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「ヨズア戦記 置きロル部屋」の過去ログ

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2020年11月28日 22時22分 ~ 2021年01月02日 21時28分 の過去ログ
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愁空/瑞希 ……いいえ。いいえ。違うの。……さようなら、じゃないわ。貴女が私に印を付けたのだから。(遠く、彼女が過ぎ去った方角とは真反対から風が吹く。彼女の存在を遠ざけるように、己の存在を追わせるように。リシリア。リシリア。確かに受け取ったその名を頼りに、必ず見つけてあげると心に誓って。唇から新たに漏れた僅かな血液を舌先で掬う。「てつくさい」。小さく呟き、花籠を背負う。待ってましたとばかりに揺れる花々は夢路からざぷんと引き上げる。交差することはなかった此度、しかして次がないとは言わせはせぬと。息を吸い込み、目の前の正しく在る世界を見据えて。一歩、風の吹く方へ踏み出す。それは、彼女の優しい拒絶を撥ね退けるようでもあって。彼女が至ろうとしている修羅へ、向かうようでもあって。――……なあんて。そんな筈もなく、実のところ、ただ花売りが商いを再開させただけなのだが。ただ、一つ確かなのは。あの一時を抱いて、貴女の悲哀を宿して、この花売りは生きていく。)   (2020/11/28 22:22:27)

愁空/瑞希 ――リシリア。……またね。(もう誰もいない、聞いてはいない。それでもこの声は届くと、確証のない確信を抱いて。再び、人の熱波に飲まれていく。これより先は人の生きる世界。自分の領分を弁え、現へ帰る。また夢路へ誘われたその時があれば、きっと、次は伝えてみせる。残された印を、今度は貴女へ返してみせよう。)__『夢路に芽吹き』   (2020/11/28 22:22:32)

おしらせ愁空/瑞希さんが退室しました。  (2020/11/28 22:22:39)

おしらせマリア/火津彌さんが入室しました♪  (2020/12/10 22:22:27)

マリア/火津彌(兵舎の冷たい壁を背に立ち竦み、かじかむ手にほうっと白い息をかけ、長い指を擦って俯いた。夏でも手袋を欠かさない指が今日ばかりは裸で、なんとも心許なく感じられる。火津彌は改めて背筋を伸ばし、彩度の低い冬の空を見上げる。何もかも、もう取り繕わぬ。面をつけて逢い引きなどお笑い草だ。せめて長い髪がこの恐ろしい横顔を隠してくれよと願いながら緩く纏めている髪を解くと、それはてんでばらばらに絹を羽織った肩を滑って落ちた。白い昼の月がぽっかりと浮かび上がって、おぼろげにひかっている。)「……そろそろ行くか。」   (2020/12/10 22:23:46)

マリア/火津彌(ぱん、と羽織の裾を軽く引いて身なりを整える。正絹のきめ細かい羽織と揃いの着物は味気のない黒一色ではあるが、今日の相手に恥をかかせない程度には上質なものだ。男があまり洒落込みすぎるのも傾いているようだし、きっとこのくらいが、女性を引き立たせるのにはちょうど良いだろう。細い鼻緒が粋らしい雪駄をすり、と鳴らして兵舎の入り口へ向かって歩き出すと、ささやかな洒落っ気として懐中時計の先に忍ばせた勾玉真珠の根付が、水玉のようにさりりと揺れる。彼女に送った白露の簪は、あの緑なす艶髪を彩っているだろうか。蕾が咲くか、はたまた散るか。火津彌はどこか、今日に賭けた。)   (2020/12/10 22:23:52)

マリア/火津彌((お董さんへ!   (2020/12/10 22:24:02)

おしらせマリア/火津彌さんが退室しました。  (2020/12/10 22:24:05)

おしらせ清瀬/糸依さんが入室しました♪  (2020/12/10 23:24:17)

清瀬/糸依(内心、ため息をつきたいの一つに尽きるのであった。机の下で竜灯の脇腹をつねりあぐねる間に垣間見た表情もまた不可解な。そしてほう、と見とれる董の姿がこいつに見えていない筈もない。節操がないのか、この男の性なのか、はたまたわざとなのか。羞恥心、では片付けられぬ胸の凝りであった。この正体が何にせよ、この現状の是非などわからなくても。しかしいつも竜灯は、何故今それを、と驚かされることばかり起こしてくる。ゆっくりと、解れや欠点のないように幾らか努めてから物を行ったり事を起こす私とは、全く異なる人。そうでなくても、何か突拍子もなく及んだり、思い付きで人と接することのできる人間を、私はいつも嫌悪と羨望の眼差しで見つめるのだ。それは時に、目の前の彼女も同じである。分かることの到底できぬからこそ憎らしく、掠りもしないほどに手が届かぬから妬ましい。……では、似ていれば良しか?全くの愚問である、より混ざるものもあれば反発するものだってあるのだ。異なるからこそ惹かれるものも、二つでは補うことのできぬものも、一概に言葉に纏めるとするならば、それは緣か。)   (2020/12/10 23:24:40)

清瀬/糸依「……。」(音なき文句で彼女の覚悟を聞いていた。元より反論の意思はないが、同調もしなかった。十あれば十知りたがるのは人の性だが、それはただの驕りとも言えるのではないのか。魔術師なら尚更思いはしないのだろうか? 全てを知り、全てを司るのは紛れもなく“信仰”する“神”ではないのか。お前達が私と違うというのならば、と嫉む気持ちがあるのが嫌に刺々しくて、服の上から首筋を削るように掻きむしる。罪を擦るように忍び寄る毛先も、晒された上司の忍ぶ思考も、かき混ぜては放り投げる。私が内で巡らせたところで、わかりあえぬ者が考えたことを受け入れ理解して貰える筈もない、これは水の泡と帰すことだ。)「……ん、如何致しまして」(お礼を言われて、よかったと見守られて、初めて自分は厄介事を承諾したのだと自覚した。合わせて頭を軽く下げてみるものの、自分でも不思議であった。世話好きでもない私は、同調性の羞恥心に罪を感じたのだろう。一世一代とは言わずとも、どれ程の思いで綴ったろうか。ごめん、などと不自然に張り付けただけの董の汐らしさでは、火津彌の偏屈は振り向いてくれるだろうか。   (2020/12/10 23:25:12)

清瀬/糸依悲劇などとは言わない、せめて喜歌劇ぐらいに仕上げてくれれば、観客としては上々だ。)「然らば、直ぐとは黙す故、今日明日、見世街にでも──」(不敵な笑みを浮かべ、あっという間に去る竜灯に視線だけで別れを告げた。さて任されてしまった以上は、私のできることをしなければならない。ころぶ真珠を消さぬよう、浮かせぬよう、丁度よい塩梅におさめてやる必要がある。まずは彼女の希望を、合わせてやるのはその後に。──と、出ていった筈の彼が戻ってきて一言。こいつは、ほんとに。いつか右で殴るぞ、と決意を固めて顔の変わらぬうちにとっととおめかしの主役へ向き直る。しかし二人狭い空間で、というのはむず痒くて、少しもしない間に立ち上がり、まだ腰を下ろしたままの貴方の傍で少し見下ろしながら、「歩きながらにしよう」と催促する。そして立ち上がらぬうちに、向こう側の肩をずいと寄せて、どこから見ているかもわからぬ視線に怯えるようにそっと耳打ちをした。)   (2020/12/10 23:25:26)

清瀬/糸依「……まぁ、応援してるから」(恋道を?愉快な舞台を?それぐらいは自分で考えて欲しい、せいぜいうんと悩んでくれれば儲けものだ。どちらともとられても構わないのは、どちらとも含んでいるからか、からかいか。戸の縁に手をかけて、横目に貴方の支度を待ちながら眺めるのは虚空。手紙か、これはいいものを。ふうっと口の端を綻ばせて、ほつれたまま口ずさむ。)「【時めくは、何輪や】」〆   (2020/12/10 23:25:38)

清瀬/糸依((とっても遅くなった……これでなんか街にでも服見に行ったことにして……財布は糸依がもつ……   (2020/12/10 23:26:09)

おしらせ清瀬/糸依さんが退室しました。  (2020/12/10 23:26:11)

おしらせゑゐりあん/董さんが入室しました♪  (2020/12/11 22:15:46)

ゑゐりあん/董…(そわそわと、背伸びをしたりあちこちをきょろきょろしたりと落ち着かぬ様子で兵舎女子寮の前にいる一人の女。灰色のマフラーを巻き、矢絣柄の着物を羽織ったその女の名は董。尊華帝國軍所属の一般兵士であるが、今はただの恋する乙女そのものである。寒空の元、白い吐息を吐きながら今か今かと待ち人が来るその時を待つ。すると、彼女の視界の中に件の待ち人が入る)あ…っ!(やってきた待ち人。…もとい想い人は、普段と違い、髪を解いて見慣れた軍服を脱いだ状態だった。これが彼の"普段"である。そんな姿を見れることが嬉しくて、そしてちょっとだけ恥ずかしくて、心を躍らせる董)火津彌!(後ろで結んだ髪の毛を揺らし、彼の元へと小走りで駆け寄る董。その姿は、やはり忠犬のようであったが、それも彼女の愛らしさである)どうかな…?糸依さんに選んでもらったり化粧してもらったりと色々と準備を手伝ってくれてさ。けっこー頑張ったんだけど…似合う?(一回転してみたり、袖を振ってみたりと己の服装を見せたのち、少しばかり不安そうに恥ずかしそうに尋ねる董。はてさて、彼の評価はいかほどか)   (2020/12/11 22:41:31)

ゑゐりあん/董((ほづみんへ!!!   (2020/12/11 22:41:42)

おしらせゑゐりあん/董さんが退室しました。  (2020/12/11 22:41:45)

おしらせ清瀬/糸依さんが入室しました♪  (2020/12/12 14:03:10)

清瀬/糸依『親愛成る竜灯殿へ。冬を迎えし帝國は弥冴え凍る山風にいと寒し。籠り居度程なれど吾らは軍人なり、童ぐことなく聞き做すがよろしく候。さて乍恐、私は尚貴殿に祈ふ覚悟を持たず。然りとて忝なく存不こと幾許なり。上古の先人は、竜胆花の強く咲きたるに趣をこそ見つき愛でけれ。併し私は、独人残る御華にぞ搔い添ふ者を置くべく思い申し候。青々と咲いし花弁を皆がいとくおぼすならば、私は朱々たるを寵愛せう。貴殿の如き人の得てしがななり、願わくは此の詩を詠みて、私の打ち涼む思ひを汲まんことを待ち申す。』   (2020/12/12 14:03:13)

清瀬/糸依(──かち、かち。字を刊んだボール・ペンを、ゆくらゆくら、ぬらぬらと。滑らかなその銅鍍金の姿にぽっかりと空いた線の空間を、指でなぞり、何度も触れる。大いなる愚かな咎人を閉じ込めた、本の檻。床は冷たい紙の絨毯、綴られた文字達は、今は無き先人の物語。さて此迄に何人が忍ぶ想いを吟ったか。密かに綴じた甘い甘い心を掘り返し、私もまた倣う。参考にさせて貰った上司のように教養などはない。己の知るように、糸依の名を以て体を表す。)「士郎、か」(ころころ、白い地を駆けるペンを止め、何となくかの人の名を呟く。字を外枠とするならば真名とは核だ。その人を突き動かし、名の通りの中枢を担う。そこに字という偽り、またはエゴ、或いは戒めの塗料で覆ってやる。私の場合は、理想だ。これから愛すると言われはしても、彼が愛するのは糸依か、それとも。果たしてどちらの私であろうか。私は私のことを嫌っているが、きっと彼は眩しくて、僻む私は霞んでしまいそうで。──ああでも、彼は傲慢だからなぁ。まず二択を迫るのが、間違いなのか。)   (2020/12/12 14:03:26)

清瀬/糸依「……なるようになるも、また憂き世」(言葉を紡がずとも、私は筆硯を呵して伝えてやろう。言わぬが華とは異なれど、私は慎重なのだ。不用意に物を言ってやらぬのが信条。──コトリ。筆を置けば、二枚を纏めて封筒に入れる。可愛げなんてものは必要なければ、秘匿することもないだろう。きっと彼が頼るなら、その時は“お互い様”。──それとも、晒すも面白いか?)「…いやいや」(やめよう、竜灯が見せぬのならそれで良いではないか。何せ大切な告白だ、丁重に届けてやろう。──簡単な謎かけだ。娯楽程度に解かれては、泣いてしまうのが難点だが。)『水瀬河 ゆくらゆくらと 沃懸く浪の え越えざりたし かの御山やは』(重さを、噛み締めて。)【餘る言の葉】   (2020/12/12 14:03:38)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、清瀬/糸依さんが自動退室しました。  (2020/12/12 14:42:29)

おしらせマリア/火津彌さんが入室しました♪  (2020/12/12 21:25:18)

マリア/火津彌(兵舎の前で佇む少女の姿を、火津彌は一瞬見違え、ふいと顔を横に逸らしたあともう一度視界に入れた。視線が合うと、火傷に爛れた恐ろしげな容貌に似つかわしくない程優しげな笑みを湛えて半身を振り返る。)「おや」(懐に手を入れて力の抜いた余裕ありげな姿のまま三歩近づき、駆け寄ってくる彼女を受け入れて、くるくると舞うのを見つめる。その髪を、自分が贈った簪が彩っていることにひとまず安堵しながら、竜灯の助言を思い出して静かに声を響かせようか。目を見て可愛いと、下手に捏ねくり回さずに伝えること。彼女なりにめかしこんでくれたのは紛れもなく有難い事であるが、初夏の花のような爽やかで清らかな笑顔の方がよっぽど好ましく、確かに可愛らしいとそう思ったのは嘘偽りなかったのだから。化粧にほんのりと色づく頬や唇が彼女の笑顔を引き立たせているのに、『やるな、糸依』と心中でほくそ笑んで。)   (2020/12/12 21:25:34)

マリア/火津彌「こんな物騒な所に、なんやかいらしいお嬢さんがいてはるなあ。掃き溜めに鶴を見ましたわ。お嬢さん、お暇でしたら、僕と一日付き合おうてくれませんか」(あえて初対面のような口をきいて茶化しながら、頭をぽんぽんと撫でてふっと目を細めた。)「なんてな、行くか。」(兵舎と地面を隔てる段差を一足先に降り、さも当然のように手を差し出した。来てくれてありがとうだとか、当然思わぬ訳では無いけれど。ただ今日ばかりは粋で鯔背な色男を気取ってやろうと、そう目論んでさらりと促すのだ。)   (2020/12/12 21:25:45)

マリア/火津彌((おつうさんへ!遅くなってすみません!   (2020/12/12 21:25:52)

おしらせマリア/火津彌さんが退室しました。  (2020/12/12 21:25:56)

おしらせゑゐりあん/董さんが入室しました♪  (2020/12/15 17:25:09)

ゑゐりあん/董(普段は見ない柔らかな笑顔を浮かべる彼を見て少しだけ安心する。どうやらお気に召してくれたようだ。正直、自分の行動の一つ一つが恐ろしい。前のように彼との関係を一転させるやもしれないからだ。…が、恐ろしくはあるが、それを避けようとも思わない。二回もそう言う風になってしまえば、二人の関係は恋愛には向いていないという証明に他ならなくなる。流石の董でもそのあたりは理解している。それを確認するためのデートであると董は考えている故、余計な気づかいは要らない。自然体で接して、それでもなお彼は私を受け入れてくれるだろうか?それを知りたいのだ。だから、二人で一緒に居れば緊張もほぐれて自然体に成れるだろう。それまでは、生まれて初めてのデートの緊張を味わうことくらい、彼も許してくれるだろう)あら、お口がお上手ですこと(冗談めいた火津彌の言葉に、こちらも冗談めかして返してみる。そして相手の差し出された手を取り、柔らかな笑顔を浮かべた)うん()   (2020/12/15 17:31:35)

ゑゐりあん/董((切れた…   (2020/12/15 17:31:41)

ゑゐりあん/董(普段は見ない柔らかな笑顔を浮かべる彼を見て少しだけ安心する。どうやらお気に召してくれたようだ。正直、自分の行動の一つ一つが恐ろしい。前のように彼との関係を一転させるやもしれないからだ。…が、恐ろしくはあるが、それを避けようとも思わない。二回もそう言う風になってしまえば、二人の関係は恋愛には向いていないという証明に他ならなくなる。流石の董でもそのあたりは理解している。それを確認するためのデートであると董は考えている故、余計な気づかいは要らない。自然体で接して、それでもなお彼は私を受け入れてくれるだろうか?それを知りたいのだ。だから、二人で一緒に居れば緊張もほぐれて自然体に成れるだろう。それまでは、生まれて初めてのデートの緊張を味わうことくらい、彼も許してくれるだろう)あら、お口がお上手ですこと(冗談めいた火津彌の言葉に、こちらも冗談めかして返してみる。そして相手の差し出された手を取り、柔らかな笑顔を浮かべた)   (2020/12/15 17:36:12)

ゑゐりあん/董うん、行こっか(そうして二人で階段を下りる董。鳴呼、手のひらから。手袋も何もつけていないまっさらで無垢な手のひらから、彼の体温を感じる。寒空の下曝け出されていたにもかかわらず、その芯は温かく心地よかった。普段のつんけんした態度からは考えられるほどやさしい彼の本質を表しているような気がして、「どこまでも、月光は月光だなぁ」なんて思いながら、手に少しだけ力を込めた)それで、今日はどんな予定なの?さっきから結構わくわくしてるんだけど(白い息を吐きながら、少しだけ目を輝かせて尋ねる董。彼の体温に触れてから、緊張の氷も解け始めてきたのだろうか。徐々に自然体に戻ってきたようだ)   (2020/12/15 17:36:15)

ゑゐりあん/董((こっちが本物!マリアさんへ!!   (2020/12/15 17:36:23)

おしらせゑゐりあん/董さんが退室しました。  (2020/12/15 17:36:27)

おしらせさんが入室しました♪  (2020/12/15 17:48:01)

((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((ら   (2020/12/15 17:48:06)

おしらせマリア/火津彌さんが入室しました♪  (2020/12/15 17:52:25)

おしらせマリア/火津彌さんが部屋から追い出されました。  (2020/12/15 17:53:38)

おしらせマリア/サブさんが入室しました♪  (2020/12/15 17:53:38)

おしらせマリア/サブさんが退室しました。  (2020/12/15 17:54:25)

おしらせマリア/サブさんが入室しました♪  (2020/12/15 17:54:40)

おしらせシローさんが入室しました♪  (2020/12/15 17:56:10)

おしらせゑゐりあんさんが入室しました♪  (2020/12/15 17:56:29)

おしらせゑゐりあん/董さんが入室しました♪  (2020/12/15 17:56:59)

おしらせゑゐりあん/董さんが退室しました。  (2020/12/15 18:00:11)

おしらせゑゐりあんさんが退室しました。  (2020/12/15 18:00:13)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、さんが自動退室しました。  (2020/12/15 18:08:08)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、マリア/サブさんが自動退室しました。  (2020/12/15 18:15:29)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、シローさんが自動退室しました。  (2020/12/15 18:16:59)

おしらせグレー/雷鏡 ◆SD0cSrI9e6さんが入室しました♪  (2020/12/16 00:51:53)

グレー/雷鏡((ロル置きに来ました!(ソロル)   (2020/12/16 00:52:29)

グレー/雷鏡はぁ……(と、万事屋の主、雷鏡は悩んでいた。というのも、彼が以前招き入れたヨズアの旅人、ヨハンについてだ。彼に色々と頼んでは見るものの……皿を表せたらさらに汚くなって帰ってくるし、薬作りのアシスタントを頼んでみたら、指示した調合量と逆の量を入れたりと、何かとミスを頻発しており、更に、自分の弟子であるコーフにもちょくちょくちょっかいをかけているそうだ。これほ家主としては放っておけない事情だ。しかし……)まずひとつ気になるのが……あいつ本当に旅人だよな…?それにしては野草の知識も少ないし、(雷鏡が多いだけの可能性も無きにしも非ず)サバイバルの知識を問うてみてもあまり知らないらしいし……(と、彼はそもそもの話、ヨハンが本当に旅人なのかどうかという点において疑問点を感じていた。旅をしているのならば、それなりに体力だったりとか、知識だったりとかが身についているはず。しかし、必要最低限の知識もないまま旅人をやっているとするならば………?本人にとっても危険極まりないのだ。)   (2020/12/16 00:53:10)

グレー/雷鏡とりあえずは……っと。(と、丸太を前に刀を抜き払い……木の彫刻を一瞬で完成させる……彼にとっては、この芸術と言える仕事はストレス発散に役立っているらしい。本人も最近になってようやく気づいたのだ。良くも悪くも、あの旅人は自分の見えなかった点に目を向けるきっかけとなったような気がする。)まずはあいつとさらにしっかりと話をつけておかないとな……サバイバル講義もしかり、一般常識もしかり……色々教えてやらねぇとな。(と、彼はそう考える。それから、彼は彫刻品を作りながら、どのようなことを教えるか……ということを考えながら、その作業に没頭していく……) 【新たなる居候と、家主の悩み】   (2020/12/16 00:53:23)

おしらせグレー/雷鏡 ◆SD0cSrI9e6さんが退室しました。  (2020/12/16 00:53:26)

おしらせ清瀬/糸依さんが入室しました♪  (2020/12/16 17:16:55)

清瀬/糸依(らしくなくおどけているうちに、すっかり体も暖まった。わざとらし過ぎるかとは思うが、火津彌と話すことにある種の心地よさを覚えていた。安心感にも似た、私が描く予想通りの受け答え。散々振り回されて、また自分から翻弄されていった身にはこれぐらいが丁度良かった。彼と董との間に何があったとは詳しく知らないが、きっと“伝える”という点において思い悩んでいたのは彼の方。今まで築いてきた人物像というのは、ふと背後から口を塞いで言葉を遮ることがある。けれど一方踏み出したこの人は、少なくとも私よりよっぽど立派で、ずっと必死だ。)「……はは、すみません」(あくまで冗談めかした文句、けれどここまできて尚隠したって、どうにもならないだろう。語られるその言葉の一つ一つに、親近感のようなものを感じる。私達は国民性の模範、尊ぶものも秘めるものも似ていて、足りないものには、興味を交えた好意を抱く。互いは瀬戸物、ぶつかれば割れてしまうし、無機質で冷たいから居心地だって良くない。)   (2020/12/16 17:17:00)

清瀬/糸依「喧嘩ばかりでもないですよ、まず竜灯相手じゃあ私が拗ねてるだけで、只私が稚拙なだけになっちゃうんですもん。……王国に行く前は、そんなつもりなかったんです。ただ恐らく、無条件に人を好むあいつに、乗っかってやろう、なんて気持ちでした。それが、いつの間にか下紐を結びあっていて」(受け取ったとんすいを両手に納めたまま、この際今言えることは語りきってしまいたくなった。本人を目の前にしては晒せないこと、それでも飲み込んでおくには難しい気持ちを、無礼講だと言われたこの場で吐き出してしまう。弱味は見せたくないからつぐむことがあり、切羽詰まるところなど見苦しいから素知らぬふりをする。そんな滑稽な私だが、それも理解者であれば構わないのだ。同じであると見定めた貴方に、まずは私の独白を聞かせてやろう。)   (2020/12/16 17:17:12)

清瀬/糸依「全く無用心ですよね、貰ったものが多過ぎて返すのにも時間を喰ってしまいます。……竜灯は、なんと言ってました?きっと互いに語り合ったんでしょう、男のその辺りは、よくわかりませんけれど。提案だとか助言だとか、大それたことは私めにはできませんが……。“共感”ぐらいなら、あいつにも負けませんから」(今度は熱で先を痺れさせた手で箸を握り、言い終わると春菊を口に放る。それっきりもう語る口は閉じてしまって、相手の顔をまじまじと覗いては瞬き、笑顔を見せる。すっかり喋り過ぎてしまった、悪酔いはしなくとも酒の匂いは堪える。くるくると薫りの渦巻く小部屋に、今までも見知らぬ誰かが秘密を落としていったのだろう。また私達も、決して公にするには恥じらいの多いこの気持ちを、溶かしてしまおうではないか。)   (2020/12/16 17:17:21)

清瀬/糸依((少将へ!   (2020/12/16 17:17:26)

おしらせ清瀬/糸依さんが退室しました。  (2020/12/16 17:17:31)

おしらせゑゐりあん/董さんが入室しました♪  (2020/12/16 18:33:13)

ゑゐりあん/董()   (2020/12/16 18:33:46)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、ゑゐりあん/董さんが自動退室しました。  (2020/12/16 19:05:24)

おしらせゑゐりあん/董さんが入室しました♪  (2020/12/16 19:15:01)

ゑゐりあん/董(歩いているさなか、寒くないかだとか、足は痛まないかだとか逐一自分のことを気にしてくれたり、危ない道路側に立ってくれる火津彌を愛おしく思いつつたどり着いたのは服屋であった。外からでもわかる美しい衣服の品々は、先程の喫茶店と同じく董には縁遠いものであった。そんな店に慣れた様子で入っていく火津彌は、どうやらすでに何かを仕込んでいたようで女将と呼ぶ女性と何やら言葉を交わしていた。そしてそれが終わった途端、女将は董に近づきじろじろと背格好を眺めていた)に…人形遊びって…(あまりの展開の速さに頭が付いていけていないのか、苦笑を浮かべる董。するとまぁ、せかせかと動くネジ巻き人形のような動きで店内を忙しなく動き回り色々な服をもってくる女将。黒い大人の色気が漂うような上品な着物に、桃色と紫色の中間のような色をした王国風の服、そして明るく花柄が描かれた橙色の着物。それらを自身の体にあてがい様子を見てみる)   (2020/12/16 19:15:30)

ゑゐりあん/董ちょ…火津彌ぃ…(混乱した様子の董は女将がテーブルへ向かったタイミングで火津彌を見るが、すぐに戻ってきたようで服を合わせたり髪の毛を整えたりする女将。鏡に映る自分の姿はどれもこれも、今までの自分とはまるで別人のようだった)   (2020/12/16 19:15:44)

ゑゐりあん/董凄い…(髪の毛を切ったときも、糸依に合わせてもらったときもそうだったが、人は見た目を変えるだけでこんなにも印象が変わるのだ。大人の魅力を引き出す服、少女のあどけなさを引き出す服。董の持つ魅力の可能性を引き出すにはこの上ない服であったが、それでも董が選んだ服は)これをお願いします(笹柄の描かれていた橙色の着物だった。それは、董が最も強く持つ明るさ、天真爛漫さを最大限に引き出すかのような着物であり、董はそれを選んだのだ)いいよね?火津彌(にっと笑って火津彌方を見る董。その笑顔は、彼女の着ている着物によく似合っていた)   (2020/12/16 19:15:46)

ゑゐりあん/董((旦那へ!!()   (2020/12/16 19:15:54)

おしらせゑゐりあん/董さんが退室しました。  (2020/12/16 19:15:57)

おしらせマリア/火津彌さんが入室しました♪  (2020/12/16 21:15:11)

マリア/火津彌(二人して結びし紐をひとりして……か。竜灯の言いぶりはまんざら誇張でも見栄なく、確かに燃えた夜があったのか。なんて、女性の部下を目の前にして想像するのも忍びないけれど、それでも仄めかされれば否応にも考えてしまうところだ。なんとなく目のやり場に困って、ふっと糸依から目を外して再びぐい呑に口をつける。後からいくらでも気持ちはついてくるというようなたちの竜灯と違って、糸依は心と体の食い違いに苦しんでいるのかもしれない。ひとえに思慮深さからと言い切れないところも、なんとなく自分と通ずる共感があった。)「竜灯か?お前の事か?……糸依さんは愛しいからのう、まこと可愛い。とそれの一点張り、詳しい事までは聞かなかったな。……僕の事なら、そうやな、楽しめ、と言うとった。董を外へ誘ってみたらどうかと提案したのもあいつや。」   (2020/12/16 21:15:22)

マリア/火津彌(まあ、やるだけやってみると付け加えると、はぐはぐと熱々の河豚を食べ勧める。今度は竜灯にも奢ってやるか、いや、三人で…四人で来るのも悪くないか?なんて思うだけの余裕が出てきて、呑気ですらある。)「ところで糸依、お前はほんまに拗ねて、素直になれないだけか?なんや引っかかるきっかけになった出来事でもあるんと違うんか。僕がこうひねくれてしまったのはお前も知っての通り出自もややっこしいし、と自覚があるが。竜灯はそういう話を聞こうとはしてくれたか?」   (2020/12/16 21:15:29)

マリア/火津彌((糸依さんへ!   (2020/12/16 21:15:36)

おしらせマリア/火津彌さんが退室しました。  (2020/12/16 21:15:46)

おしらせマリア/火津彌さんが入室しました♪  (2020/12/16 22:35:57)

マリア/火津彌「ああ、可愛いな。」(橙色の振り袖を選んだ董に、微笑みを返して呟く。にっと笑ったそのいたずらっぽいような、少年のようでいて少女らしい天真爛漫な笑みは、董らしいけれどじゃじゃ馬というには、もう一皮向けたような印象で。)「ほれ、髪もいじって貰って、きっちり着付けてもらってこい。女将、私はもうこれで。終わったら店の外に出してやってください。」(そう言うと、一足先に店の外で出る。空を仰げばちらちらと初雪が振り始めていた。)「冬ながら空より花の散りくるは……か。」(蕾が咲くか咲かないか。なんとなく、もう答えは出ているような気もしたが、急く気持ちを抑えて粉雪を見つめていた。)   (2020/12/16 22:36:03)

マリア/火津彌((おつうさんへ!   (2020/12/16 22:36:07)

おしらせマリア/火津彌さんが退室しました。  (2020/12/16 22:40:40)

おしらせゑゐりあん/董さんが入室しました♪  (2020/12/16 23:40:31)

ゑゐりあん/董はーい(どうやらお気に召してくれたようで、彼は微笑みを返してくれた。そのまま着付けてもいいようで、彼の指示通りに髪を弄ってもらって着付けてもらう事とする。そんなこんなで彼が店を出てから30分後)ほーづみっ(店から一人の少女が出てくる。少年のような無邪気さと少女のような可憐さを兼ね備えた少女。董である)お待たせ。髪も含めてしてもらったよ。どうかな?(今朝であった時と同じように、くるりと回ってみる董。どうやら、新しい姿の自分を満喫しているようだ)やっぱり服を変えるとまるで自分が自分じゃなくなるみたいだね。不思議な気分(そう言って董も自分の姿を見回す。普段は動きやすさを重視した格好ばかりの為、こんな格好をするのは随分と久しぶりだった)それで、人形遊びをした後の人形を使ってどんな遊びをするつもりなのかな?(と、火津彌の顔を覗き込む董。その顔は小悪魔的で、随分と男をからかうのが上手になったものである)   (2020/12/16 23:40:42)

ゑゐりあん/董((ほづみんへ!   (2020/12/16 23:40:51)

おしらせゑゐりあん/董さんが退室しました。  (2020/12/16 23:40:55)

おしらせマリア/火津彌さんが入室しました♪  (2020/12/17 16:32:05)

マリア/火津彌(店から出てきた董のほうへ向き直ると、足のつま先から頭へ視線を動かした。くるりと回ると長い振り袖がひらりとはためき、頭の後ろで白露のような真珠の簪がきらりと光る。火津彌はすっと切れ上がった双眸を動かさず、董に釘付けになったまま肩に手を置く。)「……うん。」(からかうような発言に、ふふっと笑いを零しながらゆるゆるとかぶりを振って、それでも満足そうにもう一度董の顔を見て、頬にそっと手のひらを当てた。)「……ありがとう。」(全く返事になっているんだか、なっていないんだか。火津彌は黙って自分から董の手を握り、歩き出すように先導した。)「……見に行こう、花が咲いているかどうか。」   (2020/12/17 16:32:36)

マリア/火津彌(粉雪の振る帝都の坂道を下って、いよいよあの花を見に行こうと。手から伝わる人肌の暖かさに、きゅうっともう一度力を込めた。心臓が早鐘を打つような、恋に狂えるような、そんな相手を求めていたような気もするけれど、今胸の奥でじんわりを込み上がってくる暖かな気持ちだって、これが愛しさでないと言うのなら何が真実か解らない。やがて黒墨の刷いたような壁と瓦の屋根がまばらになってゆき、赫々とした紅葉がぽつ、ぽつと見える小路へ吸い込まれてゆく。玉砂利の上を彩るとりどりの落ち葉をしゃくしゃくと踏みしめながら、小さな川を渡る橋を通った。)「……響希」(そこここで垣根にされている満開の山茶花が、風で散ったのか地面を淡紅色に染め上げていた。)   (2020/12/17 16:32:44)

マリア/火津彌「お前にずっと聞きたかった事がある。僕はお前を軍に誘ったが、今でこそあれも強引だったのではないかと思うんや。あの時僕はお前に自らを重ねて、お前が自己実現をするのを輔けたかった。……辻斬りなんて妙な事をしてしか自由になれない、強くなれたと実感する事が出来ないお前が気の毒で、居場所を与えてやりたかった。」(一陣の風が火津彌の髪を攫って、月に覆う叢雲のようにちらちらと表情を覆い隠す。あの時、確かに董と自分の関係を、嘗ての上司と自分の関係に重ねていた。あの人のようになりたいと、そう願うあまりに。)「それで……お前の幸せはどこにあるのか、僕はずっと見てみぬ振りをしていた。お前はずっと言ってくれていたな、軍人としてではなく、伊丹家の人間としてではなく、ただの、響希として見てほしいと。」(繋いだ手を引っ張り、向かい合うようにしてもう片方の手もそっと拾い上げる。改めて顕になった表情は、緊張からか凍りついたように固まっていた。)   (2020/12/17 16:33:02)

マリア/火津彌「今から僕が言う事はまたお前を振り回すかもしれん。嫌なら嫌と、言ってくれ。今更それで、駄目になるほど、僕かて……なあ響希、このまま戦争が起きんかったら、共に軍人を辞めてうちに来ないか?」(モノクロームの冬に鮮やかすぎる山茶花にも負けないくらい強い色を放つ目の前の貴女が、どんなに眩しくとも目をそらすまい。ずっと繋いでいた右手をふっと自由にしてやり、拾い上げたままの左手を胸の近くに引き寄せた。自分がどんなに覚悟を決めているのかを、とく、とく、と静かに脈打つ鼓動にもの言わせて。)「この橋を抜ければ、お前に見せたかった冬の桜がある。」(どうせ咲いていなくたって、この雪だ。雪化粧を花に見立てて『咲いた』とこじつけたって構わない。宇気比にかこつけて、こんな遊びのような賭けに二人の一生を決めさせてたまるか。花が咲くかどうかは、伊丹響希、あなたが決めるのだ。)   (2020/12/17 16:33:07)

マリア/火津彌((おつうさんへ!   (2020/12/17 16:33:12)

おしらせマリア/火津彌さんが退室しました。  (2020/12/17 16:33:14)

おしらせ清瀬/糸依さんが入室しました♪  (2020/12/17 22:39:54)

清瀬/糸依「ふふ、そうですか。……これじゃあ私一人が渋ってばかりの半端者じゃないですか、やだなぁ」(躊躇うことなく、道が悪くとも強引に直進を続ける竜灯。見て呉を、そして振る舞いを変え似合う誠意を魅せんとする董。そしてこの目の前の貴方も、何かしらの覚悟を胸にその日に臨むのだろう。足踏みをして燻っている私は、彼らにとってえらく小さく見えているのだろうか。幾らか緩んだ頬が口の端から締まる感覚に、鰭を沈ませた苦く悪しき薬でちょいとまた肌を溶かしてやる。箸が中々動いてくれないのは、緊張ではなく既に腹が膨れてしまっているから、だろうか。他への配慮だって御手の物とこなしてみせるあれとは違い、私は自分のことすらきちんと躾をしてやれていないのだ。)   (2020/12/17 22:39:59)

清瀬/糸依「………ほんと、少将には敵いませんね」(あざとくちらつかせた尻尾を掴むのが本当に上手い。漸く見せた隙間に手をかけてくれた、という安堵を抱いた。気配りも上手ければ口も達者、おまけに施錠した引き出しを開けるのがお得意ときた。小賢しく、聡く、そしてロマンチストな色の貴方にならば、良いだろうか。)「私も顔だけは良いですから、とっくに薄汚れた女ですよ。特別心が清らかだとか、そんなことは微塵もありません。人を見る目はありませんでしたし、学んだつもりでもまだまだ私は幼稚でした。それでも、竜灯との間にそんなのは些細なことです。彼が嘘を織り交ぜられるほど器用だなんて、まぁ想像がつきません」(──此所迄が、立派な建前。)   (2020/12/17 22:40:15)

清瀬/糸依「……そうですね。綺麗に語れるものではありませんが、可愛い部下の昔話でも一緒に解してみませんか」(貴方はどこまで、気遣いと好奇心を以て私を解剖して魅せるのだろうか?)   (2020/12/17 22:40:25)

おしらせ清瀬/糸依さんが退室しました。  (2020/12/17 22:40:26)

おしらせマリア/火津彌さんが入室しました♪  (2020/12/17 23:06:20)

マリア/火津彌(顔だけは良いですから、なんてらしくない前置きに尻尾を出し始めた糸依の様子を伺いながら、ぐい呑を持つ手が口元で止まる。これだけ露骨に仄めかされれば、彼女が語ろうとしているのは過去の男にまつわる話である事くらいは簡単に察しが付くのも男女の機微と色と欲に囲まれて幼少期を過ごした火津彌であれば造作もなかった。その声色には弱みを見せるような躊躇いこそないものの、無意識かもしれないが謎解きのように練り上げられた言葉の積み上がるいじらしさは、やはり簡単には語りたくない堅牢さを思わせて、立ち込める湯気のように糸依の表情をふわりふわりと覆い隠して見える。なんて不器用で、一筋縄ではいかない人だろう。)「ああ、話してみろ。」   (2020/12/17 23:06:27)

マリア/火津彌(”薄汚れた”なんて言うからには、この紅玉楼の月光を目の前にして生半可な話では済まされないぞ。単なる頭でっかちならひっぱたいてやろうか、どこまでも清廉潔白であろうなんて強欲な。そんな気持ちは『全く、仕様がない』と妹に向ける慈悲と共に混じり合い、話を聞く体制を整えさせた。誰よりも理屈と建前を必要とする糸依の事であれば、それも仕方のない事なのだろう。)「此処で聞いた事は、お前が望まん限り誰にも漏らさんよ。」   (2020/12/17 23:06:33)

おしらせマリア/火津彌さんが退室しました。  (2020/12/17 23:06:35)

おしらせ清瀬/糸依さんが入室しました♪  (2020/12/17 23:55:13)

清瀬/糸依「……話して貰っても構いませんけれど、私の話は人を選びますから」(世に浮き出ることのなかった物語とは全て、共感性の欠如を彷彿とさせる。エッセイ、小説、小論に至るまでそれは変わらぬもの。納得を生めば人は大方好意を抱き、そしてまれに私のような特異が生まれる。そういった卑屈者達は、邪道を好み自らの身を気高き狼とする、つもりでいるのだ。実際には醜い集合体が蠢いているだけで、立派に化けているのは見せびらかした尻尾の一つだけである。)「──“シヰ”という物語を、知っていますか」   (2020/12/17 23:55:33)

清瀬/糸依(舌先に転がすぐい呑みの一口をとん、と置いて、語り部は紡ぐ。)「三十年程前に活動していた、とある小説家の一冊です。丁度父の書斎から見つけたもので、私は齢10にも満たぬうら若き幼子でした」(首にかかるブラウスのレースを撫で、第一ボタンを外しては留めてを飽くことなく繰り返す。睫にかかる前髪を顔を振って払い、明後日に視線を向けては咳払いを羽織で塞いだ。)「子供心ながらの、反逆心です。皆と違うことがカッコいいと思う、誰しもが通る道ですよね。……私は、その小説の主人公になりたかったんです。誰にも誉められず、かといって貶されず、それでも気高く己の人生を演じる。徒然と面白味のない毎日を、実につまらなく過ごしていく。私が最初に心から愛したのは、魔術でも國でもなく、魔術師の私だったんです」   (2020/12/17 23:55:55)

清瀬/糸依(愛した物語は、五巻で止まっている。丁度17の主人公は万年筆に綴られた最後のフレーズの格好のまま、また人生を動かすことを許されなかったのだ。軍服に腕を通したあの日、私が感じた充実感は登場人物への好意にも似ていた。理想の親であり、その子として誰も見ることのない人生を記していく。私による、私の為の物語は、きっと誰が見たって眉間に皺を寄せてしまうだろう。とうに目は覚めていても、私が退くことはできなかった。)「糸依は気難しくて、傲慢で、卑屈な子です。それを臆することなく示す強さと、それを誇りに思ってはいけない普遍さと、決してヒロインになってはいけない可愛げのなさが必要でした。憧れを模しているうちに、私は簡単に彼女になれたんです。嘘から出た誠、確かに私は私であって、糸依であって。拗れている原因が何かあるんなら、それはきっと私のせいで、彼女のせいなんですよね」(とうに鎖は切れていても、檻に籠る他方法はなかった。今更私を外に出す自信はない、その為の躾なんてものはやっていないのだ。そうしていると、段々と私は理想を己にすり替えていく。   (2020/12/17 23:56:27)

清瀬/糸依とうとう一体化できたその暁には、私への恥じらいもなくなってしまうのだろうか。私らしくないなんて相違は、消えてしまうのだろうか。)「生まれだって、育ちだって、私は何一つ苦い汁も飲まずに生きてきました。それでも、世界に蔓延る有象無象は、大半がならず者です。少将から見たら、世の中を舐めくさった愚者も同然かもしれません。それでも下らないなりに、下らないエゴを掲げて生きてるんですよ。……私を糸依と記憶し、そして一生に覚える者も居ました、きっとこれからも生まれると思うと……いえ、そんなことはいいんです。結局私は、己が作った枠組みに囚われて、今更何も覆せないだけなんですかね」(苦い苦い、目を覆いたくなるような珈琲。彼はこれを、どんな顔をして飲んでゆくのだろうか。)   (2020/12/17 23:56:42)

おしらせ清瀬/糸依さんが退室しました。  (2020/12/17 23:56:45)

おしらせマリア/火津彌さんが入室しました♪  (2020/12/18 21:16:38)

マリア/火津彌(彼女の紡ぎ始めた物語は、ある種の普遍を思わせる始まりによって火津彌を引き込んでゆく。糸依は人を選ぶ話だと前置きしたが、理想の仮面に縛られたり、あるいは現実との相違に苦しんだりする事を思えば誰だって自分を重ね感情移入せざるを得ないのではないか。もちろん、火津彌も例外ではなかった。父や妹、とある上司、あるいは貴族。あるいは将の姿をなぞらって生きてきた。それがとっくに自分の一部になっていることだって、糸依はどこかでわかりきっているのだろう。彼女が言う〝結局は〟が本当につまるところ、結局だと思った。自縄自縛に陥っていることだけは解るけれど、心のどこかではそれが糸依だから、と変化を拒んでいるのか。彼女が他と圧倒的に違う所があるとすれば、それをこんな歳まで貫いてしまえる芯のぶれなさだろうか。頑固さ、とも言える。)「……うん、うん。……そうなんやな」   (2020/12/18 21:17:25)

マリア/火津彌(彼女の言わんとすることを全て理解する事は難しそうだったけれど、それでも自分なりに何か返さなくてはと腕を組んで押し黙った。糸依が物語を続けるのは、自分を物語から連れ出してくれるきっかけを少女のように待ち望んでいるから……──?例えば真名を呼んでくれる誰か、だとか。)「さあ、どうやろな。自分で自分の名を付けられるというのは、救いでもあるが、因縁やな。……僕の字はな、僕の母親…父が捨てた女の名にあやかってつけた。笑えるやろ?ほんの反骨心やった。」「まぁ、どうでもいいことや。それで」(息を吐き、湯気の立ち込める鍋に蓋をして続ける。)「お前が頑固になる理由。つまりはお前が竜灯に見せている顔は瞞しだと、そういう事か?こんな風に聞くのは野暮だと言うのは分かっている。でもな、いまいち掴みきれんのや。お前がただ膿を出すために徒に言葉を浪費するような人間にも思えん。僕の察しが悪いだけなら、もう少し詳しく聞かせてくれへんか。……顔だけは良いからなんて、つまり、言い寄られた事が無いわけじゃないと言う意味違うか?人を見る目が無かったとか、な。僕はてっきり過去の男の話でも始めるんかと思ったんや。」   (2020/12/18 21:17:45)

マリア/火津彌(服を弄ってみたり、髪を払ってみたりどこか落ち着きのない様子であったが、あなたの髪はまだ自分と同じように纏められている。まるで妹のようだと思ったその姿が、糸依を手の届かない物語の登場人物にしてしまうのを火津彌の中で留まらせている。)「〝シヰ〟ならこんな男を愛すはずだと…それすらも委ねようとでもしたか?……なんてな…。上手くいかなかったんやろ?お前のいなかった三年間の事、ましてやそれほど立ち入った事を、僕が知る由もないがな。」   (2020/12/18 21:18:03)

マリア/火津彌((しいさんへ!   (2020/12/18 21:18:07)

おしらせマリア/火津彌さんが退室しました。  (2020/12/18 21:18:08)

おしらせシロー/竜灯さんが入室しました♪  (2020/12/18 21:58:14)

シロー/竜灯(かち、かち、と古びた王国製の置時計が部屋の隅で時を刻む。日が変わろうかとしている頃合であった。普段ならもぬけの殻と化しているであろう、兵舎のとある一室からは、僅かな明かりが漏れる。)『文をじっくりと読んで、久しく筆を取りました。この様な心の籠った文を頂くのは初めて故か、とても胸が高鳴っております。私も正直な心の内を綴らせて頂きますので、暫しお付き合い下さいませ。』(手紙を受け取って、早5時間が経とうとしていた。胡座をかいて机に向かう竜灯は、何度目かの思考の海に潜った。暫くぶりに引っ張り出した、帝都に上る際に買った万年筆を手にし、指先で弄ぶ。足元には何枚かの紙が畳まれて置かれており、四苦八苦しながら続けているのが窺える。ちらりと時刻を見れば、そう遠くない内に日付が変わろうとしている。このような文を貰う事は滅多になく、同じように自分も送ろうと思い立ったがこの有様で。心の内をそのまま手紙にするには難しく、無意識のうちに溜め込んでいた息を吐いて、呟いた。)   (2020/12/18 21:58:30)

シロー/竜灯「⋯⋯そがな所もまた、堪らなく愛しいのう、糸依さん」(筆が止まると、封筒から出された文をこうして広げ、目を通しては時間が過ぎる。その繰り返し。「そがな所も愛しいのう」と今目の前にいれば、抱いていただろう。)『常日頃から遠目で見ていた日陰花がどうにも愛おしく、この手で日の元へ連れ出してやりたいと、手折るつもりでおります。』(⋯⋯と、その一文を捻り出して、竜灯は再度時計に目をやった。日付が変わるまでに渡したかったが、この思いの丈を文字に起こすにはどうやら便箋が小さすぎる。暫しの逡巡をおいて、竜灯は静かに立ち上がった。)   (2020/12/18 21:58:57)

シロー/竜灯「いかん、性に合わん。」(直接口に出してやらんと、やはり気が済まない。糸依さんは勇気を出して手紙を書いてくれたのだ、今頃一人でいじらしくしているに違いない。一人にさせる方が余っ程⋯⋯そう考えれば、らしく無かったな、と思えてきてならない。いざ視線を下げれば着替えるのも忘れて、軍服姿に羽織であった。貰った大切な文を懐に仕舞い込むと、灯油ランプを吹き消して、少し冷える廊下へと躍り出た。)「待っちょれよ、糸依さん」(まこと、放っておけぬ女。大事なことは直接、俺の口から言うてやろう。文では語りきれんことを、時間の許すまで。   (2020/12/18 21:59:20)

おしらせシロー/竜灯さんが退室しました。  (2020/12/18 22:14:00)

おしらせマリア/火津彌さんが入室しました♪  (2020/12/18 22:24:35)

おしらせマリア/火津彌さんが退室しました。  (2020/12/18 22:24:48)

おしらせゑゐりあん/董さんが入室しました♪  (2020/12/19 17:01:01)

ゑゐりあん/董うん?(自身の容貌を見せていただけなのに、突然火津彌が礼を述べたので頭の上に?を浮かべる董。更には花が咲いているかどうかを見に行こう、と言われやはり意味は分からなかったのだが)…うん。いこっか(ただ一言、董はそう言った。そして彼と手を結び粉雪が降る中を二人で歩いた。手から伝わる彼の鼓動を感じ、釣られて自分も心臓の鼓動が大きくなってくる。鳴呼、たまらなく幸せだ。家から出なければきっと一生涯味わうことのできなかった幸せだろう。あのままあの家に残っていたら、伊丹家の人間として生き、伊丹家の令嬢として恋をし、伊丹家の女として子を成したはずだ。だが今は…今は…)なに?(彼から名を呼ばれ、董は返事を返す。彼の口から出たのは、彼の想いだった。軍に勧誘したこと。董を自分と重ねていたこと。董を気の毒に思っていたこと。董に居場所を与えたかったこと。風にたなびく髪の隙間から見える彼の顔は月のように朧気で、しかし月のように美しかった)   (2020/12/19 17:01:19)

ゑゐりあん/董…うん。言ったね(董は彼に伝えた。今まで誰も自分を自分として見てきてくれなかった苦しみを。そして一人でもいいから自分を自分として見て欲しいという欲望を。彼女は確かに火津彌に打ち明けた。その想いを誰かに伝えたのは、火津彌が初めてだった。どうして彼に打ち明けたのかはわからない。しかし、心のどこかで彼に何かを見出していたかのような気がする。すると彼がつないだ手を引っ張り、更にはもう片方の手も優しく拾い上げられた。はっきりと見ることのできる彼の顔は、氷のように固まっていたように思える。そんな彼より告げられた言葉は、一字一句がはっきりと耳に届いた。…否、心に響いた。風の音も、水の音も、鳥の声も、人々のざわめきも、遠くの喧騒も、近くの鼓動も全てが消えて、ただ彼の声だけが響いた。董の心に抱えていた痛みをかき消すように、響いた)   (2020/12/19 17:01:37)

ゑゐりあん/董…私ね。…お母さんからいつも言われてたんだ。「伊丹家の人間なら自分を捨てろ」って。「一つの菖蒲となり、國を支え、家を護れって」。周りのみんなも誰も私を名前で呼んでくれなかったんだ。「姫様」だとか「跡取り様」とか。変だよね。私には"響希"って名前があるのにさ(ゆっくりと紡がれる董の言葉。彼女の目には、涙が浮かんでいた)それが嫌で、辛くて、苦しくて、痛くて、私は軍を辞めて傭兵になった。…でもそれは、私にはもう剣しか残ってなかったから傭兵になっただけで、世界最強になる夢も後付けでしかなかったんだ。生き急いでたんだ。小さい頃から身の回りのことは全部してもらってたから"考える"ってのが苦手でさ。とにかく思い立ったら行動することしかできなかった。…そんな時に出会ったのが、月光だった。…殺されかけた私を助けてくれた。私の名前を打ち明けても尚、私のことを考えてくれた。…本当に嬉しかった。初めて私が私に成れたような気がしたよ   (2020/12/19 17:01:51)

ゑゐりあん/董(ボロボロと零れる涙は、まるで膿のようだった。彼女の心に巣食う痛みから出てきた膿のようだった。それは、彼女の心の傷が徐々に消えて行っているような気がした)たったそれだけって思われるかもしれないけど…その"たったそれだけ"が私にとっては死ぬほど嬉しかった。だから最初は月光に一生ついて行こうって思ってた。けど、月光と一緒に居る中で好きになってきてさ。…って言っても、今まで恋なんてしたことなかったからそれが恋なのかどうかすらわかんなかった。…あの時の私は、恋に恋してたんだ。月光が言ったようにね。…でも、今ならはっきり言える。今だからこそはっきり言える。私は…月光が好きなんだって。月光と一緒に時を歩んでいきたいと思うくらい、大好きなんだって(もう限界だった。それは悲しみや痛みではない。嬉しさや幸せが限界だった)   (2020/12/19 17:02:23)

ゑゐりあん/董た)私を…私を選んでくれてありがとう…ッ。私を助けてくれてありがとう…ッ。私を好きになってくれてありがとう…ッ。私に愛されてくれてありがとう…ッ(そして董は彼の手を取った。そして自分の心の臓の上に彼の手を重ね、笑顔を浮かべた)…是非(涙を零しながらも、彼女は確かにそう言った。是非、と。本来ならもっと気の利いた言葉を言うべきだったのかもしれない。けど、これが董にとっての精一杯だった。全力だった。彼と共に橋を越えることを。あらゆる苦難を越えることを。あらゆる痛みを乗り越えていくことを、決めたのだ)   (2020/12/19 17:03:29)

ゑゐりあん/董(花が、咲いた)   (2020/12/19 17:03:36)

ゑゐりあん/董((ほじゅみぃぃぃぃんん!!!!!!!!!!!!!   (2020/12/19 17:03:46)

おしらせゑゐりあん/董さんが退室しました。  (2020/12/19 17:03:48)

おしらせ清瀬/糸依さんが入室しました♪  (2020/12/20 13:29:00)

清瀬/糸依(棚の多いやけに片付いた机と、沢山の物語が全ての部屋。口元まで引き寄せた布団は足先を寒さへと野放しにして、伸ばしていた膝をきゅっと縮めた。いつもなら夢の中へ浸ろうとするのはまだ先なのだが、今日はとてもじゃないが何も手につかない。竜灯に渡した請い文は、一体どうなってしまったのだろうか。読む姿もそうであるが、どうやって返事をくれるだろうか。……そうやってらしくもなく焦がれ、肝心の船を漕ぐ手は疎かになっているのだ。)「………はぁ」(機嫌が悪い羽根気味の前髪と鬱陶しい毛先、せめて見てくれだけでも真っ直ぐなら良かったと熟思う。運動でもしたいものだが、今は人目に触れたくない。心臓でもないぐずぐずとしたものが内部に燻って、また無理やり外側へと引っ張られて頗る気分が悪かった。)   (2020/12/20 13:29:06)

清瀬/糸依((竜灯へ~   (2020/12/20 13:29:12)

おしらせ清瀬/糸依さんが退室しました。  (2020/12/20 13:29:14)

おしらせシロー/竜灯さんが入室しました♪  (2020/12/23 20:24:50)

シロー/竜灯(兵舎の廊下を、早足に進んで立ち止まる。迷うことなく真っ直ぐ。もはや止まるつもりなど無かった、勇気を出して文を渡した糸依に答えるには、やはり直接、この口で。人目を憚るつもりもなかったが、深夜帯の兵舎はここぞとばかりに静まり返っていた。まるで自分しかいないようだ。それは糸依の部屋も一緒である。寝ていたら起こしてやればいい、とノックもせずにドアノブを回した。鍵は掛かっていなかったようで、扉は蝶番を軋ませて開く。本が読める程度に光を放つランプがぼんやりと映し出したのは、床に敷かれた布団の中で眠る糸依の姿だった。廊下の逆光に映し出されたシルエットは、後ろ手に扉を閉めると、部屋に再び薄明かりの静寂が戻る。床を踏みしめる音が近付いて、糸依の横で立ち止まった竜灯はその場に膝をつき、手をつくと、己の髪が頬に掛かるまで顔を近付けて囁いた。)   (2020/12/23 20:25:07)

シロー/竜灯「すまんの、文をずっと読んじょって、待たせた」(ふ、と口角を上げると、何かを言おうとしているのか、そんな貴女の顔を見て竜灯は小さく頭を振ってみせた。)「おまんを見ちょると、どうにも、愛したくなる。俺はおまんに惚れちょる。俺が手に入れたいと思ったのは、そんなおまんぜよ、糸依さん」(思えば最初から放っておけなかった。最初から惚れていたに違いない。こんな文を貰って、燃え上がらない訳が無い。まこと、ええ女。布団をひらりと持ち上げると、布団を被って糸依の体を跨ぐ。体温が残る布団は暖かく、いつか嗅いだ香りがした。王国の寝台よりも不思議と落ち着く気がしたが、やはり何処か、落ち着くには愛しすぎた。)「今夜は部屋には帰らん、ずっと一緒に居ちゃる。付き合うてくれ」   (2020/12/23 20:25:23)

シロー/竜灯((遅くなりましたー!!糸依さんへ!   (2020/12/23 20:25:34)

おしらせシロー/竜灯さんが退室しました。  (2020/12/23 20:25:36)

おしらせシロー/ディランさんが入室しました♪  (2020/12/24 22:12:01)

シロー/ディラン「ええ!?マジですか!?雷鏡さんが?⋯⋯確かにそうですけど⋯⋯そんな⋯⋯」(まさか、まさかとは思っていたけど、本当にまさか。雷鏡との、これまでのこと全てに納得がいった気がした。百騎長を呼び捨てにする、王国の誇る万騎長とも懇意の仲。当たり前だ、王都を襲った未曾有の危機。かの事件が解決された時は、大規模な舞踏会が催されたとも耳にしている。まさしく英雄とも言える方であった。そんな功績を残しているならば、王国上層部との仲が深いことも頷ける。若くして稼いでいるな、と思ったが、功績を考えれば当たり前のことだ。最早陛下より直接お言葉を賜っていても驚かない。あまりの衝撃に口をぱくぱくさせると、ディランは心無しか背筋を伸ばして普段より綺麗な礼をしてみせた。)   (2020/12/24 22:12:17)

シロー/ディラン「⋯、この度は本当に、ありがとうございました!⋯⋯いつか、また機会があれば⋯⋯あぁ、っと、先程言っていた釣りの件も、また!本日は失礼します、雷鏡さん!」(と、少し固くなった表情を顔を上げて見せれば、そのまま静かに扉を開け、最後に会釈まで残して店を出る。⋯⋯ごくり、ゆっくりと扉を閉めて、疎らな人混みに紛れて大通りへと出ると、しばらく歩いて、ガス灯に凭れ、漸く、と一息ついた。だれが予想をするであろうか、何気なしに薬を買った店の店主が、1歩間違えれば国民的英雄とも称される程の人間であったとは。大きすぎる事実を知ってすぐ、そんな人間と会話を続けるには、木っ端整備士であるディランには荷が重すぎた。これ以上無礼を働く前に、いや、自分でも気付かないうちに何かが起きてしまうのではないか、そんなえも言われぬ不安に近い感覚に流されて反射的に店を出てしまった。⋯⋯⋯⋯魔術師ではあるものの、無難に、無難に、と生きてきた普通の人間であるディランには、まだ心構えが足りなかった、それだけの事であった。)「⋯⋯やば⋯⋯」(零したのは、様々な感情を内包した、魔術師らしからぬ一言であった。【非日常】   (2020/12/24 22:12:19)

シロー/ディラン((遅くなりましたー!!雷鏡さん宛、〆です!   (2020/12/24 22:12:37)

おしらせシロー/ディランさんが退室しました。  (2020/12/24 22:12:39)

おしらせ清瀬/糸依さんが入室しました♪  (2020/12/24 23:48:17)

清瀬/糸依(僅かな逆光の中に映る姿は、宛ら王国での青写真。相違点を挙げるのならば、寄り添う姿が孕むものが少しばかり神妙であることだろうか。文を渡してから其程刻の経っておらぬ今であるが、彼の抱えることは多いだろう。発露を終え身軽になった私は幾らか思考の隙間も増えて、自己の中ではあるがきちんと回答を、その式を導いたつもりである。余裕というのは大切なもので、いつもならば押し返すような距離感の文字を知らぬ彼の仕草にも、雰囲気というものを弁えた適切な態度をとれているのではなかろうか。)「知ればそれが全てとも、さね限らぬ話。蓋しくも貴殿は、文と言わず私から、聞きたいとは思わぬと仰るつもりで?」   (2020/12/24 23:48:21)

清瀬/糸依(自惚れではないが、慕うというものではないにしろ竜灯が私に昔から構ってくれているのは自覚があった。つれない態度というのは私の持つ後天性の本能であり、また彼の望むところであっただけ。元より大きくもない声量を、世を忍んでは更に落とし、上っ面の憎まれ口は日の見張る刻よりもいじらしく放つ。竜灯の浮かべる笑みも柔らかく、目を逸らすよりはそのまま吸われるように煌めきを灯す。ならば私がするべきは、その輝きを絶えさせることのないように掻き消しつつ、焚き付けてやることだろう。控えめに抱えられた頭をゆっくりと胸板に依る。刷り込む言葉を何度だって頭に刊んで、いつもならば言わぬが、と隠してしまうお華も、貴方の為に生けてやろう。)「守山、そう……成る程。当に、私たちが文字の通り命を賭して護りし地。……それも、沈んで欲しくは、ありませんね」   (2020/12/24 23:48:33)

清瀬/糸依(これは、歌の返事か。生まれ故郷は、そして己は沈む筈もないと。海に守山が浸るだなんて記すものではない、彼の綴る伝説はもっと陽気に溢れていなければ。私一人では発掘のできなかった含みを竜灯が紡ぐように、差異の生み出すものはいつでも望まぬ愉快と不快を色んな配合で織り交ぜる。)「それじゃあ、一つ託しましょうか。……太古より、人は和歌に様々な含みを持たせました。垣根の向こうに恋を、早朝の景色に趣を、朝露には儚さを見つけました。例えば松山は、決して波が越えることがないことから心変わりの無いことを意味します」(余していた手を竜胆車の背に回し、上へ登らせていく。肩甲骨をなぞるように腕を抜き、首筋を伝って手で輪郭を確かめる。耳を巻き込んで頬を柔らかに挟むと、身を捩り貴方と目を合わせた。ほんの少しの沈黙に笑みを添えて、貴方にしか聞かせぬように互いの額を触れさせて囁く。)「それが、波の越えて欲しくない場所。……朱依の、待つ山」   (2020/12/24 23:48:41)

おしらせ清瀬/糸依さんが退室しました。  (2020/12/24 23:51:27)

おしらせシロー/竜灯さんが入室しました♪  (2020/12/26 17:00:54)

シロー/竜灯「いいや。今夜は聞きに来たんだよ。お前の声を」(まだ少し固まった糸依の言葉遣いに、誘うような言葉に呼応するように、竜灯は守山訛りを抑え込み、言葉遊びか、歯の浮くような台詞を口にして微笑んだ。布団の下で熱を共にしたせいで籠る暑さに苛まれ、どうにも焚き付けるような、ずっと隠し持っていたのか、甘い誘い文句に胸が高鳴った。中々になれなくて、皮肉屋で、誰よりもいじらしく見える糸依が吐いたとっておきは、酷く艶やかで、麻酔のように感覚を鮮やかにした。胸板に擦り寄るように頭を寄せた糸依に、耳元でふっ、と笑みを零すと、片方の手のひらで何度も、髪を撫でた。糸依の口が、手が動く。竜灯もそれに合わせて、髪を撫でていた手を首から肩、脇腹から腰へ、と緩やかになぞっていった。)   (2020/12/26 17:01:08)

シロー/竜灯「おう、託された。⋯⋯のう、朱依。⋯⋯⋯やっぱり糸依さんの口から聞きとうての。好きやき」(額をくっつけられると、竜灯も同じように耳を挟んで糸依の頬に手を乗せた。次いで出かけたええ女、という言葉を飲み込んで、啄むようなキスを数度、竜灯の方から繰り返して。口を離すと、腰に手を回した。)「そのまま俺に全て、託せるか?糸依さん。強く咲きたる紫は、掻い添ふ花を欲しちょる。⋯⋯⋯そん人は、今夜、一番綺麗に咲いちょるんだ。」(枯れるまで一緒に、とは言わない。満開に花開いた綺麗な人に、惚れてしもうた。ただそれだけ、にいと笑って誘った。   (2020/12/26 17:01:20)

シロー/竜灯((糸依さんあてです!   (2020/12/26 17:01:28)

おしらせシロー/竜灯さんが退室しました。  (2020/12/26 17:01:30)

おしらせ清瀬/糸依さんが入室しました♪  (2020/12/27 01:07:10)

清瀬/糸依(ほんの狭い部屋で押し籠る長い夜、寒さの中に茹だっている。朱と交わった筈は彼方なのに、赤くなったのは私の方。大きな体の影になった、己の頬の差し色もまた同じ。髪を嬉ぶ手が擽るように項から下り、天邪鬼に倣うように私は上っていく。瞳を合わせればいつも通り真っ直ぐで、威勢を抑えた前髪が黒に緑を覗かせ、彼を僅かに遮る。耳を探られながら呼ばれた名は肺や心の臓の奥をきつく、また心地よく結んだ。まだ何か言いかけていたであろう口をつぐみ、代わりに数度の接吻を落とされる。うっとりするような胸焼けを呼ぶ甘さよりも、刺激の中で一瞬訪れる緩やかなほろ甘さぐらいが私には似合うのだが、注文を告げる前に頼まれてしまったらしい。逸らすことなく利口に応じた後で、ずうっと仄かに微笑む貴方に一瞬、呆れと喜の視線を向けて見せた。)   (2020/12/27 01:07:31)

清瀬/糸依「……さぁ。竜灯がちゃんと世話を焼いてくれたら、見てあげるかも。…それでも向日葵には、なってあげない」(物語が転び、今はまさにpurple patch。悪戯に瞳を細めて寂しくなった唇を舌でなぞると、竜灯の耳元に置いていた手の片方を滑らせ羽織の上を伝わせる。縫い目まで蹂躙するように撫でる、その傍ら。太陽を素直に追いかけるようには咲かぬ私の、きっと愛らしいだろう無色の棘を刺して、無沙汰であった手でほんの少し上を向かせて喉を露にさせた。喉仏を通って首に指を沿わせ、上目遣いに笑いかける。)「愛してるよ、士郎。……私だってもっと言いたいから、これっきりにさせないでね」(月下美人なんて似合いっこない。私を咲わせてくれるのは、あんなに遠い存在じゃない。信じる覚悟ならばもう、とうに済ませて贈りつけた。抱えたものも全て上から塗り潰す期待、脆さよりも見て欲しいものがある。きっと貴方と同じような顔で、今ばかりは純真さを、腕の中で溢していよう。)   (2020/12/27 01:07:40)

清瀬/糸依((竜灯へ。   (2020/12/27 01:07:49)

おしらせ清瀬/糸依さんが退室しました。  (2020/12/27 01:07:55)

おしらせシロー/竜灯さんが入室しました♪  (2020/12/27 19:22:26)

シロー/竜灯(見てあげるかも。なんて曖昧な返事だが、その言葉の奥底は既に見えていた。魔術師だからと、言霊が紡ぐ奇跡に縋らずとも、とくとくとお喋りな心の臓が教えてくれた。きっとそれは、自分も同じなのだろう。何も言わず、瞳を細めて微笑んだ。糸依も同じ顔をしていた。向日葵になんてならずとも、これからも俺が手を引いてゆくのだから、同じこと。執拗いくらいに俺から振り返るに違いない。糸依の指が動くのを受け入れて、抵抗することなく視線だけを糸依に向けたまま、一言一句聞き漏らさないよう耳をそばだてた。)   (2020/12/27 19:22:37)

シロー/竜灯「⋯⋯まこと、男冥利に尽きるぜよ。俺もだ、糸依さん」(ここぞとばかりにこん人は。ああ、もう俺は駄目だ。惚れてしもうた。口に出したから、なんて理由よりも、直截にものを言う性格では無い糸依だからこそ、たった短い一言の発露が何よりも竜灯には響いた。息を漏らして、再び糸依を見下ろす)「綺麗じゃ、俺が毎日世話を焼いちゃるよ。愛しちょる、俺がおまんを守っちゃる」(襟から掌を忍ばせてずらすと、首筋に、鎖骨に、胸元に、何度も口付けを落とした。念入りに愛撫を重ねながら、またひとつ呟いた。)「結婚するか、糸依さん。」   (2020/12/27 19:22:47)

シロー/竜灯((糸依さんあてです!ここで〆でも大丈夫です!   (2020/12/27 19:22:57)

おしらせシロー/竜灯さんが退室しました。  (2020/12/27 19:22:59)

おしらせひよ/落陽さんが入室しました♪  (2021/1/1 04:44:47)

ひよ/落陽(報告。先ノ山北里琳城防衛戦ニツヰテ。ウエンデヰア王国ニヨル帝國領山北里琳城ニ向ケテノ、小規模魔術師隊ニヨル侵攻ノ報ヲ受ケ、我此レニ対シ迎撃ノ要ヲ認ムモノトシ、小隊規模ノ魔術師ヲ率ヰ同地域ヘト向カツタ。先ノ竜灯兵ニヨル阿岸攻城作戦ノ失敗ニヨツテ、魔術師ノ疲弊ガ確実ニ認メラレ、同部隊全員ガ負傷スルモ、敵小隊ノ大半ヲ機能不全ニ追ヰヤル。終ヰニ兵力尽キ、敵部隊指揮官ト一戦交エタモノノ、此レニヨリ敵指揮官ガウエンデヰア王国騎士団長デアルト確認。我此レヲ撃退シ、琳城ノ防衛ヲ完遂ス。今後王国ノ動向ニ対シ警戒ヲ厳トスルヨウ提案ス。──追記:竜灯兵ハ独断ニ於ヰテ攻城ヲ行ツタガ、此レノ失敗ニ対シ、処罰ノ減刑ヲ求ムモノトスル。──尊華帝國軍大尉官 落陽。)「──この程度だろうか。竜灯は臥平会戦においても相応の功績を残したと聞く。電報に誤りが無ければだげど、こっだら戦果がありゃあ、流石に上部も阿岸事変を帳消しにしてくれるしょや……」(すでに日は落ちた執務室。重厚な机の上に置かれた一枚の書類に、すらすらと万年筆で文字を綴っていって、ある程度の区切りが付けば洋墨瓶に戻し、“んん〜っ!”を大きく伸びをしてみせる。   (2021/1/1 04:45:27)

ひよ/落陽……尤も、周りに誰もいないことを確認した上でだが。普段の軍人然とした口調の際の声色とは打って変わり、それはあどけない少女の声であった。そうして彼女は独り言ちるのだ。枷の外されたかのように、どこの田舎出身か分からないような方言を用いて。先の防衛戦を回想するものだ。王国が琳城に侵攻したというものだから、賺さず兵を率い防衛に向かってみたのだが、その指揮官が騎士団長だというものだから。──自身の背後、太刀用の刀掛けに添えられた純白のふとふり、鈴鳴定宗を手に取って、柄頭に結ばれた赤い紐の先の、鈴を人差し指でつつく。鈴の転がる音がして、かざした片手のその先にはちょっとした魔術障壁が展開される。……この障壁で魔術を防ぎ、またこの刀で撃退したのだ。紛れも無い事実である。誇るべきか、あの騎士団長を追いやったことを、誇りたいがどうにもその程度で奢るわけにはいかないらしい。   (2021/1/1 04:45:30)

ひよ/落陽どうにも王国の意図が読めない。……大尉となって、軍人となって間もない故か、そういった情勢に対応する術こそ持っているが、だが、実践経験が少なすぎる。そんな彼女は慢心せず、軽快に徹する他ないのだ。武功を焦って殉職など考えたくもないらしい。……それも人なれば当然だろうか。──誰もいない執務室、大尉官に与えられた居場所に、不相応な少女の溜息が響く夜の話であった。) 「あの顔、覚えといちゃるよ。流石に忘れんべさ。──はぁ……今日は休もう……」 〈作戦報告書:琳城 ─記:落陽〉 〆   (2021/1/1 04:45:48)

ひよ/落陽((今日発生した前哨戦後の落陽ソロルです〜   (2021/1/1 04:46:13)

おしらせひよ/落陽さんが退室しました。  (2021/1/1 04:46:17)

おしらせグレー/アレイス ◆SD0cSrI9e6さんが入室しました♪  (2021/1/2 21:27:47)

グレー/アレイス【初の攻城戦を終えて】 アレイスのセリフは「」、雷鏡のセリフは『』とします。   (2021/1/2 21:28:03)

グレー/アレイス「くっ……撤退するぞ!」(そう言ってサンホーリを後にしてから数日後……彼は帰還し、まずは万事屋雷鏡に立ち寄っていた。というのも、攻城する1週間ほど前にその事を雷鏡に伝えていたからだ。その時、雷鏡は『事を急ぎすぎたら失敗するぞ。もうすこし準備をしっかりと行うべきじゃないか?』と進言されていたが、それをスルーした結果がこれだ……)『だからあれほど準備をしっかりと行なえと……』(と、雷鏡は頭を抑える……流石に騎士団長に進められたからとはいえ、あんなに焦っていたのだから……)   (2021/1/2 21:28:18)

2020年11月28日 22時22分 ~ 2021年01月02日 21時28分 の過去ログ
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