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2020年08月13日 14時02分 ~ 2020年08月19日 03時01分 の過去ログ
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おしらせ新規ルームを作成完了しました。(60.36.***.123)  (2020/8/13 14:02:58)

おしらせ切裂魔さんが入室しました♪  (2020/8/13 14:06:16)

切裂魔本もスケッチも気分でなく…ええ、ええ、満足するまでは此処に居座るとしましょう。   (2020/8/13 14:10:04)

切裂魔かの大先生を訪問するのも悪くないですが、出張授業にお忙しい様ですし生徒もお休み。残念ですねえ。   (2020/8/13 14:19:19)

切裂魔こう暑いのでは頭も回りませんし、思考が耳から漏れる、漏れる。窓を開けて風を…   (2020/8/13 14:25:13)

切裂魔誰も居やしない!何です、皆さん揃って留守ですか、または午睡でも楽しんでいらっしゃるので?   (2020/8/13 14:29:23)

切裂魔まあ酷いタイミングで暇を作ってしまったようだ。元より独言を吐き捨てていく心算ではありましたけど、こうも空席続きではまた一人芝居ですか。   (2020/8/13 14:33:10)

切裂魔いや結構、結構。好き勝手にさせて頂きますのでね。舞台を整えるとしましょう。   (2020/8/13 14:37:08)

切裂魔当公演はオムニバス形式となっております故、短編をいくつか。…気取った前説なんか入れ込むな、ですって?余計な口を挟まなくてよろしい。黙って聞いていれば良いんですよ貴方達は。…こら、そこ!ホール内でのトレーニングは禁止です!   (2020/8/13 14:46:05)

切裂魔ホールじゃなくお前の部屋だろうって、まあ…それは確かにそうですが、分かりませんかね?戯曲に入り込む上で環境は何より大切なんです。全てを整然と整えた上で新しい世界を構築し他者に触れさせる機会を設ける。演者と客が空間を共有し視点をすり合わせる事で、椅子は馬に、絨毯は草原に、床の軋みは小鳥の鳴き声に…そういう物なんです。ですからね、ほんの少しの雑音が感動的な場面の余韻を、繊細な台詞を破壊しかねないと…そこ!機械人形は外に置いて来なさい!貴方は安易に放電しない!   (2020/8/13 14:57:13)

切裂魔全く…まともに聞いてくださるのは彫刻家の彼女だけ、嗚呼やはり芸術家ですね。後でご挨拶にでも伺いましょうか。御覧なさい人形共!あの気品のある佇まい、戯曲を楽しむ上で求められる姿勢というのは正にああいうものを言うんです!いいですか、トレーニング禁止、機械禁止、放電禁止、音の出るもの全般禁止!分かりましたか、これ以上余計な事をすればすぐさま串刺しにしますからね。   (2020/8/13 15:10:01)

切裂魔それでは…気を取り直して漸く上演開始ですか、まあ長くかかったものだ。   (2020/8/13 15:11:35)

切裂魔_ある男の話です。年代は…ご想像にお任せしましょう後で文句を付けられても困るので。芸術について広くを知っている彼は、多くの者に慕われていました。少年、少女、青年…きっとあらゆる年代に。専門は写真のようですが、絵画、哲学、恐らく文学や音楽にも詳しく何時も聞く者を退屈させません。中にはファンレターを送りつける熱心な聞き手も居て、ちょっとした師の様でありましたが、教えを説くと言うより手を貸すに近く、あくまで対等な関係を望む男は穏和であり続けました。   (2020/8/13 15:25:01)

切裂魔そして絵画の話をしていた時、ある青年が彼に言います。「先生、絵というのは遠くで見るから美しいのですね。近くに寄り過ぎてしまうと、どんなに美しく素晴らしい作品も絵の具の塊になってしまう。」これを聞いて男は手を叩きました。「君はなかなか、面白い事を言うね。一度は美しいと言っておいて、細かい所に目を向ければ私は醜い顔料だという事かな?」青年は、何も言わずにじっと彼を見ていました。男はずっと、穏やかに笑っていました。いつの間にやら夜が更け、朝が来て、その話は風に溶けていってしまいました。   (2020/8/13 15:36:37)

切裂魔青年は、大人しく問題のない‘‘普通’’の生徒でしたが、うちへ帰って戸を閉め切ると狂った様に笑い出しました。あの先生がそんな思い間違いをするなんて!美しい文字をを紡ぐ賢者が己を‘‘醜い顔料’’と捉えるなんて、推測にしてもひどい解釈だ!あまりに面白かったので転げ回りながら、あの話の続きを紙へ書き残そうと青年は思いつきました。ペンがひどく軽い様に感じました。   (2020/8/13 15:48:59)

切裂魔「親愛なる先生 なんて呼ぶとまた否定されそうですが。貴方の製作分野は絵画でなく写真でしょう!ばかですねえ、貴方が‘‘顔料”なものですか、先生、先生とお呼びしていますけど、‘‘絵の具’’は此方のものですよ。貴方にはフィルムやらレンズの方がお似合いです。私の分野と立場まで横取りしないで頂けます?」   (2020/8/13 15:59:00)

切裂魔…いやあ傑作ですね!素晴らしい!我ながら最高の出来だ、特にこの場面の…ちょっと何寝てるんですか君、感想を。……意味が分からない?ハ!説明してあげますよ、よくお聞きなさい   (2020/8/13 16:03:39)

切裂魔例えば、「絵」の表現を「料理」に置き換えてみますね。君はレストランを訪れた客で、料理を楽しんでいます。食前酒、前菜から始まってローストビーフに炙ったパン、スープもいいですね、いや実際振る舞うとかでの話ではなくて。腹が減ったのならそこのビスケットを食べても構いませんから…もう少し右の。そう、それです。   (2020/8/13 16:07:19)

切裂魔で、何でした?ああ、「料理」の。そう、それらを楽しむ中で作り手について深く知り過ぎるのは勧めないという…ある種教訓な訳ですよ、この話は。   (2020/8/13 16:10:53)

切裂魔パンひとつ取ったにしても、美味しいなとか、固いなとか、知るにしても生産国程度で十分という事です。‘‘私の国’’においてはね。コレを焼いた者、運搬した者、遡れば小麦農家。たかがパンを食すだけですよ。彼らの人生史を知っても仕方ないと思いません?   (2020/8/13 16:17:09)

切裂魔貴方達はパンそのものを楽しんでいればよろしい。焼き手の給料が不当に安く不満を抱えているとか、小麦農家の夫妻は毎晩の様に就寝前キスをする習慣があるとか、余計な考えが付くと不味くなるだけでしょう。   (2020/8/13 16:19:44)

切裂魔一戯曲にいったい何分掛ければいいのやら……これじゃ夕餉までに終わりませんよ。   (2020/8/13 16:25:06)

切裂魔弊荘園の人形共は本当に理解の悪い…何です、彫刻家が眠ってしまった?ならそこのケットをかけてやりなさい。   (2020/8/13 16:27:57)

切裂魔さあ第二幕ですよ、席に戻って。あ、君、水は飲みましたか。倒れられては困りますからね、ええ遠慮なく。   (2020/8/13 16:30:25)

切裂魔_ある少女の話です。勇敢で義理堅く、何より恐れ知らずと言われる彼女は、仲間からたいへん信頼を寄せられていました。あの子に任せておけば大丈夫、化け物からも守り助けてくれる逞しい味方だとね。特に銃の扱いに長けており男性にも負けず劣らず。我々としては非常に手こずらせてくれる厄介な役職ですけど。   (2020/8/13 16:46:19)

切裂魔そんな彼女は余暇の時間にも、あまり趣味の色を感じさせないような娘でした。名に軍と付くだけあってか克己的な印象を少なからず周りに与え、彼女と言えば仕事、仕事と言えば彼女と考える者も少なくなかった事でしょう。しかしそれは偏見に過ぎず、彼女は絵やお喋りの他、また可愛らしい趣味を一つ、新たに携えました。   (2020/8/13 16:52:19)

切裂魔携帯式のカメラで撮る写真。なんと奥の深く素晴らしい趣味でしょうか!熱心に取り組む様子、瑞々しい反応、工夫し経験を重ね時には年長者と語り合って活動幅を広げ成長していく!素晴らしい、実に、…熱を入れ過ぎましたかね、ついインプロゼーションが。   (2020/8/13 16:59:14)

切裂魔分かりました、無駄話は止します!…ですが皆さん、彼女は楽しんでくださっているようで、少女の期待を裏切る訳にいかないでしょう?ご丁寧に毛布への御礼まで…何時迄でもお貸ししますからねお嬢さん。嗚呼やはり芸術家だからでしょうか、彼女は君達と違って心遣いが……ブーイングはやめなさい!   (2020/8/13 17:08:45)

切裂魔…それこそ余計な話で崩壊しかねない。私も水を………何でした、ああ、「彼女」の話ですね。   (2020/8/13 17:10:07)

切裂魔_そしてある日の明け方、彼女は美しい日の出を目にします。東。少し雲のかかる中、桃色に橙、薄蒼と逆光の灰、淡く多色に染まったこの空を写真に残したいと彼女は考え、窓へ乗り出しかけて気付きました。「このままでは落ちるんじゃないかしら。」   (2020/8/13 17:15:55)

切裂魔ああ!何たる悲劇!理性の働いてしまった所為でこの景色を諦める他無くなった!ある青年はその様子を端から覗き、思いました。「私が彼女を抱き上げて写真を撮らせ、形に残ったところで細い身体を落としてやれば、彼女は求めた美の中で眠る事が出来たのに!」   (2020/8/13 17:20:43)

切裂魔窓枠は永遠の美へと誘う門だったのです。それを諦めてしまうなんて、勿体無い話だと思いませんか。ああ、ああ!あの場に、彼女の前に‘‘青年’’の居なかったのが間違いだった。時を戻せるのであれば是非彼女を手伝ってやりたかったですね、残念で仕方ない。   (2020/8/13 17:23:19)

切裂魔そう考えている間に、娘は窓を閉じてしまいました。「諦めましょう、乗り出して取らないと、難しそうだからね。」   (2020/8/13 17:24:39)

切裂魔取る…‘‘撮る’’事も含めてですが、彼女は獲得のチャンスを失った訳で。寝ている割に細かい所だけは口を挟む所、相変わらずですね。ハハ、褒めているんですよ。   (2020/8/13 17:28:04)

切裂魔疲労に重言ですか、音を楽しむ芝居でこれは酷い…無かったことになりませんかね。   (2020/8/13 17:28:50)

切裂魔はい、はい。愉快なお話の次は悲劇でしたけど。如何です?…‘‘腹が減った’’。あのねえ君、先程からそればかり言って……まあ良いでしょう、私の読み違えもありますし。   (2020/8/13 17:31:30)

切裂魔鑑賞マナーにまで気を配って頂けるとは、余程育ちの良い御令嬢で…、いえいえ、構いませんよ。お喋りなんてしょっちゅうです。躾のなっていないこれらと貴方は違いますからご安心を。   (2020/8/13 17:38:14)

切裂魔フ、フ。質の悪い芝居でも楽しんで頂けた様で何よりです。加えて筋も良い!是非語り合いたいですね、お時間の許す際にはお声掛けくださいな。お待ちしていますよ。   (2020/8/13 17:43:49)

切裂魔はあ…話し過ぎで頭が余計にやられましたか、我ながら酷い羅列で……他人事の様に笑っていますけど、貴方達の所為ですからね。そこと、そこ。   (2020/8/13 17:47:00)

切裂魔可愛らしい小鳥が去ってしまった。もう薄汚い犬しか残っていないじゃありませんか。いえ、何も言っていませんよ   (2020/8/13 17:50:36)

切裂魔! 誰かと思えば大先生ですか…ははあ、此処は譲ってくださると。お気遣い感謝致します。   (2020/8/13 17:52:02)

切裂魔目を通して頂けるのは光栄ですね、しかし私の即興的で拙い文字には何の価値も無いと気付かれてしまう。それこそ、あのパンの話の様にね。   (2020/8/13 17:55:02)

切裂魔芸術家として評価を求める一方で、諸々白日の下へ晒されるのは大嫌いなんですよ。霧か夜闇か…姿さえ曖昧になるあれらの空間でないと、‘‘活動’’できませんから   (2020/8/13 17:58:40)

切裂魔困った、困った、困りましたね、言い訳を並べ立てようとすると直ぐにこうです。何とか消せませんか。   (2020/8/13 18:01:25)

切裂魔話が済めばこの小屋も捨てますがまだ満足していないんです、肝心の第三幕も済んでいない。   (2020/8/13 18:03:37)

切裂魔ねえ、本当に何も出来ないんですか、せめて一文字修正する位……不可能。はあ。そうでしょうね。   (2020/8/13 18:05:15)

切裂魔一度此処でお開きにしましょう。私も貴方達も疲れている。   (2020/8/13 18:14:30)

切裂魔いやあ…本当に酷い。誰が書いたんでしょうかねこんな汚い音の楽譜。不協和音ばかりでテーマも分からない。子どもの落書きですか。   (2020/8/13 18:17:14)

切裂魔…もう少し努力すべきですよ、君。言葉には育ちや人柄が明確に現れますから。顔はそう悪くないのに勿体無いです。もう二度と他者と関わる機会の無いにしてもね。   (2020/8/13 18:25:57)

切裂魔それでは夕餉に。留守番しておきなさい、第三幕は私達の話ですから逃げないように。   (2020/8/13 18:27:39)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、切裂魔さんが自動退室しました。  (2020/8/13 18:47:49)

おしらせ切裂魔さんが入室しました♪  (2020/8/13 22:14:28)

切裂魔お待たせしました、舞台裏で少し手違いがありましてね…ハイ、解決しましたのでご心配なく。ひい、ふう、み…全員居ますか。   (2020/8/13 22:16:39)

切裂魔やや、随分観客が増えましたねえ。皆さん夜間公演の方がお好きで?   (2020/8/13 22:18:36)

切裂魔また逸れてしまいそうでいけない。ええと、三幕からですね。   (2020/8/13 22:19:28)

切裂魔ある青年の話です…よく出てくるなって、そりゃあ私のお気に入りなので当然ですよ。はい…この場面では明かりを消して…   (2020/8/13 22:22:06)

切裂魔_彼は孤独でした。と言うのも生まれつき身体に欠けがありましてね。手も十分に動かせず、足は無く、声をあげる事さえ出来ない。見捨てられたというより認識されない形での孤独でしょう。周りの人間は誰一人として彼に目を向けることはありませんでした。   (2020/8/13 22:27:07)

切裂魔そんな彼にも幼い頃からたった一人だけ、友人が居ました。名は…そうですね、バルとしましょう。バルと少年はたいへん仲が良く、いつも二人で過ごしていました。少年は、母親が抱きしめてくれなくても、父親が叱ってくれなくても、他に友人が居なくても、バルと共に居るだけで幸せでした。   (2020/8/13 22:33:48)

切裂魔ある日、少年は声を得ます。大声をあげてみたり歌を歌ってみたり、色々と試しました。それでも周りの者は目を向けてくれず、バルにしか聞いてもらえませんでした。けれどたった一人でも、確かに自分を認識してくれたので少年は喜びました。全ての傍観者にも人格が芽生え、漸く人としての生を歩み始めたのです。少年は身体の不自由な分頭が良く観察眼にも優れていたので、見たり聞いたりしたこと、そして様々なアイデアをバルに教えてやりました。バルの方はそれを聞き実行に移す係で、二人でひとつの事を完成させるのがたいへん楽しい毎日でした。   (2020/8/13 22:45:46)

切裂魔二人は色々な経験を共にしました。スポーツにテーブルゲーム、料理、製菓、工作、絵画、音楽、詩、思いつく限りの楽しい事は全てやったと言っても良いでしょう。少年はバルの楽しそうな顔を見ているだけで十分でした。また自分のアイデアを受け入れてくれることにも喜びを感じていました。   (2020/8/13 22:52:09)

切裂魔しかしそんな日々も長くは続きません。バルは裕福な家の一人息子で金に困らない生活をしていました。それによってこれらの遊びが支えられていたのですが、「いい加減勉学に本腰を入れなさい」と両親に叱られてしまったのですね。それもその筈、バルはもう15で中等教育の終わりを迎える頃でした。   (2020/8/13 22:56:59)

切裂魔そしてバルは少年に言います。「ごめんね、君とはもう遊べない。話もするなって母さんに叱られてしまったんだ」少年は唯一の友人を失った気がして、たいへん悲しみました。それでも何とか彼と一緒に居たかったので、少年は更に学を積みバルの勉学を手伝う事にしました。身体が不自由だった為に学習へ膨大な時間を要しましたが、少年にとってバルが人生の全てだったため何の苦でもありませんでした。   (2020/8/13 23:03:52)

切裂魔勉学において、少年はバルよりも知識が豊富でした。見る事と覚える事に関し優れていたからでしょう。常人にはとても不可能な、異常な速度で少年は知識をつけ、バルに教えてやりました。それでもバルは話を聞いてくれなくなりました。「君と話していると変な奴だと思われる。それが嫌なんだ」と一度言ったきり、会話のない日々が続きます。3日、1カ月、半年、1年。   (2020/8/13 23:10:02)

切裂魔難しい年頃なので仕方ない、と少年は思いました。そうしてバルは自分の力だけで勉学に励み将来を定めますが、それは望んだ未来でなく両親に決められたものでした。次第にやる気を無くして、「絵が描きたい」と漏らすようにもなりました。   (2020/8/13 23:12:33)

切裂魔2年振り、少年はバルに言います。「君のやりたいことをやるべきだよ」あれだけ無視を決め込んでいたバルも答えます。「そうだけど、簡単に決められたら苦労しない!第一父さんや母さんの許すものか」「だったらそれから逃げられる方法を、僕が考えてあげる。」「上手くいく訳がない」「僕を信じて、バル。幼い頃考えた設計図や工作の計算、一度だって間違えたことがあったかい。」「でも」「大丈夫、絶対に上手くやる」そうして二人はこっそりと、絵の道を歩むための作戦を考えるようになりました。   (2020/8/13 23:18:09)

切裂魔結果的に絵を学びたい事は両親へばれてしまって、「親不孝の道楽息子、勝手にしろ!」と家を追い出されましたが、彼の手元には、十分な手切れ金と小遣いをはたいて買い集めた画材があります。少年の言った通り、バルは絵描きの道を歩みはじめることができました。   (2020/8/13 23:24:20)

切裂魔しかし芸術の道はそう甘くないもので、どこでどれだけ学びを積んでも絵は売れず、実力を認められることも無く。無収入の日々が続き、バルはまた弱音を吐きはじめます。酒に溺れ、荒んだ日々が続きました。   (2020/8/13 23:27:42)

切裂魔「ねえ、バル、ここの描き方だけど」「何だよ」「形が歪んでる。君は落ち着けば描けるんだから、慌てずによく見て、」「うるさいなあ!だったらお前がやってくれよ!いつも見ているばかりで、文句をつけるのは簡単だろうけど、実際描くのがどれだけ難しいか!お前には分からないだろうな、嗚呼そんな不自由な身体じゃ解る筈も無い!」   (2020/8/13 23:31:29)

切裂魔と言うので、少年はバルに代わって絵を描くようになりました。   (2020/8/13 23:32:28)

切裂魔しかし身体を動かした経験のない少年にいきなり絵を描けというのも酷な話。いくら身体が慣れているとは言え、スプーンひとつろくに持てないのではとても作品になりません。これは困ったと考えた少年は、バルの眠っている隙に身体を動かす練習を始めました。   (2020/8/13 23:35:54)

切裂魔粗大的な運動から細部へ。思ったより簡単で、3日とかかりませんでしたね。何しろ頭は十分過ぎる程に育っていたので、工夫がし易かったのです。   (2020/8/13 23:36:46)

切裂魔そうして満足に身体の動かせるようになった少年は再び絵を描き始めますが、賢過ぎる頭で考えました。「物を描くには、内側をきちんと知るべきだと先生が言っていたな。それに、誰かと同じようなものを作っているんじゃ目に留まらない。」   (2020/8/13 23:38:46)

切裂魔「評価されるには、もっと奇抜で、誰も行った事のない、新たな芸術が必要だ。」   (2020/8/13 23:39:55)

切裂魔まずは先生の教えの元、自由な身体を手に入れた少年はそのあたりの女性を裂いてみました。本で見たのよりずっと詳しく、リアルで、とても勉強になりました。   (2020/8/13 23:42:04)

切裂魔二人目の女性を裂いた時、てらてらと光る子宮を見て、本来自分はここから生まれる筈だったのだなあと感じ勉強とスケッチの為に持ち帰りました。   (2020/8/13 23:45:25)

切裂魔三人目。他者に見つかりそうになって焦りましたがなんとか隙を見て逃れました。そうして少年は   (2020/8/13 23:46:16)

切裂魔悲鳴はオペラの様だし、溢れる赤とその自然的な広がりも偶然に生まれる絵画さながら、刺激的で、何より誰も行ったことが無い活動、これを新たな芸術と言わずして何と言うのか、と考えるようになりました。   (2020/8/13 23:49:32)

切裂魔ああ失礼、その頃には青年、でしたね。   (2020/8/13 23:49:50)

切裂魔そうして青年は活動を進めますが、バルはこれをよく思いませんでした。顔を蒼白にし、「なんてことをしてくれた!」とか起こりましたっけねえ。あの朝は実に愉快でした。   (2020/8/13 23:51:30)

切裂魔おっと。はじまりではなく怒り、ですね。失礼つい興奮で。   (2020/8/13 23:52:08)

切裂魔それでも世間と言うのは皮肉なもので、たちまち青年の名は新聞、雑誌、ほか様々な媒体で国中に知れ渡ります。そしてバルの描く絵画も、青年の芸術に影響を受けてか退廃性を増し、買い手が付くようになりました。   (2020/8/13 23:53:39)

切裂魔切磋琢磨して、それぞれの芸術に磨きをかけていく青年とバル。バルは確かに‘‘よく見れば’’、描ける良い子でした。最も、少年が見せてやったお陰でしょうけどね。   (2020/8/13 23:55:20)

切裂魔面白かったですね、二人で新聞社に送ってやろうと小包に詰めたあれを見たときの顔ときたら!たちまち震えて吐き戻し、落ち着けばすぐに絵画制作。確かあの時描いた絵は、かなりの貴族に良い値段で売れたのですよ。そうしてこう言われたんです。   (2020/8/13 23:57:49)

切裂魔「やあ、君の絵は最近作風を変えたけれど、以前よりずっと良いね。この調子で続けてくれたら、次は3倍の値を出そう」   (2020/8/13 23:58:44)

切裂魔分かる方ですよねえ、彼の変化を評価して頂けるとは!流石私達に目を向けるだけあって良い感性をお持ちだ。   (2020/8/14 00:01:03)

切裂魔そうして生活が続きましたが、遂にバルは倒れてしまいます。彼に青年の芸術は刺激が強すぎたのでしょうかねえ。ま、元より病気がちな子ではありましたから仕方なかったのかもしれません。   (2020/8/14 00:02:37)

切裂魔そうしてバルは死にました。今度こそ本当に友人が居なくなったので、少年は悲しかった…んじゃないですかね、多分。   (2020/8/14 00:03:33)

切裂魔ええ、「お前のせいだ、この悪魔」と言ってバルは死にましたよ。   (2020/8/14 00:04:03)

切裂魔いやあ私ったら青年を少年と!間違いではないのですが、やはり表現は揃えたい。そんな概念持ち合わせていなくても、響きが変わってきますからね。   (2020/8/14 00:05:09)

切裂魔それでも青年は、寂しくはありませんでした。何故ならバルに頼らずとも、世間が!不特定多数国中の人間が、自分を見てくれるようになったからです!   (2020/8/14 00:06:34)

切裂魔おめでとう、おめでとう青年!ここまでよく頑張りましたね。やはり君は出来る子だ。何も持たず認識すらしてもらえなかった彼が、自分の力と、何より頭で!喜びを手にしたのですからね。ああ、今思い出しても感動してしまいます。   (2020/8/14 00:08:07)

切裂魔とんでもない喜劇になってしまいました。彫刻家の彼女に文句を言われてしまうかもしれませんね。私は悲劇が見たかったのよ、だとか。   (2020/8/14 00:10:05)

切裂魔いやあ申し訳ない。楽しんで頂けると良いのですがね。   (2020/8/14 00:11:23)

切裂魔…さて、第三幕も終了ですが…何です、皆さん感動で物も言えないような顔をなさって。そんなに素敵な話でした?   (2020/8/14 00:12:37)

切裂魔ハハそうですか、それは、それは!何よりですよ。   (2020/8/14 00:13:21)

切裂魔残るは第四幕ですが、この時間では次回に持ち越しですね。はいお気をつけてさようなら。彫刻家の貴女は荘園に来たばかりだと言うのに長く付き合わせてしまいましたね。夜分遅くまで申し訳ない。   (2020/8/14 00:15:17)

切裂魔真剣に聞いてくれたのはきっと貴女くらいでしょう。感謝致します。どうかご無理はせず、早めにお休みなさってくださいね。   (2020/8/14 00:17:55)

切裂魔いえ、舞台と謳っていますがそう大したものでも無いので。学生演劇をもう少し経験させておくべきでしたかねえ、彼に。   (2020/8/14 00:20:53)

切裂魔これはこれは、此方のお気遣いまで。矢張り貴女は素晴らしい方ですね。一日だけの心算でしたが、もう少しだけ続けるとしますよ。どうせ満足してしまえば跡形もなく消えますから。   (2020/8/14 00:22:56)

切裂魔そうそう、それから。そこの切裂魔さん。ええ私と同じ貴方ですよ。突然呼び出して申し訳なかったですが…貴方の半生…いいえ一生ですね。についてもお聞かせ願いたく。お待ちしていますよ。フフ…   (2020/8/14 00:24:25)

切裂魔観客の率直な意見が伺いたかったものですからたいへん有難いですよ。気に入ったなら気に入った、つまらないならつまらない。せめて一言お聞きしたかったので。声の返ってこない事が一番退屈ですからね。   (2020/8/14 00:27:58)

切裂魔ハハハ!やはりそう思いますか!言っておいて何ですが私も同意見ですよ、あれはひどかった…それにしたって真面目に取り組んでいなかったので、もう少し経験させても良さそうでしたが。   (2020/8/14 00:29:35)

切裂魔ええ、是非。一等良い席を御用意しておきましょう。   (2020/8/14 00:31:29)

切裂魔ロイヤル・クイーン・シート、といった所ですか。ドレスコードは強要しませんがね。   (2020/8/14 00:33:06)

切裂魔まあつまらない洒落を。興奮で酔いましたかね、いけない、いけない。   (2020/8/14 00:34:08)

切裂魔早いうちに休むとしましょう。良質な睡眠は全ての活動の基になる。   (2020/8/14 00:35:17)

切裂魔それでは…ええ、また次回。   (2020/8/14 00:37:31)

切裂魔せっかちな彼と違って私は慎重ですから、まだ‘‘幕が下りる’’には早い事もよおく解っています。   (2020/8/14 00:38:38)

切裂魔……そろそろ大先生と生徒のいらっしゃる時間でしょうかね…   (2020/8/14 00:39:27)

切裂魔課題を忘れている、なんて怒鳴られないと良いのですが…ま、穏やかな彼の事ですから気の向いた時で許してくださるでしょう。信じていますよ。   (2020/8/14 00:40:42)

切裂魔やあそれは酷い。しかしそこから学びを得ている貴女は確かに賢いですよ。何事も経験を積むのは大切ですからね。   (2020/8/14 00:41:52)

切裂魔話相手が居ると口の止まらないものですね。…良い夜を…   (2020/8/14 00:42:42)

切裂魔ああまた重音が気になってしまう。どうにかならないんでしょうか、我ながら気持ちの悪い文字群だ事。   (2020/8/14 00:44:42)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、切裂魔さんが自動退室しました。  (2020/8/14 01:04:45)

おしらせ切裂魔さんが入室しました♪  (2020/8/14 01:48:24)

切裂魔あっはっは、は!“来る”と言えば本当に“来る”ものですね!   (2020/8/14 01:49:35)

切裂魔全て私の計算通り、ああ〜、面白い。こう綺麗に集まるのであれば代役など立てる必要も無かったのでは?   (2020/8/14 01:51:30)

切裂魔眠気も限界ですので手短に。先生、いいえジョゼフさん。先にも言いましたが私は率直な意見を求めていますので、遠慮せず思う通りに述べてくださいね。中途半端な褒め言葉より改善点の方が後々役に立ちますから。特に優れた文才を持つ貴方であれば尚更。喜ばしいことは言うな、という訳でもないのですけどね、評価を受けると気分も良くなりますし。   (2020/8/14 01:57:15)

切裂魔熱のこもった御感想は明日にでも頂戴致します。穴だらけの戯曲にまあ、よくぞ意味を見出してくださったもので…演じ甲斐がありますねえ。   (2020/8/14 01:59:25)

切裂魔私は私のためにしか時間を使わないので、詳しい話はまたいつか…   (2020/8/14 02:02:05)

切裂魔それで其処の。ぬいぐるみを唸らせている貴女ですよ機械技師。活発にはしゃいでいますが水に膨れたコーンフレーク、胃は苦しくないですか?出してあげましょうか。   (2020/8/14 02:04:15)

切裂魔面白いですよお。少し切れ目を入れてやれば内から溢れてくるんですね、ふにゃふにゃの、柔らかいフレークが。   (2020/8/14 02:06:24)

切裂魔牛乳と血液が混ざってホラ、桃色になりますからね。女性は好きでしょう?あの色。“血色”も良く見えますし。   (2020/8/14 02:08:07)

切裂魔いけない、早速教えて頂いた欠点を晒してしまいましたね。何の話でした?   (2020/8/14 02:08:40)

切裂魔あー、はい。怖がってます?彼女。可哀想に。守ってあげてくださいねえ頼りになる空軍さん。   (2020/8/14 02:10:26)

切裂魔で、ええと。ああご意見ご感想の件でしたね。もう全て言い切りましたけど。   (2020/8/14 02:11:18)

切裂魔それならジョゼフさんと彼女の胃を管で繋いであげましょうか、利害の一致。私計算は得意なんですよ。空軍さんには弁の管理役を頼みましょうか。   (2020/8/14 02:13:48)

切裂魔また話が飛ぶ!   (2020/8/14 02:14:05)

切裂魔おお、怖い怖い。私は善良なコーンフレーク輸送者を目指しただけだというのに…   (2020/8/14 02:15:02)

切裂魔親切心も有り難く受け取れないんです?…なあんて言うと嫌われますかね。失礼、一言多いのは生まれつきで。   (2020/8/14 02:15:35)

切裂魔まあ彫刻家さんの聖母のような笑み…良いですねえ拒絶に疲弊した心が癒される。   (2020/8/14 02:19:32)

切裂魔何が言いたいんだか分からなくなってきました、眠気には敵わない。お先に失礼しますよ。   (2020/8/14 02:20:23)

切裂魔深夜とあっても…深夜のせいですか?活きの良い人形ですね。やれるものならやってごらんなさい。精々狩られる前に足掻いていればよろしい。生に執着がある程裂くのも楽しくなりますのでね。   (2020/8/14 02:24:16)

おしらせ切裂魔さんが退室しました。  (2020/8/14 02:26:54)

おしらせ切裂魔さんが入室しました♪  (2020/8/15 01:43:03)

切裂魔眠る前に少しだけ。書き残さないと直ぐに忘れてしまいそうですから。   (2020/8/15 01:43:41)

切裂魔ふうん、語ると話す…他者との関わり…そしてフォアグラ。今夜も品揃え豊富ですね。   (2020/8/15 01:48:44)

切裂魔なんだか私には難しい方向に進んでいる様ですし、仲良く話されている中に割り込む趣味もないので何時も通り眺めていましょう。ああ勿論、自分の話は勝手にしますよ。   (2020/8/15 01:51:54)

切裂魔えっ、臓物を出すですって。お呼びですか。   (2020/8/15 01:53:21)

切裂魔なんてね、冗談ですよ。   (2020/8/15 01:53:43)

切裂魔いや然し、彼と彼女の話は聞いていて本当に飽きないんですよねえ。上手い話ができないとか、他者と関わり合うのが苦手だとか口調がどうとか仰っているようですけど、私の求めている所はそれでないので、はあ、悩まれているのだなあ、と思う他なく。   (2020/8/15 01:58:28)

切裂魔これでは薄情な奴だと思われますかね…、おっと、銃やサーベルを此方へ向けないで。   (2020/8/15 01:59:21)

切裂魔それと私は変質者ではありません。   (2020/8/15 02:01:18)

切裂魔上手い下手ではなく、何でしょう…思考と言葉の選びが良い。純粋に美しいと思いますし、私の知らない世界の話や趣味、芸術等…勉強になるのです。とてもね。   (2020/8/15 02:05:09)

切裂魔まあ僅かな間に言いたい放題…フン、そんな変質者かつ不審者に目をつけられてしまって残念でしたね。運の悪い。   (2020/8/15 02:08:53)

切裂魔誰にも擁護して頂けない可哀想な私………涙が出ます。   (2020/8/15 02:09:52)

切裂魔“品揃え”の表現を選んだのは料理店を意識してですよ。金を払わずともシェフが美味い料理を次々出してくれるので入り浸ってしまうんですよね。チップをせがまれることもない。なんて良心的で都合の良いでしょう!   (2020/8/15 02:13:38)

切裂魔気が急いてます? 店 の文字が抜けているようですが。   (2020/8/15 02:14:25)

切裂魔ですから、つまり。細かい事等気にせず好きに独言なり会話なり吐いていって頂かないと飢えてしまうんですよ。私が。分かりますかね?暗い話は大好きですけど、過度に自虐的な味になるとえぐみが酷くて。好まないんですよねえ。私が。   (2020/8/15 02:18:46)

切裂魔百足人間はジョゼフさんか機械技師の出した話でしょう!…私が熱心に述べている間に仲直りですか。へーえ。円満解決で良かったですね。   (2020/8/15 02:21:57)

切裂魔ああそう、前衛的な百足人間。   (2020/8/15 02:26:11)

切裂魔美味い料理さえ出して頂けるのなら文句は付けませんよ。幾ら悪口を叩きつけられようとも、舌を切る位で許してあげます。   (2020/8/15 02:29:35)

切裂魔まあ、何です。先生と呼ぶのは今日で終わりにしましょうかね。例の焦燥感を助長しかねないでしょうし。空軍さんの方は面識が少ないとか仰っていましたがどうです、今後の友好を願って名前でお呼びしても?   (2020/8/15 02:34:23)

切裂魔バラバラと……………纏まりの無い……………   (2020/8/15 02:35:30)

切裂魔流石ジョゼフさん言語化がお上手だ。その通りですよ。ただ、流石に金も払わず食べ続けるのは申し訳ないので…気が向いたらウエイター経由でチップでもお渡ししましょうかね。   (2020/8/15 02:41:22)

切裂魔“変質者”と“とりあえず仲良く”してくださってありがとうございますマーサさん。…マーサさん、…音が気になりますね。   (2020/8/15 02:43:57)

切裂魔マーサ、ううん流石にこの呼び方は…、我慢するしか無いですねマーサさん。   (2020/8/15 02:46:04)

切裂魔眠気の所為か疲労の所為か、いつにも増して表現の酷いこと。美食家ではありますが自分で作るとなるとそう得意でないのですよね。美味い料理を探し当てる事にばかり長けている。それも立派な才能ですけれど。   (2020/8/15 02:52:17)

切裂魔ハハハ!全て本心ですよ、そうでなくては料理人宛に手紙なんて書くものですか。不味い店にお情けで通ってやる程優しくありませんからね。あまり酷い料理を出すのであればそれこそ忍び込んでオーナーの首を切ってしまうかもしれない。   (2020/8/15 02:59:15)

切裂魔外装の上等な料理店でも街中のワゴンでも、良い物は光る。あの晩マーサさんにわざわざお声掛けしたのもその為ですね。衝動に弱いので一度気になると動かずに居られなくて、つい。   (2020/8/15 03:04:36)

切裂魔この辺りは良い店が多くて助かりますよ。ジョゼフさん、マーサさん、彫刻家の彼女、機械技師お二人、少し離れた街には占い師、私と同じく霧の紳士が大小二名。ええ、本当に何処も美味くて退屈しない。   (2020/8/15 03:09:18)

切裂魔ある種運命だったのかも知れませんね。しかしそれが偶然の出会いなのか、機会を伺い図られたものなのかは…貴女の解釈にお任せします。   (2020/8/15 03:14:40)

切裂魔面白い冗談を!しかし実際、私は画家で理髪師で外科医ですから、精肉屋としても上手くやれるかも知れませんね。買い手に何の肉かも説明しない不親切な男、だとか言われてしまいそうですが。   (2020/8/15 03:19:44)

切裂魔そしてマーサさんの模範解答。素晴らしい!仰る通りその答えは私しか知りません、考えても仕方ないでしょうね。今こうして話が出来ている事実だけで十分です。   (2020/8/15 03:23:36)

切裂魔さて、私の話をしましょうか。   (2020/8/15 03:25:02)

切裂魔正確性や綿密な役柄を求めるのであれば、私は直ぐに解雇されていた事でしょう。他に良い表現が無いので述べますがはっきり言って英国史にも哲学にも芸術にも然程詳しくないのです。興味はあるにしても少量齧った程度。英国紳士を名乗るにしては余りにも御粗末な頭しか持ち合わせていませんしね。   (2020/8/15 03:29:13)

切裂魔ですから賢い方であれば、私の話の節々から違和感と綻びを感じ取っている筈。私自身でも後から見返せば誤字や誤用、重言、フレーズの使い回しが彼方此方で気になりますから。   (2020/8/15 03:33:09)

切裂魔しかし私は話し続けますよ、好きな話を私自身の為だけに、飽きるまでね。あれが違うこれが違う、理論がなんだ、軸がなんだ、そんなもの知ったこっちゃありません。かと言って全てを無視するのはまた違う問題が浮上しますけど、ある程度の知識とそれを表現に活かそうという気があるのなら、最低限のマナーは守った上で何を言っても良いんじゃないですか。   (2020/8/15 03:43:05)

切裂魔全てが正しい表現なんて殆ど不可能です。出来ると言うのであれば本でも出されてはどうですか、結果がすぐに見えるでしょうから。生憎私は小説家でも記者でもないので細かい事を一々気に掛けている暇などありません。その時間でどれだけの美味い料理が楽しめるか、また己の皿を彩れるか。   (2020/8/15 03:48:36)

切裂魔もっと堂々として胸を張りなさい。一度の失敗が何ですか、私の様に上手い事言いくるめておけば良いんですよ、口下手な君には難しいでしょうけど。安易に自分を卑下しない。分かりましたか弊荘園のナワーブ・サベダー君。いつまでもうじうじするのはやめて、ホラさっさと動く。   (2020/8/15 03:54:13)

切裂魔はあ、漸くスッキリしました。口で捻じ伏せるのも悪くないですね。   (2020/8/15 03:55:23)

切裂魔……………40時間。   (2020/8/15 03:56:04)

切裂魔暗い中で目を閉じているだけでも、回復になりますよ。完全な睡眠には劣りますが。   (2020/8/15 03:59:18)

切裂魔おや、4時。   (2020/8/15 04:00:02)

切裂魔理解して頂きたいものでもないですからね。きっとそれが正解ですよジョゼフさん。あっ、私の話で合ってます?   (2020/8/15 04:02:27)

切裂魔まあね、この傭兵めがいつまで経っても動かず弱音ばかり吐くものですから不味くってしょうがなくて。…お前の事を言っているんですよ、やめなさい内側から騒ぎ立てるのは。声帯を引き千切ったばかりでしょう貴方。今は私の時間ですよ図々しい、此方まで出てくるな。   (2020/8/15 04:06:52)

切裂魔夜更かしは精神にも良くないと良く分かりましたね、ハハ……、はあ。   (2020/8/15 04:08:23)

切裂魔良くないと良く分かる。気の狂いそうな文字ですね。   (2020/8/15 04:09:23)

切裂魔ええ、無理に眠ろうとするとかえって神経を使いますから…   (2020/8/15 04:10:11)

切裂魔辞めて下さいよ死んでしまっては遊び甲斐が無くなってしまう。   (2020/8/15 04:11:07)

切裂魔なんと素直な…!少し感動してしまいました   (2020/8/15 04:16:47)

切裂魔フレークの彼女は…まあちょっとしたミスですよ。今頃きっと幸せに眠っていますし、目の覚める頃には忘れているでしょう。前衛的な百足人間諸々。   (2020/8/15 04:22:18)

切裂魔もう少し起きて気の整理を続けたい所ですが、今回は眠りましょうかね…第四幕の執筆もありますし。   (2020/8/15 04:24:26)

切裂魔それで、どうなんです。ジョゼフさんは。   (2020/8/15 04:24:36)

切裂魔ああ失礼、睡眠についてですよ。鉤爪に引っ掛けた儘でした。   (2020/8/15 04:27:40)

切裂魔そして眠れないと…そうですか。眠って静寂の訪れた処で作り置きの品々を頂こうと思っていたので残念です。今は諦めます。   (2020/8/15 04:30:17)

切裂魔ハハ、妥協できませんね。そろそろ休むとしますよ、良い…、朝を。   (2020/8/15 04:32:45)

切裂魔確かにそうなってしまう、均衡が…好奇心の隣人は恒常性の上に…また何か始まってしまいそうなので黙ります。これは危険だ。   (2020/8/15 04:35:45)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、切裂魔さんが自動退室しました。  (2020/8/15 04:57:41)

おしらせ切裂魔さんが入室しました♪  (2020/8/16 02:33:36)

切裂魔ボタンが一つ 二つ…合わせて一対、または一組。フフ、私ったらなんて趣味の良い紳士なのでしょうか。   (2020/8/16 02:37:01)

切裂魔図っただなんてそんな、そんな。偶然ですよマーサさん。私と連日逢えるなんて貴女はつくづく幸運な方だ。   (2020/8/16 02:40:57)

切裂魔カードでも作って差し上げましょうかね、顔を合わせる毎に判を押して…枠が埋まれば素敵なサプライズが。如何です?   (2020/8/16 02:46:12)

切裂魔いやあ、ジョゼフさんがお休みなさっているのが残念でなりませんねえ。第四幕の公演案内に参ったのですが。   (2020/8/16 02:52:57)

切裂魔実は昨晩総監督が逃げ出しましてね、諸々の調整が追いつかず…明日の朝にでも改めてお知らせしますよ。御三方には特等席のチケットを御用意させて頂きましたしね。   (2020/8/16 02:56:05)

切裂魔おや残念。悲鳴の上がる程に喜ばれると確信していたのですが。   (2020/8/16 02:58:03)

切裂魔ええ、観客は彼に限りませんのでね。勿論当日券も御座いますよ。   (2020/8/16 02:59:01)

切裂魔詳しい話はまた明日の朝…いいえ、もう今日でしたか。   (2020/8/16 03:17:09)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、切裂魔さんが自動退室しました。  (2020/8/16 03:37:25)

おしらせ切裂魔さんが入室しました♪  (2020/8/16 11:25:13)

切裂魔すっかり日が高くなっていますが、正午までは朝と定義して問題ないでしょう。   (2020/8/16 11:27:09)

切裂魔それもこれも君の所為ですよ、聞いているんですか。あっ、ちょっと待ちなさい、また逃げる気じゃあないでしょうね。   (2020/8/16 11:29:27)

切裂魔椅子に括り付けてやれば少しは大人しくなりますか、この問題児。大体そんな馬鹿げた理由で与えてやった役職を放棄するなんて深刻な事態ですよ、これは。第三幕が余程気に入らなかった様ですけど、ねえ、あれは君の作った話でしょう。自分の行いは棚に上げ演者ばかりに文句をつけて情けないと思わないのですか。その上逃走だなんて以ての外ですよ。   (2020/8/16 11:41:12)

切裂魔こんな話をする為に顔を出したんじゃありません。君には後で嫌と言うほど説教の時間をとりますから、其処で見ていなさい。   (2020/8/16 11:53:09)

切裂魔嗚呼昨晩頼んだ引き札だけ此方に渡してください。私が読み上げます。ええと、…第四幕。無題、マーダー・ルームにて。へえ、このハコ小屋の事ですか、悪くない。上演は明日21時…の、予定です、多分、きっと、……………   (2020/8/16 12:03:30)

切裂魔巫山戯てます?何ですかこの曖昧な表記。どういう心算で付け足したんです君。しかも卑怯なまでに小さく。え?黙っていないでなんとか言いなさいよ。   (2020/8/16 12:10:02)

切裂魔逃走のお陰でまだ脚本も完成していませんでしたよね?上演迄に間に合うんですか、ねえ、おい。口は何処にやったんです。あまり黙りを続けるなら左のコレで無理矢理にでも……は?二人が言うのだから自分にも保険をかける権利がある?……ははあ。へえ。ほお〜〜……。   (2020/8/16 12:20:36)

切裂魔わかりました君がそう言うならそうなのでしょうね…明日21時、恐らく、きっと、確か、多分。そして噂をすれば…またお会いしましたね空軍さん、おっと、マーサさん。   (2020/8/16 12:28:39)

切裂魔はいはい君は座って脚本を書く。昼食を済ませたら…、おや、彼女は第二幕に潤色を加えてくださるようですよ。   (2020/8/16 12:32:38)

切裂魔興味のかき立てられる綴りですね。フフ…思わぬ所で美味いプディングを頂いてしまった。   (2020/8/16 12:41:59)

切裂魔ははあ、成程。この後日談における悪役は一体誰なのでしょうね。二幕で私は理性と云いましたけど、光か、経験か、或いは……   (2020/8/16 12:52:43)

切裂魔表現するというのは得てしてそういうものではないでしょうか。ハハハ、たいへん面白かったですよ。素敵な潤色をこの目で見られて嬉しいです。悲劇と取るか喜劇と取るか…定義しようとする時点で愚かしいのかもしれませんね。やはり他人の話を聞くと気付かされる事が多い。   (2020/8/16 12:59:38)

切裂魔暑いですから   (2020/8/16 13:13:57)

切裂魔お気を付けて。…また裂いてしまいましたねえ。手慣らしは木葉で十分なのですけど。   (2020/8/16 13:14:30)

切裂魔ああ、いや、買い物は済んだのですか。落とした果物やなんかへ夢中にならないようにと念押しする必要も無かったですね。フレークの一件があったというのに懲りもせず早とちりを……私も昼食にしましょうか。   (2020/8/16 13:21:18)

切裂魔ふむ、善悪。白か黒か。視点によって簡単に裏返りますからねえ、丁度君と私の様に。それで脚本は書けましたか、決めていたより少し早いですが見せてごらんなさい。   (2020/8/16 13:24:33)

切裂魔…たった2行で出来も酷い。しかしまあ、逃げずに書いただけ良しとしましょうか。アイデアが欲しいと言うなら彼等の作品にもう一度目を通してみなさい。そして咀嚼し、考える。君の足りない頭でも何か一つは見つかるでしょう。…はあ〜。私もね、腹が減って仕方ないですし、いつまでも君の手を引いてやる訳にいかないのです。…もうとっくに千切れているって?ハハハハ、そうでしたね。   (2020/8/16 13:31:52)

切裂魔おや、ジョゼフさんが。   (2020/8/16 13:32:13)

切裂魔マクベス。覚えがありますね。彼の言っているものではなく贋作においてですが…彼女の述べた言葉は今でもはっきりと思い出せますよ。「何故マクベスは幸せを掴めなかったのか。それは彼が自分の行動に満足できなかったからだ」…ホラ、君の惚れ込んでいた箒星のマリア、でしたっけ?あの女の読んだ台詞。何が良いのか私にはさっぱりでしたけど、あれに夢へと誘われ、気を引こうと稽古や読書に励んでいたじゃありませんか。…何が云いたいかって?フフ、ハハハ……さっさと書け薄鈍。   (2020/8/16 13:49:37)

切裂魔そうだ、書き乍食べられるように昼食はサンドにしましょう。ええ、決まり。チャツネにチーズ、チキンを具にしたプラウマンズ。作ってあげますよ。   (2020/8/16 13:54:42)

切裂魔散歩に出る位なら其処の機械技師へ届けに行けば良いじゃないですか、デリバリー・サンド。彼女きっと喜びますよ。今日はいつもより“御機嫌さん”の様ですしね。   (2020/8/16 14:00:47)

おしらせ切裂魔さんが退室しました。  (2020/8/16 14:02:42)

おしらせ切裂魔さんが入室しました♪  (2020/8/16 14:02:50)

切裂魔いや、つい意欲が溢れてしまって。…口より手を動かしてください作家先生。   (2020/8/16 14:06:57)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、切裂魔さんが自動退室しました。  (2020/8/16 14:27:19)

おしらせ切裂魔さんが入室しました♪  (2020/8/17 20:45:00)

切裂魔開演15分前。   (2020/8/17 20:45:28)

切裂魔ですが、ねえ。君、よくこれを脚本として提出出来ましたね。あれだけ時間を与えてやったのに構成のみで語りも台詞も無し。何処まで役者を苦しめれば気が済むんです。   (2020/8/17 20:48:25)

切裂魔仕方ないでしょう、これで行くしかもう道がない。或る程度は此方でカバーしますから、…あと8分、この場面の書き方だけで良いので変えてください。あまりにチープ過ぎる。…前にも君に言ったような気がしますけど、舞台と観客を一体化させる必要があるんです。そのままを書くだけでは面白味にも欠ける。互いが呑まれる位の台詞で巻き込む位しなければ…おっと。もう5分前ですか。アナウンスは私が代わっておきますよ。その間に早く。   (2020/8/17 20:55:26)

切裂魔ええ、お集まりの皆様。本日はご来場頂き誠にありがとうございます。開演に先立ちまして、お願い申し上げます。客席内での喫煙はご遠慮ください。音の出る機器をお持ちの方は…そう、それとか、それとか、それです。電源をお切り頂き…無理ですって?なら外に出して、今のうちにですよ。…ええと。通路にはお荷物をお置きになりませんよう…ご理解、ご協力をお願い致します。上演時間。未定ですね。好きに出入りしてください、ええ、ええ。   (2020/8/17 20:59:04)

切裂魔まもなく第四幕を開演いたします。もう少々お待ちください…、ホラ早く渡しなさい、もう時間なんですから、書けましたか、…ハア?どれです相変わらず小さくて読めやしない…干からびたミミズですか、8秒で読み上げて…   (2020/8/17 21:01:26)

切裂魔_ある少年の話です。ずっと離れた遠い地の、鏡の国に住む彼は歌うたいでした。しかし鏡の国、というのは生産地の気取った呼称に過ぎず、その名から幻想的な景色を夢見て訪れた旅人は肩を落とすばかり。川が一本通るだけの、どこにでもある小さな国でしたがたいへん住みやすい気候で人々も温和なよい所でした。   (2020/8/17 21:13:01)

切裂魔「小鳥のお喋りを聞いたことはある?彼らはとっても素敵な声で話すんだ。高くて、澄んでいて、気持ちの良くなる音。あのきれいな彼らと話がしたくて、僕は小鳥の声を真似るようになったんだ。それが歌。君達にとっての歌のはじまり。」   (2020/8/17 21:20:02)

切裂魔小鳥の真似から始まった‘‘歌”、その声の美しさに人々が集まって、少年に頼みます。「今度はこの曲を歌っておくれ。母さんが小さい頃に教えてくれたものなんだ、君の声に乗せたらもっと素敵なものになるはず」「ああ、いいとも。」「恋人と別れた頃にかいた曲だ。あれきり仕舞い込んでいたけれど、歌ってもらえないかな」「ああ、いいとも。」「赤ん坊がいつまでたっても寝てくれないの。子守歌を頼めるかしら?」「もちろん、任せて。」彼は多くの者に囲まれ、頼みを全て聞き入れ歌ってやりました。難しいものはその日うちへ持ち帰って、一晩の内に覚え翌朝すぐに聞かせてやりました。   (2020/8/17 21:25:50)

切裂魔少年は幸せでした。周りの者も幸せでした。小さな国の中の、さらに小さなその街で、鏡をつくることの他、人々に楽しみができたのでした。   (2020/8/17 21:27:59)

切裂魔毎日毎日、彼は歌を歌います。朝起きた時、皆の仕事の始まる時間、正午、仕事終わり、日暮れ、眠る前。特に人々から好まれたのは月の歌と、鳥の歌。何でもその美しい声と音にうっとりしていると白鳥が見えてくるらしい。そう若者たちが広めると、彼を囲む者は更に増え、定刻の歌に頼まれたものが多く加わるようになりました。   (2020/8/17 21:36:07)

切裂魔少年は幸せでした。自分の得意な歌で、周りの者をこんなに喜ばせることができるなんて夢のよう。嬉しくてたまらず、いつでも歌への依頼を受けてやりました。   (2020/8/17 21:38:23)

切裂魔しかし、そんな日々も永遠には続きません。13になる頃彼にある変化が訪れます。   (2020/8/17 21:40:05)

切裂魔声変わり。喉頭が急激に成長し、変声期を迎えた彼は思うように歌えなくなりました。一昨日出ていたあの音が、昨日は出なかった。昨日出ていたあの音が、今日は出なかった。まるで嵐のような速さ、次々音が書き換えられ、少年はその変化についてゆけず、受け入れる事もできませんでした。   (2020/8/17 21:44:55)

切裂魔それでも頼まれた事は断れないと少年は歌い続けます。ただ以前と違うのは、終わりに必ず人々へ聞くようになった事。「ねえ僕、あんまり上手く歌えなくなってしまって」「ありがとう!今日も素敵だったよ」「声が上手く扱えないんだ。この音は出るけど、喉がどうも苦しくなる」「良かったさ。金は此処に置いておくからね」「前は起きたてでも歌えたのに、いちいち喉をあたためなくては高い音が出せなくて」「大丈夫だよ。明日は八時の約束だったね。それじゃあよろしく」   (2020/8/17 21:52:56)

切裂魔「ねえ、みんな、ほんとうに?」…歌が終われば拍手を送り、少しの言葉をかけてすぐに立ち去ってしまう人々。誰も答えてくれません。日が経つにつれ声は更に出にくくなりました。つやがなくなり、時折しゃがれて変な音を含むようになりました。それでも人々は変わらず彼に歌を求めます。以前のような美しい歌は歌えないとどれだけ言っても、「いいから歌え」と返されるばかりでした。   (2020/8/17 21:58:14)

切裂魔少年は不幸になりました。誰から感謝されても、歌を頼まれ続けても、もう、ちっとも嬉しくありませんでした。自分の納得できない酷い音がいくつも混ざり悔しくなっても、良かったよと変わらない言葉をかけられるだけ。この頃から次第に、依頼を断る様になりました。自分の為に眠る前必ず歌っていた月の歌まで、すっかり腹の底へ消えてしまっていました。   (2020/8/17 22:06:12)

切裂魔ある静かな晩、少年は考えます。「誰が褒めてくれたとしても、思うように歌えない僕にもう価値はない。ろくに学んでこなかったから鏡をつくることもできない。すっかり喜びを失ったし、死んでしまおう。…だけど、この不幸の中で息絶えるのはあまりにも悲し過ぎる。場所を探そう。僕ひとりだけの、とびきり美しい場所を見つけるんだ」   (2020/8/17 22:12:21)

切裂魔その身一つで住み慣れたうちを抜け出し、少年は街と国から逃げ出しました。いたるところに置かれた大きな鏡やショー・ウィンドウが彼の姿を映していて、監視されているようで不気味でした。それでも少年は走り続け、知り合いの誰も居ない山奥まで辿り着きました。ポケットに入れた筈の鍵も、いつの間にか落としてしまったようでどこかに消えてしまっていました。   (2020/8/17 22:16:29)

切裂魔歩き回れど求める場所は見つからず、遂に少年は倒れました。こんな場所で死ぬのなら、大人しくうちに居ればよかった。考えたところでもう遅く、帰り道も分かりません。何度朝晩を繰り返したのかさっぱり分からず、動かない身体でただ土の匂いを感じることしかできませんでした。そしてゆっくりと目を閉じた…その時。   (2020/8/17 22:20:05)

切裂魔遠くから微かに、歌が聞こえてきたのです。音に敏感な少年の耳は、確かにその音を捉えました。人間とは違う、もっと透き通った音。小鳥?いいや違う。あれは……精霊。そう呼ぶのが最も近いように思えました。   (2020/8/17 22:24:24)

切裂魔この距離で会いに行くのは難しい。身体ももう動かない。此処で死ぬんだ、僕は。それならせめてと音色を頼りに、頭の中でイメージを描きます。心地の良いテノール。…高い空の青、磨かれた硝子。萌え出る草木。春風の輪。想像は少しずつ形を持ち、ついに彼の前へ現れました。蒼い硝子の瞳がふたつ、遠くを眺めている。鏡のようにきらきらと陽光を跳ね返していましたが、故郷の大鏡のように少年の醜い姿を映すことはありませんでした。それは少年にとって、何よりの救いでした。   (2020/8/17 22:34:10)

切裂魔いつの間にか彼は立ち上がっていました。怪我も飢えもすっかり治って、うちに居た頃と何ら変わりなく動く事ができる。夢を見ているのだろうかと疑いましたが、何度頬を叩いてみても覚める様子はありません。こんな不思議なことがあるのか…さあ、今度は別の音が少年の耳をくすぐります。   (2020/8/17 22:37:29)

切裂魔空のソプラノ。朝と夜の二色をもったその音は、長く長くどこまでも響きます。テノールと混ざって更に彩りを増し、空気を染め上げていく様子を少年はじっと見ていました。そうして音は声へと変わり、彼にこう言うのです。「選び整えなさい。貴方が、好く死ぬ為の場所を。」   (2020/8/17 22:42:37)

切裂魔少年は音の方向へ歩き出しました。精霊に一目会ってから死にたいと考えたのです。そしてついに木々を抜けたところで、彼の目に入ったのは丘の上の小さな小さな小屋でした。中に人の姿はなく、精霊たちの姿もなく、少しの家具が置かれただけの埃臭い場所。彼の求めた場所はここではありません。しかし精霊を探すのには時間が掛かるから、ここで休みながら彼らを探そうと考えた彼は窓を開け、掃除をして、空気を入れ替えました。クロゼットの中に大きさの丁度良い服が残っていたのでそれに着替え、靴を脱ぎ捨て、もうかつての少年の姿はそこにありませんでした。   (2020/8/17 22:50:32)

切裂魔さて、どうしたものか。彼らが歌ってくれないことにはちっとも場所が分かりません。僕を助けてくれたあの魔法やなんかでどうにかならないものか、紙飛行機を飛ばしました。すぐ風に乗って見えなくなってしまったので、諦めてその日は眠る事にしました。夜中に目が覚め、星を見ようと窓を開けると、あの紙飛行機が帰ってきていました。しかも、その中には、新たな文字が残されているではありませんか。   (2020/8/17 22:54:59)

切裂魔「こちらにおいで 私の音を頼りにすると良い。決して君を拒みはしないと約束しよう」…夜が明けると少年はすぐに小屋を飛び出しました。しかし、再び森に入りかけて考えます。「みすぼらしい人間だと思われるのはいやだな。綺麗な字、きっととても美しい精霊だ。それに見合うだけの姿にならなくっちゃ、会ったとしても僕は死ねない。折角の、一度きりのことなんだ。僕自身も一番美しい中で僕は眠りたい!」小屋まで戻り、少年は美しくなるための練習に励みました。歩き方、目の合わせ方、それから最も大切な話し方。小屋に残されていた本や道具を駆使して、できる限り彼らに見合う姿をと努力を重ねました。   (2020/8/17 23:04:02)

切裂魔長い時が経ち、少年は紙飛行機を再び空へ飛ばしました。硝子眼の精霊と、空の精霊、それから、後に声を聞いた石の精霊に。暫くやりとりが続き、最後の一通、少年はこう書きました。「拒まない、と言っていたのに随分待たせてしまいました。貴方達にふさわしい者になれたかは分かりませんが、どうか此処まで会いに来てはくれませんか。本来は此方からおひとりずつ伺うべきでしょうが、貴方達に救われた恩返しに、そして私の最期の為に、どうしても聞いて頂きたい歌があるのです。私は貴方達三人全てにこの歌を届けたい。時間を記しておきます。………」   (2020/8/17 23:12:39)

切裂魔すっかり成長した少年は、青年をも超え、立派な一人の男になっていました。仕上げに小屋を整えて、支度は全て整った。後は彼らを待つばかり。美しいソプラノが、テノールが、ゆっくりと此方へ近付いてきます。聞こえていなかっただけで、精霊はいつでも歌っているのだと少年は気付きました。彼にとって、これが最後の‘‘知”でした。   (2020/8/17 23:17:51)

切裂魔少しずつ、男は歌い始めます。故郷の人々に褒め称えられていたあの頃とはまったく音が異なるけれど、それを上手く駆使して紡げる音の限りを尽くし語る様に歌いました。精霊たちは、静かにそれを聞いていました。やがて音が終わった時、ある精霊が言いました。   (2020/8/17 23:20:48)

切裂魔「悪くない。この音、私は嫌いじゃあないね」「ううん。私にはよく分からなかったけど、貴方って不思議な音を持ってるのね。」「生きているって感じがしたわ。ふふ、上手くは言えないけど。」   (2020/8/17 23:22:54)

切裂魔自分よりずっと美しい音色を持つ彼らから、歌について漸く本当の‘‘声’’を聞くことのできた男は、あの頃よりずっと幸せでした。長く仕舞い込んでいた‘‘歌’’を、心から楽しむことができたのはこの時がはじめてだったのです。   (2020/8/17 23:25:56)

切裂魔男はあの日、自分を信じ全てを捨てて飛び出した事で、歌うことの喜びを、そして声を出すことの喜びを取り戻す事ができましたとさ。……   (2020/8/17 23:31:58)

切裂魔さて、最も美しい場所まで辿り着いてしまいましたので、これでお別れです。   (2020/8/17 23:33:16)

切裂魔最期をこの上ない喜びで飾ることが出来て、私はとても幸せです。呼び寄せた精霊達の傍で横たわるのはなんと幸福なことでしょうか。   (2020/8/17 23:36:34)

切裂魔まもなく私は、愛しい言葉と音に包まれ眠る事になるでしょう。貴方が誰であれ、私がかつては少年であったこと、そして生きていたということを忘れないでください。   (2020/8/17 23:39:16)

切裂魔私は、最期の音を連ねた楽譜を、見つかりやすい所へ置いておきます。そして思い出して欲しいのです。愛と言葉、それから歌に、人間をどれほど変えてしまう力があるかという事を。とっくに死んでいた筈の者が救われ、生き延びて喜びを手にした事実を。   (2020/8/17 23:42:06)

切裂魔もう時間がありません、最期に一言だけ。   (2020/8/17 23:43:43)

切裂魔人は二度死にます。一度は生命を失った時、二度目は喜びを失った時か、忘れられた時です。ですから、最期のお願いを残しておきます、どこまでも自分勝手な男だと笑わないで。どうかこの歌を_____   (2020/8/17 23:47:58)

切裂魔(小さな小さなその小屋の、舞台上には誰も居ない。ゆっくりと幕が下りる。)   (2020/8/17 23:49:13)

おしらせ切裂魔さんが退室しました。  (2020/8/17 23:49:32)

おしらせ切裂魔さんが入室しました♪  (2020/8/18 23:13:06)

切裂魔待ちなさい。何故私が死んだことになっているんです。   (2020/8/18 23:14:24)

切裂魔…………………ふ、…ふふふ、   (2020/8/18 23:15:59)

切裂魔あっはははっは、は、は、は! いや、確かにそう解釈される事も考えて紡ぎましたけれど!ここまで綺麗に仕掛けを踏んでくださるなんて、ねえ!   (2020/8/18 23:17:37)

切裂魔しっとり湿った兎が三羽。私も狩人として腕を上げましたねえ、今夜はご馳走ですよ、フフ…笑いが止まりませんったら、もう。   (2020/8/18 23:19:42)

切裂魔ようく見て御覧なさいよ、確かに「私」は死にましたけど、それが「ジャック」であると、この舞台でいつ誰が言いました?   (2020/8/18 23:21:55)

切裂魔幕が下りきるまでが‘‘舞台’’、つまり‘‘虚構''です。然し…「私」と私を混同されてしまう程の名演技だったという事で。ジャック・ザ・リッパ―は素晴らしい役者だ!白の礼拝堂通りを彩ってやった時、既に証明されていましたけど…あのまま芝居の道を歩むのも悪くなかったかもしれません、ハハハ。   (2020/8/18 23:32:32)

切裂魔さァ答え合わせといきましょうか。本来は観客の自由な解釈に委ねるべきですが、こればかりは共通理解が必要でしょう。フフ、安心してください。もう欺く事ねんてしませんよ。今日の所は、ね。   (2020/8/18 23:42:23)

切裂魔おっと、興奮のあまり噛んでしまいました。…台詞を読み切って気が抜けてしまったのかしら、なんて。   (2020/8/18 23:43:27)

切裂魔あらまあ誤答が多い、多い。しかも全て私の予想した通りの書きようで……嗚呼本当に可愛い兎達だこと。今から一羽ずつ捌いてあげますからね。暴れないで。   (2020/8/18 23:47:44)

切裂魔ジョゼフさん。貴方、いつかの晩に「主語は如何した」とか私へ仰っていませんでした?あの反省をきちんと活かして、また貴方の観察眼を信じて‘‘工夫を凝らした主語’’を第四幕において多用したのですが…そう、この努力を捉え、表現についての思いを汲んでくださるだろうと信じて。   (2020/8/19 00:02:19)

切裂魔マーサさん。私は舞台上の言葉は全て意味有る物しか用いませんので解説しておきます。人々が美しさを失ってもなお少年の歌を求めたのは、「ともだち」だからです。薄っぺらい繋がりでしょう、彼らは‘‘歌’’を楽しんでいた訳ではないのですよ。依頼は気に入った玩具を繋ぎとめておく為の道具に過ぎませんでしたし、賞賛の言葉だってどこまで本当なんだか。歌だろうが踊りだろうが、彼らにとっては楽しみにさえなれば何でも良かったのです。しつこく関わってくる割には声変わりにすら気付けず。ああ反吐が出ますね。意味が分からないというのであれば「音」に関する表現を文字のものに、「歌うこと」を書くことに変換してみると良いかもしれません。   (2020/8/19 00:13:56)

切裂魔ガラテアさん。この際お名前でお呼びしますが。貴女の姿は確りとこの目で捉えていましたよ。上演後、客席の明かりがついてからでしたがね。最高の席をご用意しましたのに態々一番遠い位置をお選びになるなんて…それから、クラシック。掛けるようスタッフまでお申し付け頂いたのは大変有難かったのですが、何故でしょうねえ、ホワイエにしか聴こえず。私があれらの曲を好んでいるとご存じの上で‘‘お預け’’ですか。   (2020/8/19 00:23:48)

切裂魔もう何から言えば良いのやら……客席でシェイクスピアの悲劇なんか始めないでくださいよ。いつロメオになったのですか。貴方達は十分賢いのですから短剣など捨てて。仮死くらい見破って頂かないと困ります。   (2020/8/19 00:27:50)

切裂魔……兎が一羽。今日はやけにしおらしい様ですがどうされました、貴方らしくない。   (2020/8/19 00:29:01)

切裂魔伝えられる事が無いですって?馬鹿を言わないでくださいよ。雄弁は何処に消えてしまったんです。   (2020/8/19 00:32:11)

切裂魔失敗?まさか。それに関して、全てに関して私の話はまだ終わっていないのですが。無駄話の多い事はよくご存じの筈でしょう。…何も言えないのなら焦らず座っていたらどうですか。まだ明かりは消しませんから。   (2020/8/19 00:36:02)

切裂魔私がジュリエットかどうか…、目覚めた先に貴方達が死んでいたとしても、後を追う事はしないでしょうね。それは恐らく悲劇のヒロインとして自己同一性を喪失する事になるでしょうから、私はきっとジュリエットにはなれません。例え選出されたとしても、お前は分かっていない等と役から下ろされて終わりでしょう。   (2020/8/19 00:40:27)

切裂魔それもこれも、ロメオの役者が嵌り役過ぎの所為ですよ。立つ心算の無い芝居でしたのにまあ、何故私はここに居るのでしょうね。もう少し手を抜いてくださっていたらお望みの通り黙って消えていましたけど。   (2020/8/19 00:43:31)

切裂魔ほらね、気付けるじゃありませんか。それだけの考える力があるというのに、終演後に何故「ああ言っておいてすぐに生き返るさ」と貴方が言わなかったのか一日中気になって仕方無かったのですよ。   (2020/8/19 00:47:15)

切裂魔それは否定しませんが、第四幕ばかりは此方も解釈を譲れませんので、……   (2020/8/19 00:50:07)

切裂魔ハア~~~~?……もう一回言って差し上げます。ハア~~~~~?いい加減にしてくださいよ、貴方ね、第一幕で何を感じ取ってくださったんですか?絵具でなければ良いとでもお考えで?私の舞台は私の物なんですから持っていかないでください。自分の物語を紡ぐだけの能力があるでしょうに何を言っているんですかねこの老人は。   (2020/8/19 00:54:27)

切裂魔何ですその顔は。…解説講座を開く予定でしたが貴方の為の特別講義に切り替えます。いつも仰る眠気とやらが現れるまで付き合ってください。   (2020/8/19 00:58:10)

切裂魔誰も青年がジョゼフさんだなんて語っていませんけど。   (2020/8/19 00:58:55)

切裂魔あ~あ、あの日私に主語の話なんかするからこうなるんですよ。恨むならご自分を恨んでくださいね。私は‘‘学び’’を純粋に表現へ活用しただけなのですから。   (2020/8/19 01:01:23)

切裂魔で、講義の方に切り替えますが…おやいつの間にやらマーサさんが。昨日ぶりですね。   (2020/8/19 01:03:12)

切裂魔さあそんな事言いましたっけね。都合の悪い事は直ぐに忘れ去る主義なので。   (2020/8/19 01:04:39)

切裂魔いや失礼、私の方に問題がありました。何せ語るべき事が多すぎて手一杯なんですよ。誰かさんのお陰で。   (2020/8/19 01:07:00)

切裂魔誰とは言いませんけどね~、後から突かれるのは御免ですし逃げ道は多い方が良い。   (2020/8/19 01:07:26)

切裂魔どうしましょう、頭が回らなくなって来ました。興奮の所為ですね、言葉が崩壊するかもしれません、ご容赦を。   (2020/8/19 01:09:39)

切裂魔八月十日。「…紳士と自称するだけある、充分な気遣いだ。」…へえ~、ほほう。はあ、そうですか。   (2020/8/19 01:12:53)

切裂魔ハハハ……マーサさん、他人事ではありませんよ。貴女も彼と同様湿った兎なのですからね。「ムキにならないだけ」可愛げがありますけど。   (2020/8/19 01:15:25)

切裂魔失望されてしまいました。変質者かつ不審者の次は似非紳士…かわいそうに。おお、よしよし、ジャック・ザ・リッパ―…   (2020/8/19 01:18:08)

切裂魔今日私が此処へ現れなければ、ジョゼフさんやマーサさんの解釈は正しい儘に永遠となっていたでしょう。厳密には正解でも間違いでもない、ですが、誰にも否定されないのであれば正しい方向へ傾くものです。私もね、本来は美しく‘‘終わらせる’’心算でした。貴方達の反応を見て方向を定めようと選択肢を広げて残しておいたのですけど、それがまあ、見てみたら何ですか。『終焉』も、忘れぬ事への約束も、人々の行動の意味を考えるのも、別れの曲を選ぶのも、あんなに素晴らしかったのに後追いでも匂わせるような言い方をして。今から話しますけれどね、姿が見えなくなったといえ貴方達の店には客が居て、次の料理を心待ちにしているんです。フルコースの途中、スープの段階だというのに「ご来店有難うございます。それでは」なんて提供を放棄する様な事を言う料理人が居ますか……黙っていられないでしょう、ただ食らいとはいえ。   (2020/8/19 01:30:04)

切裂魔まあた裂いてしまった。ただ飯食らい。何処に落としてしまったんでしょう。   (2020/8/19 01:30:58)

切裂魔可愛らしい?貴方芸術分野のセンスは素晴らしいですけど名前に関してはどうかしてますね。信じられない。   (2020/8/19 01:34:05)

切裂魔はあそうですか、今はそう思っていない、ね。それは良かった。一度出した言葉は消えませんけど…なんて言うとまたジョゼフさんに矛盾を指摘されてしまいそう。   (2020/8/19 01:35:38)

切裂魔よい機会なので第四幕の少年と私を比較します。確かに彼と私には似通った部分が多々ありますが、ひとつ決定的な違いがあります。死について。彼は美しい場所で美しく眠りたいと言いましたが、そんな女々しい終わり方とても納得できませんよ。此処へ来たばかりの頃私は「満足するまでは此処に居座る」と言いました。分かります?これが私にとって、死を迎える上での望み。更に分かり易く表現するなら死ぬ為の条件です。   (2020/8/19 01:43:47)

切裂魔寝言ですか、それなら   (2020/8/19 01:44:50)

切裂魔…ベッドへ。はあ、本当によく切れる鉤爪。   (2020/8/19 01:45:20)

切裂魔客がスープだと言ったらスープなんです。早く魚を持ってきてください。腹が減って仕方ない。   (2020/8/19 01:46:45)

切裂魔はあ、別に去って頂くのは構いませんよ。私はジュリエッタじゃありませんので、貴方のように後を追う事もなくハイさようなら、で終わりです。客を見捨てるのかと店に文句を叩きつけ悪評を広める位で許してやりましょう。   (2020/8/19 01:49:08)

切裂魔さっさと満足させてくださらないと。店からも出られませんし、死ぬことも出来やしない。此処を去りたいと言うなら私を殺してからにしろ。途中放棄は許しませんよ。私は中途半端が一番嫌いなんです。   (2020/8/19 01:52:39)

切裂魔もう眠ったらどうですか。私よりずっとお疲れじゃないですか。   (2020/8/19 01:53:08)

切裂魔はあ~…疲労、疲労……読みやすいように纏めてやりますよ。間違いなく崩壊しますけどこれだけは必ず読むこと。返事は求めませんし、いつになっても良いですから。   (2020/8/19 01:55:16)

切裂魔因みに私、家庭料理も好きでして。あの日はマーサさんの方から香ばしいチキンの香りが……この話はまたいつかします。   (2020/8/19 01:57:05)

切裂魔彫刻家の貴女もよくお聞きなさいよ。一度しか言いませんので。   (2020/8/19 01:58:21)

切裂魔……………   (2020/8/19 01:59:23)

切裂魔ひとつ、私を黙らせたい貴女。その為には私を殺さねばなりません。ふたつ、私を殺したい貴女。さっさと殺してください。みっつ、其処から去りたい貴方。その為には私を殺さなければなりません。   (2020/8/19 02:02:29)

切裂魔そんな貴方達に、私を殺すか死なせるための方法を教えてあげます。‘‘私を満足させる事’’です。…黙って逃げるか名と場所を変える、と。へえ、それなら私があなたの話を永遠に此処で続けてやりますよ。残念でしたね、私に目をつけられ、そして言葉を交わしてしまった以上、姿が見えなくなったその瞬間からいつまでもあなたのお人形とお喋りしていてあげます。   (2020/8/19 02:07:59)

切裂魔一度は満足させかけたのに、客が帰らないのでまだ仕事が終わりません。可哀想な料理人達ですね。もう顔も料理名も、名前だって覚られてしまった。   (2020/8/19 02:09:50)

切裂魔さて、肝心な部分ですね。私が何に満足していないのか。   (2020/8/19 02:12:03)

切裂魔ジョゼフさん。貴方にまだ出せていない課題があります。クラシックの話もろくに聞けていませんし、前座。誤用等に関して直接学ばせても頂けないなんて。若い者を愛でるんだか可愛がるんだかがお好きじゃなかったのですか。「悪役」は。「終焉」は。都合上「誤答」と表現しましたけど、書き手と違うものとはいえその解釈は素晴らしかった。必死になって書き連ねた最期の楽譜なんです。最期になりませんでしたけど。あれだけの言葉で満足できると思いますか。「感想は直接伝えた方がいい」、本当にそうですよ。何故そう考えたのか、何故言い訳にしようと考えたのか、何故、何故、聞きたい事ばかり。ひとつも理解できていないのですが。「言わなければ分かりません」し、「伝わらなければ意味がない」…残さない貴方が悪いというのではなく、せめて私が理解し学ぶための言葉を残してから去って頂かなくては困る、という事です。   (2020/8/19 02:24:46)

切裂魔マーサさん。私に宛てた物ではないですからあまり踏み入るべきでないかもしれませんけど、残してくれただの面白かっただの、まとめて過去に葬り去るのは些か。貴女には今後も現在の話をして頂かなくては。若さがね、一層果物の光沢を瑞々しくさせるんです。これは貴女にしか出せない部分です。薬を打つよりずっと早く身体を回って治癒させる効果もある。それに、あの日諦めた景色よりずっと良い、最高傑作の写真を見せて頂くまでは、この店を出る心算はありませんので。料理と写真。ふたつ課題がありますけど。まずは過労で倒れないよう気を付ける事ですね。40時間起き続ける事のないように。   (2020/8/19 02:34:20)

切裂魔ガラテアさん。ご丁寧にレクイエムまで考えて頂いたようですが、私、貴女と交わした約束をまだ果たしていませんよね。息がある男を土に眠らせるのも早すぎますし、先立って墓石ばかり彫っていないで。まずは私の息の根が止まったかを確り確認してくださいよ。此の儘では未練が残ってしまいます。貴女は更に厄介でしょうね、ほか二人とはまた違って私と顔を合わせなければならない。私が貴女の元へ現れるか、貴女が私の元へ現れるか、どちらが早いでしょうね。それからお貸ししたケット。まだ回収していませんのでそれも受け取りに行かなければならない。段階が多いですねえ。しかし物のやりとりで生まれるいざこざほど面倒な物はありませんから。死ぬ前の…何でした、ホラあれ、生前整理。として必ず行う必要がある。   (2020/8/19 02:40:41)

切裂魔さてお三方。これだけ多く未充足要件が残っていますけど一体どうしてくれるんです。最低限でもこの量。オーダーはまだ増えますよ。   (2020/8/19 02:42:21)

切裂魔正直言って誰が去ろうが、誰が来ようが、どうだっていいんです。貴方達そのものを引き留める心算もさらさら無い。理解できないと言われるかも知れませんけど、   (2020/8/19 02:45:44)

切裂魔まあ当然でしょうね。私は貴方達ではない。貴方達も私ではない。   (2020/8/19 02:46:03)

切裂魔ただ、ねえ。昨日の感想。何度でも言いますが、どれも素晴らしい解釈と考えを齎していたように思います。貴方達は綺麗に‘‘終わった’’舞台を楽しむことができたでしょうけど、じゃあ、私はどうなるんです。   (2020/8/19 02:48:19)

切裂魔フルコースを楽しめてさぞ気分も良かったでしょう。厨房に寄せられた感想はどれも丁寧で、満足感に溢れていた。それこそ、あのまま店を閉めてもよいと思える程に。   (2020/8/19 02:49:19)

切裂魔ですが。此方が客になれば全てを出し切らないまま、気持ち程度の小皿を置いて「デザートです」と?ふざけるな。どう見てもスープでしょう、それは。   (2020/8/19 02:51:12)

切裂魔ただ食いは結構。しかし食い逃げは許しません。料理する者本人にとって最も良い料理を提供してくださらない限り、この客は満足しません。加えて美食家です。妥協には敏感な方でね。   (2020/8/19 02:53:19)

切裂魔警戒せず、招き入れた貴方達が悪いんですよ。責任を取ってください。   (2020/8/19 02:53:48)

切裂魔そうそう、それと。ここまでお伝えしていませんでいたがあの戯曲は当て書きです。誰がどのモデルだかはもうお分かりですね。   (2020/8/19 02:56:05)

切裂魔…「私」は、確かに最も美しい場所で死んでやろうとしたのです。あのまま永遠の眠りにつく筈だった。   (2020/8/19 02:58:07)

切裂魔それがですよ、他でもない、自分自身の不満足にたたき起こされるなんて。安眠妨害ではおさまらない。   (2020/8/19 02:59:12)

切裂魔それこそ、短剣を喉か胸に突き刺してやれば、妥協といえども眠りに戻る事が出来たのに   (2020/8/19 03:01:45)

2020年08月13日 14時02分 ~ 2020年08月19日 03時01分 の過去ログ
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