…目を細めて、俯いてしまうだろう。) (……その時。はらいの次の言葉に、社の瞳はぴくりと揺れた。) (3/8 13:41:27) |
| 漆/周 社 | > | (……はらいには。この言葉を、少しは分かって貰えるような気がして。社が内に秘めている大きな思いの一つを、吐露して行く。) 「____________はらいちゃんが…言う通りよ。悪しか成さない組織では、ないの」 「…どうしようもない、本当の悪人も鷺流に所属してる」 「だけど……正しく生きたかったけど、そう言う選択肢を与えられなくて…仕方なく、鷺流に流れてくる人達も、いるの」 「……同情して、許してと言う訳じゃない」 「ただ…そう言う人達がいる事を、覚えていて欲しい。忘れないで欲しい…………切って、捨て置かないで欲しい」 「……その上で、狂楽師として殺して欲しい」 (それは剥き出しの感情の一部であった。社は俯きながら、濁流のように言葉を零す。) (同情して欲しいのではない。特別な力があって、それで力の無い人々を害しているのなら、それは絶対に正しい道を外れている。罰せられるべきなのだ。……だけど、その道しか与えられなかった存在がいるのを……知って欲しかった。) (3/8 13:42:14) |
| 漆/周 社 | > | 「………ごめんなさい、はらいちゃん。あなたには関係無いのに」 (そこまで言い切って…社は後悔したように、はらいに謝罪するだろう。) (…社はふと気になって…そして話しの流れを変えるようにして、はらいに問うてみるのだ。緩く、首を傾げ…さらりと、その長髪は肩から砂時計の砂が下へ落ちるようにして、崩れ落ちる。) 「はらいちゃんは……楽師を、総会を…どう思ってるの?」 「正義の味方?それとも…時の権力者?」 「…色々、あると思うけれど…」 (…社の聞くそれは……何処か、禍津様がはらいへと語ったあの言葉を彷彿とさせるだろうか。) (3/8 13:43:03) |
| 漆/周 社 | > | 『考える事を、止めるな』 (3/8 13:43:12) |
| 漆/周 社 | > | 「…ありがとう、はらいちゃん」 「その、頑張って…お勉強するから。私にそっち方面の頭があればいいのだけれど…」 (それを了承してくれるならば、もう社から言う事は無かった。) (…何と言うか…先程から心の裏側まで見透かされているような感覚だ。この子は本当に…自分と同じ位の年齢なのだろうか。ともすれば、自分の2倍、3倍は生きているような……そういう雰囲気を感じた。だが、そう言う機会を貰えるのならば。頑張って学んでみるよ、とはらいに返して。) (……何よりも、だ。禍津様は、しきりに今を疑えと。歴史は勝者が作る物だと、狂楽師達に語っていた。はらいは、その歴史の真実と…禍津様が何を成そうとしているのかを、知りたいと言った。それは…自分も志を同じくする所だったから。) (それを知れたのだから、社にはらいからの提案を呑まない理由は無かった。) (…社は静かに、何かを取りに行ったはらいを待つ。ちょっと待っていてと言う事だったが、本当にちょっとで…。) (3/8 13:43:46) |
| 漆/周 社 | > | 「……………え?」 (社はそれに素っ頓狂な声をあげしまう。…文通?禍津様とはらいが??) (そしてその手紙の内容を見れば、温泉という単語であったり、本当に…随分と親しい様子であった。……ここまでならば、まだはらいの大ホラだと言う事もできただろう。……もっとも社はこの時点でほぼ信じていたが。) (さらに、畳み掛けるように告げられるのはより衝撃的な物だった。) (禍津様は……はらいの命の恩人なのだと。その素顔も力も知っていると。) (……問題は語った内容ではない。楽師がそのような事を語る方が問題なのだ。もし社がこれを他の流派か、総会にチクりでもしたら……真偽はさて置き、はらいは拘束されて所属する流派の進退にも関わるだろう。) (……社は、はらいを完全に信じる事とした。) (はらいの語る…その約束は…きっと、禍津様にとっての利になる気がして。) (3/8 13:44:10) |
| 漆/周 社 | > | (……混じり合う月と黒曜の瞳は……今ここで、本当の意味で交錯したのだろう。) (…はらいを、■■■もらうこと、と聞き…社はいよいよ、一言一句、丁寧にはらいへと語り始めた。) 「……やはり赤い月が密接に関係しているみたいね。」「はらいちゃん。私が今把握しているあの人の情報は幾らかあってね」 「知っていたらごめんなさい…」 (3/8 13:44:48) |
| 漆/周 社 | > | (す…と右手を顔の近くに掲げ、まずは人差し指を伸ばし1を作り。) 「…まず一つ目は…あの方は楽師の運命を変えたいと仰っていたわ。楽師と敵対するつもりは…もしかしたら無いのかもしれない」 (中指を伸ばし、2を作り。) 「二つ目は…あの方は月を酷く恐れているみたい。それこそ、酷いと寝込んでしまう程に…」 (薬指を伸ばし、3を作る。) 「三つ目は…月蝕が起きて、赤い月だけの日に災いを振り撒いていることね。つまり、赤い月が二つの日に災いをもたらしているの。有名所は鎌倉時代の邪蛇の乱。禍津様が主犯となって楽師総会や楽師連盟、御三家を中心に巻き込んで当主が死ぬ災いを振り撒いた出来事で…その呪いは未だ解かれていなくて、男の人ならば42歳、女の人ならば33歳まで当主をすると死んでしまうの。だから、楽師はその年までには当主を降りて誤魔化みたいね。楽師に分家が多いのも禍津の呪いのせいと言われいるわ」 (3/8 13:45:17) |
| 漆/周 社 | > | (小指を伸ばし、4を作る) 「四つ目は…あの方のお母様について。……あの方のお母様は幽蘭と呼ばれる強大な狐の怪異よ。その幽蘭……様が、今総会の敷地内にある《囚人の塔》と呼ばれる施設の地下に封印されているの。あの方は…もしかしたら、お母様に会いたがっているのかもしれない。…幽蘭様の様子は、あまり芳しくないみたい」 (親指を伸ばし、5を作る。) 「五つ目は………。……あの方…『禍津』様の中に別の人……いえ…もしかしたら禍津様は仮の姿……なのかも知れないわ」 (…この情報に至り、少し歯切れが悪くなった。) 「私は禍津様とはなしている中で……違う存在を感じたの。それは、人間でも怪異でも無くて…話している時に、直接魂を締め付けられるような感覚がしたの」 (3/8 13:46:16) |
| 漆/周 社 | > | (……そこまで、長々と話し終えて…真剣一色に染められたいた表情は、急に緩められた。) 「……ふふふ……はらいちゃん」 「やっと、本当のはらいちゃんを見せてくれた」 (3/8 13:46:50) |
| 漆/周 社 | > | 「ありがとう、はらいちゃん」 (3/8 13:47:04) |
| 漆/周 社 | > | (社は、自分にとって都合良く振る舞ってくれているはらいに、何処か…薄っすらと気付いていた。そして、今のはらいが浮かべている表情を見て……それを確信した。) (………だけど。社はそれに怒るでもなく。本当のはらいを見せてくれて、ありがとう……と伝えるのだった。) (3/8 13:47:15) |
| 漆/周 社 | > | ((高橋さん宅、はらいちゃんへ〜〜 (3/8 13:47:39) |
| おしらせ | > | 漆/周 社さんが退室しました。 (3/8 13:47:43) |
| おしらせ | > | 高橋/偶 羽良ヰさんが入室しました♪ (3/8 20:53:24) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (悪しか成さない組織ではなくとも、そういう選択肢しか与えられなかったとしても、切って、捨て置かず、しかし狂楽師として殺して。矛盾とも言える独白を、はらいは黙って聞いていた。またたきすら最小限に。)「本当は、ずっと悩んでいたんだと思います。あの人が大切にしている子たちだから、害していいものか。」「でも、そんなこと言われちゃったらなあ。」(謝罪を受け入れることもなく、へら、と笑ったその顔も、あなたの問いには僅か曇る。)「総会、ですか。」(楽師総会に対するはらいの感情は、非常に不安定で不規則だった。だからこそ、答えには少しばかり時間を要しただろう。)「第一。正義や悪のようなわかりやすい対立構造は存在しません。特に伊集院家や聖堂院家は大きく、歴史がある故に一枚岩ではないでしょう。」「という綺麗事を右に置いて。あたしは総会が意図的に隠していることがあるのを知っています。そして、あそこのやり方はあたしの好むところではありません。」(「これで答えとさせてくださいね。」)(曇り空を無かったことにするかのよう、にこりと変わらぬ笑みを見せつけて、彼女は前述した通りにあなたの前から席を外した。) (3/8 20:54:24) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (手紙の内容だけで信じてもらえるか、悩ましい賭けであったことは確かで、駄目なようなら禍津からの預かり物を見せるつもりであった。あなたたちがよく目にするであろう帽子のことだ。それでもだめなら、次があった。いくつもの予防線や退路を確保して、話に臨んでいる。)(他者と接するにあたって緩衝材を引いて、一歩遠いところから達観するはらいを〝大人びた〟と表すのは至極正しい。彼女は大人なのだ──────子供で居られる時間は、あまりにも少ない。人の倍は少ない時間を引き伸ばして人一倍考える他に、生きていく術を見出せなかった。)(周の指が一本ずつ立っていくのを視界の端に捉えながら、言葉や知識を補足するようにぽつり、ぽつりと口を開く。)『一つ目は…あの方は楽師の運命を変えたいと仰っていたわ。楽師と敵対するつもりは…もしかしたら無いのかもしれない。』「赤い月がもたらす運命を回避するために禍津になった、と言っていました。同時に、彼にとってはあたしも貴方も変わりがない──⋯⋯どちらも等しく〝楽師〟なんだと。」 (3/8 20:54:43) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 『二つ目は…あの方は月を酷く恐れているみたい。それこそ、酷いと寝込んでしまう程に…』「そうですね、⋯⋯彼には、赤い月がいつも見えているそうで、夜間は特に目立つからなるべく出たくない、と聞きました。連れ去られたくないから、とも。」「先日、厄介なお願いをしてしまったんです。大丈夫だと良いですけれど。」(はらいの口が止まったのは、三つ目に差し掛かった時だった。)「⋯⋯⋯⋯それは。あたしも、知りませんね。」(赤い月の日には出歩きたくないだろうに、災いを起こすともいう。確かに、観世流の忠史殿を見た時に、なぜ当主の座を代わったのか不思議に思ったのも事実で。これは楽師側から調べたほうが良い情報だろうな。脳内でピン留めして、続きを促した。) (3/8 20:54:59) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 『四つ目は…あの方のお母様について。』「やっぱり総会にいるんですね。九条家が歴史を追われて以降、伊集院や聖堂院の元にいるとは聞いていましたけど、そうか⋯⋯。」「恐らく、そちらの関係者に⋯⋯ぬらりひょんがいらっしゃいませんか。幽蘭さんの友人だそうです。何か知っているかもしれませんね。」(五つ目に至っては、ふっと物音さえも止み、一度だけ「人間でも怪異でもなく⋯⋯、」と呟いたきり。何事かを思考する無言の時間は、あなたにあの日の静けさを思い出させたかもしれない。)(更にしばらくだんまりとしたのち、「思い当たることはあります、が、確実性がありません。」「それは、どんな話をした時でしたか。状況は?」と、ゆったりした口調が問うた。) (3/8 20:56:52) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「さて、更に確実性があるものをお話しましょうか。」(ぴんと立てた指は、周を真似たもの。)「赤い月は、世界に災いや異変が起きる時に姿を見せるものです。正しくは天体ではなく、覗き穴に近しいものだと思いました。 誰かが見ているような感じがしますので。」「あれは恐らく、何か適正のあるものを自分たちの場所へ連れていこうとしている。実際に攫われたひとと、あたしは面識があります。」 (3/8 20:57:10) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「──────〝祥月〟」 (3/8 20:57:18) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「この単語を見かけたら、どんな情報でもいいので集めてほしい。」「あの人は長い間、連れていこうとする動きに抗い続けているらしい。それで、向こうが先にしびれを切らすかもしれない、と。」(強い力を持った相手がしびれを切らせば何をしてくるかなど、考えるまでもなくお分かりだろう?)「【 死はこの世と別つのに最も早い方法である 】」「怪異に寿命はありませんが、他殺は可能です。もちろん、あの人も含めて。」(はらいは大人びた考え方をするし、現実の醜さをよくよく知っている女の子だから、そこから先は音にもできなかった。)(しかし、そこから先を音にしないという行為は、いっぽうでひどくずるいやり方だったろう。切実さと、誠実さの演出にはもってこいだ。無意識レベルで染み付いてしまった振る舞い方。)(なので、周の礼には申し訳なさそうな、嬉しそうな、かなしそうな────ばかにするような。ごちゃまぜの感情を隠しもせずに首を傾けてやることだけが、対価のように思えた。)(まだ、無数の嘘があたりを取り巻いているなんて。真実をすべて口にはしていないなんて。きっとあなただって分かっているはずだから。) (3/8 20:57:19) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「あたしは、あの人に、あたしがいなくなったあとも生きていてほしいだけなの。」「⋯⋯でも。あの人がどう思っているかは、ずっと分かんないまんまです。」(伸ばされた指先が便箋に引かれた罫線をなぞる。)(なぜ、はらいにあなたを教えてくれたの。なぜ、月へと散歩に行くなんて約束をしたの。)(こんなに調べているのに、あなたのことが、未だわからないままなんだよ。くにひろさん。) (3/8 20:57:45) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (( 漆さん宅、周ちゃんへ! (3/8 20:57:59) |
| おしらせ | > | 高橋/偶 羽良ヰさんが退室しました。 (3/8 20:58:00) |
| おしらせ | > | 夕月/逢崎聡咲さんが入室しました♪ (3/8 21:50:37) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 「気にせえへんよ。んなもん。せやかて、知っときゃ損にはならんやろ。ほら、地雷の大きさによっちゃあ、踏んでみるんも悪いことやないからね。……ほら、僕ん都合悪なった時とか」ぐっと背後に反れて、しばらくしてはその反動といった感じかテーブルに両腕を乗せて前のめりな形になる。ことの発言の発端は自分だろうにそんなもの忘れたと言った様子ですかして答える。よくわからない人間だ。把握しておきたいのか、したくないのか。いずれにせよ、利己的であるのは読み取れるだろう。具合が悪くなれば話を変える。変えても食いつくのであれば、ちょちょいとつつく。そもそも普段はそのような口論になることはない。何せ今やなりを潜めているものの、彼には人を近寄らせないような分厚い壁があるのだから。そのため、ある種の例外ともいえた。無論、そんなことを話すつもりなどないのだが、酔いのせいだろう。後先考えずに、投げられた言葉にまんまと反応して答えを吐き出してしまっていた。 (3/8 21:50:53) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 「そりゃ僕あ、誰よりも優秀で真面目ちゃんやからな。それをなんや、不可解て。嫌やわあ」己の話を聞き終えて短く投げられた言葉を聞けば、またくだらぬ茶目っ気を見せる。流石に酔っていても、今回ばかりは自分の発言に違和感を持てたようで、じとっと目を細める仕草をすれば頭を振った。やはり思考は鈍重で濁っている。むしろ、変に動かしたせいで頭が痛くなってきた。頭をおさえながらも、目についたのは飲みかけの酒が入ったグラスで、流石にそれを手にするわけにはいかないなと思いながら視線をずらす。そこに映ったのはまだ残っている漬物といつ出されたのかわからない味噌汁だった。これは僥倖と止めていた箸を動かして漬物を一つ摘んだ。 (3/8 21:51:07) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 「………さあて、どうやろね。まあ、そうとも言えるんちゃうか? 諦観と逃避とを同じ括りにすんやったらな」逃避と諦観。それらは非常に似た言葉だ。しかし、あくまでも似ているだけでその本質は違う。そのように彼は考えている。いいや、これは言い訳なのかもしれない。『逃げているだけなのかなって思ってた』その言葉が彼女の口から飛び出したとき言葉につまり、加えて動かしていた箸を止めてしまったのだから。沈黙は言葉よりものを示す。酔いが回っていればうまく言葉を捻り出せただろうか。そんな疑問を浮かべ、漆の塗られた器を満たす流体に反射した己の顔を見つめた。 (3/8 21:51:26) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 「忘れて、なあ。……まあ善処したるわ。………僕が死んだ時。ああ、この言い方はちゃうな。別にええか。とりあえずそん時はなんも思わんかった……いや違うな。なんやろ。何やってもなんも感じんかった。言葉ん通りや。姫と遊戯試してみても、書読んでも、甘いもん食ろうてみても……何も感じんかった。楽しいとか、おもろいとか、美味いとか…感じて当然やったことがなあんもわからんくなった。……せや。虚無。それが一番ぴったやね。そんな感じでしばらく…いやもっと長かったかもしれん。正味、時間の感覚さえなかったさかい確かなことはゆえんけど、半年ぐらいはそんな調子やったんちゃう?……姫に聞けば分かるやろか? ともかく、それぐらいしてようやく理解したな。あ、死んだ。ってな」一連の独白のような言葉を聞いて、ようやく向こうも同様に酔っているという確信が持てた。そもそも、言葉遣いが崩れているところからしてそれは明確だったろうに。どこか彼女らしさ(そんなものは知らないが)を損なう言動に顔を上げれば、あからさまに意地の悪そうな笑みを浮かべて見せた。負けたとはいえ、あまり話したくないことを話したのだ。お相子様だろう? (3/8 21:52:29) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 再び味噌汁を静かに啜り、その旨みを堪能して身体の中に熱を回したならば、温かみの一切を失ったような冷ややかな視線で宙を捉えて言葉を紡ぎ出す。まるで千鳥足をとるようなおぼつかない言動をしているが、思い返される過去が嫌でも彼を覚まし、酔いが抜けた雰囲気で語る。実際にそれはもう二度と日の光を浴びぬようにと閉ざした記憶だ。ゆえに忘却へと葬り去ったものもあろう。だが、扉を開けばまるですうっと惨憺たる当時の情景が思い浮かんでくる。人とは思えない無機の存在が、死んだ自分と入れ替わるようにして現れ、そしてそれも死んだ光景を。 (3/8 21:53:16) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 「そんな具合やさかい、後ろ髪引かれたような記憶はない。…あん頃ん自分が生きとったとこは、どうしようもなく欺瞞塗れの偽もんだらけ。醜うて仕方がない、気色悪い世界やったからね。理解できんのに一緒におって、いずれ消えてなくなるっちゅうのに築いた偽もんに縋りつく。ほんでもって惜しそにらしい名前なんかつけてもて……ああ、すまん。そうゆう話やなかったな。…ともかく僕にゃ後悔なんざないよ。死人に口なし。もう今は分かろうにも知りえんさかいね」子供の頃の日々は、微かではあるが記憶にある。しかし、当時の自分はもういない。だから、その時に何を思っていたのかは想像でしか描けない。そして、その想像は非常に目を逸らしたいほど稚拙なものだ。欺瞞塗れの偽物。もう結論を出した彼はあの頃を美化することはできない。そうする術を知らない。だからこそ、彼女のように後悔することなんてできないのだろう。であるならば、一つだけ見えてくるものがあるはずだ。彼が求めているもの。人は他人のことなど理解できない。そんな解を出してもなお欲しているものとは___ (3/8 21:53:33) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | ぷつりと思考を切った。彼女は察しのいい人間だ。これ以上は喋りすぎる。冷めた脳を再び動かすためか、断念していたグラスに手をかけ一口飲み込んだ。エーテルの胎動が喉を潤す。ああ、最悪な後味だ。何もかもが最悪だ。 (3/8 21:54:28) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 「なあんで、それが出てくんかねえ。……そもそも僕あ、無所属。元は同じとこにおったとはいえ、琴羽んからしたら僕んとこはとことん目の上んたんこぶな厄介な家やったんやで? 会える会えん以前にそないなことする義理なんざないし、求めとらんやろ? そうゆうのは別のもんから聞いたらどうや。僕よりは無能やけど詳しい奴ならおるやろ。当主様なんやさかい」はたりと目を丸くする。丸くして貴女の方を見た。さながら何を言っているのかわからないという感じで。そして、すぐに吹き出した。すると貴女の方を身体ごと向け頬杖をつきながら、話を続ける。そもそも彼女に対しては嫌悪の感情しか見せていないはずだ。何を捉え違えたんんだか。貴女を小馬鹿にするような表情を浮かべながら饒舌に語る。しかし、それ相応に酔うった彼との時間を過ごしたのであれば、饒舌に口を動かすタイミングを見計らった頃だろう。彼が忙しなく言葉を紡ぐ時。それは何か不都合なことがあるときだ。この機会のそれが出るということはあからさまな図星の他なかった。 (3/8 21:54:33) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | ((高橋さん宅のはらいちゃん宛てです〜 (3/8 21:54:56) |
| おしらせ | > | 夕月/逢崎聡咲さんが退室しました。 (3/8 21:54:58) |
| おしらせ | > | 高橋/偶 羽良ヰさんが入室しました♪ (3/9 00:18:41) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (利己的な発言に対してうげ、とめいっぱい表情を嫌気に歪ませてみせて、はーーーあ、と重たい溜息がカウンターへ憂鬱に積もった。「知り合いが、」次に口を開いた時、真っ先にまろびでたのは突拍子もない五文字。)「知り合いがさあ。わざわざ自分から地雷踏みにいこうとすんの。そいつもいやに生真面目で、他人をよくみてて、勘がよくて⋯⋯なのに、わざと踏んで、きらわれようとする。」「臆病、なんだよね。怖いの。⋯⋯あたしも、だけど⋯⋯。」(背もたれへ、前へ、体重を移動させるあなたとは違って、少女はなおも姿勢良くしゃんと座っていた。首の据わりも正常だ。ところどころ呂律の曖昧になった幼な声さえ聞かなければ、酔いの片鱗すら感じさせないかもしれない。)(視線はゆったりと、けれども忙しなく動いていて、あなたを見ては手元のグラスへ、そうして小窓から見える暗がりへと移り変わる。初めはあんなに馴染んで見えたのに、今では何やら、所在なさげな様子も目立つだろうか。)(その理由が先に言った〝怖さ〟によるものなのか、他に何かがあるのか。見極めるより前に、あなたの箸が止まったのでそちらを注視した。) (3/9 00:19:15) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (諦観と逃避。そうやって、単調な名前を付けるべきじゃないのだろうけれども。人は呼び名を決めたがる生き物だと勝手に納得し、低迷の多くなった長台詞に耳を傾けようとする。)(──────虚無。)「虚無、かあ。」(何をやっても何も感じず、本を読んでも、甘いものを食べてみても、楽しいとか、面白いとか、美味しいとか、感じて当然だったことが何もかも分からなくなる。空白ばかりが支配した時間軸。)「それが、いままさに死んでいくことなら、あたしはきっと、はじめから生きてはいなかったんだろうなって、」(ばちり。なんとはなしに投げた空虚な目線が、意地悪げな笑みとぶつかって、むっとした。むかっ腹がたって、べえっと軽く舌を出して対抗して、続くはずだったものが消えていった。) (3/9 00:19:54) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (偶 羽良ヰは、初めから死んでいたとする。)(そもそもの話、偶に生まれた彼女には一般的に許されている自由や人権、自身の命は自分のものであるという所有権の何ひとつも持ちえないので、より正しい言い方にするならば〝生まれていなかった〟。)(心臓を一突きに刺され、倒れ伏した体の上に雪が積もっていって。)(──────生きたいと口走ったとき。ようやく少女は生を受けたのかもしれない。たったひとりだけが救いあげてくれた産声は、今も彼女の心臓を動かしているのだから。)「⋯⋯いいね、割り切れて。」(ほんの少しの妬ましさが舌の根を乾かした。そこにすかさず日本酒を差し込んで、もうとっくに後戻りのできない場所にいる。) (3/9 00:19:57) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「あたしってまだ若いから⋯⋯じゅうはちですからね、十八。おうさきさんは⋯⋯ええと、いくつでしたっけ、二十五は超えてますよね、たしかね。」(なみなみ酒の注がれたグラスを揺らしながら言うべきことではないが、店主は聞かぬふりに忙しいらしく、あなた以外にツッコミを入れてくれる人はいないのだ。)「人生経験の差があるからしかたないのかなあとか思って、でも、とかいって、おちおち、うかうかもしてらんなくって⋯⋯、」「ほら、あと、何年かな⋯⋯、遅くて十年ちょっとで死ぬし、楽師としてのおわりはもっと早いはずなんです。一年、もたないんじゃないかなあ⋯⋯。」「こんなふうに、なやんで、後悔しているひまなんてない、はずなんだけど⋯⋯、」(普段は察しの良い人であるところのはらいは、残念ながら今は不在である。しょんぼりしながら後悔とぼやきをツマミに酒を飲み下している最中に、あなたの言葉裏まで思考を回す余裕などなさそうだ。)(つるつると舌が滑りすぎていることにも、気付いていないのだった。) (3/9 00:20:53) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 『なあんで、それが出てくんかねえ。』「ん、⋯⋯ぅえ、なんで、⋯⋯って、」(ゆるやかな瞬きの間だけ呆気にとられたような顔をして、次の瞬間には「へんなの」と言う。心底〝変だ〟と思っている声で。逢崎の饒舌さや小馬鹿にする響きを全部引っ括めて「はなし、きいてましたあ?」と馬鹿にし返した。)「あたし、べつに、観世流のご当主さまの話はきいていません。んなの、うちのへたれ虎に聞きゃ済む話だから。」(へたれ虎。仮にも自分の流派の長に対して。)「聞きたいのは、もっと~~⋯⋯こう、ひとりの女性である琴羽さんのこと、で、」(瓶の中身を自分のグラスに注いだらあとひとつぶんくらい余ってしまったからって、しれ~っとした何気ない顔でちょいちょいとあなたのグラスを引き寄せて、余ったぶんだけ注いでやろうとしてやりながら──あんまりに自由な振る舞いだ──喋っていたはらいは、言葉を選ばなかった。) (3/9 00:21:16) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「⋯⋯琴羽さんは貴方が自分を嫌っているんだって言ってたけど、そう、単純な嫌悪でもないでしょ。貴方がわざと〝それ〟でしか表現しないだけで。」 (3/9 00:21:36) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「────逢崎さんが一番、琴羽さんをまっとうな人間として見てる。」 (3/9 00:21:45) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「いちばん、⋯⋯対等でいようとしてるのかもしれません、ねえ。」 (3/9 00:21:53) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (砂糖は甘く、塩はしょっぱい。)(そんな、当たり前のことを言うみたいな調子で、逢崎には目もくれずに、語尾までしっかり発音した。) (3/9 00:22:01) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (( 夕月さん宅、逢崎くん宛の返信です~~! (3/9 00:22:31) |
| おしらせ | > | 高橋/偶 羽良ヰさんが退室しました。 (3/9 00:22:33) |
| おしらせ | > | 漆/周 社さんが入室しました♪ (3/9 08:03:08) |
| 漆/周 社 | > | (一つ目、二つ目の情報を開示した時……はらいから返ってきた話は社も全く知らない事であった。) (はらいも…自分も等しく楽師、か。……それは現代に置いて、楽師や狂楽師にとっては主流の考え方ではない。最も単純化すれば…楽師と狂楽師は敵で、正義の楽師と悪の狂楽師と分ける事ができただろう。) (…やはり、禍津様は敗者の側に立ってしまったのだろうか。今を疑えと、しきりにそう言うのは。) (次に気になったのは…連れ去られたくない、という一連の言葉であった。連れ去られたくないというと…あの赤い月に、か。確かに…赤い月は不気味だ。禍津様はそれが怖い…ようだ。) (…この時までは、社はただ禍津様が赤い月を怖がっているんだな、と解釈していた。) (…自分が四つ目の質問を開示した時。はらいはぬらりひょんを頼ってみてはどうか、と提案してくれた。) (あの自由を愛する怪異が、果たして失敗ばかりしている自分に会ってくれるのか…という思いもあったが…確かに一つの手であるので、社はうん、と頷く。) 「…ぬー……ぬらりひょんを頼るって選択肢は、無かったわ。それも視野に入れるわね」 (3/9 08:03:13) |
| 漆/周 社 | > | (……五つ目の情報を開示した時。はらいはぴたりと動きを止めて、部屋の仲を静けさが支配した。…それは、社がソレを体験した時に体験した静けさにも似ていて……社は少し身震いするのであった。) (…その後、はらいにどんな状況であったか聞かれて。社は思い出すようにして、右手で顔の片面を覆いつつ…当時を語り始める。) 「……当時の状況は………」 「まず、禍津様は月の夜に活動して、寝込んでしまっていたの。そして、そこに私がやってきて……ちょっと色々…流派を危険に晒した謝罪とか…どう償うか…について話してて」 「その最後辺りに、私が禍津様のお考えを広めたい…って切り出した時に…禍津様は変化した。……ように思うわ」 「禍津様が変化した後は、さっき話した通り。人とも、怪異とも言えない気配を、禍津様……いえ、禍津様に似た誰かは纏っていた」 「…心臓…魂を直接締め付けられるような感覚もしてね……後は……私の首に何か巻き付いたりとか…」 (と、社は当時の状況をなるべく詳細にはらいへと伝えた。) (3/9 08:03:50) |
| 漆/周 社 | > | 「…私が今話した存在は、多分魂に直接関与する力と…何か、遠隔から物を掴んだりする力があるみたい。……何か覚えとか…あるかしら、はらいちゃん」 (3/9 08:04:01) |
| 漆/周 社 | > | 「……あ、赤い月が……覗き穴?」 (自分先程話した内容はお伽噺的だったが、はらいが開示してくれた状況もまたお伽噺的だった。) (…だが、社はそれを信じる事にした。……何せ自分達もお伽噺のような存在なのだから。今更何を疑うというのか。) (しかし月が…覗き穴という発想は、社には無かった。) (はらいはさらに続け…何か適正のある者を、赤い月の向こう側へと連れて行こうとしている…という。) (…ああ、そういうことだったのか。禍津様が、月を恐れる理由は。) (3/9 08:04:13) |
| 漆/周 社 | > | 『──────〝祥月〟』 (3/9 08:04:20) |
| 漆/周 社 | > | 「祥月……ね」 (社はその名前を復唱する。その名前の意味はよく分からない。しかし月と付くということは……多分、赤い月に関連する存在……ともすれば、赤い月という覗き穴からこちらを覗いている存在……なのかもしれない。) (……それは神様なのだろうか。それとも、怪異なのだろうか。) 「…もし見かけたら、調べるわ。約束する」 (社は普段穏やかにたれ下げている眉間に、珍しく皺を寄せながらそれを快諾した。) 「……はらいちゃん。禍津様は最近、行動をより早く…そして活発にしているの。理由は分からないけど…もしかしたら、赤い月が理由の一つかもしれない」 「…これも伝えておくわ」 (最後に、社ははらいに禍津の近況を伝える。やはり、禍津様が何かに追われているのは否めないのだ。それは赤い月からの干渉によるものか…それ以外なのかは分からないが。) (3/9 08:04:31) |
| 漆/周 社 | > | (……はらいは、幾重にも重なった感情を表情に浮かべ、そして首を傾けてくれて。) (その意図までは、社は読み取れなかったが……それは社には十分な対価であった。) (その証拠に…社もより笑みを深めたのだから。) (…社には、何となく分かっていた。はらいのその態度に…多少の打算と言うか。そういうものが含まれていることに。) (だけど、それは社にとっては重要ではない。) (…そうやって向き合ってくれるだけでも、嬉しかったから。) (さて。そう言った言葉を用いないコミュニケーションの、堤を破ったのは社であった。) 「嗚呼……本当に……本当に……」 「ままならない」 「……ままならないわ、本当…」 (まるで…自分達に力が無い事を嘆くように、社は恨み節わ漏らす。) (まるで、自分達により力があれば、こう悩まずに済んだのに、と言っているようで。) (3/9 08:04:54) |
| 漆/周 社 | > | 「ふぅ…………うん、私も」 「私も、禍津が何を考えているのか、分からないわ」 「……でも、今から私達は共犯者、ね」 「禍津様が何を考えているか知るための………そして、禍津様を助けるための」 (…それははらいにはどう聞こえるかは分からない。しかし…社ははらいに、これからは共同戦線ね、と微笑みかけるのであった。) 「……とにかく…私の知る情報は以上になるわ」 (3/9 08:05:26) |
| 漆/周 社 | > | ((高橋さん宅、はらいちゃんへ〜〜 (3/9 08:05:41) |
| おしらせ | > | 漆/周 社さんが退室しました。 (3/9 08:05:46) |
| おしらせ | > | 夕月/逢崎聡咲さんが入室しました♪ (3/9 17:09:52) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 「臆病ねえ、めんどくさ……難儀な知り合いがおるようで」普段であれば彼女にどんな知り合いがいようとも関係ない。むしろ、「知らん」とか言って切り捨てるだろう。だが、妙に考えて探りを入れようとしてしまう。それでも、己の預かり知らぬものであるという点は事実であるためほんの少しだけ考えたあとは短く切ったような感想を乱雑に放つ。別に聞いてもいないのだから、その程度で許してくれと言いたげなつまらなさそうな顔だ。「……まあ、割り切るほかに道なんざなかったからな………ははっ、笑いもんやな」少しばかり、酔いが覚めたと思ったが、どうやらそれもやせ我慢のような認識だったようだ。こちらに対抗するように舌を出す彼女を見ては、こんな面も見せるのだなと、幾許かの関心が来た後にくすりと笑みが漏れ出てしまう。 (3/9 17:10:20) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 笑み。人を寄らせぬよう線を引き、自らの領域におのおの踏み入れたものへは過剰な攻撃を持って追い出すような人間がそんなものを見せた。珍しいより先に少しだけ怖いという感想が来そうだった。しかし、その笑みもすぐに薄れていった。彼女と己は似ているところがあれど全く違う。だからこそ、何を思われてもどうにも思わない。はずだった。貴女のこぼした若干の妬ましさを孕む言葉。それが反響するように頭の中に響いて、暗い顔へと上書きされてゆく。確か以前橋の上で遭遇した時、彼女に対してなんといったか。あの日の言動、そして己の思考をパッと走馬灯のように思い返すと痛む頭を抑えるように行儀悪く支え、気まずそうな笑みを浮かべる。選択すること。確かに己は選択した。だが、もとより一つしかないものを選ぶことは選択のうちに入るのだろうか。入っていた酒の尽きたグラスを乱雑に放って、味噌汁を啜った。 (3/9 17:10:37) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 『あたしってまだ若いから⋯⋯じゅうはちですからね、十八』「おい。数までゆうな。僕のもや」『でも、とかいって、おちおち、うかうかもしてらんなくって⋯⋯、』「聞いとらんな。……へえ、で?」『こんなふうに、なやんで、後悔しているひまなんてない、はずなんだけど⋯⋯、』「……ほな、はよ答え見つけろ」しばらく黙っていると唐突に口を開き語り始めた貴女の方を向いて応対する。その発言にはいろいろと危ういところがあり、こちらもかなり回ってしまっているため、柄にもなくツッコミを入れながら相槌を打ってしまう。それでも辛辣なのは変わらなかった。彼女の語る後悔やぼやきを聞き入れてもなお、冷たくあしらうように短く言葉を放った。にしては沈黙が目立つ。つまるところ、ここでも考える素振りは見せたのだろう。今更に過ぎないが、どうにも口を滑らせ過ぎている気がする。いいや、これも言い訳だ。結局、彼も頭が回っていない。酒のせいだ、何か考えようとすると頭が痛むのだ。まともな発言ができそうになかったため、せめてもの普段通りを装った発言だった。 (3/9 17:10:54) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 「く__、ふっ…! へたれ虎ねえ…ふん、よおゆいよるわ」彼としては彼女の質問に答えてやったという認識だった。だが、どうやら求めていたものは違ったもののようで眉を寄せては怪訝な顔を見せるも、貴女の続く発言に大きな反応を見せた。また笑った。今度はそれが全身に表れるほどに。予想外といえばその通りだ。何よりも主従を大切にしてそうな彼女が当の主人をそのように揶揄する様がツボった。ツボってしばらくは思い出したように息を漏らしていたが、なんとか飲み込んで耳を傾けて続けた。「………。なんや、琴羽とおうてたんか……で琴羽はんなことをねえ………僕あまだ直接ゆうとらんねんけどなあ……あ?」本当につまらないことを聞く女だ。そんな風に思った。琴羽に関しては何度も彼女に告げているはずだ。同時にある種の地雷であるということも示しただろう。それでも触れてくるのが非常に煩わしい。まあ敗者である自分には受け入れる他ないのだが。しかし、貴女が琴羽に会ったという話は全く知り得ない事実だった。何を話したのだろうか。 (3/9 17:11:16) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 少し警戒して、だが、彼女が己に関することを話したのであれば少しだけもの悲しげに呟いてい見せた。呟いてしまった。つい、閉じ込めていたものが漏れた。それに気づけば、またひどく不味そうな顔をして、勝手に注がれたグラスを掴んで飲み干した。酒は嫌いだ。だが、今はそれに頼るしかなかった。どうか今日のことを忘れさせてくれ。 (3/9 17:11:35) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 「……対等ねえ。……ああ、ほんまに…ぼくあ…ほんまに、君のこと嫌いや。……嫌い嫌い。嫌いで嫌いがキラいのきらいいぃ〜……あったまいた……飲みすぎやねえ〜……はあ…で、なんやっけ、ああ嫌いやっけ? ぼくんこと嫌いな琴羽がどうかやっけ?」君のことが嫌い。何度も告げた拒絶の言葉。しかし、貴女の言う通り、彼の嫌悪には嫌悪以上の意味が含まれている。それもここまで飲んで仕舞えば、その真意を漏らしたとしてもそれが真実とも嘘とも取れぬだろう。実に計画的で、向こう見ずな特攻だった。結果、ドンっと机に頭を突っ伏した。擦り付けながら、何度も何度も覚えたてのうわ言を繰り返すように「嫌い」を重ねた。ややして、保っていた体裁ももう立て直せぬほどに崩れているにもかかわらず、身体を起こし貴女の方を見ると話を戻そうとする。その時も言葉が一つ多い。自棄を起こしたように嫌いを強調した。 (3/9 17:12:09) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | 「……嫌い。それ以外に表したくない……それ以外やと偽もんになってまうから…でも、知りたいねえ…知りたいなあ……理解なんざできんのにぃ……ああ、嫌い……へあ、っちゃうな。えっと…せやせや、そうやない。あれから。あれから、あれから……あれからは…つけもん食べよ」目の奥の瞳孔がどこか遠くを見つめる。はてさて、それは何を捉えたのか。感慨に耽るような、でもどこか悲しげな雰囲気をまとえば、頬杖をついて駄々をこねるように思った言葉を次々と投げ放つ。が、これも彼女の求めているものではないだろう。元の話は一体何だったか。話を辿るように視線を動かせば目についた残り二つの漬物を見て、味噌汁の具をつまんだ。言動と行動が滅茶苦茶である。 (3/9 17:12:11) |
| 夕月/逢崎聡咲 | > | ((高橋さん宅はらいちゃん宛てです〜 (3/9 17:13:08) |
| おしらせ | > | 夕月/逢崎聡咲さんが退室しました。 (3/9 17:13:10) |
| おしらせ | > | た?!/ジョヴさんが入室しました♪ (3/9 17:18:10) |
| おしらせ | > | 無言時間が25分を超えたため、た?!/ジョヴさんが自動退室しました。 (3/9 18:07:47) |
| おしらせ | > | た?!/ジョヴさんが入室しました♪ (3/9 18:07:51) |
| おしらせ | > | 無言時間が25分を超えたため、た?!/ジョヴさんが自動退室しました。 (3/9 18:32:52) |
| おしらせ | > | 高橋/偶 羽良ヰさんが入室しました♪ (3/10 05:50:29) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 『臆病ねえ、めんどくさ……難儀な知り合いがおるようで』(──────いや、どの口が?)(胡乱な目つきで──これはあなたの発言のせいか、それとも酒精のせいなのかさっぱり分からない──逢崎を見遣るも、元より曖昧な皮膜の裏に隠して音にしたそれを、詳しく解説する気は起きなかった。)(〝彼〟は、そう⋯⋯あなたと同じくらいには面倒な男だ。自分のやりたいことをやりたいままにやってるくせして、一番肝心なことには蓋をしたきり開きもしない。奔放に振る舞いながらも生来の生真面目さを隠せていないし、他者の一番欲しい言葉を適切に差し出せるほどよく見ているのにわざと地雷を踏んで距離をとる。)(そういう男が、最近は何だか息のしやすそうな顔をしているので、何だか腹が立って仕方がない。先んじられたような、置いていかれたような悔しさが口をついて出たものだった。だから、視線を流すばかりで言葉は使わない。) (3/10 05:50:32) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | (『割り切るほかに道なんざなかったから』)(はっとした。今更動揺なんて見せたところで、熱に混ざって判別つかないだろう。逢崎が落とした純粋な綻びに対して〝新鮮だなあ〟くらいの感想しか浮かばないように。)(割り切る以外に道がない。)(⋯⋯⋯⋯あなたも、そうなのか。)(目の前に広がる無数の選択肢の中から、ただひとつを選びとったとは思っていない。楽師という立場、名家という家柄。背負うものが増えれば増えるほど、道は狭まっていくものだ。)(けれど、こうして会話を重ねてなお、逢崎から先のような諦観的な、悲観的な発言が出たのは初めてだったから、少しだけ意外だと思った。)(似ているとは、こういうことなのだろうか。) (3/10 05:51:05) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 『おい。数までゆうな。僕のもや』「⋯⋯なんでですか、きにしてるんですか。」(ああ、半分はずれだ。聞いてはいるとも──────従う気がないだけで!)(直前までうらぶれた情を映していた眼差しも、一刻の後には元通りに戻っている。答えが出てもいないのに、片鱗を見せることを嫌がった結果であろうか。)「はやく見つけられるものなら見つけてますう~。しゃあないでしょ、かんがえなきゃならないことがやまほどあるんだから。」(わざとらしい他責で話を逸らす様は、いかにも小生意気である。)「へたれでしょ、あれ。めめしーんですよ。子供の頃の失敗いつまでもひきずってさあ。本人の見てないとこでは色々いえるのに。」(そこまでは落ち着いた様子で話していたのに、しかし、何かを思い出すような間が空いたかと思えば、)「てか、ねえ────⋯⋯きいて!」(笑声を漏らすあなたの肩をばしりと叩く。ふつふつと苛立ちが募り始めた声色が、怒りを押し殺すために強く揺れた。) (3/10 05:51:19) |
| 高橋/偶 羽良ヰ | > | 「十二月末の任務のとき、観世のさあ、あの⋯⋯あれね、あの、⋯⋯忠史さんとこに怒鳴り込んだの、あのひと! すっっっごい大喧嘩!」「対して良い関係でもないのに、とめてくれ~って使用人たちに泣きつかれたあたしの気持ち、わかる? 大の金剛嫌いで有名じゃん、あのひと、あたしがどれだけこわかったか⋯⋯!」(あの日感じた恐怖を思い出せば、今でも身の毛がよだつ。初対面の、しかも本来話もできないような立場の人の前へ出て、仲裁をしなければならなかった少女の気持ちを、あなたに分かれとは言っていない。ただの愚痴だ、こういう場でもなければ言えない、不平不満だ。)(この期に及んで勢いの良い飲みっぷりを披露して、不明瞭に続きそうになったぼやきをぐっと飲み込む。そうして、「⋯⋯会ったのは、もう少し前です。観世のお屋敷に呼んでいただいて。」と、方向性を変えた。)「ろくな話してないよ。足引っ張ったやつの尻拭いをたのまれただけ、⋯⋯ばかばかしいったら。」(いや、あんまり変えられてはいないみたいだ。) (3/10 05:51:48) |
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