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「芍薬の花束」の過去ログ

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2020年04月26日 15時06分 ~ 2020年05月20日 00時06分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

冨岡義勇 _ " 此方の方が近かったんだ( 普通の人間なら窓から入った方が近くとも少し遠回りをしてきちんと玄関から入ってくるだろう 。だが其の " 普通 " すら無視していくのが冨岡義勇という男である 。見た目は涼やかで理知的なのだが中身は存外幼くて大胆かつ常軌から外れた行動をすることも珍しくはない 。人は見た目によらないとはよく言ったものである 。彼の第一声目に対して理由になっていない理由を述べると其の姿を一瞥する 。作り笑いだ 、と確信した 。そもそも己は作り笑いなど浮かべる努力をしないから感覚は分からないが其の人の笑みが嘘かどうかくらいは見抜くことが出来る 。胡蝶が良い例だ 。彼奴は何時も嘘の笑みを浮かべている 。其れを指摘する気もないしやめろという気も更々ないが 。彼女の場合は良いのだ 、彼女自身の為に笑みを作っているから 。だが彼は如何だ 、其の笑えているか微妙な笑みは果たして彼の為なのか 。己並みに下手くそな笑みを浮かべる彼に一瞬眉を寄せると彼の指示に従い彼の隣にちょこんと座る 。「 なんだ 」と 一声掛けると真顔のまま傷の多い彼の顔を見た 。)   (2020/4/26 15:06:05)

不死川 実弥 .......そうかィ、( 何の根拠も答えにも成っていない彼の応答に暫し間を空けてから一言だけ呟く。彼に逢えた事はとても嬉しい、ずっと恋焦がれていた筈なのに...今は少し気不味い。合わせる顔が無いと云うか、貴方を見る度に昼間の彼女の泣き出して仕舞いそうな儚い表情が脳裏に思い浮かんで離れない。果てしない悲しみと悔いで震えていたあの声で発された言葉は "分かりました" の一言、其の言葉にどれだけの感情と意味合いが込められていたのか。己は考える余韻等無く、同時に考えてはいけないと感じる。彼女のテリトリーに侵入して仕舞いそうで、其処だけは触れてはいけないのだと本能的に脳が告げる。__軈て己の指図した通りに隣へ腰を降ろす彼、不意に其方に視線を移すと貴方も此方を見ていた様で眼が合う。合った瞬間、哀愁を含んだ瞳で一度強く見詰めると微かに視線を伏せ、着いていた頬杖を解くのと同時に卓上で拳を作り置いた。男性にしては程良く長く 女性の物とあまり変わりが無い其の睫毛を揺らし、噤んでいた口をそっと開くと静かで大人びた語調でこう問いた。)   (2020/4/26 15:24:57)

不死川 実弥 ....なァ、義勇。...もしあの時、...御前の告白を俺が断っていたらァ。...何れ位の時間を使って、俺に対する恋慕を綺麗さっぱり忘れられていたァ...? ( 彼にしては難しい問だったかも知れないと後に悔やんだ。が、後悔はしていない。彼の出す答えはあの娘にも少しは当てはまっている筈 .. そう、願いたいから、感じたいから、此の終わりの無い虚しい悩みに終止符を打ちたいから。変な事を言い出しているのは重々承知の上で答えて欲しかった。そんなの御前らしく無いと反抗して呉れても構わない .. 只一つ教えて欲しいだけだ。)   (2020/4/26 15:25:07)

冨岡義勇 _ " 何があってそんなことを聞くのかは概ね分かった 。だが俺は優しくないから気遣わないぞ 。( 突然の彼の問いに必死に頭を回した 。何故そんなことを訊くんだ 。別れ話か 。いや 、そうではないのだろう 。別れ話をするような奴が作り笑いなんてする筈がない 。きっと何か別のことだ 。他人に何かを訊ねる時は決まって何か貰いたい答えがある時なんです 、と言っていたのは胡蝶のような気がする 。其の時はよく分からなくて流してしまったが今になって分かる 。嗚呼 、多分そういうことだ 。己と同じ境遇の奴から何か __ 何かはあまりに広範囲過ぎるが __ 告げられたのだろう 。己と同じく彼に恋情を抱く者に 。彼の顔から視線を逸らすと何時もの声色で答えた 。)   (2020/4/26 15:42:10)

冨岡義勇 _ " 俺はきっと忘れられないだろう 。報われなくても 、お前が他の奴と幸せになってもずっと 。叶わなくて良いからそっと想わせてくれと 。( 真っ直ぐ前を向いたまま告げた答えはきっと彼の首をより締め付けるだろう 。大方 、告白でもされたのだ 。誰にか迄は知らないが 。そして其の想いを蔑ろにしてしまったのだろう 。俺という存在があるせいで 、彼は可憐な女性と恋をする真っ当な幸せを捨ててしまった 。婚姻も赤子も何一つ望めない俺なんかが彼に想いを告げたせいで 。罪悪感に胸が痛んだ 。彼はきちんと幸せになるべきなんだ 。妻にも子にも恵まれて 。「 … 想いを告げられでもしたのか 」と静かな声でそう問うた 。)   (2020/4/26 15:42:24)

不死川 実弥 ....嗚呼、...... ( 理解して呉れた様だ。突然意味が分からない疑問をぶつけられ、其の疑問も決して彼自身には利益が無くて、逆に悪い想像をさせて仕舞うかも知れない。"気を遣わない" 何てきっぱりと断りを入れる貴方に間を溜め 頷くと心の準備を確りと整え始める。) ......!...そ、其れは... 今後、...恋が出来なくなったりィ... ( 彼の言葉により不安が募る一方で在る。彼女にとって、あの時己が助けた記憶は脳裏に焼き付いて離れなく、同時に抱いた恋情と断られた悲しみは其れ以上に頭中を蝕むだろう。もし己が断ったせいで彼女が此の先一生恋をする事が無かったら? 彼女の強い恋慕を己がいとも容易く一言で幕を降ろして仕舞って良かったのだろうか。そう思い詰めたって、決して彼女と結ばれる事は無かったのは事実 .. 己は目の前の彼を愛しているから。昔も、今も、今後も。婚姻した証も子孫も残せず、風柱を継承して呉れる人手が居ない可能性だって出てくる。でも己は其れでも彼の傍に居たい。人生の中で一番過酷で重い我儘だが、どうか許して欲しい。彼の問い掛けに一瞬躊躇い 顔を歪めるもこう返答する。   (2020/4/26 16:07:16)

不死川 実弥 .「 ......そうだァ、... 未だ十七ぐらいの歳の娘でなァ... 勿論、...断った...卦度よォ... 心配で堪らないんだァ... あの娘が此の先 俺を忘れて新しい恋が出来るか... 」真逆 此処迄思い詰める何て思っていなかった。こんなの己の人柄に似合わないと迄 思った。彼女には決して恋慕では無いが、何か複雑な感情を抱いて仕舞っているらしい。情けない...阿呆らしい...断ったのは自分なのに、此れではまるで此方が振られた様で堪らない。此の手で彼女の人生の歯車を狂わせて仕舞ったら、何て多大な罪悪感で押し潰されそうになり、目の前の好いている貴方からの返答でトドメを刺された様だった。彼に向き直るとみっともなく目尻に小粒の涙を密かに溜めると そっとさり気なく貴方の片手に両手を重ね眉を下げた。)   (2020/4/26 16:07:26)

冨岡義勇 _ " … そうだな 、俺ならきっと生涯想い続ける 。初恋の相手だから尚更 。( だから言っただろう 、俺は優しくないから気遣いなどしないと 。彼にとって苦しい答えのはずだ 。直ぐに忘れて新しい恋を探すと言えたなら彼も少しは楽になっていた筈なのに 。愚直な部分が仇となった 。恋が出来なくなるというのは少し語弊があるだろう 。恋は続くのだ 、胸に秘めて一生叶わないまま 。彼に届く筈もなく 、ずっと一人で忘れられずに 。辛くて忘れたいけれど 、記憶にも感情にも彼がこびりついて離れない 。だから報われない代わりにひっそりと 、彼が幸せになることを祈る 。己ならそうする筈だ 。そしてそれは 、彼が想いを受け止められなかった彼女にも共通することだろう 。)   (2020/4/26 16:25:52)

冨岡義勇 _ "… 出来ないだろうな 、初恋の痛みはそう簡単には忘れられない 。出会った日のことも 、恋に気づいた時のことも 、今日のことも忘れられず生きていくだろう 。…… だが其れだとあまりに可哀想だ 。折角女性に産まれたのに( 十七 。花もはじらう うら若き年頃だ 。きっと生まれて初めての感情だっただろう 。誰かに苦しい程 、寝ても覚めても離れないくらいの恋心を抱くのは 。其の娘は自分が慕う男の恋人がこんな甲斐性のない " 男 " だとは思いもしないだろう 。途端 、己が彼を縛り付けている罪悪感が急速に増す 。俺のせいだ 、俺が居るから実弥も其の娘も悩み 傷ついている 。また俺は誰かの幸せを奪ってしまうのか … ? 一人の少女の美しい恋心と一人の男の浅ましい執着にも似た恋情 。何方が報われるべきか等 明らかだ 。己は邪道なのだ 。邪道は __ 身を引くべきだろう 。)   (2020/4/26 16:26:38)

不死川 実弥 .......でも俺はァ、...御前が一等好きなんだよォ... こうする以外出来なかったァ... ( 次から次へと己の心を射抜く彼の言葉、何時もなら適当に受け流して反論出来たりするが、今の己には到底出来ない事だった。今日己が彼女に与えてしまった傷は相当深い物で生涯癒えないだろう。彼女の人生を傷付けて仕舞った .. とでも言える訳だ。人間という生き物は脆く切なく浅はかである。心は硝子の様に儚く、そして割れやすい。そんな硝子の如く未だ無垢な十七の娘の心に罅を負わせたのは此の己だ。罅処か、己が今こうして打ち明けている最中に割れ切って仕舞っているかも知れない。彼女が果たして己に抱いた恋慕が御初かどうかは聞かなければ分からないし決して聞けない。絶対的に心の傷を増やして仕舞うから。彼女に辛い思いをさせずに、心を綺麗に其の儘保つ方法は一つしか無い。あの時に快く承諾を降ろしていた場合だ。もしあの時に己が頷いていたら、間違いなく彼女は満面の笑みで "有難う" と思いを告げて呉れて、明るい無邪気な性格で在れば抱き着いてきたり何てあっただろう。   (2020/4/26 17:05:59)

不死川 実弥 .其の光景が直ぐ様思い浮かんで仕舞うのは何故だろう...一度見ただけの彼女の人柄何て知りもせず、況してや名すら分からない。なのに何故、此処迄も想像力が働くのか。答えは今後も明かされぬ儘だろう .. 罪悪感と少しだけの後悔が絡み合って一本の太い紐に豹変する。紐は軈て己の心に巻き付き、そして締め付ける。恋がこんなにも辛いだなんて思っていなかった、此れはあくまで己が誰かに抱いた恋情で無いのは確かだが、他人からの恋情を叩き退ける鬼畜さ、悔しさ、虚しさ、今迄味わった事も無かったし、今後も味わう事は無いだろうと浅はかな余裕さえ有った己は、今の現状をすんなりと受け入れる事が出来なかった。__だがどう足掻いても、此の事実だけは確かに存在し、自分自身で断言出来る。己は彼の事を一生愛す、と。例えこれからも此の様な出来事が起こったりしても、目の前の彼からは絶対に離れない。何としてでも死守して、己の掌から溢れさせない。身代わりにだってなれる自信が在る位に彼は尊くて大切な人なのだ。己の掌の下にある彼の片手に指を絡めてはぎゅっと繋ぎ、彼の心情を知らずに一人で断言して仕舞うと貴方の顔を覗き込む様にして見詰める。)   (2020/4/26 17:06:11)

冨岡義勇 _ " … 嬉しい 。俺などをそんなにも想ってくれるなんて 。…… だが もう 、充分だ 。俺は満たされた 。お前もきっと子に恵まれたら直ぐに俺への気持ちなど忘れる 。だから 、元に戻らないか 。不死川 。( なんて甘美な響きなのだろう 。彼の口から紡がれる愛の言葉は己を彼に縛る鎖のようだ 。そして己が彼を愛して仕舞えば 、今度は其の愛が彼を己に括り付けてしまう枷に代わる 。恋とは難しいな 。何がいけなかったのだろう 。もし俺が男じゃなくて女に産まれていたなら 、彼を手放すなんて考えは生まれなかっただろうな 。寧ろ其の娘に気持ちが完全に傾いてしまうのではと不安になっていた所だろう 。だが俺は男だ 。何の生産性もない 、何時死ぬか分からない 、可憐でも美しくもない男 。然し其の娘は違う 。彼の元に正式に嫁げ 、彼との子を孕み 、育てて行くことが出来る 。彼の隣で鈴を転がしたように愛らしく笑えば彼は日頃の疲れをさぞ癒されることだろう 。ほら 、己との未来を想像するよりも此方の方が幸せで絵になる 。)   (2020/4/26 17:34:05)

冨岡義勇 _ "( 陰から彼の幸せを見守って消えない恋心を一人で抱えて行くべきなのは彼女ではなく己の方なのだ 。間違えてはいけない 。良い機会ではないか 、彼を己のような人間から解放してあげられる 。己が想いを告げたから 、優しい彼は其れを受け取ってくれた 。元は気持ちなんてなかった筈だ 。共に過ごして行くうちに絆されてくれただけだろう 。彼は優しい男だから 。己の手を握り 、顔を覗き込む彼の目に意を決して目を合わせた 。流されるな 、絆されるな 。此れが彼が " 真っ当に " 幸せになる為の最適解だ 。)   (2020/4/26 17:34:32)

冨岡義勇 _ " お前と色んなことが出来て楽しかった 。今度は其れをお前に想いを告げてくれた娘にしてやってくれ 。… 籍を入れず子を為せなくても良いと優しいお前は言ってくれそうだがな 。( 彼が其の娘を其処迄気にかけるのはきっと胸の奥底には彼が気付いていないだけで芽生える前の恋心が埋まっているのだろう 。其れが今 、複雑な感情として表に出ている 。根本に想いがあるなら其れが蕾となり軈て花が咲くには時間は掛かるまい 。嗚呼 、此れ程までに己の表情が乏しいことに感謝したことはなかった 。でないと今頃は泣いてしまっていたと思うから 。好きだ 、何よりも 、誰よりも 。隣に居なかったら寂しいし 、逢いたいと希う 。だが其れはお前の為にならないのだとたった一人の娘に痛感させられたのだ 。彼が指を絡めていた手を優しく優しく解くと 、膝の上に拳を作った 。もう一度手を取られては気持ちが揺らいでしまうと思った 。)   (2020/4/26 17:35:12)

不死川 実弥 ..........は?...んな事、俺が許す訳ねェだろォが。( 予想外の言葉と共に発されるのは己の "苗字"。一瞬の間に思考が停止し、其れと同行して絡めていた指が解かれる。其の手付きは極めて穏やかで優しい .. 逆に其の優しさが己は気に食わなかった。何で今此のタイミングで貴方と離れ離れにならなければいけないのだろう。何時もよりも断然低い重低な声音で左記を呟くと半ば真顔で貴方を強情に見遣った。「 もう充分?...煩ェ。御前が良くても俺は未だ満たされてねぇんだよォ... 子に恵まれるも何もなァ、其の可能性は零に等しいんだよォ、...俺は御前一択って言っただろうがァ。...もう忘れちまったのかァ?...義勇、... 」解かれた手で拳を作り、ぐっと強く力を篭めると肩を震わせ怒りを抑える様に顔を伏せ、彼が己を苗字で呼ぼうが名前すら呼ばなくなろうが自分は断固として下の名を呼び貫く。己は確かに、彼女に想いを告げられた時は躊躇った。返事は最初から一択しか無いのにも関わらず、言葉を放つのを一瞬でも拒んだ。今日一日中ずっと後悔と不安と罪悪感に魘され、正しい反応が分からなくなったのも事実である。   (2020/4/26 18:18:56)

不死川 実弥 .でも其れは決して恋慕を伝えられたからって彼女を好いたのでは無いし、況してやあの時断った事に "恋情的な" 後悔は全くしていない。だって己は目の前の彼の事が誰よりも好きだから。) あのなァ...俺だって誰彼構わず恋に何か落ちねェよ。...今御前と別れたってあの娘とは関わらねェ...御前に振られたらなァ、俺には後悔しか残らないんだよォ。...何でそんな事言うんだ......阿呆か御前はァ...!、...馬鹿じゃねぇの!?、...どんだけ常軌から外れてんだよォ...! ( 冒頭から無意識に声が震え、握っていた拳により一層力が集中すれば爪が皮膚に食い込み跡に成る。そうだ...今彼と別れたって己はあの娘の所には決して向かわないし、返事を返す事だって絶対に無い。取り残された己に残るのは抱え切れない程のショックと後悔、利益何て何一つ有る訳無いのは確かだ。断言出来る。きっと彼女も此の様な心情なのだろう...酷く可哀想な事をしたのは分かっている。卦度、其れでも己は矢張り彼の事が忘れられないだろう。今後、彼以外の者に恋情を抱く事は絶対と出来ないだろう。   (2020/4/26 18:19:27)

不死川 実弥 .己が此処迄気にかけて仕舞うのは芽生えかけの恋慕では無い、種にすら成っていない。初めての経験で動揺したのと共に、貴方と恋仲という関係の重大さ、そして、貴方に対する恋情の大きさという物を改めて知らされた。彼に抱いている恋慕は多大で尊大。そんな想いを今此処で諦めてたまるか。) 何で無表情なんだテメェはァ...! 何も思わねェのかィ!? 此処で関係が経たれたら御前を一生 義勇 って呼ばなくなるんだぞ...ォ"!? 寂しいとか...ッ、逆に思わねェのかよ... 苗字で呼び合うのなんて... 降り出しに戻ったみてェで俺は耐えられねェ...! 俺に別れを言う時くらい......泣けよクソ...ッ、( ばっと勢い良く片腕を目元前に翳すと溢れ出る涙を懸命に隠し、声を殺して最小限に泣く。   (2020/4/26 18:19:55)

不死川 実弥 .頭の中で再生されるのは貴方の微笑 .. 最初こそはぎこち無くて不器用だった笑顔も、段々と緩やかになって来ていて愛らしかった。有る日を境に互いの呼び方が苗字から下の名になった時は多幸感に満ち溢れた。時折交わす接吻だって日に日に気持ち良くなって暖かかった。表情を一切崩さずに、冷淡且つ何処か優しく大人びている静謐な彼に対し、己は只管泣いて悲願するだけだ。何故己だけがこんなにも必死なのだろう、彼は此の事に対し何も思わないのか?無表情なのにも程が有るだろう .. こういう時くらい泣いて呉れよ。頼むから。)   (2020/4/26 18:20:06)

冨岡義勇 _ " 忘れてもいないし惜しいとも思う 。だが聞き分けてくれ 、不死川 。折角掴みかけた真っ当に一人の男として幸せになる切っ掛けを俺なんかの為に溝に捨てるな 。俺は一人でも生きていける 。一生分の幸せを貰った 。俺には 、勿体無い程 。( 義勇 。意地でも己の下の名前を呼んでくれる彼に嬉しく思う 。己は彼に名前を呼ばれるのが好きだった 。低くて少し掠れたような声で義勇と呼ばれると胸が締め付けられた 。大好きだ 。彼の声も 、彼自身も 。彼は優しくて屈強で 、文句の付け所のない良い男だと思う 。そんな彼と無愛想でこんな時にも 彼の為を思い涙を流すという決断ができない非情な己は釣り合わない 。相応しくない 。彼の貴重な青年時代が溝に捨てられてしまう 。… 本当は添い遂げたいと思った 。不器用同士 、支え合って 。死ぬ時に何方か片方がきちんと看取って 穏やかに逝けたらと思った 。)   (2020/4/26 18:55:41)

冨岡義勇 _ "( だけど駄目なんだ 、あの娘が彼の胸に影を落としてしまった以上は 。彼を看取るのは己じゃなくあの娘と其の子供でなければいけない 。彼の未来に己は必要ないのだと思って欲しい 。思って 、… ほしいんだ 。俺は一人には慣れている 。彼と恋仲になり二人になったが また前に戻るだけだ 。そう大きく変わりはしない 。)…… こんな時にも泣けないような冷めた男だと思ってくれて良い 。振り出しじゃない 、もっと前に戻る 。これからはただ同じ人に仕える同じ地位の者同士だ 。もし任務で一緒になった時は宜しく頼む 。( 泣いて懇願する彼にツンと鼻が痛くなる 。ぐらぐらと理性が揺らぐ 。其れを引き締めると 彼に非情な言葉を告げ続ける 。いっそのこと己を嫌いになって仕舞えばいい 。顔を見たくないと思う程 。そうしたら 、俺への恋は嫌でも消えて行くだろう 。だが其の嫌われる決定的な言葉を見つけられず 、口に出せない己は心が未熟だ 。未練がましい 。中途半端は錆兎に怒られるぞ 。)   (2020/4/26 18:56:16)

冨岡義勇 _ "( もう既に己達はただの仕事仲間だというように業務連絡をすると他人行儀だと自覚した上で頭を下げた 。お前はもう胡蝶や伊黒達と同等だ 。そう宣告するように 。嗚呼 、辛い 。胸が破裂してしまいそうだ 。彼との接吻の味も 、初めて名前を呼んだ時のことも 、重ねた肌の感触も 、ずっと忘れられない 。花見をしたことも 、お互い甘やかしあったことも 、全て鮮明に残っている 。彼との日々は淡く綺麗な色で然し確りと色付いたものであり 、其れは一生変わらない 。こんな己を恋人にしてくれて 、ありがとう 。沢山愛してくれて 、ありがとう 。愛を教えてくれて 、ありがとう 。最後に気の利いた言葉の一つも言えない男で済まない 。これ以上言葉を紡ぐと 、想いを断ち切れなくなるから 。)   (2020/4/26 18:56:39)

おしらせ滞在時間が360分を超えたため、不死川 実弥 .さんが自動退室しました。  (2020/4/26 18:59:21)

おしらせ不死川 実弥 .さんが入室しました♪  (2020/4/26 18:59:46)

不死川 実弥 ....何が不死川だよォ。実弥って呼べよ... 、ッ俺に指図すんなァ! 俺が嫌だっつったら嫌なんだよ!! 何が "俺なんか" だァ!?俺が一等愛してる御前を卑下して呼ぶんじゃねェ!!...御前が一人でなんて... 無理に決まってんだろォ、...何日振りかの再会に直ぐ泣きそうに成ってたのは何奴だ...? ( 己は決して彼の事を 冨岡 何て呼んだりしない。此の先もずっと 義勇 って呼んでやる。意地でも其の呼び方を貫いてやる。卦度、彼から苗字で呼び続けられるのは精神的に来る物が有る。己にも存在する下の名、但し其れを頑なに呼び続けて呉れるのはお館様だけだった。玄弥は全然顔も合わせて無いし、況してや会ったって名は呼んで呉れないだろう。古くからの友人である匡近からはずっと下の名で呼ばわれていたが、今は亡き者である。同僚や部下からは苗字呼び、街行く人からも到底教えていない以上名で呼ばれる事は皆無だ。そんな中、彼がふと下の名を蚊の鳴き声の如く呼んで呉れた時には驚いた。一瞬何が起きたのかと収拾がつかなくなり、後に段々と現状を咀嚼し、多大な多幸感が身を包む。   (2020/4/26 19:36:20)

不死川 実弥 .己が代わりに彼の下の名を呼んだ時、貴方は間違いなく頬を紅潮させ恥ずかしいと述べた。其れが充分に愛しくて、己の心を暖まらせたか .. あの記憶は一生忘れないだろう。其れだけ嬉しかった人生の一欠片。頼むから御前の事を彼自身で卑下しないで欲しい...彼からは様々な感情を貰い、人生の色をより鮮明に映し出させて呉れた。無表情だった彼も次第に喜怒哀楽がハッキリして来て、久々の再会時には己が見ていないフリをしている最中、見られていないと思って涙を流しているのを知っている。其れだけの表情を与えたのは己だが、其れをより引き出して外面に出したのは彼自身だ。己は其の手助けをしたのみ...だが彼の人生に己が入るのがどれだけ嬉しかったか。真逆此処で終止符を打つ何て思っても居なかった。)   (2020/4/26 19:36:58)

不死川 実弥 . ...一人で先々話を進めんじゃねェ... 俺ァ絶対に御前と別れないからなァ。...ずっと傍に置くって言っただろォ?......本当は別れたくねェ癖に強がってんじゃねェよ阿呆がァ! ( 彼が急に別れ話を言い出す何て信じられない心情半分、嘘だと感じて仕舞う。本当は別れたくないに決まっている、其の根拠は自分が別れたくないから何て横暴で無責任な理由だが、心から己と関係を断ち切りたいと思っている筈が無い。欲を言えば、己を特別扱いして欲しかった。同僚の彼奴らよりも、弟弟子の彼奴よりも、あわよくば今は此の世に居ない亡き親友の枠を埋められる様な...それ位に、彼自身からして尊くて大切で特別な "男" に成りたかった。__別にあの娘が悪いだなんて一つも思っていないし、逆に感謝している。こんな己を好いて呉れて、勇気を出して想いを打ち明けて呉れて。でも御免。己には何時でも何処でも彼を想って仕舞う決定的な癖が有るから、気持ちには応えられない。)   (2020/4/26 19:37:11)

冨岡義勇 _ " 実弥 。これで満足か 。…… お前が来てくれると期待するから 、泣いてしまうんだ 。もうお前と心を通わすことはないとなると泣かない 。俺の為にも聞き分けてくれ 。指図されるのが嫌なら此の通りだ( 彼が求めているのはこんな名前を呼び方ではないと分かっている 。けれど此処で突き放さないと彼は何時迄も己に縋り 、そして愛してしまうだろう 。なぁ 、実弥 。お前が愛した男は存外酷い男だぞ 。俺は弱いけど 、お前が思っているよりは弱く無いぞ 。そして俺は お前が想像している以上にお前のことを愛しているから 。だからこそ 、望むんだ 。紋付袴を着て夫となる姿を 。赤子を抱いて 、父になる姿を 。其の姿を俺は叶えてやれないから 、だから さようならをしたいのに 。どうして聞き分けてくれないんだ 。相変わらず動かない表情筋 。彼は其れを見ることすら苦痛なのだろう 。そして其の儘彼に向かって頭を下げた 。最後の我儘とでも思ってくれ 。)   (2020/4/26 20:18:07)

冨岡義勇 _ "… 勝手に俺の心を推し量るな 。さようならだ 、不死川 。済まないがお前の我儘は聞いてやれない 。( 別れたくないのに 、強がるんじゃない 。ずばり心中を当てられてしまうと息が詰まった 。駄目だ 、此処で折れたら今迄がすべて無駄になるぞ 。確りしろ 、男なら 。親友の口癖を借りて己を鼓舞すると 深海を思わせる深い深い光のない瞳で彼を見据えた 。きっと此処に留まる以上は彼は別れたくない 、一等愛していると己を惑わす言葉ばかり放つだろう 。嬉しい 、大好きな彼に必要とされていることが 。嗚呼 、俺も好きだ 。実弥のことが一等好きだ 。口には出せない代わりに心中で呟く 。これ以上彼の顔を見たら泣いてしまう 。好きだ 、大好きだと言ってしまう 。これからも逢いたいと言ってしまう 。夏は花火を見て 、非番が重なったら蛍を見に行きたい 。秋は真っ赤に染まった紅葉を眺めたい 。冬は窓の外に広がる真っ白な雪景色を二人で炬燵で温まりながら見たい 。そして春はまた花見をしたい 。何回でも何十回でも彼を抱きしめて 、手を握り合って 、接吻をして 。死ぬ時まで側にいたい 。本当はそうだ 。)   (2020/4/26 20:18:52)

冨岡義勇 _ "( だけど __ 我慢なんだ 、俺の其の夢は叶ってはならない 。さようなら 、恐ろしく凪いだ静かな声で告げると彼の隣から立ち上がって窓の枠に手を掛けた 。どうか 、俺の我慢がきちんと実を結びますように 。)   (2020/4/26 20:19:10)

おしらせ滞在時間が360分を超えたため、冨岡義勇 _ "さんが自動退室しました。  (2020/4/26 20:23:53)

おしらせ冨岡義勇 _ "さんが入室しました♪  (2020/4/26 20:24:07)

不死川 実弥 .( 彼が各々発する言葉は右耳から聞き入れ左耳から流れ出る様に忘れて仕舞う。其れ程 放心していて息苦しかった。此れ迄に彼が話し続けた事は初めてだ、そして言葉一つ一つが鋭利な硝子の破片の様で心に突き刺さる。一生抜き取れない、跡となって生涯残る。己に対する愛しさの欠片も感じさせない奥深く海底の様な青い瞳で冷淡に見詰められる毎に息詰まり、反論の言葉が喉でぴたりと止まって仕舞う。そんな瞳で突き放さないで欲しい。思い遣りの色も見えない終局寸前の言葉を押し付けないで欲しい。一人で迅速に物事を進めようとしないで欲しい。昼間の出来事に連なり、彼から放たれる無数の言葉の刃に心抉られると精神的に滅入るのを必死に理性で我慢する。__ふと貴方は立ち上がる。"さようなら" とやけに静かで凪いた声音で呟いて、窓縁に手を掛ける。泣く気力も失せ失望するばかりの己を見放す様に背を向ける貴方を今引き止め無ければ一生関係は戻る事は無いだろう。これからも貴方の傍に置いて欲しい。もう一度好きだって言って欲しい。己の言葉で頬を赤く染めて欲しい。己よりも幾分か細い腕で目一杯抱き締めて欲しい。   (2020/4/26 21:00:27)

不死川 実弥 .床に片手を着くと踏み込み、もう片方の手で貴方の空いている方の手首を掴むと力加減無しに力を篭める。枯れきった涙の流れ跡が月夜に照らされ鮮明に映る。抗って疲れた表情は隠す事無く、只真っ直ぐに貴方を見据えると閉ざされていた口を開き、彼だけにしか聞こえない程に小さく落ち着いた語調で右記を述べ始める。) ......義勇が、...何か悩んでいる時は眼を逸らしがちィ。...照れている時は、俺の肩に顔を埋めてくる。...調子に乗り始めると、あのやけに下手で可笑しな笑顔を浮かべてェ... 拗ねている時は、眉を寄せて此方を見詰めて来る... ( 此れ迄己が言った言葉は全て彼の感情を表す時の特徴。彼と共に居て分かった事ばかりだった。喩え何れだけ口下手だろうが、貴方は微かに外面に感情は出している。其の信号を出来るだけ察知して、貴方に寄り添えるか .. 日々そんな事を考えていて、特徴が分かった時は心中で喜びと共に優越感に浸っていた。力を込めた手は離さず、逆に込め過ぎて腕が震えている。否、其の震えは果たして力の入れ過ぎだけのものかは定かでは無いが、此処で絶対に離してはならないと物語っている。)   (2020/4/26 21:00:39)

不死川 実弥 ....好きだァ... 俺の本心はもう全て打ち撒けたァ...... 此の手をもう一度離したら、...もう引き止めねェよォ。...其れでも別れたいって言うんだったら... 分かったァ、互いに何とも思わない同僚に戻ってやるゥ、......じゃあなァ、......義勇。( 結局最後迄彼を苗字では呼べなかった。呼びたくなかった。彼が彼自身の心と向き合って、正しい答えを引き寄せる迄は、断固として呼び方は変えなかった。が、もう一度此の手を振り解くと云うのならば、己は明日から貴方を 冨岡 と呼ぼう。此れ以上束縛の様な事はしたくない、傍からしたら見苦しさ其の物だろう。出来るだけ柔和な笑みを浮かべて不安や未練を背負わせない様にと心掛けたのが、どうしてもぎこち無い苦笑になって仕舞うのはどうか許して欲しい。)   (2020/4/26 21:00:53)

冨岡義勇 _ " ……… 狡い 。そんな言い方をされたら拒めないだろう …… 済まない 、好きで 、済まない ……( 姉が生前 、言っていた言葉と彼の言葉が重なる 。義勇はね 、と 柔らかな声で己の機微の特徴を言ってくれた姉はもう居ない 。然し彼に姉の姿が重なった 。彼を姉や親友と重ねて見ている訳ではない 。だが家族と同等に己を理解してくれているのだと思うと途端に涙腺が柔くなる 。己は弟だ 、己を理解してもらって甘やかされるという行為には滅法弱い 。崩れかけの理性は元に戻ることはないだろう 。さようなら 、そう告げたのは己の筈なのに此処に来て彼からの じゃあな に胸が酷く痛んだ 。またな 、じゃなくて じゃあな 。二度目がないんだ 。自分から別れを切り出しておいて 、己はなんて弱いんだ 。掴まれた手首を振り解くだけで己の望んだ結果が待っているというのに 、出来なかった 。振り解きたくなくなってしまった 。だって 、振り解いたら 。お前は此の部屋で一人泣き噦るんだろう 。俺を想って 、独りで 。想像すると簡単に絆されてしまった 。思わず其の場に屈み込むと 青色の瞳から涙が溢れる 。奪ってしまった 。彼の未来を 。)   (2020/4/26 21:30:53)

冨岡義勇 _ "( 俺は不死川の姓も継げないし 、子供も産めないのに 。こんな俺が隣に居ても 、何にもならないのに 。でも 、好きなんだ 。諦められない程に好きなんだ 。拒めない 、そう言った声は震えていた 。ごめん 、好きでごめん 。愛してごめん 。彼が望んでいるのはそんな言葉じゃないのは分かっているけど 、真っ当な人生を奪ってしまった罪悪感で如何しても謝ってしまう 。俺が女にでもなれたら良いのだけど 、そんなことは叶う筈がない 。)   (2020/4/26 21:31:16)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、冨岡義勇 _ "さんが自動退室しました。  (2020/4/26 22:03:25)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、不死川 実弥 .さんが自動退室しました。  (2020/4/26 22:07:45)

おしらせ不死川 実弥 .さんが入室しました♪  (2020/4/29 16:56:39)

不死川 実弥 .( あの日、彼から別れを強いられた時。あれ程 悲痛で息苦しくて動揺したのは、たった一日の間に一人を除いた兄弟と母親を一気に亡くした時以来だった。追い討ちを掛けるかの様に命を懸けて守った弟からは人殺しだと罵られた瞬間の心情…鼓動が奇妙に速くなって頭中が真っ白に染め上がる。完璧に一致して仕舞う…あの時の状況と先日の状況。言いたい放題言葉をぶつけられて、横暴に突き放され、引き止める余裕も与えて呉れなかった現状、全て自分が悪い事は承知済みなのだ…たった一人の娘に恋慕を告げられただけであれ程悩み込み動揺し、最終的には一番聞きたくないで在ろう貴方に打ち明けて仕舞った己が悪い。__結局、先刻の修羅場にて彼が己の下の名を確りと呼んで呉れる事は無かった。ずっとずっと "不死川" って呼んで来る。やっと呼んで呉れたと思えば何時もと違う 感情の篭っていなく強制的に言う様に当て付けられた様な質素な語調。己の心がまるで頸を切り落とした後に崩れ去る鬼の残骸の如く はらはらと崩れていくさまに精神共々全壊した。己が最後の頼みとして掴んだ腕は振りほどかれずに 代わりに貴方は涙を流した。   (2020/4/29 17:13:25)

不死川 実弥 .其れにどの様な意味が込められているかは考えても分からない…己の脳では不可能だ。『好きで済まない』…嗚呼、心の底から拒絶されては居ないと実感した其の言葉、だが本当に許して貰えたかは分からず終い。もう己何かと居たくないと心移りしたかも知れない、もう一生 "実弥" 何て呼んで呉れないかも知れない。__縁側に腰掛け、目の前の桜の木に手を伸ばす。花弁は散って虚しい姿の其れを宙で優しく掴む様に手を翳せば、双瞳の端から生暖かい涙が溢れて仕舞う。)   (2020/4/29 17:13:36)

おしらせ冨岡義勇 _ "さんが入室しました♪  (2020/4/29 17:40:06)

冨岡義勇 _ " … 何故此処に居る( 今日も今日とて 、正常な場所からは現れない 。塀を易々と飛び越えて半分半分で柄の違う羽織に ひらりと風を含ませ庭に着地する 。無表情の中にも少しの決まり悪さが滲むのはきっと 、あの日のことがあったから 。己のようなどうしようもない男を一途に想っていてはいけない 。彼のことを 、彼の男としての幸せを願って突き離したあの日 。結局彼の言葉に絆される形になってしまったが其れは微妙であり 、気まずさは倍になった 。彼の言い分は勿論分かる 。己も馬鹿ではない 。籍とか後継ぎとか 、そんなの如何だって良いから一緒に居たい 。そう思ってくれているのだろう 、こんな甲斐性のない地味な男を 。嬉しい 。嬉しいが負い目も感じる 。粗暴だが優しくて存外繊細な男だ 。細やかな気配りが出来るし 、年寄りや女子供 、其れに動物には硝子細工を扱うように接する 。基本的には荒らしのような気性の男だが実のところは微風のようであって 、理知的な部分もある 。きっと一家が鬼に襲われず " 七人兄弟の長男 " として生きることが出来ていたら彼は今頃嫁を娶っていたことだろう 。)   (2020/4/29 18:09:02)

冨岡義勇 _ "( 己も彼も 、互いに二十一という良い歳だ 。こんな明日の命も知れぬ生業をしているから嫁や家族こそ作らない 、いや 作れないが きっとそうなんだ 。本来は血の繋がった赤子を抱いて幸せに笑っていた筈なのに 。鬼が彼の日常を壊したのなら 己は彼の 、彼が歩んでいくはずだった真っ当な道を壊してしまう 。其の罪悪感に 心の弱い己は耐えられなくて別れを切り出した 。結果 、関係が続いたのか続いていないのか曖昧になってしまった訳だが 気配がすると自然と立ち寄ってしまう 。彼と幾度となく逢瀬をした部屋から彼の気配を感じると少し躊躇ったが彼の目の前 __ 正確に言えば目の前ではなく 、縁側と庭の淵で離れているが __ 相変わらずの無表情で涙を溢す彼を見つめる 。端的に疑問を投げかけた声が感情のない絡繰のような声色になってしまったのは 、柄にもなく緊張しているからである 。然し感情の見えない顔に声となれば人間味が薄いと捉えられてしまうかもしれないな 。)   (2020/4/29 18:09:21)

不死川 実弥 .……なんでも、ねぇよ…… ( ふと馴染みの声音が鼓膜を揺らす。頬と目尻に涙を乗せた儘 其方へ顔を向けると、其所には現在己の頭の中を支配している張本人で在る恋人の姿。否、気安く恋人何て言ってはいけないのかも知れない… "元" 恋人の方が正確で彼も納得するだろう。何処か麗しい景色を見ている様に黄昏、ふわふわと心情が浮く様な表情で其方を暫く見据えて居ると ふと正気に戻ったかの如く睫毛を震わし気不味そうに視線を背けた。右手の手根部で目元を拭えば徐ろに顔を逸らし 届くか否かの声量で左記を呟く。何でも無い訳でも無い…だとしたら此処に来ていない。だが今の己は動揺と焦りからして精一杯に言葉を繋ごうとした結果、半ば誤魔化し気味な一言しか言えなかっただけ。対して彼の第一声は好い人に投げ掛ける筈が無い程に素っ気なく冷淡な言葉であり、もう既に己何かに興味は無いのだと察すれば一層眉間の皺を深くした。)   (2020/4/29 18:51:08)

冨岡義勇 _ " 何でもない訳がないだろう( 何時もの張りのある声ではなく弱々しく呟いた彼に困ったように眉を下げると彼に返答した 。何もない訳がない 、なければこんな所に来ないだろう 。佇んでいた塀の側から てちてちと縁側に腰掛ける彼のもとに歩み寄ると 彼の足元に屈み込んだ 。青い瞳で涙が頬や目に残る彼を覗き込んだ 。どうして 。あんなにも突き放すような言葉を掛けたのに 。嫌われるように 、もう愛想を尽かされてしまうくらいに突き放したのに 。どうして俺なんかの為に涙を流してくれるんだ 。どうして其処まで 、俺なんかのことを想ってくれる 。どうして其処まで 、俺のことなんかを愛してくれるんだ 。俺なんかと言うと卑下するなと怒られる 。凄く凄く 、大事にしてくれる 。俺には女のように直ぐに壊れてしまうような柔さはないのになんでそんなにそっと愛してくれるんだろう 。沢山のどうしてで頭がいっぱいになると 彼の顔の傷にそっと指を伸ばして 、触れた 。)   (2020/4/29 19:12:35)

不死川 実弥 .……ッう"ぅ… なんだよォ…ッ … ( 矢張りそう指摘されて仕舞うが、大体は推測済みだった為 差程驚かずに只無言で顔を背けている己。頬に当たる風は何の変哲も無い爽やかな微風だと云うのに、何故か今だけは生温く、己の鳩尾を弄る様な風で在った。己の頭中だと 此の後亦彼の言葉に流され、返答する余裕も持たせて呉れない儘 塀の外へと押し出されもう二度と足を運ぶ事は無くなるだろう… 其れが一番最悪な終わり方で、己が一番苦しくて嫌な事実。今後絶対に触れて呉れなくて、絶対に "実弥" 何て呼んで呉れない。__そう思っていたのに、如何やら己の予想は大きく掛け離れて仕舞った模様。貴方は情けなく涙を流す脆い自分の直ぐ前で屈んでは顔を覗き込んで来る。見ないで呉れ…今の俺は馬鹿みてェにダサい。まるで初めて優しくされた時の様に心が暖かく成って、無意識に涙が溢れて止まらない。彼の海底よりも深い青色の瞳で見詰められただけでも、先日の別れは撤回して貰った感じがして心が痒くなる。   (2020/4/29 19:38:15)

不死川 実弥 .此れ以上は涙を流すと柱の名に恥じる。風柱という其の立場が穢れて仕舞う。情けなく、愚かで、弱くて、皮肉な男に成って仕舞う。糸切り歯で舌を噛んで懸命に涙を堪えるも、頬に貴方の指先が触れた瞬間、糸が切れるかの如く堪えていた涙が一気に溢れ始める。堪えていた分、大粒と成った涙をぼろぼろと流しながら震え声で上記を投げ掛けては 哀愁の詰まった視線を貴方に向け、太腿上に置いてある両拳に力を込めた。)   (2020/4/29 19:38:26)

冨岡義勇 _ " 泣かないでくれ 、お前の涙は見ていると苦しい( 己が頬に触れると栓を切ったようにポロポロと大粒の涙を流す彼 。もう己が彼の涙を拭ってはいけない 、そう思っているのに彼の頬を伝って落ちていく生暖かい雫に指を腹で触れてしまう 。済まない 、決意の弱い男で 。お前が愛した男がそんな狡い男なのだぞ 。己から別れを切り出したのだから名前を紡いで 、抱きしめて 、そうやって彼を慰めることは許されないだろう 。もう彼は其れをしてもらうのは己ではないと決意を固めているのかもしれないから 。己はもう 、彼を次へと背中を押すだけの存在に彼の中ではなっているかもしれないから 。其の少し癖のある白銀の髪を撫でて 、目一杯抱きしめる其の役割はもう己ではなくなってしまっているかもしれないから 。己から突き離した癖に 、本当に己は未熟だ 。顔を見なかったら幾らでも冷たい言葉を紡げるのに 、顔を見たら 、涙を見たらどうしても彼を傷つける言葉は言えなくなってしまうのだ 。)   (2020/4/29 20:00:17)

不死川 実弥 .…ッぅ…だったらァ…ッ、別れる何て… 言うなよ"ォ"… 嫌だァ、…ッ義勇と、普通の関係に何て…戻りたくねェよォッ… ( 弱々しく己の頬を伝い足元へと重力に逆らえない儘落ちていく涙、其れに貴方は優しく触れる。一週間前だったら貴方は涙を流す己を見れば忽ち慌てるか驚愕するか。其の後に穏やかに頬に手を添えて呉れて、流れに任せてそっと抱き締めて呉れた筈。二人以外誰も居ないし来ない此処では、いつ何をしようと気を遣わなくて良い…そんな状況なのにも関わらず、其の様な素振りは一切見せないという事は…貴方はもう己の破局する気が芽生えて仕舞っているという訳だろうか。若しくは時すでに遅し、己が認識していないだけで貴方にとってはもう別れている同然なのかも知れない。前者だろうが後者だろうが少なくとも己は認めないのは事実である。此処で関係は断ちたく無い。あわよくば最期迄共に寄り添って居たい。逝く時は一緒に逝って、泣きたい時は一緒に泣く。辛さや痛みは分け合って乗り越えて、笑う時は笑う。そんな日々が送れれば、もう己には何も要らないし欲しない。   (2020/4/29 20:27:23)

不死川 実弥 .同じ柱であり、同僚であり、男である 冨岡義勇 とずっと共に居る…其れだけで良いのに。其の願いは随分と手強くて乗り越える壁が高過ぎるのだと。だが伝えるだけ伝えれば少なくとも自身の悔いは無くなるのかも知れない。__大粒の涙を流した儘 目の前に居る貴方の片腕に手を伸ばすと彼の親友の形見である布をそっと掴み、最後の引き止めとして左記を告げる。)   (2020/4/29 20:27:33)

冨岡義勇 _ " …………… 何処にも行かない 、から 。だからもう泣かないでくれ( 嗚呼 、言ってしまった 。何処にも行かないから と 。駄々を捏ねる子供のような 、反面 切願するような涙声で普通の関係に戻るなんて嫌だと言われて仕舞えば困ったように黙り込んだ 。どうしたらいいんだ 、俺は 。此処で望みを叶えてしまったら彼は一生子を授かることが出来なくなる 。一人の男としての幸せを奪ってしまうことになる 。其れが嫌だから今まで己の気持ちを抑えてまで突き離してきたのに 。なんで突き放されてくれないんだ 。どうして己に縋るんだ 。振り払えないだろう 、愛しい人に縋られたら 。心を鬼にしてもう一度突き放そうとしたが 、大きな沈黙を破って己の口から諦めたように出てきた言葉は其れとは真逆の言葉だった 。諦めたのだ 、彼が一人の男として真っ当な幸せを得ることを 。愛しい人が己の隣で生きることを懇願するのに其れを拒否できるほど己の心は強くなかった 。凪いだ声色で宥めるように告げた 。何処にも行かないと 。)   (2020/4/29 20:48:24)

不死川 実弥 .……本、当…かァ…? ( 鼓膜を揺らす彼の言葉に暫く処理する事が出来なく、伏せていた視線をゆっくりと時間を掛け貴方へ向けると忽ち本当なのかと再度聞いてみる。彼は気を遣って無理してそう言ったのかも知れない…喩え己がぐずぐずに泣き落として居ようが、そんな中途半端な気持ちで承諾を落とされると此方だけが向ける一方的な恋慕の様で、激しい束縛の様で、己も辛いし貴方が一番哀しくて辛いだろう。少しでも嫌だと思うので在れば今度こそきっぱりと拒絶して欲しい…そうしたら、もう己は此処に来ない。思い出すと泣きそうだから、気を紛らわせる為に訪れた何て理由はもう今日だけにするから、御互い何気無い同僚で苗字呼びにするから、当初の様に不器用で横暴な対応をとって離れてやるから。…貴方の本心が知りたい。袖を摘んでいた手を降ろせば出来るだけ何時もの表情を心掛けてみた。)   (2020/4/29 21:06:45)

冨岡義勇 _ " 俺を失っただけでそんなに弱ってしまうんだ 。離れられないだろう 。… 済まない 、決意の緩い男で( 柳眉を下げて困ったように首を傾げると彼の手に己の手を重ねた 。どうかこんな己を許してくれ 。自分から突っぱねて さようならをしようとしたのに結局彼の優しさと愛に甘えてしまう 。如何頑張っても己は甘えたな末っ子ならしい 。彼を想って我慢をしようとしたけど 、普段より少し大きな愛を与えられただけで簡単に絆される 。弟弟子は其れを " 義勇さんの優しさ " だと言ってくれるがそんな大層なものではない 。一度決めたことすら貫けない心の未熟な男なんだ 、俺は 。好いた人の幸せすら真面に願えない欲深い男なんだ 。こんな男に好かれて絆されて 居なくなるとなれば泣いてしまうくらいに愛してしまって彼には申し訳なくなる 。こんな俺が愛してごめん 。自由にしてあげようと思ったけど 、無理だったんだ 。普段は滅多に見せない彼の涙に己は滅法弱い 。ふ 、と 長い睫毛に縁取られた目を伏せると自嘲気味に口元を緩めた 。)   (2020/4/29 21:18:53)

不死川 実弥 .……〜ッ!……煩ェ馬鹿ァ… 大好きだ。( 彼の言葉の前編は己を何処か呆れた眼で見られている様な、気恥しい心地に成ると眉を顰め眼を細めた。己の手に重なる貴方の掌から伝わる人肌はとても暖かくて、優しくて、僅かに眼を見開くと意地でも涙を消し去って遣ろうと拳で乱雑に目元を拭い、未だ小粒の涙を目尻に残した儘 貴方を引き寄せ抱き締める。離したくないと示唆する様に両手を背中に回し、顎を彼の肩に置いては真っ直ぐ前を向き再び涙を堪え始める。大好き。一等大好きだ。此の心地は一体何時振りだろう、馬鹿正直に面と面を合わせて正面から抱き締めるのは。俺の我儘で連れ回して御免。先に話を持ち掛けたのは己の方だったのかも知れない。遠回しに己と別れる様に示唆していたのは、無意識ながらも自分自身だったのでは。ずずずと行儀悪く鼻を啜れば貴方の背の羽織を掴んで、離さない。)   (2020/4/29 21:38:42)

冨岡義勇 _ " … そうか 。俺も同じだ 。( ぎゅう 、と 抱きしめられると其の心地に目を閉じる 。決して離さない 、そんな彼の気持ちが見えるような抱擁 。嗚呼 、彼はどれだけ己のことを愛したら気が済むのだろう 。きっと命の灯火が消えるまで気が済むことはないのだろうな 。自惚れるのは好きではないが 、彼はこんなにも己のことを好いてくれている 。元の関係に戻ろうと告げただけでこんなに憔悴しきって別れたくないと願ってくれる 。いつも強くて 、粗暴で 、暴風をそのまま性格にしたような彼が己の前では面倒見良く繊細に優しく 、不器用で穏やかな本性を見せてくれるのが頗る好きなのだ 己は 。彼の特別になったみたいで嬉しかった 。其の特別を易々と顔も知らない女に渡したくないと思っていたのは事実だ 。不器用同士 、すれ違っていた 。きっとこれからもたくさん喧嘩して 、その度に別れるなんて話が出ると思うけど其の時はまたお互いの大切さを再確認する場として有効活用しよう 。愛に不器用な者同士 、そうやって遠回りしていけば良い 。大好きだという彼の言葉に俺もだと同調した 。)   (2020/4/29 21:51:46)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、不死川 実弥 .さんが自動退室しました。  (2020/4/29 21:59:52)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、冨岡義勇 _ "さんが自動退室しました。  (2020/4/29 23:30:06)

おしらせ不死川 実弥 .さんが入室しました♪  (2020/4/30 12:36:13)

不死川 実弥 .……後… 悪かったァ… 御前にあんな話してェ… ( 暫く貴方と身を寄せる心地に浸り、緩い体温に安堵する。ずっと己が求めていた感覚…直に伝わる彼の心音が己の身体に刻まれ離れない。放った愛の言葉に同調して呉れる彼に多幸感に満ち溢れ眼を細めると、優しく両肩を掴み一度身体を離した。正面で向き合う形に成れば真っ直ぐに貴方の両眼を見据え、反省の意を示す様に眉を下げ声音を落ち着かせては左記を述べる。事の始めは自分であり、彼に突き放される様になったのも自分が悪いので在る。全ての責任は自分に有るし、全て背負うつもりだ。木々の狭間をすり抜ける微風は、己と彼の髪を擽って何処かへ去る…時が止まったかの様に思わせる辺りの落ち着きに目尻を萎めると、謝罪の言葉を零した。)   (2020/4/30 12:36:18)

おしらせ不死川 実弥 .さんが退室しました。  (2020/4/30 12:36:20)

おしらせ不死川 実弥 .さんが入室しました♪  (2020/5/1 15:46:21)

不死川 実弥 .飯作って来るわ… 下のも別に無理して返さなくて良いからなァ… (手振)   (2020/5/1 16:35:13)

おしらせ不死川 実弥 .さんが退室しました。  (2020/5/1 16:35:17)

おしらせ冨岡義勇 _ "さんが入室しました♪  (2020/5/1 17:56:35)

冨岡義勇 _ " お前が一人で苦しむよりは良い 。俺も意地の悪いことを言ってすまなかった 。( 彼に謝られるとハッとした 。己が悪いのに彼に謝らせてしまった 。違う 、お前は何も悪くない 。悪いのは意地悪を言って 、中途半端に突き放して 、結局彼の愛に甘えてしまった己なのに 。きっと己に話さなければこんなに彼は涙を流すことはなかっただろうが 、ずっと一人で罪悪感と後悔に苛まれ続けていただろう 。傷だらけの身体に反比例して存外 、優しい … いや 、優しすぎる男だから 。結果として別れ話云々の話になってしまったが彼が一人で抱え込んで苦しくなるよりは良かったのではないだろうか 。俺の自己満足でしかないかもしれないが 。庭を吹き抜ける穏やかな初夏を予感させる微風に己と黒髪と彼の短い灰白色の髪の毛が揺れ 、青い瞳と紫掛かった黒い瞳の視線が交錯する 。ザアァ 、と すっかり薄桜色から緑になった桜の木の葉が背後で音を立てる 。此の空間だけ時間がゆっくりと流れている気さえした 。)   (2020/5/1 18:13:20)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、冨岡義勇 _ "さんが自動退室しました。  (2020/5/1 18:42:20)

おしらせ不死川 実弥 .さんが入室しました♪  (2020/5/1 19:28:10)

不死川 実弥 .……いや… 別に… 気にすんなァ… ( 彼からの謝罪が鼓膜に触れるとまるで灯火が弱々しく左右に振れるかの様に瞳を揺るがせ ぎこち無く視線を逸らした。本当に大丈夫なんだ…此方にも非が有ったから許すに決まっている。決して彼を怨んでいたり、憎んでいたりしていないのは真っ当な事実。だが どっと大波が押し寄せる様に、先日彼が己に言い放った数々の言葉が思い浮かんで仕舞うと少し許 精神を拳で砕かれ掛ける感覚に陥った。些細な傷でも数が増える毎に崩れ掛けて行き、軈て腐り散り、跡形も無く尽きる。確かにあの時の彼は辛辣で氷の如く冷ややかで 見詰められるだけで凍傷して仕舞いそうな程だったが、彼を責めたり何てしたくないのが本心。一際長い睫毛を震わせ眼を細めると吐息に近い微笑を零し貴方を見据えた。)   (2020/5/1 19:28:27)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、不死川 実弥 .さんが自動退室しました。  (2020/5/1 19:48:41)

おしらせ不死川 実弥 .さんが入室しました♪  (2020/5/2 20:29:06)

不死川 実弥 .( すとんと引戸を正しく開けては何事も無く静かに閉め切り、部屋の広範囲を占め置かれている机へと近寄れば堂々と手前で胡座をかいた。一度部屋中をくるりと見渡してから彼は未だ戻っていない事を確認し、すかさず羽織の懐へと手を突っ込んでは 竹の皮の容物に包まれた何かを取り出してみせる。其れを卓上に置くと喜んで呉れるだろうか…何て眼を細めた。古風な竹の皮に包まれている其れは己が夜食にと自身宅で握ってきた握り飯で在る。自分のを作るのならば次いでに貴方の分迄作ってあげようと思った矢先、此の間のお萩の御返しにでも、と。生憎鮭大根は時間の問題で作れなかったが、一応握り飯の具は鮭だ。鮭自体が好きなのかは曖昧だが、少しでも貴方を喜ばせたいから。何て、)   (2020/5/2 20:38:38)

おしらせ冨岡義勇 _ "さんが入室しました♪  (2020/5/2 20:52:09)

冨岡義勇 _ "  実弥 。( 先日の失態を猛省して 、彼に引っ付いてみることにする 。名前を呼んでくれと泣いて懇願されたことを先ず思い出して 、戸を開けて部屋内に姿を現すと名前を呼ぶ 。実弥 、と 。そして彼の横に肩と肩が触れるくらいの近距離でちょこんと座ると彼の長い睫毛に傷の多い顔を見て ムフフと笑う 。こんなに愛おしく感じるのに俺はそれを手放そうとしていたんだな 。それは惜しく感じる筈だ 。彼の幸せを願うためと思うと我慢出来たが矢張り顔を見ると離れ難くなるな 。そしてこんなに良い男が俺なんかのことを想ってくれるのだから俺は其れに答えなければ 。勿論彼のことは好きだから無理をしているわけではない 。彼の為 、俺自身の為だ 。ふと目の前の古風な包みが目に入ると キョトンとした表情を浮かべた 。)   (2020/5/2 21:01:02)

不死川 実弥 .ン"、義勇…… ? ( ふと己の名を作り上げる馴染みの声が聞こえたと思えば其方に顔を向け此方からも名を呼び上げる。愛しそうに。そして彼の座るスペースを空けて遣ろうと臀を床に付けた儘 横に少し移動する。が、思っていたよりも近距離、己の顔を見て忽ち何時もの不器用な微笑を浮かべた彼を不思議そうに見詰めつつ 片眉を能天気に上げ首を小さく傾げた。目の前の彼は何だかくっつき虫みたいだ…否、其の例えは怒られそうだから人懐っこい犬という事にしておこう。そんな思考をのんびり立てていたからか無意識に貴方の頭へと手を置き優しく撫でて仕舞う。不意に彼の視線の際を見遣ると矢張り己が持参した小包だった様で、取手の紐を摘みより近く迄持ってくると「 ……此の前の…お萩の御返しィ、」何て気恥しそうに視線を逸らして一言。男が作った握り飯等好まれるか分からないし、何より口に合わなかったらどうしよう等と考えた儘 差し出す。)   (2020/5/2 21:13:49)

冨岡義勇 _ "  嗚呼 。…… わざわざ良かったのに 、お前は律儀だな ( 頭を撫でられると心地よさに青い瞳を細める 。嗚呼 、矢張り好きだな 。誰かに頭を撫でられる心地良さも彼が教えてくれたことだ 。己と同じ男の手だが他の人のものとは違う " 特別 " な感じがする 。それは彼が己にとっての " 特別 " だからだろう 。己はどう自分の気持ちを誤魔化そうとしても矢張り彼のことが好きなままなのだ 。お萩のお返し 、と言われると此方も気恥ずかしそうに眉を下げる 。だが 、嬉しい 。「 有難う 」と言って包みを受け取り 紐を外すと美味しそうなお握りが現れる 。其れに目を輝かせると彼の顔を見て首を傾げ 、「 食べても良いのか? 」と 訊ねた 。)   (2020/5/2 21:23:33)

不死川 実弥 .返さねェと俺の気が済まねぇんだァ…… 貰っとけェ。( 己の撫でる掌に対し心地良さそうに眼を細める貴方が何とも可愛らしい。目尻を綻ばせ素で微笑むと本物の犬を撫でる様な手付きで頬にすり、と手を滑らせた。先日は触れる事すら出来なかったからとことん寂しかったのが本心だ。やっと触れられて嬉しいと表情で示唆する。己が差し出した包を開くと現れた握り飯に忽ち眼を輝かせる彼、"食べても良いのか" と問われては「 嗚呼ァ… 」と頷き卓上に頬杖をついた。)   (2020/5/2 21:32:54)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、冨岡義勇 _ "さんが自動退室しました。  (2020/5/2 21:43:38)

不死川 実弥 .お疲れ様なァ、俺ももうぼちぼちだから落ちるぜ… (何も手を付けていない握り飯が入った包を置いた儘 退散、)   (2020/5/2 21:46:06)

おしらせ不死川 実弥 .さんが退室しました。  (2020/5/2 21:46:11)

おしらせ冨岡義勇 _ "さんが入室しました♪  (2020/5/2 21:49:31)

冨岡義勇 _ "すまない 、これだけ返しに来た 。( こく )   (2020/5/2 21:49:52)

冨岡義勇 _ "  では有り難く 。頂きます ( 矢張り彼は真面目だ 。真面目で誠実な彼の人柄はとても好感が抱ける 。益々好きになってしまうばかりだ 。こんなに好きなのに離れるなんて出来るわけがないのにな 。彼の言葉に頷くと 、丁寧に手を合わせて頂きますをし 、小さな口でお握りを食べる 。美味しい 。米の甘さが口一杯に広がると口の端に米粒が付いていることに気づかず不器用な笑みを浮かべる 。食事をしながら喋ることが出来ないのは許してほしい 。ごくん 、と嚥下すると 「 美味い 」と彼に感想を告げる 。するとお米の間から鮭が覗き 、目を大きく開き「 鮭だ 」と呟く 。鮭大根も好きだが鮭単体も好きだ 。)   (2020/5/2 21:49:55)

おしらせ冨岡義勇 _ "さんが退室しました。  (2020/5/2 21:50:05)

おしらせ不死川 実弥 .さんが入室しました♪  (2020/5/3 23:17:17)

不死川 実弥 .あ"ー… あちィ… ( 最近は何故だか異様に蒸し暑く成ってきた此の頃。矢張り鍛練や任務後は身体を大いに動かしている為全身汗だくでより一層衣服がベタ付き暑い。季節や天候等は誰が如何しようと変えられないものだが、当人は理不尽に苛々して仕方が無かった。湯浴みを済ませ何時もの此処へ足を運んでは相変わらずの蒸し暑さに気怠げに瞼を降ろし重い溜息を吐く。窓辺に近寄ると忽ち瞬時に窓を豪快に開け、涼しい夜風を暫し浴びた後 窓縁に頭を仰向けの形で置くと額に氷のうを乗せ、脚を伸ばしては脱力した。)   (2020/5/3 23:23:51)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、不死川 実弥 .さんが自動退室しました。  (2020/5/3 23:56:23)

おしらせ冨岡義勇 _ "さんが入室しました♪  (2020/5/8 17:53:40)

冨岡義勇 _ " ( 任務が立て続けに入り暫く空けてしまっていた 。任務だから不可抗力ではあるが 、彼を待たせてしまったのかと思うと申し訳ないし 若しあの日 、仮に任務が入っていなければ彼に会えたのかと思うと肩を落としてしまう 。鬼殺隊の仕事は鬼を狩ること 、それに異論はない 。責務を全う出来ない等 、柱以前に隊士失格だ 。然し矢張り 、恋しく思う男には会いたいと思うのが人間である 。季節は初夏に移ろい 、日も些か長くなっている 。薄い橙色に輝く夕日を眺めながら 、彼のことを想った 。元気だろうか 、傷は増えていないだろうか 。)   (2020/5/8 17:58:19)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、冨岡義勇 _ "さんが自動退室しました。  (2020/5/8 18:53:40)

おしらせ冨岡義勇 _ "さんが入室しました♪  (2020/5/9 13:46:42)

冨岡義勇 _ " 雨だな ( 今日は生憎の天気である 。どんよりとした鉛色の雲に覆われた空からは小雨ではあるが雨が降っており 、こんな時に態々町へ出掛けようとも思えず 此処で恋しい彼を待ちながらのんびりと過ごそうと思った次第だ 。窓に映る辛気臭く女々しい表情をした己に溜息を吐くと 彼の姿を模した人形を抱え 、外の景色を見させてやるのだ 。今日は雨だ 、古傷が痛む 。彼は息災だろうか 、何処か己の知らない地で無理をしていないだろうか 。思うことは彼のことばかりである 。人形の頬を撫でると 、何だか物寂しい気持ちになって彼の名前を一つ呟くのだ 。)   (2020/5/9 13:52:29)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、冨岡義勇 _ "さんが自動退室しました。  (2020/5/9 14:57:00)

おしらせ冨岡義勇 _ "さんが入室しました♪  (2020/5/10 16:16:31)

冨岡義勇 _ " …… 今日も天気はあまり良くない ( どんよりとした雲を眺めて呟いた 。外出をするのに不便はないが 、其れでも此の時期の爽やかな青空は厚い雲に覆われて見ることができない 。己は風流云々が分かるような人間ではないし晴れだから雨だからと言って気分が左右される人間ではないと思う 。寧ろ無頓着なくらいだ 。然し微量にだが吹く風には彼のことを連想してしまうくらいには 、彼の顔を見たいと思っている 。気候のことには無頓着な癖に 彼のこととなると其れも変わってしまう 。これは重症だ 。小さく息を吐くと 窓の側に腰を下ろした 。)   (2020/5/10 16:22:57)

冨岡義勇 _ " 何時でも待っている 、ので … 気が向いた時にでも来てくれ ( 棚から紙を取り出すと筆で " 何時でも待っている " と 綴る 。基本的に任務の入らない間は赴くつもりでいるが 、矢張りタイミングというものもあるだろう 。だから若し 、己が居ない間に彼が此処を訪れてくれた時の為に残しておこうと思った 。文面でも己は饒舌になれないらしいが 、此の文章では誤解を招くこともあるまい 。恋文にしては淡白な内容だが 、彼ならきっと己らしいと笑ってくれるだろう 。逢いたい 。次に逢ったら何をしようか 。端午の節句はもう過ぎたが 柏餅でも食べて 、其れから … 。考える度に情けなく下がっていく眉に " 男らしくないぞ " と 親友の口癖で己を鼓舞したなら 筆を置いた 。神は机の中央に置くことにした 。)   (2020/5/10 16:47:09)

おしらせ不死川 実弥 .さんが入室しました♪  (2020/5/10 17:04:16)

不死川 実弥 .… 今日は少し肌寒ィかもなァ 、( 窓側に腰を降ろしている彼の後姿を偶に通り掛かった其の場から見据え、少しばかり驚かせてやろうとあまり物音を立てずに外からでは在るが窓際に近寄る。先日 鋭利な何かに引っ掛け歪な穴が開いて仕舞った毛布を今朝仕立て直して貰おうと修理屋に出し、其れを受け取った帰り道の事で在った .. 幸い己の手元には一枚の毛布。幾分か分厚い此れなら寒さを凌げるのでは、と 僅かに開いた窓隙間をがっと拡げ、背後から優しく彼の両肩に毛布を掛けてやれば窓淵に片肘を着き 愛しそうに室内に居る貴方を見詰めた。) …先刻、何か書いてたみてェ卦度… 何書いたんだよォ ( 見てる暇が在るなら直ぐに来いと怒られそうだが彼はそう短気では無いだろうと自己判断で解釈し、ぱちくりと一度瞬いては首を傾げ何を書いていたのか問うた。)   (2020/5/10 17:09:20)

冨岡義勇 _ " ……… ! 実弥 … ( 突然肩に感じた布の感触に一瞬身体を硬直させて 、其れから声がした方 、つまり窓側を向く 。其処には逢いたいと密かに願って 端的な文章で可愛げも全くない恋文の宛先人にもなった恋人の姿があった 。彼の挨拶代わりの言葉に相槌を打てず 、ただ彼の名前を呟く 。驚いた 、逢えないと思っていた 。)見ていたのか 。あれは特に何もない 、ただの控帳だ 。気にするな( 先程の置き手紙のような恋文(今も机の上に置いてある)について訊ねられると 現代でいうメモのようなものだと取り繕い 誤魔化そうとする 。流石に " お前に逢いたくて恋文を書いた " とは本人を目の前にして告げることは出来なかった 。彼が目を離した隙に丸めてしまおう 。)   (2020/5/10 17:20:50)

不死川 実弥 .なんだァ 、義勇 ( 名を呼ばれたからには応答して名を呼び返すのが鉄則、等と己の中には在るらしい。咋に驚愕する彼に目元を綻ばせると少々掠れた透き通ってもいない声音で呼び返した。「 中々来れてなくて… 悪かったなァ、」此方に振り向いた貴方の顔に右手を伸ばすと 人差し指ですり、と頬を撫で 微かに眉尻を下げる。) … じゃあ其の控帳っつぅもんを見てェ …御前の書く字も久々に拝みてェし 、其れとも俺に見られちゃ不味いのかァ ? ( 彼の背景に映る例の机へと指を差し、ちょいちょいと軽く手招く様な仕草をすれば見たいと言わんばかりに貴方へ強請る。己に見られると不味い物…と云えばあまり良い気はしないが、彼が心から読まれては困ると言うのならば話は別だ。己も此の間 あの机に置手紙を置いた記憶が在る。薄ら其の時の光景が脳裏に浮かんで来るのと同時に、彼が画く字体を一目見てみたいと感じて仕舞う。)   (2020/5/10 17:34:06)

冨岡義勇 _ " … 良い 、逢えて嬉しい( 義勇 、と 己よりも少し低くて男らしい声に名前を呼ばれると ふわふわと気持ちが高揚した 。彼の声には己を中毒状態にさせるような成分でも入っているのだろうか 。其の声を聞く度 愛しさや恋しさが募って行く 。大好きなのだ 、彼の声さえも 。人差し指で優しく頬を撫でられると 幾分か柔らかい声色で " 良い " と言う 。多忙なのは分かっているし 、逢えたのなら其れで良い 。逢えなかった時を一瞬で埋めてしまう程に幸せだから 。彼の右手に己の右手をそっと重ねると 其の手を握る 。)………… いや 、その 、不味くはないが …… 見てもつまらないぞ ( まさかそう来るとは思わなかった 。文字を見たいなどと言われると誰が想像するだろうか 。何と返答するべきなのだろう 、控帳なんか嘘で本当はお前に宛てた簡潔で淡白すぎて(成人男性が書いているから当たり前だが)可愛げの一つもない恋文なのだとは説明できない 。ただ此処で断ったら彼は残念がるだろう 。彼の落胆した表情は見たくない 。苦し紛れの抵抗で見てもつまらないものだと言うと 視線をふいと横に逸らした 。)   (2020/5/10 17:47:54)

不死川 実弥 .…… 義勇 … ( 甘味な言葉と共に己の右手の甲に重ねられる貴方の掌から伝わる じんわりとした緩い人肌に懐かしさを覚えた。其の儘 手を握られる感覚に気分が高揚すると心の奥底が疼き、再び貴方の愛しい名を口ずさんでは爪先を立て背伸びをした。窓淵から上体を乗り出すと握られた手を此方に引き寄せ触れるか否かの具合で唇同士を触れ合わせる。久方振りに感じた人の唇という感触、頬に一枚の桜の花弁が舞い降りたかの様に やんわりと薄ら頬を紅潮させては穏やかに口角を上げるのである。) 別に構わねぇよォ… すまねェが此処からじゃ届く筈も無いから 持って来て欲しィ… 其れ共俺が其方行った方が早いかァ? ( 怪しげに視線を逸らす彼の一部始終を見届け、窓際に手を付けば一寸した期待感に胸踊らせると二択を押し付ける。)   (2020/5/10 18:04:26)

冨岡義勇 _ " ん …… 何だか懐かしいな( もう一度名前を呼ばれると 手を引き寄せられ 、特に抵抗する訳でもなく其の儘彼との距離が縮まる 。そうして軽く重ねられた唇を感触に目を瞑ると 、その柔らかな熱が唇から離れたことによって目を開ける 。見ると頬を赤くした彼が優しく口元を綻ばせており 、其れにつられる様にして此方も表情を緩めると彼の額や鼻上に走る傷跡をそっと指の腹で撫でた 。)……… 分かった 、少し待て( 観念した様に頷くと 渋々と机の上から先程の白い紙を手に取り 、そうして彼の元へ戻る 。行儀は悪いが窓から身を乗り出して彼の隣へ降り立つと 「 此れだ 」と言って 紙を差し出した 。)   (2020/5/10 18:17:01)

不死川 実弥 .…… そォだなァ 、( 顔上に残る大きな古傷を指で撫でられると多少のむず痒しさに眼を細め、貴方からの接吻も欲しいと示唆させるかの如く じっと彼の瞳を見詰め視線をかち合わす。きゅっと握られた手と指一本一本に己の指を絡ませ 喉仏を上下に滑らかに動かしては生唾を飲み込んだ。) 嗚呼… 有難よォ 、( 机上に置かれているで在ろう紙を取りに行く彼の後姿へ左記を少々遅れて発す。軈て紙を片手に隣へ足を降ろしたのを横目に差し出された其れを受け取れば左手で受け取り、壁に背を預け ずず、と其の儘ゆっくり腰を降ろし地面に臀を付けた。崩した体育座りかの様に其の場に居座った後、つらつらと視線で紙に綴られた文を追い黙読していると 段々己の表情が笑いを堪えているかの様に成っていくのが分かる。) …ッふは! 控帳でもなんでもねェ 正真正銘の恋文じゃねぇかァ 、…言葉も所々改まってて御前らしィなァ ? ( 遂に我慢が成らなくなったのか思わず吹き出して仕舞うと言葉に一笑を交じわせ恋文だと断言してみせる。此れは此で此奴らしくて良いと微笑ましく思えばさり気なく紙を懐にしまった。)   (2020/5/10 18:35:38)

冨岡義勇 _ " ……… ん 、接吻か ( 彼の肌に手を這わせていると 彼の紫色の混ざった瞳を目が合う 。こうして意図して視線が合う時には大体 己に何かを訴えたい時だ 。今回は何だろうか 、と 思案し始めると直ぐに見当はついた 。先程彼は己に唇に彼自身の其れを合わせた 。其れを所望なのだろう 。馬鹿正直に接吻かと声に出すと 手は繋いだまま 彼の唇に己の唇を重ねる 。ニ 、三度 啄むような接吻をするとゆっくりと唇を離した 。)…… 流石に本人に " お前に向けて恋文を書いていた " とは言えないだろう( 恋文という様な大層なものでもないが 、元々口数が少なく尚且つ筆まめではない己にとっては此れは立派な恋文である 。堪えきれなかった様子で笑う彼に気恥ずかしさも加わり 、子供がむくれたような声で言い訳をすると 彼の懐を凝視する 。あんな下手くそな恋文を受け取ってくれるのか 。業務連絡の様な淡々とした口調で洒落た和紙の一つも使っていない 、あんな手紙を 。)   (2020/5/10 19:15:48)

不死川 実弥 .… ッ 、馬鹿 なんで態々声に出すんだよォ … ( 正直に接吻がしたい何て言うのも何処か気恥ずかしくて到底言えるものでは無かった為 懸命に視線で訴えていたものの、彼が察して呉れているのにも関わらず自ら口にする其の言葉に後から羞恥が込み上げて来る。少々不服と言う様に眉間の皺を深めるも直ぐ様重ねられた唇によって不満は鎮まり、一度では無く数回と連なる啄みに見立てた接吻を降り注がれると忽ち眼を瞑り委ねた。ゆっくりと離れる彼の唇、薄らと瞼を上げ其れを追う様に視線を流すと もっと欲しい何て行動で伝えようと此方から顔を寄せては ちろりと舌先を貴方の唇に触れさせた。) 御前の鈍さなら 誤って言って退けそうだ卦度なァ … ( 未だくすくすと喉で軽快に笑いながら、子供の様な雰囲気を何処か纏った貴方を横目に見詰める。「 … あ 、貰って良いかァ? 」そう承諾を得ろうとした時には既に紙は己の懐の中であったが、一応聞いておこうと左記を問い掛けると首を緩りと傾げた。)   (2020/5/10 19:35:52)

冨岡義勇 _ " 閃いて勢いが有り余ってしまった ( 心外ではあるが普段 鈍いだとか揶揄されることの多い己が今日は何時もより大分時間を掛けずに心情を察することが出来て己自身でも少し感動を覚えていたんだ 。実弥の思うことが分かったと 。然し詰めが甘かった様だ 。確かに態々 " 接吻がしたい " と言わなかったということは何か気恥ずかしさのようなものがあったのだろう 。然し彼の不満気な顔も接吻と共に和らいで 、ホッとした 。恋仲になってから彼は存外己に甘い気がする 。唇を離すと未だ足りないと言わんばかりに舌先が唇に触れる 。相当人肌に飢えていたんだなとのんびり構えると 再び唇を重ねて今度は長い口付けをした 。)心外だ 、隠したいことくらいは隠し通せる( 何だ 、己は彼に幼子とでも思われているのか 。れっきとした二十一歳 、同い年だぞ 。む 、と 眉を寄せていると 改めて手紙を貰っても良いかと訊ねられて此方も彼と同じように首を捻る 。「 構わない 。でもそんな下手くそな手紙なんて貰って如何する気だ 」、彼に訊ねると 今や彼の懐の中の手紙の中身を思い出した 。己に特別 文の才はない 。)   (2020/5/10 19:51:23)

不死川 実弥 .っはは 、なんだ其れェ… 随分と危なっかしいなァ? …ッ ん、…ふ ( 彼の言い文に軽率な笑みを発すと 相当嬉しかったのだろうと心中で思い浮かべ心が幾分か穏やかになるのを感じる。今回は己でもかなり彼に甘えている意識は有ったが 久々に愛しい貴方へ逢えた事に高揚とした心情の狭間に僅かに興奮した思いも混ざっている為 阻止する事は不可能だった。長めの接吻を落とされ 亦もや瞼を下げると時折彼の下唇を甘噛みしながら顔の角度を変える。嗚呼、矢張り心地が良い。己がずっと求めていた感触、感覚、熱、何れもが己にとって尊過ぎる物であり、同時に他幸福感に浸った。) ホントかァ ? つい口を滑らしがちだろォが 、( 人間、誰だってボロは出て仕舞うものだ。だが己の中では何処か彼はずば抜けて嘘をつくのが下手で、天然で、隠し通したい事さえも単純に言って仕舞う様なイメージであるから否定は出来ないのが本心。不機嫌と云った具合で眉を寄せる貴方の結髪に指を通せば慰めの意で遇う。   (2020/5/10 20:13:29)

不死川 実弥 .「 そりゃぁ 、大事な恋人の手紙なんだァ… 貰えるモンなら貰って大切に保管して置きたい。」己と同様に首を捻る彼に まるで当たり前かの様にそう述べると手紙がしまわれている懐に片手を添え嬉しそうに視線を伏せ微笑んだ。)   (2020/5/10 20:13:41)

冨岡義勇 _ " ん 、んぅ …… ( 我慢していた筈の声が下唇を甘噛みされて漏れてしまう 。己の唇は他の人の其れより薄いのだという自覚はある 。柔らかいか如何かは別にして 、普通は厚い唇の方が艶っぽくて男には好まれる(らしい)のに 、彼は男の己の薄い唇もこうして愛してくれる 。女々しいかも知れないが其れが嬉しい 。性別関係なく恋人として大切にしてくれているのだと実感する 。此方も はむ 、と 彼の唇を挟むように口付けた 。)……… 偶々だ 、俺は大人だぞ( ついポロリと言葉を溢しがちなのは否定できない 。普段は寡黙が行きすぎて最早口下手の域なのにそう言った余計なことだけはつい口を滑らせてしまうんだ 。だが其れも偶々だと己は信じている 。大人なのにそんな子供のようなこと何時迄もする訳がないじゃないか 。大事に大事に手紙を懐にしまう様子を見届けると 「 そうか 」と 一言返す 。あまりにも直球な愛の言葉と優しい笑みに柄にもなく照れてしまった 。)   (2020/5/10 20:30:13)

不死川 実弥 .… っは 、… ん … 愛してる 、( 己に合わせるかの様に唇を挟まれる感触に柔い快楽を覚え、短く呼吸をしながら何度も角度を変え口付けると息が段々と暖まって来るのが分かる。体制的に少し辛いがそんな概念も忘れさせて呉れる程に彼との接吻は嬉しく心地が良い。) 大人だろうが関係ねェよ… 餓鬼でも口達者な奴は幾らでも居るだろォ? 御前は其の逆だァ 、( あまり弄り過ぎると此奴は意外と根に持つタイプだから後々萎えて仕舞うだろうから此れ以上煽るのは止めて置きたいが、如何にも彼の反応が面白くて止めざるを得なくなる。面白可笑しそうに笑った儘 細めた瞳で貴方を見ながら、遠くから吹いてくる夜風が白銀色の短髪を揺らし、焦れったく己の頬を弄んだ。)   (2020/5/10 20:47:30)

冨岡義勇 _ " ん 、ん …… いつになく直球だな( ちゅっ 、ちゅ 、と 音を立てて唇を甘噛みしたりと触れ合っていたところ 、愛してるとかなり真っ直ぐな愛の言葉が紡がれる 。謙虚というか寧ろ後ろ向きな己は其れに己なんかには勿体ない言葉だと思ってしまうが 口に出したら怒られそうなので呑み込んだ 。馬鹿ではないので己は学習できるのだ 、彼に怒られたくはない 。鼻先が触れ合いそうな程 近い距離で彼を見つめると 未だ慣れない甘い言葉に眉を下げた 。)……… 俺は子供じゃない( すん 、と 効果音がつきそうな具合で真顔になると 眉を寄せて彼から顔を背ける 。最近は少しずつ治ってきた言葉足らずが発揮されるのは不機嫌な証拠だ 。子供じゃない 、お前と同じ二十一歳でお前の恋人だ 、等と少し的外れなことを思いながら そっぽを向くのであった 。)   (2020/5/10 21:00:22)

不死川 実弥 .… ッ 、別に良いだろうがァ … ん 、( 短い水音が両者の鼓膜を揺らし羞恥心を掻き立てる。何時になく直球だと言われて仕舞えば薄く視野を拡げ、其れからジトりと軽く睨み付けた。至近距離で感じる彼からの視線に応答する様に見詰め返せば愛しいものを愛撫する感覚で 貴方の左耳に手を添えするりと滑らせる。) ……分ァったて 、んな顔すんなよォ … ( 一気に真顔へと変化する貴方の表情に再び笑みが溢れて仕舞うと手の甲で口元を隠し左記を苦笑混じりに遇う感じで投げ掛けた。そっぽを向いて仕舞われると流石に寂しくなり、貴方の顔を覗き込むと彼の羽織の裾をくいくいと引っ張った。)   (2020/5/10 21:17:45)

冨岡義勇 _ " 構わないが 、慣れていないから少し気恥ずかしい ( 何だか開き直ったような返事だ 。別に睨まれても怖くはない 、寧ろ猫のようで愛らしいと思った 。左耳に手を添えられ 、撫でられると 何とも言えない心地良さに思わず其れこそ猫のように目を瞑る 。他人に頭を撫でられたら心地良いが 、耳も触れられると気持ち良いものなのだろうか 。はたまた 、彼に触れられているから心地良いのか 。)………… 俺は子供じゃないぞ 、実弥( また笑われている気がする 。何故何時も己は揶揄われるのだろうか 。そっぽを向いてしまうと流石に寂しくなったようで 、羽織をくいくいと引っ張って顔を覗き込んでくる 。未だ少し面白くないという表情を浮かべると 無表情の中にもむくれた様子を見せ 先程と同じ言葉を今度は幾分か小さな声で呟いた 。)   (2020/5/10 21:28:44)

不死川 実弥 .…… 可愛いなァ 、義勇 … ( 彼の言葉に一瞬硬直し、薄らと開けた瞳を数回瞬かせ状況を遅れて把握したならば にやりと不敵に口角を上げて可愛い等とおちょくった。未だ初々しいと感じる彼の言葉や仕草に己は如何だけ気を狂わされたと思っている… 彼自身はとんだ無自覚だろうが此方からしては誘い文句にしか聞こえない。まるで猫の如く緩り眼を瞑り始める彼の鼻先に口付けを落とせば前髪をさらりと優しく撫でる。) …… ん、そォだなァ 、御前は俺と同じ二十一歳で 俺の恋人だァ… ( 矢張り根に持って仕舞っていたか。小声で呟かれた其れは先刻と全く同じ文で在り、子供と同じ扱いにすると怒って仕舞う、という彼の一寸した生態も分かった処で謝る事にする。此処で微かに大家族の長男という性が発動すると其れこそ子供をあやす様には成って仕舞うが慰めの色を含ませ左記を語り掛けた。「 御免なァ ? 」 僅かにむくれた表情の貴方に眉を下げ謝罪を零すと頭をぽんぽんと数回撫でる。)   (2020/5/10 21:40:39)

冨岡義勇 _ " ……… ? こんなに図体の大きい俺が 、か?( 可愛いとは 。思わず定義を疑いそうになった 。身長も彼とそう違わないし 、鍛えているからそれなりに身体つきもゴツゴツとしている筈 。恋人とはいえ 、同い年で同性の人間が可愛いのだろうか 。勿論 、褒められて悪い気はしないが 。鼻先に口付けをされると 首を傾げて彼に問う 。そんな身も蓋もないことを聞くなと突っ込みが入りそうだが其の身も蓋もないことを聞いてしまうのが冨岡義勇である 。)そうだ 。俺は弟ではないし子供ではない( 同等だということを認めて貰えると 満足したのか肯く 。本人には自覚がないが歳の離れた姉に甘やかされて育った生粋の末っ子なのだ 。大家族の長男という生粋の長男気質に上手く甘やかされて満足しない訳がない 。もう気を許したのか彼に向き直ると 青い双眸を彼に向けた 。)   (2020/5/10 21:49:49)

おしらせ滞在時間が360分を超えたため、冨岡義勇 _ "さんが自動退室しました。  (2020/5/10 22:16:45)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、不死川 実弥 .さんが自動退室しました。  (2020/5/10 22:31:38)

おしらせ冨岡義勇 _ "さんが入室しました♪  (2020/5/19 23:47:40)

冨岡義勇 _ " 間を空けてしまったな( 久方振りのこの部屋 。少し埃の被った部屋に何だか寂しさが募って 、胸がチクリと痛んだ 。埃の被った箇所を手で払うと机の上に乗せてあった彼を模した人形を腕の中に閉じ込める 。遠くまで任務に行っていたんだ 、中々帰ることが出来ず済まなかった 。胸中で語り掛けると 人差し指で人形の頬を撫でる 。また手紙も何も寄越さず任務に出て行ってしまったから怒っているかもしれないな 、と 此の人形の原型となった彼に想いを馳せる 。今なら怒られても嬉しいかもしれないな 。)   (2020/5/19 23:53:53)

冨岡義勇 _ " ……… 洗濯したら目が取れてしまいそうだ( 此の人形も良い加減に綺麗にしてやらないといけないな 。然し洗濯板で擦ったら釦で代用された目が取れてしまいそうだ 。また付け直せば良いのかもしれないが俺は釦すら縫い付けることが出来ない 。其処まで綺麗にはならないかもしれないが今度手揉み洗いくらいはしておこう。)   (2020/5/20 00:06:40)

2020年04月26日 15時06分 ~ 2020年05月20日 00時06分 の過去ログ
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