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「【第二部屋】幽鬼連舞【創作】」の過去ログ

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2025年03月10日 05時51分 ~ 2025年03月24日 02時31分 の過去ログ
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高橋/偶 羽良ヰ(馬鹿馬鹿しいと言った対象は、組織のトップに頭を下げさせた人間のほう。ぐしゃりと乱した髪に現れた苛立ちも、飲み干されたグラスを見れば霧散する──────発散場所を見つけたから。)(空になったそれに、間髪入れず、酔っているとは思えないほど滑らかな動きで、もういっそそれこそお酌が本職なんじゃないかってくらいの動作で、追加を注いだ。「水でも飲んだらどうですか。」そう言いながら注いでいるのは酒である。端から酔いを覚まさせる気など無いのだろう。)(短時間のうちに何度も何度も〝嫌い〟を耳にすると、何だか愉快な気分になってくるから不思議だ。はらいがそう言えない分、この男が代弁してくれているような錯覚をもたらして、胸が空く。)「それ、お味噌汁ですよ。漬物じゃないです。」(冷静なツッコミをしているふうに見せかけて、実際、さすがに限界を目視している。酔えば酔うほどにテンションが落ち込んでいく性質だから、まともに見えるだけだ。)   (3/10 05:51:55)

高橋/偶 羽良ヰ(〝見えるだけ〟だから、自制が利かない。)   (3/10 05:52:02)

高橋/偶 羽良ヰ「⋯⋯⋯⋯よく分かんないんだけど、ただ、理解したいんじゃないの。」「いつもみたいにできないって切り捨てらんないなら、それがどーいう理由にしろ、⋯⋯ええっと、わかる?」   (3/10 05:52:39)

高橋/偶 羽良ヰ「なんつうか、おうさきさんて、琴羽さんが絡むとばかになるよね。」   (3/10 05:52:41)

高橋/偶 羽良ヰ(どれだけ酔っていたって、こんなに分かりやすい暴言はないだろうな。)   (3/10 05:53:27)

高橋/偶 羽良ヰ(( 夕月さん宅、逢崎さんへ~~!   (3/10 05:54:09)

おしらせ高橋/偶 羽良ヰさんが退室しました。  (3/10 05:54:11)

おしらせ夕月/逢崎聡咲さんが入室しました♪  (3/10 17:03:02)

夕月/逢崎聡咲「別にい……気にしとらんけどお」年齢が晒されることに対して特に不快に思うことはない。しかし、自分で言うのと他者が言うのではその後の心持ちが違うだろう。自分のことは自分がおさえておきたいという、妙に神経質な部分があった。それも全てを伝えるのは面倒なので、むすっとしたまま飲み込んだが。「ひひひ、せやねえ…そん通りやねえ……痛い。叩くな、聞こえとるわ」金剛の当主の話に戻るとやはり笑みが浮き出てくる。一度ツボってしまったのがいけないのだろう。彼女がそれに関連することを話し始めたのなら、先の『へたれ虎』という失言を思い出して朗らかな笑みを浮かべる。もう十分にあとで思い返して頭を痛めるような姿を晒しているのに、口から出る笑いをおさえながら貴女の話に相槌を打つ。それもいきなり叩かれたことですぐに治ったが、表情の変化が激しい。いつも気難しそうな顔をしているのだが、それでも表情筋は生きているようだ。   (3/10 17:03:40)

夕月/逢崎聡咲「へえ、よくもまあそないなめんどうなことをなあ…なんやろねえ……まっすぐ。いやちゃう…ええと…愚直? それもちょいと違う……頑固、でもないなあ……ああ。うん…んんっ! ええっと、えっと…ええっっっと! ……アホやね。…ひひひ、振り回されて可哀想…いいや、いい気味やね」話を聞く体勢に入って、隣の少女の愚痴を聞き入れる。観世の爺さんのとこに突撃したというのは初耳で、本来であれば意外と大きな反応を見せただろう。だけど、今やどこかおぼつかないようなぼんやりとした目で貴女を捉えていた。にしても、情けないものだ。自分たちの主人なのだから自分たちで止めればいいものを。そんな感想を浮かべつつ、回らない頭でなんとか感想を述べようとしたが、浮かぶ言葉はどれも己の納得のいくようなものではなかった。結局、万能な罵倒の言葉に落ち着いて、目の前にその従者がいるというのに歯に絹着せずに言って見せる。無論、普段通りと言えばその通りだろう。しかし、続く言葉で微かに浮かんだ哀れみが漏れ出てしまった。すぐに言い直して意地の悪そうなしたり顔を浮かべたが、先に出た『可哀想』という言葉は取り消せぬだろう。   (3/10 17:03:59)

夕月/逢崎聡咲「……ははっ。なあんや…そないな話か。……はあ。ほんまにくだらんわ。…結局もとより外ん手え借りなあかん状態やったんか……ああ! ほんまに、ほんっっまに……抜けて良かった、んかなあ? ……ははっ、ごっつい誤謬まみれんバカばっか。ああ〜…バカバカ。ば〜〜〜か。……はあ。嫌い」にしても、よく観世の屋敷に行くものだなあ、と独りでに思いつつ「ああ、おおきに」なんて言って再びグラスに注がれた水、もとい酒を軽く飲んだ。酒をあまり好かない本来の彼ならすぐにそれと判別できただろうに、濁った思考とびたびたに侵された舌ではもう区別をつけることができず、知らずに嚥下してしまった。もとより酷かった酔いがさらに加速する。急に古巣の悪口を言い出した。それに関してはいい。以前よりやっていたことだ。深刻なのはその後だ。自身のした選択を今更振り返って疑問に思い、かと思えば急に語彙力が低下して陳腐な罵倒を並べる。挙げ句の果てには、その勢いさえも落ち着いて、大きなため息をついて再びテーブルの上に突っ伏した。今度は両腕を枕のようにして、だ。   (3/10 17:04:32)

夕月/逢崎聡咲「………ぼくがあ? 理解い? ないない。できんもんを求めても形になんざならんしな……なんか言い表せるようになってもそれはまぐ、紛れもね、ない、にせもんや……じ、自分ん目え曇らせてえ…たが、互いに互いんこと、好き勝手に歪ませたもんを理解っちゅう言葉に押し込んでえ! …きどっとるだけに過ぎんよ……ぼくあ、そんなもんにはなりたくない」   (3/10 17:04:55)

夕月/逢崎聡咲『理解したいんじゃないの。』どこか的を射ている言葉が頭の中で繰り返し響く。次第に大きくなっていくその言葉を煩わしく思い腕の中で真顔になった。それでも言葉が止む様子はなく、これも酔いのせいだと決めつければ、グラスに残った水(酒)を一気に飲み干した。はてさて、こんなことになる前に彼はなんと言っていただろうか。「自分の限界ぐらい分かっとるわ」確かに、彼はそのことについては十分に理解していた。だが、ここまできて仕舞えば限界という境界なんて曖昧な線になっていて、それを当に越えているなんて知りもしない、振り返ることのできない酩酊だった。言葉に感情がはっきりと載っている。力強い、怒りに似たものだ。だがそれも最後には落ち着いて、再び悲しげなものに染まる。情緒不安定がすぎる!   (3/10 17:05:16)

夕月/逢崎聡咲「…………。ははっ、なんやしょれ。ひひひ、だれがばかや、あほお……はあ、むり。水う…飲も」あからさまな暴言に、なんの捻りもないまっすぐな暴言を返して行儀悪く頭をテーブルに乗せる。当の本人は認識していない様子だったが、呂律も怪しい部分があった。ともかく、彼は少しでも酔いを覚まそうと、もう空に等しいグラスを持って僅かな水滴(酒)が口腔にやってくるのを辛抱強く待って飲み干すなり、それを再び放棄した。   (3/10 17:05:29)

夕月/逢崎聡咲((高橋さん宅、はらいちゃん宛てです〜   (3/10 17:06:03)

おしらせ夕月/逢崎聡咲さんが退室しました。  (3/10 17:06:04)

おしらせ五月雨/葵 凛花さんが入室しました♪  (3/11 19:31:14)

五月雨/葵 凛花( 貴方の言葉を聞いては、ゆるく首を傾げた。これは新たな疑問が生じたわけではないし、可愛いこぶっているわけでもない。音にするなら「ふぅん、」なんて声があっただろうか。) (十と少しの身長差は貴方からしたらどう感じるのか。僅かにでも見下ろされる感覚は、威圧感や不快感を与えていないだろうか。) ( 澄んだ空に、艶やかな蜂蜜が投影される。) ( ……多分、貴方はそういったものを感じていない気がした。)『⋯⋯対価の話も、それ以外も、すべて問題ありません。ほら、書面上の契約関係というわけでもありませんし、お好きにどうぞ。主君や背負った名を優先するのはお互い様でしょう。』「……えぇ、そうですね。」( 肯定の意を微笑んで返す。貴方と同じような (取り繕った)笑み で。)   (3/11 19:31:55)

五月雨/葵 凛花    (3/11 19:32:38)

五月雨/葵 凛花( 黒猫(貴方) は、その首に存在する鈴が示すように飼い猫だ。周囲の誰もが認知できるご主人様がいる。貴方はその境遇になんの不満も、疑問も抱いてはいないんだと思う。赤道村で彼の側近を求めた際、すぐに来てくれたくらいだから。) ( 普段振り撒く愛くるしさだって黒猫の特権だ。可愛らしく、しなやかで美しい姿は他者を分かりやすく魅了する。) ( ……それが、凛花が楽師としての優秀さ以外に貴方へ抱いていた印象だ。 印象だった。 少しだけ、変化があった。) ( 気付かなかったのは、二人きりで話すことなんてなかったからだろうか。今は、そうじゃないものも、よぅく見える。)「( ……踏み込むつもりはねーんですけどね。)」( 何かを抱えていることは勘づいても、それが何かまでは到底知り得ない。そもそも、知ろうとしていない。知ったとて、情報の共有をする以上になにかをさしのべる余裕はないから。) ( にこりと微笑みを保ちながら、貴方の言う追加の内容も聞き入れるつもりだった。けどそれは、あまりにも──なぜ自分に頼むんだ、という意味で──予想外なものだったから。)   (3/11 19:33:17)

五月雨/葵 凛花『【狂楽師について 】、何か知るようなことがあれば、教えていただけませんか。』「……狂楽師、ですか?」( 少しだけきょとんとした顔で、貴方を見た。)  ( 貴方の黄色の瞳にはしっかりとした意志があるかのように輝いてさえ思えた。暗闇で猫の目が光るというのは有名な話だろうか。光の量を調節して暗闇でも視界を捉えることができるとは有能だなぁ、なんて。) ( ………ところで、貴方は取り込む 光(闇) を調節できているのだろうか。)   (3/11 19:33:21)

五月雨/葵 凛花( ─────不意に、とあることわざを思い出す。) ( アラン・ベンジャミンが来日するとき、もてなすのならば相手の国のことも知るべきだと考えて、そういった書物を見ていた。その事実だけで記憶を巡らせていたら、まず最初に"ブルーベルの森"を思い出していた。ブルーベル───その名の通り、釣り鐘型の青い花。個人的に強く興味を惹かれたものがそれだったから。でも、貴方を見て思い出したのは違うものだ。) ( 【好奇心は猫をも殺す】) ( ……イギリスのことわざが元になったとか、それを和訳したとか、だったはずだ。意味は「好奇心が強すぎると身を滅ぼすことになりかねない」。更にイギリスでは【猫に九生あり】ということわざもあり、それを踏まえて「そんな猫でさえ危険なのだから、人間はもっと危険だ」という意味も含められているとか。) ( 何度も黒猫と表現しているが、結局のところ貴方は人間だ。) ( だから、)   (3/11 19:33:46)

五月雨/葵 凛花( ……だから、なんだって話に辿り着いてしまうんだけど。) ( あいにく、任務で一緒になることがある優秀な楽師という関係値だけでお人好しになれはしないし。貴方自身も、そういった言葉なんかは求めていないだろう。) ( 今は情報興共有のことだけを考えようと、貴方の言葉に促されては口を開いた。)「……では、失礼しますね。」( ひとつ断りを入れて、手を添えて貴方の耳元に口を近付けた。)「( ……強い、な。)」( 貴方に近付いたからじゃない。近付く前からそう感じていた、匂い。貴方がなにかしら動けば、ふわりと広がって。……水分に触れると香料が強くなるものなのだろうか。) ( それにしたって……。 ……、 ) ( 話の腰を折りそうだったから、今は知らぬ振りをした。)   (3/11 19:34:01)

五月雨/葵 凛花「────まず"羅生門ノ変"とは、"九条様こと、九条 道信が伊集院 清麻呂に対し不満を抱いており、その結果、混乱を招くために呪術師を誑かして起こした反乱事件"……と、いうことはご存知ですよね?」( 楽師である以上、誰もが耳にはしたことがあろう歴史的な大きな事件。知らない人の方が、きっと珍しいくらいには基本的な知識。) ( だからこれは貴方の認知具合の確認、というよりは前置きといった方が正しい。)「では……それと全く異なる物語があったら、どうでしょうか。」( 本題へ入る直前に、思考の時間をつくる。つらつらと並べ立てて話すよりも、適度な間を用いた方が聞きやすいだろうから。)「…【伊集院は呪術師を餌(囮)にして羅生門の怪異を退治した。】【呪術師は九条様に助けを求めた。】………そうして戦いが起こり、羅生門ノ変へと繋がります。結果はご存知、伊集院側の勝利です。」   (3/11 19:34:42)

五月雨/葵 凛花「……最も、九条様と呪術師は伊集院家との対決、というわけではなく……楽師との対決となってしまったわけで。規模が違い過ぎたんですよ。」「そして、九条様は狂楽師として広められ……あとは、歴史通り。……これが、九条様から聞いたお話です。」( 「多少簡略化してるので、必要であれば改めてお伝えしますよ。」と、付け加えて、口の形だけはしっかりと笑みを作り、貴方に問う。)「…………偶様は、どう思ったんです?今の話を聞いて。」( 次は貴方の番だ、という意味にも聞こえるだろうか。)   (3/11 19:34:44)

五月雨/葵 凛花((高橋さん宅、はらいちゃん宛です~!   (3/11 19:35:04)

おしらせ五月雨/葵 凛花さんが退室しました。  (3/11 19:35:10)

おしらせ高橋/偶 羽良ヰさんが入室しました♪  (3/12 02:35:40)

高橋/偶 羽良ヰ(観察、観察、──────観察。もっともらしく話している間も、あなたの一挙手一投足を見遣っては脳内の紙にマルとバツを付けていく。)(ああ、やっぱり関わりを持てる範囲にはいるんだな、ぬらりひょんは。)「ぬらりひょん、さん? くん? はらいも個人的に聞きたいことがあって⋯⋯どっかで交流できればと思ってるんですけど、どんな方なんですか?」(頼るという選択肢が生まれない以上──これは、あなたが物事を自分の中で抱えがちという理由もあれど──その怪異の人間性ならぬ怪異性には何かしらの問題があるということじゃないだろうか。)(場を和ませるためか貰い物の金平糖をひとつだけ口に放り、表情はにこやかに、内心は吐き気を堪えるために齧りもせず飲み込んだ。はらいが甘味嫌いだと知りながら何を思って贈ってきたんだろう、あの軟派男は。)   (3/12 02:35:53)

高橋/偶 羽良ヰ(周の語る当時の情景を頭に思い描きながら、不明瞭な推理に答えをつけようとするも、やはりしっくりくる理由は思い浮かばなかった。禍津の考えを広めたい、という言葉は、つまりより深く禍津のことを知り、暗がりへ歩を進めたいという意味にも聞こえるから、覚悟を問うためのものだったのだろうか。)「(なるべく同じように、同じことを聞いてみるしかないかもな。それが一番手っ取り早い。)」(しばらく何事かを考えていたかと思えば、「あの人は九尾の血を継いでいますから、怪異の術も使えるんじゃないかと思っていて。そういうものかもしれませんね。」と正解と誤答の狭間に近い台詞で返した。)「⋯⋯貴方がたはどれくらい〝禍津〟という存在について知っているんでしょうか。あの人ではなく、禍津という肩書きについて、です。」(謎が多いだろう、あの名前は。いつからあるのか、何のためにあるのか。九条国広は、いったい何のために名前を継いだのか。)(いくつもある疑問を匂わせるように伏せて、意味深長に笑みを作った。)   (3/12 02:36:04)

高橋/偶 羽良ヰ『禍津様は最近、行動をより早く…そして活発にしているの。』「ああ、⋯⋯期限があるんだと思います、六月末だったかな。彼もそれを理解しているから、早く計画を完成させようとしているんじゃないでしょうか。」「そのために、貴方たちには様々な任務が与えられる。すべては繋がっていると見ていいはず。」(まあ、その計画が分かんないんですけどねえ。かくんと脱力した少女は、思い切り伸びをして気分を切り替えようとするだろう。)(まだまだ情報は足りないのだ。楽師も、狂楽師も。本来ならば手に入っていておかしくないピースが零れ落ちているような違和感に、あなたと同じく寄ってしまった皺を指先で揉みこみながら、)「そちらは呪術師と関わりはあります? 道満の血筋の者を探しているんですよね。」「羅生門ノ変。九条道信と呪術師が起こした反乱事件とされていますが、あれは呪術師同士の覇権争いです。お父君と一番親しかった呪術師が、その道満だったそうで。」(伏せるかどうか悩んだ情報をオープンに語ったのは、物事が思っていたより急速な流れに乗っているのではないかと危惧したからだった。)   (3/12 02:37:16)

高橋/偶 羽良ヰ(だから、一度は切り捨てた選択肢さえもが目の前に現れ出る。)(笑みはいつの間にか落ちきって、無数の思考と考察が映り込んでは消えていく、無表情。メリットとデメリット、自分自身の覚悟と保身、上手い言い方。ぐるぐると考え込んで、考えて、周にも〝何かを悩んでいる〟ことが伝わるくらいの空間があいた。)(ままならないと言ったあなたに似た動きで、紅の塗られた唇が強く噛まれる。)「⋯⋯⋯⋯共犯者になるには、些か、鎖が弱いとは思いませんか。」(それは甘言だ。あなたにも、自分にも牙を剥く。今にも切れそうな吊り橋の向こうから響いてくる。)「その時々の任務が終わってからにはなると思いますが、楽師間で共有された任務内容や報告書を一部そちらに流します。⋯⋯その代わり、そちらのものも頂けませんか。」(これで本当に、バレたら一発でおじゃんだ!)(自組織の任務、報告書、機密事項の揃い踏みのそれらを敵に流しているなんて知られたら、金剛流だってどうなるか分かったものじゃない。近衛よりもずうっと重い裏切りに他ならないのだから。)   (3/12 02:38:03)

高橋/偶 羽良ヰ(そして、更に、賭け金の追加をしよう。)   (3/12 02:38:14)

高橋/偶 羽良ヰ「────⋯⋯あたしは今、味覚、視覚、聴覚が三割か⋯⋯四割、働きを失っています。特に鈍いのは左かな。これからどんどん、だめになっていく。」   (3/12 02:39:13)

高橋/偶 羽良ヰ「式神の代償です。霊障ではないし、一度失った魂はまず補完できませんので、改善も有り得ない。」   (3/12 02:39:41)

高橋/偶 羽良ヰ(右の人差し指で事も無げに左瞼をつついて、言う。きちんと開いた両目はあなたを見据えているというのに、あなたの些細な溜息さえ聞き取って反応するのに、低下しているのだと言う。)(意味は分かるだろうか。)(言わずもがな、────【 明確な弱点の明示 】である。)(⋯⋯⋯⋯それほどまでに、はらいが目的へかける意識は大きいのだと、悟っていい。)(共犯者と言った微笑には頷かない。あなたはまだ、後に引き返せる道を残している。手を組むという行為は、どこまでも共に堕ちていきかねないものだ。)   (3/12 02:39:51)

高橋/偶 羽良ヰ(彼女は、ここまでするぞ。)(あなたはどうだ。)   (3/12 02:39:59)

高橋/偶 羽良ヰ(────あなたは、本当に、あの人のためになる覚悟はあるの?)   (3/12 02:40:11)

高橋/偶 羽良ヰ(( 漆さん宅、社ちゃん宛の返信です~!! ✉🕊‎   (3/12 02:40:39)

高橋/偶 羽良ヰ    (3/12 02:40:48)

高橋/偶 羽良ヰ    (3/12 02:40:50)

高橋/偶 羽良ヰ(あなたが年齢を気にしていないなんて百も承知で、けれどその年で妻の一人や二人もいないのは気にするべきでは──⋯⋯なんて考えてしまう時点で、はらいは名家教育に染まっている。)(金剛流の当主である虎徹は二十五歳。もちろん奥方はいないし、良い感じの女性がいる素振りもない。昔は琴羽さんがすきなんじゃないかって邪推したこともあったものの、それもまた違うのだろうと早くに知った。まったく、いつまで経っても他人と深く関わるのを怖がって笑って、金剛流を彼の代で途絶えさせるつもりか? あの人が早く世継ぎを作らないと、はらいは自分のことを考えるわけにもいかないっていうのに。)(──────まあ、でも。思う時はある。)(彼が独り身を貫くことを決心したなら偶は本当に御役御免になるなあ、とか。たまに、稀に、想像する時があるのだった。決心じゃなくてもいい。金剛に属する楽師がもっと頼れるようになったり、流派同士の諍いがなくなったり、先の憂いが消えれば。)(偶家はあくまで金剛家を存続させるための影なのであって、金剛流を維持するための装置ではないから、そうしたら少女は、)   (3/12 02:41:36)

高橋/偶 羽良ヰ(気もそぞろにあなたの肩を叩いたから、やけにちからがこもってしまっていたらしい。「あ、ごめえん。」謝罪する気のまったく無いそれが反射で口をついた。)「かっっっ⋯⋯わいそうでしょお?」「あの人、琴羽さんのことになると見境ないんだから。そんな心配なんだったら付きっきりで見ときゃいいのに、はーーーーーーあ、アホだよねえ。」(逢崎が都合良く罵倒を差し出してくれたから追従する形で〝アホ〟を幾度か繰り返し、椅子の背に体重をかける。ぎしりと鳴った繋ぎ目の音は、あの日感じたプレッシャーを思い出させて嫌気がさす。目の前で吐いてやりたかった溜息をもうひとつ。)(「観世の長と金剛の一楽師が、⋯⋯一楽師が、するのなんて仕事の話しかないだろ」と、手慰みにおさげの結び目を弄びながら言った。)   (3/12 02:42:55)

高橋/偶 羽良ヰ「つうか、⋯⋯いちばんはじめに、観世の楽師に対する苦情をほーこくしたのは、あたしだし、」「責任じゃないけどお、おもうとこあるって言うか、」「ああ、でも、ちょっとは私的な話もしたよ。休日なにしてんの~とか、幼馴染いるの~とか。⋯⋯あと、お茶請けが千枚漬けだった。」(あれは嬉しかった。にこにこと笑顔の仮面を被りながら甘味を頬張るのは、何年続けたって難しいものだから。)(自分が注いだ水という名の酒を口に含んでからというものの、明確に酔いが回っているような気がする。上昇した体温に抗うように二つ結びを指先で解きつつ、横目で男の様子を確認した。精神年齢が十代まで退行しているみたいな面罵を、さすがにとろとろと混ざり始めた脳が適当に処理している最中、)「⋯⋯行儀悪いですよー。」(偽る気の皆無な棒読みが、カウンターを寝床にしているあなたを窘めた。否、窘めたのではなく、形容した。お行儀が悪いことをしている逢崎さんの図。おもしろ。)(ぐうっと細まった琥珀色に浮かぶのはどう見たって趣味の悪い愉悦さで、しかし、それさえ突っ伏してしまったあなたには伝わらない。同時に逢崎の表情もこちらには分からないのだ。)   (3/12 02:43:16)

高橋/偶 羽良ヰ「ああ~~、そう、そういう、ね⋯⋯ふうん。」(今まで拾い集めた〝理解〟に対する発言を並べて、わかったふりで口を開く。)「理解を嫌うのと、知りたいのは、あなたの中ではまた別なんだねえ。互いに互いのことを好き勝手に歪ませたくない、歪めてほしくないから理解なんてと突っぱねるのに、知りたくなっちゃうのは変わらないわけだ。」「へえ、こーいうのなんていうんだっけえ。⋯⋯ああ、板挟み、ジレンマってやつ? はあ~~~~~~⋯⋯⋯⋯⋯⋯めんどくせえな。」(訳知り顔で言葉にした評価が間違っていようと、本当のところ構わなかった。こちらだって別に理解しようと思って掘り下げているわけではない。酒の肴、ツマミ、意識が不明瞭なうちに聞いておけば後々話のネタにできそうだとか、つまりは出来心。〝めんどくせえな〟が紛うことなき本音である。)(この青年は、百合の花の白さを愛でることもなく、薔薇の深い赤らみを褒めることもないのだ。これらは芳香を放つだけのものだと思おうとして、無意識に浮かんできてしまう情の行き場に惑っている。そうだったら面白いのでそういうことにしよう。)   (3/12 02:43:36)

高橋/偶 羽良ヰ(琴羽さんのことになるとばかになるっていうか、今は通してばかみたいだし。)   (3/12 02:43:52)

高橋/偶 羽良ヰ(人のこと面倒臭いって言うわりに自分だって死ぬほどめんどいじゃんね。)   (3/12 02:44:03)

高橋/偶 羽良ヰ    (3/12 02:44:07)

高橋/偶 羽良ヰ(──────さて。)   (3/12 02:44:13)

高橋/偶 羽良ヰ(さて、と思う。わざと。意図して。この間の忘れた発言だったり諸々を思い出したら腹が立ってきたから、それを押し固める意味でも、切り替えようとした。)(逢崎は酔っている、とんでもなく。限界を超えてしまったんだろう──いや、誰のせいで?という話なのだけど、とにかく呂律は回っていないし感情はあちこちに離散するし、何より物凄く子供っぽい。)(いっぽう、はらいもまたほとんど限界だ。辛うじて仮面の破片を掻き集めて成立させているだけで、それさえも原型を無くしてしまい、演じていたはずの自分を思い出せなくなっている。あと少しでも飲めば、隣のこれのようになるのは明白だった。)   (3/12 02:44:24)

高橋/偶 羽良ヰ「(あたしとしては、このまま酔い潰してやったっていいんだけど、なあ。)」   (3/12 02:44:39)

高橋/偶 羽良ヰ(限界を知っていると豪語した彼を潰してしまって貸し借りを作るのは、きっと上半期イチ愉快だ。)(悩む。それはもう、悩む!)(⋯⋯こんなことでうんうん頭を悩ませている以上、少女も自分が思っているよりおかしくなっているのだろうな。)(解いた髪を適当な一つ結びにまとめ直している間も考え続けて、結果、)「おうさき、ん゙んっ、⋯⋯⋯⋯逢崎さん。そろそろしんどいでしょ。」(自身のふらついた呂律を直しつつ、そう、声をかける。良心に負けたのだ。)(椅子からは降りないまでも身を乗り出すようにして、手を伸ばす。こうなってしまえば、中身のなくなった酒瓶よりも、長時間握ったり離したりを繰り返したグラスよりも、少女の掌の方が冷たく感じられるだろうか。)(酒に酔ってようやく人並み程度の体温が、青年の額に触れた。)   (3/12 02:44:59)

高橋/偶 羽良ヰ(( 夕月さん宅、逢崎くん宛の返信です~~!✉🕊‎   (3/12 02:45:23)

おしらせ高橋/偶 羽良ヰさんが退室しました。  (3/12 02:45:25)

おしらせ夕月/逢崎聡咲さんが入室しました♪  (3/12 22:48:42)

夕月/逢崎聡咲「可哀想なんざゆうてない〜〜、いい気味やってゆうてんの〜〜」流石に『可哀想』という漏れ出たらしくもない同情の言葉は言い直したところで取り消せなかったようで、拾われてしまったのを見るにいかにも嫌そうな顔でもう一度言い直す。たとえ酔っていたとしても、そのような言葉がこの自分の口から出たのを考えると虫唾が走る。ただいくら嫌そうといったところで、所詮すでに溺れた身だ。今の机に突っ伏したまま貴女に向けている顔を何かの偶然で鏡に入ってしまっていたなら、しばらくその顔すらも見せたくなることやむなしだろう。そんな稚拙な顔をしていた。   (3/12 22:48:56)

夕月/逢崎聡咲「へっ、どっから何が漏れるなんざわからんからにゃあ……ははっ、きみやったか、苦情ゆうたんわ…そかそか……ひひひ、誇りとひゃらが崩れひょるやろねえ…あ! そんな誇れるもんもなかったか!」「……けっ、なるほどねえ……ほな、しょこで関係バラされたかんじか…ゆわんでええのにい」酒に酔うと人は変わるというのはまさに的を射た俗説である一方で元来の性質が変わらぬまま増強されているところもあった。彼の辛辣な口ぶりである。逢崎聡咲は言うまでもなく辛辣な人間だ。彼から罵倒以外の言葉が出ることなんて、文字通り滅多にない。しかし、その罵倒も彼の誠実な側面に則って出るところがある。そもそも誠実という言葉に置き換えて良いのかは疑問ではあるが、彼の罵倒は基本的に何かに同調して捻り出されることはない。そこが少しばかり捻じ曲げられ、増強されている。すなわち、観世の話題になった途端それに乗るように観世に関する罵倒がすらすら出てきているのだ。しかも、先ほどまで酔いで死んでいた語彙がぶり返している。   (3/12 22:50:09)

夕月/逢崎聡咲はてさて、観世を抜け今や無所属の身にあるため、あそこの話は関係ないという体裁を保っていた彼だが、その裏では何を思っているのか。その一端が顔を覗かせていた。   (3/12 22:50:32)

夕月/逢崎聡咲「だれがあ、めんどうや……人聞きんわりゅい…ひ、ひと…人一倍、せーじつなだけでしゅう〜……つか、お互い様ひゃろ、めんどーなんわ」知ることと理解することは似ていながらまったくの別物だ。知ることはどれほど愚者でもできるが、理解することとなればその壁は一気に上がる。それこそ他者を理解するということに視点を置くとほぼ不可能に近いだろう。理解は推測では測れない。己はあまり詳しくないが、異能者の村で確保に失敗した『サトリ様』とやらの力を使ってもできぬものだ。その者に解を問い、他人の善悪好悪の全てを知ったところで、経験という積み重ねがなくては理解にはなり得ない。人の身では理解には辿り着けない。辿り着いたと豪語する者が縋り付くものは偽物だ。ゆえにこそ、人は他人のことなど理解できない。酒に侵された口で言葉にはできずとも、当然のことだと思いながら文句を言った。解を出してなお面倒だというなら、まだ出せてもいないくせに面倒だといちゃもんをつけるそっちの方が面倒だと言いたげに。   (3/12 22:50:46)

夕月/逢崎聡咲「はひ? なんや、きみい、そろしょろ限界かえ? ひひひ、ぼくあ、ちょいとマシい、なったかねえ、?……えっと、ほら〜…きみん水う、おか、おかげさまでへえ〜」特段こちらとしては名前を言い間違えようが、呂律を気にしようが、注意することすら選択肢に上がらない程度には酔っているので、気にしたところで意味がないだろうに、わざわざ二回も名前を呼ぶ声に反応する。行儀が悪いことを指摘されてもなお、頭は机から離れないようで片耳を擦り付けながらそちらを見る。貴女の悩みなど知らないと言った様子で、とろけた顔を晒しながらぼんやりと朧げな視界が広がるため、その視点は定まりそうになく、瞳孔が小刻みに動いていることがわかるだろう。加えて、言葉も崩れており、とっくの昔に限界など越えていることが窺える。どこがマシなのだろうか。   (3/12 22:51:01)

夕月/逢崎聡咲「なにしとん……ぼくあ、あん日みたくチビになんざなっひょらんぞ? きみん手え借りるまれもなひよ〜」貴女の手が額に触れることを許してしまう。酒のせいとはいえ身体はまるで風邪を引いたときのように火照っているため、人並みの体温とはいえ己に比べれば清涼な温度を受け取って僅かに身を引いた。そうして朧げな視点がようやく合って、何をされているのかを理解すると、初めて会った日の記憶がぶり返してむすっと目を尖らせた。なお、身体は動かせないことはないが、億劫であることは事実であるため、その怠さに身を任せている。口では問題ないとか言っているが、どこをどう考えて発言しているのだろうか。   (3/12 22:51:19)

夕月/逢崎聡咲((高橋さん宅はらいちゃん宛てです〜   (3/12 22:51:38)

おしらせ夕月/逢崎聡咲さんが退室しました。  (3/12 22:51:40)

おしらせ五月雨/葵 凛花さんが入室しました♪  (3/18 20:09:19)

五月雨/葵 凛花( 貴方が今まで何を抱えて生きてきたかなど、知るつもりはなかった。貴方の後を追ったのだって、心配と一抹の不安からで。その二つが解決しようとも、今この場を離れがたく思うのは……備えられた面倒見の良さと、強制的に色付けられた淡い感情の記憶が織り混ぜられた結果だ。) ( ────京極 舞姫という人間の外側は、色の多い噂話で華やかに彩られていた。ただ、光に当たるその箇所ばかりのことしか耳には届かず、輝かしい表面とは真逆に、内情は暗い闇に存在するような……見ることも聞くことも、触れることも拒まれるような闇は。 ……貴方が望んで隠していたのかもしれない。そう思わざるえないくらいに、)『唯一、話したやつも、⋯⋯⋯⋯俺がだめにしちゃった、から、さ。』( 先程からぽつりぽつりと落とされる言の雫は濁っていた。)    (3/18 20:09:47)

五月雨/葵 凛花( 多分、順番が違う。凛花はまだ貴方の浅い部分ですら大して知らないのに、今触れているそれは、浅瀬を一気に飛び越えて深海へ潜り込んだような場所で。) ( 貴方は今春の人間ではないし、深い関わりがあったわけでもないから。本来ならば同じ話をされても海面から深海を覗いていただけだったろうに、どうしてか今は同じ場所にいて。) ( 貴方を置いて地上へ戻る選択肢だってあったはずだ。今なら、まだ。) ( でも、さ。)   (3/18 20:10:06)

五月雨/葵 凛花「 ( なんで、お前はそのことをあたしに言ったんですか。言いやがるんですか。) 」   (3/18 20:10:09)

五月雨/葵 凛花( 今まで出来ていたのなら、今この瞬間にも取り繕い続けることくらいできたでしょう? それとも、それすら叶わない程に貴方へ踏み込み過ぎてしまったのか。) ( もしくは貴方がだめにしたという人物と、自分が似ていたからとでもいうのか。……流石に、そんなことは聞かないけれど。) ( ……あぁ、ムカつくなぁ。) ( ずっっっっっとわからなかった。わかる気もしなかった。京極 舞姫の思考なんて、ただの馴れ馴れしくて、仕事は真面目で優秀な人としか。) ( それなのに、深海で見えたのは、)   (3/18 20:10:44)

五月雨/葵 凛花( 「優しいんですね、お前。」 )   (3/18 20:11:08)

五月雨/葵 凛花( 声には出さなかった。) ( 他人を傷付けてしまったことで苦しむことができるのは。誰かを傷付けてしまうことを恐れてしまうのは。……そう感じるために、優しさは必要不可欠だと思う。) ( それを誰かが「臆病者」だと罵るのなら、それは優しい証拠なんだと唱えたい。叱咤激励でもなく、警鐘を鳴らす意味も含まれない冷たい言の刃を振りかざすよりも、そっちの方がずうっとあたたかいから。) ( 触れた手を拒むような動きから生じた震えを確かに感じつつも、手離すことはしない。今離してしまえば、もう二度と掴めない気がしたんだ。抵抗するために力が入っているのか、力む指先に触れた状態で貴方を見る。) ( 逃げを望むならより退路をなくそうと、距離にして半歩ほど貴方に詰め寄り退路がないことを再認識させる。……貴方が本気を出せば、出さずとも、式神の力を借りていない凛花など容易く退けてしまえるだろうに。)   (3/18 20:11:26)

五月雨/葵 凛花『何ッ、⋯⋯考えて、んの、あんた⋯⋯⋯⋯。』「……。大したことは考えてねーですよ。ほら、京極様って楽師連盟所属じゃないですか。恩でも売っとけば後々役に立つかなぁと。」( それらしい本音を混ぜつつ、淡々と返す。)『自傷癖の自殺志願、じゃ、ないんだろ。貸し借りとか、お節介とかで踏み込んでいい問題じゃないってのも、あんたなら理解できると思うんだけど。』「もちろん、理解した上で………、っつーか、話を聞いた時点で片足は既に踏み込んでると思ってんですが。」   (3/18 20:12:10)

五月雨/葵 凛花『一度目はそれでいい。二度目もまだ我慢できる。じゃあ三度目は? あんたの言っているそれは対処療法でしかない。どうなるかなんて俺が一番分かんないんだから。』「だからって、死ぬまで我慢し続けることができる保証はあるんですか? ふとした時に抱え続けたものを爆発させてしまう可能性がないと断言できるんですか?」「……"ない"と答えるんだったら、少しずつでも発散させた方が利口だと思うんですけどね。」( 呟くように吐いた言葉と同時に一度目を伏せる。一呼吸。再び目を開けば、じぃ…と貴方を見続ける。瞳は揺らがない。僅かな挙動でさえ取り零さないようにと貴方だけに集中させる。) ( ぐるぐると動く思考回路も、今は貴方を受け止めるために緩やかな速度で。ただ、落ちる言葉を溢さないように。呼吸の音でさえ聞き逃すまいとする。)   (3/18 20:12:13)

五月雨/葵 凛花    (3/18 20:14:00)

五月雨/葵 凛花『────お願いだからさ。』   (3/18 20:14:43)

五月雨/葵 凛花    (3/18 20:15:02)

五月雨/葵 凛花「 ( ……なんっつー顔してやがるんですか。こいつは。) 」   (3/18 20:15:22)

五月雨/葵 凛花( ぐぅ、と一度すべてを飲み込んだ。) ( あまりにも弱くて小さな声に返すものを掬い損ねたから。 眉をひそめ、なんて返すか少しだけ迷って。)   (3/18 20:15:44)

五月雨/葵 凛花「お前って、優しいんですね。」   (3/18 20:16:00)

五月雨/葵 凛花( 声に出した。今度は、言葉として発した。)   (3/18 20:16:03)

五月雨/葵 凛花( 重ねていた手をすー…っと、ずらす。凛花の指先が辿る先は、まだ貴方の手だ。強張っている貴方の手の、指の、その間に自分の指を順に滑らせていく。貴方ならば何度もしたことがあるだろうし、されたこともあるんじゃないだろうか。) ( ──── 恋人繋ぎと称される形で、強張りを減らすためか、ぎゅ、ぎゅ、と数回力を込めてみる。意味があるかといえば、わからないけれど。)「でも、あたしはそれほど優しくねーし、お人好しでもないんですよ。だから、拒まれている手はここらで退いときます。」( ただ、繋いでいたのも数秒の間だけだ。)「あたしは何も聞いてない……で、いーんですよね?だったらあたしは会場に戻ります。うい様には、京極様がここにいることをお伝えしとくんで。」( 貴方のお願いを受け入れたかのような発言をすれば、緩やかに手は離れていく。離れるギリギリまで、貴方の指を自分の指で軽く挟んでは上向きに持ち上げる。まるで、離れることを惜しむかのように……なんて例えるのは間違いなのだろう。)    (3/18 20:16:22)

五月雨/葵 凛花( 目的は、他にある。) ( あぁ、本当に"優しくない"。)   (3/18 20:16:32)

五月雨/葵 凛花    (3/18 20:17:01)

五月雨/葵 凛花( ────── ガッ、と。貴方の爪にとある感覚が伝うだろう。) ( 「あぁ、すみません。手を滑らせてしまいました。」なんて、わざとらしく放った棒読みの台詞が貴方の耳に届いたかなんてわかりゃあしない。) ( 今、凛花がなにをしたかといえば。貴方がこちらを見ていないのをいいことに、指を離そうとしたフリをして貴方の爪に自らの手の甲を押し付け爪を立たせた。 もっと詳細を述べるなら、柔くグーの形に握った手の第二関節辺りから手の甲へ、なんなら手首辺りまで、ぐっ…と貴方の爪に押し付けながら滑らせた。 滑らせた……というよりは、無理やり引っ掻かせた。爪を皮膚に押し込ませた。) ( その直後、一瞬だけ凛花は苦い顔を浮かべるもすぐに元に戻る。痛かった、というわけじゃあない。万が一手の甲に掠り傷のようなものでも残ったら水仕事の時に滲みそうだと思ったから。) ( 傷にはならなかった。) ( ……さて、貴方の反応は如何程だろうか。)   (3/18 20:17:10)

五月雨/葵 凛花「……京極様、どーかしましたか?」「…あ、"京極様に引っ掻かれた"ことはお気になさらず。あたしの不注意によって引き起こされたよーなもんなので。」( 貴方に害されたと、わざと言葉にして強調させてみてはゆるりと微笑む。この微笑みに、よからぬ思考が孕んでいることを貴方は気付くだろうか。)「ほら、痕すらできてねーですよ。」( 一度貴方から離れた手は、引っ掻かれた側…つまりは手の甲を貴方の頬へ、ピタリと触れさせた。凛花の体温はどちらかといえば低い方だから、頬に触れた冷たさで意識が覚醒するだろうか。それとも、温もりになったのだ投ろうか。)「まぁ、そーですねぇ…。申し訳ないって思うなら、後日軽食でも奢ってください。時間はつくるんで。」( 順々に、一方的に話を進めていけば、貴方と会うための建前が作り上がっていた。もちろんその言葉通り受け取っても問題はないけれど……。) ( 以前、貴方に奢られることを予め拒否していた人間が「奢って」だなんて違和感を覚えるんじゃないだろうか。) ( その違和感は、正しいものだ。)   (3/18 20:17:35)

五月雨/葵 凛花「もちろん、お前が望むなら……ですけどね。」(「見えない場所になら、許可してやっても構わねーです。」って、言葉を変えてまたげ掛けた。) ( こうしろ、と命令できるような身分であればよかったのだが、どうあがいても使用人以上にはなれなかった思考が邪魔をしていた。) ( だから、選択権は貴方に返そう。) ( ……もっとも、返した選択肢はあからさまな誘導が含まれているのだけれども。)「……言葉にしづらければ、態度で示してくださっても構わねーです。無反応は拒否とみなし、あたしは会場へ戻ります。」「……今、決めて。」( そっと、貴方の頬から手が離れようとした。)   (3/18 20:17:50)

五月雨/葵 凛花((高橋さん宅、舞姫くん宛です~!!🥀   (3/18 20:18:24)

おしらせ五月雨/葵 凛花さんが退室しました。  (3/18 20:18:30)

おしらせ高橋/偶 羽良ヰさんが入室しました♪  (3/19 17:30:52)

高橋/偶 羽良ヰ「ああ、聞き間違えました。可哀想じゃなくっていい気味、ですね。失礼、失礼。」(明らかに片手間といった返事も、すっかり正体をなくしてしまったあなたにとっては大差ないだろうと思ってこそだ。店仕舞いの準備を始めた店主にちょいちょいとジェスチャーをしては、ぼんやりとぬくいおしぼりをふたつ作ってもらう。片方を握って手慰みに指先を温めながら、男を見た。)(はらいは酔いが回れば回るほど気性が平坦になる性質を持っている。生来、冷めたたちの女だ、仮面に隠した自身が零れ出ているだけのこととも言える。星にも負けない輝きを持った両目は、色ばかりは元のまま、情も熱もない白けた様子だ。別に、つまらないわけじゃない。感情が表情に出にくいだけで、今だってあなたの醜態を面白く思っている。)(〝あの〟逢崎が、〝こう〟なるのだ。ああ、酒により討伐された妖怪だか神だかがいるのも、あながち嘘ではないのかもしれない。)(観世に対する罵倒は右から左。観世琴羽と観世流のどちらかが挙がると途端に饒舌になるなあと、過去の言動から統計を取りつつ、「そうですねえ」とかそういう言葉でお茶を濁した。)   (3/19 17:31:17)

高橋/偶 羽良ヰ「おうさきさんは、観世、きらいでしたか。」(この話題に関して、彼女から振った疑問はそれだけだ。分かりきったことだろうか、男は流派に背を向けたのだから。)(「きらい」という言葉は曖昧で、少女が本当に聞きたかったのはそうじゃないはずだけれど、きっとあなたには伝わらない。それで良いのか、良くないのか、どちらにせよ「きらいなら、今の状況は胸が空く思いじゃないですか。」と続けた補足以上のことは口にしない。)「おたがいさま、ねえ。あたしはべつに⋯⋯誠実とかじゃないし。」(誠実──────逢崎を表現するものとして、正しい二文字だと頷いた。皮肉のつもりで言ったのかもしれないが、はらいとしては納得する他ない。)(誰よりも誠実で、それ故に許せなかった人。)(もう少し適当に生きていたなら楽だったろうに、それさえできなかった人。)(僅かな憐れみの滲んだ眼差しも、向かう相手がへろへろになってしまっていたら意味がない。ふ、と鼻で笑うようにして、「いいこって言ったほうがよかった?」と話をぼやかした。)   (3/19 17:31:31)

高橋/偶 羽良ヰ(自分を誠実ではないと評価するにはそれだけの理由がある。)(青年ほど潔癖でもなく、真面目でもない。取っ付きにくいと言われる彼のことを知れば知るほど似ていないと感じるのに、いったいどうして否と言うのか。)(冷えた思考はどんどん暗闇へ向かっていってしまうから、頭を悩ませている原因の張本人たる男が何かを言わなければ、きっとそのまんま無言が続いていたでしょう。)   (3/19 17:31:58)

高橋/偶 羽良ヰ『なんや、きみい、そろしょろ限界かえ?』(────お前だよ限界なのは。)(心の奥底から溢れ落ちた純度百パーセントの本音を、思わず音にしてしまうところだった。危ない。かわいいはらいちゃんは「お前」なんて言わないのです。去れ、染み付いた過去の幻影。)(まあるいお月様が宿す温度も数度下がり、しかし人前であることを思い出して首を振る。腹が立つから本当に潰し切ってやろうかとか、良くない。)(マシになってもいなければ手を借りなければ動けもしなそうな人を前に、少女はとんと無力である。乱暴に引きずるわけにもいかず、無関心にもなれない。)「⋯⋯ううん、限界だねえ。だから、そろそろお開きにしないかなあって。」(限界だねえ、あなたが。)(真実を裏側へ隠して、やわくやわく提案してやる。むすりとされれば指先はすぐに引いていくも、そのあとすぐ、貰ったきり触れていなかったおしぼりの片方を放った。目元でも温めれば多少はマシになるだろう────逆に眠くなってしまうかもしれないけれど。)   (3/19 17:32:44)

高橋/偶 羽良ヰ「親父さん、お勘定は⋯⋯⋯⋯あ、そう? ふうん。じゃあ、お言葉に甘えて。知り合いにも勧めときますね。」(お調子者な店主が面白いものを見たし助かったからお代は良い、と言うので厚意に甘え、席を立った。「ほおら。外出るよ。こんなかわいい女の子、ひとりで帰らせるつもりですかあ。」 わざと下手に出るような口調をしつつ、やっぱりあなたを放っては行けないようだ。まったく、難儀な性質をしている。)   (3/19 17:33:11)

高橋/偶 羽良ヰ(( 夕月さん宅、逢崎くん宛です✉🕊️   (3/19 17:33:34)

おしらせ高橋/偶 羽良ヰさんが退室しました。  (3/19 17:33:40)

おしらせ夕月/逢崎聡咲さんが入室しました♪  (3/20 01:15:05)

夕月/逢崎聡咲『おうさきさんは、観世、きらいでしたか。』   (3/20 01:15:50)

夕月/逢崎聡咲「………。」その質問は。彼女が抱いたたった一つの疑問は、酒に酔いもはや思考の『し』の字すらままならず、思った言葉を垂れ流すだけだった彼を十分黙らせるに足るものだった。火照り蕩けた脳が急速に凍りついていく。結果、訪れたのは沈黙だ。いくら己を見失おうとも揺るがないものはあったようだ。とはいえ、いくら平静さを取り戻し、思考を再び回し始めたところで身体の怠さというのは変わらないようで、頭と机はまだくっついたままである。ただその瞳はどこか朧げながらもしっかりと何かを捉えていた。   (3/20 01:16:09)

夕月/逢崎聡咲「……とーぜん、◼️◼️やったよ」   (3/20 01:16:31)

夕月/逢崎聡咲はてさて、彼は一体どんな結論を出したのか。貴女の本当に聞きたかった言葉か、あるいは全く違う定常通りの言葉か。酒の酔いの力はどうしようもなく強く、間が悪くも肝心の答えの部分の呂律が全く回っておらず、聞き取れなかっただろう。唇の動きを見ていたとしても無駄だ。そもそもそこの動きすら怪しいのだからなんの参考にもならない。答えは彼のみぞ知る。まあ、この通り酒に溺れている彼が一時的に取り戻した思考を覚えているのかは怪しいところではある。   (3/20 01:16:57)

夕月/逢崎聡咲「あー……うん、せやね。…せやせや、お開き。そう、お開き。しまいやしまい。終わりい。…ちょいと、待ちい…ああ、なんやけ……水や、そう! しゃいごにおひゃ、ください」ようやく机から身を起こして、居住いを正すと貴女の放った音の意味を理解すべく黙り込む。数秒の遅れがあって、かけられた言葉を認識しては再びその言葉の意味を考え直して…と、疑問を投げかけられた時の冴えた思考はどこへやら考えるという動作に複数の工程を挟まなければ会話ができない具合には再び頭が蕩けてしまった。流石に彼自身もこの煩わしさを認識できたようで、ひとまず落ち着かんと店主に水を要求する。お冷が回ってくる間、心ここに在らずといった雰囲気でぼんやりとしながら、貴女から受け取ったおしぼりをどうしたものかと広げてはくしゃりと閉じてと意味のない行動を繰り返していたりしていた。完全に油断し切っている。何なら落ち着きのない子供のような仕草だ。   (3/20 01:17:21)

夕月/逢崎聡咲「ええっと…なんひゃっけ…そう、それ、……ああ。ええの、か、勘定。…ふうん。ほな、おおきに。うっ……仰山膨れましたわ」そうこうしているうちに前に出されたグラスいっぱい分の水をゆっくりと啜りながら、この後の展望を考える。お開き。それすなわち、帰宅の時間だ。しかし、何か忘れているような。そんな感じで言葉を思い出せずにいると、貴女が咄嗟に口に出した言葉を聞いて復唱するように尋ねかける。しかし、こちらの反応ももちろん同じようなもので、捻り出そうとした割には呆気ない結末につまらなさそうな視線を向けるも素直に感謝の言葉を述べた。うっかり“美味しかった”なんて言葉が出そうになるも、水の冷たさで少しだけ思考が確かなものになったのだろうか、その言葉を飲み込んで別の感想を述べてやる。譲らないところは徹底的に譲らない。本当に面倒な男だ。「………。はあ、よおゆうわ」   (3/20 01:17:42)

夕月/逢崎聡咲隣で席を引く音を聞けば、それに反応して己も立ちあがろうとする。力が入るか不安だったが、その心配は杞憂だったようですんなりと立ち上がることができた。しかし、立ってからが本番だった。ぐらりと視界が遅れて揺らいだ。座っていたため感じることのなかった強烈な不快感に思わず目を瞑り、片手で頭の方をおさえる。下手に出るような言葉を聞いて、相変わらず減らず口を叩いて、まだ慣れぬ感覚のまま引き戸を引いて、先に外へ出た。   (3/20 01:17:58)

夕月/逢崎聡咲「さっっっむ。ああ、でも、ええわ。ちょうど、ええか。……で。きみい、どないするん。別にぼくん手えなくても帰れるひゃろ? つか、こおんな時間にぼくといとるとこ、見られんのもあれやろ?」外に出るやいないや開口一番に飛び出てくるのは大袈裟な反応だった。彼の言い分もわからなくはない。春先とはいえ夜になれば冬当然の冷え込みである。しかし、この冷たさも今の彼の酔いを和らげるのに少しばかりの追い風となったようだ。まあそれも、ふらり、ふらりとどこか覚束ない足取りを見れば、本当のことかどうかは怪しいところだろう。それでも己一人でも帰れないわけではないと酒に浸された頭で結論付けたようで、いつもとはどこかだらしない立ち姿で問いかけた。   (3/20 01:18:00)

夕月/逢崎聡咲((高橋さん宅はらいちゃん宛てです〜   (3/20 01:18:17)

おしらせ夕月/逢崎聡咲さんが退室しました。  (3/20 01:18:19)

おしらせ漆/周 社さんが入室しました♪  (3/21 21:46:58)

漆/周 社「どんな方か………って言うと……」 (はらいと話し込む中で、社は初めての閉口を見せる。) (はらいには分かるだろうが、社決して話したくないから黙ったのではない。ただ、ぬらりひょんを…どう評すればいいか、分かりかねている様子で。) (というのも。件のぬらりひょんは……こう、とても気ままな存在である。会いたいと願ってそう簡単会える存在ではない。社自身、ぬらりひょんと話したのは以前の任務で拘束された時が初めてであった。…だから、当時の事を思い出すと…。) 「…ぬらりひょんは……本当に気ままな方よ。多分、会いたいと願っても会えるような存在じゃないの」 「私が初めて会った時は、本当に偶然と言うか、事故だったと言うか…」 「…でも、ぬらりひょんは多分、縛られる事を嫌う質なんだと思う」 (短いぬらりひょんとの交流の中で感じたぬらりひょんの性質を、断片的にはらいへと伝える。) 「あの人に…興味を持ってもらえれば…出会える…かも?」 (最後に、そう付け加えて。) (……社は、はらいが甘味嫌いなのを知らない。知っていれば…ああ、無理しないで…と声を掛けていただろうが…。)   (3/21 21:47:39)

漆/周 社「____________あなたは……」 「あなたは、私よりも禍津様を知っているのね」 (その声には悔しさやら…禍津様への申し訳無さやら…が滲んでいた。) 「私はあなたよりも、禍津様に近い立ち位置にいるはずなのに。あなたは私の知らない禍津様を知っている」 (…社はそこで言葉を切った。今この場では、それは重要では無いから。) 「……私は…禍津という肩書に、どんな意味があるのか分からないの。」「……赤い月から逃れるために禍津の名が必要なのかしら…?」 (意味深な笑みを浮かべるはらいを見るに…多分、匂わせてくれているんだろう。) (だが、正直な所社は禍津の名にどんな意味があるのかは知らない。多分、言葉そのままの意味では無いのだろう。…もっと、別の意味が…禍津という名には、ある。だから、社ははらいに自分のちょっとした推論を披露してみせて。…もっとも、それが当たっているか、そうでないかは分からず。)   (3/21 21:47:54)

漆/周 社「………呪術師の知り合いはいないの。…ただ」 「呪解師の知り合いはいるわ。…また会えるかは分からないけど…会った時は…道満について聞いてみるわ」 (とりあえず、一旦。正直にはらいには呪術師の知り合いはいない。代わりに呪解師の知り合いはいるよと伝えた。…呪術師と呪解師は確か、同じ時代から生きる者達だ。ならば、道満の情報も握っているかもしれない。) 「……もしかしたら、はらいちゃんも知っているかもしれないけど………狂楽師の集まる天神市場という場所がある」 「そこには呪術師と呪解師がたくさん集まってる。そこでなら、もしかしたら」 (もしかしたら、道満の情報があるかも。とはらいに告げた。) 「……ただ、楽師が行くにはあの市場は危険よ。かなり」 「それだけは覚えておいて」 (同時に、警告もする。…あの市場は楽師には優しくない。先の観世流当主奪還の際も、当初は趣味の悪い見世物として楽師達は演出に使われたのだから。)    (3/21 21:48:12)

漆/周 社「…………………………」 (死なば諸共、という事だろうか。) (ああだが、良い。それで。自分の命は、もう鷺流とあの人に捧げると決めたのだから。) (心許ない吊り橋の向こうから響く声へ向かい、社は躊躇いなく突き進んで行く。社にだって、それだけの覚悟は…ある。) 「…鎖、ね。ええ、もちろん」 「私もこっちで得た情報をそちらへ渡すわ」 (社はあっさりと承諾する。……既にはらいの本気を感じていたためだ。) 「…渡した情報ははらいちゃんが最善だと思う形で使って」 「ただ……はらいちゃんには釈迦に説法だろうけど……」 「楽師の偉い人達の前では、その情報を知ってる素振りは見せない方がいいかも。…勘付かれたら面倒な事になってしまうと思う」 (社が心配している事ははらいと似通っていた。…つまりは…誰かにバレるのは避けたいということだ。) (特にはらいは……自分と同じく、流派の存続に関わるようなリスクを、正に今孕んでしまったのだから。)   (3/21 21:48:31)

漆/周 社(さて……そこまで言って。はらいはさらに畳み掛けて来た。) (…はらいは、式神の代償のせいで…五感の内、味覚、視覚、聴覚の働きに異常が生じているとのことで。) (それを聞いた社は……はらいの悲痛とも言えるような覚悟に、社は眉間の皺を更に深める。) (……覚悟、か。)   (3/21 21:48:43)

漆/周 社「1回」   (3/21 21:48:54)

漆/周 社「これは私が禍津様の任務に参加できなかった回数」「私はその1回以外……全ての任務に参加した」 「呪われた事もあった。怪我もたくさんした。…一人で任務に臨んだ事もあった」 「……凄く大きな失敗もした。だけど……私はあの方のために傷付く事は全く厭わなかったと思ってる」 (社は淡々と、これまで自分は確かに鷺流に命を掛けて来たと語る。) (引き返す事は何度だってできた。だけど……社は決して引き返す事は無かった。…それは、社なりに示してきた覚悟だ。) 「…はらいちゃんが望むなら…露呈したらあの方やはらいちゃんにとって不都合な記憶を、肩代わりしてもらってもいい」 (社は…さらに。自らの記憶も禍津様のために捧げるとも言い放つ。)   (3/21 21:49:23)

漆/周 社(_________捧げよう、あの人のためなら。自らの記憶だって。)   (3/21 21:49:33)

漆/周 社((高橋さん宅、はらいちゃんへ〜〜   (3/21 21:49:55)

おしらせ漆/周 社さんが退室しました。  (3/21 21:50:01)

おしらせ高橋 / 偶 羽良ヰさんが入室しました♪  (3/23 16:18:29)

高橋 / 偶 羽良ヰ「へえ~。」「案外、好物でもそこらへんに置いといたら来ませんかねえ、好きなものとか知ってます?」(口を閉ざした様子から、当のぬらりひょんがどれだけ面倒な人種なのかを何となく察して、溜息をひとつ吐いた。苦手なタイプだ、たぶん、たぶんだけど。)(形容できないような性質のものと、はらいは相性が悪い。自由と少女は縁遠い存在だからだろうか。)(そういう輩は大抵嘘や演技が通用しないからかも。)(まあ、元より簡単に会って話ができるとも思っていなければ、会えたところで話したいことが明確に定まっているわけではない。あなたから好物を聞けたとして、暇で暇で仕方がないような午後に気が向いたらしてみよう────みたいな、それくらいの好奇心だ。)   (3/23 16:19:08)

高橋 / 偶 羽良ヰ『あなたは、私よりも禍津様を知っているのね』(はたり。)(二つ目の金平糖を摘む動きが、不意に止まった。喉奥から甘さが込み上げてくるようで気分が悪い。ついつい、口を滑らせてしまうほど。)「それは、貴方たちが知ろうとしていなかったからではないですか。」(またたきの間。ほんの僅かに覗いた、冷たい色。)(あなたにとって重要でない呟きも、はらいにとっては対話を中断しても良いくらいに重要なことだ。)「あたしがあの人に初めて会ったのは、五年前の十二月。再会したのは去年の十一月。手紙は交わしているけど、話した時間なんて何時間にも満たない。」「それでも、あの人が怒りで声を荒げる様子も、間違ってることは正してあげなきゃって当たり前みたいに言うのも、知ってる。」(きっと、滅多に怒ったりしないんだろう。怒鳴り慣れていないみたいだった。)(バカじゃないのってはっきり言ってくれちゃってさあ、腹が立つのも忘れてしまったんだ。)   (3/23 16:19:22)

高橋 / 偶 羽良ヰ「⋯⋯あのひとは、人だよ。誰よりも人間らしいひと。」「あたしを、貴方たちを護りたいって言う。何度も失敗したって、自分が自分でありつづける限り他人を護るとか、ばかみたいなことを真面目に言う。」「嫌なものを見たら怒るし、悲しむ心もある。冗談を言う茶目っ気だってある。死にたくないと、自由になりたいと思ってる。」   (3/23 16:19:33)

高橋 / 偶 羽良ヰ『君は人だ。君はちゃんと人だ。さっきみたいに嫌なことがあったら叩く。なんで?と不思議がる。そばにいてくれなきゃ寂しいと思う感情がある』『なら、ちゃんと向き合ってあげなきゃいけない。拾った命ならば最後まで見てあげなきゃいけない。』『嘘が嫌ならば、僕の前だけでは仮面を無理矢理剥がしてあげる。受け止めて欲しいならば、ありのままの君を受け止めてあげる』   (3/23 16:19:59)

高橋 / 偶 羽良ヰ『……僕は、でも、君には人であってほしい。何者にも縛られない人として生きて欲しい』   (3/23 16:21:27)

高橋 / 偶 羽良ヰ    (3/23 16:21:39)

高橋 / 偶 羽良ヰ「──────向き合って、ひとりの人間として、ちゃんと。」   (3/23 16:21:46)

高橋 / 偶 羽良ヰ    (3/23 16:21:56)

高橋 / 偶 羽良ヰ    (3/23 16:21:57)

高橋 / 偶 羽良ヰ「⋯⋯⋯⋯ごめん。変なこと言ったかも。」(終わりは唐突に訪れた。)(後悔するように口へ片手をやって、琥珀は窓の方へ逸らされる。らしくないことを言った。くだらない。ああ、本当に。ぎり、と奥歯を噛みしめれば、現実が鈍痛となって主張してくる。)(ぐらぐらと茹だる情に名前を付けることすら嫌になって、その後の共有や忠告は嘘と演技で固めた平静をひたすらに装った。金平糖の甘さに脳を焼かれてしまったんだろうか。)(鎖なんて、平常の冷静さを取り戻すために口にしたに過ぎない。賭け金を増やし、あなたの足を引っ張って、下手な行動を取れなくするための文字通り。)(周が乗ってくるかどうかなど、端から想定してもいなかった。実質選択肢など無いも同然だったから。)(しかし、あなたはやっぱり足を踏み出す。)『…はらいちゃんが望むなら…露呈したらあの方やはらいちゃんにとって不都合な記憶を、肩代わりしてもらってもいい』(──────好都合だ。)(そこまで来て、ようやく追いついてきた理性と共に、月に似た双眸をゆるりと細める。)   (3/23 16:22:12)

高橋 / 偶 羽良ヰ「⋯⋯あたしは、」「偶羽良ヰは金剛流に属する楽師です。歴は五年ですが、立場は同年の楽師より高い位置にあると自負している。それこそ、たった一度の失態が、流派の進退を決めることもあるくらいには。」「自分の行動によって、敬愛する主君の顔に泥を塗ることも、同門の楽師に土を食わせることもできる。⋯⋯その自覚が、あたしにはある。」(コツン、コツン、と指先がテーブルを叩く音がした。いっそ柔らかな口調の末に、「周ちゃん。」と変わらない声が名前を呼ぶ。)(優しいな声音。何気ない動作のまま、違和感を覚えさせないまま、膝立ちになったはらいは腕を伸ばし、)(あなたの顎を、強く掴んだ。)(笑顔はいつもどおりに親しみ溢れている。しかし、力は強い。ぎしりと鳴ったテーブルの継ぎ目が異質だった。強い力で自分とあなたの目を合わせながら、紅い唇が蠢く。)「そこまで言うんですから、ねえ。」   (3/23 16:22:37)

高橋 / 偶 羽良ヰ「たった一度でもヘマをすれば、あたしに殺されるっていう自覚も、あるんですよね。」   (3/23 16:22:49)

高橋 / 偶 羽良ヰ「仮面や神楽が楽師に渡れば過去を知られる。ですが、例えば死体からだって読み取れたらどうします? 洗脳できるような式神持ちがいたら? 貴方が無条件で信頼している仲間の中に異なる思想を持った人間がいて、ぜえんぶバラしてしまうかもしれませんね。」(──────どうするつもりなんです、と囁く。)(予防線と境界線を山のように張って、もしもを沢山積み重ねて、そうしなければ生きていけないことを、あなたもそろそろ理解しただろう。分かっているんだろう。)(失敗した。呪いを受けた。前述した償い。あなたは恐らく、様々なものを背負ってしまっている。)(だから、今、問う。)(何回でも確認する。何回だって試す。)(そうなってから考えるんじゃあ遅いから、今のうちに考えられることには思考を回したほうがいい。違う?)(これは決して優しさなんかじゃない。ないけれど、きっと、あなたがいつか感じたプレッシャーよりはずうっとマシに違いないのだ。⋯⋯だって、〝間違える前に〟答え合わせしようとしているんだから。)(甘さが抜けきらないのは、果たして、幸か、不幸か。)   (3/23 16:22:59)

高橋 / 偶 羽良ヰ(( 漆さん宅、社ちゃん宛の返信です~~~~~!!!!!!   (3/23 16:23:22)

高橋 / 偶 羽良ヰ    (3/23 16:23:25)

高橋 / 偶 羽良ヰ    (3/23 16:23:30)

高橋 / 偶 羽良ヰ(はらいにはあなたの考えていることはさっぱり分からないけれど、もしも手に取るように分かったのであれば、変化なんてない方が良かったと笑うのだろう。)(二人の在り方は似ているようで正反対と言っていい。空気を読んで表情や対応を変える振る舞いは使用人であれば案外当たり前のスキルだ、そこだけを掬いとって近似値を見出すのは早計であろう。)(根本的にはきっと気の合う存在なのだ──────ただし、それが露見するのはいつになることか。)『……狂楽師、ですか?』「ええ、はい。」「といっても、些細なことです。こういう狂楽師と出会った、何を話した、どういう式神を使う、狂楽師についての噂や思うところ────⋯⋯⋯⋯総会へ報告をあげるように、あたしにも教えてくださればそれで。」(申し出は予防線に近いもので、承諾されようが、理由が不明瞭だからと首を横に振られようが、どちらでも良かった。)(狂楽師について情報を集めることは、ひいては鷺流という組織の全体図を理解することに繋がる。協力できそうな狂楽師が見つかればそれはそれで良く、主君に対して仇なす相手に先手を打てるかもしれないというのも本音。)   (3/23 16:23:54)

高橋 / 偶 羽良ヰ(何より、⋯⋯⋯⋯気に食わなかった。)   (3/23 16:24:03)

高橋 / 偶 羽良ヰ(敵を見つけた矢先から殺そうとする、昨今の意識が。わざわざ情報を探ろうとしていないように思うのだ、面子を潰せさえすればそれで良い、みたいな。)(それは、甘え以外の何物でもない。)   (3/23 16:24:09)

高橋 / 偶 羽良ヰ(気に入らないから、はらいはそうしないし、あなたにもそうしてほしくない。ただそれだけのこと。)(〝好奇心は猫をも殺す〟)(────────しかし、満足したときの喜びは、危険を伴ってなお素晴らしいとも、言う。)(少女は一度死んだ身だ。)(死にたくないという強い気持ちで生命の糸を紡いではいるが、同時に、目的のために死を恐れてはどうにもならないことも知っていた。死を理解しているからこそ、暗がりに手を伸ばす意思があった。)(偶は元々、光の下で生きるような人間じゃない。)(あなたは到底、知りもしないことだけれど。)(そして一生、知ることはないのだろうけれど。)   (3/23 16:24:19)

高橋 / 偶 羽良ヰ『……では、失礼しますね。』(声を皮切りに、揺らいでいた思考はぴしりと張る。耳を傾け、雨音が一度、意識の外へ追いやられる。)(伊集院は呪術師を餌にして羅生門の怪異を退治した。呪術師は九条道信に助けを求めた。)(嫌な話だ。)「どう思ったかと聞かれると、」「⋯⋯あたしたちが餌にされるのはいつなんだろうなあと思いますね、率直に。」(更に一段と、声が潜まる。)「彼らは好きに歴史を、真実を置き換えてしまう。九条様の件に、羅生門。狂楽師という立場を作ったのは、伊集院家を中心とした楽師総会だそうですし。」「その実績がある以上、⋯⋯あとは、最近の観世流に対する扱いや、赤道村での指令、夜蜜討伐での異様な采配を見ていると、そう思わざるを得ませんね。」「人の価値観は、そうそう変わらないものです。」(取り繕うことなく、真っ直ぐに〝思ったこと〟を伝えれば、ゆるりと肩を竦めて雨空を見上げた。)(ああ、いつのまにか雨足が弱まっている。そろそろお開きにするべきだろうか。)   (3/23 16:24:30)

高橋 / 偶 羽良ヰ「⋯⋯⋯⋯さて、あんまり長居すると風邪を引いてしまいますね。」(ぱしん。気を取り直すように掌を打ち合わせ、ぱっと微笑を形作った。)「というわけで。こちらをどーぞっ!」(そうしながら、懐から濡れないように気をつけて取り出された一枚の封筒を、押し付けるように凛花へ渡す。何の変哲もない手紙だ、むしろ味気が無さすぎるくらい。)(今ここで目を通してもいいし、帰ってから見たって良い。中に書いてあるのははらいの連絡先と、)(⋯⋯赤い月について。)(今までの淡々とした様子が嘘みたいに、少女は少女らしく、ぐーっと伸びをしている。今日はここまで、と引かれた線引き。対話の終了を、あなたも悟るだろう。)   (3/23 16:24:41)

高橋 / 偶 羽良ヰ(( 五月雨さん宅、凛花ちゃん宛の返信です~~~!お待たせしました!!   (3/23 16:25:15)

高橋 / 偶 羽良ヰ     (3/23 16:25:38)

高橋 / 偶 羽良ヰ    (3/23 16:25:41)

高橋 / 偶 羽良ヰ(──────何と言ったのか聞き返そうとして。)(辞めた。)(ばかばかしくなった。)(くだらなく思った。)(それは正しく好奇心以外の何物でもなく、答えを明確にしたところで「そうなんだなあ」と頷く他に得るものなどない。自分も、あなたにとっても。)(そもそも、こんな酔いどれから語られた真実ほど信用ならない言葉はないのだ。興味が尽きないのであれば、互いにシラフを気取っている時にしよう────⋯⋯そうするべきだ。)(思っていたよりずっと酔いが回っていることに、そこでようやく気付いたのか。いっそう強くかぶりを振って、問うた者の義務感により「そおですか」とだけ口にして、この話は終わった。一瞬だけ取り戻された理性は跡形もない様子だから、きっと疑問視もしないだろう。)   (3/23 16:26:02)

高橋 / 偶 羽良ヰ(扉を抜けるまでの時間が、永遠のように長く感じる。いちはやく帰宅の準備を済ませてしまったからか、直前に交わした会話の余韻が残っていたのか、真相は定かではないけれど。)(逢崎がお冷を口に含み、多少の酔いを覚ましている最中にはもう席を立つ用意ができていた。手持ち無沙汰に待っていた。待たなくたって良かったと後々思うかもしれないが、生憎のところ、はらいは世話焼きで、無意識的に染み付いた動作である。)「(どーーーうしよう、かなあ。)」(偶然の遭遇から奇妙な話をたくさんしてしまった。あなたにとっては話したくも、知られたくもなかった事柄も握ってしまったし、醜態も見た。)(誰にも話すべきでない過去を、まるで傷の見せ合いをする子供みたいに開示した。互いの間にアルコールと秘密話特有の高揚も、何かを共有できるかもしれないという期待もないことが、透明な夜にしては勿体がないと思う。)(過ぎた数十分間を反芻しながら、せっかくだからと言って用途を探してみる。いつか観世琴羽と雑談する機会があったらネタにするでしょ。ここを勧めるついでに女口調の色男にでも自慢しようか。あとは────⋯⋯、)   (3/23 16:26:13)

高橋 / 偶 羽良ヰ(くるくると空回りを繰り返す思考が、男にとっては都合の悪いだろう展開に足を踏み入れた時、ようやく、隣人が動きを見せた。)「っと、」「⋯⋯大丈夫?」(男の頭が揺らいだような気がして、手を伸ばしかけ、空中に指先が漂った。硬く瞑られた瞼の裏めがけて心配を音にする。先を行く背に視線を走らせ、何事かを押し込んだ溜息ひとつ。はあ。)『…で。きみい、どないするん。別にぼくん手えなくても帰れるひゃろ?』「そりゃあ、まあ。見てくださいこの姿、しっかりして見えるでしょ。」『つか、こおんな時間にぼくといとるとこ、見られんのもあれやろ?』「ええ? 何それ。」(一言目には否定したって仕方がないと頷きを見せ、しかし二言目には思わず吹き出すように笑ってしまった。)「あれって、なにを指しての〝あれ〟なんです?」「見られたくないのはご自分じゃあないですか、⋯⋯なあんて。」(誰かに目撃され、誤解を受けようと────いや、そういう杞憂が既に愉快だ。楽師や怪異には縁遠い、何にも知らない平穏に身をやつしている錯覚すら湧いて、くつくつと肩を揺らしてしまうのも不可抗力だろう。)   (3/23 16:26:24)

高橋 / 偶 羽良ヰ「⋯⋯逢崎さんの家ってあっちでしたっけ。ほら、先日会ったの、あっちの橋でしょ。」「だったら途中だし。わざわざ違う道通るのも、それはそれで馬鹿らしいし。飲み比べ吹っかけた側に責任あるし。」「一緒に帰りましょうよ。ここまで来たら。」(実際のところ。邸宅の方角にあたりを着け、青年の返事を待たずに歩き出して行く彼女と、逢崎の家は、やや違う方面にある。)(さすがに、あそこまで飲ませて──水と偽って酒を注いで──「それじゃまたいつか」などと無責任に背を向けられるほど、情がないわけではない。)(送る、と言って意固地になられても困るから、であればこちらが先手を打って嘘をついてしまうのが楽だった。)   (3/23 16:26:53)

高橋 / 偶 羽良ヰ(( 夕月さん宅、逢崎くん宛の返信です~~!!!!   (3/23 16:27:15)

おしらせ高橋 / 偶 羽良ヰさんが退室しました。  (3/23 16:27:17)

おしらせ高橋 / 花袋 桃さんが入室しました♪  (3/24 02:27:24)

高橋 / 花袋 桃(他人の生き方に口を挟むのは、恵まれた人間の証だ。)(そして、花袋桃は〝恵まれている〟。)(だから許される──────と、言うつもりはない。ただ、辞めるつもりもない。誠が自分らしく生きるように、女にとっての自分らしさが、こうだと言うだけ。)(火が灯ると同時、慣れた動きで一度吸口を離し、はあっと息を吐き出す。好きでも嫌いでもない煙の味わいが口腔に広がった。)(火をつけろ、乗るの手伝え、そうやって指示されることを何とも思わないあたり、青年も青年で大概だ。彼の乗ったドラム缶の余ったスペースに上手いこと位置を定めながら、心中でわらう。)   (3/24 02:28:07)

高橋 / 花袋 桃(「名前っていわれても、会ったこともないんだから。」ついと顔を背けて、気が向かないと拒否をする。しかし、そう経たないうちに「ふうらにしましょう、風来。突然いなくなったから。」と洒落にもならない渾名を思いついて、勝手に決定してしまう。女はどこまでも自由だ、例え隣のあなたが、どれだけ重たげな昔話をしようが。)(もちろん、煙をふかすだけで済むわけもない。気まぐれで自由で、退屈を嫌うようなその人が、両手を空けたままにするなんてありえない。)(袋の中からあんず飴を取り出して、封を開けるでもなく夕暮れに透かす。時折、薄くひらいた口の隙間から灰煙をふうと吹く。)(昔話の最中、「ともだちねえ。」とか、「調子にのるのは子供の特権よね。」とか、「ああ、利き手じゃなくてさいわいね。」とか。聞いてるんだか興味無いんだか、掴みにくいふわふわした──────煙草の煙みたいな合いの手を入れるから、たちが悪い!)   (3/24 02:28:16)

高橋 / 花袋 桃    (3/24 02:28:32)

高橋 / 花袋 桃『…………で、どーでした。』(問われて、視線が手元の飴から持ち上がり、あなたへ。)「〝これ〟が、おまえにとって後悔とか、決意とか、そういうもののかたまりだっていうことは分かったわ。」(これ、に合わせて、ドラム缶の端をカンカン指で弾いて、ゆうるりと首を傾ける。初めから変わらない動作だ。)「わたしって、忘れっぽいのよね。」「寝て起きたら、おまえにつけたあまねっていう名前も忘れてしまうでしょうし、こうやってはなしたことも全部覚えてる自信、なくってよ。」(事実である。)(たぶんというか、まず忘れるだろう。顔を見ても思い出すか怪しい。)(悪びれもせずにそう言うと、女は緩やかな動きで短くなった煙草をまるで下民に下賜してやるように地面へ放って、それが燃え尽きる様から目を離した。きっと、吸殻がすべて灰になってしまう頃には捨てたことすら忘れている。)   (3/24 02:29:22)

高橋 / 花袋 桃「で、なんだったかしら。」「ああ、そう、」「その後、ともだちを見つけられたのかも気になるけど、ねえ、」(誠は二本目へ手を出したけれど、彼女はもう充分だとばかりに手慰んでいた飴の包装を破こうとして、⋯⋯⋯⋯もたもたと矯めつ眇めつした後、やっぱり開けられないからってあなたに渡した。次は「開けて」とも言わない。)(青年が言われた通りに袋へ手をかけたのを見計らって、──────とん、と、肩を触れさせた。)(薄いワンピースとくたびれた着流しの生地越しに、線の細く、けれど柔らかな肩が当たる。生温い羊水に似た人間同士の体温が混ざって、煙草の煙臭さを押しのけるように女の纏う甘い果物の香りが場を支配する。)(さらり、音もなく白花が滑り落ちたのを境に、側頭を誠の肩へ預けた。今度は義手の側じゃないから構わないだろう?)「いまの話だけだったら、わたしの中に住むのはあまねじゃあなくって、あまねの腕だわ。」「そんなの、覚えて何になるの。」   (3/24 02:30:38)

高橋 / 花袋 桃「おまえ自身のことを、おしえてよ。もっと、ちゃんと、⋯⋯ぜんぶ。」   (3/24 02:31:06)

高橋 / 花袋 桃(艶のほのめくしどけない声が、そうっと耳を打った。)(もし、視線をそちらにやったのであれば。蘇芳色したその瞳が、光の加減か、陰る夕暮れかを受けて臙脂の色に浮かんでいるのを見る。白一色の清浄なる姿の中で、それだけが色を持って、あなたを惑わすように弧を描くのだ。)   (3/24 02:31:45)

2025年03月10日 05時51分 ~ 2025年03月24日 02時31分 の過去ログ
【第二部屋】幽鬼連舞【創作】
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