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2021年02月23日 15時06分 ~ 2021年02月27日 00時41分 の過去ログ
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石川早く、早く …。男二人に、連れ去られて、俺様が離れたから、早くしないと、彼奴も、( 転送室に居たのは此処の図書館の司書。彼の現在地を辿れないと言う彼女の声に、ガン、と思い切り殴られた様な衝撃が後頭部に響く。否応無しに思い返して仕舞う。離れ離れになり、男二人に因って連れ去られ、然も政府関係者。咄嗟の判断で能力発動だけは避けるべく著書を部屋の隅へと投げ捨てたが記憶の暴走は止まらず、耳元から聞こえる己側の司書の声も認識出来ない儘に思考は黒へと溺れ行く。深く俯き乍ら盛んに短髪を掻き毟り、強大なストレス反応から言の葉も断続的になれば呼吸も乱れ始める、)   (2021/2/23 15:06:04)

坂口「 司書!逃走したのは図書館の傍に停めてあった4tトラックだ!空間移動で数粁毎移動してるみてえだから今なら俺様の『 暁星 』で追える! ( 司書からの緊急伝達で急いで身支度を済ませると此方の調べで判明した状況を事細かに伝達鳥越しに伝える。司書室の扉を開けた所で啄木鳥を肩に止まらせると念の為に物理的武器の幾つかを手に取り、肩から掛けた革製の鞄に突っ込むと部屋の端で黒に染まり呟く【己】の肩をドンドンと叩く、) 何其処でグズグズ言ってんだ、テメーも行くんじゃねーのかよ!向こうが安全地帯に入ったら其こそ坂口の救出は困難になるんだから時間もねーんだぞ! 」   (2021/2/23 15:17:00)

石川「 止め給えよ、向こうの啄木。彼の救援には僕が向かうから。( 司書からの緊急要請に、己の髪と同じ毛色をした管狐を携え現場へと急ぐ。念の為に司書と繋ぐ為の勾玉を二つ備えはしたものの壊れるかも解らない故に拳銃と短刀を携えて、だが。到着した時に見えたのは二人の啄木鳥色の姿。感覚と錯乱具合から発狂し掛かっている方が己側と断定し、盛んに叩く手首を掴み制する。司書へは己側の回収を要請してから、健常な様子の向こう側の小麦色を見詰める、) 之ばかりは彼の心への負荷が大き過ぎる。見て解らないのかい。」   (2021/2/23 15:26:51)

坂口「 ~~ ……。わーったよ。じゃあ白秋、一寸付いて来い。( 不意に己の手首を細くとも角張った手が掴む。北原白秋だ。何時か共に洋菓子を食べ酒を飲み交わした向こうの彼か、と認識する前に言葉に詰まるも盛大に溜息を吐き散らかした後呟く。【己】の肩から手を離すと仕方無しとでも言わんばかりに旧友に指示し、駆け足でエントランス及び正面玄関へと向かう。著書と輝く明星の装飾を手にし乍ら、) 」→   (2021/2/23 15:34:02)

坂口ッ、何、何するつもりだ、止めろ !! ( ブクブクと太った豚の様な顔の役人が、己の体躯を抱き上げて舐め回す様に見詰めた後服を乱暴に剝ぎ取り出もう一人の男に頭を押さえ付けられた儘、抵抗する度に関節や骨の節々を痛め乍ら、衣服の全てを剝ぎ取られる。蒼ざめて顔の温度が下がっているのが明確に解る。思わず上記を叫ぶも後の祭りらしく唯、冷たい手術台に乗せられては四肢を固定される。すると目前の眩い無影灯の前に高速で回る電動の丸鋸が現れ、かひゅ、と喉の笛が一層甲高く鳴る。紺碧が大きく丸まった儘に嫌だだの止めろだの叫んでいるも、不意に意識は滑落。一人の役人の男が何の術かは知れないが己の著書を武器に換え、苦無を飾る歯車 ___ 【魂】を、金属器具の様な何かで強引に引き剝がしていたのだ、)   (2021/2/23 15:47:34)

石川「 勿論其のつもりさ。今下手に彼を連れて行こうとした所で、足手纏になるだけなのだからね。( 己を認識した彼が解放するのを見ては、軽い指示に頷き直ぐ後ろをついて行く。其の間に召装を挟み直し、万が一の準備として紐に通る勾玉を後ろへ回す。発狂や錯乱の原因が判明している以上回避させるのは必須。居れば最高の戦力にはなろうが或程度の精神の安定が有る前提。今では口にした通り足を引っ張る要因にしかならないと、自己暗示の様な思考を回し乍ら、司書からの解析の報告へ北叟笑みつつ著書を二丁の銃へ変換する、) 」   (2021/2/23 15:50:31)

坂口「 ひっでー言い方。事実かも知れねえけどよ。( エントランスの扉を開けては人通りが無いのを確認し外へ。静かに扉を閉じては司書から貰い受けた薬品を喉へ流し込み、小さな茶色の硝子瓶を雑に鞄の中へ仕舞い込む。著書へ召装を挟み込むともう一本の瓶も隣の彼へ差し出し、はー、と息を吐いてはあの時の様に著書と明星を重ね合わせ詠唱する、) 『 はたらけど はたらけど猶 我が生活 楽にならざり ぢっと手を見る 』。( 毎度の如く淡く発光し著書は変形。銃の形から月の形を取った大型の装置に変換するともう一首詠唱し軽く空へ浮かんで見せる。すると彼へ手を差し出し、) 今回は普通に公道走るトラック相手だ。其の薬、人間や動物には認識されなくなる薬だからな。きちんと飲んどけよ。…。で。乗れ。粗方位置割れてるから未だ追える。 」   (2021/2/23 16:02:34)

石川「 事実も事実さ。唯、政府の弱味を握っていたのだよ。後は司書の力量次第かな。( 彼からの説明を受け躊躇いも無く薬品を飲み込み、彼の手を掴み装置に乗り込む。之が彼の能力か、と思考しつつも体勢を直しては何時でも固有能力を発動出来る様に用意して於く。トラック相手ならば下手に風穴は空けない方が良いやも解らないが茨は使う気満々だ。何しろ己側に制御で遅れを取った身、何もしていない筈も無く、)  車の足留めならば僕の弾は有用さ。不殺の茨は役に立つだろうよ。」   (2021/2/23 16:09:33)

坂口「 嗚呼。坂口から聞いたぜ。有難く有効活用させて貰う。( 彼が装置に乗り込んだのを確認すると己は体勢を地に水平になる様整え、「 落ちねー様に確り捕まっとけよな! 」と忠告してから軽快に指を鳴らして一気に出発する。彼の事だから一寸やそっとでは落ちないだろうと推定し、風となって図書館から猛威のスピードでで離れて行く。人に見えない分遠慮も何も必要無く気儘に風を肌に感じつつ目標を一直線に追い掛ける中で、間も無く国道に辿り着けば車の群れの上を上空で移動しつつに見詰める。其の間も彼に目線を向けつつに、) トラックの特徴は荷台が淡い水色!水色のロゴで冷凍食品メーカーを騙ってるみてーだ!今は図書館から最低でも十、二十粁離れてるって話だぜ! 」   (2021/2/23 16:29:50)

石川「 …。( 彼の言葉を合図に装置は高く浮遊し、間も無く凄まじい速度で飛び始める。彼と同様に躯を水平に風圧を流しては己が視線を向けるのは地面の方。慣れない高さで怖じ気付く己では無く彼が寄越した情報を基に視界を巡らせて居ると、紫水晶は一つの大きなトラックを発見する。水色の荷台、背面に見える冷凍食品メーカーのロゴと社名。あれか、と断じては二丁持つ内の一つを袴に捩じ込めば、ライフルらしい構えになり、焦点が合うなり弾を撃ち込む。荷台では無く狙ったのはタイヤ。這う茨は車体を動かす四つの内後方一つに大きな穴を空けるも、駄目押しにともう一発は運転席へと放つ。タイヤに撃ち込むのは物理的力を持った茨だが、二発目は文豪にしか探知出来ない特殊な茨。“茨姫”と名付けられた特殊攻撃を放った身には、薄紫色のオーラが髪とドレスを構築するに加え細い蔦が躯を包む有り様。瞬く間に車内全員を深い夢に堕とす毒を撃ち込んだ後は、漸く小麦色へ向く視線は微かに紫が濃い程度の変化、)  啄木。あのトラックは直に停止する。回収方法は考えているだろうね?」   (2021/2/23 16:44:16)

坂口「 ! わーってるっつーの! ( 己がトラックを見付けると同時に背後から夜明け色の銃弾が放たれた。公道に上がる悲鳴と数多のブレーキ音に否が応でも気が張り詰める中で、旧友の声には意気揚々と返事。棘の存在はタイヤの色と同化してパッと見では理解出来ないにしろ、問題は其の回収。勿論考えていない訳では無く、革の鞄から取り出した手榴弾に予め採っておいた己の血液を浴びせる。其からピンを外すとトラック目掛けて投擲し、着弾と共に爆発させては血液を光の網に変える。炎の中で能力を誤魔化しつつ宙を切る様に拳を握っては、『 暁星 』の中に埋め込まれた青の立花の宝石が淡く光る、) 今トラック毎保護した!長く保たねえから近場の人が居ねえ所で確認するぞ! 」   (2021/2/23 17:08:39)

石川「 随分便利じゃないか。( 矢張り暴走制御では普段より消耗が多い。細く息を吹いては懐に入れていた小瓶から洋墨を飲み、独特な苦味が在りつつも舌舐りをしては追加で毒弾を撃つ。二発も撃てば或程度耐性を持った侵蝕者でも解かない限り目覚めなくなる、最早呪いと化すもの。之で暫くは車内の生命体は声一つ上げる事さえも叶わなくなる、なんて己視点茨に包まれているトラックを見詰める。彼が車体全体に手榴弾と共に光の網を被せたのを見ては繋がる言葉に頷きつつ、)  棘には気を付け給えよ。君でも眠って仕舞うだろうから。」   (2021/2/23 17:18:12)

坂口「 確り対策してるっての。御前こそ、其の魔女みたいな格好保ってんの疲れんだろ。程々にしとけよ。( 回収して仕舞えば後は被害者を保護、加害者を縛り上げて政府へ引き渡すのみ。兎も角一安心かと息を吹き、軽口を叩ける辺り迄は緊迫も解けた。段々飛行速度を緩めると港に面した廃工場近くに降り立ち、トラックを『 暁星 』から解放しては焼け焦げた其をゆっくりとコンクリートの上に置く。衝撃で緩んだらしい荷台の扉の施錠を光弾で爆破し解除。ギ、と扉を開けて棘に気を付けつつ確認する、も。 ) …。……。白秋。( ふい、と彼の方へ振り返っては荷台の全貌を彼に見せる。濃紺の髪の女も、況してや役人も居ない。中には黒服の逞しい体躯を持った男が数人寝転がっているだけだったのだ。ドン、と開けた扉に拳を叩き付けては、) ハズレだ。此奴はダミーだ。如何やら狸ジジイは狸ジジイでも狡猾な狸だったみてえだな。」   (2021/2/23 17:32:48)

石川「 言われる迄も無いさ。…。ふむ。( 軽口を叩いた彼が降り立った先はとある廃工場。人気の無い港近くの錆び付いた空間内で彼がトラックの鍵を開けるも、中身は全くの別物。一杯食わされたかと眉根が寄るもふと、茨をものともせず男達に近寄る。とんとん、と自らの蟀谷を軽く叩いては図書館内のデータベースと接続し、今見える映像を図書館内に記録させる。勿論男の頭部を掴み記憶探知迄すれば主犯の記録も明瞭になる。之で向こうは言い逃れはするまいとし、次に思考するのは之からの事。ダミーの所為で時間を食った以上如何捜索したものか、とは思えども之がダミーと確定した以上、トラックは似たデザインにしか成り得ない。思案に行き着けばトラックから数歩離れては己の視界を通し、今度は司書へと繋げば命じたのは同様のトラックに対する捜索。司書は既に同様の被害を受けた図書館を突き止め協力を依頼している。範囲は絞られている上に賛同の手も数多。既に政府への“交渉”材料も揃っているとの事。ついと口角が上がれば、) 僕達が捜す迄も無さそうだ。帰るとしよう。」   (2021/2/23 17:49:38)

坂口「 …。ん。おう。( 暫しの間の後に彼は帰還を提案する。此処から更に捜索を行ったとて無駄骨になるかも解らない上に、特徴的なトラックを見つけ出すのはそう難しい事では無いとして、素直に頷くと再び彼に『 暁星 』に乗る様促す。後はゆっくり帰れば良いかと己も彼の隣に腰掛け、緩く浮遊しては海の数米上を気儘に飛行する。此の速度で十粁強を行くなら三十分と経たずに着くだろう、と内心。手に取ったバッジを弄り耳穴に嵌めると、受け取った報告を耳に入れつつ潮風を身に受ける、) 」   (2021/2/23 17:58:17)

石川「 …。我が司書乍ら、狡猾な真似をするものだねえ。( 彼の誘導に従い装置の上に腰を下ろし、悠々とした時間に揺蕩いつつ聞こえる情報を頭に入れる。万を超える協力者なぞ一体何時の間に何処から掻き集めたのやら。然も政府への物理的な脅し、所謂武力的制裁では無く社会的制裁を入れようとしている。歩く国家秘密を抱える機関が、次何かしら起これば抜き取った内部情報を含め全てを曝すと言うのだから、彼女も相当怒っているらしいと心中。日本政府は何かとなあなあにしたがる連中が多いとなると大事にするのは矢張り不本意だったらしい。己が属する図書館は基本的に政府と協力を深めている側だ。飼い犬に手を噛まれ驚きでもしたか、とぼんやりと思考。海特有の風の心地好さに目は緩く細まり、ゆら、と茨状のオーラが揺れつつ、)  …。向こうは“交渉”を飲んだらしいね。」   (2021/2/23 18:09:37)

坂口「 ん …。らしいな。そりゃ今迄溜めに溜めた汚泥の上の砂金ばら撒かれんだ、飲まざるを得なかったんだろうぜ。( イヤホン代わりのバッジから聞こえる情報を夜の空気と混ぜて聞いているも、不意に彼からも情報の提示が在った。今し方聞いた、とばかりに緩く隻手を振るとあくまでも己の推定をやんわり述べる。実質政府が招集したアルケミストと云う存在は政府に支援を受けているだけの、言って仕舞えば独立機関。錬金術界の人間と政府の人間が手を組んでいるだけだ。何時の時代も政府には自己保身やら汚職常習犯やらの腐った蜜柑が多いものだと思いつつ、ふと此方へ飛んで来た鴎が渡して呉れた書類を手に取る。森先生か、と一笑すると書類を捲り、一通り読み終えてから彼へと手渡す、) … 坂口を連れ去った奴は役人と云うより『 研究者 』だったらしい。文豪の違法取引、偽装保護記録、悪逆非道の数々がラボから見付かったらしいぜ。特に文豪を金で買い金で売りの違法売買が酷くて、其を利用して何かを創ろうとしてるんだってよ。日記には暗号めいたものが在って、何か …。平仮名三文字で記された何かを創るって。…。「 き 」と、「 ら 」と「 し 」だな。如何思う? 」   (2021/2/23 18:23:31)

石川「 矢張り叩けば埃は出るものだ。まあ、今後は起これば民衆の目が如何なるかは知れた事。取り壊されるか別の事に機能するだろう …。?( 彼が言うには政府直属の研究員が仕出かしたとの事。直属ならば御抱えのアルケミストが居るだろうが、別図書館でのデータでも欲しかったのだろうか、と心中。彼から受け取った書類に目を通すも見付かったという日記の内容は意味が解らなかった。何かを創りたいらしい事は知れども己は司書の研究にも然程協力はして来なかった身。積極的に行動してきた者達ならば、新情報を待たずとも知れるかも解らない。だが如何も好奇心が唆られずに素気無く首を振り書類を返却、) 如何思うも何も。きな臭い以上の事は、僕には知り得ないな。」   (2021/2/23 18:36:00)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/23 18:44:30)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/23 19:10:20)

坂口「 だよな ~ 。俺様もさっぱりだ。( 彼から書類を返されると己の著書同様丸めて鴎に渡し直す。後は帰って調査結果を待つだけか、と息を吐きつつに段々と図書館に近付きつつあるのを確認し、彼に時折目を向けつつ懐かしい光に小麦色を照らす。軈て暫くして図書館前に辿り着くと地に降り立ち、彼が降りた辺りで武器をゆっくりと著書と装飾に還す。少しだけの頭痛と眩暈に視界が覚束無いも、エントランスの扉を開けんとドアノブに手を掛ける、) 」   (2021/2/23 19:17:04)

石川「 だろうね。司書なら何か知ってるだろうか。( 滾々と湧く思考を整理するも後は完全に丸投げするつもりで、巡る単語達が収束した頃には頭は完全に元の調子を取り戻す。能力の副作用から微かな眠気を帯びては小さな欠伸を噛み殺しつつ、相も変わらず彼の数歩後ろを進む。内部から不穏な感覚や異音はしない。傍らの啄木鳥の様子の可笑しさから無言で洋墨入りの瓶を押し付けたのみ、) 」   (2021/2/23 19:23:32)

坂口「 謎解きとか得意そうだよな。…。ん。( 中の様子は相も変わらず何時も通りで、文豪が歩いている様子も談笑の声も変わらず聞こえて来る。一つ息を吐くも柄にも無く気に掛かるのは向こうの【己】で、未だ恋人が発見されていない事実に加え之から見付かる迄当分独りになると云う未来を見据えなければならなくなるのは客観的にも明確。亦あんな吹雪が吹き荒れては、と顔を顰める中で手渡された洋墨入りの瓶は遠慮無しに飲み干し表情に皺を刻む、) 」   (2021/2/23 19:28:58)

石川「 …。其方の坂口安吾の件は“交渉”の中に折り込み済みだそうだ。直に見付かるだろう。( 相も変わらずな空間に安堵の息すら落ち、口寂しさから煙草を咥え点火。だが如何にも浮かない様子の彼に、何を懸念しているかは解らないにせよ、一番眼前に在り且つ彼に近い問題の解消の予測を口にする、) 」   (2021/2/23 19:32:15)

坂口「 …。ん。そうか。なら良いんだけどな。( 司書室前の小鳥の前に諸々の写真や書類を置き、何処からか飛んで来た雀と戯れつつに彼の伝言には一言。表情を少しばかり緩めては鳥に囀り返し意思疎通を取る、) 」   (2021/2/23 19:39:43)

石川「 唯 …。此方の石川啄木、彼の容態が芳しくないね。( 目の前で鳥と囀り合う彼の微笑ましさに頬が緩むも、不意に肩に乗ってきた金色の管狐からの言伝に眉根は寄る。精神的に、今迄に無い程の不安定ならしい。目が覚めれば発狂状態になる為に、私室で強制的に眠らせているとの報告に懸念から静かに顔を顰める、) 」   (2021/2/23 20:03:24)

坂口「 …。そりゃな。目を離した隙に恋人が見知らぬオッサン二人に連れ去られたんだ、当然だろ。( 図書館に帰る準備自体は万全の為次々に文豪を帰らせている、と云う話だが、次ぐ彼からの報告に己もついと眉根が寄る。理由は理解出来ども余りにも恵まれない、と脳内小さく溜息を吐くも、雀を主人の元へと行く様に促しては彼へと言う、) 此方の文豪は準備が整い次第図書館へ帰還、だそうだ。此方も坂口の行方不明の事件の所為で精神状態不安定な奴が数人居てな。帰って直ぐ休ませるとか。…。俺様も直帰るぜ。助手の坂口が拉致された以上、代理は俺様か賢治かオダサクだろうから。 」   (2021/2/23 20:10:18)

石川「 …。そうかい。まあ、後の事は此方に任せ給えよ。( 彼からの返答に緩に瞬きをしては一つ頷き唯、微量の憂いが胸を突けば双眸は伏せる。いっそあのまま死なせて於けた方がマシと断じれそうな現状に溜息を吐き、ほんの少しばかり遠くの方を眺める、) 」   (2021/2/23 20:17:20)

おしらせ滞在時間が360分を超えたため、石川さんが自動退室しました。  (2021/2/23 20:25:09)

おしらせ石川さんが入室しました♪  (2021/2/23 20:26:09)

坂口「 … ああ。… あ、其とな。彼奴がマシになったら言っといて呉れ。( 彼への言葉に逐一頷く中で、矢張り懸念するのは【己】の状態。芳しくない状態にあると云う事は、今は精神力が無いにも等しいと云う事。【彼】が如何云った経緯で如何人生を変えられたかは知ってはいれども、其の結果があの不気味な雪の女王を創り出したのかと思うと身震いさえする。良く坂口安吾一人で抑えられたものだ、と内心、あの状態での問題点は精神。己は【彼】より力は劣るにしても、精神力は此方が圧倒的に勝る。確信を以て旧友に目線を向けると怒号覚悟の一言、) …。『 何時迄もグズグズしてんなよ。』って。 」   (2021/2/23 20:26:45)

石川「 …。そうだね。安定して来た頃に伝えよう。( 彼が預けてきた伝言は非常に不器用乍らも確かな情が垣間見えた。実際、彼はあの状態を目の当たりにしている。流石に苛立ちも半分だろうか、なんて思考しつつ承諾を込め頷く。尤も何時落ち着いて呉れるかは精神力次第。あの力が使える様になっただけ安定した方だが、其は恋仲が居る前提。執着の末に起こした奇跡と言えば聞こえは良いにしても、と内心溜息が落ちる、) 」   (2021/2/23 20:33:59)

坂口「 …。ん。( 何度も何度も、坂口安吾から酒の席で伝えられる恋仲の事は何時でも愛情と慈愛に美化されたものだった。実際剣を、否、銃を交えた事に因って、あの路地裏の強姦事件から今に至る迄坂口安吾と云う存在を支えとしてようやっと成り立っていたものだと云う事を悉く思い知らされた。彼が居なければ唯何時迄も過去を引き摺る成長しない子供にも等しい。彼が居なければ、あの小鳥は何時迄も寒く暗い路地裏の中だ。揺るがないであろう事実に小さく呟き落とす、) … 坂口が居たからああやって安定してたんだ。… でも今の彼奴は唯、母親を見失った子供みてえなモンだ。無意味に泣いたって嘆いたって坂口は帰ってこねんだよ。 」   (2021/2/23 20:48:50)

石川「 其は恐らくだが、彼も理解している所さ。彼とて、依存し切っている現状を憂いていたし、脱しようと踠く様も見てきたのだよ。( 彼が呟いたのは尤もな事だが、同朋として近い距離であの啄木鳥を見てきた己からすればそう単純な話では無くなる。自覚したからと過去を乗り越えられるかは亦別。深い絶望の果てでも乗り越えられる精神力が有れば、支える環境が有れば窮地から脱せられるのは己も過去から学んだ事。だがあの鳥はそうとは出来なかった。羽ばたこうとしても尚、凍り付いた翼では無様に地面を這うしか出来ない様子だったのを隣で見てきた、) 坂口くん無しであの過去を乗り越えるには、彼は余りにも恋仲の存在に依存していた。手遅れな程にね。…。あの事が起こってからは特にだ。トラウマとして宿ったものを克服するのに、恋仲の存在は効果覿面だった。だが依存性が高い薬物で誤魔化していただけとも言える。」   (2021/2/23 21:02:40)

坂口「 坂口が彼奴にどんな事が在ろうと慰めて、ずっと傍に居て、ずっと甘やかして来たから。其は彼奴に取って不安や恐怖を取り除く為の薬になった。… か。( 意地悪くあの状況下で狸寝入りを決め込んでいた己だが、あの時如何云った風に【己】ヘ言葉を掛けて遣れば良いか迷って仕舞った。余りにも小さく身を縮め翼を凍らせる【彼】に対して、一体如何遣ってと。其の判断を今後悔したところで過去の改変は叶わないのだから、溜息も吐きたくなって仕舞うもので。彼から発せられた言葉を自分なりに組み替え付け足し言葉にしてみるも矢張り心情に大した変化は訪れない、) … だが、彼奴が今更依存を捨てるだなんて無理な話だ。坂口が居ねえとずっと寒いだけなんだから。んで何より …。…。切っても切れないモンがあんだろ。愛って奴? 」   (2021/2/23 21:21:39)

石川「 僕達の声が届かなくなって仕舞う程だ。凄まじい執着なのだよ。愛と言える程、清いものでは無い。( 其処等中に多大な迷惑とほんの少しの恩を振り撒く様は以前も今も変わらない。本質は変わらない儘、新たに植わった箇所が歪になっていたのだ。二本目の煙草を灰皿に押し付けては三本目を咥え硝煙を燻す。己等は何も変わらなかった。新たな関係を得た啄木鳥ばかりが目覚ましく変化して行った。言って仕舞えば其だけと言えるにも関わらず救い様が無くなった様を持て余すのは己もで、) …。僕達が図書館で紡ぐ日常は余りにも平穏無事だ。だが坂口くんと居る時ばかりは、何かと心を揺すぶる事件が多発したし、起こる度に坂口くんが傍に居た。そう云う理由も有るのだろう。」   (2021/2/23 21:31:41)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/23 21:41:46)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/23 21:42:50)

坂口「 …。だな。( 無頼派については意外かも解らないが己とは接点が在る。織田作之助とは古参仲間で、昔から頼り頼られてを繰り返して来た間柄。太宰治とは文学に対する思いを酒の席で述べ合った時以来兄弟の様な関係に。坂口安吾は言わずもがな、最近来た檀一雄とも関係は程々に良好である。つまりはずっと、彼等の事を此の目で見て来た年の離れた兄の様なものなのだ。坂口安吾についても其は変わりないが、見ていて恐ろしいと思った事が無い訳では無かった。一度其の生を恋した男に注ぎ込み、最期の最期迄費やし、亦生まれ変わっても変わらずに其の男に惚れ込み愛した。彼の言う通り其の大きな両腕が抱えているのは純愛ではない。一つ生を飛び越えて繋ぐ其の糸で、狂愛と執着に編まれた其の糸で小指をきつく結んで平然と微笑っているのが彼等だった、) … 何時迄も俺様は彼奴等が倖せなら其で良いと思ってるよ。御前も其は変わり無えのか? 」   (2021/2/23 21:53:30)

石川「 …。彼等の事に口出しをして良いのは司書達のみ。僕達が如何こうと口を挟んで良い問題では無いのだよ。( 二度の生に渡っても尚も同じ男を愛する。其は生前の彼もよく知る身としては異質としか言わざるを得ず、一種の違和感や居心地悪ささえ覚えている。然しだからと言っても一つの生を制御する権利は己には無く、統べる者で在る特務司書のみが持つ権限だと己は結論付けている。其の司書が何も言わないからには己も口出す気には到底なれず、元より持つ放任主義的思想から沈黙を選んだ。其でも言う事が有るとするならば、と少しばかりの逡巡の末に紫煙が漂い乍ら、) 彼が亦自ら死を選ばないのなら見守るつもりだ。彼が彼なりに生きた結果、少しでも笑顔になる余地の有る時間を過ごせたのならば其で満足するさ。」   (2021/2/23 22:05:11)

坂口「 …。そうか。そんなのもアリか。( 夜の月に染み込む様な、自由気儘に流れる様で居て高貴な凛と響く声は相も変わらず耳に心地良いもので。自然に首が縦に折れ、こくん、と頷くと共に司書からの伝達を啄木鳥から受ける。件の拉致事件についてだった。粗方聞き終えると盛大に溜息を吐き、彼へと掻い摘んで伝える、) 白秋。こんな話しておいて何だが、坂口が無事じゃ済まないかも知れねえ。」   (2021/2/23 22:17:28)

石川「 飽くまでも僕の持論なのだよ。君は君がしたい様にすれば良い。( 特段説得するでも押し付けるでも無い言の葉で、さら、と述べた後は亦煙草の煙を吸い込む。大事に吸っている訳でも無いが矢張り、誰かと話している間は減りが遅い。美味い毒と言霊を交互に食む最中、何処からともなく啄木鳥が飛来して来る。良くない話なのは表情を見て明らかなもの故に目配せで以て先を促す、) 」   (2021/2/23 22:21:34)

坂口「 厄介なモンが送られて来たらしいぜ。厄介と云うか、絶対に其方の俺様に見せちゃ駄目な奴。( 啄木鳥から受け取った情報を脳内の記憶の棚に押し込んで整理し、彼に伝えるべき重要な事だけを厳選して手早く伝達する。転送室の窓に投げ入れられたキャリーケースと其の中身について、) 行成硝子が割れてよ。キャリーケースが投げ入れられたんだと。司書が中身を見てみたら失神したってんで見てみたら、比較的健康的な女の両腕両脚が入ってたんだそうだ。… んで、其の右腕の手に、…。… 蜜色の宝石が嵌った指輪が、着けられてたって。江戸川が。」   (2021/2/23 22:32:04)

石川「 …。つまり、相手側は“交渉”内容に背いた。と云う事かい。( 彼から伝えられた内容は容易く想像出来て仕舞うもので、思わず瞠目するも大きく溜息を吐き、昂り掛けた感情を圧し殺し呟く。“交渉”には拉致した坂口安吾の、魂を含めた肉体の返却を求めていた。話が付いたならば即ち向こうは返せると約束した上で手を取り合った事になる。だが彼が告げた内容は約束事を違う。早々に報告して仕舞いたい気持ちは抑え込んでは一先ず、司書の白狐を呼び出してでの報告。確認をする準備を整えてくる、との返答に細く息を吹いては、) 」   (2021/2/23 22:39:05)

坂口「 “政府其の物”が背いた訳じゃ無いんだろうが、司書代理のオダサクが司書の友達の役人に確認取ってる。… “反逆者の役人”が“交渉”の内容を知っていた上での此の一連って事だとしたら、政府が予期しなかった事態。つまり政府内に未だ其の“交渉”に関われる奴が、間諜が居るって事だと思う。って言ってる。( 即座に織田作之助と通信を繋いだ上で述べられる言霊を断続的にだが彼へと伝える。一役人の推測だが、と付け足す様子からして政府内は今大騒ぎで唯、政府が如何なろうと知った事では無いと言う様な破落戸が正義を騙って政府の中に居ると言った所か。上層部含め政府の全貌が如何なっているかの正確さは無けれども、) 」   (2021/2/23 22:47:42)

石川「 成程ね。…。政府側も今大混乱の様だね。然し随分協力的な様だ。( 司書の方からも、今直ぐにでも見付け出す、との返答が即座に返ったらしい。既に“催促”に向かっていたか、と思うと流石に政府への同情の念が湧く。大方“手土産”と共に“助力”を願ったのだろう。女狐と云われただけ在る、と心中に戯れ言を呟くも、次いで彼女が言い放ったのは自らの手で捜し出す方法。彼等の手を煩わせる事無く発見し回収出来れば政府と更に“良好な”関係が築ける、と宣う彼女に、亦深々と溜息を吐いては彼へ向き直る、)  其の手足は何処だい?捜索に使うのだけど。」   (2021/2/23 22:58:12)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/23 23:19:19)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/23 23:30:38)

坂口「 転送室だ。放置してっから。( 彼が呟いたり溜息を吐いたりの間に織田作之助から逐一情報を受け取っているもふと、其の彼が己へと向き直り問いを投げて来る。思考する迄も無く即答しては返事が返って来る前に早歩きに歩き出し、転送室へと一直線に進まんとする、) 」   (2021/2/23 23:35:34)

石川「 …。君もやけに協力的じゃないか。( 己の問いに即座に返事をした彼が足早に歩き出せば流石に出遅れ、咥えていた煙草を亦灰皿に押し付けては駆け足気味に後を追う。急ぎたい理由は解るにしても己の目には矢鱈焦っている様に映り、僅かに高い位置に在る小麦色を見詰め乍ら、) 」   (2021/2/23 23:38:41)

坂口「 司書が腕と脚見る度に失神してたら死ぬかも解らねーだろ!後森先生の手伝いに出遅れたら小遣いの金額が減るかも知れねーし! ( 紫煙纏う彼を横にせかせかと歩を進めつつ、飛んで来る言葉には焦り気味に不真面目な事を述べる。軈て転送室に辿り着くと扉を開け、未だ到着したばかりの森鴎外に近付いては友に向ける笑顔とは打って変わって弾ける様なあざとい笑顔で医療器具を用意し出す、) 」   (2021/2/23 23:52:33)

石川「 君は何処でも其の辺りブレなくて安心するよ。( もう少し深刻なものを想定していた側からすれば何とも間の抜けた返答に思わずの失笑。矢張り根幹が同じならば金銭面を気にするか、と楽になった頭で思考すれば、転送室に居た森鴎外へと丁寧に一礼。だが彼が差し出した器具は使い道が解らず一先ずは静観の姿勢、) 」   (2021/2/23 23:56:05)

坂口「 森先生、之で良いっすか? ( 取り出したのは聴診器と救急箱。と、おまけの賽子。割れた硝子の破片で傷を負っていないか、キャリーケースにぶつかって怪我をしていないか、抑ショックでパニックになっていないか、等。司書に聴診器を当てたり脈を確かめたりするのは先生の仕事で、自分は見つけた傷口に消毒を施してから絆創膏を貼る。後は賽子を転がして正気度を確かめてみたり等一寸した神頼みもしている辺り本気では無い、) 」   (2021/2/24 00:00:41)

石川「 …。( 周囲を見回して目的のものを捜そうとするも、其は存外解り易く存在していた。此の場に見合わないキャリーケースに近付き、回りの人の目に入り難い様に薄く空けて見れば中には彼が言った通りのものが入っていた。健康体其のものな女体の肢体。触れてみれば微かな温もりが伝わる辺り生々しく、中途半端に生きているらしいのを確認しては蓋を閉め直す。ロックを掛けた上でキャリーケースを右手、左手に彼の手首を掴めば半ば引き摺る形で連行、) 森先生。啄木借りますよ。」   (2021/2/24 00:04:40)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/24 00:21:12)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/24 00:33:32)

坂口「 んで森先生。賃金の話なんすけど … ッてうわ、おい、( 呑気にも司書がスヤスヤ寝始めた辺りで隣の白衣の先生へと本題を切り出そうと口を開くも、大真面目な語り口は旧友の行動に止められた。己を引っ張って行くのだ。半ばこけそうになりつつも何とか付いて行き、先刻とは逆の立ち位置になると頬を膨らませる、) んだよ白秋!其の事なら御前だけでも行けんだろ! 」   (2021/2/24 00:42:40)

おしらせシャケいくrrぁ明太子さんが入室しました♪  (2021/2/24 00:45:30)

シャケいくrrぁ明太子👈ツナツナ   (2021/2/24 00:45:38)

シャケいくrrぁ明太子🤟🏿ツナマヨ   (2021/2/24 00:45:44)

おしらせシャケいくrrぁ明太子さんが部屋から追い出されました。  (2021/2/24 00:46:43)

石川「 君の力が必要なのだよ。( 手を掴んだ儘でも彼は大した抵抗はせずに引き摺られて呉れる。向かう先はエントランスで、此処迄何も言わずに外へ出れば軈て、洋墨が揺れる小瓶を彼へと差し出す。強引に押し付けた後はケースから肢体を取り出し、痕が残らない様にタオルを巻いてから其の上に紐を固定する、) 先刻の装置は出せるだろう?僕が頼んだら出し給え。 」   (2021/2/24 00:53:00)

坂口「 俺様の力が? …。( 軈て成されるが儘に引き摺られているも、亦外に出ては白日の下に切断された肢体を晒す。うげ、と思わず声が出るも其処迄で、彼から伝えられる事を聞き入れつつ洋墨瓶を片手に著書と装飾を用意する、) 」   (2021/2/24 00:58:44)

石川「 そう、君の力が。高速で動ける装置は頗る都合が良いのだよ。( 文句は言いつつも付き合って呉れる彼は矢張り人が好い。だからこそ遠慮も無く準備を進めては全ての肢体を繋ぎ終え、銀色の輪と繋げては更に固定。引っ張っても外れないのを確認。不透明な瓶から黒い液体を肢体に滴し、もぞ、と芋虫の如く動き出した四本を見てから彼の方へ向き直る、) 却説、出現させ給え。出発するよ。」   (2021/2/24 01:06:30)

坂口「 ゔわ気持ち悪ッ。( 何やら紐とタオルと銀の環で四つの肉片を纏め、何かを掛けたかと思えば自立するかの様に動き出す其の腕やら脚やらを見て思わず後退り。然し彼に逆らえば如何なるかは熟理解しているが為に溜息を吐くだけにし、光る著書と装飾を宙に浮かばせる、) 『 暁星 - 三号機 』起動! ( 今回は時間短縮の為に詠唱は省略。地から数十糎離れて浮かぶ金の月を傍らに、) で、何処に行くんだよ。茨姫。 」   (2021/2/24 01:12:58)

石川「 今掛けたのは喪失した文豪への、謂わば精神安定剤の様なものだ。足りない部分を補い一時的な安心感を齎すのが本来の役割。今回は肢体に宿る微かな意思の欠片を利用して、生存本能だけを付与した。今此の肢体は、本体で有る心臓の下へ帰ろうとしているのだよ。( 気味が悪いのは同感乍らも一応の説明。生理的嫌悪を催す状態なのは熟思う上に己も出来るならばやりたくなかった。だが確実に且つ労力少なくやろうと思えばこうなる、と自らに暗示を掛けつつに肢体と共に装置に乗り込む。蠢く腕達が向かおうとする先を見ては、) 此方の様だよ。 」   (2021/2/24 01:22:06)

坂口「 其にしたってよぉ …。( 一足先に『 暁星 』の縁へ掴まっては盛大に溜息を吐き、極力腕やら脚やらを見ない様に其の肉に繋がれた細い肉の指す方に出来るだけ早く向かう。風を切りつつに深夜の街の上空を駆け抜ける気分は真逆の展開が無ければ爽快だったろうに、と心中悪態を吐きつつ、) 」   (2021/2/24 01:28:13)

石川「 其とも肢体を自立させて更なる地獄を見たかったのかい?約束は守るから我慢する事だね。( うぞうぞ、と蠢くのは流石に見ていて心地好くない。だが確実だ。繰り返す考えで思考の半分を埋めつつに依然として前へ前へと進もうと這う肢体を観察する、) 」   (2021/2/24 01:38:11)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/24 01:48:55)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、石川さんが自動退室しました。  (2021/2/24 02:11:42)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/24 21:48:45)

おしらせ石川さんが入室しました♪  (2021/2/24 21:55:35)

石川(( よし、合ってた。( ガッツポーズ、) 邪魔するぜ。( ひら、)   (2021/2/24 21:57:22)

坂口「 抑切断された手足が動いてるって時点で何か嫌だ。…。肢体が自立すんのはもっと嫌だけどよ。( 彼の指示に従いつつ細い指を見て方向を確認する。未だ薬の効果が続いている分人目に見られる心配は無いが、と何処か混乱しつつにふと肉片達が下へ向かおうとするのを見る。真下?と見下ろしてみると其処には唯路地裏にマンホールが在るだけで、こて、と首は傾ぐ、) 」   (2021/2/24 22:01:13)

坂口(( 御芽出度う。( ぱちぱち、) おう。いらっしゃい。( にか、)   (2021/2/24 22:01:56)

石川「 ならマシな方で我慢する事だね。…。此の中の様だね。如何しようか、啄木。( 文句の言葉を右から左へと受け流す最中、肢体が示す先を己も確認しては言葉でも以て問う。恐らくは此の先に本体となる心臓や魂が居る。だが見るからに本陣で御座いと言いたげな雰囲気に、独断での行動も憚られたが故の意思確認。己としては突撃するのも構わない思考で、) 」   (2021/2/24 22:05:11)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/24 22:22:31)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/24 22:33:55)

坂口「 敵の数も中の広さも、況してや最重要課題の坂口の救出に対して其の位置も解らないんじゃあ二人じゃ心許無くね?否、白秋も俺様も強いのは解ってんだけどよ。( 月にぶら下がった儘に人通り少ない路地裏の寂れた円を見詰めているも、降る問いに肘を曲げては彼の隣に腰掛けた上で緩く隻手を振る、) 」   (2021/2/24 22:37:35)

石川「 ふむ …。偵察が必要か。( とは言えども司書の見解では、そう規模も大きくない且つ人数も少ないとの事。私事では納得出来る事だが慎重な様子を見せる彼に、こく、と頷けば指笛で呼び出したのは一匹の管狐。全身真っ白の獣を肩に乗せては自らの親指を小さく噛み、滲む血を飲ませつつ、) 此の狐なら出来るだろうか。透明化が出来る上に体温も存在しないから温度感知も潜り抜けられる。 」   (2021/2/24 22:41:42)

坂口「 お、そんなら安心だな。頑張って呉れよ ~ 。( 増援を呼ぶにしても距離が離れ過ぎだ、と思考する中で彼は己の思考とは別の提案を弾き出す。摩天楼を見下げる顔を上げると其の肩には白銀の子狐が座しており、彼の言の葉を聞いては微笑いつつに顎下を愛でて遣る。存分に毛並みを嗜み鼓舞した後は彼へと問いを掛ける、) 中継カメラとか、録音とか付けなくて大丈夫か? 」   (2021/2/24 22:47:11)

石川「 其は最初から備わっているさ。偵察用や侵入用なのだからね。( 他の管狐とは違い媚びも避けもしない白狐を眺め、行かせた後に彼へと返す。司書が直々に創っただけ在って性能も良く、彼女が得意とする解析及び分析や空間干渉も此の狐はこなせる。録音や録画は図書館のデータベースに保存されるとし、指鳴らしで白銀の鈴を取り出し一鳴らし。空中に浮かぶ半透明のディスプレイを操作しては今狐が見る視界を共有する。丁度マンホールを擦り抜けた所らしい、と見える情報を読み取りつつ、) 」   (2021/2/24 22:53:48)

坂口「 本当、管狐とか伝達鳥とかって万能だよな。愛嬌在るし賢いしで。( 説得力満載の言の葉に頷く他無く、流石国民詩人と言われただけはあるか、と内心。月夜に浮かぶ半透明の画面を共に見詰めつつ、能力の常時解放に因る疲れから彼の肩に頭を預け、衣嚢に入れた洋墨瓶の中身をちびちびと飲み出す、) 」   (2021/2/24 22:59:25)

石川「 司書が其だけ有能な証さ。( 彼からの言葉に軽く応えつつ、乗ってくる体重には今は敢えて何も言わずに体温を受けては、己も画面を眺める。透明化しているだけ有って未だ誰も気付かない。然も之で巨大化出来るし、今し方己が血を分け与えたが為に牙に麻酔効果迄付与されている。何方が化物か解らない、なんて内心に亦小さく欠伸を噛み殺す、) 」   (2021/2/24 23:05:19)

坂口「 アルケミストって賢いんだな。ウチの司書は馬鹿なのに。…。ん。あれ何だ? ( 夜の空気に言霊を溶かす中で、画面上にふと見つけたのは培養液で満たされたカプセル。如何にも猟奇的研究者の部屋と云った風の空間に目を凝らすと、其の大きな装置の中に少女を見る。白銀の癖有り髪は身の丈の二倍程も長く、其の肌は最早死人の様に白い。何より特徴的なのは、包帯の巻かれた首と四肢と其の両目、) …。坂、口? 」   (2021/2/24 23:12:30)

石川「 …。既に改造済み、と云った所だね。( 己も亦視認したものを狐への指示で視界を固定しては、同様に坂口安吾と思しき姿を見る。だが見るからに普段とは違った様子に呟けば顔を顰める。もし此処に居る少人数の研究者達を全員打ちのめした所で彼女と対峙する未来は目に見えている。最悪瀕死でも此方の司書ならば何とかする確信は有るものの、面倒な事になりそうだ、と心中に呟けば漸く効果切れで静かになった肢体を抱え直す、) 全体地図は既に完成。研究員も十人と居ない。制圧は容易いだろうが、問題は坂口安吾“らしきもの”を如何するかだね。」   (2021/2/24 23:18:18)

坂口「 ああ。…。酷えな。乱暴されて痣やら傷やらが無数に有る。( 少女は液体の中にかぷかぷと浮かんでおり、四肢は切断され此処に有るにも関わらず包帯が両腕両脚の形を取っている。何か別の物を手とし脚としたのか、と推測する間の彼の呟きには己も唸って、) 今見た感じ、他の捕まってる文豪から発せられる生命エネルギーを吸い上げて侵蝕者の血と混ぜこぜにしてるっぽいな。んで其をあの液体を間に挟んだ形で注入してる、と。早いとこ助けに行かなきゃ殺さざるを得なくなるぜ。 」   (2021/2/24 23:24:39)

石川「 …。なら、僕達で行かざるを得ないか。( 彼からの言葉を受けるも言われずとも知れた事。如何するか、と思案するも彼処迄異形化して居れば生半可な毒が効くかも解らない。だが強力にして仕舞えば最悪己以外が深い眠りに沈む事になる。如何するか、と考えた末に一つの思考に行き着けば彼の方を見遣る、) 啄木。君の血を寄越し給え。飲むのが一番理想的だ。 」   (2021/2/24 23:28:34)

坂口「 だよな。…。ん?嗚呼、血か。解った。( 改めて人外感漂う彼女の姿を見てみて、あれが本当に坂口安吾で無ければ救い出せたとて絶望的な展開でしか無いと云う事。僅かな希望の支えを喪った小鳥は果たして如何転ぶか。考えただけでも思考に暗がりが生まれるのを、彼の言葉に因って意識は戻る。懐から取り出したカッターを手首に宛てがい、軽く切り込みを入れては血が滲むのを確認して一言、) どん位だ? 」   (2021/2/24 23:37:29)

石川「 …。否。其の儘飲もう。借りるよ。( 躊躇いも無く手首を切る様に流石に瞠目するも、己も亦躊躇無く彼の腕を手に取れば傷口に唇を寄せる。患部周辺を軽く咥える形で滲む赤を飲み下し、時折歯で以て軽く抉れば其の分溢れた液を胃へと流し込む。こく、こくん、と細い喉を動かし飲む事暫く、必要量を体内に取り込んでは軽く舌舐り。後は自らの中で毒を再構築し、彼にのみ聞かない毒を生成する。勿論自らの手を動かし如何こうする訳では無い故に、見た目は飲むだけ飲んで夜空を眺める様子だが、) 」   (2021/2/24 23:49:20)

坂口「 え、おま、…。…。( 可也痛いものだが連日の潜書に比べれば、と眉を顰め無言の儘に強がる中で真逆と彼が傷口に直接口を付ける。今度は此方が驚かされ目を大きく見開くも、終わったらしく離れたのを見ては盛大に溜息。怒っている訳では無く唯々焦ったと云うのが理由だが、) 」   (2021/2/24 23:53:09)

石川「 ?( 彼は吸血行為に驚いた様子を見せるも己からすればそう不思議がる事でも無い。直接飲むのが一番確実且つ効率が良い以上、差し出して来た故に遂行したのみ。謎に溜息を吐く様に益々疑問符は浮かぶも毒の生成が終われば思考はあっさり切り替わる。著書を手に取り二丁拳銃へと変換し、“茨姫”の状態へと姿を変えるや否や細い茨で彼の首筋を刺す。強力だが彼には効かない毒にした。無事生成が成功していれば彼はほんの少し痛がるのみだが、と様子見、) 」   (2021/2/24 23:58:03)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/25 00:23:09)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/25 01:18:03)

坂口「 …。… ? い''でッ、( 月をぼんやり見据え乍ら先刻の彼の行動に何と無く気まずさを独り感じていると不意に、視界の隅で彼は御伽噺にでも出て来る様な格好になる。連想されるのは、糸車、竜、そして茨。其の細く危険的な美麗が此方を向くと同時に、首筋へ刺された様な衝撃が走った。思わず声を荒げるも感覚は箪笥の角で肘を打った程度のもの、) 何すんだよ、白秋! 」   (2021/2/25 01:22:08)

石川「 …。ふむ。成功した様だ。( 彼の噛み付く台詞も何処吹く風。涼しい視線で様子を眺めるも特段異常や眠たそうな様子は見られない。調合は成功したらしいと呟きでも以て自らに固定しては毒の感覚を忘れない為にも隻手に瓶を持ち、先刻彼を刺した茨を持ってきた短刀で切れば溢れ出る薄紫色の液体を入れて行く。何時しか使う事になるだろうか、と心中に呟きつつ指鳴らしで瓶を自室に転送してからうっそりと微笑、) 今のは毒の試用さ。君にだけ効果を及ぼさないものを作ったが、効き目は如何だい?」   (2021/2/25 01:27:09)

坂口「 …。特には何も。てか予告しろよな! ( 如何やら調合した毒の試用実験だったらしく、彼が作業をするのを目で追いつつに小型犬の如く咬み付く。然し悉く人が良い己は気付かない内に不機嫌も沈着するもので、夜風とネオンの混じった空気を肌に受けつつに伸びをする、) んじゃ、行くか? 」   (2021/2/25 01:35:52)

石川「 其は結構。はいはい。( 小五月蝿い噛み付き方でも慣れたもので隻手で以てあしらえば、ゆらん、と茨を揺らしつつ白狐を帰還させる。程無くして肩へ舞い戻ってきた獣を撫で労ってはディスプレイを操作し地図を見せ乍らに、) 僕達が侵入する場所は此処から。坂口くんが居たのは此の中央部分だね。一先ず僕が茨で制圧するから、君は狐と共にカプセルの機能を止める事。良いかい、下手に停止させてはならないよ。君がすべきは飽くまでも之以上の異形化を止める事だ。出来るだろうね?」   (2021/2/25 01:42:53)

坂口「 誰に物言ってんだ。つまりは坂口と侵蝕者化を成させる液体との接点を断ちゃ良い訳だろ?順序を追って夫々停止させてきゃ良い話だ。図書館に来てからの俺様は電気物弄り得意だからな、任せとけ。( 軈て彼の方へと降り立つ狐を両手でわしゃわしゃと撫で遣り労い、其の尻尾に鼻先を埋めつつに意気揚々と返答。傲慢に胸を張っては鼻を鳴らしつつに伝達鳥を手元に。実妹の名を冠した其の小さな鳥を羽撃かせつつ、『 暁星 』はゆっくりと地上へ降りて行く、) 坂口を救出出来たら此奴を連絡に行かせる。抑薬の効果は未だ続いてっから研究者側から俺様等は見えねえし有利だが一応の注意は怠んじゃねーぞ、白秋。」   (2021/2/25 01:52:05)

石川「 理解が早くて助かるのだよ。任せた、だなんて言う迄も無さそうだ。( 装置が地上へと降りれば己もコンクリートの床に降り立ち、振り返っては不敵な笑み。矢張り【石川啄木】と云う存在は此の方が落ち着く、なんて熟の思考を回せば暴走制御状態を本格的なものにする。茨の蔓を以てマンホールの蓋を静かに開け、己は彼に先を譲る。先に茨の城にするのも良いが効かないとは言え茨は茨。彼の動きを阻害するのは不本意で有る故に、彼の直ぐ後ろから茨で満たす形にする方へ思考は回る。彼の肩へ乗った白狐を見遣っては念の為にと洋墨を飲む、) 僕を誰だと思っているんだい?無用な心配さ。ほら行き給え。」   (2021/2/25 01:59:21)

坂口「 言われなくても行ってやるっつーの! ( すた、と地面に降り立つと先ず月の形をして地に浮かぶ装置を一旦小型化し銃とする。形状は彗星が金の尾を引くかの様な飾りが何時もの拳銃に施された様なもので、妖精の粉にも似た金の光の粉塵が辺りを舞う。一旦と背伸びしアキレス腱を伸ばせば、彼に催促されると共に子供の様に笑ってみせる。マンホール内部を覗き込んでは梯子を使わず垂直に降り立ち、彼が己にだけ効かない茨とやらを使って呉れるのを確信して辺りの研究者に見えないのを良い事に真っ直ぐ中央の部屋へ駆けて行く。光の疾さをバフとして脚全体に掛けた事で走りは非常に軽やかで、然し足音は立てない、) 」   (2021/2/25 02:08:51)

石川「 …。却説。僕もやるか。( 彼の後に続く形で己もマンホール内部に真っ直ぐに降り立てば、既に背中も見えない彼の後ろへ茨が群れ始める。開始点から始まり無関係な部屋迄茨は埋まり始め、行く先々に居た人々を微かな痛みと深い眠りを与えては瞬く間に地下室を茨で埋め尽くす。換気口から秘密の収納迄。書類等々は傷付けない乍らもデスクに迄至る棘の蔦は無機質を彩る様。瞬間的に全てを茨と眠りの海に沈めて仕舞えば己は漸く歩き出す。幸い地下空間は思ったより広くは無く、消耗した分は洋墨で補うも副作用の睡魔からややふらつきつつ。今頃は彼と、彼の肩に必死にしがみついていた狐が操作して呉れているだろう、と呑気な思考が回り乍ら、) 」   (2021/2/25 02:15:42)

坂口「 中央実験室 … と。此処か。( 肩にしがみ付く狐を片手で支えつつ、後々脱出時に邪魔になりそうな装置や武器の保管庫は予め放った光弾やら光の網やらで制圧する。周りの細身の男から年増の老人迄すやすや眠り始めるのを横目に、御目当ての部屋迄辿り着くと早速囚われた文豪達の解放に向かう。文豪自ら制圧に来るとは思っていなかったらしい故にセキュリティは所謂ガバガバで、暗証番号も眠りこける役人の懐から出て来た手記を元に解読。解除し解放される文豪が眠った傍から網の中に放り込み、生み出した光の鳥に搬送を命令する。問題の少女以外全員が安全圏内迄避難出来たのを確認しては、先ず培養液を装置へ還し少女の侵蝕者化を止める。光弾で硝子を割ってから小脇に抱え、歯車が金属器具で取り去られた苦無を破損された歯車ごと近くにあった木箱の中に入れ鞄に突っ込む。狐が暗号の在り処を一緒に探して呉れたり装置停止の手伝いをして呉れたので満足に微笑いつつ、肩に確りと啄木鳥を乗せてスタコラサッサと彼の元へ、) 対象確保!即刻帰還しようぜ! 」   (2021/2/25 02:33:10)

石川「 …。ん。嗚呼。随分早かったのだね。( 中央に位置する実験室へ向かう迄も無く彼の方から戻って来る。狐の方も資料の束や実験データを確り転送したらしいのをディスプレイに見えるログで確認してから、彼が小脇に抱える少女へと視線は移り、念の為にと睡眠毒の付いた茨で刺してから彼の帰還に同意し来た道を戻る。一応と毒で眠っている者達を、茨越しに干渉しては全員眠った儘に自らが属する図書館へと転送。後は本格的に戻るだけだ、と止まらない眠気に口元を覆い隠しつつ亦欠伸。侵入した地点から外へは茨の床で押し上げエレベーターの様に使っては閉塞感漂う地下から閑静な地上へ顔を出す、) 」   (2021/2/25 02:40:19)

坂口「 狐が居た御陰で楽々だったぜ。( 狐が救出した文豪を次々彼の図書館へ送る様子に先刻褒め千切ったばかりだ、と追憶しつつ立ち眩みを感じ乍ら彼と共に外へ出る。ヒヤリとした夜の風に酔い乍ら少女を片手に片膝をつくと、到頭武器を通常に戻す、) … も、駄目だ。こんな長く使ったの久し振りだ。立てねぇ …。 」   (2021/2/25 02:49:15)

石川「 そうかい …。寄越した甲斐有ったものだね。( 外に誰も居ないのを確認してからコンクリートの床に立ち直すも、力の酷使から酷い眩暈にも似たもので視界が歪む。近くの壁に背を預けては夜風で頭を覚まし覚醒を図る。此処で眠って仕舞っては毒迄も失活する故に意識も落とせず、先ずはと洋墨を飲んでから眠気覚ましに短刀を自らの手の平に刺す。冷たいものが肉を通った直後に吹き荒れる痛みと頭への警鐘で何とか醒めては、持参してきた最後の瓶を彼へ押し付ける、)  帰還するのだろう。ほら、最後の一仕事だ。」   (2021/2/25 02:54:41)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/25 03:09:34)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、石川さんが自動退室しました。  (2021/2/25 03:14:49)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/25 21:02:33)

おしらせ石川さんが入室しました♪  (2021/2/25 21:08:59)

坂口「 …。解ってる、ってーの …。( 前世を彷彿とさせる息苦しさと熱っぽさが頭部と胸部を襲えば袖の生地を握り締め、然し負けじとゆっくり立ち上がる。其と同時に彼から小さな瓶一本が手渡され、受け取るや否や喉奥へ一気に押し込むと少女を改めておぶる。瓶を衣嚢に突っ込みつつ空いた片手で彼の手首を掴み、絞り出す様に詠唱する、) 『 呼吸すれば、胸の中より鳴る音あり。凩よりもさびしきその音! 』… 最初から飛ばして行くぞ。どうせ長く保たねえ。( ふらつきつつも彼と共に地上から足を離しては、くい、と地に水平となり空気を蹴らんと脚は動く、) 確り掴まっとけよ、悪友! 」   (2021/2/25 21:13:17)

石川「 ああ。其の方が、有難いな。…。僕も何時迄保てるか解らない。( 左手から溢れる赤を滴しつつも風が傷口を撫でるのを頼りに目を覚まし、彼の手を助けに装置へと乗り上げる。己も亦肢体を抱え直しては体勢を低くし、風圧に吹き飛ばされ無い様にと意識を傾けては眩む意識を必死に繋ぐ。気持ち悪くなる程の眠たさで時折咳嗽が喉を吐き乍ら、)  君こそ、途中で切らないで呉れ給えよ。」   (2021/2/25 21:24:07)

坂口「 任せとけ、… ! ( 月の装置は断続的に淡く光り、既に強制解除手前の状態。けれども此処が踏ん張りどころだと息を吐いては、空中を蹴り一気に加速する。ごお、と鼓膜を横切る猛風の音と文字通りの疾走感に体の節々は悲鳴を上げるも、彼の手首と少女の体躯は離さない儘。海原を渡り、橋を越え、幾つもの建物を超え、軈て見慣れた煉瓦造りの建物を見ると更に加速する。光の残像が街に止め処無く降りつつ、目と鼻の先の図書館へ一直線に向かう、) 」   (2021/2/25 21:30:05)

石川「 っ …。( 耳元で鳴る轟音にすら意識を持って行かれそうになりつつも、風景を眺める余裕も無く凍風で指先を凍らせる。己の手首を掴む彼の手から微かに伝わる温もりを知覚する時間は、体感長くとも経てば着くもの。安心感から気が抜けそうになれども寸でで踏ん張れば眠りに落ちて仕舞わぬ様にと上半身を持ち上げ座り直す、) 」   (2021/2/25 21:36:43)

坂口「 着い、た … ぞ、白秋 … ! ( 図書館前で勢い良く離陸すると共に装置は光の粒子となって弾けて消える。著書と明星を確りキャッチすると今にも眠そうな彼の手を引き、足で図書館の扉を蹴り開ける。眼前に見えた彼の図書館の司書と数名の文豪を見捉えた直後、ごぼ、と何か肺から押し上げたと思えば視界は赤に染まる。喀血したのだ。其も人間であれば生命の危機に瀕する程。思魂召喚機能を強制解除された事に因り反動で前世の死因由来の症状が襲ったのだ。階段を下り終わる所迄確りと意識を保つも、彼の図書館の司書の黒髪が靡いたのを見た直後更に多量の血を吐き失神。極度の疲労から白目迄剥いて血溜まりの中に倒れ込む、) 」   (2021/2/25 21:45:54)

石川「 たく、ぼく …。( 最早足元すら覚束無い乍らも彼が手を引く儘に歩きはしたものの、愈々睡魔が限界近くなれば膝から崩れ落ちる。彼も亦隣で血を吐き倒れているのを視認するも眩み行く黒が視界を埋め始める。突然吐血した彼に驚いたらしい文豪達が慌ただしく走り出し、少女の体躯や肢体は恐らくは地下、己等を補修室へ運び込むのを感覚で知りつつに漸く緊張の糸が途切れ気絶。二人並んで寝台に横たわれば補修を受けつつ意識を深い底へ沈め行く、) 」   (2021/2/25 21:56:02)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/25 22:06:53)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/25 22:14:54)

坂口「 …。石川くん。( 恋人が帰還したとの報せを受けて急いで駆け付ける。召喚能力を酷使したらしいのか激しく吐血したらしく、其の衣服には紅の洋墨がベッタリだった。兎も角補修さえ施せば大事には至らないと云う事実に胸を撫で下ろしつつ、二人の衣服を典型的な寝間着染みた白の薄地の浴衣に変えて遣れば双方の額に水へ浸し絞った清潔な布を。こんなものか、と自分なりに満足しては後ろめたさは少々感じつつ補修室を後に。向かう先は此方の図書館の、現在地下室にて集中治療と司書に因る解析を受けているであろう坂口安吾の恋人である【石川啄木】の元。勿論面と向かって対話する状況下にも無いので、彼の私室の扉の前に座っては小さく一言、) … 坂口くん、帰って来たってさ。 」   (2021/2/25 22:21:13)

石川「 …。安吾、が …?( 大き過ぎた狂気に呑まれ、目覚める度に頭を掻き乱す過感情が投薬も有りつつも漸く落ち着いた頃。静寂の中に聞こえる風の音に耳を傾けては内側に拍動する心臓をぼんやり眺めている最中、一つの足音が近付いたかと思えば通り過ぎる事無く言の葉を掛けて来る。声の持ち主が高村光太郎で在る事は茫然自失気味の中でも解る。然し乍ら記憶迄も強制的に落ち着けられた思考では感情は薄く、寝台に横たわった儘に首だけ扉の方を向く、) …。安吾は。どんな状況なんだ。」   (2021/2/25 22:31:13)

坂口「 …。意識不明の重体。全身複雑骨折に加え強姦された痕も確り確認出来たよ。加えて鎮静剤や違法薬物も過剰投与されてるから …。全快迄には時間が掛かるかな。( 如何やら目覚めていたらしく、扉の向こうから聞こえる弱々しい声に一切包み隠さず其の儘の情報を落ち着いた語調で伝達する。追憶するのは遣いの鳥が見せた、大量の管に繋がれた白銀の少女の姿、) 」   (2021/2/25 22:38:13)

石川「 …。ぁ。( 一騒動がやっと終焉を迎えようとしている。休めるのは何時頃になるのやら、なんて橄欖石が遠くの方を向いては細く息を吹いた時、何やら大きな物音が響く。大きなものを落とした様な音の先には石川啄木の部屋と、向こう側の図書館の高村光太郎の姿。早々に察すれば一目散に駆け出し、彼へは一言入れてから部屋の扉を開ける。其処には、寝台から転げ落ちたのか床で蹲る啄木鳥色が見え、指鳴らしで睡眠薬を現させては強引に薬を飲ませる。即効性の有る液体で瞬く間に眠りに落ちた体躯を寝台に寝かせ直し、彼へと寄って行く、) ねえ。石川くんに何か言った?」   (2021/2/25 22:47:04)

坂口「 ……。何もかも言ったのが良くなかったね。…。嗚呼、島崎先生。済みません、僕が未熟なばかりに。… 坂口くんの現状況を全て伝えて仕舞いました。( 全てを伝えるや否や暴走し出した彼に、下手を打ったか、と眉を顰め弁解を述べようとする。然し其より先に視界に栗色が過ぎ、啄木鳥色が鎮静する。寄って来る橄欖石を見ては申し訳無さから肩を落とし息を詰まらせる、) 」   (2021/2/25 22:53:34)

石川「 全部って、あの事も?…。流石に未だ駄目そうか。( 彼からの返答に首が傾けば司書からの報告を追想。侵蝕者化だけに留まらず幾つもの暴行の痕、薬物投与等々と少女の身が負うものは数多。司書は其の間の記憶のみ消去すると言っていた故に、問題は恋人のみだった。其も彼が伝えて仕舞ったとなると困ったもので、直ぐ傍らにしゃがみ込めば責めるでも無く提案、) 一先ず、此処から離れよう。何処か行きたい所は有る?」   (2021/2/25 23:00:12)

坂口「 …。何処か風通しの良い所に。夜風に当たって頭を休めたいです。( 扉を開けて見た時の、絶望した啄木鳥の顔が未だに脳裏を駆け巡る。恋人の重体さに驚愕したのもそうだろうが、何より彼のトラウマを掘り返す要因になった言の葉に過剰反応したのだ。柄にも無く自責に琥珀は伏せるも伏せ目がちの彼の問い掛けに頷けば小さく笑って、) 」   (2021/2/25 23:05:51)

石川「 じゃあ …。屋上、行こうか。( 大っぴらな態度にするでは無いが落ち込んだ様子に、こくん、と頷けば立ち上がる。中庭の場合だと人目が有る。かと言って外出するのは今日は確実に許可が降りない。となれば管轄内で且つ滅多に誰も来ないとなると屋上で、数歩先を歩き振り返っては手招き、) 」   (2021/2/25 23:09:07)

坂口「 …。はい。( 目の奥にこびりつく程衝撃的なものを見た、なんて内心。洋燈色が優しく廊下を包む中で彼が手招きをすると正直に足は彼の方へ。ゆっくりと歩き出しては彼の数歩後ろをついて行く、) 」   (2021/2/25 23:14:39)

石川「 …。( 彼の歩調に合わせ歩みを進めれば軈て、廊下の突き当たりに在る壁の一部を押し込む。絡繰が作動し天井から降りた縄梯子を使い上へと上がれば、図書館の屋根へ辿り着く。此処が最上階。勿論柵も無い故に落ちれば一堪りも無いが慣れれば落ち着く場所になるもので、街灯の灯りも届かずに星月だけが照らす屋根の上、中央迄軽々と進む、) 」   (2021/2/25 23:19:37)

坂口「 …。こんな空間が。( まるで外国の映画にでも出てきそうな隠し部屋染みた所にぶら下がる縄梯子を登りつつに一言。己の図書館は直接木製の梯子が屋上へ繋がっているが、と思う間も無く月と星の光が桃色を照らし、きらきらと髪の繊維が輝く中で彼の後を追う、) 」   (2021/2/25 23:23:00)

石川「 此の図書館、今の以外にも色んな絡繰が有るんだ。司書さんだけの趣味じゃないから僕も全てを把握している訳じゃないけど。( すとん、と適当な所に腰を落ち着けては頭上で瞬く天然の星屑と、目下で煌めく人工の星屑を眺める。流れる涼風が栗色を揺らし、遠くで木々がざわめくだけの此処程、頭を冷やすのに最適な場所は無い。煮詰まった文豪達も時折訪れる様な場所で、) 」   (2021/2/25 23:27:24)

坂口「 へえ。絡繰屋敷って事ですね。( 夜空に煌めく名も無い様な作り物の星が、然し確かに輝き美しい其等が心に染み渡った負の感情を洗い流して呉れる。は、と息を吐くと未だ白くなる季節。春の到来は先か、と薄く笑みつつ、) …。先刻の事。済みませんでした。 」   (2021/2/25 23:33:26)

石川「 そんな所かな。…。如何して僕に謝るの?( 隣の彼も亦星月夜を見上げては沈黙していたが、唐突な謝罪の言葉に橄欖石は琥珀へ向く。確かにトラウマを刺激された、元より不安定だった石川啄木を鎮める労力や今こうして時間を差し出してはいる。けれども彼が言いたいのは其処では無い気がして、) 」   (2021/2/25 23:36:28)

坂口「 …。何だか、悪い事をして仕舞ったから。本当は僕が止めなきゃいけなかった筈なのを止めて頂きましたから。( 見上げる月や星から浮かぶのは矢張り愛やら恋やらの浪漫的なもので、状況が状況で無ければ詩の一節でも考えつきそうなもの。然し色恋沙汰から更に連想するのは彼等の事で、は、と息を吐き捨てる、) 」   (2021/2/25 23:43:58)

石川「 …。そうだね。けど、何方にしても君じゃ止まらなかった。其程に今の石川啄木の精神状態は酷いんだよ。( 何かしらの罪悪感を覚えている様でも己には言葉を選ぶ義理は無い。気遣いなぞ碌にしようとも思わない迄も警告を入れるのは、少なからず存在する先達としての意識か。司書からの言葉を頭の中で反芻する、) ひょっとしたら、彼は此の儘戦う力を失うかも知れない。幸い君は余所の図書館の文豪。気に掛けないのも選択だ。 」   (2021/2/25 23:49:54)

坂口「 坂口くんを失った事で彼処迄消耗するなんて …。思いもしませんでした。…。けれど。僕は事の始まりに居た彼を見ました。あの雪の日、震えていた彼を。( 夜の空気に冷やされた風が、さあ、と吹くと髪も揺れ月光を反射する。声は酷く落ち着いていても逆手を取れば落ち込んでいる様にも聞こえるか、) …。だから僕は彼を出来る範囲で良いから見ていたい。気に掛けていたいんです。例え彼の苦しみが坂口くんにしか救えないとしても。」   (2021/2/25 23:56:29)

坂口(( 離席。   (2021/2/26 00:00:47)

石川「 …。過呼吸。拒食。嘔吐反応。睡眠障害。発作的な錯乱。( 如何やら彼はあの事件直後の石川啄木に接触していたらしい。見放すには知り過ぎたと判断するには容易く、ならばと連ねるのはストレス症状の一例。だが当然無意味に並べた訳では無い。彼の琥珀を見据え静かに言の葉を放る、) 現時点で判明している、彼のストレスに因る症状だ。精神病患者と遜色無い。君はそんな彼に寄り添える?以前の彼とはまるで別人だよ。 」   (2021/2/26 00:03:31)

石川(( 把握。   (2021/2/26 00:03:36)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/26 00:20:58)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/26 00:59:06)

坂口「 …。其でも。心は砕けても魂は砕けないでしょう。( 矢張りと云うべきか弱い箇所に言霊を優しく置き去る彼に小さく眉は顰まるも、ふる、と緩く首を横に振っては上記。脳裏には別人であれども一年半の年月を恋人として共にして来た啄木鳥色が浮かぶ、) 彼は彼、石川啄木だ。魂の根本が変わらないとすれば、僕は何方の石川啄木にも寄り添った事が有ります。神経衰弱状態の彼は、別人でも幾度と無く見て来た。完全に支え切るんじゃなくて良いから、言葉位は掛けてあげたいんです。其がどんな彼であろうと。」   (2021/2/26 01:05:45)

石川「 ……。そう。そっか。( 彼が動揺した様に見えたのもほんの短な時間。首を振り、言霊でも以て意思表示が見えて仕舞えば無碍にするのも不本意で、細く息を吹いては若草色は静かに伏せる、) 彼はもしかしたら、絶筆処分になるかも解らない。けど僕達の中では未だ希望を見出だしている者も居る。…。別図書館の君に言う台詞じゃないけど。どうか、彼を見放さないであげて欲しい。僕には出来ない事だから。」   (2021/2/26 01:10:45)

坂口「 …。ええ。勿論。彼は僕の友達ですから。( 寸時の沈黙の後の言霊に、微かに瞠目するも確りと頷き己の思考を確立する。其の淡い翡翠の奥に秘められたのは悲哀か、其とも言い知れない感情か。何方にせよ頼まれて仕舞えば断れない上に断る理由も抑無い為に笑顔を浮かべる。其処でふと、肩の上に白文鳥が乗っては伝えられる報せに琥珀は見開く、) 坂口くん、目が覚めたって? 」   (2021/2/26 01:15:45)

石川「 うん。有難う。…。( 快い頷きと共に笑みを見せる様子に、すっかり元気を取り戻したらしい、と思考しては己も亦頷き感謝を口にする。抑な話本当に石川啄木が立ち直れるか如何かは其の恋人に掛かっているが、なんて思考した所に伝達。拉致される直前迄の記憶処理、異物処理、修復とする事は数多だがもう終わったのか、とのんびり頬杖をつき乍ら、) 」   (2021/2/26 01:24:13)

坂口「 …。島崎先生。そろそろ図書館に戻りませんか? ( 情報を纏めると、記憶処理と異物処理其の他諸々の処置は済んだものの未だぼんやりしているらしいとか。無頼派が風呂に入れたり食事を取らせたり等の行動は促せている様で、何とか持ち堪えられた様な報告に安堵の一息。ぐ、と背伸びしては星月を眺めつつに隣の彼へ一言を、) 」   (2021/2/26 01:28:37)

石川「 君が戻りたいなら。( 立ち上がり伸びをした彼からの提案に、こく、と亦一つ頷いては自らも立ち上がる。穏で冷たい風が毛先や裾にじゃれつくのを感じつつに殆ど変わらない高さに在る瞳を見詰める、) 立ち直ったみたいだね。」   (2021/2/26 01:31:52)

坂口「 …。島崎先生の御陰、ですかね。( 未だ夜に日は差さない。けれども太陽に並ぶ青白い月光が心象を穏に凪がせて呉れるのを、唯彼の言の葉を笑顔で受けつつに感覚で知り得る。ふ、と息を吐いては縄梯子の吊るされた箇所に行き、ゆっくりと降りて行く、) 」   (2021/2/26 01:39:47)

石川「 僕は何も。( 若干遠回し気味の感謝も竦めた肩で躱しては彼の後に続く形で梯子を降りる。床に降りれば感圧板の作動に因り壁が開き、出るなり閉まり元の何も無い廊下に戻ったのを見ては軽く辺りを見回した後、) 僕は地下の様子を見に行くけど。高村くんは如何する?」   (2021/2/26 01:43:32)

坂口「 嗚呼、…。僕は石川くんの様子を見て来ます。そろそろ補修が終わって物強請りが始まってると思うので。( 己等の通って来た道がいとも簡単に隠されると矢張り男児たるもの少々胸は躍るもので、凄い出来だ、なんて思う中での問いにはやんわりと首を振る。くる、と踵を返し彼へと手を振っては、) では。御付き合い頂き有難う御座いました。」   (2021/2/26 01:52:45)

石川「 そう。解ったよ。亦ね。( 此処で御別れか、と思えども取材対象でも無い以上思考は淡白なもの。唯、もしかしたら。其の程度でしか無く、ひら、と隻手を振り背を向け歩き出す。向かった先は転送部屋。文豪達でも一部しか知らない数字に合わせ、行き着いた先は地下に有る実験空間。時としてはシェルターの役割も果たすが、とは思考しつつに慣れた道を迷い無く進めば一つの扉をノックする。司書の声が返るよりも先に部屋の戸を押し開ければ、培養で液体の中に浮かぶ全裸の石川啄木が居た。今は彼の治療中か、と大きな装置を見上げては司書から話を聞き、次にと向かうのは坂口安吾が居る部屋。以前向こう側の文豪達を収容した時のとは亦違う、実験体や治療中の文豪が一時的に住まう居住区。名札の文字を見ては扉を開ける、) 坂口くん。調子は如何?」   (2021/2/26 01:59:33)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/26 02:13:41)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、石川さんが自動退室しました。  (2021/2/26 02:20:11)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/26 21:19:51)

おしらせ石川さんが入室しました♪  (2021/2/26 21:24:41)

坂口「 …。あ。島崎先生。( 此方の図書館に友の付き合いとして来たや否や拉致されて救出された友の面会に向かう。男の姿に戻され培養槽の中だと云う事だったが、今は清潔な白いシーツの上。先に様子を見に来ていた三つ編み姿の友に因ると、拉致前以降の記憶は全て此方の図書館の司書に因り削除されているとの事。然し友が其の身に受けた、並の拷問よりも酷く惨い体験に因り、言い表せない程の苦痛が魂に迄刻み込まれ所謂強力なトラウマとして脳の奥深く迄に浮かんだ儘だと云う。勿論強い衝撃で精神は幼児退行、瞳は本来の輝きどころか真黒ばかりを映し、ショックで声を出す事も出来なくなって仕舞った。今は唯黙りこくってボロボロの兎の人形を弄っているのみ。絵面が流石に少しばかりアレなので姿は少女に変えさせて貰って己も少女になっているが。一緒に人形の弄り合いをしていると軈て、扉を開けて栗色が覗く。掛かる聞き慣れた声に顔を上げると二つ括りにした長い赤髪が揺れる、) 」   (2021/2/26 22:11:55)

石川「 …。( 矢張りと言うべきか。司書から聞いた話の通り、虚ろな様子の濃紺髪が赤髪に寄り添われる形で蹲っている。自らも指鳴らしで少女の姿に身を変えては近寄る。記憶の処置は完璧だった。だが記憶を切除しても尚も奥底に在る存在が、彼を正気では無くしているらしい。恋仲二人揃いも揃って狂気の底か、なんて心中に呟けば憂いから瞼は重く伏せる。二人を会わせてやれるのなら都合が良い。だが少なくとも把握している限りでは、石川啄木は性的暴力を受けた坂口安吾の存在にすら拒絶反応が出る程に、当時の記憶で傷付いている。合わせては二人して発狂しかねない。溜息が落ちては直ぐ近くにしゃがみ込む、) 如何しようね。」   (2021/2/26 22:18:14)

坂口「 本当ですよ。如何しましょうか。( 軈て友は古傷だらけの華奢な手を下げ、兎の人形をシーツに置くとじっと己を見て来る。喋れないからこそアイコンタクトでの意思疎通が必要になって来るので、長々と思考しても首を傾げる。瞳を見て意思や思考が読み取れないのだ。己の道化の技術も流石に狂気で狂った顔には太刀打ち出来ないとして溜息を吐けば、なだらかで小さい肩を竦めて苦笑する、) 今は此の通り安定してるんですけど …。何でか苦無を手放さなくて。ずっと傍に置いてるんです。 」   (2021/2/26 22:33:21)

石川「 何でだろうね。一度奪われ掛けたからかな。…。( 染み付く恐怖ごと切除して仕舞えば勿論、事は簡単に大団円を迎える。だが其にはリスクが大き過ぎるが為に司書も別の方法を模索しているのだろう。然し乍ら如何にも明るい未来が見えようも無く、緩な瞬きをしては亦一つ溜息。敢えて触らず話し掛けもせず視線だけが向けば回る思考、) 坂口くんの恐怖を根刮ぎ切除出来たら、石川くんが立ち直れてたら、状況は亦変わったかも知れないんだけどね。」   (2021/2/26 22:39:05)

坂口「 でも魂に干渉するとなったら …。厳しくありません?リスクデカ過ぎますって。( 自ら意思の表示をする事も無く、命令されれば動く様な正に人形に酷似した彼。本当に元の気さくで格好付けで偉大な落伍者の彼に戻って呉れるのか、と内心、橄欖石を見ると小さく笑う、) でも、俺は最後迄信じますよ。何だかんだ昔からあのカップル応援してるんで! 」   (2021/2/26 22:49:57)

石川「 …。僕も応援はしたいししてきた。けど、そんな希望論だけじゃ如何にもならないような状況なんだ。( あの事件の時点で、石川啄木の処分はまことしやかに囁かれていた。元より恋仲の存在に依存する弱さが生じた上に、壮絶な経験で精神を大いに削り、引き換えに莫大な力を得はしたものの謂わば爆弾の様な状態。爆発は抑えられているものの、今回の事件に因って安定性は格段に落ちたと言える。不安定になった要因は勿論恋仲の現状故。自らの両膝に両手を置いた儘に無力感から項垂れる、) 本当、如何しよう …。石川くん、処分されちゃうかも。 」   (2021/2/26 22:58:28)

坂口「 ……。記憶。( 床の上でしゃがみ込む少女の言葉に金色は揺れる。言い知れない其の悲劇が、惨劇が、彼等を歪に変えて仕舞った。然し烏は啄木鳥に、啄木鳥は烏にしか救えない。其の事実は此の現状に於いて一番の難点であり、そして一番美しい関係性であると云う事。唯譫言の様に発した漢字二文字が、かちん、と推測の歯車を回すと、) …。石川先生の記憶を、初期化するとか!初期化って云うか抜き取って厳重に保存しとくとか! 」   (2021/2/26 23:15:21)

石川「 そんな事したら今迄の記憶丸ごと消えるよ。転生してからの事だけじゃない。彼との事もだ。( 赤髪の彼は良かれと思い言ったのだろうが己からすれば善策とは思えず、反論を口にしては首を振る。初期化する位ならば新たに転生させて仕舞うのが一番早い事になる。然しそうなると彼等の関係は一方的な初対面にしか成り得ない、) 」   (2021/2/26 23:19:42)

坂口「 じゃあ部分的に消すなんて如何するんですか! ( 即座に首を振られると相手が島崎藤村であろうとも頬をむくれさせる。然し先刻から当の本人は玩具を弄るばかりで当然乍ら意見も発言も寄越さない、   (2021/2/26 23:26:34)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、坂口さんが自動退室しました。  (2021/2/26 23:47:41)

おしらせ坂口さんが入室しました♪  (2021/2/27 00:02:00)

石川「 方法は言わないけどやり方は複雑じゃない。だから実際消したし、消した結果でも恐怖が残っているのが今の坂口安吾だよ。( 何をムキになったのか噛み付いてくる道化師へとすっぱり言い放つ。部分的に消す事其の物はとっくに成功している。感情が染み付いて取れないからこその現状な訳で、事実故か語調は淡々とする、) 」   (2021/2/27 00:13:29)

坂口「 じゃあ石川先生の記憶消すのは如何なんですか?安吾も其で少なからず救えると思えるんですけど。( 立ち上がろうとする友を宥めて布団に寝かせてから一言。感情を喪い虚無に囚われる其の白く小さい顔を見詰めつつに濃紺を撫でて遣ると、寝てもいいよ、と一言。少女はゆっくり瞼を落とし緩やかに肩を上下させ出す。自分の意思すら喪失する程の地獄が在ったのだ、と胸が締め付けられる思いで、) 」   (2021/2/27 00:24:20)

坂口(( 色其の儘だったミスった.   (2021/2/27 00:24:44)

坂口(( (、) ( とても誤字る、)   (2021/2/27 00:25:09)

石川「 あの記憶をだよね。消すには遅過ぎたし、消せたとしても彼同様に傷跡は残った。…。消さずに済む、治療出来るって考えも有ったから。( 落伍者の彼が寝台で眠り始めるのを横目に、己は唯々淡々と事実を口にする。抑記憶を弄くる事其の物がハイリスク。消さずとも如何にかなると、当時は判断したが故に石川啄木のトラウマは消されずに今現在だ、) 消すんだったら、其こそ即座にじゃないと難易度は増して行く。そう簡単な話でも無いんだ。 」   (2021/2/27 00:30:10)

坂口「 …。じゃあ此の儘石川先生が処分されるのを黙って見てろって言うんですか。( 握った儘の傷だらけの手は酷く華奢で、小さく、か弱い。“ 坂口安吾 ”とは到底思えない程の落ち着きと纏う雰囲気に小さく眉を顰めつつ、放たれる言葉には己の空いた片方の手を固く握る。記憶を無理に操作し掻き乱すのは危険な行為だとは知っている。然しもし彼が人格を取り戻した時、此の世で最も愛する人が消えていたらと思うと、) 安吾が何も知らない内に、一人にさせるんですか。」   (2021/2/27 00:37:09)

石川「 そうとは言うけど、君は何か思い付くの?( 何やら睨む様子に対し己は只管に冷静に返す。己からすれば八方塞がりな状況下で注文だけ付けられても困る他無く、じい、と見詰めては細まる橄欖石、) 」   (2021/2/27 00:41:08)

2021年02月23日 15時06分 ~ 2021年02月27日 00時41分 の過去ログ
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