「【9/6完結】アガルタ地下魔導学士」の過去ログ
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2021年09月06日 22時10分 ～ 2023年09月14日 02時19分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています
| 最中/リナーリ | > | ((では後日談的な感じで教えて貰えればと思います(あんまりシリアス耐性無いので重い場合はソフトな感じだと主に背後が助かります…💧) (2021/9/6 22:10:18) |
| 主 | > | ((後日談的な…あの後どうしたかを端的に書けばいいかな (2021/9/6 22:11:26) |
| 最中/リナーリ | > | ((そんな感じ…ですかね…？(イマイチ状況の把握が出来てないので曖昧な返事しか出来ない奴) (2021/9/6 22:12:49) |
| 主 | > | ((ダムダムはね、手帳をリナーリから (2021/9/6 22:14:05) |
| 主 | > | ((受け取ったあと、一旦は復元できるだけ復元してみるんだけど、その後とうとう復元すら出来ないほどに燃やしきって、捨てた。 (2021/9/6 22:14:50) |
| 最中/リナーリ | > | ((…情緒がとても複雑 (簡潔なお返事ありがとうございました) (2021/9/6 22:16:52) |
| 最中/リナーリ | > | ((リナさん関わりは少なくてもダムさんの事それなりに慕ってる普通の生徒だがら真相知ったら普通に凹みそう() (2021/9/6 22:18:19) |
| 主 | > | ((あらあらまあまあ… (2021/9/6 22:19:58) |
| 最中/リナーリ | > | ((…まぁ彼女の事だから凹みながら学園の復旧に励んでそうですけど(苦笑) ダムさんお疲れ様やで… (2021/9/6 22:23:21) |
| 主 | > | ((彼は今アガルタにはいないからね フェヌグリークもまた。 (2021/9/6 22:26:04) |
| 最中/リナーリ | > | ((管理主任…(もういつもの鍵お願いしますー！のやり取りは出来ないのか…悲しみ) (2021/9/6 22:28:14) |
| 主 | > | ((第8魔法使ってしまったからね 投獄ですわ😌 (2021/9/6 22:32:45) |
| 最中/リナーリ | > | ((幕引きがアッサリ過ぎて背後共々悲しい(( (2021/9/6 22:35:23) |
| おしらせ | > | 楊貴妃/ミューゼルさんが入室しました♪ (2021/9/6 22:36:24) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((最中さんに釣られクマー (2021/9/6 22:36:36) |
| 最中/リナーリ | > | ((お久しぶりです、こんばんは〜 (2021/9/6 22:37:14) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((こんばんは〜！ (2021/9/6 22:39:07) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((ミューゼル君5年後には最上級生かあ……と思いつつリナーリさん大好きなのでやっぱり女性のこと引きずるのかなとか (2021/9/6 22:43:52) |
| 最中/リナーリ | > | ((前途多難なミューゼル君() 5年後…リナーリさんはのんびり実家で暮らしながら魔女やってるか、復旧手伝う流れで学園の助手とかやってそうだな (2021/9/6 22:52:32) |
| おしらせ | > | 無言時間が20分を超えたため、主さんが自動退室しました。 (2021/9/6 22:52:55) |
| 最中/リナーリ | > | ((お疲れ様でした〜 (2021/9/6 22:53:04) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((お疲れ様です〜 (2021/9/6 22:57:22) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((女の子のことに関して脆すぎでしょ……のんびりリナーリさん、私は大好き (2021/9/6 22:57:51) |
| 最中/リナーリ | > | ((ストーリーの都合があるから魔法とか実家の事とか詳しい設定はあまり書かなかったけど、一区切りついたのでまた設定掘り下げても面白そうだなとは思ってる((のほほんと生きてるリナーリさん想像して現実の最中もそれぐらい落ち着きが欲しい() (2021/9/6 23:01:00) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((のほほんリナーリさん……のほほんして……もなかさんものほほんして…… (2021/9/6 23:03:39) |
| 最中/リナーリ | > | ((のほほん………のほほん………の のほほん、？？(ゲシュタルト崩壊しそうな字面) (2021/9/6 23:05:14) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((わたしものほほんとしたい (2021/9/6 23:06:58) |
| 最中/リナーリ | > | ((分かる(頭が縦に揺れる音) (2021/9/6 23:08:54) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((つらいなあ (2021/9/6 23:12:19) |
| 最中/リナーリ | > | ((…せやね…() 折角魔法学園なのでまたファンタジックなロル書きたいな( (2021/9/6 23:15:19) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((私もお供したいですな (2021/9/6 23:16:53) |
| 最中/リナーリ | > | ((良いですね〜 リナさんの実家とか木属性の魔法とか掘り下げたい(( (2021/9/6 23:19:54) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((実家……気になるの音 (2021/9/6 23:20:16) |
| 最中/リナーリ | > | ((魔法が普通にある世界でも地方とか地域とか先祖とかの繋がりで役に立つかは別としてある程度、得意な魔法の傾向とかありそうですよね。リナーリもある植物の名前から取ったのでそれに関連する話を何となく考えてます (2021/9/6 23:23:54) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((うわーい！ミューゼル君のその後も掘り進めたい (2021/9/6 23:25:14) |
| 最中/リナーリ | > | ((ミューゼル君…痴情のもつれには本っっっっ当にお気をつけて…() (2021/9/6 23:27:58) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((痴情のもつれ(後輩にも多分話しかけてる) (2021/9/6 23:32:35) |
| 最中/リナーリ | > | ((夜道には注意しようね…(後輩どんまいすぎる…) (2021/9/6 23:35:36) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((ミューゼル君どうせアップルジャックちゃんとリナーリさんに……って感じだから (2021/9/6 23:39:53) |
| 最中/リナーリ | > | ((前途多難ここへ来て再び() もしかしてご両親もそういう血なのかな？？？() (2021/9/6 23:41:23) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((ご両親はちゃんとしてます。ミューゼル君が女狂いってだけです、多分 (2021/9/6 23:45:59) |
| 最中/リナーリ | > | ((某空飛ぶ豚の「あなた、もう1人女の子を不幸にする気なの？」…という台詞が聞こえた気がした() (2021/9/6 23:48:05) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((一人は死んでるのでもう一人に注ぎますbyミューゼル (2021/9/6 23:48:57) |
| 最中/リナーリ | > | ((そう来るか() そのうちリナさんがあっちこっちで火消しに走ることになってまう (2021/9/6 23:52:24) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((ミューゼル「リナーリって美しい女性が居てですね」 (2021/9/6 23:53:43) |
| 最中/リナーリ | > | ((リナさん「いやちょっと頼むからそっとしておいて…」(元々目立つの苦手なタイプなので絶対頭抱えるやつ) (2021/9/6 23:55:58) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((ミューゼル「自分が一番好きな人です」 (2021/9/7 00:02:55) |
| 最中/リナーリ | > | ((リナさん「…人前で口説くのも大概にして下さい 主に私が困るので…💧」 (2021/9/7 00:06:45) |
| 最中/リナーリ | > | ((リナーリ的には後輩として接したつもりが異様に好かれてて困惑してるやつ() (2021/9/7 00:08:16) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((ミューゼル「可愛い女性が居たら、つい」 (2021/9/7 00:13:43) |
| 最中/リナーリ | > | ((リナさん「…その貴方が口説いた女性たちの恋愛相談をたまに受ける私の身にもなって貰えるとありがたいのですが、」(得意科目…抽象的な読み取り(占いとか)) (2021/9/7 00:18:15) |
| 最中/リナーリ | > | ((確定ではないけどそういう話もありそうな気がする最中です (2021/9/7 00:19:28) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((ミューゼル「……え？そんなことがあったんですか。先輩も人気ですね」 (2021/9/7 00:19:52) |
| 最中/リナーリ | > | ((リナさん「………元凶〜〜〜〜」(最大級のため息) (2021/9/7 00:23:03) |
| おしらせ | > | 無言時間が20分を超えたため、楊貴妃/ミューゼルさんが自動退室しました。 (2021/9/7 00:39:53) |
| おしらせ | > | 楊貴妃/ミューゼルさんが入室しました♪ (2021/9/7 00:39:54) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((ミューゼル「元凶ってひどい言い方ですね、流石に凹むなあ」 (2021/9/7 00:40:15) |
| 最中/リナーリ | > | ((お帰りなさい〜 (2021/9/7 00:40:40) |
| 最中/リナーリ | > | ((リナーリ「…それだけ言葉の力は偉大ということですよ。これに懲りたら少しは控えてくださいね」 (2021/9/7 00:42:09) |
| 最中/リナーリ | > | ((自分で書きながらすごい説教臭い言い回しになって複雑(今日は一時には落ちますね…) (2021/9/7 00:44:18) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((ミューゼル「分かりました、リナーリさん……」(しゅん) (2021/9/7 00:44:29) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((はーい (2021/9/7 00:44:32) |
| 最中/リナーリ | > | ((ミューゼル君がわざわざ口説かなくても逆にミューゼル君に猛アプローチしてくる女性が多そうな気がした最中です( (2021/9/7 00:48:20) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((頭がいいミューゼル君で顔が可愛い系フェイスだからね。誰も後ろめたい事が彼にあることに気づかない。 (2021/9/7 00:51:13) |
| 最中/リナーリ | > | ((その辺は取り合えずくっついてから考えれば良いと思うから押せ押せ！…と密かに猛アプローチをする女性達を応援するリナーリさんでした(( (2021/9/7 00:54:47) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((ミューゼル君、口説くだけ口説いて友達をキープするからなあ (2021/9/7 01:00:41) |
| 最中/リナーリ | > | ((ではでは今日の所は失礼しますね。久々に誰かと会話できて楽しかったです。お相手ありがとうございました…！お疲れ様です (2021/9/7 01:00:50) |
| おしらせ | > | 最中/リナーリさんが退室しました。 (2021/9/7 01:01:45) |
| 楊貴妃/ミューゼル | > | ((お疲れ- (2021/9/7 01:02:09) |
| おしらせ | > | 楊貴妃/ミューゼルさんが退室しました。 (2021/9/7 01:02:12) |
| おしらせ | > | 最中/リナーリさんが入室しました♪ (2021/9/17 23:59:47) |
| 最中/リナーリ | > | ((久々に成田がしたくなったので少々待機です。こんばんは〜！ (2021/9/18 00:00:17) |
| おしらせ | > | 無言時間が20分を超えたため、最中/リナーリさんが自動退室しました。 (2021/9/18 00:37:27) |
| おしらせ | > | 最中/リナーリさんが入室しました♪ (2021/11/12 20:53:55) |
| 最中/リナーリ | > | ((お久しぶりです〜、久々に見掛けて懐かしくなったのでこんばんは。 (2021/11/12 20:54:25) |
| 最中/リナーリ | > | (アガルタに来て学園で勉強に励んでトラブルに逢いながらも無事この学年まで上がってきた。そこから言えることはまぁ…自分の限界点は確かにあったがある程度魔法も知識も伸ばすことは可能であったという事だ。同時に自分の知らない間に学園では大きなトラブルが勃発していたらしい。)……学園長に学長補佐に倉庫の管理主任まで…学園を回している重役が急に空席となると色々大丈夫かなぁ…(学園長が亡くなったことは知っている。しかしながらその周辺のトラブルや先生達の関わりについては騒動の後、学園の配慮かあるいは捜査に入った者達の配慮なのか事の真相は何となくぼかされていた。よって一般の生徒である私も結局何が起きたのか詳細は分からないままだ。何でもある後輩やある先生はその現場に立ち合ったらしく、それもあってあまり学園内では公にはしない方向にしたのだとか。…噂では色んな事が言われていた。)…先生達…何があったのかな…(トラブルに深入りするのは良くないと自制をする彼女であるが、壊れた学園の補修のために鍵を取りに行った倉庫で他の先生が立っているのを見掛けて何とも言えない物悲しい気持ちになった。) (2021/11/12 21:44:37) |
| 最中/リナーリ | > | ((物語はここで終わりだけど事後処理の後って多分こんな感じだよね…っていう妄想。一般の生徒は魔法属性の話や関与した先生とかについての込み入った話は知らなさそう(( (2021/11/12 21:50:19) |
| 最中/リナーリ | > | ((他に事件に興味を持った生徒が個人個人で真相を探った結果、事件の全貌が想像以上にヤバくて知った生徒がかえって頭抱えるエピソードとかもありそうだな……それはそれで真相に行き着くまでの過程が面白そう(個性が出そう)だから読んでみたい気もする() (2021/11/12 21:58:35) |
| おしらせ | > | 無言時間が20分を超えたため、最中/リナーリさんが自動退室しました。 (2021/11/12 22:18:36) |
| おしらせ | > | 主さんが入室しました♪ (2022/2/7 00:12:03) |
| 主 | > | ((とりあえずここやでって正解をね。 (2022/2/7 00:12:29) |
| 主 | > | ((そんだけ (2022/2/7 00:12:35) |
| おしらせ | > | 主さんが退室しました。 (2022/2/7 00:12:36) |
| おしらせ | > | 主さんが入室しました♪ (2022/2/7 07:00:01) |
| 主 | > | (2人きりの初めてのクリスマスだった。廃墟である小屋の1つしかない部屋の中、そこらで拾った枝のような杖で缶詰のスープを温め、固いパンをサイコロ状に切り刻む。ちらと視線を壁際に向けると、黄緑の髪が幾らか伸びた彼が薄い毛布に包まれて、ただ雪を見ていた。周囲の人間に存在を悟られない程度の僅かな灯りで暖がとれるわけもなく、薄い唇は中の肉の色以外を示すことはない。雪か。光すら吸い込む瞳では彼が今どこを見ているかすら常々、実に昔から分かったものではなかったが、自身を見ているのではないと分かり切っているのだから、雪だろう。雪に違いない、とはっきり思えたのは、幾ばくかの辛さを犠牲にすれば随分と楽だった。ダムダムと自称し17年生きた男と王都の外れにある監獄から脱走して2ヶ月、ダムダムは自身を、フェヌグリーク･スパイスのことを認識できていない。しないのか、できないのかということは、結果からすれば大差もなく、話しかけてもこちらに顔一つ動かさない姿に絶望したのはもう過去と言える。程よく温まったスープの缶を切り、サイコロ状のパンをよそった器と共にダムダムの前に陣取ると、彼は僅かに身動ぎした。) (2022/2/7 07:00:16) |
| 主 | > | ｢先輩、ご飯ですよ。｣木のスプーンでほんの僅かに掬ったスープを口元に差し出しても、口を開くことはない。スプーンの先で青い唇を押すようにして、反射のように開いた隙間に押し込む。パンも同様にして、無理矢理でも咀嚼させた。酸味の強いトマトの香りはチープなもので、あの地下都市の魔導学校で摂っていたものとどちらが上質かなど、比べるまでもない。｢クリスマスなんですけど、何も無くて。すいません。｣『構わないですよ。別に、クリスマスだから特別にしなければならない理由もないですし。』｢顔色が悪いですね。アンタ、もっと食べた方がいい。｣『貴方こそもっと食べなさい。成長期なんでしょう？』｢次はどこに行きますか？東の方はどうですか？｣『いいですね。東は暖かい。素敵だと思いますよ。』 (2022/2/7 07:00:38) |
| 主 | > | 返事がないままの会話を延々続けて、スープが半分になる頃、とうとう口を開くこともなくなって、今日の食事はお開きとなった。すっかり冷えたスープを温めなおす気にもならず一息に呷ると、残ったパンもバラバラと口内に招き入れた。水分が急速に失われる感覚の中、やはりあの学校の食事は美味しかったと感じる。空になった缶を隅にほおり投げると、鈍い音と共に彼の身体が強ばる。良かった。生きていると思えた。何かに反応することがまだ出来ると感じた。それが人に向かなくても、あるいは、まだ。この微睡みのような暮らしの中で、あるいは、また。いつか笑いかけてくれると信じられた。自身の分の毛布を彼の身体に重ね、ドアの横に陣取る。外の静けさに安堵して部屋を温め、束の間の微睡みに身を任せた。彼はまだ、雪を眺めていた。 (2022/2/7 07:01:02) |
| 主 | > | まだ明け方にもなっていない頃、凍てつく寒さと暴風で目が覚めた。厳重に魔法をかけたドアが開け放たれ、その奥に人影を認めて声を荒らげる。｢去れ！｣｢去るもんか。なァ、エイト･ウォーの主犯、生き延びた第8属性、犯罪歴はともかく、天才と呼んで差し支えない男＿＿＿オデットって奴がここにいるって、ようやく掴んだんだからよぉ……｣影は男で、我が物顔で小屋の中に入り込んでくる。燃える炎のように赤い髪と黄金の瞳がフェヌグリークを一瞥し、｢1級脱獄犯スパイスか。｣と興味なさげに言った。｢よくやった。褒めてやる。｣｢よくやった？｣男は傷まみれの身体でダムダムの前に立ち、どこを映しているかわからないダムダムの瞳を物色しているかのようで、フェヌグリークは警戒の意思を隠すことすらしなかったのだが、次の声で男の首元に杖を突きつけることとなった。｢俺がオデットを見つけるまでよく生かした。｣ (2022/2/7 07:01:27) |
| 主 | > | ｢やってみろよつったらほんとにやるのが犯罪者だもんなァ。こえー、こえー。なァ、オデット。迎えに来たぜ。お 前 は 旗 に 相 応 し い 。その面歪めて少しでも怒鳴ってくれりゃあ、俺達は勝てるんだ。この世界に。勿論、何もせずこじんまりと座ってくれてるだけでもいい…｣｢今の世界の常識をぶっ壊してぇと思うだろ？ん？そうだろ、そうじゃなきゃ、こっちが困るんでね。｣突きつけた杖に抑止力があるとは思えなかった。ボロボロのそれは簡単な日常魔法を使うので精一杯で、戦うための魔法など、使えるかどうかも怪しいところだ。それでも、その男がしゃがみこみ、ダムダムの肩に触れたとき、｢離れろ！｣と魔法を放つことを止めてくれる道理は誰にもない。ビリ、と歪む感覚がした直後、杖が弾け、フェヌグリークの身体が壁に叩きつけられる。杖が魔法に耐えきれず、暴発したのは明白だった。肺の中の空気が押し出され咳き込む中、男がダムダムを抱えあげようとしたのが見えた。｢嫌だ｣ (2022/2/7 07:01:50) |
| 主 | > | ハッとする。この声を発したのは？薄く掠れた声は、ダムダムか？｢あ？喋れないならそれでいいとも思ってたが、黙り決め込んでたってことかぁ？｣男はきょとんとしつつも、ダムダムの体を軽々と抱え、毛布越しにぎゅっと力を込めている。｢嫌だｯ｣逃がす気がないのも、力で適うようでないのも明白ながら、掠れた声でダムダムら拒否を紡ぎ続ける。男はとうとう面倒臭いなぁという顔を隠すこともせず、ダムダムを抱えたまま小屋の外へ歩を進めた。｢…ｯ!!おい、クソ、先輩を置いていけｯ!!連れていくなｯ!!｣｢嫌だ！離せ！｣｢僕と先輩はもうどこにも…ｯ何処に連れていくつもりだｯ！｣男はドアを閉める瞬間、床に伏したフェヌグリークに向けて得意げに言った。｢空さ。｣ (2022/2/7 07:02:16) |
| 主 | > | ドアにふきつける音が全くの自然音になるまで、フェヌグリークはただ這いつくばり、｢殺してやる｣と呪詛を吐くしかできなかった。この数ヶ月、自身が真綿で包むように守ってきたにも関わらず1つの言葉も漏らさなかった人間が、外部からの侵入にこうも容易く反応したことも、フェヌグリークの柔らかく弱い所を抉った。それが自身に気を許しているからであったなど、会話も無ければ気づくはずもないことだ。フェヌグリーク･スパイスがメテオラに足を踏み入れる、半年以上前の話である。 (2022/2/7 07:02:29) |
| 主 | > | ((そういや出すの忘れてたな〜っていうやつ (2022/2/7 07:02:52) |
| 主 | > | ((アガルタ⇒メテオラの中間のお話 (2022/2/7 07:03:11) |
| おしらせ | > | 主さんが退室しました。 (2022/2/7 07:03:16) |
| おしらせ | > | 主さんが入室しました♪ (2023/1/5 06:28:56) |
| 主 | > | ((年単位かよ (2023/1/5 06:29:07) |
| 主 | > | ((好きだぜ〜好きだぜダムダム (2023/1/5 06:29:46) |
| 主 | > | ((なんか…うん…好きだなあ… (2023/1/5 06:30:39) |
| 主 | > | ((ごめんな〜いつも痛めつけて (2023/1/5 06:31:05) |
| 主 | > | ((まあ謝ったら許してくれるよねダムダム💕 (2023/1/5 06:31:21) |
| 主 | > | ((じゃあなダムダム (2023/1/5 06:31:57) |
| 主 | > | ((また来るよォ いつでもお前のこと考えてるぞ〜 (2023/1/5 06:32:29) |
| おしらせ | > | 主さんが退室しました。 (2023/1/5 06:32:32) |
| おしらせ | > | 小野寺さんが入室しました♪ (2023/3/31 12:20:41) |
| 小野寺 | > | 小野寺 (2023/3/31 12:20:46) |
| おしらせ | > | 小野寺さんが退室しました。 (2023/3/31 12:20:53) |
| おしらせ | > | 主さんが入室しました♪ (2023/5/4 02:42:43) |
| 主 | > | ((新しい創作をしよ💕 思って部屋作って (2023/5/4 02:43:06) |
| 主 | > | ((やばい人来て怖くて消した Flyです (2023/5/4 02:43:17) |
| 主 | > | ((ちゃんと来てくれた参加希望の方に申し訳ないけどあれはさすがにｺﾜｽﾝｷﾞ (2023/5/4 02:43:46) |
| 主 | > | ((信じられるのはアガルタとダムダムだけだわ (2023/5/4 02:43:58) |
| 主 | > | ((アル･サハムの幹部メンバー27名いるんだけどようやく全員キャラメイク出来ました この部屋の参加者さんの数名にもご協力いただいた (2023/5/4 02:45:33) |
| 主 | > | ((あれ26か！バカ Flyは数字が数えられない (2023/5/4 02:46:13) |
| 主 | > | ((残念ながら彼らをメインにしたストーリーは思いつかばないけど ストーリーのある奴らでもないしね (2023/5/4 02:47:49) |
| 主 | > | ((何かのタイミングで全キャラ見せたいね 設定だけはあるんよ (2023/5/4 02:49:27) |
| 主 | > | ((✋ (2023/5/4 02:49:32) |
| おしらせ | > | 主さんが退室しました。 (2023/5/4 02:49:34) |
| おしらせ | > | 経血がマンコから流出さんが入室しました♪ (2023/5/4 03:49:36) |
| おしらせ | > | 無言時間が25分を超えたため、経血がマンコから流出さんが自動退室しました。 (2023/5/4 04:26:52) |
| おしらせ | > | 主さんが入室しました♪ (2023/9/14 00:02:14) |
| 主 | > | ((ダムダムの話をしにきました ここに来る人はもう居ないけど、ここに来たら読めるからここに書くね (2023/9/14 00:02:53) |
| 主 | > | ((ダムダム…オデットはアガルタのずっと北にある地方都市で生まれました。小さな都市です。両親とオデットの3人でずっと暮らしていました。両親は第8ではありません。オデットも当然第8ではないと自認していました。 (2023/9/14 00:06:10) |
| 主 | > | ((オデットがウィルヘルムに進学する数ヶ月前、テロ組織のアル･サハムが都市に襲来しました。深い意味はありません。ただ資源と資金の略奪をするのに、その小さな都市は都合がよかっただけでした。 (2023/9/14 00:09:01) |
| 主 | > | ((アル･サハムは第8属性の者だけで構成された過激派組織です。第8属性の人には、他の属性の人々が当たり前に持ちうる『人、物を無闇に危害を加えたり破損させてはいけない』という、深層心理にあるストッパーがありません。故に彼らの使う魔術は他の属性の人々より強い効力がありました。 (2023/9/14 00:12:53) |
| 主 | > | ((街は消えました。瓦礫というものがほとんど残らないくらいに崩し、焼き、流され尽くしたので、人も消えました。数人の生き残りの1人がオデットです。 (2023/9/14 00:16:21) |
| 主 | > | ((彼はそこで1度何もかもなくし、残ったものと言えば、地下の隠し扉にしまわれていた家庭や財産にまつわる書類と、ラ･ウィルヘルムへの入学許可証だけでした。頼れる親族も思いつかなかったオデットは、アガルタに向かうしかなかったのです。 (2023/9/14 00:18:44) |
| 主 | > | ((果たして、ここからはイベスト等で書いたので端折りますが、彼はラ･ウィルヘルムの入学時において第8属性と判定されました。 (2023/9/14 00:20:04) |
| 主 | > | ((彼に家族はいません。第8属性の人間に殺されたからです。 (2023/9/14 00:20:20) |
| 主 | > | ((彼に帰る場所はありません。第8属性の人間に殺されたからです。 (2023/9/14 00:20:39) |
| 主 | > | ((彼はここで生きる権利も失いました。他ならぬ自身が第8属性であったために。 (2023/9/14 00:21:23) |
| 主 | > | ((しかし学長がいました。学長はオデットが身寄りのないことや、住んでいた場所をアル･サハムに破壊されたことを知っていました。学長は『第8属性の人間に危害を加えられたこの子ならば、自らの欲を押さえつけ他の属性の人々と同じように生きられるかもしれない』と絵空事を思い、彼を第7属性として生かすことにしました。 (2023/9/14 00:25:00) |
| 主 | > | ((第7属性、光の属性は、『中和』を意味しています。世界に対する緩衝材たる属性です。まあバリアがめっちゃ張れるのです。第8属性をも弾くやつが。 (2023/9/14 00:26:29) |
| 主 | > | ((学長はオデットと『第8属性であることは誰にも言わない』『第7属性として生きていく』ことを約束し、学士として生活させました。しかし学長は恐れていました。例え子供であっても、絵空事のような夢を描いても、オデットは紛れもなく第8属性なのです。第8属性の人間が産まれたら殺すのが一般的な世界において、その秘密と危険を周りに抱えさせるわけには行かなかった学長は、オデットに通常の2人部屋ではなく1人部屋を用意します。 (2023/9/14 00:31:04) |
| 主 | > | ((オデットは学長のことを信用していませんでした。同じ入学式にいた第8属性の子が、地下でひっそりと殺害されるのを見ながら、その子の細い首をひり潰した学長の節くれだつ指を見ながら、学長の『君は第8として生きていかない道を選ぶことが出来る』という絵空事を聞いていました。 (2023/9/14 00:33:40) |
| 主 | > | ((ですので、1人部屋を与えられた時、オデットはやはりそうかと思いました。結局建前を与えられても自身が第8属性であったことには変わりないのです。自分一人周りと違うのだという事実と誰とも話せない1人部屋という環境は、10歳の子供に背負わせるには重すぎるということを、学長は思い至れなかったのです。 (2023/9/14 00:36:26) |
| 主 | > | ((オデットは仲間を欲しました。誰でもいいのです。自身がどこの誰で、どんな属性であってもいい人に受けいれられたいと思いました。1年後輩のフェヌグリークがその全てをみたす存在でしたが、その時には既にオデットはほの暗い世界に浸り始めていました。 (2023/9/14 00:43:44) |
| 主 | > | ((ミルクバーと革命の道を覚えていますか？入ってはいけない、行ってはいけない所として書いた場所です。実態は、第8属性であるが故に身分を隠し、偽り、ひっそりと暮らす人々が集まる場所です。第8属性のスラム街と言い換えていいです。 (2023/9/14 00:45:51) |
| 主 | > | ((ひっそりと日常を過ごす人もいれば、第8属性としての魔術の才を生かさずに日々を潰すのが耐えられないという人もいます。オデットは隙を見てはそれらに足を運び、様々な交流の末に、第8属性は他の属性と比べてより強く広く魔術を使えることを知りました。そのメカニズムも。彼はそれを極めることが唯一の自己実現だと感じ、魔術の勉強にのめり込むようになりました。魔術にのめり込むほど、禁忌に触れることになると知っていながら、学長を欺き、危険な魔術に触れ続けていました。 (2023/9/14 00:51:24) |
| 主 | > | ((1つ救われることがあったとするなら、生真面目な性格が幸をそうしたのか、学業面で苦労することがなかったくらいでしょうか (2023/9/14 01:10:26) |
| おしらせ | > | 無言時間が25分を超えたため、主さんが自動退室しました。 (2023/9/14 01:35:40) |
| おしらせ | > | 主さんが入室しました♪ (2023/9/14 01:35:57) |
| 主 | > | ((む… (2023/9/14 01:36:06) |
| 主 | > | ((まあ簡単な話です。彼は1人に耐えられなかった。普通の暮らしをしたかった。死ぬ前の両親のようになりたかった。全て全て、何もかも失い、孤独を強要され、自ら深みに手を伸ばした彼には得られない物でした。卒業も間近というとき、学長はオデットを咎めました。『何故あの者らと関わろうとするのか』 (2023/9/14 01:38:11) |
| 主 | > | ((オデットは答えられませんでした。『彼らは私と同じだから』、だから会っている。仲間だから会っているだけなのに、それすらも否定される未来が横たわっているだけの現実に、その時とうとう決壊したのです。オデットの暴力性は。 (2023/9/14 01:40:22) |
| 主 | > | ((彼はウィルヘルムを破壊し、生徒を、教師を、学長を手にかけました。第8が普通の暮らしを手に入れるには、普通の彼らは邪魔でしかないと判断したのです。 (2023/9/14 01:41:57) |
| 主 | > | ((ふと気付きました。両親は第8属性ではありませんでした。オデットは両親のようになりたいのです。普通の暮らしを手に入れるのに他の属性が障害になる。それは明白です。しかし第8属性だけでは普通にはなれないのです。オデットは迷いました。殺しながら迷っていました。1つ下の後輩に重篤な火傷を追わせながら迷っていました。 (2023/9/14 01:44:49) |
| 主 | > | ((オデットは学長の殻を被ることを思いつきました。アガルタ中に強力な暗示をかけ、オデットという生徒そのものと、オデットの引き起こした事柄を全て忘れるように仕向けました。そして学長の亡骸を地下に隠し、学長そっくりの人形を作り上げます。学長の行動パターンを人形に移し、随時操作することで周りを欺き、オデットは自らをダムダムと名乗るようになりました。 (2023/9/14 01:49:47) |
| 主 | > | ((そうして名前すらもなくしたのです。 (2023/9/14 01:50:07) |
| 主 | > | ((ダムダムは自らの設定を『卒業後教師見習いになる学士』としました。事件の犯人は見つからず、アル･サハムの仕業ではないか？という噂がまことしやかに流れます。そうしてダムダムはウィルヘルムを卒業し、そのまま教師見習いとしてウィルヘルムに居座り続けました。 (2023/9/14 01:52:45) |
| 主 | > | ((学内で生きるのは簡単でした。何せ学長は人形で、それを動かしているのはダムダム本人なのです。順調に昇進を重ね、ダムダムは自らを学長補佐という職におさめることに成功しました。これでさらに人形は自然に学長を演じられるでしょう。 (2023/9/14 01:55:13) |
| 主 | > | ((さて、一つ問題があります。人形を作る際、ダムダムは、素体こそ一般的な人形の材料を組み合わせましたが、言動パターンまでは作りきることが出来ませんでした。かと言って試行錯誤している時間もありません。言動パターンは、学長の死体から直接取る事にしたのです。 (2023/9/14 01:57:09) |
| 主 | > | ((ダムダムはまず魔術を用いて、学長の死体から学長の記憶、思考パターン、体の癖などを抜き取り、自身の体に収めました。1度自身の中でふるいにかける必要があったのです。その後精査したものを人形にうつし、人形はダムダムに都合のいい学長として完成しました。この、1度自身の体に他者の人格と言えるものを収めた行為が、ダムダムに破滅をもたらしました。 (2023/9/14 02:00:15) |
| 主 | > | ((人形に移したあとも、適宜操作できるように、ダムダムは自身の中にも僅かに学長の人格を残していました。 (2023/9/14 02:02:17) |
| 主 | > | ((なんてことはありません。ダムダムの人格の方が死人の人格であるそれより遥かに強く、彼はそれを制御できていました。ずっと。ラッセル･テイラーに魔術を解かれるまでは。 (2023/9/14 02:03:23) |
| 主 | > | ((学長の人格は、ラッセル･テイラーによって完全に引き戻されてしまったのです。入れ物である人形が壊れ、そこに入れていた人格が前の持ち主であるダムダムに戻ってきたことも災いしていました。最終イベロルで頻出する『』を使ったセリフが学長です。 (2023/9/14 02:05:45) |
| 主 | > | ((それはダムダムの頭の中だけに響き、ダムダムにだけ話しかける傀儡でしたが、確かに学長でした。 (2023/9/14 02:06:49) |
| 主 | > | ((事の顛末はイベロルの通りです。ラッセル･テイラーによってダムダムの暴挙は白日の元に晒され、新たな犯罪は皆様によって止められた。オデットは第8であることを理由に投獄され、フェヌグリークも第8属性の魔術を使ったことで投獄されました。 (2023/9/14 02:11:02) |
| 主 | > | ((脱獄、しましたが。 (2023/9/14 02:11:21) |
| 主 | > | ((ダムダムは今も生きています。オデット･デセオ･ベアティチュードという名に付属する、『大犯罪者』『革命の旗柱』という付加価値に苦しみ、日に日に強くなる学長の人格に振り回され、16年という月日無茶をし続けた代償を身体に受けながら、まだ生きています。 (2023/9/14 02:14:16) |
| 主 | > | ((これが、温厚でよく笑うちょっと毒舌な学長補佐、ダムダムの全てです (2023/9/14 02:15:24) |
| 主 | > | ((ありがとう、もし読んでくれる人がいたら。 (2023/9/14 02:15:39) |
| 主 | > | ((ああ、人形の材料ですが、彼の身体ですので、彼には右脚の膝から下がありません。 (2023/9/14 02:16:41) |
| 主 | > | ((でもね、彼は楽しかったそうですよ。例え何もかも偽り、いつか終わるのだと分かっていた16年間でも、あの時だけは彼は普通だったのですから。 (2023/9/14 02:18:55) |
| 主 | > | ((ﾌｩｰｰｰｰｰ 長かった (2023/9/14 02:19:05) |
| 主 | > | ((言ってスッキリ！またね (2023/9/14 02:19:18) |
| おしらせ | > | 主さんが退室しました。 (2023/9/14 02:19:21) |
2021年09月06日 22時10分 ～ 2023年09月14日 02時19分 の過去ログ
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