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「この街には『異常者』のみが◆ソロル部屋」の過去ログ

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2018年04月14日 23時37分 ~ 2018年04月15日 12時59分 の過去ログ
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おしらせ新規ルームを作成完了しました。(Android au.NET)  (2018/4/14 23:37:55)

おしらせ太水さんが入室しました♪  (2018/4/14 23:38:10)

太水((まず初めに人のソロルを貼りに来たよ。これ貼り終わった後は皆追加してあげてね   (2018/4/14 23:38:34)

太水鵜野/Goat > オイオイ…、まーたお前なの? いい加減にしてくれよな、こっちの身にもなってみろっての。( 鬱蒼と茂る森の奥深く、光さえも届かぬような暗闇の中でただ幻想的に光る苔が辺りを照らしていた。その中に二つ、小さな影と大きめの影がある。大きめの影は上記を述べ、ヤレヤレと言ったように肩を竦めては小さな影に呆れたような視線を寄越した。)「…だって! あれはゴーちゃんのせいだしワタシは悪くないもん!」( ぷくぅ、と見るからに不満そうな顔をして言い切ると、あざとらしく上目遣いで大きなのを見た。)あっははは、それ何の冗談? 面白くないから( クスリと何が面白いのか笑みを浮かべ、ぽんぽんと優しい手つきで小さいのを撫でてやれば、途端威圧的な声でそう言った。かと思えばパッと手を離して先程の柔らかな笑みに戻っていて。)   (2018/4/15 00:05:14)

太水「な、何よ! ちょっと試しただけじゃない!」( 真正面からその威圧を受けた小さなのは少しビビってしまったがこのくらいじゃあへこたれないとばかりにムキになってそう言った。終いには「ばーかばーか! ゴーちゃんの頭でっかち!!」なんて捨て台詞と共に背を向けてしまった。そのままだっと駆け出しては、「早くしなさいよ! ワタシもう〝起きる〟んだから!」そう少し離れた所からキイキイと声を発した。)おま…っ、……へいへい。わァってますよー( もう慣れてしまった暴言に頭を掻けば面倒臭いと言わんばかりに息をつき、のろのろと小さな影__黒小の元へと向かっていくのだった。) (3/9 21:13:16)   (2018/4/15 00:05:37)

太水太水/桜雅> 今から何百年か…もしかしたら千年は昔。その大陸には、鬼やらなんやらと言った妖怪や呪力を持った人間が住んでいて、多くの国を作り群雄割拠して、大きな大きな大陸の覇権を争っていた「我に忠誠を誓え!我に従うのだ!」彼もまたその一人。鬼節桜雅。自身の国の軍服に身を包んだ彼は、叩き上げの国の総帥。人や鬼やらで構成された国を束ねる彼は、国民から一定の人望を得ていた   (2018/4/15 00:27:08)

太水「我らが目指すはただ一つ!大陸統一のみ!」ワーワーと歓声が聞こえる。国民達の前で行われる堂々とした演説は、彼の持ち合わせていたカリスマを引き立たせ、国民達の心を奪っていた『桜雅様。そろそろ準備をしなくては』「あぁ、もうそんな時間か。これも我が野望への一歩となろう」(我が国は、今まで大敗を喫した事は無い。次の国は他の国からの信頼もない小さな国。軍隊総出でかかれば訳もない)彼には、二人の戦友が居た。国を上げた頃からの仲で、彼の中では特別な存在だった。一人は今呼んできた男。細身の人間だが、強い呪力を持っていて、妖にも劣らない。二人目は『桜雅様。軍の配備の確認を』かなり大柄の三つ目の怪物。その腕力は凄まじいものだ。槍使いでもある「あぁ。…これでいい。決戦は十日後。充分に士気を高めなくてはな」   (2018/4/15 00:27:40)

太水十日後。決戦の場に両国の兵士が並ぶ「……嘘だろう。まさか奴らが手を組むなんて」(そこまでして我等を潰したいという事か。…いや、奴らならやりかねん。作法も守らない国だ)相手の国が手を組んだのは、戦の作法も守らない、掟破りで煙たがられる蛮国。(弱かった相手国は、それでも協力したのだろう…負ければ国は荒らされる。奴らに負ける訳にはいかない。例え、兵の数が負けていようとも。この野望の為に。…国民の為に)   (2018/4/15 00:27:55)

太水結果を言おう。大敗だった。兵の数に押されて負けたのだ。一人の兵士に十人の相手。いくつかの部隊は分担されて。中心の方に居たはずなのに、気付けばそれでも我は全て蹴散らして、前線の方までやってきた(敵が邪魔だ。味方はどうなっている)全ての敵を蹴散らして蹴散らして、ようやく周りの敵は全て倒れたのを見た。そして誰かの呻き声と見覚えのある所ではない木にもたれかかった三ツ目の戦友の姿を見る「どうした!何があった!戦況を教えろ!」『存じているでしょう。…大敗です。部下は既に皆倒されました。××は既に遠くの方へ分断されました。私ももう長くない事でしょう』と言うと彼は目を閉じた。それまで、誰かの死に顔なんぞよく見たことはなかったが__何といいものだろうか   (2018/4/15 00:28:16)

太水「ここで終わるつもりか?」眠った戦友に声をかける。血だらけのその様を見ると、分断されたという方へ走った。そこには倒れた戦友の姿。うつ伏せに倒れていたが、こちらに気付いて少し顔を上げた『桜雅様。ここはもう駄目です。どうかお逃げ下さい。私も、もう…せめて、どうか』「皆まで言うな。……この大敗。我が国は、野望は、夢は……ここで、終わりだろうな」そう言うと、細身の戦友を肩で担いで、三ツ目の戦友の隣に安置した。既に息はなかった。その二人の顔をじっと見つめる(ここで、、こんな所で終わりか…我が、無力だったからだろうか。もっと力があれば、変わっただろうか。いや、今となってはわからない)   (2018/4/15 00:28:39)

太水「あぁ、初めての感覚だ。人の眠る顔はこんなにもいいものだったのか」その目は、安らかと言うよりは嬉しそうだった。もちろん、戦友の死が悲しくない訳では無くて。ただ、そこに別のものが浮かび上がっているだけ。そっと、細身の戦友の肩口を噛みちぎった「…美味いな。こんなに美味いものは初めてだ」そう言うと、もう一人の戦友も、二人のかつての戦友を貪る様に喰らった「あぁ、せめて。一つになって、夢でも見ようじゃないか」   (2018/4/15 00:29:01)

太水 彼の国は滅んだ。夢も野望も潰えた「もう、自分はきっとあんな夢は見ることが出来ないのだろう」かつての不遜さはなりを潜めて、一人称も変えた。けれど何より変わったのはそこではないのだろう「あぁ、人が喰いたい。眠った顔を、眠った人間を喰らいたい」彼はその欲に囚われるようになった。そして多くの人を喰らってきた。それでも彼は、戦友の味を忘れることはない。それよりも美味かった者は居ないから。それは大切な思い出だから。そうしている内に、この街へ呼ばれた。魔女に誘われて、魔女の使い魔にもなってみた___鬼節桜雅は夢を見ない。既に夢を見た後だから。今も見ていたことを忘れたわけでは無いから。もう、戦友以外と夢を見るつもりは無いから (3/10 04:05:00)   (2018/4/15 00:29:22)

太水ハチ/千里 > (いつのことだっただろう。思い出せるのはやたらと耳障りなほどうるさい雨の音と、脳につきつけられる生臭いような鉄臭さ。ぬかるんだ地面は赤色を孕んでいて、時折ごろっとした大きい塊が足にぶつかって崩れた。忘れてはならない。あれは、あれはいつのことだった。どんな出来事だった。壁についた刀傷は当日の悲劇を物語るよう。傷に指を沿わせ目を閉じる。……そうだ、これは私がつけた傷だ。刀が肉を切り裂く感覚が手に蘇る。壁に追い詰めた人間を斬り裂いた跡。あっけなく血を吐き、音を立てて地に倒れ伏せる光景がパッと脳裏に浮かぶ。それと共に湧いてくるのはどうしようもない快楽で)……(無意識のうちに刀の柄に手を伸ばしていた。はぁ、とため息をついて踵を返し、足を進ませる。あれは悲劇だ、と蘇った高揚感に蓋をした) (2/7 21:42:16)   (2018/4/15 00:35:28)

太水ハチ/Mia > はてさて、ここはどこかしら?、(ある森の奥。昼も夜もわからないほどに木が鬱蒼と茂り、足場は木の根が這いつくばって歩きにくい。顔にかかる枝を払いながら動きにくいマーメイドドレスでゆっくりと進んでいるが、今自分がどこに居るかすらわからないしどこに向かっているのかすらわからない)……困ったわぁ、(いつも使い魔に頼っているからこうなるのだ。連れて来ればよかった。なんて的外れなことを考えていたら、ふと荒い呼吸が聞こえて)、何かしら、(早足気味に音のする方へ行けば、つんと鼻をつく鉄くささに眉を潜めた。そこに居たのは赤黒い少年。木の根っこに座り込んでその小さい五体から、腹からどろどろ血を流して地面を赤黒く染めては「フーッ、フーッ、」と荒い呼吸を繰り返しながらもこちらを睨みつけている)、あらまぁ、こんなになっても生きてるだなんて。人間?………いや、もう鬼ね。(見たところ人の体は持っている。が、激しい恨みか憎しみかで鬼に堕ちているらしい。その証拠にと少年の額には小さな角が生えていた)   (2018/4/15 00:55:42)

太水鬼化、ねぇ。(どこかの資料で読んだが信じていなかったわぁ。なんていいつつ少年に手を差し出せば、思いっ切り手に噛み付いて牙をたてられる。わりとそんなに痛くもない。眉一つ変えない私の顔を見たのか、そのまま手が食い千切られて)……、気に入らないわぁ。(おそらくこの仔は生贄なのだろうが、傷だらけどころかもう人ではないものを寄越すだなんて)……嗚呼そうだ、この仔を使い魔にしましょう。(家に持ち帰って治せば鬼の使い魔の完成だ。そして手懐けて、最高の"鬼"に教育するのだ。復讐に狂った鬼でも血に狂った鬼でもなんでもいい。この仔を寄越した村に放つのだ。なんて素敵なことだろう)、丁度、鬼の仔が欲しかったのよねぇ。(完全体の贄を出さない方が悪だ。森の主たる私への侮辱だ。高揚感に隠れた微かな恐怖心がせめて埋まるように、私は最悪な魔女になるんだ) (2/14 23:06:47)   (2018/4/15 00:56:59)

太水塩/煌 > 自らの手の動きを、―白くて、滑らかでしなやかな手、自分の手を―なんだってこうも美しく思うのだろうか。 それが、自分の体にくっついているというのに妙な違和感を覚えた。この美しいものが自分の意思どおりに動くのがどうも怖くなった。美しすぎるそれにどうしようもない畏怖を感じて自分は、家の洗面台でこの手を切り落として作品として永遠に残そうと思い立った、今となっては若気の至りやなぁ…としみじみしてしまうような突飛な行動だった。腕をぎっちりと固定して、失血にだけは充分に気をつけてその白い肌に鋸を滑らせた。荒い刃が皮膚を切り裂くのに呻くような声が漏れてしまう。―痛くない、痛くない、痛くない、痛くない、痛くないと鏡を睨みつけながら震える腕で、半ば叫ぶように言い続けて鋸を必死に動かし続けているうちにやっと洗面台に血濡れの腕が転がった。 形の良い指も爪も、骨の浮き出た手首も血に濡れてなお美しく見えた。服も顔も汚れることを厭わずその腕に頬ずりをして泣いた。やっと手に入ったような気がしたのだ。   (2018/4/15 01:26:52)

太水今となっては、その時が一番の高揚だったなぁ。 良く頭を撫でてくれた看護師の手、街で見かけたすらっと背の高い男性の手、無邪気に遊ぶ子供の手、毛並みの綺麗な猫型獣人の手…沢山集まったけれど、まだ満足できる手は見つかっていない。いつか見つかるんやろか、自分の手を霞ませるくらいの、綺麗な手。 (3/13 21:12:41)   (2018/4/15 01:27:14)

太水じゃあの/ギルゼスタ > ─────最悪だ(ギルゼスタはベッドから態勢を起こし、不機嫌を隠さないまま頭を掻き毟る。イライラを抑えるような行動、髪は何本か抜け落ち、その眼にはクマが浮かんでいた)……最悪だ。最悪最悪最悪最悪最悪最悪(虚ろな表情のまま頭をガシガシと掻き続ける。軈てベッドの上は紅い髪の毛で染まっていった。どうやら、ストレスによって抜け落ちているらしい。普通、掻き毟った程度ではここまで抜けない)……何で何で何で何で何で……?(髪が抜け落ちなくなっても、ギルゼスタはずっと呟き、頭を掻いていた─────彼は思い出していたのだ。執念と執着に囚われた自分の家:ペインレジスト家の歴史……そして、翡翠色に染まった自分の過去を)……『混血よ、幸福であれ』 (3/13 22:23:00)   (2018/4/15 01:27:40)

太水(生物が『自分』と言う存在を自覚する瞬間は一体いつだろうか。生まれた時? 自我を持った時? 夢を持った時? それはきっと、人それぞれだ。自分と言う存在を見つけられないまま死んで逝く人もいれば、自分と言う存在を探すまでもなく持っている人だっている──────ギルゼスタが『自分』と言う存在に気づいたのは、世界と言う地獄に落ちてから十二年たった頃だ)(ペインレジスト家。数百年前から多種族結婚を繰り返し、繁栄し続けている貴族。主に種族間の関係を取り持ったり、『種族間の差別』がないことを利用して成り上がってきた)……ここ、どこだろう?(ギルゼスタ十二歳の誕生日の事だ。彼は家族と共にプレゼントを買ってもらうため、町へ繰り出していた。初めての大都市だった。そこであっけなく両親とはぐれ、一人彷徨っていたのだ)……お母さん……(やがて彼は行動することを決意した。立ち止まっていては何も始まらない、と言うのが母の教えだったからだ)   (2018/4/15 01:28:01)

太水(そしてたどり着いたのは、スラム街。そこには仲良さそうに遊ぶ子供たちがいた。泥だらけで服もボロボロ。髪はぼさぼさで汚らしい。けど、貴族で友達も少なかったギルゼスタには、その光景が輝いて見えて)……ぼ、僕も入れてよ!(声が裏返った。けどその子供たちはそんな事も気にせず仲間に入れてくれて、ギルゼスタの手を取ってくれた。 楽しかった。時間が忘れるほど楽しかった。親に着せられた綺麗な服も、髪も、気が付けば泥だらけになっていた。けど気にしなかった。その瞬間、子供たちと遊ぶことだけに集中した。やがて、その子供たちは帰っていく。『大人』が向けに来たのだ。子供たちとよく似た大人。髪も瞳の色も同じ─────同じ?)……そ、その人たちは誰?(ギルゼスタは気が付けばそう聞いていた。子供たちは首を傾げていて、口をそろえて『親』と言った)……え?(ギルゼスタの服装に気づいたその『親』達は、ギルゼスタが貴族という事を悟って、子供の手を握って帰っていく。けど、ギルゼスタは茫然としていた。そんなの可笑しい。だって、だって)……なんで、似てるの?(────ギルゼスタの両親は、ギルゼスタと全く違うのだから   (2018/4/15 01:28:24)

太水(気が付けば『親』が迎えに来ていた。魚の耳に紅い瞳のお母さん。翼と尻尾が生えているお父さん。二人とも、すごく怒っていた。けど怒った後は優しく抱いてくれた)……ねぇ。お母さん、お父さん(両親は『なに?』と聞いてくる。ギルゼスタの質問はただ一つだ。なぜ、両親とギルゼスタは似ていないのか。その質問に対し、両親は不思議そうな顔を浮かべ────『だって、家族って似ていない物でしょ?』───平然と、そう言い切ったのだ)……そう、だよね(ギルゼスタは出来るだけ笑顔を作って、そう答える。ずっと、『当主』からそう教えられて生きてきた。お母さんたちとは似ていないかもしれないけど、ちゃんと血は繋がっているから。ちゃんと家族だから、と) (その後は家に帰って、総勢三十六名の『兄弟』達とあいさつをし、十七人の『叔父さんと叔母さん』に挨拶をした。すぐさま十二歳になると解放される図書館に向かって────ギルゼスタは、ペインレジスト家の歴史を知る)   (2018/4/15 01:28:48)

太水……なに、これ……(ペインレジスト家は、昔から多種族結婚を繰り返してきた中で、ある一つの伝統は出来た。それは『生まれた子供には自我が芽生えるまでに『母親役』と『父親役』にふさわしい人間を選び出し、自我が芽生えた後はその二人を子供の両親とする』。つまりは、今のギルゼスタの両親は、『お父さん役』と『お母さん役』─────血は繋がっていても、家族ではない)……『混血よ、幸福であれ』(小さい頃から一番聞いてきた言葉だ。朝ご飯を食べる時も昼ご飯を食べる時も夜ご飯を食べる時も。全部、この言葉から始まってきた。全部。全部。全部。全部。全部。全部。初代当主が、『一番混血が幸せになれる方法』と定めた時から。混血で悩むぐらいなら、最初から血など関係なくしてしまえばいい、そう考えられた時から。家族を入れ替える方法は、実行されてきたのだ)   (2018/4/15 01:29:11)

太水……(でも、ギルゼスタは知った。似た容姿を持った親子が、幸せそうに暮らしているのを。同じ癖を持って、やっぱり親子だね。なんて言って笑うのを)……(なんでみんな、疑問に思わない────最初から、それが普通だったから)(なんでみんな、気づかない────最初からそれが、当たり前だったから)(なんでみんな、わからない────それだけを、教え込まれてきたから)……はっ……反吐が出る(幸せになれるから本当の家族とは引き離す? 親を入れ替えるのが普通? 親の顔も知らず、世の中常識すら分からないまま成長する?)……もう、無理だな   (2018/4/15 01:29:37)

太水(耐えられない、と言うよりは好奇心だった。本当の親に会いたいという、子供ながらの感情がギルゼスタを突き動かした。十二年間だ。十二年間、ギルゼスタは嘲られてきた。虚言に操られ続け、この家で生活してきた)(ギルゼスタには、二人の仲の良い『叔父さん』と『叔母さん』がいる。叔父さんからは戦闘術を。叔母さんからは銃術を教わってきた。まず、ギルゼスタは叔母さんの所へ行き、『練習がしたい』と言って銃をもらった────叔母さんは気づいていたのだろうか。ギルゼスタの起こす行動に。次の瞬間、ギルゼスタは銃を発砲する。叔母さんの腹に風穴があき、口からゴポリと血がでて、後ろに倒れた)……返り血を浴びない様に殺す、あなたが教えてくれたことですよ?(発砲音を聞きつけたのか、叔父さんがやってきた。ギルゼスタを見るなり能力───衝撃を操る力で攻撃し来て、ギルゼスタは意識を失いそうになる)   (2018/4/15 01:29:57)

太水(この瞬間だ。ギルゼスタに『『念動風力』が発現したのは。その力を操り、叔父さんに圧縮空気を流し込んだ。叔父さんは見る見るうちに膨れ上がり、血が全身に回らなくなって、その肉体を爆発させながら破裂して死んだ。今度は、返り血を浴びてしまった)……戦闘術は、あなたから習った(続いて、家族を殺し続けた。『お父さん役』と『お母さん役』に続き、皆。皆。あの人もあの人もあの人もあの人もあの人もあの人もあの人もあの人もあの人もあの人も──────)……あ(────居た。同属を殺し続ける中、居た。その人はいた───母親は、いた。紅い髪をしていて、家族で唯一、翡翠色の瞳をしている。その顔は、『親子』らしく、似ていた)……ありがとう、お母さん(なぜか無性にそう言いたくなって、言った。そして、お母さんだけは埋葬した)   (2018/4/15 01:30:28)

太水(───みんな殺し終わって、最後は当主。当主は全てを知っていた。ギルゼスタが皆を殺すことも。今日、ペインレジスト家が終わることも。すべて分かったうえで、ギルゼスタを待ち受けた)(当主は強かった。『致死量感覚(ブラッティーアピール)』という、血液残量の感覚を操る能力を持っていて、攻撃できなかった。けど、『重力失墜(グラビテ―ト)』が発言して、何もかもねじ伏せた。部屋も、家族も、当主も、歴史も)   (2018/4/15 01:30:52)

太水(けど、当主は先手を打っていて、逃げた。それでも。これで。ペインレジスト家は終わった)(その後ギルゼスタは『混血殺し(デミ・イーター)』を名乗り、混血を殺し続けた。後に知ったことだが、当主はギルゼスタの父親だった。今となってはどうでもいい。けど、あの当主が逃げた今、被害者がどれだけいるか分からない───何も知らない混血が、増え続け得ているかもしれない。ちょうどいい。もう血に染まった体だ。殺し尽くしてやる。当主も、人も、子供も、老人も、全員。混血である限り────すべてを)……『混血よ、幸福であれ』 (3/13 23:25:51)   (2018/4/15 01:31:20)

太水かづ/いろは >それは14歳の夏のことだった。いつものように、家からほど近い公園の木陰で言霊の修行の一環として詩集を読んでいた。丁度残酷な描写のある詩を読み、僅かなぞわぞわとした感覚に不快感を感じているものだと思っていった時だった。   (2018/4/15 01:32:00)

太水木登りをしていた子供が落ちて死んだ。一瞬のことだった。それはかなしい事故のようだった。だが、彼女は見ていた。落ちたこの背を押す無邪気な手がそこにはあった。   (2018/4/15 01:32:19)

太水彼女はその情景に、一種の感動さえ覚えた。あのかわゆらしいふっくらとしたちいさなまるい手が、無邪気に、理不尽に同じこどもの背を押したのだ。その死はまるで理不尽で、なんと美しかったことだろうか。彼女の心は、自身の異常さを自覚してしまった。(3/13 23:50:41)   (2018/4/15 01:33:15)

太水テニィ/霧舞刹那 > 「…………本当に最悪よね?あなた」(私は今、とある警察と向き合っていた)「なにか答えたらどうかしら?」(その警察は答えない。ただ不気味に笑っているだけだ)「………気味悪い。あなた、本当に警察?私と同じ『コッチ側』の臭いがするけど?」(どういっても何も答えない。なぜ、私がこんな男と対峙してるのか。それは少し前に遡る)――――「こんばんは?警察の皆さま】…」   (2018/4/15 01:34:51)

太水 (この日、私は久々に『切り裂きジャック』として四人、殺(バラ)した。……というよりも衝動が抑えれなかっただけなんだけどね。やったあとは帰るだけ。警察に見つかるのは面倒だったから。でも、血のにおいが染み付いてるときに警察と出くわした。運が悪かった。なにせ、十人以上は警察は居たから。それだけなら逃げ切れたけど、警察は私の臭いに気づいて銃を構えてたし……仕方なかったので『挨拶』した)「……どうしたのですか?そんなに慌てて」(警察の方々は私の手にもった鉈を見て口々に、コイツが例の……とかなんとか言っていた。変なのも1人混じってるけど気にしない。私を見た人間は1人残らず、殺さないといけない。私の平穏な人生を邪魔されるしね)「………銃を構えて、もしかして、市民である私を、撃つんですか?警察が?このまちの警察は市民を殺すのですか。例えそれが殺しを行う人間でも?市民1000人のために、私を殺すのですか?」(わざと挑発的な態度を取る。案の定、1人の警察が私に発砲する。狙いどうりに)「」(バンッという音とともに私は倒れた。警察たちは私が死んだと思い、近づいてくる。残念ね。その私は霧なんだから)「………まず1人。」   (2018/4/15 01:36:02)

太水 (近づいてきた警察の首を斬り飛ばした。他の警察はみんなビックリしてる。混乱してるのか、銃を撃ち続ける者もいれば逃げ出すものもいた。まぁ、斬り刻んだけどね。ほんと、ラッキーだった。霧が出ていて本当に助かった。もし霧が出ていなかったらと思うとゾッとする。私は殺ることも殺ったし帰ろうとしたその時)「……………は?」(胸を貫かれていた。手刀で。いつのまに?誰が?いつ?私は霧の力で私を貫いた奴から離れた)「…………あなた」(さっきの変な奴だ。他の警察が混乱してるとき、1人だけ私を見つめてきてたやつだ)「…………なんなの?あなたは」(こちらの質問には答えずに今度は、正確に頭と心臓を狙ってきた。全て私の体を突き抜けるだけだが)「…………あなたはヤバそう、だから」(一気にその警察に近づき鉈を振り下ろした。が、当たらなかった。否、当てれなかった。どういうことかはわからなかった。でも、いつのまにかかわされていて、いつのまにか後ろに回ってた)   (2018/4/15 01:36:38)

太水「……ヤバイ」(私は後ろに下がるしかなかった。警察はゆっくりとこちらを向いて、笑った)「…………本当に最悪よね?あなた」――――(そうして時間はいま、ここ。警察と対峙して動けないところ)「……………さぁて、そろそろ逃げないと、ヤバイ」(小さく呟いた。相手は知らないが、私は霧がはれたら困る。今、頼みの綱である霧がはれてきてる)「…………」(傷を受ける覚悟で相手を殺す。私は腹をくくった、でないと死んでしまう。私が構えたとき、警察は消えた)「………は?」(後ろにも、どこにもいない。奇襲するつもりかと思ったがなにもしてこない)「………逃がして、もらえた?」(私はそう呟いてた)「…………帰ろう。そして寝よう」(そうして、私とあの警察の関係が始まった) (2/12 13:41:12)   (2018/4/15 01:37:09)

太水テニィ/バーディ > 【バーディの日常】――(彼の一日は朝から始まる)「……………」(カーテンをあけ、窓を開け、太陽の陽射しに目が眩む)「…………っ」(少しフラッとしながらベッドから起き上がる。昨日はどうやら仕事(前金ウン十万)で張り切りすぎたようで、疲労していた)「…………」(やれやれ、と思いながらも洗面所にたつ。ここでは歯磨き、洗顔、身だしなみの確認を行う)「……………」(よし、とうなずく。ちなみに彼は2LDKの家に住んでおり、なかなか独り暮らしでも快適な感じである。いささか寂しいが)「……………」(いつものボードをとり、首からかける。帽子も被り準備オーケー。朝御飯にパンを食べ、外に出る。これから情報を集めにいくのだ)「……………( ^▽^)(すみませんがお時間いただけますか?)」(人に聞き込みをする。きちんと礼儀正しく。これを朝から昼まで続ける)「………( ^▽^)(ありがとうございました)」(情報をくれた人にたいする礼もする)   (2018/4/15 01:38:22)

太水「…………( ´,_ゝ`)(今日は興味深いことをきいたなぁ)」(わざわざボードに書く。こうすることにより記憶をより細かく覚えやすくなるとか。いわゆるルーティーンと言うやつだ)「………( ̄ー ̄)(そろそろお昼だな)」(時間を確認する。お昼が近づいてきたようだ。彼は急いで近くの喫茶店へと入る。彼は喫茶店で軽食をたのみ、コーヒーをすすりまた、夕方まで情報を集める)「……………」(コーヒーをのみおわると喫茶店から急いででる。情報は速さが命だからだ)~数時間後~「……………( ・ε・)(この時間帯になるとこの辺に人来ないから情報集まんない)」(とても残念そうに夕日に照らされる道を歩いていた。午後はまったく情報を手に入れれず、無駄足だった)「……………」(とにかく、夕方からは情報が集まろうが集まらなかろうが、散歩をする。ついでにご飯を買う。夜は基本的に歩きながら食べて、帰る)~数分後~「……………」(つい先程買ったおにぎりを食べていた。やはり、しゃけは美味しい。と感じていた)「…………………」(満腹になった。あとはブラブラしながら家に帰るだけ)~二時間後~   (2018/4/15 01:38:48)

太水「…………」(無事に家に帰ってきた。時計をみやればなんと、1時ではないか)「…………」(ボードをいつものところにおいて浴槽へ。体を洗い、さっぱりしたあとは歯を磨き、服を着替えて、前日の洗濯物を干す)「……………っ」(すべてのことを終わらせ、ベッドにはいる。そして、朝を迎える……次の日は朝から暇だ。ゲームでもしよう。そうおもい眠りにつくのであった) 終わり(監督MHK ナレーター再生の紙エコロジー 提供テニィ 出演者バーディ) 次回の灼熱大陸は……!とある悲しき変態ドS魔女の、一日に迫る……! 【異常警察24時!とある街の警察の1日に迫る!】 (2/25 22:49:13)   (2018/4/15 01:39:11)

太水ハチ/シン > (最初は純粋な好奇心でしかなかった。人とはどんな姿をしていて、どういう風に生きるのか。龍の国では人に準ずる姿をした龍族は居たものの、それは"人"ではない。「人は欲望に生きている」「人は美しい」他の龍が言う"人間"はどれも言っていることがばらばらで、でも、とても魅力的で)   (2018/4/15 01:43:12)

太水(やっとのことで国を出ることのできた時は嬉しさがこの身から溢れ出してしまいそうだった。見慣れない景色、知らない風の匂い。その中を散歩するようにゆるりゆるりと飛んでいると、ふと小さな村を見つけた。近付いて目を凝らしてみればそこに居たのは教えられた通りの姿をした人間が居た。彼らは自分の姿を見るたびに硬直して、なにかよくわからない言葉で頭を地面に押し付けていた。なんだろう、と   (2018/4/15 01:43:30)

太水 (どうしてあんなことをしてしまったんだろう。どうしてあの時ああいうことをしてしまったんだろう。記憶を掘り返そうにも、連鎖して出てくるのは同じような記憶ばかりだ。打ち寄せる波に抗いながら足を進めれば、だんだんと地面が低くなって体が水に浸かってゆく。あぁ、またこんなことをするのか。誰ともわからない叱責が脳に木霊する。これで何度目だ。歩みを進めるごとに後には引き返せなくなる。俺が、私が、もしこの海と一体になって消えることができたならどんなに嬉しいことだろう)   (2018/4/15 01:43:52)

太水……次はどうか、消えてしまいますように。(全身が海水に浸かって、とうとう呼吸すらできない)ぁがっ…、(口から漏れる空気が水面に向かってゆく。息苦しさが脳を支配して何も考えられなくなる。肺の空気を抜けば、だんだんと沈んで行って月の光すらぼやけていく。どうか、どうかこんどこそは。苦しさの中で小さく祈っては、海へと沈んで行った) (3/11 15:13:52)   (2018/4/15 01:44:07)

太水((コピペミス…この一つ前と二つ前のロルはハチ/葉隠 >さんのものでした   (2018/4/15 01:45:15)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、太水さんが自動退室しました。  (2018/4/15 02:05:17)

おしらせ太水さんが入室しました♪  (2018/4/15 02:06:49)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、太水さんが自動退室しました。  (2018/4/15 03:00:39)

おしらせ太水さんが入室しました♪  (2018/4/15 11:57:10)

太水太水/ハート > ((「……」(眠い。久しぶりにちゃんと寝ようと思える位に。また、悪い夢を見るだろうか。でも…たまには、見た方がいいのかもしれない)それは、忘れてはいけない思い出。忘れたくない思い出__幸せの後に必ずまとわりつく別れの話   (2018/4/15 11:57:33)

太水((砂漠の国。砂漠の外の隣国と商いをするキャラバンと、職人によって二つに分けられた、村程度の規模の小さな祖国。皆の使う大きなオアシスと、使う人の少ない小さなオアシスのあるその国で、キャラバンの息子として生まれた。妹と四人暮らしだった。ある時、家族四人で外まで商いに行ったことがある。少し目を離した隙に妹はどこかへ行っていて。慌てて探しに行けば強盗に襲われそうな妹を見付けて。能力で撃退しようとした時に、使い過ぎたのか能力が暴走した。意識が無くなって、気付けば強盗は死んでいた…どう考えても自分の手で。それ以来、植物は好きだけど能力は嫌いになった   (2018/4/15 11:58:04)

太水((あの時の自分は悪ガキで、三人でよくつるんでいたことを覚えている。ある日、妹と喧嘩した。祖国では、風習のようなもので、喧嘩した時に自分だけ使うオアシスを変える、というのがあった。同じ釜の飯を食べる仲、の様な。その時、拗ねた自分がオアシスを変えた。明日の昼くらいに謝るつもりだったのに。誰が思うか。そんな明日は来ないだなんて。朝は食堂で皆顔を合わせて食べる。妹とは喧嘩をしたままだったけれど…急に周りが苦しみ出して死んでいった。阿鼻叫喚の地獄みたいだった。両親も、つるんでた友達も、妹も…みんな死んで自分だけ生き残った。生き残ったのは大きなオアシスの水をその日飲まなかった人。原因は水だった。すぐにその水を飲もうとしたら、他にも生きていた人達に止められて。そのまま隣国の親戚に頼りに行かされる事になった。けれど、実はその前に見てしまっていた。その前から泊まっていて、朝帰った旅の科学者が水辺にいた所。話を聞いたら調査と言われたけれど、あの時毒は入ったのだと思う。…親戚に会う資格なんて無いと思った。どこか遠くへ旅に出て   (2018/4/15 11:58:24)

太水((自分の周りにいる人は傷付くんじゃないのか…いつしかそんな事が怖くなった。旅をしていて、布を顔に、目に巻いているのに見えている明るい旅人に会った。一冬越そうと着いた街で働こうとしたら、何故か旅人『シアン』と相部屋になった。ある日の朝。いつもより少し早く目が覚めて、自分より早起きの彼が顔を洗う所を見てしまった。単眼異形のその姿。見られたことをとても嫌って、彼はこちらに銃を向けてきたけれど、綺麗だと思うし気にする事はないと素直に感想を述べたら何故か笑われた。それをきっかけに仲良くなって、二人で旅をすることになった。そうして行くうちに、何故か祖国の隣国…親戚の居る国まで辿り着いた   (2018/4/15 12:01:47)

太水((そこで片眼鏡の従兄弟に会った。何年ぶりかわからなかったけれど、とりあえず音信不通だった事を怒られた。…ただ、彼女の国は情勢が悪くなっていて、片目の悪い彼女の居場所は確実に減ってきていた。……三人で旅をすることになった。やがて二人が好い仲になったのを応援したり、二人には幸せになって欲しかったし、楽しかった。でも、ある組織に終われるようになった。祖国を滅ぼした科学者の組織。逃げる内に追い詰められていて。ある時、どうしようも無くなりそうになった時、逃げるのが大好きな親友が、進んで前に出て、数百の追手全てを相手に囮になって逃げていった。止めたのに、止めたのに『その内戻ってくるから』って豪語して。追手全てを殺した後に、とある科学者に目を抉られて彼は死んでしまったのに。その後、とある国で従兄弟も死んでしまった。あの科学者に撃たれて。また一人になって、死のうかとも思ったけれど、ただその科学者への復讐の為に、親友の布を首に巻いて、従兄弟の片眼鏡のレンズを外して同じ様に右目に付けた   (2018/4/15 12:02:44)

太水 ((__もうすっかり人と関わる事が、『人と関わる事でその相手が傷付くこと』を恐れた彼は、かつて名乗っていた、親から貰ったHeartではなくHurtを名乗って、その口調もまるで地面から這い蹲う様なものになっていて。大切な人の墓の前、涙雨の降るその中で、彼は復讐を誓った。__それから、その科学者を追うために、フラフラと宛も無く色々な場所を旅して…彼女と出会った。小柄だけれど、可愛い彼女。人を拒絶した自分の側に来てくれた人。彼女は、大切な恋人になった   (2018/4/15 12:04:19)

太水 ((それまで、科学者を殺したら自分も死のうと思っていた。けれど、彼女が現れて、わからなくなった。復讐を果たしても、生きてもいいのかな、と思える様になっていた。…その恋人と暮らしていた時に、件の科学者を見付けた。こちらの事はろくに覚えていなかったけれど、布を見た時に『あぁ、俺が目を取った単眼のか。今も保管している』…そうほざいた。やはり、相討ちでも構わない。殺そう、と思えた   (2018/4/15 12:09:00)

太水((頭は血だらけで、腕の感覚は麻痺していてわからない。少なくとも、腕から生やした蔦はボロボロになった事だろう。その時にようやく相手が倒れた。息の根は止まっていた様だった。何処か解放されたけれど、あまり気が晴れない。亡くした人は帰ってこない。この腕に人殺しの罪がまた、のしかかるだけ。それでも、その時はようやく踏ん切りを付けられた、と思ったのに   (2018/4/15 12:09:17)

太水((それは突然の出来事だった。ある日、彼女の家へ行ったら扉は開いていて。不思議に思いつつも中へ入ったら、そこには何も無かった。いつも通りに見えた……寝室が血だらけになっていた事以外は。彼女が何処へ行ったかわからない。ただ、彼女は居なくなった。辺り一面の血が全て彼女のものならば、きっと出血多量で死んでいるだろう。そう思わせるくらいの血の海の中で。また、取り残された   (2018/4/15 12:10:20)

太水((その日から、ろくに眠れなくなった。眠りは浅くて悪夢ばかり。それに、いくつかのものを見ると、発狂したりする様になって、自分がたまに何をしているのかわからなくなった。そう言っている内に、病院送りになって。死のうと思った。けれど、銃で死のうとしたら5回弾詰まりをして、最後には弾は無くなっている。練炭自殺をしようとしたら4回は炭が水浸し。首吊りは7回紐が切れていて、飛び降りは3回後ろに引かれて無理だった。仕方が無い、生きろということなのか。わからないけれど諦めた。そんな時に、街へ呼ばれた。何処へ行っても変わらない。仕方ないのでこの街で今日も暮らしている。甘い物は好きだったけれど、今は食べないとと急かされる。しかも食べても吐くようになってしまった。食事はどうにか無理矢理喉に流し込む。これでいいのか、と思いながら   (2018/4/15 12:11:03)

太水 ((死のうとしても死ねない。昔の懐かしい物を見ると、また無性にやるせなさと無力感に苛まれる。……自分が大嫌いだった。殺してしまいたいほどに。そういえば最近、変わった男をこの街で見た。戦闘狂と呼ぶに相応しい男だったが、何より『死にたい』と言っていた。闘えと言うから付き合って、急に跳ね上がるテンションに驚きつつ理由を聞けば『自己肯定ができない。皆嫌いだけど、本当は、そんな自分が死んでほしいほど嫌いだ』そう言っていた。何となく親近感が湧いた事は覚えている。殺してくれと頼まれたから「俺は、誰も傷付けたくない。殺したくない。…殺したいのは俺だけ」と言ったら、それなら仕方ない。また死ねなかったなとまるで自分の様に言ったので、少しだけ笑ってしまった。___目を覚ます。やはり今日も眠れない…と思っていたら、何かに撃たれて目を閉じる。その時、懐かしい親友の顔を見た気がした…ところで最近思うのだ……あの科学者、本当に死んでいたのか? (3/14 19:34:49)   (2018/4/15 12:11:24)

太水夜空/翡翠 > 私はお兄ちゃんと生涯を共にする予定だった。二人で優しい時間を過ごして、愛を語って、ちゅーをして。恥ずかしいけどエッチなんかもしちゃって。お兄ちゃんもそう思ってくれていると思ってた。お兄ちゃんが私の前からいなくなるまでは。 翡翠13歳。紫呉17歳。今日も我が家は罵声とお兄ちゃんが私を庇って殴られる音で溢れてる。お父さんは私が買ってくるお酒を間違えちゃったから怒ってるみたい。かわいそうなお兄ちゃん。「……ぐっ………っっ………………」本当は痛くて怖くて殺したくて逃げたくて仕方ないのに私がいるから逃げられない。今日も口の中が切れちゃうくらいに噛んで声を殺して耐えてる。もう、ずーっと耐えてる。だってお兄ちゃんは私を愛しているから。私は知ってるよ? お兄ちゃんの能力。それを使えばお父さんもお母さんも平気で殺せるってことも。でも、わかるよ?二人を殺してしまったら私たちはきっとのたれ死んでしまう。お兄ちゃん1人ならどうにかなるんだろうけど、お兄ちゃんはそれをしない。。。そう。私を愛しているから。あぁ可愛いお兄ちゃん。優しい、愚かなお兄ちゃん。10年前と何ら変わらない。。。   (2018/4/15 12:11:45)

太水きっかけは些細な事だった。この頃家には白い猫がいてお兄ちゃんはその白猫にいつもべったりで。それが許せなかった私は白猫を焼き殺した。真っ白だった猫が血と焦げで赤黒くなって息絶えたのか可笑しくて。うれしくて。まだまだ遊びたくて。でも、汚れるのが嫌だったからビニールシートを敷いてその猫でお医者さんごっこをして遊んだ。目玉を臓器を骨を一つ一つ丁寧に取り出した。途中でお父さんが帰ってきたお父さんは最初驚いて、何も言わずに猫の亡骸を集めた。その亡骸に「すまない。。。」と、一言謝罪すると猫を埋めに外に出て行った。私はただ呆然として何故猫に謝ったのかわからなくてお父さんの帰りを待った。先にお兄ちゃんが帰ってきた。「ただいまぁー、空(しろ)にご飯あげたー?」また猫のこと。。。つまらない。あげてないよ。と、私が答えると「そっか、空ー?どこいったー?ご飯の時間だよー。出ておいでー。空ー?」猫を探し始める。もういないのに。せっかく殺したのに。まだ、お兄ちゃんは私を見てくれない。探しているうちにお父さんが帰ってきた。猫の血がびっしりついてる。汚い。お父さんが私の前に立つ次の瞬間乾いた音が部屋に響く。   (2018/4/15 12:12:02)

太水何が起きたのかわからなかったけど、鈍い痛みで理解した。殴られた。理由が分からない。痛い。猫の血が頬について汚い。私はただただ泣き続けた。「どうしてあんなことっ「翡翠?どうしたの??なんで泣いてるのっ?!血?なんで?。。父さんが殴ったの??っ。。。」お父さんが何か言う途中で泣き声に気づいたお兄ちゃんが駆け寄ってきてくれた。お兄ちゃんは頬を抑えてなく私をみて心配してお父さんをみて絶句した。「と、父さんそれ。。。どうしたの?空は???ねぇ?。。。空は?」最悪の想像をしてお兄ちゃんが聞く。「死んだよ。」お父さんはただそれだけ答えてまさか、3歳の妹がぐしゃぐしゃに惨殺して見る影もないだなんていえなかったのだろう。「大丈夫?痛い?泣かないで。。。?」お兄ちゃんの手が私の涙を拭う。本当は自分の方が泣きたい癖に私を安心させるために必死に笑顔を作る。お兄ちゃんの笑顔はいつもそう。自分の為じゃあなくて他人のために笑う。自分のこと考えて生きた方が楽なのにそうしない愚かなお兄ちゃん。その日1日お兄ちゃんは私のそばにいて慰めてくれた。それで私は気づいてしまった。これは使えると。。。   (2018/4/15 12:12:35)

太水~10年後~翡翠13歳。紫呉17歳。あの日私はお父さんとお母さんの自我を殺した。今ではすっかり思い通りに動いてくれるお人形さんになってしまっている。当時3歳の娘に簡単に操られる両親。。。なんて素直で愚かで優しいんだろう。お兄ちゃんもその血を色濃く引いてる。。。じゃあ、私は?どうして私には素直さも、優しさもないんだろう。不思議。「にしても。。。お兄ちゃん遅いなぁ」私がわざと間違えたお酒を代わりに買いに行かされてるお兄ちゃん。早く帰って来ないとまた、痣が増えちゃうよー?なんて思いながら待ってた。でも、いつまで経ってもお兄ちゃんは帰ってこなかった。   (2018/4/15 12:13:03)

太水~1年後~翡翠14歳。紫呉18歳。1年まって。やっと、気づいた。「私はお兄ちゃんに棄てられた」気づいた私は早々に決意する「なら死のう。お兄ちゃんに求められてない私に生きる意味なんてないよね?」私が死んだらお兄ちゃんは泣いてくれるだろうか。「泣いて。。。終わり?」嫌だ。そんなのは嫌だ。どんな形でもいい。一生消えない傷になってもいいからお兄ちゃんの中に残りたい。   (2018/4/15 12:13:19)

太水「。。。ねぇ、お父さん、お母さん。」最早私の命令がなければろくに言葉も話せなくなってしまった両親に久しぶりに話しかける。「私を殺して?」自分がいなくなったせいで。自分がいれば。逃げなければ。お兄ちゃんはきっとそう思う。その為には私が殺されることが大丈夫だろう。「ねぇ?早く殺して?」なかなか、動かない両親にそう命令する。お母さんが泣き出した。自我はもう完璧に殺したはずなのに。どうして。「ねぇ!早く、殺してよっ!お父さん!お母さんっ!。。。私を殺せ。ーーーっ」お父さんとお母さんに抱きしめられた。暖かくて、悲しかった。この人達は私が何をしてきたか理解出来てないのだろうか。そんな筈はない。なのに、どうして。これが、親の愛だとでも言うのだろうか。「お父さん。。。お母さん。。。」   (2018/4/15 12:13:43)

太水私はそんなのいらない。。。ナイフを握らせる。「もう一度だけ言うよ?私を、殺せ。」背中に2度、3度突き刺さる。お父さんもお母さんも泣いている。でも、私の中にある感情はこれでお兄ちゃんの中に残れるって事だけだった。数時間後。私は目覚めた。でも、おかしい。私の亡骸が見える。手が透けている。「もしかして。。。私幽霊?」そんなことを考えていると ノック音が響いた。「た、ただいま。。。」お兄ちゃんだった。お兄ちゃんが帰ってきた。。。何処までも愚かなお兄ちゃん。。。いや、違う。愚かなのは私。待てなかった私。「素直さも、優しさも持っていない私だったけれど、愚かさは受け継げたみたい」泣きたい気持ちになった。酷く悲しくて、辛かった。でも、もう涙は流れない。私がそれを選んでしまった。何処から間違えたのだろう。きっと最初から。お兄ちゃんを好きになってしまった時から。私はずっと、間違えて生きている。。。「でもね、お兄ちゃん。もう戻れないや。。。ごめんね?」 (3/14 22:55:30)   (2018/4/15 12:14:11)

太水ヤクは孤児であった。物心ついたころには孤児院にいた。 よくある話だ。その孤児院では虐待が行われていた。 5歳の時、その孤児院が摘発され別の施設へ移ることになった。 その施設はとある宗教団体が管理している、表向きには普通の孤児院であった。 しかしその実態は日夜信仰という名のもとに人体実験の行われる実験施設であった。   (2018/4/15 12:14:22)

太水かづ/ヤク > 様々な実験が行われる中、彼は特に危険なヒトの根幹にかかわる実験の被験者に選ばれた。 元々体が丈夫ではなかったため、死んだとしても周囲に不審がられないためだ。 実験で彼は様々な薬を飲まされた。副作用で体調不良にみまわれ、精神も不安定になっていった。 薬の効果を調べるため、麻酔も使わないまま丁寧に解剖もされた。   (2018/4/15 12:14:47)

太水12歳の時、異変は起こった。解剖した先から彼の肉体が直っていったのだ。 それはまるで映像の逆再生のように。 施設の人々は狂喜した。「成功だ。」「救世主の誕生だ。」「ああ、これで我々は救われる。」 彼は団体の救世主として祭り上げられた。救世主の役目は『全ての【厄】の代替』だった。 病気、飢え、痛み……。様々な【厄】が彼に注がれた。 信仰者たちは敬意をもって彼を傷つけた。何度も、何度も、何度も……。   (2018/4/15 12:15:13)

太水23歳の時、団体が摘発された。 保護された彼はストレスで髪の色が抜け落ち、常に何かに怯えている様子で、完全に発狂していた。 彼の体質を調べるため調査や解剖が為され、その後精神病院に送られた。 彼の状態は一向に良くならず、匙を投げられ、施設を転々とした。 最後の一つの施設が根を上げたため、彼は『街』へ送られることとなった。   (2018/4/15 12:15:28)

太水かづ/いろは > 彼女は自身が特殊な性癖の持ち主であることを理解していた。 死に魅入られるなど、思春期の気の迷いだろうと思ったこともあった。 しかしどんなに美しいとされる絵画を見ても、感動するといわれる映画を見ても、あの時の死に比べてしまい、心は凪いでいた。 それは偶然か必然か。彼女は再び人の死を見ることとなる。   (2018/4/15 12:15:45)

太水成人して、酒を飲むようになると、彼女は言霊を使いたくてたまらなくなるのを感じていた。 酒に酔った酩酊感は、あの時の死の愉悦を思い起こさせた。 流石に理性はあったため、なんとか死を彩る言葉たちを胸に秘めてきた。 しかしそんな理性も大きな死の目の前で崩壊した。   (2018/4/15 12:15:58)

太水成人して、酒を飲むようになると、彼女は言霊を使いたくてたまらなくなるのを感じていた。 酒に酔った酩酊感は、あの時の死の愉悦を思い起こさせた。 流石に理性はあったため、なんとか死を彩る言葉たちを胸に秘めてきた。 しかしそんな理性も大きな死の目の前で崩壊した。   (2018/4/15 12:17:06)

太水花火のようだった。パアンと、目の前の頭がはじけた。 彼女の家系に恨みを持った者の犯行であった。一族の集会の帰り道、賑やかなきらきらとした大通りで、家長が銃殺された。 幾人かその場にいた親戚は皆力が弱く、かろうじて言霊の使えるいろはに助けを求めた。 だが、彼女の心には死を彩る言葉しか浮かんでこなかった。   (2018/4/15 12:17:28)

太水はじけたきみの目玉が転がる。はじけたきみの命が転がる。頭に蓄えられた知識が、歴史が、血漿が、びた一面に広がる。死体はビラビラと光る。 『どこから犯人は逃走した? ああ、いく年もいく年もまへから、 ここに倒れた椅子がある、 ここに兇器がある、 ここに屍体がある、 ここに血がある、 さうして青ざめた五月の高窓にも、 おもひにしづんだ探偵のくらい顔と、 さびしい女の髪の毛とがふるへて居る。』 『あふむきに死んでゐる酒精中毒者の、 まつしろい腹のへんから、 えたいのわからぬものが流れてゐる、 透明な青い血漿と、 ゆがんだ多角形の心臓と、 腐つたはらわたと、 らうまちすの爛れた手くびと、 ぐにやぐにやした臓物と、 そこらいちめん、 地べたはぴかぴか光つてゐる、 草はするどくとがつてゐる、 すべてがらぢうむのやうに光つてゐる。 こんなさびしい風景の中にうきあがつて、 白つぽけた殺人者の顔が、 草のやうにびらびら笑つてゐる。』   (2018/4/15 12:17:52)

太水そんな詩に乗せられた言霊が、彼女の心をまとって周囲の人間へ幻覚を見せ、心を苛んだ。 死の美しさ死の感動。それに支配された者たちは自らの、または他者の死を見んとして行動した。 周囲はさながら地獄であった。犯人は自身の頭を銃で打ち抜いた。   (2018/4/15 12:18:22)

太水彼女が我に返ったとき、周囲は死に溢れていた。人生で一番の幸福であった。 家は大混乱であった。家長が死に、身内が事件を起こしたのだ。 そんな中で事件を起こした彼女を擁護する者はいなかった。父も母も、化け物を見るような目で彼女を見ていた。 死刑にならずに済んだのは御の字だろう。彼女は『街』へ送られることとなった。 (異常者の住む街……。これでもう自分の欲求を隠さずにすむのかしら。) そんな少しの期待を胸に、彼女はその『街』へと入った……。 (3/15 18:39:13)   (2018/4/15 12:18:50)

太水塩/アルフ > アルフは三兄弟の末っ子だった。出来の悪い息子を嫌う両親、優秀な兄と姉の下に産まれた末っ子だった。学問も、運動も兄弟の様には上手くは行かない謂わば出来損ないの末っ子だったのだ。両親からの重圧、兄弟からの嘲笑、陽に当たると灰となり崩れる身体、銀の武器、葫、何もできない自分への不信感、見えないものに常に監視されているような圧迫感、理由も分からない尋問を受けているような重圧感、それらはある日の母親からの張り手が、そう、それは引き金を引いた時の爆裂音の様でそれが全ての物への恐怖心を爆発させるきっかけとなってしまったのだと記憶している。   (2018/4/15 12:19:17)

太水其の日の食事が散々だったのだ、覚えられない食事マナー、フォークはどれから使うんだっけ、手元が狂ってフィンガーボウルががしゃんと音を立てて中の水をばら撒いた。両親のため息と、呆れたような使用人、自分のことを嘲る兄弟の声に耐えきれず食事をそのままに放っておいて屋敷の外に駆けだしたとき、外は焼けつくような陽に照らされてああ、だかうう、だかどちらともつかない悲鳴をあげて膝から崩れ落ちたことを覚えている。恐い、厭だ…嗚呼、厭だ………部屋に閉じこもって寝ようと思っても両親からの罵倒が、嘲笑が、あのときの爆発音が耳にこびり付いて、雑音となって静かな部屋を支配する。   (2018/4/15 12:19:35)

太水耳を塞いでも脳で反響するその音は止まらない、いつの間にか夜になっていた。毛布にくるまって、がくがくと震えていた身体も少しばかり落ちついて、窓の外から見える月を眺めていた。夜は、怖くない…こっそりと屋敷を抜け出して、裸足のまま街へと飛び出した。街灯が並ぶだけの道、遠くに街の明かりが見えた。ふと道の端に、ぽつんと腰掛ける一人の男性を見つけた。「お坊ちゃんは、神は存在すると思うかい。」「…思わない」唐突な質問に呼びとめられて、戸惑いながらも答えると男性は小さく息を吐いた。「それはどうしてだい」「それはだって、そう教えられたから」「神を見たことは或るのかい」「ないよ。それは童話の世界だ」「居ないことを、証明できるかね」今思えば、彼はいかれた浮浪者だったのだろう。「お坊ちゃんは、苦しんでいる。よおく分かるさ、神を信じない人間が救われるはずもないからねぇ」   (2018/4/15 12:20:49)

太水―これをやろう、きっとこれがお坊ちゃんを救ってくれる。…男性が手渡してきたのは十字架だった。受け取った瞬間手にびりびりと電流のようなものが走って、思わず手を離してしまった。軽い音を立てて落ちたそれが二つに割れると、中からは銀色に輝くナイフが現れた。これ、だ…そうだ、これだこれだこれだ。これが、これが僕を救ってくれる。もうそこからは衝動だ、獣みたいな残虐な血が疼いて止まらなかった。無我夢中で屋敷に戻ったところまで、鮮明に覚えては居るのだけど…   (2018/4/15 12:21:41)

太水其処からは、曖昧な記憶でしか綴ることができない。気づいたら目の前には血の海で、その中に沈んで解剖台の上で丹念に解体された蛙のように、手足をぴくつかせる肉塊が四つ転がっていた。十字架を一生懸命に握っていた手は、真っ赤に焼けついて、血の匂いとさらさらと崩れ始める家族だった灰が混じって、血の海に座り込んだまま思わず涙を流した。神様が居るのなら、精一杯の感謝を送ります。僕に、力をくれてありがとうございました。窓から見える月から、雲が取っ払われて、まんまるく光り輝いていた。 (3/16 00:08:05)   (2018/4/15 12:21:51)

太水太水/レスト > レスト・エトランゼの爆弾魔になるお話___軍国主義のとある国。そこの中流階級の家に、家族と同じ灰色の瞳に…瞳孔の無いぐるぐるとした目をもつ男の子が生まれた『いい?レスト。貴方は外へ出ちゃダメよ?』「はい。お母さん」彼は、外へ出してはもらえなかった。家族の彼の扱いも、他の兄弟とは違っていて、他の兄弟もたまに化け物を見るように見てくる。服は全てお古だし、ご飯も家のお金の無くなった時には真っ先に減らされた。学校に行かせてもらえなかった。けれど「この目が人に不気味だから。気弱なぼくの為なんだ。お父さんもお母さんもぼくを愛してくれてる…皆より褒められないけれど」そう思っていた   (2018/4/15 12:22:45)

太水『この家から一人、子供を徴兵します』役人が来た。戦争で、少し状況が悪いらしい。学校には言ってないけれど、家の本の貯蔵庫の本で見たんだ。ぼくは、お父さん物お母さんも抵抗するんだと思ってた『それなら、この子をどうぞ。全く、気持ち悪いったらありゃしない。こんな変な目の子供』そんな風に言われて、初めてぼくは愛されてなんて無かったんだって知った。家族が皆嫌いになった。それでも、怖くて怖くて。ぼくは抵抗できずに連れていかれた   (2018/4/15 12:23:48)

太水「うっ、うっ…」『あら、貴方。ここまで来たらもう諦めなさいな。もう私達は少年兵士。嫌なら生き残るしかないの』肝の据わった彼女はインセイン。同じく徴兵されてきた、気の強い子だった。女の子だけど、メリケンサックを手に相手を殴りに行く。…能力から後方支援だけやっていたぼくは、彼女を尊敬していた。同い年なのに___戦争は泥沼化(戦況が悪化して止められなくなる事なんだって)していく。同年代の子はどんどん死んでいった。ぼくとインセインは人手不足でそれぞれ別の場所に配属(移動だって)する事になった   (2018/4/15 12:24:01)

太水「うぅ、虫…怖いよぅ……また、誰か死んだのかな…銃弾の音がする…」後ろで震えながら能力で大量に持ってきた武器を味方へ回す。いざとなれば戦えるように訓練させられた。ぼくにそんなことできるかわからないけれど…ドオォーン!「何の音?」見れば、近くの拠点…大きな建物が爆破されているのを見た。それは、戦争の終わる少し前の事。その瞬間は音と火に怯えるばかりだった   (2018/4/15 12:24:45)

太水戦争は終わった。ぼく達の国の負けで『さぁ、君達は自由だ』って言われた。帰る場所はもう無いのに……ズガガガという崩壊音がして、見れば建物が壊されていく『あれは、ダイナマイトで敗戦国の、君の国の拠点を壊しているのさ』「へぇ…」その音が、光景が、ぼくにはとてもいい物に思えた。硝煙の匂い、崩れていく音、瓦礫の舞う中、燃えていく炎。これ全て、戦争が終わったらもう見られなくなるんだと思うと、とても名残惜しくなった「また、あれを聞きたいな。………ソウダ、ボクが爆破を起こセバいいんダ…ボクは、爆弾魔にナロウ。ボクが変わロウ」ぼくはあの日死んで、ボクは爆弾魔になった   (2018/4/15 12:25:02)

太水インセインに次に会った時、彼女がボクのあげたネックレスをまだ持っていた事を知った「きみにあげたくて、戦利品の所から貰ってきたんだ」『あら、いつも行かないのに、珍しいのね、ありがとう。頑張ったのね、ボロボロになって』「えへへ…」そういえば、そんな事もあったけれど『アナタ、随分変わったのね』「シシッ。キミもダヨ」『アナタはレストじゃないわ。ワタクシの知っているレスト・エトランゼは気弱な少年だった』「シシッ。そうダヨ。ボクはボマー、ダヨ」   (2018/4/15 12:25:23)

太水その後は、一人で色んな国を回った。それで色んな建物を壊した。とてもいい気分。素敵な建物ばかり壊した。楽しい楽しい。そんな時にこの街に収容された「マァ、何処デモ関係ナイヨ。ボクはボマー。建物を爆破するダケ、ダヨ。シシッ」___気弱な少年はあの日狂気に取り憑かれて変わってしまった。もう二度と戻る事は無いのだろう   (2018/4/15 12:25:33)

太水スノー/シュラーフ > -これはまだ彼女が腕を失う前の物語-「...つまらないですぅ...」(彼女...シュラーフ・リーべは酒場で金を賭けて問題を出していた。でも、誰も彼女が出した問題を制限時間内に解くことが出来ない、まぁ彼女の計算では解くことが出来る人が現れるのはほんの1%以下なのだ。だから彼女は安心して問題を出せるのだ。また一人カモがやって来たようだ)『おい、それ俺も参加していいか?』(やって来たのは酒でほんのり頬が赤い男だった、なにやら周りから絶大な信頼が有るようで後ろから「おい、天才野郎!」だの信頼の声が聞こえる)「あなたのぉ...名前は何ですかぁ?」『俺?俺はただの馬鹿の酒飲みさ...まぁ強いて呼ぶなら「コメディアン」とでも呼んでくれ』「そうですかぁ...じゃあ問題を出しますよぉ?」『あぁもちろんだ...』「1000のビールの中に1本の毒いりビールがあるとしますぅ...その毒は約10時間から20時間で効果が出ますぅ...どのビールが毒いりか24時間以内で見つけるには最低何人いりますかぁ?」『500人だろ?』「ほぉ?理由はなぁんですかぁ?」『ははっ...簡単さ?2本のビールは1人で見分けられる、2人では4本が可能だ、なら1000本では?簡単だ、   (2018/4/15 12:26:24)

太水『半分の、500人いればいい。』「ご名答ですぅ!」(彼女は驚いた、解いたことではなく速度だ、ほとんどラグなく回答が帰ってきたそれは彼女が寝ぼけているときの計算力に匹敵するものだった)「さてぇ...賞金を渡しますぅ...」『いや...いい。俺は馬鹿だから金何てほしくねぇんだ...だからよ代わりに些細な願い聞いてくれないか?』「はいぃ?何でしょぅ?」『俺と友達にならねぇかお前は、まわりのやつらとは違う、ほらお前は馬鹿だから頭の良い友達が必要なんだよ』「そんなことならぁ...大丈夫ですよぉ...」『じゃあ友達の証として飲むか?』「はぃ?」(今夜は二人とも喋りながら飲み明かした) 「そぉう...言えばぁ...なんでぇ...ばぁかを自称すぅるんですぅかぁ?」『さぁな?でもホントに馬鹿なんだよお前は...って寝ちまったか...』(視線をあげれば彼女は寝てしまっていた   (2018/4/15 12:27:16)

太水『送っていってやるか...後でお前から代金スルぞこんにゃろ』(彼は少女を背負い、教えてもらっていた少女の家まで運んだ。)『お、じゃましまぁす...何もねぇな』(彼女の家には何もなく有るのは、本棚と紙にまとめられた彼女が作り出した計算の羅列だった)『すげぇなんもねぇ...』(唯一あるソファーに寝かせると、そそくさと帰って行った)   (2018/4/15 12:27:36)

太水(それから彼らは毎日の様に会った、二人とも会話で退屈はしなかった、シュラーフにいたってはヴラカスの過去を知るまでになった...それを知ってからだった...彼女が出てこなくなったのは...)『おーい...リーべ?居るんだろ?おおい?...』(不安に思い扉を開ける)『リーべ?何をしてるんだ?』(ソコには一心不乱に数式を書き続けるリーべがいた)『お、おい?何をしてるんだ?』「あぁ...ヴラカスさん...可愛そうなあなたの過去を、大切な貴方を虐げる人を消し去ろうと思いましてぇ...もう少し何ですよぉ?」(恍惚と自分の書いた数式を見ている)「コレガデキレバワタシタチハコノヨデフタリッキリデス...」『お、おい...お前...』(異常なしゃべり方や数式を見て理解したこいつは人を人類を消し去る物を作ると)『や、やめろ...俺はそんなことは望んでいない!』   (2018/4/15 12:27:58)

太水(だが、そんな声は数式を書いているリーべには届かない、紙を破いた所でこいつは暗記してるだろう...かくなるうえは...こいつを痛み何かで中断させなければいけない)『くそっ...お前は天才だとおもっただが大馬鹿野郎だったんだな...』(ナイフを出し、リーべの腕に傷を入れる)「痛い..でも...止められない!私にはヴラカスには未来があるはずなんです!」『もう止めてくれ...止めろ!止めてくれ!』(切る、止めない、切る、止めない、切る、止めない、切り落とす、止めない、キル、キルキルキル....)『止めてくれ...昔の俺の...殺人鬼の俺を出させないで...クレ...』(あぁ...ダメだ...もう止まれない...楽しい...楽しいと思ってしまう...嫌なはずなのに手が進む嫌だ!嫌だ!嫌だ!いや...?いいや...楽しい...!楽しい!)   (2018/4/15 12:28:37)

太水『ははっ...楽しイネ...ヒさびサだよ...コンな感覚...』(腕にナイフを入れる。そして絶ちきる)『はは...イイネ...モットモットモット...!』(止めろ...もうリーべは出血で倒れてるだろう!止めろ!止めろ!止めろ...!)『やめナキャ...俺は...こんなこトは望まない...!』(完全に意思を絶ちきり、リーべを見る...両腕損壊...こいつの学者人生は終わった)『くそっ...なんで...なんで...そんなに笑ってるんだ!止めろ止めろ止めろ...!』(彼女は...『笑っていた』止めてくれてありがとう...と、倒れる前に言ったことなどヴラカスは露知らず)  (ヴラカスは、知人の医者に頼み面倒を見てもらうよう頼んだ、そして彼は...リーべ貰った本を持って、消えてしまった...)『俺はいつか...全てをリセットする...そして今度こそハッピーエンドを見る』(と言い残して、リーべが起きたのは3日後だった...両腕が無いことにリーべは絶望はしなかった、むしろ有りがたかった...彼が私を止めてくれた証拠だから...そして...二度と暴走はしないと)   (2018/4/15 12:29:10)

太水(そしてリーべ (は彼を探すようにして消えた (3/18 09:32:33)   (2018/4/15 12:29:36)

太水じゃあの/燐&イ > (燐世サイド)……はぁ……ココか(燐世は堕天使の翼(クロノワール・マテリアル)を開放していた。普段ならば、絶対に開放しない力だ。疲れる上に寿命を削り、一時的に生物であることを辞める力のなのだから。目の前にあるのは御菓子屋、スイートマーレ。燐世は『役割』に従い、此処の店主を殺すことになっていた)……(オレンジ色の光を拳に纏えば、拳を空気に振う。振動波が店全体を包み込み、破壊していく)   (2018/4/15 12:29:59)

太水 (イベントサイド)……!?(ドッゴンッ! 鈍く聞いたこともない低音。それと同時に、イベントの視界に映る店は崩壊していく)……なに、してやがるんダアッァアッァクァアァァッ!(イベントの力が増大していく。自身の『成長速度』を高速レベルまで引き上げ、一瞬『事象の地平線』を超えた。世界全てを乗り越える程の情報量がイベントに集まり、燐世の一撃を相殺する。そして、その瞬間には、イベントの頭には黒い無機質な輪が浮かび、体の表面には黒い線が通っていた。拳を構え、黒いエネルギーの『逆』を操作すると、壊れたはずの店がすべて元通りになる)……オイ、オマエナニモノダ (3/18 14:55:55)   (2018/4/15 12:30:27)

太水かづ/ヤク > 朝はいつも身に覚えのない場所で目が覚める。 それはゴミ捨て場であったり、茂みの中であったり、土に埋まりかけていたりと様々だ。 「目が開いた。雀が俺を嗤っている……。」 囀る鳥の声に被害妄想を抱きながらふらふらと歩き出す。もちろん行く当てなどない。 彼は基本的に食事をとらない。腹は減るものの、まっとうに食事をするほどの理性が働くことは稀であった。   (2018/4/15 12:48:28)

太水歩き回る場所は様々だが、基本的には市街地にいる。 人がいない場所では大人しく幻覚を見ているだけだが、商店街などの人通りの多い場所では周囲からの刺激を受けて幻覚が変容する。 人混みでは人の波に乗れずに上手く歩けず、ぶつかりまわったり、その場でくるくる回ったりしてしまう。   (2018/4/15 12:49:24)

太水日が沈むと周りが暗くなるためか、彼の幻覚は強さを増す。 誰もいない公園にたどり着き、ブランコ周りをまわりながら言う。 「手招いている、手招いている。ホウライエソが空中で高速回転!」 空中に手を伸ばしぴょんぴょんと飛び跳ねるが、幻覚には手が届かない。 彼はキョロキョロと辺りを見回し、高さのある複合遊具に目を留める。   (2018/4/15 12:49:52)

太水その遊具を上り、一番高いところに立つと宙を見たまま何かを掴もうとその場で跳ねる。 当然彼の足は足場を踏み外し、複雑な構造の遊具の中をあちこちにぶつかりながら転げ落ちる。 強かに地面に叩きつけられる。腕や脚が折れ、頭からは出血していた。 落ちた衝撃で彼の意識は暗転する。 ひと時の後、流れた血は傷口から吸い込まれるように戻り、負った傷は意志を持ったように直っていった。 翌朝、彼はまた身に覚えのない場所でを覚ます――――。 (3/19 08:57:36)   (2018/4/15 12:50:08)

太水智/エンキディア >   (2018/4/15 12:52:53)

太水完全に止めを刺し、銃を仕舞うと彼女に対し、最後に1つ言い放った。「あぁ…これで君も僕も同じ、狂人だ………!!」顔をうつ向かせ死体を見ないようにしても右手が震える、そこをギュッと掴み、震えを押さえると、剥き出しの受話器に耳を当て、「こちらリセイド=イブン・エンキディア、ミッションコンプリート、報酬は充分だ。」依頼者(ワタシ)にそう連絡し、受話器を切る、彼女を殺した今、報酬は必要ない、静かに白衣の中に受話器を仕舞うと、そのまま其処から旅だった…彼は彼女に対して敬意を見せなかった、敬意を見せる前に此方がどうにかなりそうだと頭の中で考え、得たいの知れない森を歩き始める…そこにあるのは前の箱庭よりもとても広く、高い壁が備わった入れば戻れない樹海の街、ただ彼にはここに入ることに対しての抵抗心は無い、あれ以上に人を殺すことに本能を覚える事など一度も無いと思ったからだ、異常と“何もない何か”に染まりきった彼は後ろの木々を見回すと、「天国でも地獄でも、私はまた君を殺そう。」と呟きながらその扉の中へ入る、彼は自ら樹海へと足を踏み入れ、その後の人生は…樹海の住人しか知らないベールに包まれた人生となっている。   (2018/4/15 12:53:19)

太水もう私は吹っ切れていた、私になってから流したことのない涙を流し、彼女の方へ走って向かう、驚いて動けなかった彼女の首を掴み、思いっきり締め上げる、そうだ、今回も殺せばいい、依頼者(ワタシ)の依頼に忠実に従えば良い、親指を押し付け呼吸を塞ぎ苦しまて殺す、今回の依頼はそれで終わる、力無く私の手を掴み離そうとしてくる彼女、知ったことかとばかりに押さえ込み、圧をかけ締め上げる、彼女の力は少しずつ失われていった、手は震え、彼女は苦しげな息を漏らし、苦しげなか細い声を上げ、目からは苦しみの涙が溢れていた、不思議とその時に私の脳内に着信音が流れた、すると押さえ込む力は更に強くなり、ギュッと首を締め付ける、赤ん坊の命なんて知ったことか、全部殺してやる、そんな気持ちしか残されていない、とうとう手がぶら下がり、最早虫の息の状態の彼女、最後に彼女は私を見てか細い声で「リ……………セ、イ…ド………。」とだけ呟いた、それでも私は締め付け、我に返った頃は彼女は無惨な死体と化していた、その状況を確認した私は彼女を離し、ドサッと遺体は倒れる、最後に白衣から銃を取り出すと___眉間に弾が尽きるまで思いっきり撃った。   (2018/4/15 12:53:41)

太水「何でずっとわかってくれなかったの___全て全てお前のせいだ___!!」   (2018/4/15 12:54:04)

太水殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して!!   (2018/4/15 12:54:21)

太水「私ね、ずっとリセイドが好きだったんだ…仕事も本番する前に全員殺しちゃってずっと取っておいたの………ねぇ、何で…何でなの?」最早それは狂った言葉に聞こえた、とうとう入ったヒビが完全に亀裂となってバラバラになっていく、悪いのはあの男たちという結論が出て、それはもう殺された、では暗殺者としてのプライドを重ね合わせた彼女の殺意は何処へ向かうのだろう?彼女自身?バレッティエン?それが違うならば…私?私は本当に悪いことをしたのだろうか?あの状況で私が殺していなかったら私が死んでいた、では何故彼女はこんなにも殺意を出している、助けたのは私で助けられたのは彼女、溜めていた不条理な怒りを何故私にぶつける、私だって君に訴える義理があるのに、私にだって言いたい事は一杯あるのに、嫌な予感がしたから開けて驚いて殺されかけて狂って、殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して   (2018/4/15 12:55:37)

太水「私も暗殺者、やめることになったんだ、女の子の日が来なくって…。」彼女がどんどん壊れていくのを感じた、それに連ねて私の心にもヒビが入る、静寂を語る空気が、何もない深夜の空気が更に凍てついて、残酷なムードを漂わせる、彼女が僕の目を見て笑顔を向けた、それは無表情よりも残酷で僕も殺したくなる程に明確な殺意が現れる、僕はこんな事をしに逃げ出したわけでは無い、私の背中には悪寒が走り、冷や汗が垂れる、一瞬にして僕が体験した絶望が溜まり始める時、彼女は再度口を開いた。「ねぇ、何で私が犯される前に助けに来てくれなかったの?リセイドなら来てくれるって信じてたんだよ?」静かに目を見開き、その眼は最早光など求めていない、光も何一つ無く私さえ目に写してくれない、淡い期待と泡沫の願い、スゴい人と言ってくれていた私の虚像、それすらもう彼女は私を見ていない、目を開けていながら彼女は最早盲目だった、もう何も見る気はない、夜空も星も車も道も、何も何も眼中に無かったのだ、酷い目に合ったのは私のせいなのか?そんな筈ない、第一私にだって君の事態を察知することは出来ない、悪いのはあの男たちだ、狂った私が殺したあの男たちなのに…   (2018/4/15 12:56:37)

太水この件で自身の命が危ういと感じた私は深夜の脱走を試みた、持てる銃や弾を全て持っていき、ナイフ等も強奪し、毒煙玉やワイヤー等の小道具も全て掴んで、それを隠す為に近くのボロボロになった白衣を着てその中に全て隠した、準備は全て整え、隔離されたその場所から逃げ出した、一時間が経過した、かなりの距離を走り、疲れてそこに立ち止まった…「ねぇ、リセイド。」後ろから声が聞こえた、今一番聞きたくない声、見たくない顔、来てほしくない人、なのに自分が無視してはいけないと脳内で呟く、震えを抑え、唾を飲み、これが最後だと心に響かせ恐る恐る振り向く。   (2018/4/15 12:56:52)

太水彼女は既に虫の息、体は既に臭く白い液にまみれ、女性の大切な部位からは白い液と共に血が混じっていた、その時の彼女は私と同じ死んだ目をしており、もう何も受け入れることが出来なかった、震えはなかったが驚いたような表情のままそこに固まる、そこに一人の男が声を上げる。「おいこいつ、女の彼氏じゃね?ちょうどいいや、ぶっ殺して俺らのモンにしちまおうぜ。」表情を殺した筈の私の奥底に涙という文字が出てきた、槍で心を貫かれたような気持ちだった、それでも私は怒りを押さえ、ナイフを手に取った…そこからは何も思い出せない、気付いたら私は病室に運ばれていた、奇跡的に私に外傷は無く、代わりにカーネインを襲った5人の男性が喉元や心臓等を切り裂かれたり突き刺されたり撃ち抜かれたり等との傷が発見された、恐らく意識が無い間私が傷つけたのだろう、その時に白い受話器のカバーは取れ、剥き出しの受話器と化していた。   (2018/4/15 12:57:17)

太水 「リ、セイ………ド…?」   (2018/4/15 12:57:33)

太水最後に私が殺害に成功した記憶、それはカーネイン・ド・アースマリーの事だった、事の発端はカーネインの態度にあった、豊満な体に露出の高い服、恐らくターゲットを誘惑するためにある物なのだろう、バレッティエンまでもが毎回毎回気持ち悪く笑う程だ、加えて彼女は他人に良く話しかける、普段冷静で真面目な暗殺者が挙って口元をにやけさせる、これが彼女の才能と言える物なのだろう。ある日バレッティエンとカーネインの姿を見れなくなった、訓練を続けている間もいっこうに絡んでくる気配を感じない、違和感を感じた私は例の急所透視を利用し、沢山の人物が集まる場所を考察した、女性一人に取り囲む男性五人、この時点で私は嫌な予感がしていた、そこから全速力で走り急所が光る例の倉庫へと向かう、そこで見たものは___   (2018/4/15 12:57:49)

太水次に私の暗殺が成功した記憶はレイピアに対しての事だった、失敗ずくめの私が気にくわないように毎日のように暴行を与え、その度にバレッティエンとカーネインに助けて貰っていた、暗殺を決行しようか迷っていたある日、鳴る筈のない着信音が脳裏に響いた、恐る恐る電話を取ってみた結果___それは暗殺の依頼だった、偶然にも対象はレイピアで、私が殺意を持ったときと同じタイミングで来ていたのだ、私の心が疼いた、殺したい人を殺せる興奮を覚えた、早速私は彼が何時も暴力する際に使っている倉庫に細工を施した、まだ傷は完治していない物の不思議と全く痛みはなかった、スイッチ式の仕掛けにしておいた、スイッチを押せば途端に槍が向かってくる優れものだ、僅か一時間のみでこれを製作し、彼が私に暴行する時間が訪れた、丸一時間耐え彼の首を貫ける瞬間を見計らい、そして遂にその時が来たと確信した、スイッチを押した途端槍は真っ直ぐ彼の喉に突き刺さり、私の前で止まった、死を確信した私はその場から退き、完全に動かなくなった事から彼の死亡を確認した、「懺悔しよう、教育を施さんとする者、依頼者を呪ってくれ。」と1つ残して。   (2018/4/15 12:58:19)

太水屋上にかかっている錠を銃で撃ち抜き破壊し、強引に広い広い自宅の中へ突入する、急所を見極める力を応用した急所透視、急所を見る際は壁をも障害をも貫通するため、人の居場所を理解することが出来る、そのまま『お母さん』が持っていた特有の“何もない何か”を探り当て向かった先は、モニター内で『お母さん』が何時もいた場所、モニターの外から話しかけていた時の場所、その部屋を思いっきり開くと『お母さん』は反応が遅れ、動揺したような表情を見せる、誰かを呼ばせたりはしない、確実に殺す為に眉間に一発弾丸を撃ち込み、近付いて喉をナイフで切り込む、自分でも驚く手際の良さだった、訓練でも此処まで上手くいった事は無かった、そのまま血を噴き出して倒れる『お母さん』に私は膝を付いた。「ご冥福をお祈り致す、箱庭の道化師、貴女の死に誠に遺憾を申し上げます。」殺した実感があったから静かに言った、これも全て依頼のせいなんだと思った、次に私は白い受話器を手に取り、「ミッションコンプリートだ。」と連絡する、おかしい事に誰も電話に出てくれなかった。   (2018/4/15 12:58:43)

太水自宅の景色が見える、森の中にある景色、そこから近くで見えたものはまさに鉄壁の要塞、分厚い壁に覆われとても破壊出来そうになく、かといって要塞の壁もかなり高い、80mと言った所だろうか?「言ってこいよ旦那、今までの理不尽に復讐してやれ。」彼は何時私の過去を知ったのだ、そんな事を思いながらも二本のワイヤーフックを持ち車から降りる、失敗出来ない闘いであるものの私は何故か緊張していなかった、私は少々投げる構えをすると、そのまま要塞の壁に思いきり投げる、ガコンッとてっぺんに引っ掛かる音がした、それと同時にもう1つのワイヤーフックも投げ、同時にてっぺんに引っ掛かると、そのまま私は壁を駆け上がった、不思議と今までより足が軽く、訓練の成果か何の疲れも感じない、そのまま壁の上まで登り、引っ掻けていたフックを外す、そこから見えたのはかつて僕と私がいた箱庭、終止符を付けると再確認した、溢れる涙も恐怖も無かったので、そのまま建物の屋上にワイヤーフックを飛ばし、本格的な潜入を始めた。   (2018/4/15 12:59:00)

太水ただ次の依頼は違った、レイピアが与えた試練なのだろう、冷血な人間として成長するための依頼だった、ターゲットは___『お母さん』だった、私は少々目を見開いた、親殺しの依頼は暗殺に必要不可欠な無慈悲さを与える為の訓練らしい、断ってもここでの寿命が減るだけで、失敗したら死を持っての存在の抹消は当然、だけど私には『お母さん』に合わないといけない理由を思い出した、自分の頑張りを見せるという目的がまだ果たせていない、『お母さん』がその時どれだけ支えになっていたのかも僕が証明している、だから死を持って技術を披露してやる、そして決着を付けてやる事にした。「行ってこい。」隣からバレッティエンの声が聞こえた、此処で私が持っていたのは披露なんて物ではなくただの復讐だったのだろう、何故か無意識に白い受話器を耳に当て独り言を話す、これは依頼何だと自身を騙す、そしてバレッティエンの運転する車に乗り、私はかなり早い里帰りを果たす事になった、銃弾の弾数、火薬の調整、毒ガスとガスマスクの用意、正直に手に汗握るような状態だった。   (2018/4/15 12:59:18)

太水此処に入ってすぐに暗殺の依頼が舞い降りた、紛争地で敵軍の指令塔を殺すというあまりにもハードな物だった、その同時期に至急されたのは白い受話器、依頼を聞く時やレイピアが電話するときに出ることを義務付けられ、これを装備して暗殺に出向く事になった…結果は失敗だった、暗殺するタイミングに受話器が鳴りだし、指令塔に見つかった、射殺される前に命からがら逃げ出し、ヘリによって救出され一命を取り止めた、この撹乱は一瞬の指令を怠った時間が偶然指示を要求していた時らしく、奇跡的に敵軍が破れたのだが、レイピアは失敗に激怒し、二時間程殴られ傷を負った…目が覚めたのは五時間後、バレッティエンとカーネインが自身の容態を心配して自身の部屋に運び込んでくれたようだ、「殴られただけで良かったな~、多分紛争に負けてたら死んでたぜぇお前。」バレッティエンは他人事のようにそう呟いた、痛みには慣れている物の私は黙り込んでいた、次はカーネインが話しかけてきた。「でも次にチャンスあるから大丈夫大丈夫!!リセイドぐらいスゴい人なら巻き返せるよ!!」そんな事を言いながらカーネインは私に抱きついた、何処か複雑な気持ちになってしまった。   (2018/4/15 12:59:35)

太水西暦2008年_私は国家公認の暗殺組合の下っぱとしてそこに入った、誰かが私に才能を見出だしたのだろう、物好きな奴もいたものだ。「招待しよう、コードネーム:レイピアだ、エンキディア家の者、メークイン家の者、アースマリー家の者、此処に来たからには二度と人として生きていけなくなる事を覚悟するように。」此処では私たちを人とは扱わない、獲物を殺す駒として死ぬまで働かせ、死んだら全てを隠蔽するというのが此処の掟、私にとって居座りにくいという程じゃなかった、感情そのものが消え去られ、既に人ではないと自覚していたからだ、その後に一人の男性と一人の女性が話しかけてきた。「よっす旦那、何だ俺ら偶然の同期かよ奇遇じゃねぇか、バレッティエン・メークインだ、よろしく頼むぜ♪」耳が長く、球体を何時も持ち歩いていることが印象の男だった、やけに慣れなれしかったのでそのまま無視を貫こうと思ったが…「私はカーネイン・ド・アースマリー!!ほら三人で仲良くしようよー!!」次に話しかけてきたのは少し露出の多い衣装を来ていた女性だった、私とバレッティエンの肩を組むとそう楽しそうに言う、この時何故か私は少し羨ましい気がしてきた。   (2018/4/15 12:59:51)

2018年04月14日 23時37分 ~ 2018年04月15日 12時59分 の過去ログ
この街には『異常者』のみが◆ソロル部屋
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