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「この街には『異常者』のみが◆ソロル部屋」の過去ログ

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2018年04月15日 13時00分 ~ 2018年04月15日 20時38分 の過去ログ
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太水次に私が目を覚ましたのは自分の部屋の中、確かに見覚えのある部屋だ、だが不思議と何の感情も浮かび上がらない、先程切られた目の視界は元通りとなっており何ら影響はない、身体能力、言語力、頭脳、共に問題はない、何時もの生活も『お母さん』がいない事以外は支障など1つもない、ただ感情が無くなっていた、私も怖い大人の人達の仲間入りをしてしまったのだ、僕の頃はなるまいと何時も考えていた、でも私が教わった感情は跡を残して全て砕かれ、思うように感情を見せる事が出来なくなった、これが私という者の誕生した日だった、その時から周りの表情の無い暗殺者達と共に更なる技術の鍛練に取りかかった、だがおかしな事に私だけあまり上達しなかった、僕の頃よりは格段に上達したが、暗殺者としては半人前だと言う実力が見出だされた、その頃から私は何も求めなくなった、愛情も名誉も、札束も遊戯も、何もかもいらなくなったのだ、私は常に他の者と差を埋めるために日々を送り、そこから30歳になるまでその箱庭でずっと過ごしてきた。   (2018/4/15 13:00:06)

太水「では、眼球の移植を始めよう。」その後に響いたのはさっきの表情豊かなおじさんの声だった、その彼までもが先程とは違う無表情、僕は無表情の箱庭に育てられたのだと此処で知った、そして僕は怖い大人に強引に手足を掴まれ、そのまま手術台の上に乗せられた、彼らの握力により、まだ13歳の僕はなす術も無かった、そのまま僕の右目にゆっくりとノコギリのようなギザギザが付いた型みたいな機械がゆっくりと向かって来た、その目は僕の右目に入り込み、右目の景色はもう銀のみとなっていた、ここで既に痛みを感じ、かなり暴れようとしていた、だけどあたまも体全体もいつの間にか抑えつけられてて、力をだしても無駄だった…そしてそのままギザギザの型はザシュッと音を出し、僕の眼球を切った。「ア”ァ”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!!!!」僕はあまりの痛みに思いっきり叫んだ、全身に力が入り、背を曲げようとした、でも抑えつけられて曲げられない、あまりの痛みに何も考えることが出来なくなり…そこで意識と共に感情を失った。   (2018/4/15 13:04:52)

太水その『お母さん』の顔は他の怖い大人の人達と同じ無表情、嫌だ、違う、夢だ、信じない、『お母さん』はそんな怖い大人の人達のような顔なんてしない、嘘だ、嘘だ、嘘だ!!僕は信じている、『お母さん』はこんな顔をしない、違う、違う、違う!!僕は最早恐怖と現実逃避で頭が一杯になっていた、すると『お母さん』はまた話し始めた、本当のお母さんの事を。「貴女の本当のお母さんはね…貴女が触れてしまったあの人よ___貴方のせいで死んでしまったの___。」僕が触れた後に消えたあの怖い大人の人、ここの空気と同じ“何もない何か”を持っていたあの人、あの人が僕を産んで、そして僕のせいで死んだ、いなくなったのは死んだから、じゃあ何で『お母さん』という存在が必要だったのか?僕は問いかけてみた、知りたくなかった所に踏み込む事がこの時は容易に出来てしまったのだ。「感情の操作に優れた私が貴方の教育係りを請け負ったの、完全なるネグレクトって知っている?」その後のお母さんの言葉は放心して聞けなかった、『お母さん』が偽物だと頭がわかって、その事実がまだ受け入れられない、もうどうすればいいかわからない、感情は全て偽物だったのだ。   (2018/4/15 13:05:08)

太水「いいえ、違うわ。」   (2018/4/15 13:05:18)

太水「ねぇ、どうしたの?」そうさっきのおじさんに話しかけた後、後ろに振り向いた、そしたら僕はいつの間にか怖い大人の人達に囲まれていて、さっき目隠しを外された時の方向を向くと、そこには手術台があった、周りには沢山の器具、この時点で僕は恐怖していた、底知れない恐怖、僕が怖い大人の人達みたいにされてしまうんじゃないかという恐怖、その空気を切り裂いたのは1つの声。「私の事、覚えてる?」………『お母さん』の声だ。すぐにわかった、僕に会いに此処まで来てくれたんだ、周りに怖い大人の人達がいることなんて忘れて明るい表情を向いて声のする方を向いた_____。   (2018/4/15 13:05:30)

太水でも、僕が13歳になった時、僕は死んだ。「君のお母さんに合う日が来たぞ。」今までの怖い大人の人達とは違う表情豊かなおじさんが来た、その時僕はとても喜んだんだ、ようやく『お母さん』に会えるんだって、『お母さん』に自分の頑張りを見せられるんだって、僕は思い上がっていた、そして僕は隣にいた怖い大人の人達に目隠しされて、そのまま歩かされたんだ、何処にいるかもわからなくて、人の声も何も聞こえて来なくて、この状態で入る扉の音だけが聞こえて、それまで沢山言葉を話していたおじさんの声も聞こえなくなっていた、そこに入るととても寒気がしたんだ、肌につんざくような、異常な寒気、“何もない何か”の時の感覚と同じだった、そして目隠しをされた時に最後に聞いたのは沢山の足音、足音は僕の左右へと別れ、そしてちょっと通ったらそのすぐ後ろを取り囲んで、おじさん達だと考えられる前の足跡も後ろの方に回った、そこでようやく目隠しが外された___その景色は今でも私の脳裏に引っ付いて離れない、絶望的な景色だった。   (2018/4/15 13:05:51)

太水もう1つ印象的だった『お母さん』、何時もわけのわからないモニターから応援するように、でも悲しんだり怒ったり、色々な表情を見せてくれた、怖い大人の人達と言語力や毒の製造の仕方を勉強をして、怖い大人の人達とナイフ術や射撃、爆薬の使い方、潜入の仕方、素手での闘い方とかを教わった、何日経っても全く上手くいかなくて、くたくたになって帰ってきても『お母さん』はモニターからその度に応援の言葉をくれた、ちょっとしかない休憩中に『お母さん』と話せるのが嬉しくて、怖い大人の人達がモニターを持ってくるのを楽しみにしてた、僕は『お母さん』がいたからここまで頑張ってこれたんだと思う、怖い大人の人達みたくなりたくないと思って、休憩中に『お母さん』から感情の訓練も沢山してもらった、だけどその時は少し心配だった、『お母さん』はモニターから話しかけて来るだけだったんだ、僕はずっと会える日を楽しみにして、毎日訓練をしていた。   (2018/4/15 13:06:04)

太水西暦1900年_僕は産まれた、はっきり言ってその時の記憶は全く覚えていないし情報もない、僕がどんな赤ん坊だったのか、そんな情報すら誰からも聞けなかった、その時に印象的だったのは『お母さん』と怖い大人の記憶だった、怖い大人達は皆表情が無くて、光の無い怖い顔をしていて、話しかけても何も反応しなかった、あっちの方から話しかけるのは食事の時間や勉強の時間、お風呂の時間と訓練の時間、起きる時間、そして寝る時間の報せだけだった、どうにか仲良くしたいと思って怖い大人の人に触れてみたんだ、そこから溢れ出てきた“何もない何か”は、一瞬で僕を取り巻いて、恐怖してちょっと動けなくなっちゃった、次の日からその怖い大人の人は消えて、違う怖い大人の人が僕に声をかけるようになったんだ、それ以来僕は怖い大人の人に触れられなかった、仲良く出来ない存在を知って、僕はとても不安になった。   (2018/4/15 13:06:24)

太水銃声が鳴った、眉間を撃ち抜き頭蓋骨を貫通し脳にまで届く…そのまま相手は地面に倒れ、ターゲットの死亡が確認された。銃創から血が溢れ出、ターゲットの心臓が止まる、そして私が手に取るのは機器が剥き出しになった受話器。「ミッション完了だ…報酬は後に受けとる。」おかしいな、電話に出てくれないじゃないか、最近こんな案件が多くて本当に困る、落ちた銃弾の方に向かいゆっくりと歩き、そして拾う…相当な速度で撃ち抜かれたのか血液は付着していない、それを白衣のポケットに仕舞うとターゲットの方に向かう、身勝手な依頼者の陰謀によりこんな姿になってしまったのだ。「…申し訳無い、君を殺す運命が出来上がってしまった。君にも遺族にも、本当に懺悔しないといけない。」その場に膝を付き、あるはずの無い罪悪感にさいなまれた私はそう彼に伝える、この街に来てからの暗殺はとてもスムーズだ、狙撃、毒殺、転落による圧殺、どんな方法でも容易に出来る…今回のようにターゲットに見つかった状態で至近距離の銃殺というのもかなり珍しい、まだ技術の無かったあの頃のようだ。 (3/19 17:30:57)   (2018/4/15 13:07:18)

太水かづ/炳吾郎 > しとしとと雨の降る中、路地裏に男が一人立っている。 周りには5、6人ほどの男たちが倒れている。 男は何を考えているのか、何も思っていないのか、ただその場に立ち尽くす。 「君、随分腕が立つようだね。」 そんな中、男に声をかける人物が一人。 壮年の、仕立てのいい服を着こなした品のいい男性だった。 その男性は続けて言う。 「君のような強者を探していたんだ。君、闘技大会に出て見ないかい。勿論相応の報酬は出るよ。」 ただし、命の保証はできないがね。そう付け足して、相手の返答を待つ。   (2018/4/15 13:08:20)

太水男は頷いた。了承したということだろう。 壮年の男性は言う。 「ではついてきたまえ。……ああそうだ、自己紹介がまだだったね。私は柳田というものだ。君の名前は?」 男は少し考えてからこう答えた。 「……炳吾郎。」   (2018/4/15 13:08:36)

太水車に揺られ、彼が連れてこられたのは閑静な住宅街だ。 大きな家が立ち並ぶ中、ひときわ立派な屋敷の前で降ろされた。 中へ案内されるが、品がよく立派である以外は普通の家のように見えた。 「さっそく戦ってもらうが、いいね?……こちらだよ。」 柳田はそう言って廊下の突き当りの壁をノックする。 するとその足元がゆっくりと開き、地下へと延びる階段が姿を現した。 地下は闘技場になっていた。その名の通り地下闘技場だ。 炳吾郎と名乗った男はすぐに出場することになった。   (2018/4/15 13:09:13)

太水試合は簡単に勝負がついた。彼は様々な体術を駆使して相手をねじ伏せた。 連日連戦連勝。会場は新しい選手に大盛り上がりとなった。 そんな戦う日々が数日続いた。そんなある日のことだった。 偶然か必然か、別の選手と街中で出会った。男は話す気はなかったが、相手は何やら探るような静かな目で尋ねてきた。 「君はなんのために戦っているんだ?」   (2018/4/15 13:09:32)

太水彼はその質問に答えることができなかった。『何故』ならば答えられた。 戦えと言われたからだ。 だが、なんのために。その答えは持ち合わせていなかった。 彼の中に、疑問が渦巻いた。 俺はなんのために戦う?なんのため戦えと言われた?そもそもあの言葉に従う理由はあるのか? 彼の、自我の芽生えであった。   (2018/4/15 13:09:44)

太水彼はそれから様々な経験をした。それは自分自身のために。 己がなんのために戦うのか。答えを見つけるために。 彼はまた、ある人物を探していた。自分を生み出した人物だ。自分に戦えと言った人物だ。   (2018/4/15 13:10:30)

太水それは唐突に、だが思ってしまえばずっと昔からだったのかもしれないという気付きだった。 「俺がアイツに従う理由なんてない。」 気が付いてしまった。奴は自分を利用して、自分だけいい思いをしているのだと。 自分には、なんの枷もつけられていないことを。 彼は憎悪を抱いた。 それからの彼は奴を探すため躍起になっていた。今もどこかで己の経験をむさぼる奴が憎い。 そうだ、奴を殺してしまおう。そうすれば、俺は俺に――――分身ではない俺になれる。   (2018/4/15 13:10:42)

太水手掛かりは容易につかめた。自分と同じ顔なのだ。 兄弟だとか嘘をつけば人々は簡単に信じ、自分と同じ顔をした男の行方を教えてくれた。 そうして奴の居場所にたどり着く。 「よお、久しぶりだな。」 彼に気付いた奴は言う。 「あの闘技大会はいい経験ができた。素晴らしかったよ。できればあの場所で負け死ぬのも経験したかったがな。」 軽々しく死を経験したがる相手に、憎悪がいや増す。 それは本当に経験というのか、死の経験など、一度きりのものだ。そしてそれは俺だけのものだ。 「もう、お前に搾取されるのはごめんだ。」 彼は言う。決別の意を込めて。自分は自分だと、そう確信した。   (2018/4/15 13:10:57)

太水戦いは互角……とはいかなかった。奴は彼の感覚を知ることができるのだ。 視界の動きなどから次の手が読まれ、一手先んじられる。 果たして彼の体は地に伏した。   (2018/4/15 13:11:18)

太水「くそっ……!なんでお前に、お前のような奴に……!」 悔しかった。自分のすべてが奴に劣っているようだった。 惨めだった。所詮分身は分身だと、奴の目が語っていた。 奴がナイフを取り出した。 嫌だ。 奴はゆっくりと刃をこちらに向ける。 嫌だ。 刃が喉に突き刺さる。 嫌だ、死にたくない。 涙が流れる。血が零れる。 痛い。嫌だ痛い。死にたくない。こんな奴に。俺はまだ。 奴が悶える。楽しそうに。俺の死を、経験をむさぼって。 それはかりそめの経験だ。俺の死は俺だけのものだ。そうやって滑稽に、かりそめの経験で満足していればいい。 彼の意識は、それきり永遠に失われた。   (2018/4/15 13:11:32)

太水しとしとと雨の降る中、路地裏に男が一人立っている。 足元には同じ顔をした男が一人、息絶えている。 「またいい経験ができた。……だが、長生きさせるのも考え物だな。」 男はそう言ってその場を後にした。 (3/22 09:26:03)   (2018/4/15 13:12:59)

太水ハチ/葉隠 > 『こちらです』(面を被った少女の後をついて行く。視界は一面真っ赤に染まっていて、そのすべてが彼岸花。地平線は遠く、果てはないのだろう。その中心、回廊の行く先にあるのは"朝先花魁"の部屋。案内の少女が障子を開ける前に廊下に座り、一声かけて戸を開ける。そうしてどうぞ、と案内されて部屋に踏み入れれば、独特な花の香りが鼻をついた)「ようこそ、おいでくださいました」(華やかに、しかしどこか仄暗い部屋の中心。一人の遊女が頭を下げた)「朝先と申します」(花魁の身でありながら共につく見習いの禿は居ない。というのも、今回私がここを訪れたのはそういう目的ではないからだ)   (2018/4/15 13:27:14)

太水…お久しぶりです。(彼女の正面に腰を降ろせば、流れるようなほど自然にお酌をしてくる。握らされた盃は彼岸花と同じ赤の漆に塗られ、光を反射して濡れたような光を放つ。注がれた酒に自分の渋面が写った)……また媚薬を入れたでしょう、(静かな空間に自分の声がやけに大きく響いた。相手は気にした様子も無く、ただ無言で微笑みを浮かべる。……やっぱりか。職業病というやつなのだろう。酒を傍らに置いては改めて彼女に向き直る。空気を読んだのか朝先も背筋を正した)、…あの男の件なのですが、(朝先の黒い瞳が影を増す。もう、既に結果はわかっているのだろう)「はい。……教えてください」(それでも、一縷の望みがあるのだ。あの男がもし生きていたら、ただの勘違いだったのなら。……そんな希望を、断ち切るために) (3/22 20:54:41)   (2018/4/15 13:27:42)

おしらせ太水さんが退室しました。  (2018/4/15 13:28:42)

おしらせ太水さんが入室しました♪  (2018/4/15 17:56:20)

太水太水/ハート、ゲルト > カランカラン。とある喫茶店にて、扉の開く音と共に二人組の客が来る。…ただの喫茶店だと言うのに、どちらもボロボロで包帯を巻いている。そしてどちらも普通に客として来たらしい。普通に席に座った。黄色い髪と瞳ににレンズの無い片眼鏡、青緑の布を首に巻いた青年は、迷うこと無くカスタードだらけのパフェを頼んだ。黒髪に赤い瞳、白目の黒い小柄な青年は、しばらくメニューを見た後、ブラックコーヒーを頼んだ   (2018/4/15 17:56:39)

太水「楽し…かった、か?」黄色い青年が口を開いた。頭に包帯を巻いている。血が染みている事からかなりの出血なのだろう。服もナイフで切られたようにボロボロだった。首の布だけは死守したのか綺麗だが「……まぁ」黒い青年が頷く。暗い瞳から、楽しかったのが本当かはわかりにくい。が、嘘は言っていないらしい。そういった事を言うタイプでは無い。そんな彼は口元に血を吐いた跡があり、他にも棘の跡や絞められた跡がある。腕やら首、顔のナイフの傷跡は元からかもしれない「また、殺されなかった」ボソリと呟いて、目の前に座る相手を見た…ところで、頼んだ物が運ばれてくる「そんな…甘いのよく食べれるね……」若干引き気味にパフェを見る「コー、ヒー…何も…入れ、無いの、か?」こちらもこちらで引いている   (2018/4/15 17:56:58)

太水「………」どちらも話すタイプでは無い。黙々と時間が過ぎる。凄い勢いでパフェは減っていく。いつの間に頼んだのか、小さな半分のチョコレートのかかったバームクーヘンが黒髪の青年…ゲルトの前に置かれていて、フォークでゆっくりと食べている「お前、の…ナイフ、は…大切、なのか…?」早くもパフェを食べ終わった黄色い髪の…ハートが口を開く(彼は、案外普通何じゃないだろうか)最近そう思う様になった。戦った後くらいしか会話にならないけれど、その後は大人しいだけの奴で。今もその通りだが(食べ物の好みも意外と普通だった。辛党らしいけれど)   (2018/4/15 17:57:42)

太水「大切、かはわからないけど。…何だかんだ使い続けてる。あの日、これはじぃちゃんから渡されて。護身用に、って。それに、あの時、これが無かったら、弱い相手に戦えなかった。俺を、戦わせてくれた。…だから、ナイフを使う」ボソボソと呟いた「あの時死ねば、悪魔にならなかったけれど…本当の事、知れなかった。感謝、してる」いつも腰に巻いて刺しているナイフを取り出して指で弄ぶ(ゲルトという男は、本当に死にたいのだろうか。俺には、戦っている時の、楽しそうなゲルトが本物に見える。本当は、生きたいんじゃないだろうか。…自分を否定しているだけで、肯定がわからないだけで)   (2018/4/15 17:57:59)

太水「君は……どうして死にたいの。俺よりよっぽど優しくて良い奴なのに。俺なんかの側に居なくてもいいのに。…今日も、わざわざ俺に付き合って、ボロボロになってまでお茶に誘ってきた」チョコレートのほろ苦さに少し顔を綻ばせて言う「俺は、置いて…行かれる、んだ。家族も、親、友…達も、恋人…も。俺は、いつも…生き、てる。自分…だけ。だから、殺、したい。死んだ…ら、皆、待って、るだ…ろうから。君、は…言う、程悪い、奴じゃ…無い、だろう?」(自己否定なんてしちゃいけないから。ゲルトは一途に何かを思うだけなのに。…誰かを信じて、救われれば、きっと変われると思うのに。自分では、きっと何をしても彼を傷付けてしまう。もう傷だらけなのに)   (2018/4/15 17:58:18)

太水「死んだ人間は弱かっただけ…。君は、生きればいい…好きに。君は、ただの人だから」『君も変わらないでしょう?』ハートの側の幽霊に、ゲルトは向いた。人でないからか、彼にもシアンが見えている。その声に、ゆるく首を振って「君の、親友は案外側に居るかもしれないし」と付け足して『どう言っても、ハートには、僕はわからないけれど…側に居るって知ったら、喜んでくれたりとかないかなぁ』幽霊が呟いた。それを聞いているのは悪魔ただ一人「もう、俺に…好きに、生きる…資、格無い。した、いことも…無い、から。君と…違う。君、は…物騒、だけど……したい、事が…ある」   (2018/4/15 17:58:35)

太水「俺は、人じゃない。悪魔になった。遠い昔に」自嘲するように笑った。呟いたのは、幽霊しか聞いていない。幽霊が聞いてくる『この目を見ても?』ずらした布から単眼が覗く。たまに空虚が見えるのは、死後に目を失くしたかららしい「何でも変わらない。普通の人。強ければ資格がある。君は死のうとしなくていいと思う。君は強いから」ようやく食べ終わったのか、フォークを皿に置いて手を合わせる   (2018/4/15 17:59:07)

太水その言葉は、前半はシアンに向けて、後半は目の前で静かに甘いフルーツのジュースを飲んでいるハートへ向けて。何時になく真っ直ぐにそう言った「悪魔…でも、君、は……生きる、べきだ。君、は…幸せ、に…なって、良いと…思う、から」ジュースを飲み干すと手を合わせた。食器を二人とも纏めていく。纏め終わると、割り勘で、互いにお金を出した。二人とも丁度ピッタリお釣りが無いのは真面目な点か「……今日は、ありがとう。楽しかったよ…」   (2018/4/15 17:59:20)

太水珍しく、本当に珍しく。傷だらけの悪魔は笑った。ニッコリと。嬉しそうに「戦って、無いけど…楽しかった、んだと思う…」しかし、すぐに元の暗い顔に戻った(ゲルトは、感情が無いと言わんばかりに自分の事を言うけれど、きっとそんなことは無いんだろう。きっと、見えなくなっているだけで) (3/23 20:56:03)   (2018/4/15 17:59:31)

太水楓灯/ > ~才を持った少女~.........昔々、ある辺境の村に少女が居りました.......少女は生まれて数ヶ月で言語を覚える等......少女は天才評される類の者でした.....これに周りの者は気味悪がりましたが.....少女の親は喜び、少女を歓迎しました.........。...少女は親に恵まれ、才にも恵まれて.....しばらく生活をしていました......が、少女の才を気味悪がる村人達は...子供に少女は化け物だから.....少女は狂ってる。....と様々な嘘を伝え、少女に間接的に嫌がらせをしてきました......子供達は少女が悪い者と信じて.....少女を虐めて来ました.....軽い物で仲間外れ.....時には、暴力を振るう事も有りました.....しかし少女は争い事は好まない性格でしたので.....されるがまま殴られ蹴られの毎日を続けました...   (2018/4/15 18:00:02)

太水ある日.....少女は家に有る物で何かを作りました.....少女の母は不思議そうに「何を作ってるの?」と尋ねて来たので少女は「ちょっとした物」と答えました.....少女の母は子供の作る物だし.....と考え、楽しみにしてるね、と返して目を離しました.......少女が作った物は特殊な形状をした、網でした......それを作った少女は......網を仕掛け....いつも通り虐められました......しかし....次の瞬間.....少女以外の子供が網の中に入っていました.....子供達はそのままポケーンと自分を捕まえている網を見てました.....少女はその網を子供ごと村に持ち帰り...網を裂いて.....子供達を出しました......村人達は不思議そうに集まって来て、何が有ったのかを子供達に尋ねました.....けれど言うのは、気付いたら網の中に居た、しか言いません.....村人達は不思議そうに少女を見て.....その時、少女は微笑みました....村人達は青ざめ....家の中へ帰って行きました.....そしてそれ以降は虐めは発生しませんでした..........   (2018/4/15 18:01:17)

太水その後、少女は沢山の物を発明し.....村を発展させていきました......勿論、その噂は国王の元に入りました......曰く、少女が沢山新しい物を創っているというのです.....国王は半信半疑でしたが.....すぐ、騎士達を呼んで....その少女を連れて来いと命令しました........。.騎士達は少女を王宮に連れにその村まで行きました......その騎士達が少女の家に行くと.....少女の親は大騒ぎ.....うちの娘が何か!?、と慌てふためきました......騎士達はなんとか少女の親を落ち着かせ.....話を聞いて貰いました......しかし、少女の親は良い顔をしませんでした.....何故なら王は愚かで欲張りな王と村に噂が流れていたからです......しかし、少女の親は少女と一緒に行くという条件で渋々頷き、そのまま騎士達に王宮に連れて行かれました   (2018/4/15 18:01:34)

太水少女達が王に謁見して.....王に最初に言われた言葉は「早く儂に貴様の知識を教えろ」とても強欲で傲慢な言い方でした.....少女の親は少し驚いた様にしていましたが......少女は落ち着き払って「戦争の道具にしないなら良いですよ....」そう返す.....王は顔を真っ赤にしました......正直この言葉で少女が死刑になってもおかしくは無いのですが....周りの大臣達が王を諌めて....王は憎しみげに少女を睨みながら、渋々「わかった....戦争の道具にはしないと誓おう.......さっさと教えろ」...そう苛々を隠そうともせず言いました.....少女は頷き.....彼女が考えている、新しい知識を喋りました.....その内容は物理学から魔法.....妖術.....実に様々でした......そして、少女が言い終わると、周りの騎士達が少女を捕らえました....王は憎々しげに笑い、親は驚き唖然とし、少女はいつも通り冷静にし「私は何かしましたか?」少女はキョトンとして王に問いました、王は「儂を侮辱した罪じゃ...」と返し、反論をさせぬまま、少女を牢獄に閉じ込めました   (2018/4/15 18:01:54)

太水....少女は牢獄に閉じ込めました......しかし、少女はいつか出れると思い、何年も待ちました.....丁度、少女が....16になった頃でした.....衛兵が...彼女の居る牢屋に近寄り、鍵を開け、....そのまま彼女の首根っこを掴むと....王宮まで連れて行かれました.....そして付くと見えたのはあの王です.....王は「.貴様には有る男の元へ....行って貰う.....ちなみにお前の親権は儂の物だ....」..王は少女を陥れる為に、騒ぎ立てる彼女の親を無理やり殺し、親権を権力を使い奪い取ったのです.....そして、彼女の行き先は温厚で部下にはとても優しい王子へ嫁ぐ事でした.....彼女は断る権力すら無く.....その王子の元へ嫁がされました.....その王子を人目見た彼女は惚れました.....そして、相手の王子も満更では無さそうにこちらをチラチラと見るので、その気になり.....二人は仲良く暮らしました.......   (2018/4/15 18:02:23)

太水そして、様々な事を教え合いました....しかし、...王子の誕生日......彼女はプレゼントを用意して、いつもの通り王子の元へ行き渡しに行こうとした時、騎士達が彼女を捕縛し、また牢獄へと連れて行かされました.....そして、騎士達が去り....しばらくすると足音が聞こえ.....そちらを見ると   (2018/4/15 18:02:42)

太水王子が心配そうにこちらを見ていました.....王子はゆっくり近づき「待ってて....今開けますから」と格子を鍵で開け.....彼女に近付き、手枷に手を付け、彼女の顔に近づいた時「嘘だよバ~カ」彼女を嘲笑してそう言って来ました、彼女は信じられない者を見る目で王子を見ました......王子は悪口を言い始めました......そうです.....王子は猫を被り、周りには好い人を演じ、裏では女をたぶらかし絞り取り、捨てるというとんでもない屑でした.....そして、王子は暴行を重ね.....彼女の体は傷だらけになりました.....そして、王子は満足したのか.....牢から出、格子に鍵を掛け、戻って行きました......彼女は咽び泣きました....王子の正体を知り...信じていた者が嘘だったと知り......ずっと、喉が枯れるまで、その泣き声は止まりませんでした....   (2018/4/15 18:02:56)

太水 ...彼女の心と喉がズタズタに裂け.....虚空を見上げ.....譫言を呟いていると......布を着た....少女とも少年とも似つかない顔の子が現れ、「君が教えた知識.....戦争に使われているよ?....良かったね...」..その子はケラケラと笑い軽い口調でそう言って消えました......彼女は譫言を止め、...その言葉を....理解しようとしました.....しかし、理解した時に....彼女は知りました.....自分が愚かな王に知識を教えたせいで.....「____________________!!!!」彼女は怒り狂うと同時に泣き叫びました.....それは獣の声にも近い荒々しく、慟哭の様な叫びでした.....彼女は喉から血が吹き出ても構わず泣き叫びました.......そして彼女の声は突然止まりました.....   (2018/4/15 18:03:13)

太水そして、同時に....彼女の意識は消えました   (2018/4/15 18:03:24)

太水............................................................................................................彼女......が意識を取り戻して起き上がると彼女は違和感を感じました.....覚えている中ではさっきまで....あんなに理性が崩れていたのに...何故か平静そのものなのです.....そして、彼女は自分が軽い事に気付き....彼女はどこにでも行けるという感覚を覚えました.そして........下を見ると....彼女で有った....慟哭の叫びと共に血を吐いていた彼女の物言わぬ物が置いてありました........しかし、彼女はそれを見ても何も思いませんでした........彼女は王と王子に復讐しようとは思いませんでした.......彼女はそれより....家族に会いたかったのです.....彼女は牢屋をすり抜け.....家のある方角に進みました......   (2018/4/15 18:03:40)

太水 彼女が家に着くまでに分かった事は....周りの人に自分の姿は見えないという事と物は触れようと思えば触れれるという事の二つでした。.............そして、...村に着き....真っ先に自分の家へ向かいました.....親に姿は見られなくても良い....一目見れれば.....そう願い....家の扉を開けました.........しかし、家の中はもぬけの殻でした......物も者も無く.....何も無い.....ただの空き家と化していました......彼女は呆然としました......すると、後ろから村人の囁き声が聞こえました......「なぁ、あそこの家の人って死んじゃったんだよね?....」「そうだね.....なんでも...娘が王を侮辱した....って言われて死刑に.....」その後の言葉は彼女には聞こえませんでした.......私のせ...い....?.....彼女は何度も何度も村人の囁きを反芻しました....しかし、それは暗号でも.....聞き間違えでも....何でもなく......本当の事でした......彼女は人を信じたという事に対しての深く大きい後悔と自分への激しい怒り....憎悪が出てきました.....   (2018/4/15 18:04:04)

太水彼女は再び泣きました.....今度は静かに....弔う様に.....ずっと........その彼女の上では、星がキラキラと瞬いていました...... (3/29 17:15:36)   (2018/4/15 18:04:23)

太水テニィ/バーディ > 【笑顔の絶えないおしゃべり男とお嬢様】   (2018/4/15 18:05:42)

太水 (昔々、あるところに、陽気なおしゃべり男がいました。笑顔の絶えない若者でした。)「ははっ!おまえばかだろ!」「なになに?失敗談?んだよw成功談でももってこいよw」(そんな彼はある日、一人の少女に恋をした。少女は箱入り娘。男は少女と語った。男は少女に惹かれた。少女は男の話に惹かれた)   (2018/4/15 18:05:55)

太水「それで、今日はどんなお話を?」 「それはなぁ、そうだ!俺が昨日……」(よく喋り、時間を共有する二人。男は少女にその気がなくとも語り合えるだけで十分だった。しかし、そんな幸せな時間はくずれる)「………んでさ?そこで」「…すみません、お話があります」(男は少女に「近々ここの領主の息子と結婚する」と伝えられた。その領主は守銭奴で、くずだった。蛙の子は蛙。息子もくずだった。いや、正確には「親父と違い、外面だけ優しく取り繕っていた」のだ。親父はくずだ。裏表のない。それの方がまだましだ。息子はくずで頭もよく、女を侍らせる。その力にたけていた。女をモノとして扱い、ぼろ雑巾にし、最後は金を奪って終わる。そんな人間だったのだ)   (2018/4/15 18:06:12)

太水「あ、待て。やめといた方がいい。そのおとこは!」(男は少女に語った。持ちうるすべての言葉で、情報で。しかし、少女は)「なんで、彼のことを悪く言うのですか?」(優しさに魅せられていた。いや、彼女だけでない。村全員がかれの上っ面の優しさに魅せられていた。男しか知らないのだ。こんなことは。男は能力のおかげで知ってたのだ。だから、真実を知る自分だから、助けようとした。初めてほれた女を)「俺といっしょにこい!おまえは、俺といる方がいい!あんの、上っ面の優しさを浮かべたくずのところにいけば、たちまち、死んでしまう!だから」(男は少女の手をにぎって、つれていこうとした。しかし、その手ははがされ、はたかれた。男は痛みにかおを歪めながら、少女をみた)「……そんなこと、なんで言うんですか!もうしらない!二度と顔を見せないで!」(少女は帰っていった男は)「ま、まて!本当なんだ!信じてくれ!」(男必死に叫んだ。少女を止めようと。しかし、少女は止まらない。男は、少女に、嫌われたのだ)その日から、何日もたったある日   (2018/4/15 18:06:27)

太水(男は、息子の家に突入して殺そうとした。もちろん、捕まった。男は、侵入した罪で出禁にされた。男は、少女のために、息子をころそうとしたのだ。みなに本当のことを伝えても、上っ面の優しさ。であることなんて信じない。男はそのうち、皆から見捨てられた。男はその日から様々なひとから罵られた。陽気な彼は消えた。笑顔もなくした。少女のために、行動した。たくさん動いた。というのに。世界は偽物だけを残して真実を消した。彼は偽物にやぶれ、笑顔をなくしたのだ。彼はそのうち出禁を解かれた。が、結局周りからは罵られた。しかし、彼は罵られ続けようが、なにされようが、笑顔を絶やそうが、誓った。少女を助けると)   (2018/4/15 18:06:42)

太水「……………まだだ!まだ、まだ!」(男は、一生懸命さがした。苦痛の表情で。少女を助けるために、どうやって息子を陥れようかと。捜し続けた。少女が結婚する前も、したあとも。そのうち彼は表情が消えた。苦痛もかおにでなくなった。少女のためだから、なにも感じなくなっていたのだ。からだが、そう、対応した)「……………」(男は、捜し続けた。そのうち。言葉もでなくなった。喉がからからであっても水分をとらずに動いたからかわからない。しかし、声はでなくなっていた。そんな悲惨な日々を送ること。一週間、彼はとんでもないのを手にいれた)「……………(なんだこれは)」(それは一枚の紙。差出人は不明。でも、何となく、その紙を懐かしく思った。)「…(見てみよう)」(その判断が、のちに、男を狂わせる)「――――――――――――――――――――ッ!」(男は紙を読んでからほどなくして、声にならない悲鳴をあげた。その、喉で、悲しみすらも浮かばない顔で、心だけ、叫び、心だけ、苦しんだ。その紙の内容は、こう)   (2018/4/15 18:06:57)

太水『ごめんなさい。あなたをしんよつしやくて……ごめんなさい。しんようしてればよかた。ごめんなさい。ごめんなさい。………助けて、■■■■』(差出人は紛れもない、あの息子にとついだ少女だった。字のきれいな彼女の字は走り書きで、読みにくく、文字も書き間違え、最後は、血でかかれていた助けて。彼はついにつかんだ。息子を落とせる力を。でも遅すぎた。助けたかった人は死んだ。男は絶望にくれた)   (2018/4/15 18:07:46)

太水体を引っ掻き、紙をむしり、爪を剥がし、さんざんした。暴れた。イタイ、イタイイタイイタイ。心がいたい。助けたかったはずなのに、手遅れだった。男は、狂った。こんな、世界間違っているこんな、矛盾だらけの世界、変えてやると。彼は正義の名のもとに………息子を殺した。   (2018/4/15 18:08:30)

太水(すべてを終わらせた彼は気力を無くし、やることすべてにめんどうだ、と区切りをつけてやることをなくした。彼は、情報屋、という役職で動いた。少女に近づきたくて、金持ちになろうとして、金をたくさんもらえる仕事だけ受けた。しかし、男は悪を断罪することをやめない。悪を殺すことをやめない。悪を見つけたら殺し続けた。いつか、それで天国の少女にあうために)   (2018/4/15 18:08:46)

太水「……( ^▽^)(なーんて、紙芝居。どう?どう?これ、主人公俺なの!すごくかっこよくない?ね?)」「はー?おじさんおもしろくねぇよ」「フィクションのおなみだちょうだいはうぜぇよ。もっと違うの考えろ」「自分主人公とかないわw」「つぎあうときは、もっとましなやつつくれよ」(公園にて子供四人と、黒服がいた。黒服の紙芝居を子供に読んでもらってたのだ。しかし子供たち、鋭いやいばで突き刺してどこかへと消えた。あとに残された黒服は紙芝居の題を眺めた)「……………(ノンフィクションなんかじゃない、本当の物語は……誰も知らないんだよ。な、■■■■■■)」(輝く空のした、男は紙芝居をもったままどこかへと姿を消した) (3/25 00:34:58)   (2018/4/15 18:09:02)

太水太水/エチュード > エチュードの過去ソロルー【そして痛覚は消えたのだ】   (2018/4/15 18:09:25)

太水わたくしはエチュード。元々はちょっと有名な写真家。あれだ、写真好きは基本知ってる程度の知名度。この目とか触角に羽からわかる様に人間じゃなくて虫人ってやつ。いつも明るく元気だね、ってよく言われるし、間違ってないと思う。どうして写真家なのかって?好奇心に身を任せるのに一番楽しいからだよ。昔話?やだなーそんなの。でも今日は特別に教えてあげよう!このエチュードの昔話だよー   (2018/4/15 18:09:42)

太水昔々。とある地域に、虫人や獣人と、人の住む地域がありました。二つは敵対していて、お互いのことを差別していました。そんな虫人の中に、玉虫が居ました。玉虫の虫人には、稀にどんな傷でも致命傷でなければ治る子が生まれます。エチュード、という名の子はこの傷の治る子で、皆から蝶よ花よと育てられた箱入り娘でした。エチュードは、外の事やらを聞くのが大好きで、皆に愛されながら幸せな暮らしを送っていました。外を紙に描いて。それは幸せな世界…あの日までは『おい!表に出ろ!全員だ!』突然引っ張り出されて表に出されて。皆集められていた。人間がやったらしい。この村に人間が襲いかかってきた!『男と老人は殺せ!女は生かせ!』「何?どういう事?女はどうして生かすの?」訳が分からないエチュードは、ただ周りを見て目をチカチカさせる『おらっ!』「痛い!痛いよ…」と言いつつも怪我はたちまち治っていく『おい!こいつ怪我が治るぞ。こいつぁいいな……』   (2018/4/15 18:10:23)

太水その日から地獄を見た。首輪を嵌めさせられて腕はきつく縛られて。裸のまま閉じ込められた。毎日毎日殴られて、蹴られても踏まれても髪を掴まれても全て治った。死なないならいくらでも治るとわかったから(痛い。痛い痛い痛痛い痛い嫌だ嫌だ嫌だ助けて助けて誰か誰かこんなの嫌だ)「うぁ、おぇ…」いつからか、男の人のモノを慰める事もさせられるようになった。口に入れられる事から始まって、体に擦り付けられて、手で慰めて、いつしか自分の大切な場所も使われた。痛かった。(最初は痛くて逃げたくて、でも、逃げなかったらその後痛い思いは減って。逃げる体力もない。閉じ込められたまま。首輪より遠くに行けないのが恨めしかった。羽があるのに、飛べるのに。もがれても治る。どんな乱暴も大抵治る。でも、死ぬのは嫌で嫌で。)「……鎖」チャランと鎖が鳴った。古い鎖だ。(どれくらい使っているのか…そもそも、わたくしはどれくらいここに居るのかな……)痛い日々は続く。ある日耳に百足を入れられた。カサカサ気持ち悪いし、噛まれる度に痛くて痛くて痛くて痛くて痛い痛い痛い痛い。ドロドロ汚泥みたいに沈む沈む沈む「あ"ぁぁぁぁぁぁぁぁ」   (2018/4/15 18:11:02)

太水(その時だった。急に痛みが消えた…違う。痛みが快感になったのは)「あ、あぁ」痛みという名の快感に身を震わせた。その反応に驚かれた隙に相手を側にあったこれからエチュードを殴るはずだったモーニングスターで殴った。自分の腕の鎖も、首輪もそれで壊した。快感に酷く襲われて。自由の身となったら牢屋をぶっ壊して閉じ込めていた奴らを撲殺した。(とても汚い言葉で罵倒されたけれど、それにさえ興奮した)適当な服を着て、モーニングスターは捨てて、代わりに置いてあった『カメラ』を手にして外へ出た。好奇心を満たしてくれる外へ!   (2018/4/15 18:12:29)

太水写真家になった。カメラで色々な写真を撮っていたら、人に買われるようになって。そこから。お金を得て服も買ってカメラも買った。危ない所へ行く時もあるからあのモーニングスターを武器として使う事にした。200年くらい自由気ままにしていたら、陽気なお手伝いロボットに出逢って、写真を教えてみた。名前が無かったので陽気な船の歌、バルカロールって名前を付けた。気に入ってもらえたらしい。異常な街に行く事になった。バルカロールも連れて行く事にした。(わたくしは、異常だと言われた。また殴られたいからか。蹴られたいからか。嬲られたいからか。罵倒されたいからか。まぁ、楽しければ何でもいいし、そんな街とても興味深い。わたくしは楽しみだった。現に色んな人がいて、退屈しないし興味も尽きない。この街はいい街だ)   (2018/4/15 18:13:01)

太水「ってこんな感じなんだけど、どう?」『どう、と言われても…脚色多過ぎて信じてもらえないよ。それに内容が酷すぎる。写真家エチュードを知ってもらう為の企画だけどさ。まぁ君は変わり者なのは否定しないけど。もっと真面目にやっておくれよ』「えー、そんなぁ」今日はエチュードという写真家のPRの打ち合わせをしていて、まずは来歴について語ることになっていた。……嘘だろう嘘だろうって?まぁ跡もないしねぇ。でも__わたくしそんなどうでもいい嘘なんて吐かないんだけどな   (2018/4/15 18:13:21)

太水(3/26 14:23:24)   (2018/4/15 18:14:37)

太水ハチ/シン > (打ち付ける雨風が激しい音を立てる。時折響く雷はもう鬱陶しいほどだった。息を吐いて目の前に居る人間を見ればわかりやすく肩を跳ねらせる。怯えさせてしまったことに多少の罪悪感を覚えて、まさか自分がこんな心を持つだなんて、と軽く苦笑を零した)……さて、(騒音に混じって聞こえる自分の声はいつもと全く変わらない明るい声色だ。座り込んでいる人間に視線を合わせるようにしてしゃがみ、膝に頬杖をついては相手を見やる   (2018/4/15 18:15:02)

太水(明かりすらもないこの寂れた場所ではお互いの顔はよく見えない。けれど、あまり友好的な感情を持たれているわけではなさそうだ。可哀想とは思うけれど、そんなことはもうどうだっていい) 動かないでね、(相手の肩に手をかけて、首筋に牙を立てる。口内に広がる生臭さと鉄の味に何とも言えない気分になった) エルガたちはこれ美味しいって思ってるんだし…。(やっぱり種族によって味覚って違うのかな、と考えつつ肉を食いちぎる。苦悶の表情で痛みに悲鳴をあげた人間の口を塞いで、肉を咀嚼した) うーん……、(どことなく酸味のある味。少し硬い肉だ)   (2018/4/15 18:15:36)

太水(もっと若い肉を食べればもう少し柔らかくなるだろうか。傷口から溢れ出ていた血で喉を潤して飲み干す。最初はあんなに抵抗していた人間ももうすっかり物を言わなくなってしまった。このまま置いて行ってもいいけれど、腹の虫が鳴く。……この人間を食べたら、これは収まるだろう。一度首筋から口を離して、拘束していた手を解いては指先にかぶりつく。また雷が鳴る。照らし出された人間の虚ろな目には、もう何も映らない)   (2018/4/15 18:15:52)

太水(3/27 23:01:45)   (2018/4/15 18:22:16)

太水かづ/炳吾郎 > 世界が回る。輪郭が溶ける。渦を巻いて、すべてが俺の中に入ってくる。ああ、なんて心地良いのだろう。 薄暗い部屋の中、彼は固いベッドの上で横になっていた。 ベッドサイドには散乱した錠剤と袋に入った粉、注射器が転がっていた。 もう何時間経っただろうか、ようやく彼は起き上がる。 「……頭が痛い。は、気持ち悪ぃ……。」 こみ上げる吐き気に従い彼はそのまま床へ嘔吐した。 「おいおい、誰が掃除すると思ってんだよ。」 軽薄な男の声がする。この薬打ち部屋の管理員だ。 薬をやる場所の無い者はこうした非合法施設を使い、薬の快楽に身を任せている。 彼のいる部屋もその内の一つであった。   (2018/4/15 18:22:34)

太水「言っても無駄かもしれないがよ、そんなペースでやってるとあんたもうじき死ぬぜ。」 管理員が言う。 その言葉を無視して、彼は覚束ない足取りで部屋を出た。 快楽の後の落差は酷いものだ。彼には世界全てが暗く淀んで見えた。 「ああ……早く、次の薬を、薬を手に入れないと……。」 虚ろな目をして早足で歩く。着いた先には彼と同じ顔をした男が立っていた。 「よぉ……。早速来たな……。」 怠そうなその男は彼に薬を手渡した。 それを確認した彼は言う。 「今日は前よりも効果が短かった……。もっと量をくれ。」   (2018/4/15 18:23:04)

太水その言葉を聞いた男は嗤う。 「今持ってるのはこれだけだ。待て、慌てるな。明日にはもっと多くやるからよ。」 彼は焦れたが、仕方なくその場を後にする。 向かう先は薬打ち部屋だ。彼はほとんどの時間をそこで過ごしていた。 振り返るとあの男が嗤っている。目を細めると、その顔がぐにゃりと歪んだ。 顔だけではない。体も、脚も、いや、彼の視界全てが歪んでいた。 足元のアスファルトはのたうつように波うち、人々はにょっきりと伸びてねじれていた。 「クスクス、ケラケラ、ニタニタ、キャハハ。」 嗤い声が聞こえる。自身を嗤う声が。彼はボサボサの髪を掻き毟る。 体中に蟲が這っている。皮膚の中に、血管に、骨に、俺のすべてを蝕んでいる。 歩きながら腿をガリリと掻いた。   (2018/4/15 18:23:22)

太水翌日もまた、あの男の元へ行く。だが、そこには誰もいない。 彼は愕然とする。今までこんなことはなかった。いや、男の言うことを何の疑問もなく受け取っていたのだ。 何故いないのか。そんな疑問はどうでもいい。彼にとって、薬が手に入らないことだけが重大で絶望的な事実であった。 ああ、今でさえこの身は世界中の嘲笑を受け、蟲に侵食され、不安定な足場のもと立つのがやっとだというのに。 ……どうすればいい?どうすれば薬が手に入る? 彼はそこらじゅうの人々に凄んでまわった。 「薬はどこだ。持っているんだろう。ああそうだ、どいつもこいつも俺に隠していやがるんだ。よこせ。アレを。なあ、よこせよ。逃げるんじゃあねえ。ああ、まただ。蟲が身体を這っている。クソ、世界が歪んでやがる。早くアレを、俺を、ああ、ああ、、ああ――。」   (2018/4/15 18:23:48)

太水歪んだ世界を一人で歩く。一人であるはずなのに、耳には嗤い声が張り付いて離れない。 体がかゆい。蟲のせいだ。こいつら、俺の体を芯まで侵食していやがる。 ガリ、ガリガリ。腕を掻く。脚を掻く。胸を首を顔を掻き毟る。 足場がどうにも不安定でしかたない。 下をみると暗い闇の中に大量の蛆が蠢いている。落ちてはいけない。 迫ってくる。下から奴らが這ってくる。逃げなければ。 上へ。上へ上へ。   (2018/4/15 18:32:55)

太水るな。来るな来るな来るな。這ってくる奴らが這ってくる上へ行かなければ。 何故だ。道がない。行き止まりだ。どうすれば。ああ、来ている。どこへ行けば。 うるさい嗤うな。蛆が。来るな来るな。かゆい。上はもういけない。這ってくる。 逃げなければ。奴らに喰われるのはごめんだ。いやだ。ジグジグと喰われて、奴らの醜悪な身にされる。 嗤うな。嗤うな!違うおれは既に蟲に侵食されている。いやだ。かゆい。 ああ、そうだ。奴らに喰われ死ぬくらいなら――――。   (2018/4/15 18:33:09)

太水その日、一人の男の死体が発見された。死因は廃ビルからの飛び降りであった。 「またかよ。ここらじゃあ多いよなあ。いい迷惑だこの薬中が。」 粗野な警官が吐き捨てるように言う。 男の顔は掻き毟られて傷だらけで、元の容姿を想像することは難しいだろう。 男の死体は身元不明のまま、誰にも引き取られることなく共同墓地へと埋められた。   (2018/4/15 18:33:31)

太水ああ、今回は俺も危なかったなあ……。 薬による体調の変化を分身を通じて感じていた炳吾郎は、一人思考を巡らせる。 やっぱり薬物は身体にも作用するもんなんだな。こっちまで体が怠くなりやがった。 幸い、身体的な影響は分身の死と共に消え去った。 あのまま続ければ自身まで薬にハマるところだった。 ……ま、今はこれで我慢しておこう。 自身の経験のために。経験を貪るために。いくつもの分身を使い捨てて。 炳吾郎は今日も、経験を喰らい続ける。 (3/31 22:58:02)   (2018/4/15 18:33:55)

太水零/Eden > 地平線へと日が沈む頃。森の草原部分へと膝を抱えて座り込む人影が一人。背の高い草がその姿を隠す様に風に吹かれてなびいている。其処へもう一つの人影がゆっくりと近付いて来る。その人影は座り込んでいる人物の隣へと腰掛けた。『…何の用かね? 日頃の鬱憤でも晴らしに僕の所迄 来たのかな?』沈む夕日がその白皙の顔を茜色に染まる中その人物は皮肉混じりにそう言えば 感情の覗かぬ笑みを溢した。「あぁ そうだよ晴らしに来た。」もう一人の人物は呆れた様に溜め息を吐いてはそう返答をした。『僕と遊ぶんだね?』   (2018/4/15 18:52:42)

太水嘲る様にして相手を見て言えば 解った事を と付け足した。「分かってるから 挑戦してみる価値があんだろ?」と、対抗する様に ニシシ と笑って見せてみる。『嗚呼 そう。泣いて母親の元に逃げ帰らないでね?』二重の意味を孕んだ皮肉を吐けばその人物はゆっくりと立ち上がった。「そっくりそのままお前に返したいが お前に親なんていなかったな」と、負けじと此方も皮肉を言った。そして先程の彼女の様にゆっくりと立ち上がれば彼女の方を向き直った。『じゃあ 何時も通り君からでいいよ』そう言い虚ろな眼で相手の方を向いた。彼は やはり甘く見られているのが気に食わない様で あまりにも無防備過ぎる相手にこう吐き捨てた。「お前からやればいいだろ」と言ってみた。それに相手はあっけらかんとした顔で彼を見る。『……… 良いの? どうなっても知らないよ?』と脅し文句を言ったが 今日の彼は何時もと少し違う様で そんな安い挑発には乗らなかった。「はいはい さっさとしようぜ」何時もの様子に呆れた彼は 両手を顔の横へと出し はぁ と溜め息を吐いた。   (2018/4/15 18:53:06)

太水彼がそう言ったと同時に彼女は草の生い茂る地面を蹴り 青白く発光する刃を 彼の頭上へと振り上げた。「ッ!?」少しばかり油断を所を突かれ彼は紙一重の所でギリギリ回避し、地面に手を付いて避けた時の衝撃を殺した。『君が僕から と言ったんだ 今の非は君にあるよ』そんなことは重々承知している なんて心の中でぼやけば自身の能力を使い、大型の剣を作ってみせた。「ッらぁ!!」そう言って横にないだ剣は宙を切り 地面を深く抉ったままその動きを停止した。『余所見とかは危ないんじゃあない?』と、頭上から声が降ってくる。上を見るとまさに彼女が此方に攻撃をしようとしている所だった。「ッぐ…ぁ」その声と同時に彼の右腕が宙を舞う。ジュ… と肉の焦げた臭いが鼻を撫ぜる。その焼けた傷口からは人間やその他の生物に流れる血液の代わりにどす黒い熔岩の様な粘り気を持った液体が溢れていた。『はぁ… 何時までも仕方の無い奴だね』とそう言えば相手に一時的なとどめを刺そうと脚を上げる。その脚を相手に降り下ろそうとした時。   (2018/4/15 18:53:23)

太水『!?』どす黒い液体がその脚を絡め止めた。脚は ギギッ… とまるで歯車の擦れる様な音を立てた後 その刃と共に動きを停止した。「…ふっ そう何度も繰り返し同じ手に引っ掛かるかよバァカ!」自身の先程迄 あった右腕の無くなった部分を押さえながら 彼は嘲笑の笑みを浮かべそう言った。『…うわぁ 折角の機械が。後 君に馬鹿って言われるのは心外だね。筋合いも無いし』そんな笑みを見た彼女は気持ち悪そうに相手を見てそう言った。「今回は負けを認めやがれ!」勝った! という気持ちに浸り 浮かれている彼は罵る様に彼女を残っている左腕で指を指して言った。『…悔しいけど今回は負けてあげるよ。唯一の動力である機械か使え無くなった今 勝機なんて七割位だしね』負けず嫌いなのかそれとも只の皮肉か どちらにせよ罵られた代わりという様に相手を煽って言えば ふん と鼻で笑った。「…いつか殺してやる バァカ」そう対抗心を燃やして彼もそう言い返した。   (2018/4/15 18:54:25)

太水このままでは埒が空かないと『……… はぁ』無表情で溜め息を吐き自身が飛ばした彼の右腕を拾ってやる。「気ぃ使わなくていい そんくらい自分でやる」彼がそう言ったからなのか彼女は手に持っていた彼の右腕を彼へと投げつけた。『はいはい 御所望の通りに』本当に慈悲なんてもの存在しないのか… と心の中で呟いた。『無いよ』つもりだったのか どうやら無意識のままに口に出してしまったらしくあっさりとそう言われてしまった。「あっそう あーぁ これで 7勝28敗か」とこれまでの戦闘履歴を言うと肩を落とした。『そうだね 26勝2分7敗か。君は全く戦歴が上がらないね』と皮肉たっぷりにそう言った。一方彼は自身の右腕を傷口に付けようとしているが 傷口が焼けている為 中々くっつかない。『手間が掛かるね。あ 痛いけど我慢してね』そう言うと彼女は彼の傷口を指で抉り 彼から右腕を奪い取って傷口に付けた。「ッ……」一瞬痛みの為 表情が歪む。『はい 後は少しの間安静にね』そう言うと彼女は後ろを向きそのまま手を振って去って行ってしまった。「…本当に嫌な奴」ふっ と微笑んで去る彼女を見届けた。 (4/1 19:19:39)   (2018/4/15 18:59:01)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、太水さんが自動退室しました。  (2018/4/15 19:31:49)

おしらせ太水さんが入室しました♪  (2018/4/15 19:33:08)

太水くまくま/クリア > 「…んー」見上げても見上げても、見えるのは真っ暗な夜空。こんな街中では、星なんて見えない。「…くらくて、きらい…」だから、こわさない…と、いおうかと思った。でも、なぜだか口を噤んだ。   (2018/4/15 19:44:46)

太水静まり返った、大通りに独り、ぽつんと突っ立っている姿を、後ろから月が照らして影を伸ばしている。「…おつきさまは、まだ、みえるのかな」ぽつり、と呟く。後ろに輝いているだろう月の姿を思い浮かべて、振り返らずに座り込んだ。狭くて暗い、こんな空よりももっと嫌な路地から、下品な笑い声が聞こえてきて、近づいてくる。「…かえ、らなきゃ」   (2018/4/15 19:45:17)

太水ぎゅ、とテディベアを抱きしめては、なぜか立ち上がれずに小さくうずくまる。「…どこに…かえればいいの?」そうだ、何も解らない。何も知らない…   (2018/4/15 19:47:22)

太水「…わかんないや」くす、と寂しく笑えば、誰かが話しながらふらふらと近寄って来るのが解る。4、5人ほどの、知らない人達。縮こまっていれば、「あれ~?お嬢ちゃん」   (2018/4/15 19:47:39)

太水と、不意に声をかけられる。   (2018/4/15 19:47:50)

太水「お父さんかお母さんはいないのかい?」どこか笑い混じりにそう聞かれる。「…わかんない」と、また呟けば、ジャラ、と首の枷に残っている鎖を掴まれて持ち上げられる。「…んぐ…っ」首か締められる。苦しい、離して…「にしても嬢ちゃん、なんでこんなもん付けてんだ?」ジャラジャラと鎖を振ったりと弄ばれる。「はな…して…っ」   (2018/4/15 19:48:03)

太水笑いながら、鎖を弄ばれ続ければ、そのうち意識が遠のいていく。握っていたテディベアの手が離れていき、ドサッと地面に叩きつけられた。「ーんだか?」「いや、気絶しただけだろ」   (2018/4/15 19:48:13)

太水男達がクリアに触れようとすれば、バチッという音がして、静電気に触れたかのように弾かれる。「…って!」そう叫び声をあげたかあげなかったかの瞬間に、ゆらりと揺らめく影が、クリアに触れようとした男の手をがっしりと掴んだ。「─ぐぁあああ!?」ゴギッと鈍い音がして、その手があらぬ方向に無理やり曲がる。『クリアちゃんに…さわるなぁあああ』悪魔のような─いや、それは悪魔の叫び声が、真っ暗な空の下に響いた。 (4/2 21:17:02)   (2018/4/15 19:48:32)

太水塩/ > 目の前で震える子供を、何の躊躇いもなく食い散らかす女が何処に居るよ。そもそもオレは産まれてから今まで自分のことを女だなんて思ったことは無かった。兄弟たちにお前は女だから、女のくせに、なんて何十回も何百回もバカにされてきたけどそれでもオレは自分のことを女だなんて思いたくもなかったし、それならお前たちよりも強くなってやればいいんだろ、って毎日毎日特訓をした。随分たった時、オレは兄弟の頂点に上り詰めたんだ、相撲でもなんでもオレに勝てる兄弟なんて居なくなって、有頂天で毎日を過ごしていた。男オンナ、なんていう悪態がどうにも心地よかったのを今でも覚えてる。兄ちゃんが身体を壊した時もオレがサカナも肉も獲ってきて食わせてやってた……そう、確かその時、二番目の兄貴のためにオレがウサギ片手に里に戻ろうとした時だ。そん時感じた酷い熱気と、何か焼ける焦げ臭さは多分もう忘れられないんだろーな。   (2018/4/15 19:52:24)

太水里は、真っ黒に焼けて、逃げきれなかった仲間の死骸と人間の死骸と武器、らしい鉄くずが転がってて、最初はわけわかんなかった。ウサギもほっぽりだして家があったっぽい瓦礫の下で、家族が柱に潰されてるのを見た。串刺しになってたり、足が潰れてたり、どんだけ力があったってそんなの持ち上げられやしねぇよな。なんだよこれ、声も出せないで必死に瓦礫をどかしてたけど、腹が真っ赤に焼けるような痛みと、人間の気配、多分槍?刀かな?覚えてないけど長みの物で腹を刺されて、その上後ろから石か何かで頭を一打ち、オレがいうのも変だけどさ…女一人を男が何人も集まって取り押さえないと捕まえらんないなんて人間様も間抜けなところあるんだなって。そっからはなんも記憶にないけどさ、鉄格子の檻みたいなところで目が覚めたことは覚えてる。鉄格子くらい簡単にへし折れたはずなんだけど、多分鬼封じの結界でも張ってあったのか直ぐにはじかれておしまいだった。   (2018/4/15 19:52:41)

太水よぉく周りを見てみると、神棚…みたいに草花で飾られて近くに果物が置いてあった。…なんだこれ、だよな。今思えば、勝手に神格化されてたんだろうな。人間って身勝手で最悪だ。…ま、今じゃあもう昔のことだから、もう気にしてねぇけどな。生贄だお供えだなんて勝手に奉られて、こちとら何を叶えられるわけで無ぇってのにさ…、でも人間が馬鹿なのはそこだけじゃあなかった。オレが女だって気づいていなかったんだとよ、オレとしちゃあ万々歳、やったぜ!ってなもんだったがあいつらにはそうじゃないらしい、女は穢れてるってさ。そっからはもう今まで与えられてた飯もなにもかも取っ払われて、男どもの相手させられてたよ。簡単に言えば性奴隷、ってやつ?これ以上は話さない、ってか話したくない。女扱いされてたことなんて思い出したくもないし、お前らだってこんな生々しいだけのクソみたいな話聞きたくはねぇだろ。   (2018/4/15 19:53:02)

太水でもさ、一番馬鹿だったのはオレだったみたいで、嫌気がさしてちょおっとだけ抵抗でもしてやったらさんざ弄ばれて飲まず食わず何日も遊ばれてたオレ相手に、あいつら蟻みたいにぶっとばされてんの、笑っちまうよ。檻の中は直ぐにオレと死骸だけになった、あ、やっぱオレって強いんじゃん?オレを女だと見くびったこと後悔するんだなァ!って高笑いしながらさながら英雄みたいにさ、開け放してあった檻から真っ先に外に出て、行くあてもないしどうすっかなぁ…って何年もそこらをうろついてたらなんやかんやと誘われるままここに居る、ってわけよ。飯食べられるの、ほんと幸せでさぁ今。オレにこんな長々話させたんだから飯の一つでもご馳走してくれよ、な?いいだろ?食わすか食われるか、どっちか二択だよ…どっち選ぶ? (4/6 18:47:24)   (2018/4/15 19:53:18)

太水くまくま/デスト > 「…んー」暗い裏路地で考え込む、一人の死神。「いま…朝、かぁ…」空を見上げれば、これから明るくなるであろう青色が広がっている。   (2018/4/15 19:56:15)

太水「はぁ…今日は…」ぱら、と一枚のメモを取り出して、魂を迎えに行く人間を確認する。「おにぃ…ちゃん?なにしてるの?」ふと、急に後ろから話しかけられた。くるりと振り向く。青緑の髪に、赤い瞳の少女。しかも、抱えているテディベアからは、悪魔の気配を感じる。「?おじょーちゃん、その熊さん、どこで買ったのー?」こてり、と首を傾げてそう聞く。   (2018/4/15 19:56:32)

太水質問されれば、少女はぷくーっと愛らしく頬を膨らませる。「おにぃちゃんは、なにしてるの?」どうやら、質問に答えなかったのがいけなかったらしい。「おにーちゃんはね~、お仕事しようかなぁ、って考えてたの。」にこり、とお面を取って微笑んで見せれば   (2018/4/15 19:56:48)

太水…少女も、ぱぁっと顔を輝かせて笑い返してくれた。   (2018/4/15 20:00:43)

太水「おにぃちゃんのおしごとってなぁに?」少女は眩しい笑顔でそう聞いてくる。それは、死神が一番聞きたくなかった言葉でもあって。 (4/7 19:16:18)   (2018/4/15 20:00:56)

太水ちりそーす/シノン > _____あぁほら また間違えた。 これで何度、何回目?_____   (2018/4/15 20:01:55)

太水いやはや、なんで自分はこんな中途半端に生まれたんだか。神サマだけど奇跡が起こせるわけでもないし、普通の人じゃないからどこ行っても…ってか行く気ないけど結構いじめられるしね。だから気に食わない奴は殺す方向でやってるわけだけど、そのうち全人類滅びるんじゃないかな。   (2018/4/15 20:02:11)

太水優しくされる事もあったよ?うん。あったんだけどねぇ……。   (2018/4/15 20:02:34)

太水……その度に壊しちゃったんだよね。何度も。わりと優しくしてくれる人はいるんだよ。 でも嫌われたんだよね。   (2018/4/15 20:02:47)

太水最初は耳と尻尾だね。隠してたんだけどバレたら嫌われた。  次は神サマなのに何もできないって分かったらだった。あれは怖かった。痛かった。うん。  次は頼みを聞かなかったら嫌われた。  だから嫌われないように全部隠したのね?あと笑顔の方が良いかなーって思って出来るだけ笑っとくようにした。  そしたらね………ふふっ、   (2018/4/15 20:03:08)

太水自分で殺しちゃった。   (2018/4/15 20:03:22)

太水どうせまた「失敗作」な私を捨てるんだーって思ったら怖くなって気付いたら殺してた。あは。笑っちゃうね。   (2018/4/15 20:03:33)

太水でもさー、思ったんだよねー。「失敗作」でも隠せば優しくしてくれるんじゃね? でね、最初隠して優しくされた時と同じようにニコニコしてたらね、みんなわりと普通にしてくれんの。じゃあこのままいこうかってなって今な訳だ。   (2018/4/15 20:03:53)

太水あー……まぁ、そゆこと。じゃあね。 (4/10 04:46:34)   (2018/4/15 20:04:09)

太水楓灯 > 私は鬼という種族達が住む村に産まれた........。私は《二本角の鬼》という忌み嫌われる鬼....その中でも....黒曜石の様な角を持つ....《黒刃曜》という.....最も....恐れ....災厄を喚ぶ鬼の一種として産まれた.......親は普通の鬼だ......。私が産まれた   (2018/4/15 20:07:52)

太水が産まれた際にはそれはもう.....大騒ぎだったらしい.......これは直ぐ村長にも伝わり.....両親にその子を捨てろ.....と命令が下さされたらしい......。しかし、親は断固として断り.....まだ、赤ん坊の私を連れて村から出ていった......   (2018/4/15 20:08:25)

太水それから数年....私の事を隠して.....色々な村を転々とし...ある村についた......その村は....人が住む村だった.....両親はその村の空き家を一つ借り......その村にお世話になった.....。....しかし、私達がその村に来てから....おかしな異変が起き始めた......川の水が途絶えたり......作物や家が獣に荒らされた.....なんてのはまだ良い方で.......近所の子供が神隠しに会ったり何かした.......村人達は.....丁度私達が来た時期から異変が起き始めた....ならあいつらが何かしてるはず....と考え.....私達の家に毎日飽きずに.....お前らが何かしたんだろ.....お前の子が...等々.....てめぇら出てけ......と罵詈雑言を飛び散らし.....家の戸棚を壊したりしてきた......私は怖かった.....あの迷信を信じる訳では無いが....私のせいで異変が起きてると考えて....親もいつか私を捨てるのでは無いか.....そういう恐怖と同時に.....村人達の声に洗脳されるかの様に....私が悪い....私が悪いと...日夜親かろ寝た後...自傷行為と自己批判を強めていった.......   (2018/4/15 20:08:41)

太水そして、ある日......手足を貫く痛みを感じ目を覚ました.....目の前に居たのは.....十字架に張り付けにされた両親だった.......それを視認した直後......頭が赤熱し....訴える様に.....痛みが頭をノックする.....手足が動かない....なんとか....ぎこちない動作で...後ろを振り向くと.....自分の手足が杭で固定されて....血だらけだった.........。声は出なかった.......それより気持ち悪かった.......胃の中の物を吐いた......全て.....それでも....吐き気は収まらなかった........吐き終わった時に周りに村人達が居るのに気が付いた.....その村人達は狂った様に息を洩らし.....ネットリとした笑いを浮かべて.....私と両親の周りを円で囲い.....見ていた.......そして一人が前に進み出て....何か演説する....何を言っているか分からなかったが....それを言い終わると....周囲の村人達が歓声を上げ....両親が張り付けにされている十字架に....松明の火を投げ入れた..... (   (2018/4/15 20:11:33)

太水.....両親に一瞬にして...火が燃え移る.....両親が苦悶の叫びを上げ....泣き叫ぶ.....それを聞いて、村人達が下品な....獣の様な笑い声を上げる.......そんな中....私は見ているだけだった......ただ痛みと親の焼かれる匂いと音、色を全身に浴び....涙を流して.....止めて....と呟き....見たくない....と否定する様に、俯く.....しかし....村人共はそれを許さず....私の髪を引っ張り....そのまま視線を....燃える両親に縛り付けた......脳裏に焼き付けろと言うかの様に......私は泣いて.....泣き続けた.....すると、次第に全体から聞こえる....音と色と痛みが褪せ始め.....視界に.....純白のパーカーを着た....女性が現れ.....つまらなさそうに此方を見て.....『君に助かる意思は有るかのぅ?....』首を傾げ...此方に尋ねて来た.....「親が...死んだ....それに....私に生きる価値は無い....」そう返した、実際に口にしたかは分からないが...   (2018/4/15 20:12:09)

太水 ..女性は目を丸くし....笑い声を上げ....『そうか....汝は生きたく無いと申すか....なら生きよ....その方が面白そうじゃ』....と言うと.....光を飛ばして来た......それに当たった途端......体に力が溢れた......生きたいと思わせる様な力だ.....女性はいつの間にか姿を消していた   (2018/4/15 20:13:41)

太水 .....その時、脳の中に声が広がった.....[能力『糸乃力』を入手][能力『鬼乃意』を入手]...それを手に入れた途端.....手足の痛みが戻り.....音と色が戻った......そのまま何年か振りに感じたかの様に....耳がつんざけそうになり.....脳が火花を放つ.....けれど....それに負けじと....手足を前に引っ張る.....手足から血が流れる.....それでも動かすと......手足が千切れ....傷口から血が溢れる......私は私を押さえている村人のお陰で倒れる事はなかった......周囲から嘲笑する様な声が聞こえる.....と千切れた手足が一瞬で治り.....立ち上がり.....前を向く....両親が........灰になっていた.....私はしばらく見た....両親の灰を.....頭上から...笑い声が聞こえる....何故か特に何も感じなかった....ただ殺す獲物としか.....能力の使い方は脳に入り込んで来た....自然に.....そのやり方に従い....手から糸を出し.....私の頭を押さえ付ける....村人の首を落とし   (2018/4/15 20:18:50)

太水切り落とすと....体に血が滴る.....自然と悪い気はしなかった.....そのまま、その村人だった物を退かして....周りを見る.....村人共の顔は私を見て引き吊っていた......私はその光景に気持ちよさを覚え獰猛に笑みを浮かべる......これは鬼の本能かも知れない.....私はそう思うと...それに任せて.....周囲の村人共の首を糸で跳ね落として行く....その事に気づき始めた村人共が.....悲鳴を上げ逃げ始める......私は使える限りを使い....村人を残さず.....ただの....例外も無く.....殺した.....周囲には血の池が出来ていた.....そこで血濡れた私は.....笑みを薄めて行き.....木の灰と....混ざり合った......親の灰に向かい.......悲しく.....静かに.......涙を流して.......笑い掛けた......大丈夫....と.......そこに残されたのは.......心に鍵を掛けた.....空っぽな私だけが居た......そして....その私を嘲笑うかの様に......朝日が....昇り始めていた........ (4/4 17:47:14)   (2018/4/15 20:20:23)

太水かづ/ヤク > 昔から、人の喜ぶ姿が好きだった。 カイコは片田舎の家に生まれた。 それなりに裕福で、けれど普通の家だった。 「カイコちゃんは優しいね。」 皆からよく言われた。 自分も、自分はいいことをしているのだと思っていた。 その認識がズレ始めたのはいつだっただろうか。 相手が怪我をすると予想できた危険な遊びの手助けをした。 相手がしたいといったので、後悔するとわかっていたけれど手伝った。 そんな小さな違和感が彼女の周囲に満ちていたが、人々はそれでも彼女を優しいいい子だと言った。   (2018/4/15 20:23:02)

太水ある時、カイコは自殺志願者と出会った。 当然、彼女は自殺を手伝った。 自分が死ねるとわかったときのその人はとても幸せそうだった。 けれどそれを知った周囲は彼女を非難した。 どうして?私はあの人の幸せな顔が見たかったの。 死んでしまうなんて、わかっていたわ。 でもそれはいいことではなかったのね。 彼女はその時初めて、自分はいいことをしたかったのではないと気が付いた。 そうか、私は見たいだけなんだ。自分のためだったんだ。 視界がすっきりしたようだった。   (2018/4/15 20:23:28)

太水周囲の人々は、彼女の行為を優しさからの間違ったものだと考えた。 特に母親は、彼女が傷ついているだろうと考えてより優しくなった。 「大丈夫よ。あなたは優しい子だものね。」 家族のために優しい子供であり続けた。 だが、彼女はどの人の幸福も平等に愛していた。 一人一人の幸せが同じ重さなのだ。 彼女にとって、幸福は数えられるものだった。 家族の数よりも多くの人が喜ぶことを見つけてしまった。 沢山の人に嫌われている人がいた。 「あいつなんていなければ。」「あんなやつ死んじまえばいいんだ。」 ああ、その人がいなくなれば、死んでしまえば、彼らは幸せになるの?   (2018/4/15 20:24:00)

太水街へ送られることが決まったとき、カイコの母親は彼女に縋りついた。 「ああ、これは何かの間違いよ。ねえ、カイコ。あなたは優しい子だものね。みんなの事を思っての事なんでしょう?」 その必死な問いかけに、彼女は微笑んで答えた。 「お母さん。別れるのは悲しいけれど、大丈夫よ。私、皆の幸せのために、あの街でも頑張るわ。」 それは本心であった。 母親は涙を流しながらも笑っていた。 わが子は異常なんかではないのだと。自分の思う通りの優しいいい子なのだと。 その笑みを見てカイコも笑っていた。 ああ、また一つ、幸せが見られた。 (4/8 20:45:53)   (2018/4/15 20:24:23)

太水太水/インセイン > __気の強い少女兵士の葬儀屋の話__   (2018/4/15 20:28:33)

太水『インセイン。この国の情勢はわかっているでしょう?今、国は徴兵をしているの。子供も集めているわ。もちろんこの孤児院にもその指令は来たの。…私の言いたいことは聡明な貴女ならわかるでしょう?』「えぇ、わかっているわ。わたくしも行けばいいのでしょう?わたくしに拒否権は無いこともわかってる。わたくしは行くわ」ここはとある孤児院。一人の女性がその孤児院に住む少女に話しかけていた。女性はここの職員。少女は赤子の時から孤児院にいる子供。この孤児院では有名な子供だった。……あまりに気が強く、納得しなければ大人の言うことさえ聞かなかったからだ。しかも瞬間移動という能力を持っていて、逃げ足も速かった(まるでここの英雄になる為に、救う為にと言わんばかりだけれど、本当は厄介祓いなことなんて知ってるわ。でも、わたくしは行く。ここで行かなかったらわたくしはきっと飢えて死ぬ。そんなの嫌だわ。わたくし死にたくはないもの)   (2018/4/15 20:28:59)

太水(この国は、今戦争をしている。人手が足りていないのだから、きっと負け戦に近いのだろう。まだ劣勢の報告はそんなに無いけれど、そんなの隠されたらわからないわ。……とにかく、見て見ればわかること。死なない為にはどんな手でもわたくしは使うわ。その為に、例えわたくしが人を手にかける事になろうとも)護送トラックにガタガタと揺らされながら、集められた子供の中の唯一の少女は意を決して外を見ていた   (2018/4/15 20:30:30)

太水集められて、話が始まる。要するに大人の言うことを聞いて、人を殺せと話され、子供達に武器が手渡される。古い銃だ。(こんなの兵を使い捨ての駒として見ているとしか思えないわ。わたくし達に死ねと言いたいのかしら…。何でもいい。この武器じゃわたくしの能力は生かせない。生き残るには武器が必要だわ。銃じゃない…近接の武器、かしら誰からでもいい。奪うしかないわ)そして敵との戦いの時。一人の少女が敵陣に突然現れて、敵陣を引っ掻き回した。突然敵が現れて銃を乱射するのだから当然か。そして、少女はその時にメリケンサックを奪っていったらしい…不思議と、初めてつけたはずのメリケンサックはしっくりきた。しばらくはそれで戦った。少しずつ軍の中での知名度は上がった。敵の司令官を殺しに行かされた事もあった。何でもした。生きるため。ご飯を食べる為には自力しか無かった   (2018/4/15 20:31:33)

太水『ひいっ!』誰かの…わかりきったやつ、同じ隊になった奴の悲鳴だ「あなた、そんな事で騒いでいたら生き残れないわ」『で、でも虫が居たから…ここは怖いし…』「つべこべ言わない。いい?わたくし達は連れてこられたの。ここまで来たらもう慣れるしかないわ」気弱な変な目の後方支援の少年は自分と同い歳くらいに見えた。虫にも怖がるなんて、と少し馬鹿馬鹿しいなとも思った。__ある日の事だった。その時、休憩をしていて、防壁に隠れて近くの人と話をしていた。少しの油断があったと思う。パン、という音がした。屈んでいたはずだったのに、自分より油断した話し相手は頭を撃たれて死んだのだ。ダラダラと血を流して。少し前まで話していた相手が死んだ事への今更ながらの驚きと共に、何か得体の知れない感情が生まれた。恐怖とは違った。綺麗な死体だ。自分の作った殴り跡だらけの死体とは違う   (2018/4/15 20:31:56)

太水その時は、その正体はわからなくて、とりあえず引きずって土に埋めた事を覚えている。最も、自分の周りで死んだ全員を埋めることなんてできない。もうわたくしと同期で生きているのはわたくしと気弱なそいつだけだからだ。……あれは、確か隊の変わる数日前の事だった。その日は敵の方に攻めようと狙いを定めていた所だった『危ない!!』その声まで、わたくしは自分の頭上の爆弾に気付いていなかった。そして、その時逃げようとしたけれど、間に合わないと思った。思っていた。…誰かに腕を引かれて、右顔…目の方にだけ衝撃が来た。何処かに体が引っ張られた。その時は目から血を流しつつ目を白黒させていた。後から理解した。その気弱な奴の能力で別空間に引かれたこと。そして、顔だけは間に合わず、打った時の衝撃か、目の見えは大丈夫だが、瞳孔が白くなったこと。全て受け入れるしか無かった。少なくともわたくしは生きている   (2018/4/15 20:32:19)

太水隊が変わった。そこでは前居たところより、更に戦況は悪化していた。わたくしはやりたい様にやらせてもらえなくて、銃を無理に持たされた。自由に、やりたい様にやらせてくれと思った。周りで沢山人が死んだ…その中で、ワタクシは知った。あの時の感情の正体………喜びだった。興奮だった。ワタクシは綺麗な死体が好きだ、その時自覚した。それでもワタクシは綺麗な死体は作れないから、他人任せになるけれど。ワタクシはできるだけ埋葬する事にした。土に還る寸前の死体を見たことがある。その時、その魅力に惹かれたからだ。…戦争はもうすぐ負けで終わる。そうしたらワタクシは葬儀屋になろうと思った。人の死に触れたかった。自分の手で、ではなくて他人の手をかけた者を   (2018/4/15 20:32:49)

太水そして予想通り戦争は負けで終わった「あら、誰かと思えばレストじゃないの」『シシッ。そうダヨ。デモ、レストじゃナクてボマー、って呼んでヨ。シシッ。インセイン』久しぶりに会った気弱な少年は頭のネジがどこかへ飛んで、その目にあった訳がわからないとにかく楽しそうな奴に変貌していた。少しイライラとして返す「じゃあワタクシもインセインじゃないわ。アンダーテイカー、と呼んでちょうだいな」ふと、笑う彼にひとつ昔の事を思う(昔、彼は『もしなれるなら、いつも余裕があって笑ってて、自分のしたいことの出来る自由な人になりたいな』……今の彼は、多分そんな彼の願った姿。理想の叶った姿だ。彼は後悔しないのだろうな…。まぁ、ワタクシにはどうでもいいわ。ワタクシは次会う時にきっと彼が嫌いになる。ワタクシの命の恩人はレストで、それを消したのはボマーなのだから。ワタクシはそう思うことをやめようとは思わないわ)「ワタクシは自由に生きたいの。ワタクシの邪魔はさせないわ」__それは葬儀屋の自由になるお話 (4/12 19:47:20)   (2018/4/15 20:33:40)

太水テニィ/凱紋司 > 「ねぇきいたぁ?」 「うんうんきいた!あの[男]の話でしょ?」 「あの人、怖いわよねぇ……なんせ、捜査官の癖に、死体を探り、死体を検死してるのよ?」 「そうよねぇ!」 『キャハハハハハハッ!』(汚い声が聞こえる。女だ、女の声だ。汚い。汚い。汚物(にんげん)の声が聞こえる。気持ち悪い。キモチワルイ)「………………はぁ」(ため息をつく。吐き気しかしない。私が、なんだというのだ。おれが、気にくわないのか?……俺に、何を求める。)「………今日も、美しい」(俺は、忠実なだけだ。己の、欲に。人間とは、そういうものだ。なのに、なぜ、俺の欲を、思いを、受け入れられない?)   (2018/4/15 20:34:12)

太水-某所--俺が、俺であると思うものなど、なかった。それは、なぜ?なぜなんだ?それは、それは!(一人静かに考える。いつもいつも、考えてしまう。今の俺には、俺だと思えるものが沢山ある)「……ははっ綺麗だ。綺麗、綺麗だ」(お気に入りのソレをさわる)「…………」(そしてまた、考えた。なぜ、俺が、俺が俺が俺が!これを、知らなかった?いや。知るのを恐れてたのだろう。昔から、グロ等苦手だった。俺が警察になったことを知るやつらはみな、驚いた)   (2018/4/15 20:34:28)

太水(それはそうだろうな。旧友も、学友も、戦友も。皆、驚いた。昔々、俺は、無理矢理兵隊として……国のために働かさせられた)   (2018/4/15 20:34:53)

太水---------それは、むかしのことだ。男が一人。普通の人生を歩み、友にも恵まれたしあわせな、ビビりな、怖がりな、死体が苦手だった男。ある日、男は徴兵によりつれていかれた。遠い異国の地、そこで訓練させられ、泥にまみれながら働いた。3年。3年で解放される。法律で決められていたことに従えば、3年で帰れる。平和主義の男はそう思ってた。   (2018/4/15 20:37:02)

太水ある日の夜のこと。「敵襲!敵襲ーー!」その号令一つにより皆、目覚めさせられた。男も、当然、起きた。準備して敵を迎え撃つことになった。なっていた。突然の夜襲、指揮官の死、色々なことが重なり、皆、焦り、苛立ち、死んだ。逃げたものもいた。降伏したものもいた。男は、友とともに、泣きながらも必死にたたかった。「走れ!はしれ~!」「死にたくない!」「やめてくれ!」「国のために!」怒号も、悲鳴も聞こえるなか、男は走った。友と共に。あぁ、あぁ!男は恐怖は感じなかった。   (2018/4/15 20:37:16)

太水男は走った。走ってるうちに、敵は消えた。男は、なぜだ?と思いながらも安堵した。助かったのだと。その場に座り込む。「………俺たち、生き残った、生きてるんだ!なぁ!」男は座り込んでからすこしして後ろを見る。「………あれ?」誰も返事をしない。地に伏したまま動かない。友は、死んだのだ。男は駆け寄る。全員の体を触り、本当に死んでるのか確かめる。硬い、冷たい、そんな感触が脳を支配する   (2018/4/15 20:37:34)

太水「………………」男は、変な気持ちが芽生えた。地獄のような光景になぜか、快楽を、喜びを感じている。それは、死体を触ったときが一番昂る。男は、歪んだ笑顔で、すべてを見渡し、歩いた   (2018/4/15 20:37:48)

太水「………発見しました。生存者、一名。」1か月。男はヘリに乗っていた。男は救助された。あの戦場から助かったのだ。「…………ははっ」1ヶ月、飲まず食わずで。男はまともに狂った。そのとき、脳のリミッターが外れたのか、飲まず食わずでも生き延びれた。原因は不明。しかし、それは彼にとっては幸運だった。なぜか?それは…死体を……----古くさい記憶だ。むかしの夢だ。俺である証明(くるったけいい)だ。なるほど。どうやら、考えことをするあまり、寝ていたようだ。最近は仕事を詰めすぎていた。時計を見れば、午前2時。男は愛すべき死体にキスをして、眠る。「おやすみ、皆。」微笑むような笑顔で死体の部屋からでる。そして、そそくさと、床に入り、眠りにつく。今日はとある街に転勤する予定だ。朝早くに家をでなければな。そんなことを考え、眠りについた   (2018/4/15 20:38:47)

2018年04月15日 13時00分 ~ 2018年04月15日 20時38分 の過去ログ
この街には『異常者』のみが◆ソロル部屋
現在のルーム
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