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「ヨズア戦記 置きロル部屋」の過去ログ

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2021年03月17日 23時41分 ~ 2021年03月23日 00時48分 の過去ログ
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清瀬/セオドア((シャルロッテちゃんへ~   (2021/3/17 23:41:44)

おしらせ清瀬/セオドアさんが退室しました。  (2021/3/17 23:41:45)

おしらせマリア/篠さんが入室しました♪  (2021/3/18 17:39:30)

マリア/篠((遅くなりました!誌洲先生へ!   (2021/3/18 17:39:38)

マリア/篠「まこちですか?へへ……」(誌洲の礼を受け、照れくさそうに頬を掻いてはにかんだ。すると、猫なで声とまでは言わないものの露骨に声色を変えて呼び寄せられたので、意図を測りかねて一瞬きょとんとした目を向ける。改まって『ちょっといいか』なんて言われる時には、大抵叱られるか口説かれるかの二択と相場が決まっているのだ。そのどちらにも思い当たる節は無いけれど、無遠慮に巫子の領域に入り込み助手気取りをした事で、半端な仕事は許さないと釘を差されるのならば納得できるし、整理の方法が気に食わなかったという可能性もある。……篠は身を堅くしながら、『え……はい……』と小さく返事をして誌洲のすすめた椅子に遠慮がちに座った。)「え?あぁ……味見はしましたどん……お茶?……あの、私もしかして何かやってしまったとですか?」   (2021/3/18 17:40:00)

マリア/篠(怪訝な心証────要するに、誌洲をよく知るもの、例えば氷原少尉などからすれば、『先生どうしたの?気持ち悪い』と思われかねないようならしからぬ振る舞いなのだろうということは、言語化できないにしろ篠もその違和感を肌で感じていた。机に膝をついてこちらへ向けてくる顔は企みに色気付いて、患者として対峙した時に比べてほんの1,2枚。紙程の厚みも無いのだろうが、裃を脱いだような印象で──────いや、逆に、”猫を被っている”のだろうか?進められた肉まんや茶についてはっきりと受け入れるのも断るのも出来ないまま、言外に遠慮して固唾をのんだ。)「ど、ど、どげんかしましたか?」(『もしかして口説かれる方なのか』とも、思わなかったといえば嘘になる。経験は少なくとも救えぬ程の鈍感という訳ではないから、一つの可能性として頭を過ぎった。むしろ篠にその類の経験が多ければ、誌洲のような酸いも甘いも噛み分けていそうな中年ならば、女を口説く時くらいもっと然りげ無くやるのだろうという事まで頭が回ったはずなのだが。)   (2021/3/18 17:40:06)

おしらせマリア/篠さんが退室しました。  (2021/3/18 17:41:06)

おしらせ蕨/誌洲さんが入室しました♪  (2021/3/18 21:07:58)

蕨/誌洲(困惑を隠そうともしない反応はまさに氷原との時のことを想起させる。要素としては僅かでも、どこかでこういった共通点が垣間見える二人だからこそ、嗾けて橋渡しをしてみようという気が起きた可能性は否定できないだろう。しかし確かなのは、篠があの昼行灯と比較すればまだ随分と救いようがある聡明さを持ち合わせているということだ。だからこそ、よく言い含めておかなければならない。誌洲は相変わらずの薄ら笑いを浮かべたまま、従容と語り始めた。)「いやいや、お前は何もやらかしてねぇよ、篠。ちょっと手の掛かる所はあるが、こうして旨い手料理差し入れに来てくれてな、七面倒な診療録の整頓まで手伝ってくれる。……お前はいい女だよ」(そんなお前を見込んで、と言いさして不意に口を噤む。先程のように恩を売りにきたとまでは言わずとも、彼女が献身的な奉仕をしてくれたのは事実だ。こちらから頼み込むような形だと体裁が悪いと思い直し、視線を彷徨わせながら一呼吸置く。緩慢に両手を組んで頬杖をつくと、どこか上擦ったような声はそのままに話を再開した。)   (2021/3/18 21:08:03)

蕨/誌洲「あー……まどろっこしいのはお互いにとって不利益だ。……どうだ、今度氷原に付き合う気はねえか?俺からも言っとくからさ、どっかぶらついてこいよ、二人で。例えば……青果市とかな。あいつ、この間のみかんを甚く気に入ってたから」(これは善意、もとい礼、或いは褒美だ。決して利己的な行いではない。そう自身にすら言い聞かせながら切り出した提案に付随する妙な頬の緩みは、最早恣意的なものへとすり替わっていた。実際篠がそうであるように、氷原もまた優良な人的資源であることには変わりがない。こちらはちょっと、いやかなり世話が焼けるかもしれないが、少尉だし、無駄に立端があるし、顔も悪くない。しかも俺と違って穏やかな気性の男だ。本人に色恋沙汰への興味があれば、あの一点物はとっくに売り切れていただろうとさえ思う。)   (2021/3/18 21:08:07)

蕨/誌洲「……肉まん、冷める前に食った方がいいんじゃねーの。あー、遠慮?……じゃあ、ほら」(誌洲は徐に最後の肉まんを手に取ると、二つに割ってからその片方を篠へと差し出す。元より彼の中には篠に与えられるべき拒否権など端から存在しない、故に当人からの陣中見舞いを賄賂として扱う腹積もりもない。これこそが誌洲の謂う所の善意に相当するのかもしれなかった。)   (2021/3/18 21:08:11)

蕨/誌洲((篠さんへ!   (2021/3/18 21:08:19)

おしらせ蕨/誌洲さんが退室しました。  (2021/3/18 21:08:21)

おしらせグレー/シャルロッテ ◆SD0cSrI9e6さんが入室しました♪  (2021/3/18 21:48:19)

グレー/シャルロッテでもさ……アタイ達は上司と部下という関係でもあるけど、その前に同じ団の仲間でしょ?……ならさ……もっと、頼ってよ。(と、相手にそう言う……)多分、責任を感じてるんだろ?今回の事で。それでしんどいんだったらそれを素直に打ち明けてよ……しんどい時は、誰かに相談したりしないと、それこそセオドアの心がボロボロになるよ……だから……(と、もう胸ぐらを掴むことすら辞めていて……むしろ、あなたに倒れ込むように抱きしめた……じんわりと肩が濡れるのは、彼女の涙。)   (2021/3/18 21:48:22)

おしらせグレー/シャルロッテ ◆SD0cSrI9e6さんが退室しました。  (2021/3/18 21:48:43)

おしらせクロ:白梅さんが入室しました♪  (2021/3/18 23:50:46)

クロ:白梅(( 鬼若サン宛です   (2021/3/18 23:50:53)

クロ:白梅…( 袖を引かれる。ふ、と息を飲み、振り払える筈なのに、どうしても、どうしても。_どうしても、振り払えなかった。)   (2021/3/18 23:51:11)

クロ:白梅何だ、鬼若よ。…良い、今宵は未だ始まったばかり故、時間は有る。話せ。( 平然を装ってそう言い、ゆっくりと振り返る。しゃらん、と耳飾りが鳴る。 時間は、沢山ある。気まずい空気もいつの間にか、ほんのりと和らいだような_そんな気がする。けれどやはり、未だ少し緊張感のある空気で、面の下でこっそりと深呼吸を繰り返した。_この間の、その、…" アレ "についてだろうか。アレは、アレは。妾が逃げ出してしまったのだ、アレで御主を、鬼若を傷付けてしまったかもしれぬ。…否、それ以上、それ以下かもしれぬ。何にせよ、アレは妾が、未熟者の妾のせいなのだ。これを機に、謝るべきであろうか、…当たり前か_。そんな事ばかり考えてしまい、感情が揺らいでしまうが唇を噛み締め耐える。何せ白梅は今から、貴方から言われる言葉を聞かねばならぬから。可愛らしい和柄の面の下で、白梅は可愛らしくない表情をして、貴方の口から出る言葉を紡がれる言葉を待ち続けた。)   (2021/3/18 23:51:13)

クロ:白梅( 深く、どろりと蕩けるような夜が今、ぬゆりと花弁を開いた )   (2021/3/18 23:51:32)

おしらせクロ:白梅さんが退室しました。  (2021/3/18 23:51:36)

おしらせマリア/篠さんが入室しました♪  (2021/3/19 01:11:19)

マリア/篠((誌洲先生へ!   (2021/3/19 01:11:24)

マリア/篠「あっ、本当じゃしか…なら良かったとです。……えっ、あ、へえ。いえいえそげん………」(やらかしてないと言われればほっと胸を撫で下ろす。予定調和の謙遜を交え打っていた相槌は、誌洲のトドメの一撃でぴたりと止んだ。)「…………」(『もしかして口説かれる方なのか』なんて馬鹿馬鹿しい考えが突然、篠の中で現実味を帯びる。しおらしく下を向いていると、誌洲のほうも何か言葉を探しているような間が流れた。『まどろっこしいのは、』と切り込まれ、はっと上気した顔を向ける。それ以上は聞いてはいけないような気がして、だけどどう妨げればいいのかもわからず。『恋愛とか、結婚とかはもう……』明松の事なら彼も知っているはずではないか。知った上で自分に何か求めているのだとしたら。恋愛でも結婚でもない、色気のある話と言えば。『も、もしかして断っ理由、あらんとじゃ……』目をちかちかさせて、誌洲の言葉を聞く──────)   (2021/3/19 01:11:37)

マリア/篠「……へっ?」(それはさながら、『話があるからこの後裏に』と呼び出され、いそいそと馳せ参じたところで『これ、アイツから』と差出人の違う恋文を渡されたのに近しい拍子抜けだった。否、氷原少尉が自分に好意があるとも思わないし、誌洲の口ぶりにもそういった含みは感じられなかったから、それ以上の肩透かしを食らったとも言える。よくもまあここまで勘違い出来るものだと言えよう。)「……少尉と?……出かけるとですか?青果市?……みかん……は、はあ……。」   (2021/3/19 01:11:48)

マリア/篠(ただみかんが欲しいだけ、あるいは少尉に頼まれたのなら、『あれをまたくれ』と言えば済む話だ。態々自分が出張っていって少尉と連れ立って歩かなければならない理由があるとするならば、引きこもりの彼をお天道様の下へ連れ出して欲しいとかそんなところだろうか。やけににやにやした表情が気になるが、渡された肉まんの片割れを遠慮がちに受け取りながら、手番消費を最小限に疑問を解消しようと言葉を選んだ。直感的に、このままでは訳もわからぬまま丸め込まれてしまいそうな気がして。)「……あっ…じゃ、じゃあ…いただきもす……えっと。……ないごて……ど、どげんして私なんです?気晴らしっちゆなら、そりゃどこしもお使い出来ますどん、少尉が直接お誘いにならん理由は気になっですよ。相手は上司じゃし……」   (2021/3/19 01:11:55)

おしらせマリア/篠さんが退室しました。  (2021/3/19 01:11:59)

おしらせ大和守/鬼若さんが入室しました♪  (2021/3/19 11:10:58)

大和守/鬼若(( 白梅様宛てです!   (2021/3/19 11:11:11)

大和守/鬼若「……あ…………」(袖を摘まんだ手が振り払われなかった事に、鬼若はほっと安堵の息を吐いた。何せ先日の事がある。振り払われる覚悟さえしていたものだが、やはり何と慈悲深きお方なのだろう、だなんて。満たされる様な、傷付いた心が癒される様な心地を浮かべながら鬼若は言葉を紡ぐ。)「有難う御座います、白梅様……。ですが、その前に……。此処では話し辛い、かもしれませんので……場所を、移動しましょう」(此処は医務室。病人や怪我人が安らぐ為の場所であり、好き勝手に使って良い訳ではない。そう判断すれば、先導する様にして貴女の前を歩いていくのだろう。──嗚呼そう言えば、人があまり寄り付かない穴場みたいな場所があったな、なんて。記憶を漁り思い出せば、その場所へと静かに向かっていくのだ。)   (2021/3/19 11:12:09)

大和守/鬼若「────先日は申し訳ありませんでした」(開口一番、頭を下げては謝罪の言葉を口にした。)(自棄に人の寄り付かない場所。廊下の一角。意外にも此処に人は寄り付いてこない様で、二人以外の物音が聞こえてこないような、本当に静かな場所で。)「私めの言動のせいで貴女様を傷付けてしまったという愚行……本当に申し訳ありません。何度謝罪を繰り返した所でこれは到底許される行いではありません。……貴女様の御好きな様にして頂いて構いません。指でも何でも、命であろうと命じられれば私めは貴女様に捧げましょう。ですから、どうか……、」(最後に続いた筈の『嫌わないで下さい』、という言の葉は本当にか細く囁かれた。これはあの日以来、ずっと鬼若を蝕んでいた言葉だった。そのせいで仕事も上手く手に付かず、安眠出来た日なんて幾つあるだろうか。貴女様に嫌われない為なら何でも出来るのです。命を捨てる事すら容易いのです。だからどうか────。ぐっと目を瞑り。頭を下げ続けたまま。鬼若は、貴女の言葉を待っていた。『嫌われたくない』という切なる願いを抱えながら。)   (2021/3/19 11:12:12)

おしらせ大和守/鬼若さんが退室しました。  (2021/3/19 11:12:16)

おしらせクロ:白梅さんが入室しました♪  (2021/3/19 13:46:41)

クロ:白梅(( 鬼若サン宛です!!   (2021/3/19 13:46:52)

クロ:白梅( 静かに後ろを着いて行く。ぞわり、どくり、と身体の中で鳴り響き、酷く煩く感じる。_治まれ、収まれ、納まってくれ、…_そう願えど叶う事は無く、更に深く唇を噛み締めた。足音が耳にキンキンと響き脳が揺れる。" 何処に向かうのだろうか "なんて思う暇もなく、ただただ従ったのだった。)   (2021/3/19 13:47:01)

クロ:白梅( 場所に着いたのだろう。逃げようと思えば逃げれるが、人に助けを求める事は出来ない。そんな事を考えて居たのだが、その逃げ腰の思考回路を消し去るように貴方は謝罪をしたのだ。" どうして謝るのだ "と。" 妾の事を責めないのか "と。そんな疑問ばかりが募る。物静かな場所だというのに、貴方の言葉が遠く離れていくような感覚だ。口が動いているのをこの目で確認できるのに、声が遠く響き渡る。まるで洞窟で洞穴で話しているような、そんな響き過ぎて聞こえない状態だと言うのに、最後の『 嫌わないで 』という言葉だけが、まるで耳元で囁かれた様に聞こえたのだ。 背筋が冷水にかけられたかの如く冷え上がり、噛み締めていた口がゆるりと開く。 どうしてそこまで嫌われたくないのか。どうしてそこまで妾が良いのか。どうしてそこまでするのか。どうしてなのだろうか。)   (2021/3/19 13:47:11)

クロ:白梅( _否、白梅はその応えを知っていた。見ようとしていないのだ。知らないフリをしていたのだ。けれど此処迄されたのならば見なければならない。気付かなければならない。向き合わねばならない。拳を強く握りしめ、自分を奮い立たせる。そして遂に、意を決して、白梅はその疑問の応えを見詰めた。 …彼は、鬼若は。それ程までに白梅の事を___妾の事を、愛してくれていると云う現実を事実を、見詰めた。)   (2021/3/19 13:47:21)

クロ:白梅嫌うも、何も…妾は元より嫌ッて等居らぬ。…が、1つ、…御主に隠し事を、して、いたのも又、事実である。( ぽつり、と独り言を呟くようにして話し出す。ほんのりと下を俯き、ゆっくり、ゆっくりと話し始める。) 妾は、御主が思うほど綺麗な華では無い。御主に、好いていると云われた時、酷く心が、此処が、荒れ狂う海の如くザワついたのは、逃げたのは、理由がある、御主が嫌いではない、寧ろ妾は日々努力し、國の為軍の為、…妾の為に、その身体を動かしてくれて居た御主の事を好いて居る。だがそれは、それは。愛ではない、…( 静かに、淡々と話していたはずなのに。声が震える、手が震える、身体が震える。今から、口に出す言葉は気持ちは、余りにも白梅には耐えきれないモノだ。だが、…云わなければ、鬼若の事すら侮辱してしまうのだ。ばっと顔を上げ、白梅は相手が口を開く前に話し出す。_自分の、愚かな想いを心を気持ちを。)   (2021/3/19 13:47:39)

クロ:白梅妾は、御主の言葉を嬉しくも想うた。だが、それと同時に恐ろしくなった、何故恐ろしくなったのかをずっと考えていた、ずっと、考え、そして理解したのだ自分が愚か者だと理解したのだ、妾は、妾は、…兄を、腹違いとは云えど兄を、愛していたのだ、だから、だ、から!!!( 叫ぶ様に、声を、震える声を強く強く上げる。) …だから、御主の美しき愛を受け取る事も、御主を愛する事も、愛する権利も、…( _何も、無い。その言葉を言おうとするも、紡ごうとするも、ほろりほろりと零れてくる涙のせいで喉につっかえてしまい、出てくる事はなかった。面を付けているせいで、拭う事も出来ず_否、そもそも拭おうともせずに、ただただ先程とは打って変わって俯き、黙り込む。ほろり、ほろり。ぽたり、ぽたり。ただ、ただ、涙が溢れて止まらなかった。)   (2021/3/19 13:47:55)

おしらせクロ:白梅さんが退室しました。  (2021/3/19 13:48:17)

おしらせ大和守/鬼若さんが入室しました♪  (2021/3/19 17:20:10)

大和守/鬼若(( 白梅様宛てですっ!   (2021/3/19 17:20:40)

大和守/鬼若(──嫌ってなどない、と。その言葉に鬼若はゆっくりと顔を上げた。安堵、安心、あらゆる安らぎが心に訪れる。……が、続いた言葉に、『隠し事をしていた』という告白に、ぴくりと眉を一つ動かした。初めは、鬼若にとっては嬉しくも取れる言葉。けれどやがて言葉達は不穏を帯び始めた。そして、やがてその不穏は姿を見せ始めて────嗚呼。)   (2021/3/19 17:21:07)

大和守/鬼若(────『兄を、腹違いとは云えど兄を、愛していたのだ』。その言葉に、鬼若は心の臓まで冷えるような心地を覚えた。『だから、御主の美しき愛を受け取る事も』『御主を愛する事も』『愛する権利も』──。続く巡る言葉に鬼若は、心の臓が痛むのを感じた。嗚呼、でも。それでも、此処まで言われた方が良い。あやふやで不安定な言の葉より良いものは無い、だろうから。)「…………泣いて、いらっしゃるのですか……?」(己の痛みを封じ込めながら、想い人の声の震えに、喉の引きつる音に気付く。震える手を伸ばそうとして、けれども畏れ多くて引っ込めた。だけども、伝えねばならない事があって。どうしようもなく痛む心を押さえながら、鬼若は口を開いた。)   (2021/3/19 17:21:25)

大和守/鬼若「……白梅様」「今から申す事は検討違いな事かもしれません。ですので聞き流して下さっても勿論構いません」「これだけ、申させて下さい」(前置きを、一つ。すぅ、と小さく息を吸って、鬼若は語り始める。)「……愛に権利など、必要御座いません。万人にその権利はあって、持っていて。尊重されるべきもの……ですから」「……ですから、白梅様」「貴女様は、その【愛】を否定する必要は無いのです。愚かなど、貴女様が愚か者だなんて事は絶対に……絶対に、有り得ません!!」(何時の間にか、熱が入っていた。あくまでも落ち着いて話すつもりだったというのに。)「ですからどうか……誇ってください、兄上への愛を。その尊き【愛】を」(貴女に何も無い、なんて事はない。【愛】を持っているじゃあないか。一つ、輝くような【愛】を。貴女様の幸せこそが私の幸せ。だから、例え結ばれなくとも────。)   (2021/3/19 17:21:43)

大和守/鬼若「────私は、貴女様を愛しています」(【愛】を、告げる。)   (2021/3/19 17:21:54)

大和守/鬼若「……それだけです」「それだけ伝えられれば、私は良いのです」「受け取らなくても、構いません。愛されなくても良いのです。ただ、貴女様を愛せれば、それで……」(それだけで良い。それだけで良いから、だから。)「だから────」「……どうか、どうか一思いに私の【恋】を、諦めさせてください……」(貴女が【愛】を持っている限り、この【恋】が叶う事は無いから。このままこの思いを抱き続ける事より辛い事は無い、から。だからどうか、いっそきっぱりと諦めさせてくれた方が、良いのだから。頭を下げて、鬼若はそう懇願した。)   (2021/3/19 17:22:09)

おしらせ大和守/鬼若さんが退室しました。  (2021/3/19 17:22:16)

おしらせ蕨/誌洲さんが入室しました♪  (2021/3/19 19:03:40)

蕨/誌洲(篠が漏らした間の抜けた声に視線を移ろわせれば、仄かに紅潮した頬に野花のような色の瞳が丸められて誌洲に向けられていた。思わず何度か瞬きして、首を捻りながら項を掻く。年格好は氷原とそう変わらない筈だが、俄には信じ難いほど寡欲かつ奥手な彼に負けず劣らず初心なようだ。発した言葉の端々を繰り返しながら相槌を打つ篠は持ちかけられた相談に少なからず動揺している様子だったが、困惑を露わにしつつも肉まんを無事受け取ったことに誌洲は満足げに小さく頷いた。他の同僚にも分け与えず独占することに卑しさと疚しさを感じていたからに他ならず、篠本人へのこのお裾分けは誌洲にとって証拠隠滅と同時に大義名分でもあった。)「まぁ……あいつが言ってたんだよ。篠さんとてもいい人で、って」(差し当たって不利には働かないであろう事実を選り抜いて伝えながら、自分の動機をどこまで話すべきかと暫く逡巡する。当然の疑問を的確にぶつけてきた篠はやはり氷原より幾らか信頼が置けそうだし、下手に煙に巻くよりは口説き落として懐柔した方が色好い結果に繋がるかもしれない。)   (2021/3/19 19:03:46)

蕨/誌洲(予て二つ返事でもなければ、ある程度の目論見を話してしまっても構わないだろうと考えていた。篠にとっても、悪い話ではない筈なのだから。)「……要するにだ、俺の……親切心だな、うん。……氷原は友達になりたいっつってたんだが、でもな、男と女なんて何があるか分かんねーだろ。だからお前にはな、ま……有り体に言っちまえば、逢引のつもりで行って貰いたい」(そう喋る合間に咀嚼と嚥下を反復すれば、忽ち半個の肉まんは追加で胃袋に収められた。創傷被覆材として医務室に配備されている綿紗を再び一枚捲り取って掌を拭う。至って普遍的な心配りとして箱入りのそれを篠の前へと置いてから、乾燥が目立つやや節榑立った指を白手袋へと嵌め込んでいった。最早誌洲の説得に軛はなく、あまり深刻に捉えられるのも具合が悪いとどこか茶化したような口調で話を続ける。)「あー、逢引っつってもな、そう畏まらなくていいぞ。あいつもどうせよく分かんねぇだろうから。……ま、お前にもな、無理強いする気はねえよ。舌噛んで死ぬっつうくらいなら、断ってくれていい……」   (2021/3/19 19:03:50)

蕨/誌洲(手袋を着け終え、改めて両の手の指を絡ませる。それから綽然と細めた双眸を僅かに伏せて、嘗てこの部屋で聞いたある台詞に思いを馳せた。『俺が倒れるよりも、先生が倒れた方がみんな心配するだろうし、俺も悲しいから』──浅慮も甚だしい上に自虐的だ。それでも誰が、この言葉に裏打ちされた優しさを否定することができるだろうか。)「……俺だって、別に本気でどうこうなるとか思っちゃいねえよ。けどな、まぁ……お前がいい女なように、あいつもいい男なんだ。……女と連れ歩く機会くらいあってもいいと思わないか?」(どこか和らいだ雰囲気でそう零すと、改めて篠へと向き直り、言外に返事を促す。──氷原はこんな俺でも倒れたら悲しいとか宣う、奇特かつ人間としての善性に恵まれた男だ。篠もまた、甲斐甲斐しく尽くしてくれるわ、俺相手に花恥ずかしい反応を見せてくれるわで物好きには違いない。行き着く先が恋路でなくとも構わない、この二人の縁が深まるならそれで上等じゃないか。)   (2021/3/19 19:03:56)

蕨/誌洲((篠さんへ!   (2021/3/19 19:04:07)

おしらせ蕨/誌洲さんが退室しました。  (2021/3/19 19:04:09)

おしらせマリア/篠さんが入室しました♪  (2021/3/19 21:50:22)

マリア/篠「はぁ……アイビキのつもりで……」(鸚鵡返しで反芻しながら手元の肉まんを見た。アイビキはアイビキでも、牛か豚か鳥かという話ではどうやらなさそうだ。上司の頼みや取り計らいでその息子やら親戚やらと見合いをするというのはよく聞くが、上司本人というのはあまり聞いたことがない。もしかしなくても既に拒否権は無いんじゃないか、なんて考えながら黙って肉まんを一口頬張ってみた。)「………」(誌洲の言葉は的確に篠の警戒を解き解した。善意やら、部下の努めやらという大義名分であれよあれよと舗装されてゆく一本の道。せめてその先が崖っぷちでないように祈りつつ、篠のほうでも念を押した。)「あの……先生が私を…み…見初めて?くださった事は光栄じゃ。少尉の相手は私だけじゃなかちゅう前提で聞かしていただきもす。私なんかより綺麗かおなごはわっぜぇ居っなんて、今更言う事でもなかですからね。」   (2021/3/19 21:50:29)

マリア/篠(思えば自分も二十四になる。榮郷の感覚はわからないけれど、田舎ならばいわゆる婚期を逃しかねない頃合いだと親戚一同が血眼でせっついて来るのが当たり前のはずだ。榮郷に上ってきた当初こそ『強か人のお嫁さんになる』だなんて都会的な自由恋愛に憧れていたけれど、いい加減夢ばかり見てもいられないと心境の変化が訪れてもいいだけの事はあった。かといって生涯独身を貫くと決め打ち、人とは違う茨の道を歩む程の強い思想もあるわけではない。こと男女問題に関しては、受け身とまでは言わないがよく言えば古風な、そうでなければ封建的とも言える類の人間なのだ。そう思えば誌洲の親切心だってよく解るし、相手が高官ともなれば千載一遇の好機だと思うのが普通なのだろう。今最も心配なのは、むしろ氷原少尉の心持ちのほうであった。)   (2021/3/19 21:51:01)

マリア/篠「……少尉は、ほんのこて”そんつもり”じゃなかですね?先生は『本気でどーこーなるとか思っちょらん』とはおっしゃったばっ、こちらだけがそんつもりだったとして、そいを知ってしもた以上は二度目がなか事を気にさるったぁ当然ですよ。少尉が私を振るんは良くても、こっちがそげんつもりで会うたからには、何が失礼となるか解らんじゃなかとですか。……ともかく、『結果はどうやった?』なんて、私にも少尉にも聞かんで頂けっと約束したもんせ……」(最後に『生意気言うてすみもはん』と軽く頭を下げてから、もはや悠々と味わうのも難しくなった肉まんを押し込んだ。)「…………そいでもよかれば……うん、楽しんでみようて思います。」   (2021/3/19 21:51:10)

マリア/篠(『女と連れ歩く機会くらいあってもいいと思わないか?』─────その言葉を、篠は酷く因習的な感覚に則って解釈した。慰安婦、とまでは言わない。けれど例えば宴席で、自分が比較的若くまた女性である以上は、上司に酌をする道理がある事くらいは解っているのと似たようなものだ。『私なんて』とこれみよがしに謙遜する事を、自意識過剰と切り捨てる事が出来るようになった事も、年齢を鑑みればそう不思議な事でもないだろう。重ねて『いい女』だと言い含められた事については、『先生は罪じゃ』と心中で非難するに留めておいた。)   (2021/3/19 21:51:14)

マリア/篠((誌洲先生へ!   (2021/3/19 21:51:19)

おしらせマリア/篠さんが退室しました。  (2021/3/19 21:51:22)

おしらせ清瀬/セオドアさんが入室しました♪  (2021/3/19 22:17:57)

清瀬/セオドア(怒りから悲しみへと色を変えるシャルロッテ、そこにはやるせなさや憤りなんてものもあるだろうか。言われたことが響いたわけではない、責任を感じているのは今だけではないのだ、ただ沸点が此処に定まってしまっただけのこと。それよりも濡れた肩が、汐らしく涙を流すシャルロッテの姿が、心の奥をぐっと刺した。優しく包むように両腕でシャルロッテを抱擁して、そのまま後ろへと倒れ込むと地に寝そべる。)「……何やってんだろうな、オレ。こんな可愛い女の子泣かせてさ。きっといつか、とんでもないバチがあたっちゃうかな」(貴方の体を一層引き寄せると、僅かな晴れ間の向こうの空を展望した。清々しい程に青く、今の自分には全くもって似合わぬ色。身につけたウェンディアブルーは、いつかくすみ始めたろうか。)   (2021/3/19 22:18:17)

清瀬/セオドア「キミには弱いとこ見せてばっかだな、面目ないというかかっこつかないというか。……ごめんねシャルロッテ、もうあんなこと言わないからさ。だから、少し……このまま、居させて…………」(狐の嫁入りが一粒分、淑やかに開かれた。流れる叢雲を眺めながら、微睡みとこの世の境を綱渡るように空白の時間を、貴方を抱えて過ごす。情けない顔をこれ以上見せないように、気まぐれで離れないように。逃げることは許されなかった、もう何処にも行けない。)「何処にも行かないよ」(白眉の逐電を妨げる唯一は。)〆【ヘテロクロミアの監視】   (2021/3/19 22:18:19)

清瀬/セオドア((一旦〆にしちゃいました…!勝手にごめんなさい、これ以上やっても応酬しんどいかなって…お相手ありがとうございました~~   (2021/3/19 22:18:49)

おしらせ清瀬/セオドアさんが退室しました。  (2021/3/19 22:18:52)

おしらせ大和守/鬼若さんが入室しました♪  (2021/3/20 11:15:25)

大和守/鬼若(( 白梅様宛てです!   (2021/3/20 11:15:37)

大和守/鬼若(貴女が己の字を呼ぶそのか弱さと言ったら、今にも儚く脆く崩れてしまいそうで。手が背へと回され、服が掴まれる感触がした。胸元へと重みが増して、一連の動作から貴女が己を抱き締めているのだと理解すれば、優しく撫でるその手をその頭部へと。まるで幼子の如く声を上げて泣く貴女の姿に、守りたいと庇護の気持ちが強く溢れ出るのを感じた。今貴女の見せている姿は滅多に見られない様なもので、それを見れているというこの状況に独占欲が掻き立てられ、片手を貴女の背へと回せば小さく力を込めて抱き締めるだろうか。)「白梅、様……っ」(負の感情だけで無く、恥というのも混じった謝罪の言葉に、鬼若は可愛らしさを覚え思わず頬が緩んだ。が──『妾を愛してると申してくれて、ありがとう』──……。肩に頭を乗せて、本当に小さく、小さく囁かれた言葉に思わず瞳を見開いた。まるでその言葉が天啓の様にそれは、響いて、響いて。すっと憑き物が墜ちたかの如き感覚に襲われる。今までの苦痛も辛さも何もかも、報われたかの様だった。)   (2021/3/20 11:16:17)

大和守/鬼若「……勿論です、白梅様。この鬼若──いえ、『筑紫』は。永久に貴女様の側に在り、愛す事を誓いましょうとも」(悩む事など何一つ無かった。返答に少し詰まってしまったのは、貴女のその言葉があまりにも嬉しく、まるで救われたかの様な心地を覚えて。思わず涙が溢れそうになってしまったのを堪えていれば、自然と言葉を発するのが遅くなってしまった。片膝を立てて地へ座ったまま、貴女を見上げ──己の『真名』を口にして誓う様に言葉を紡いだ。この命も存在すらも何もかもを貴女に捧ごう。鬼若の心に華を咲かせ、恋の炎を灯し生の灯火を燃え上がらせた、貴女に、文字通り全てを捧ごう。この身は貴女の為に在り、貴女が居なければ何も出来ない様なモノなのだから。そして鬼若は────貴女の手を取った。)   (2021/3/20 11:16:20)

おしらせ大和守/鬼若さんが退室しました。  (2021/3/20 11:16:24)

おしらせ大和守/フェリスさんが入室しました♪  (2021/3/20 11:31:17)

大和守/フェリス(( フュメオム様へ!!   (2021/3/20 11:31:37)

大和守/フェリス「……フュメオム、さん……っすか。あーっ、気にしないで欲しいっすっ! 話も聞かず勝手にビビっちゃった此方のせいでもあるっすから~!」(貴方がそんな表情を浮かべる理由が分からなかった。どうしてそんな満足気な表情を浮かべているのか──それは全く分からなかった、けれど。少なくとも貴方に敵意が無い事と名を知り、先走って警戒してしまった事に恥ずかしそうに頭を掻いた。)「……頼みたい事、っすか? 勿論良いっすけど……えーと、人殺しとかそういう物騒なのは駄目っすよ! 絶対に!」(頼みたいことがある、と聞いてはきょとんと不思議そうに首を傾げるも、頭に浮かんだ多くの予想の中に物騒なモノが浮かべばぶんぶんと頭を横に振り、びしっと貴女に向けて指を突き付けるだろう。まさかそんな物騒な事を頼まれるとは思っていないが、それでもそれすら怖がってしまうのが人の性というものだろう。)   (2021/3/20 11:31:41)

おしらせ大和守/フェリスさんが退室しました。  (2021/3/20 11:31:46)

おしらせシロー/ステラさんが入室しました♪  (2021/3/20 16:39:43)

シロー/ステラ「そうですか⋯⋯。」(実の兄がどのようにして死んだのか、詳しく話してくれる雷鏡。きっと話すのも辛いだろうに、と思えば、ステラは明るく振る舞うなんて出来そうになかった。表情を暗く落とすと、どう言葉をかけていいものか、と言葉を探しながらゆっくりと立ち上がり、制服についた汚れを軽く払った。)「雷鏡さんが一番お辛いですよね、わざわざわたしに、ありがとうございます⋯。⋯⋯礼拝堂でお祈り、してこようと思います。雷鏡さんも、お体とか気をつけて下さいね」(これ以上、雷鏡さんに無理をさせたくはなかった。親族が亡くなったとあれば、何よりも時間が必要だろう。こうやって挨拶に回ることは必要な事だとは知っていたが、対して深い仲になれた訳でもない自分のために、時間を使わせるのは申し訳ない。体の前で手を合わせると小さく頭を下げてお礼をして、そのまま礼拝堂に向かっていこうとするだろう。   (2021/3/20 16:39:45)

シロー/ステラ((遅くなりました!返事です!〆で大丈夫でしたらタイトルつけさせて頂きます⋯⋯!   (2021/3/20 16:40:44)

おしらせシロー/ステラさんが退室しました。  (2021/3/20 16:40:46)

おしらせ蕨/誌洲さんが入室しました♪  (2021/3/20 21:18:01)

蕨/誌洲(おずおずと口を開いた篠が丁寧に張っていく予防線に、誌洲は唇の端をより一層吊り上げる。不安感が人を保身へと駆り立てるのであれば、望む答えはもう手に入れたも同然だ。月並みな謙遜に対してはその気になれば幾らでもそれ相応の抗言を述べられはしたが、先程の篠の反応を鑑みるに無闇に翻弄と受け取られかねない真似をするのも不穏当だろうと生返事をするに留めた。少なくとも今は、曲がりなりにも篠と氷原との仲立ちを試みているのだから。そう頭の片隅で考えながらも、篠の尤もな懸念の吐露に最早上機嫌を隠すことなく耳を傾ける。終始曖昧な首肯と同調とを交えていたが、篠が提示した唯一の条件を聞いた瞬間、誌洲ははたと動きを止めた。)「──、…………」(え、やだよ。表情をそのままに口を衝いて出かけたその一言を辛うじて抑え込むと、会釈して詫びる篠の旋毛を微かに睥睨する。本当に生意気言うじゃねーか。ここまでやって骨折り損になるのは御免だなどと本意を伝えられる訳がなく、しばし目線を泳がせる。)   (2021/3/20 21:18:12)

蕨/誌洲(間を置いて篠の慎ましやかな返答が舞い込んでくると、些か躊躇いがちに眼差しを滑らせた。できない約束への言及を避けている間に、ようやく肉まんを食べ切ったらしい。)「……ん、おうそうだな、それがいい。楽しむのが一番だ」(一先ず言質を得たことには安堵しつつも、恐らく沈黙は肯定だと解釈されているのだろう。構わないと言えば構わないが、折角の楽しみを享受する局面で約束を反故にされたと謂れなき糾弾を受けるのも興が削がれる気がした。どうしたものか。食後の眠気に襲われつつあった誌洲は背凭れに思い切り体重を預けていたが、一つ伸びをすると、木製の椅子が苦しげに軋むのも顧みずに軽く反動をつけて立ち上がった。)「……あれだ、製本……しに来いよ、暇な時に。……まずはこれ、片さねぇとだけどな」(篠の横をすり抜けて、作業途中の棚へと向かう。一時的に当初よりも散らばっている診療録の数々を見下ろすと、腰を屈めて紙の束を拾い上げた。)   (2021/3/20 21:18:17)

蕨/誌洲(会話する機会さえあれば、こちらから尋ねるまでもなく自白させられる隙は自然と生じるだろう。氷原に至っては聞き出したことを口封じすればいいだけだ──それが端から各人を招いて感想を搾り取ることを本懐とする誌洲の導き出した楽観的な結論だった。時折内容を確かめながら、整序の済んでいるものから順に並べ立てていく。善意とか呼称される概念の中身は単純で、利他的な行動というのは幻想だ。詮ずるに、そうしなければ気が済まない己の為の振る舞いなのだ。……筍の方がよっぽどいいよな、食えるし旨い。小さく欠伸を零しながら、壮年の悪童は悪びれもせずに口元を綻ばせた。)〆【灰汁抜き】   (2021/3/20 21:18:30)

蕨/誌洲((篠さんへ、締めさせていただきました!お相手ありがとうございました~   (2021/3/20 21:18:52)

おしらせ蕨/誌洲さんが退室しました。  (2021/3/20 21:18:56)

おしらせクロ:白梅さんが入室しました♪  (2021/3/20 21:47:04)

クロ:白梅(( 鬼若さん宛です!   (2021/3/20 21:47:13)

クロ:白梅そうか、御主、筑紫と云うのか。うむ、良い名であるな。( ぶわ、と華が咲き誇る。手を取る貴方の顔をじっと見詰め、酷く優しい顔を零す。手を取る貴方に向かって、手を引き立ち上がらせる。ゆっくりと、ゆっくりと。まるで世界が止まったように思えてしまうほどゆっくりとした時が流れる。するり、と此方へ手を引くと同時に一言、愛しい顔をして。落ち着いた声色で白梅は伝えた。)   (2021/3/20 21:49:44)

クロ:白梅妾は、天舞音。蘭 天舞音と申す。筑紫よ、どうか、どうか。( ___どうか、これからも。頼むぞ。)   (2021/3/20 21:50:09)

クロ:白梅( 今宵の夜は、酷く濃厚でどろりと蕩け出す。空から眺める月すらもが羨む程に美しく輝いている様な気がする2人。嗚呼どうか、どうか。歪な形でも。これが2人の2人なりの愛なのだ。どうか愛だと認めておくれ。) 【 愛の形 】   (2021/3/20 21:50:18)

おしらせクロ:白梅さんが退室しました。  (2021/3/20 21:50:22)

おしらせ夕霧さんが入室しました♪  (2021/3/21 02:31:45)

夕霧帆風さんとのなりの〆ロルです。   (2021/3/21 02:32:28)

夕霧(……………………。)(見計らった様に、二人の間に北風が抜ける。)「なんて………………………」「戯れでありんす……………。」「んふっ」(気味が悪い程に引き際を分かっていた女は笑う。)(口に手を当て、さぞ可笑しいものでも見たかのように。)(紅い唇がやんわりと弧をなぞると同じく、風に赤い着物が弧をなぞってゆんらり揺れた。)(掴み所なく──────)「許してくんなまし」「わっちはなあ………………。」「気に入る物があるとすぅぐこうなりんす………………」「……………ほんと、」「悪ぅ癖……………」(ころころころんころ。)(さっきから笑ってばっかり。)(きっと本心なんて微塵も出していないのだろう。)(けど───)「ああ、でも」(このセリフだけは、)   (2021/3/21 02:32:32)

夕霧「主さんの困ってるカオも……………」「見ものでありんしたけども。」   (2021/3/21 02:32:53)

夕霧「んふ、ふふっ」(本心をさらけ出していた。)(それを最後に、女は去っていく。)(ころんころ。という高下駄の音と、粘り着くような甘い匂いが遠ざかっていくにつれて、彼女の存在が薄れていく。)(ああ、面白いものを見たとでも言いたげに、散々あなたの心を引っ掻き回した女は上機嫌そうだったかも。)〆【運試しの駄賃】   (2021/3/21 02:33:16)

おしらせ夕霧さんが退室しました。  (2021/3/21 02:33:21)

おしらせ夕霧さんが入室しました♪  (2021/3/21 03:07:19)

夕霧ダリアさんとのなりの〆ロルです   (2021/3/21 03:07:40)

夕霧(尚も我を通すか。)(魔術の恐ろしさ。片鱗とは言えども、たった今身をもって体感したろうに。)(その言葉の意味を、わからず屋だなんて、賢くしぶとく強かに生きてきたあなたなら有り得ん話。)「………………………。」「驚きんした。」(もういっそ、頑固なのだろう。)(そして、自身のあり方に、泥臭くとも誇りを持っていた。捨てるにゃ惜しい自己を持っていた。)(そういう事、なのだろうね。)(ゆさぶれど、柳は揺れるだけ。柳であることに変化は与えられない。)「えへぇえ。」「いい目でありんす。」「熱を含んだ、目を。」「いんや────」「そんの薄汚れた瞳の中に、隠し持っている。」「…………………すごい。」「すごい。すごい。すごい。すごい。」(繰り返された言葉に、きっと意味は無い。)(ぬうっと、その黒真珠というには、あまりに濁り過ぎた目が、じっと、あなたを決して離しやしない。)   (2021/3/21 03:07:42)

夕霧「一見、命を軽んじていながらも、」「その実、ある一定の自我を貫いている。」「そういう人間の言葉にこそ、熱は宿り、やがて魔術は湛えるというのに─────」「あああ」「放し飼いにするには惜しゅうござりんすえ。」(でも、ここの人間を、今更兵士に引き込む程愚者ではない。)(彼女はあくまでも、ここにいてこその彼女。そして───)「主さんが、尊華人であったら、面白かったのに。」(彼女は、華にはなれやしない。)(あり方は、どうあれかの民族だ。その延長線なのだ。)(ならは、夕霧はここにいる必要はない。)(面白い玩具を見つけて、気分のいいまま帰る。)(そいつが1番だ。)「わっちは帰りんす。。」「もう主さんに求める物はありんせん。」「褒美に、ほうら。」(ひょい投げ渡したは、これまた豪奢な彫刻が施された煙管が一本。)「それ使ぃ」「上手く売れば、もっといい思いが出来んしょうけども…………………」「主さん次第でありんすなあ。」   (2021/3/21 03:08:06)

夕霧「さらればえ。」(それは、夕霧のもう一本の煙管だった。その価値は、きっとあなたの人生じゃ、どうしたって手に入れられないもの。)(気まぐれ一つで、夕霧はそれをぽんと投げてはさっさと去っていった。)(それで、あなたの道がどれくらいにねじ曲がり、どこでまた合流するのか。)「全く、楽しみでありんすえ。」「全く」「全くに。」(女はほくそ笑む。)〆【花は茎に貫かれるように咲く】   (2021/3/21 03:08:24)

おしらせ夕霧さんが退室しました。  (2021/3/21 03:08:29)

おしらせ蕨/誌洲さんが入室しました♪  (2021/3/22 07:47:54)

蕨/誌洲(神島から帰投して数晩が明けた。盛冬に比べれば随分と伸びた日脚が傾き始めた頃合いに、誌洲は基地内の廊下を足早に歩いていた。採光の為所々に設けられた窓から差し込む斜陽が、白い羽織と仏頂面とを照らしつけている。その様相は、彼をよく知る者が見ればこそ眦の鋭さを、苛立ちを匂わせる刻み足を覚るかもしれないが、そうでない大多数の士卒からすれば至って平常通りだろう。──何だって俺が小間使いみたいな真似しなきゃなんねーんだ?狂水騒ぎが収まったかと思えば、次は影による変死事件。その黒幕でおわすイモータルが神島を占拠しているとかで、訳も分からぬ内に出征へ駆り出されたが、結局神島は連邦の領土となったらしい。死亡者数ゼロは帝國軍の意地と天運の恵みに他ならないだろうが、命に関わる重傷者は出た。その一人が当軍の鬼若という……大佐、だったと思う、確か。他の連中にそう呼ばれていた気がするし、何より先の元帥、頭を退いた現在は白梅大将だが、彼女が自ら後陣へと運び入れてきたのだから、推測するにそうなんだろう。大佐が彼女の腰巾着なのは、噂に不案内な俺でも知っている程度には有名だ。)   (2021/3/22 07:49:17)

蕨/誌洲(誌洲はようやく資料庫の室名札を認めると、些か乱雑に戸を数回叩いてから押し開く。中は紙類の日焼けを防ぐ為か、眩しさすら感じる廊下とは打って変わって薄暗く、いかにも閑散としている様子だった。)「……もしもしィ?巫子の者ですけどォ」(半ば捨て鉢気味にそう言いながら足を踏み入れれば、あまり赴いた記憶のないその空間の全容が見えてくる。背の高い書棚が幾つも立ち並び、綴じ巻やら典籍やらで所狭しと埋め尽くされていた。自分の詰めている医務室もこれだけ整っていればさぞかし気分が良いだろうな、と胸中で嘆息しつつも目的の人影を探す。至って標準的な声量で呼びかけた筈だが、これだけ本が犇めいていれば音が響きにくくても仕方がない。通りすがりの兵を何人か捕まえて、やっとここまで辿り着いたんだ。これ以上盥回しにされたらたまったもんじゃない、そう希望に縋るようにして書架の間を見て回り、遂に室内の隅の方にその人物を捉えた。)   (2021/3/22 07:49:22)

蕨/誌洲「……ったく。探しましたよ、……佐官」(壁に肩だけを凭れるようにして、腕を組む。特徴的な長髪もそうだが、芯なく揺らぐ左袖を窺えば間違えようがなかった。恐らく自分の了見は正しい筈だが、念の為呼称を暈しながら声を掛ける。)「……何故医務室に来ないんです。腕を失ったんですよ。治療は受けたとは言え、やるべきことは山程ある」(例えば、経過観察。創部の消毒。鎮痛剤や軟膏の処方に、断端の扱いについての説明──誌洲は頭の中で項目を並べ立てながら、手の焼ける患者を睨め付けた。辛うじて敬語の体裁を保ちながらもやはり直截的な物言いは、相手が上官であるからという理屈、つまり社会通念を理解はしていても、それに則り切れない誌洲の偏屈さの表れだろう。)   (2021/3/22 07:49:28)

蕨/誌洲((鬼若大佐へ、書き出しです!   (2021/3/22 07:49:43)

おしらせ蕨/誌洲さんが退室しました。  (2021/3/22 07:49:45)

おしらせ大和守/鬼若さんが入室しました♪  (2021/3/22 12:08:58)

大和守/鬼若(( 誌洲先生へ!   (2021/3/22 12:09:29)

大和守/鬼若(資料庫。陰鬱で自棄に静かなその場所には、紙を捲る乾いた音だけが響いていた。後は時折固く響く靴の音か。イモータル討伐の為に神島へと赴き、左腕を奪われ失ったというのに鬼若は満足な後処理も行わず仕事を行おうとしていた。別に自分は困らないのだから良いだろうと、それよりも想い人の為に働き身を動かす事こそが大事なのだと、そんな思想を掲げて資料をぱらぱらと捲っていた所で。ふと、扉を叩く音と声が微かに耳に入りそちらへと目を向けた。よもやその──巫子が己を探しに来たとは思ってもいなかったのだろう。誰かを探しに此処まで態々来たのだろうと気にも留めずそのまま文字に目を滑らせていたのだった。)「……」(壁に肩を凭れさせ、腕を組む貴方を鬱陶しそうに見遣った。佐官、と呼ばれたのだからまさかではあるが己を探しに来たのだろう。ぱたんと丁重に資料を閉じれば元ある場所へと返し、左腕が無いせいで腕を組む事は出来ないものの貴方を睨む様にして見詰めた。)   (2021/3/22 12:09:49)

大和守/鬼若「……治療さえ受ければそれで良いだろう。今の所支障は出ておらぬ。下らぬ事で手を煩わせるな。……早う、去れ」(貴方の言葉に、溜め息を一つ溢した。その言葉が全く正しくないと分かっていれば容易く跳ね除ける事にも抵抗は無かったのだろうが、なまじ正論だと理解しているが故に実に面倒臭い。腕を一本失ったとはいえ、今こうして動けているのだから問題ないだろうと。しっしっと犬でも払うかの様な仕草をして、それきり口を閉ざして貴方から目を背けるのだった。これ以上は怒鳴られたりしつこく話し掛けられでもしない限り会話を続けようとはしないだろう。また鬼若は並べられた書物を目で読み、側にあった資料を取り出して、貴方など眼中にでもないかの如く先程と同じ様に目を通し始めるのだ。)   (2021/3/22 12:09:51)

おしらせ大和守/鬼若さんが退室しました。  (2021/3/22 12:10:11)

おしらせ大和守/ノービアさんが入室しました♪  (2021/3/22 16:59:29)

大和守/ノービア「どうして……どうして……どうして、なんで……どうしてなの……ああ……」(頭部が西瓜を割ったかの様に大きく破裂していても、花嫁は尚呻いていた。そんな痛みよりも心の痛みの方が勝っていて、苦しくて辛くて。最初は目すら機能せず延々と暗闇をさ迷っていたが、段々と戻ってきているのだろう。何時の間にやら、仄かに光る月を見上げていた。花嫁の髪は月光の様で、けれども血に濡れ頭部を内側から撃ち抜かれた今の姿は何よりも醜くて。)「私はあなたを殺したかっただけなのに……それだけなのにどうして……あなたは私を拒むの……あなた……」(それを行った人物の事を思い出すと、何よりも心が傷んだ。『花婿』なのかと問うて、それであなたは肯定した筈なのに。拒まれた、武力によって言葉によって全てを拒まれた。それを思うと流れる血を薄める様にして涙が溢れ落ちる。縋る様にして名を呼ぼうとした時、一瞬言葉に詰まる。破壊された脳でぼんやりと記憶を漁って──そうだ、確か『花婿』の、あなたの名前は────)   (2021/3/22 17:00:18)

大和守/ノービア「……アシュトン……あなた……あぁ……名前は……そう、そうだったわ」(花嫁と『花婿』の間を邪魔しに来たあの男が呼んでいた名を思い出した。これよりその名は、花嫁にとって何よりも愛しくそして殺したい名となるのだ。あなたが誰を好いているだとか、そんな事は花嫁にとって関係なかった。そんな想いすらも【死】によって裂いてしまえば良い。万人に訪れる、無慈悲な【死】によって分かってしまえば良いのだ。そう……そうだ。そう思ってしまえば涙は止まっていた。)「ふふ……ふふふっ、アシュトン……アシュトン。アシュトン、アシュトンアシュトン……そう、そうね……きっとあなたは、私があなたの名前を呼ばなかったから……それで怒っちゃったのよね」(ただ、あなたの名前を何度も口にする。それが検討違いなのだとしても、花嫁には関係なかった。それが花嫁にとっての真実なのだから。)「安心して下さいね、アシュトン」(花嫁は恍惚と笑みを浮かべた。凄惨たる殺意と憎悪と怒りとを滲ませながら、囁いた。『花婿』に、あなたへ届きます様にと。)   (2021/3/22 17:00:26)

大和守/ノービア「絶対に見つけて────殺してあげます。私の『花婿』様……」【花嫁の嘆き】〆   (2021/3/22 17:00:29)

おしらせ大和守/ノービアさんが退室しました。  (2021/3/22 17:00:30)

おしらせマリア/アシュトンさんが入室しました♪  (2021/3/22 19:30:28)

マリア/アシュトン((ディラン&雷鏡くんへ!   (2021/3/22 19:30:44)

マリア/アシュトン(アシュトンは工房の奥に重ねてあったブリキのスツールを二つ持ち、脇に抱えた。あの人はディランさんの友達なんだろうか。上限関係というものをあまり重んじないアシュトンでさえ、むしろだからこそなのか、ディランのほうだけが敬語を使って何やら気を使っているらしい様子を不思議に思った。スツールは埃をかぶっていたようで、手でぱっぱと払うとアシュトンは大きなくしゃみを一つした。)   (2021/3/22 19:30:49)

おしらせマリア/アシュトンさんが退室しました。  (2021/3/22 19:30:55)

おしらせシロー/ディランさんが入室しました♪  (2021/3/22 20:29:54)

シロー/ディラン「雷鏡さんなら⋯⋯そうですね、どうなってもやっていけそうな気がします」(サバイバルが云々だとか話していたし、どんな状況になってもまぁ何とか生きていくのだろう。 そう相槌を打つと、ディランは何やら考え込むのだった。工房の奥から聞こえてきたアシュトンのくしゃみを耳で捉えながらも、頬を五本の指で軽く掻きながら視線を落とす。自分とアシュトンはつい数日前、イモータルの化け物に襲われた。半年前くらいか、いつだったか噂になったイモータルを彷彿とさせる姿をしていて、ディランはそのイモータルと同一の存在だと踏んでいた。「話が通じるイモータルなら友達になる」と言っていた雷鏡に対して言い辛い気持ちは僅かにあったディランだが、少し前に王都を襲った黒い影の話を知らないということは無い筈だ。一応知り合いだし注意はしておこうか、と決意して話を切り出した。)「そういえば⋯⋯つい数日前にまた王都でイモータルと遭遇しました。俺もアシュトンも殺されかけたので、注意しておいて下さい、雷鏡さん。」   (2021/3/22 20:30:06)

シロー/ディラン(瞳を細めると若干言い辛そうに首に手を当てて続けた。)「その、影のイモータルに王都が襲われたばかりですけど、アレとはまた違います。俗に言う⋯⋯女性の花嫁衣裳のような服を着ていて、骨が見えてる部分もありました。気をつけた方がいいと思います」   (2021/3/22 20:30:43)

シロー/ディラン((雷鏡さん宛です!   (2021/3/22 20:30:54)

おしらせシロー/ディランさんが退室しました。  (2021/3/22 20:30:56)

おしらせmさんが入室しました♪  (2021/3/22 20:36:39)

おしらせマリア/ヨハンさんが入室しました♪  (2021/3/22 20:36:58)

おしらせシロー/ディランさんが入室しました♪  (2021/3/22 20:37:11)

おしらせmさんが退室しました。  (2021/3/22 20:37:19)

おしらせマリア/ヨハンさんが退室しました。  (2021/3/22 20:37:40)

おしらせシロー/ディランさんが退室しました。  (2021/3/22 20:38:08)

おしらせマリア/ヨハンさんが入室しました♪  (2021/3/22 20:40:38)

マリア/ヨハン(王都攻城を終えてからの一週間は慌ただしく、嵐のように過ぎ去った。これからは石畳の上を拠点に構えて暮らす事になるのだろう。相変わらず統率も規律もなく散り散りになり、棲家の物色でもしに行くと思われた旅団員達を再び寄り集めたのは、特に誰ともなく出た『礼拝に行こう』と言う提案であった。度重なる会議や夥しい程に迫られる決定の数々に疲弊しきっていたヨハンはこれ幸いと、王都にほど近いスザンのスラムに行く事を提案した。乗り気でない者を言いくるめ、ヨズア連邦軍なんて大層な名前に変わった一同はもはや懐かしさすら感じる慣れ親しんだキャラバンの様相を呈して、王都の端の林で野営の幕を張る事になったと言う訳だ。)「ウェントにもそのうち神殿を作るんだろうけどさ、建立には職にあぶれてたヨズア人を携わらせてやろう。きっと、良い結果になる。」   (2021/3/22 20:41:30)

マリア/ヨハン(殆ど独り言のように言い放ちながら、土の上に座り焚き火を眺め夜を謳歌する梟の声に耳を傾けた。周囲には松の木が生い茂り、遠くでは雪解け水が沢を成す音が聞こえる。こうして焚き火を囲むのも最後になるのかもしれないという思いからか、ヨハンも慣れない野草摘みに精を出していつも以上に豊かな食糧をかき集めていた。家を出た頃は食えるものと食えないものの区別もつかなかったが、旅の中でこの男も成長したということだろう。野草でいっぱいになった小さめの麻袋を抱えて辺りを見回した。)「……なあ、誰か鍋貸してくれ。みんな持ち寄ったもんを全部入れちまおうぜ、オレ塩持ってきた。おっとと、それから火が消えそうだ。手も貸してくれよ。」(火種を突いていた枯れ枝をタクトのように持ち、軽く振りながら旅団員達に声をかける。側に居るのが自分と縁の浅からぬもので固まったのは、なんとなく自然な導きなんだろう。…………この面子ならば、構わないか。ギゼム、フィディア、セリヤーナ、ハヤタの顔を順に見て、ヨハンはにいっと笑った。)   (2021/3/22 20:41:38)

マリア/ヨハン「……なあ。」(夜の静寂に一石を投じるとしよう。)「ウェントは元より多民族の街だ。ヨズアの血も、そう遠くない未来には薄れていってしまうかもしれない。純血主義が正義とは思わないけど、オレたちが後世に残せるもんをひとつ、考えてみたんだ。」(焚き火がヨハンの顔を煌々と照らした。赤い目の中でちらちらと火の先が動く。)「これから名字を名乗らないか?なんでも良いよ、ヨズアらしけりゃなんでも。‥…それともみーんな一緒に”シュクロズア”にしちまおうか?」(最後の一言は流石に冗談のつもりで、そうと解るように口調を変えて軽快に放たれた。)「ハサドとロジータはどう思う?」(続いて、誰の顔も見ないまま悪びれもなくそう呟く。それは王都攻城で聞いた名だった。自分も敵にすら真名を打ち明けてしまったのだから、この二人……ギゼムとフィディアにとってもきっとこれは真名なのだろうと決め打っていた。あえて名指しにしなかったのはほんの少しの良心が逃げ道を用意してやったからで、ダメ押しに『なーんてなっ、ははは!』と手をひらひら動かした。)   (2021/3/22 20:41:46)

マリア/ヨハン「そうなりゃオレは、ジョン・ザルツベルグ=シュクロズアかな。いや、さすがに冗談だけどね。けど、ザルツベルグの名は捨てらんねぇや。」(自分の真名を口にするのも、この面子ならば抵抗もない。あと聞いていないのはセリヤーナとハヤタか。どっちでも良いとは思うけど、どうせなら聞いてはみたい。ついでに、ギゼムやフィディアの真名の由来も。あえて口にしないにしろ、そんな思いがなければこんな話はしないという事を察する者は察するだろう。)   (2021/3/22 20:41:51)

マリア/ヨハン((ヨズア勢キャンプロルです!   (2021/3/22 20:42:00)

おしらせマリア/ヨハンさんが退室しました。  (2021/3/22 20:42:03)

おしらせゑゐりあん/氷原さんが入室しました♪  (2021/3/22 21:43:52)

ゑゐりあん/氷原うん。そうだね(彼女の後をついてゆき、一緒に果物を冷やかすことにしようか。…みかんを魔術で冷やして食べるとおいしいかもしれない)みかんは小さい頃によく食べたからね。うちの地元は寒い場所だったからみかんが良く採れてね。それで好物になったってのもあるけど、それ以上に懐かしいんだ(いわゆる故郷の味。故郷の名産品はまた別にあるが、それでも懐かしいことに変わりはない。風邪で寝込んでいた時のこと、両親や兄弟が料理と一緒にみかんを運んできてくれて一緒に食べていた。一緒に食卓でご飯を食べれない氷原にとっては、そういった時間が数少ない家族団らんだったのだ。そんなことを思い出しつつ彼女の後をついてゆくと、とある露店の前に止まり店主にさくらんぼを一袋注文した。きれいな赤いさくらんぼ。さくらんぼも大好きだ。金を払い、袋と釣銭を受け取った篠は氷原に袋を渡してきた)食べていいの?(だが、断る意味もないしなんなら今食べたい気分だったのだ)   (2021/3/22 21:44:05)

ゑゐりあん/氷原…じゃぁ遠慮なく(そういって袋からさくらんぼを一つ手に取り口に運ぶ)…ん、甘い(甘さの中に仄かな酸味を孕むさくらんぼ。ただただ甘いだけでは感じられない味の深みが、酸味があることでよくわかる。そうしてさくらんぼの果実を食べ、持参したちり紙に種を吐く。そしてちり紙を丸め再び懐に戻して笑顔を浮かべる)ありがとう、とてもおいしいよ。篠さんも食べてよ。篠さんが買ったんだから篠さんが食べなきゃ(今度は氷原が篠に袋を渡す)   (2021/3/22 21:44:07)

ゑゐりあん/氷原((篠さんへ!!   (2021/3/22 21:44:11)

おしらせゑゐりあん/氷原さんが退室しました。  (2021/3/22 21:44:15)

おしらせシロー/ギゼムさんが入室しました♪  (2021/3/22 22:06:24)

シロー/ギゼム「ひひひっ!やっぱりこうじゃないとなぁ」(一通り旅団員などと談笑を交わして来たのだろう。他の焚き火を囲む別のグループから、ヨハン達の方へと歩いてきたギゼムは、背中に麻袋を一つ引っ掛け、空いた手にもう一つ麻袋を持った状態で笑った。王都に程近いからか獣の遠吠えは聞こえないものの、暗がりでぱちぱちと薪が爆ぜる音、梟の夜鳴き、揺れる火に合わせて影の形を変えながら照らされる旅団員の横顔というのは、まさしく心躍る時間であった。ましてや、これが最後かもしれないと思えば。ヨハン、セリヤーナ、フィディア、ハヤタと顔を順に眺め、さて誰から絡もうかと座っている彼らの表情を一人一人物色しようとした所で、ヨハンから掛けられた声に曲げかけていた腰を戻したのだった。)「ヨハンちゃーん名案!でも俺、おっさんだから準備は若い子達に任せようかなぁ~⋯⋯⋯⋯ほら!」   (2021/3/22 22:06:42)

シロー/ギゼム(いやらしい笑みを髭の下で浮かべたギゼムだったが、何やら肩にかけていた方の麻袋を地面において開くと、中から立派なチキンレッグ⋯生の鳥の足を取り出して見せびらかすように眼前に突き出した。肉だぞ肉!良いもん持ってきてんのよ~。といった顔つきである。無論、何処から手に入れてきたのかを問われれば碌でもない答えが帰ってくるだろう。事実、王都のとある店先に吊るしてあった鶏肉をここに来るまでに根こそぎかっぱらってきたものであった。鍋を持ち出した人にぶち込んでもらおうと幾つか鶏肉の入った麻袋を火の横に置いて、手に持ったもう一個の麻袋も隣に置いた。自分はというと何だかんだ鍋を煮る準備を進めるつもりらしく、焚き火を囲むように地面に突き刺され、丁度焚き火の上で交わるように結ばれた三本の木の結び目に、新たに使い古された紐を結んでいく。ここから焚き火の上に鍋を吊るそうとしているようだ。そんな中、再びヨハンから静寂を裂く声が掛けられた事に対し、手を止めて視線を向けた。)   (2021/3/22 22:06:55)

シロー/ギゼム「へぇ?⋯⋯名字ねぇ」(一瞬だけ紐を結ぶ作業に戻って、また途中で手を止めて視線を戻すと、僅かに口角を上げてボリボリと大袈裟に癖のある野暮ったい髪を掻いた。)「〝ハサドのオッサン〟はねぇ、そうだなぁ。ハサド・オッサンでもいいけどね」(〝ハサドのオッサン〟と、普段ヨハンが自分を呼ぶ時に使うフレーズを真名に変えわざとらしく強調したのは、自分の真名を何気なく口にした事に対するいやらしい意趣返しのつもりであった。無論、こうして自分から口にした以上悪い気はしていない。シュクロズアにしちまおうか、と冗談っぽく口にしたヨハンに乗って自分も冗談を口にすると、きゅっ、と紐をしっかりと縛って垂らし鍋を引っ掛けられるよう先にフックを取り付け始めた。)「俺は賛成!俺は今日からハサド・シュクロズアにするよ!そうすれば俺の子孫達も、『ハサド様』ってお祈りしてくれるだろうし成仏できらぁ、ははは」(冗談でも無さそうに笑ったが、正直な所子供を残す展望も無いし、なんなら自分はこれまでと何ら変わらない人生を送っていきそうな気がしていた。他の案は今すぐに思いつかないという理由もあり、そうお茶を濁すと周りを一瞥した。)   (2021/3/22 22:07:20)

シロー/ギゼム「俺は良いと思うけどなぁ、皆ならどうするよ?オッサン気になるなあ~?」(皆がもし名字をちゃんと考えるようならその間に自分も考えてみるかな、と視線を向けていく。しかしフィディアに向けた視線と比べて、ハヤタとセリヤーナに向けた視線はほくそ笑むように細められていて、暗に真名も気になるな、と不躾にも見つめたのだった。   (2021/3/22 22:08:09)

シロー/ギゼム((キャンプロルです!   (2021/3/22 22:08:27)

おしらせシロー/ギゼムさんが退室しました。  (2021/3/22 22:08:33)

おしらせシロー/ギゼムさんが入室しました♪  (2021/3/22 22:27:57)

シロー/ギゼム((ごめんなさい!ちょっとロル訂正箇所があったので訂正版貼り付けます!   (2021/3/22 22:28:09)

シロー/ギゼム「ひひひっ!やっぱりこうじゃないとなぁ」(一通り旅団員などと談笑を交わして来たのだろう。他の焚き火を囲む別のグループから、ヨハン達の方へと歩いてきたギゼムは、背中に麻袋を一つ引っ掛けた状態で笑った。王都に程近いからか獣の遠吠えは聞こえないものの、暗がりでぱちぱちと薪が爆ぜる音、梟の夜鳴き、揺れる火に合わせて影の形を変えながら照らされる旅団員の横顔というのは、まさしく心躍る時間であった。ましてや、これが最後かもしれないと思えば。ヨハン、セリヤーナ、フィディア、ハヤタと順に眺め、さて誰から絡もうかと彼らの表情を一人一人物色しようとした所で、ヨハンから掛けられた声に視線を向けたのだった。)   (2021/3/22 22:29:00)

シロー/ギゼム(いやらしい笑みを髭の下で浮かべたギゼムだったが、肩にかけていた方の麻袋を地面において開くと、中から果実酒の瓶を取り出して見せた。無論、何処から手に入れてきたのかを問われれば碌でもない答えが帰ってくるだろう。事実、王都の酒屋からかっぱらってきたものであった。麻袋を火の横に置いて、自分はというと何だかんだ鍋を煮る準備を進めるつもりらしく、焚き火を囲むように地面に突き刺され、丁度焚き火の上で交わるように結ばれた三本の木の結び目に、新たに使い古された紐を結んでいく。ここから焚き火の上に鍋を吊るそうとしているようだ。そんな中、再びヨハンから静寂を裂く声が掛けられた事に対し、手を止めて視線を向けた。)「へぇ?⋯⋯名字ねぇ」(一瞬だけ紐を結ぶ作業に戻って、また途中で手を止めて視線を戻すと、僅かに口角を上げてボリボリと大袈裟に癖のある野暮ったい髪を掻いた。)   (2021/3/22 22:29:14)

シロー/ギゼム「〝ハサドのオッサン〟はねぇ、そうだなぁ。ハサド・オッサンでもいいけどね」(〝ハサドのオッサン〟と、普段ヨハンが自分を呼ぶ時に使うフレーズを真名に変えわざとらしく強調したのは、自分の真名を何気なく口にした事に対するいやらしい意趣返しのつもりであった。無論、こうして自分から口にした以上悪い気はしていない。シュクロズアにしちまおうか、と冗談っぽく口にしたヨハンに乗って自分も冗談を口にすると、きゅっ、と紐をしっかりと縛って垂らし鍋を引っ掛けられるよう先にフックを取り付け始めた。)「俺は賛成!俺は今日からハサド・シュクロズアにするよ!そうすれば俺の子孫達も、『ハサド様』ってお祈りしてくれるだろうし成仏できらぁ、ははは」(冗談でも無さそうに笑ったが、正直な所子供を残す展望も無いし、なんなら自分はこれまでと何ら変わらない人生を送っていきそうな気がしていた。他の案は今すぐに思いつかないという理由もあり、そうお茶を濁すと周りを一瞥した。)   (2021/3/22 22:29:32)

シロー/ギゼム「俺は良いと思うけどなぁ、皆ならどうするよ?オッサン気になるなあ~?」(皆がもし名字をちゃんと考えるようならその間に自分も考えてみるかな、と視線を向けていく。しかしフィディアに向けた視線と比べて、ハヤタとセリヤーナに向けた視線はほくそ笑むように細められていて、暗に真名も気になるな、と不躾にも見つめたのだった。   (2021/3/22 22:29:41)

シロー/ギゼム((こちらになります!すみませんでしたっ!   (2021/3/22 22:29:54)

おしらせシロー/ギゼムさんが退室しました。  (2021/3/22 22:29:57)

おしらせマリア/篠さんが入室しました♪  (2021/3/22 23:47:34)

マリア/篠((少尉へ!   (2021/3/22 23:47:39)

マリア/篠(さくらんぼを食べ、お礼を言う氷原少尉は舞台役者顔負けの端麗な容姿に似つかわしくない、なんと気取らない人であろうか。勧められるままに篠もさくらんぼを口にする。ぎゅっと甘さの詰まった瑞々しい味が春らしくて、やはりその美味しさを分かち合いたいと思う人の顔を思い浮かべるのだった。)「うんめかですねぇ。……あ、種飲んでしもた!あははは……」(気取らぬ氷原少尉と、飾り気のない篠の間には平和そのものといった空気が流れる。ここのさくらんぼは当たりだったから、みかんもきっと美味しいだろう。そのまま座り込んで隣の箱にあるみかんを物色しながら、選び方を少し指南して差し上げることにした。)「みかんはですね、手に持った時にずっしりと重う、きめの細けもんを選ぶと良かですよ。そいからヘタが大きかもんよりは小せもんの方がよかごたです。……良いみかんじゃ。ここのにしもそんか、私も誌洲先生に買うて行っじゃ。」   (2021/3/22 23:47:46)

マリア/篠(今日のことを取り計らってくれたのだし、土産くらいおかしくはないだろう。そう決めるとまた竹籠から財布を取り出し、金を払った。誌洲先生といえば、氷原少尉は何と言われて此処にきたのだろうという事が気になってきた。よくわからないとは言っていたけど、そんなことってあるんだろうか……。)「あの……そういえば少尉は……先生に何と言われていらしたとですか?言われるがままっちゆても……何も聞かずに篠と会うてこいとか言われたとですか?」   (2021/3/22 23:47:51)

おしらせマリア/篠さんが退室しました。  (2021/3/22 23:47:53)

おしらせ蕨/誌洲さんが入室しました♪  (2021/3/22 23:52:39)

蕨/誌洲(『手を煩わせるな』──なるほど、そりゃ一本しかないんだから塞がれちゃ不便だろう。蛇のような鋭利さを宿した紅の瞳に射竦められながらも、誌洲は脳裏に浮かんだ不遜な買い言葉を軽く頭を振って掻き消した。俺は喧嘩を売りに来た訳じゃない、況して自身の首を飛ばされる為に来た訳でもない。それでも素気無く右手で追い払われてしまえば、これまで費やした時間と苦労とが去来する。それらを水泡に帰するその下知を二つ返事で承服してやる謂れはなかった。この膨大さを鑑みれば過剰とさえ思われる蔵書の数々の活用に戻る上官を眺めながら、誌洲はやれやれといった様子で口を開いた。)「そーすか、経過は順調と。……しかしね、診察に来ないような人間の自己申告を信用しろと言う方が無理があるな。こちとら大将から仰せ付かってんですよ……『此奴を頼む』と」   (2021/3/22 23:52:47)

蕨/誌洲(蔓延る風聞は言わずもがな、それに加えて致命傷を負ったこの大佐に対する彼女のあの振る舞いを、眼差しを知っていればこそ、二人の関係が単なる懐刀に収まるのかは不明朗な所だ。特にこれといって興味はないが、それがもし暴れ馬の手綱に相当するのであれば利用しない道理もない。俺は億劫な巫子としての仕事を遂行したいだけだ。)「去れと仰るのであればその通りに致しますよ、佐官。ただ、アンタは高官だがまだ上はいる。将校の容態が軍にとっての一大事なのはお分かりでしょう、さ、大将にでも具申しますかね」(畳み掛けるようにお為ごかしを述べて、その場を立ち去る素振りも見せないままに小さく肩を聳やかす。さて、親愛なる白梅大将のお手を煩わせるのか、自らに残された一本腕を差し伸べるのか。聞かん坊はどちらを選ぶのだろうかと、腕を組み直しながら睥睨した。)   (2021/3/22 23:52:52)

蕨/誌洲((鬼若大佐へ~!   (2021/3/22 23:53:01)

おしらせ蕨/誌洲さんが退室しました。  (2021/3/22 23:53:03)

おしらせマリア/篠さんが入室しました♪  (2021/3/23 00:48:32)

マリア/篠(とんでもない事を、この少尉は顔色も変えずに言ってのけた。立ち上がっていた篠は口を真一文字にして目を見開き、胸元にかかえていたみかんの袋を取り落とす。どさどさどさと音がして、みかんは辺りを転がっていった。)「……えっ、あぁ…そ、そそ…そうなんじゃあ……」(必要以上に驚いてしまい、失礼だっただろうか。なんでもないように取り繕おうとした口調も端からほつれるように吃って戸惑いを顕にした。男同士であるからととやかく言う権利もつもりもないが、何も思わないと言えば嘘になる。それは決して、男女で恋愛をすべきなどという先入観やら少数派排除の思想やらではない事は断っておきたいものの、立派な家柄のご子息に産まれたらしい氷原が世間の風当たりやらを受けないはずもなければ、あの隙のない誌洲がそれらを承知した上で情熱的にも愛の告白をしたようだという事実に驚かぬ鉄の心臓は持ち合わせていない。)「そう……ですかぁ……。」(今なら臍から芽が出ても驚かないかもしれない。いや、それはない。驚く。篠はなんとも言えない心のざわめきを自分で落ち着かせながら、腰をかがめてみかんを一つ拾い上げた。)   (2021/3/23 00:48:40)

2021年03月17日 23時41分 ~ 2021年03月23日 00時48分 の過去ログ
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