ミナコイチャット

「【BL】私立ステラ学園/ソロル部屋/成りチャ」の過去ログ

現在のルーム
過去ログ一覧


2021年11月20日 22時14分 ~ 2021年12月30日 00時41分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

千葉涼介/天容レイスそれが彼のしあわせを奪い、血みどろの結末になろうとも。“目を背ける”選択肢ができてしまった彼の人間としての防衛機制への羨望が止まない。それを力に変え、自らの非力な背を真っ直ぐに伸ばす。何度も、何度も耐え切れなくなって、それでも何度も自我を修復して保ち、決して目を背けなかった者の鋭利な硝子のような眼差しを向け、もはや彼の話を聞く姿勢に臆する様子は無い。)「似た者同士?」(その言葉に、思わず聞き返してしまった。確かに殆ど合っている。これまで、自分が自分であることは決して許されてはこなかった。誰に何を言っても俺の声は届かない。すべて自分の気持ちは定められ、なりたくない自分であることを強いられた。だからこそ自分自身が他人の気持ちを推し量ることは絶対にしなかった。自分まで人の内面を勝手に決めるなんて絶対に出来なかったから。   (2021/11/20 22:14:51)

千葉涼介/天容レイス自制が誰かの望みを叶えたいという気持ちを募らせ、今し方誰かを慮ることもなく想いは発砲されたのだ。彼に心をほんの一部暴かれて、それについて少し嬉しくはあった。)「…ありがとう。そうだね。そうかもしれないね。」(一度絶望しかけた顔が嘘のように、希望を捨てきれない気持ちの発露としての凛々しい様を表して言葉を返す。直後、相手にすべて言い当てられて自らの寂しい気持ちを思い出したかのように、瞳を燻らせ、翳りを落とす。まるで“言われたようになるしかない”ように、力を失い涼介の肩にもたれ掛かる。)   (2021/11/20 22:15:01)

千葉涼介/天容レイス「…復讐して」   (2021/11/20 22:15:09)

千葉涼介/天容レイス(加害者になってしまったことを心から悔いるような、か細い声を出した。彼の方が殺されたのに、自分には一度相応の罰が下されたのに、明確な痛みがなければ死んでしまいそうなのだという事切れそうなほど力ない声で訴えかけた。自分にされたおぞましい行為を人にしてしまうことのどれ程恐ろしいことか、どれほどの絶望を感じるかは、たとえ彼が絶対にしなくても理解はできるのではないか…自分だって絶対にしないと思っていたのにしてしまったのだから、彼もそれをしてしまうことの当惑がわかるのではないかと、情けを乞うようにして息も絶え絶えに彼の瞳ではなく額を見る。混乱して目の焦点も合わないかのように。)   (2021/11/20 22:15:20)

千葉涼介/天容レイス「こんな間違えは二度と犯さない…君が兄だったって皆に証明したい…一人じゃ無理でも二人なら奇跡を起こせるかもしれないだろ……」(思考停止したかのように、もう一人ではどこへも行けないように彼の胸に弱々しく顔を埋めた。顔が隠れた所で目を見開いた。焦燥に襲われる。この演技はバレていないだろうか。これでバレたら、ご破算だ。伊達に芸能界で生きてきた訳じゃないが、それでもブランクがある。自分は彼の心を、無かったことに出来ないくらいに傷つけた。その感覚は、殺されるも同値だと思った。自分も何度もそうされたから。だが自分と彼は同じではない。寧ろ似ていながら対極にあると感じているのだ。自分が涼介にかけた言葉は、正確には自分がかけて欲しかった言葉ではなく、自分自身にずっと聞かせてきた言葉だ。自分を壊さないためにずっと自分を守ってきただけの言葉で、これを他人に言われたいと思ったことなどない。言われたようになるしかないのは事実だが、それでも目を背けたりはしなかった。   (2021/11/20 22:15:38)

千葉涼介/天容レイス自分と彼は違う。自分は先程の彼のような激しい感情をどうも内包できない。それに憧れ、求めている。それだけで十分だった。彼にとって「同じように自分をわかってくれない存在」になんてなるものかという妄執に似た決意と人間への渇望で、彼と対等になりたいと願った。彼が現実に向き合うまで、いつかまた何度でも殺してやると思うと同時に、それでもいまだ恋焦がれてしまう理不尽さに心臓を再び鼓動させながら、彼から体を離さなかった。)   (2021/11/20 22:15:41)

千葉涼介/天容レイス(さっきまで燻っていた自分のように、突然と弱さを彼は吐き出している。混乱していて目の焦点が合わないのか、見つめ合っているはずなのに目が合わない。そのまま胸の中に沈んだ彼をほぼ反射で抱きとめる。彼はようやく自分のことをわかってくれたのだろうか。腕の中の彼を見下ろす。何の意味もなくした行動だったはずだが彼は何故いきなりこんなことを言い始めたのだろうか。自分が兄であるとわかったから?名前を思い出すための手伝いがしたいから?どれも外れている気がした。彼の言葉で、何故こうしたかなんとなくわかった気がした。)「…本当にそう思ってるの?」   (2021/11/20 22:16:59)

千葉涼介/天容レイス(余計なことは言えなかった。これが本心なのか偽りなのかを知りたかった。偽りだと知ったところでなにかする訳でもないが、純粋に聞きたかった。彼が自分を撃ち殺したのと同じように、今度は俺が彼を殺す番。レイスが嘘をついているようには見えなかった。見えなかったからこそ真意が知りたい。俺のことは暴いたくせに、自分のことは暴かれたくないというのならちゃんちゃらおかしい話だ。それか、俺自身の手で暴いてくれることを期待しているのか、自分から語りたくはないのかのどちらかだろうか。どれも正解のようではずれな気がした。本心が言う、琴線に触れてみたい。本当に言われるまま復讐で彼を殺していいのか、最後に躊躇いたかった。)   (2021/11/20 22:17:08)

千葉涼介/天容レイス   「俺にはそうは思えない。本当は泣き叫びたいんじゃないの?嫌だ嫌だって子どもみたいに。嫌なんじゃないの?自分で自分を無理やり肯定するしか自己を保てないこと。変わりたいんじゃないの?今までの言われるがままの自分から。今の言葉を疑ってる訳じゃない。ただ本心が知りたい」   (レイスとの微妙な距離の正体がわかった気がする。レイスは本当は自分のことなんか何一つわかっちゃいない。また理解者面をして嘘をついていくだけだ。それじゃ何も変えられない。知りたい。自己を壊されて何度も作り直したところで、元の形に戻るはずがない。必ずどこかは歪むはずなのだ。その歪みを知りたい。欲望が溢れ出してくる。顔が見えないレイスを見下ろす。きっとこの動作も誰かに教わったんだろうが、それを聞くことはできなかった。)   (2021/11/20 22:17:21)

千葉涼介/天容レイス「オレの本心、か。」(危機的な響きだ。自分には精々考えることしかできなくて、確定的な行動はできない。自分で自分を無理やり肯定するしか自己を保てない。え?何、なにそれ。自分の唯一の強みは、「それでも生きた人形」だって所なのに。唯一、自分の意思で「目を背けなかった」んじゃなくて、「向き合わざるをえなかった」ってこと…?俺、自分の唯一の誇りまで、全部全部そうせざるをえなかったっていう消極的な理由のためのものだったって…?厭。なら俺の心はどこにあるんだ。空虚なままじゃないか。言われるがままに定められる、舞台装置のようにされた自分から変わりたい。たった一つのその願いすら、自分の力だけでは維持できないことになる。目を背けたら自分を修復不可能にしてしまう“敵”が居なければ、そもそも自分がここまで生に執着する事は無かったんだから。   (2021/11/20 22:18:47)

千葉涼介/天容レイス居なくなったら別の願いや夢が生まれるわけでもない。今更、“本心”なんてどこにも無い自分は、“敵”が消えた時に自分が求めていたモノを忘れてしまう…?だって、アイツらが消えれば自分は持ち主が居なくなって、自分の現実に向き合う理由が無くなってしまう!!そんなわけないだろ!?おれの人生は茶番なんかじゃない!!!!そんなことあるわけない!!!!なんで!!!!!これだけは譲っちゃいけないのに、なんでそれを今口に出せないんだよ!!!!!自分を誤魔化してたの、涼介だけじゃないのかよ…俺まで、どうして…!!!) 「僕ハ偽物ナンカジャナイ」 (ヒトじゃないような声を絞り出した。先程までの上っ面の演技がすべて崩れた上で、三年間覆い続けた深層の仮面が一瞬剥がれ落ちた。顔を上げ、落とした仮面をさがすように涼介の眼を観る。自己をも不純物と見なす自らの硝子玉の眼と、彼の虚飾に塗れた眼を対比した。)   (2021/11/20 22:19:09)

千葉涼介/天容レイス「イイナァ…。オレモソウナリタイナァ…。」(今まで出会った中で、誰より千葉にシンパシーを感じると同時に、誰より千葉のことを理解出来なかったのだろう。最初に「嘘」があって、そこから「真実」で在り続ける彼。自分は前提として「本当__現実」に向き合って、それがずっと「茶番」で在り続ける。そんなの、どう接していいかわからない筈だ。こうして触れ合ってしまえば、互いを傷つけ合ってしまうんだから。もし彼が自分を“兄”だと偽った理由の中に、「死んでしまったお兄さんへの想い」があったのだとしたら、彼はこの上なく強い愛の持ち主なのかもしれないと思った。もしそうなのだとしたら、彼の“誰かを強く想う気持ち”を少しでいいから分けてほしいと思った。自分は、精々茶番の中でもかろうじて自分を愛してあげることしかできないから。)「俺たちが同じ一人の人間として同化できたら、もうちょっと人生うまくやれてたかもね。」   (2021/11/20 22:19:22)

千葉涼介/天容レイス(「傲慢かな」と言って、から笑いをする。復讐なんて、嘘でも口に出して頼んでしまったのがいけなかった。これは報いを受けてしまったなと悔恨を残しながら、必死に彼に自分を殺されるギリギリのところで耐えて、咄嗟に思い浮かんだ言葉を発した。改めて自分の言った言葉を反芻し、“そしたら君を否定する人ぜんぶ殺して、君自身を愛させてあげられるのに”と心の中で呟く。その声が表情に表れたのか、はじめて自分を見つめ続けた目を片目だけ取ったように、一瞬、相手だけを慈しむような目ができた。まだ、自分が偽物のように生きてるわけではないとどこかで思ってしまっている。それを否定される覚悟は出来たはずなのに、しぶとくもすべて無かったことにして欲しいという小狡い感情も同時に溢れる。自分を変えないという消極的な防御装置に嫌気がさし、心は憔悴しきっていた。)   (2021/11/20 22:19:25)

千葉涼介/天容レイス(見えた。ほんの一瞬だけだが、レイスの仮面の下が見えた。仮面を被り、落とした仮面をまた拾う姿は滑稽だとしか形容ができない。本心というものすら持ち得ることの無い生き人形、それが彼に最も近い言葉だろう。彼はきっと何かに強い感情を抱いていて、その感情のみで動いている。ならその感情が消えたり、感情を抱いている対象がなんらかの事柄でなくなってしまえば?…きっと彼は生きている理由すらなくなってしまうんだろう。そんなことが容易に想像できた。偽物じゃない、自分もそうなりたい。それが多分レイスの本心なのだろう。その仮面を外したとて、レイスは本当に幸せになっていけるのだろうか。そんな考えが頭をよぎるが、仮面をつけた今の状態で彼が幸せになるとも思えなかった。何も映さない濁った目と重なる。前髪をあげた時に見たあの吸い込まれそうな気配はどこにもなく、哀愁と寂れた諦観が宿っていた。   (2021/11/20 22:20:09)

千葉涼介/天容レイス「俺たちが同じ一人の人間として同化できたら、もうちょっと人生うまくやれてたかもね。」どうしてそんな言葉が出るのだろう。変わることすら諦めているのか。きっと本心は滑稽な仮面を拾うのではなく、そのまま叩きつけて壊したいのだろう。壊せない、壊さない、壊したくない、理由は知る由もないが彼はきっと諦めたふりをして諦めきれていないはずだ。)   「多分、変わりたいのは本心なんだよね?レイスは変わらないことで自分を守ろうとしてるみたいだけどさ。…もし、レイスがそのまま変わらないなら……、…君は、一生偽物のままだと思う。」   ,   (2021/11/20 22:21:04)

千葉涼介/天容レイス(レイスの吐き出した小さな本心を、救わないといけないと思った。レイスは自分自身を愛し、守っている。本心はずっと愛した自分を否定している。守っているはずの自分に内側から傷付けられている。それを見て見ぬふりをして演じるのはさぞ虚しいだろう。どれだけ傷付けられてもそれらは本心だから否定できなくて、そのまま満身創痍になり、その傷を隠すために仮面をさらに外さなくなる。そして自分のつけていた仮面が本心すらも支配して人形が完成するんだ。彼は人形じゃない。世間一般論で言うのなら彼は救いようのない人間なのだろう。自分が偽りの存在だとわかっていながら変わることをしないのだから。でも、救いようのない人間でも救えるのなら、微かに残されたレイスの人間としての本心があるのなら、それを見過ごすことは出来ない。復讐心を込めて、それでも拭いきれない愛情を以て、レイスの心にとどめを刺した。)   (2021/11/20 22:21:10)

千葉涼介/天容レイス(力がすべて抜け、数秒無言になってしまう。死体のように、その目が何かを映すことはなかった。自分から引き金を引き、相手を簡単に救い出すことも能わず、薄っぺらい謀なんて企てて復讐を願ってしまい、破れた。自業自得。だが、どこか心が軽い。無意識のうちに、自分はこうして壊されるのを望んでいたのかもしれない。自分を変えることへの躊躇いを断ち切り、積極的に未来を掴みにいくために、わざとこんなことをしてしまったのかもしれない。クズだった。その自己否定を本来なら否定するのに、今は何故かそれがエネルギーになった。ゆっくり、再稼働するように、自分をここまで想って殺した相手を見るために、数度の瞬きの後に千葉に顔を向けた。強くて脆かったはずの体は、今や弱々しくも堅い、一本の筋の通ったものとなっていた。彼に何を言おう。考えるよりも先に言葉が生み出された。)   (2021/11/20 22:24:28)

千葉涼介/天容レイス「…ありがとう。僕は…オレは…俺は、ずっと気付かないフリばっかりしてた。情けない奴だった…こんな風に俺を壊してくれて、ほんとうに嬉しい。一生偽物なんか、絶対にお断りだな俺。ふざけんなよって思えた。」(琴線は切れた。あんなことを言われたら、敵わない。自分の生き方では、生まれてからこうして生き延びてきた息の仕方のすべてにおいては、到底このまま偽物の傀儡として生きる以外に道はない。その現実についに向き合うしかなくなった。叩きつけられ、割れたのだ。自分がこんなに粉々に崩れるのが怖くて、自分が少しでも醜くなりたくなくて、人形のように綺麗なままでいたくて、これまで、最後まで足掻き藻掻くということをどこまでも拒んでいたのだ。ずっと、そうだった。度の過ぎた誤った高尚さを、今なら心から悔い、憎むことができた。   (2021/11/20 22:26:48)

千葉涼介/天容レイス幾重の皹が入っても砕けることのなかったダイヤモンドが遂に砕けるように涙の粒が落ち始め、いつの間にか目は笑っていた。どれほど透き通っていても、もはやそこにただ清純だっただけの瞳はない。ヘーゼルの中に胡桃に似た濁りを映して孕みかねない、人間のすがたをした瞳。眉を顰め、相手を睨もうとしても睨みきれずに笑いが漏れしまう。片手で口をラフに覆い、ただの十八歳の男のような飾らない笑みを向けた。こんな気持ちになったのは初めてで、今ならどんなことでもできそうだった。)   (2021/11/20 22:27:03)

千葉涼介/天容レイス「俺に変われるチャンスが欲しい。卒業までに勇気出して、今の自分が変えたい環境、全部変えてみせる。自分を変えるよ。まだ死ぬほど辛い痛みなら残ってるのに、今ならどんな枷も棄てられそうなんだ…まだまだ馬鹿で笑えるような俺だけど。こんなに君を傷つけてしまった俺だけど、それでも大好き。千葉。だから最後に、さ。俺の今まで被ってた化けの皮を剥がして、自分のなりたいように自分の力で創造していけるように…こんなこと頼むのどうかしてるけど、一生のお願い。抱きしめて。千葉に対してもどう償うかは考えてあるし、空けた穴を埋める最善の努力をさせてほしい。覚悟はある。だけど最後に、勇気が欲しいんだ。俺は弱い人間だから。」(こんなに舞い上がってしまって申し訳ないと自分で思うくらい爽やかに、想いの込み上げるままに抱負を述べる。そして、千葉にしてしまったことの償いを、その心の穴を埋めるレイスなりの方法を考えているようだった。今度こそ、消極的に自分を保とうとする人間からはおさらばだと、あなたがそう在ったように、自分から積極的に何かを変えていける人間になるのだと、誰より堅い意志を体全体に宿していた。)   (2021/11/20 22:27:10)

千葉涼介/天容レイス(やっと本物と相対することができた。今までの人に言われるだけの人形ではなく、ちゃんとした1人の自立した人間として。今までの生き方を否定してその殻を破るのはすごく怖かっただろう。客観的にいえば自分が無理やり皹をいれて崩してしまったような感じだろうが、彼がそれで笑えているのなら結果オーライだ。笑って抱きしめて、と頼まれれば腕を腰へまわししっかりと抱きしめる。胸の中が温もりで満たされているのと同じように、自分の心も満たされていた。心の奥底で何かを叫んでいる自分も、思い出せない名前も、弟の顔も。全て彼なら受け入れてくれる気がした。この温もりを離したくないというように力を強くして目を瞑る。)   (2021/11/20 22:29:04)

千葉涼介/天容レイス「俺の方こそありがとう。俺も大好きだよ、レイス」(本心だった。紛れもない本心の筈なのに、語尾は震えていた。似て非なるもの、最も自分と近くてかけ離れている存在。そのかけ離れている存在はお互いに羨望していた。彼のように自己を持ちたい。彼のように自分の存在を本物にしたい。殻を破ったレイスに向けて慈愛に溢れた目を向けていたのに、その内面は激しい欲望が渦巻いて仕方がなかった。ある種の憧れや嫉妬が心の穴を寂しく吹き抜ける。羨ましい。それを悟られないために目を閉じているが、きっと自分たちのことだ。どこかで分かられているはずだ。俺は強くない。むしろレイスよりもっと脆く崩れやすい。もしまた崩れてしまったら、そう思ってしまった。本当に、変わるべきは自分のはずなのに。でももういいか、知られていても表に出さなければそれは無いものと同じだ。胸の奥の感情に蓋をして、彼に向けた愛情を確かめた。)   (2021/11/20 22:29:06)

千葉涼介/天容レイス「同じ人間として同化するだなんて、一番の諦観だ。そうじゃないんだったな。前に進んで変える勇気をくれたお前に敬愛を込めて、俺も自分自身で闘うだけじゃなくお前と同じ土俵で支え合わないと。千葉と深く触れ合って愛したくて、きっと俺はこんなにも一線の先まで踏み入ったんだね。」(暖かな涼介の体に抱かれ、その胸の中で、聞こえるか聞こえないかくらいの微小な声を優しくつづける。)   「思い残すものはなにも無くなった」(もう、後悔なんてない。千葉は「兄のまま自身を受け入れられること」を望んでいるはずだ。彼の意識の中に閉じ込められ、叫び続ける「涼介」の存在を、“存在するはずのない誰か”として。そして、“思い出せない名前”も、弟も、まとめて受け入れてほしいと。それは、もはや千葉は自身をとっくの昔に“変えて”しまったのだから。だからこそ、いくら心の底で『変わるべきだ』と思ったとしても、自己を受け入れられて心が満たされてしまえばすべて忘れて眠ってしまうのだろう。   (2021/11/20 22:31:22)

千葉涼介/天容レイス今までのように、変える余地があって変わりたいと願ってもいたにも関わらず変えてこなかった自分のまま、「向き合うよ」という口先だけの人形のまま受け入れるだなんて、彼のこれまでの人生に失礼すぎる。そんなことは、二度としない。次は消極的に危機に迫られて自分を変えるのではない。積極的に、自分の理想を現実のものとして掴み取れるように自分を変えるのだ。もう自分の人生を諦めるなんてことはありえない。必ず千葉も俺自身も幸せにしてみせる。千葉がもし本当に心の風穴に蓋をしようとしているならば、彼を一人の独立した「兄」という存在として、彼の望みのありのままを受け入れるだけじゃなく、望みを現実のものにしてみせる。「弟」の存在に囚われる必要はない。大事なのは、今、千葉が何を本当に望んでいるかだから。自分の寂しさを自分の手で忘れさせるだなんてことは二度とさせたくない。今度こそ信じる未来を掴んでみせる。これから唯一失うのは千葉に惹かれた本当の理由__彼の虚飾の記憶だけ。そんな理由なんて要らない。   (2021/11/20 22:32:07)

千葉涼介/天容レイスこの気持ちは誰に代えられるものでもなく、自分が生きてきた中で最初に生み出すことのできた最も愛おしい道標。人間としてのシンボルに他ならない。周りからどんな謗りを受けようと、自分だけは千葉を兄なのだと信じ、そして彼を誰かの「代役」から彼自身の物語の「主役」にしてみせる。…可能なら、一緒に彼の名前を思い出し、それを正真正銘彼のものにしてあげたいけれど。どうなるかはまだ分からない。もう恐れるものは何もない。尊厳と誇りをもった別々の人間として、それでも一緒に寄り添っていこう。千葉の身も心も、全身で受け止めて愛するつもりだ。自分は成長した。でも彼に羨望されるだけの存在にはならない。必ず彼が自身を誇れるように、引っ張りあげるんだ。十八の餓鬼ながらも、持ちうる限りの生きるがままの勢いで、本物を彼にぶつける。)「愛してる」(バイバイ、涼介。「涼介」。『「涼介」』。《『「涼介」』》。【《『「涼介」。』》】〔【《『「涼介」。』》】〕[〔【《『「………………………………………)   (2021/11/20 22:32:36)

千葉涼介/天容レイス(眠りの中で糸を紡いでいくように、自分の世界が塗り替えられるのを見ているような感覚。きっと自分はこの感覚をすぐに忘れてしまうんだ。それでも暖かい心地がするのは、心を殺されても後悔なんて無かったから。痛い、寒い、怖い、苦しいのに。それなのに彼への感謝も、愛情も、何もかもが尽きることのない炎となって燃えている。どんなに感謝と希望の言葉を彼の前で連ねても、それでも彼にとどめをさされてから未だ癒えない喪失感が、最も深い絶望の痛みを喚びつづける数の分だけ…否、それを凌駕して蝕んでしまう程に夥しいまでの量で、彼が幸せで在れる未来を掴もうという愛が裡なる核から際限なく溢れ、それが自らの体躯と世界観のすべてをまるごと呑み込むように支配した。涼介が“その日”自分を殺した時にも、ひょっとしてこのような感覚を味わっていたのではないかと夢想するが、自分と彼は似ていて違うからこそいいのだと確認するように夢を否定し、憔悴の中に幸せを浮かばせるように口許をほほえませる。そっと力が抜け、彼に抱き留められながらもすべてを包み込んで温めるように…そして眠るように意識を落とした。)   (2021/11/20 22:32:50)

千葉涼介/天容レイス(十秒程微睡むようにしたレイスは静かに体を起こす。一日中眠ってしまったかのような感覚だ。だが覚えている。自分が千葉の首筋にキスをしたこと。千葉に前髪をあげてもらい、朝から夜になる変わり目でキスをしたこと。その後、人形に囚われていた自分が、“恋の喜びの反動”で“わけもわからず”理性を失い、“ずっと彼の本当の名前で呼んでいた”にも関わらず千葉のことを「涼介」と呼び、弟だと疑ってこの上なく傷つけてしまったこと。そして千葉に、自分がいままでどれだけ自身から目を背け、立ち向かってこなかったか、その現実を突きつけられたこと。自分が引き金なのにも関わらず、殺し合う結果になってくれたこと。自分は今まさに本当の人間として弱い力の中でも醜く足掻き続けるのだという抱負を誓ったこと。自分は本心から千葉のことを愛していると伝えたこと。大好きだよと言って、彼が抱き締めてくれたこと。水に浮かんだ花のように目まぐるしく状況が廻り、そうして気付かぬ内に、知らぬ間に、自分は疲れてすこし微睡んでしまったのだろう。)   (2021/11/20 22:33:01)

千葉涼介/天容レイス「…あぁっ、悪い。ちょっと寝そうになったみてぇ…。生きてる中でこんなに人と見つめあったり抱擁したり、険悪になったかと思えば好きって言い合うなんて初めてすぎて疲れちゃったのかも。今思えば濃密すぎる時間を過ごさせてしまい…いや、過ごさせていただきまして…?」(今までのことを振り返り、自分が誘ったデートが凄いことになってしまったなと痛感した。困惑気味に、けれどもどこかおどけたような楽しげな様子を出す。)「…あのさ。俺たち、色々あったけど。改めて言いたい。俺と恋人として一緒に居てください。「  」…ん、あははは、ちょっとどうした俺ぇ…!!!」(何故か彼の名前が思い出せない。「涼介」は彼が仕方なく名乗っている名前だし、自分はそう呼ぶつもりは毛頭なかった。)   (2021/11/20 22:34:26)

千葉涼介/天容レイス「ああ、流石に会長のことが誰より好きな男としてはプライドがズタボロなんだけど…自分で思い出すまで絶対教えんなよ、すぐ思い出すけど…。…あー、もうっグダグダでかっこ悪い告白になっちゃったなっ。」(自分に対して焦れったさを感じながらも、もう一度真剣な目付きになり、千葉の瞳を覗き込んだ。いつもならここで理想の彼氏である自分を想像して、格好のつく表情とセリフでロミオのように愛の言葉を囁くつもりだが、もう自分はそんなことには拘らない、本物の人間だから、真剣な目はすぐに人懐っこい笑顔になった。愛おしい人の存在に溶けそうなほどに存分に見蕩れながら、口を開く。)            「千葉。大好き。」   (2021/11/20 22:34:41)

千葉涼介/天容レイス(名前を忘れる。それはすなわち自分の存在を彼の記憶の中からひとつ消すということだ。だがこれでいい、彼といる時だけ偽りの名前を名乗らなくていいのだから。本当の名前や姓すらも忘れられたとしても彼の記憶には「最愛の人」として刻まれるから。本当の名前がわからなくても、他の誰かの名前を名乗っていても、その誰かの「代役」ではなく自分自身の「主役」になれる理由になるから。彼が愛してくれた自分を、彼を愛している自分を自分自身でも肯定して愛する。愛の裏にある醜悪な感情すら受け入れて無垢な愛を向けてくれる彼が変わろうとしているのなら、それを後ろから見守るのではなく横で共に歩まないといけない。醜悪な感情には蓋をして、愛だけを彼に注いで。自分から注がれる羨望の目はきっと彼は求めていない。もう昔のように憧れて羨ましがるだけの傍観者ではない。観客席はとうに伽藍堂になっている。     (2021/11/20 22:36:05)

千葉涼介/天容レイス   「またね、レイス」   誰にも聞こえない声で囁き、微睡む彼をしっかりと抱きとめる。彼の心の中からとめどなく溢れてくる絶望の血を拭い、彼の心の内を支配している愛情に手をかける。彼の心は自分が殺してしまった。その傷は癒えることもなく絶望の血を流すのだろう。彼の世界は今変わっている。彼にとっての自分の存在自体が全て目まぐるしく変化している。いつか、同じような感覚を味わったことがある気がする。今までのことは全て夢で、今見ている現実とは別物なんじゃないかと錯覚するくらいの夢物語。偽ることさえできない、忘れることさえできない、本当の記憶。既に文が綴られたページを新たに書き換えるように、或いは展開を変えるように。)   (2021/11/20 22:36:27)

千葉涼介/天容レイス「色々あったからね。短時間で色んなことがありすぎて…」(夢なんじゃないかって思うくらい、いい時間だったよ。全部言って、すっかり日が落ちて暗くなった温室の辺りを見回す。植物たちは夜闇に紛れて眠っていて、眩しい温室の照明を見上げる。夜の温室はこんなに眩しいのか、なんてぼんやりと思う。彼に声をかけられて目を合わせれば真剣な面構えで見つめていて、思わず身を強ばらせる。告白のような言葉のあと、口を詰まらせた。彼はもう自分を涼介とは呼ばないのだろう。名前がわからないというように目を泳がせる。思い出したら真っ先に教える。そんなの、当たり前だ。) 「そういうカッコつかないところも、俺は好きだよ。  (当たり障りのない、短い告白。答えはもう決まっていた。)  もちろん、ずっと一緒に居る。恋人としてレイスの傍にいたい。愛してるよ。レイス」  ,   (2021/11/20 22:37:10)

千葉涼介/天容レイス(慈愛を浮かべた笑みをレイスに向ける。受け入れ合い、愛し合うというのはこんなにも嬉しいものなのか。離れたくない。離したくない。離すものか。もし誰かにそれが引き裂かれようとしたとて、愛し合い、殺し合い、受け入れ合った自分たちならその想いが燃え尽きることは無いのであろうし、特別な感情を抱ける人間もいないだろう。彼といれば本当の名前を思い出すこともできるだろう。できなくとも満たされることは出来る。空いていたはずの風穴はいつの間にか埋まっていて、それを埋めてくれていたのは間違いなく彼がくれた愛だった。似て非なるもの、同じ価値観を持つ対極の存在。だからこそ惹かれ合い、同じ感情を抱けたのだろう。もう一度レイスを強く抱きしめる。)「もっと前から会いたかった。そうすれば手遅れ寸前になる前から分かり合えて、本当の自分の存在を理解することも出来たかもしれないのにね」(誰にも聞こえない声で、吐息しか出ない声で呟いた。)   (2021/11/20 22:37:19)

千葉涼介/天容レイス(何かを呟いた彼の顔は きれいだった。吐息のみとなった声。まるで何かの夢に思いを馳せるような情景を想う。それはどこかの夢の、もしもの可能性の頁を読み返す、ような…。一瞬、自らの中に何かが通りすぎた気がした。彼には『はじまり』があって、それが『おしまい』を迎えることは無いようにみえて…『おわり』に向かいつつある何かを、彼は遠い夢のなかへ見送っているかのような…。何か…何かがまるで…。感じた“何か”は、眼前の愛する人を瞳に映すと、不思議な雲が霧となっていくように…____考えるよりも先に体は動き、彼に寄り添っていたことに気がついた。示したかったのかもしれない。きっと、あなたの傍を離れることはないと。ふと、何かが自分たちの目の前を通った気がした。ふたりにしか歩めない美しい園へと手を繋いで歩くしあわせなふたりの亡霊は、まるで________   ________     ______     ____  ____________ ______)   (2021/11/20 22:38:03)

千葉涼介/天容レイス___________________   (2021/11/20 22:39:08)

おしらせ千葉涼介/天容レイスさんが退室しました。  (2021/11/20 22:39:15)

おしらせ鷲尾 貴也さんが入室しました♪  (2021/11/21 23:49:35)

鷲尾 貴也"真の愛とは、相手を自由にこそすれ、不自由にするものではない。"(きっと、この感情は、憧れでした、執念でした、執着でした、寂しさでした、苦しみでした…恋に近い何かでした。)   (2021/11/21 23:50:06)

鷲尾 貴也(昔から、自分への客観視、他人が自分へと向ける感情を推察するのは得意だった。……推察というよりは、勘に近いものだが。度々自分の行動を客観視しては、自己嫌悪する。自分の人間関係を洗えば、嫌われてると思う他人からは距離を置く。『箱庭』を作るとき、それを考えるのにはぴったりだった。小さな箱に、材料を敷き詰める。美しい情景を写して…自分のものに、側に。……最近の自分。いつもの自分とは、理想の自分とはかけ離れた醜い獣。なぜそうだかもわからない。いつの間に自分のなかにあった感情。衝動。自分の嫌悪の対象。いつも知っているけど止められない衝動。あとで客観視して、もうしまいと思うのに起こしてしまう。レイス先輩には大変な迷惑をかけた。自分のことが嫌になる。やはりストーカー行為など、ましてや閉じ込めたいなんて感情。相手に容認されていようと異常であると思う。"正常って、何だろうね"………うるさいうるさい。貴方だって僕を受け入れはすれど、僕から逃げていくくせに。……でも、ここまで受け止めてくれた人は初めてであるし、貴重だ。それに、彼は"間違ったことは言っていない"   (2021/11/21 23:51:16)

鷲尾 貴也(しかし暗黙の了解のようにそれは蔓延っているものだ。…それに僕はしばらく彼を見ていて分かったことがある。というよりは勘が耳に囁く。彼は今"幸せの真ん中"なのだ。美しいものはいくつも見てきた。感情の揺らぎを見てきた。いくつもこの目に残してきた。だからこそわかる。人より見ているからこそわかる。2つで1つの美しいもの。美しい感情。正に"あるべき場所にある美しいもの"あんなに美しいものを見たら僕は、彼に頼りきりだった精神などバカらしい。彼を捕まえることなど出来るはずもない。美しさを壊すような愚かなことなど。"あるべき場所にある方が美しかったろう?嫌われた方が幸せだ。そうだろう?自分。"…ああ、そうだと思う。そうだよ。嫌われれば相手からよってこない。こっちから距離を取れば、もう関わることなどない。見なくていい幸せが続く。逆に、彼の優しさがいたい。いたい。いたい。いたいいたいいたいいたい………などと、傷ついている自分すら客観視して、醜いと思うのだ。ああ、醜い醜い。吐き気を催すほど。相手の善意を受け止めきれない自分が気持ち悪い。結局、自分は彼に対して自分の理想を重ねていたにすぎない。   (2021/11/21 23:52:20)

鷲尾 貴也(彼は"強くて、美しくて、何より自分の理想に限りなく近かったから。こんなものは押し付けに近い。ああ、気持ち悪い気持ち悪い。『結局、自分って、何なんでしょうか。』いつも最後はそこにたどり着く。思考すらたどれぬ支離滅裂。最後に結論付けると、辛いだけのこんなことはやめよう。ああ、レイス先輩には今度謝ろう。最初の憧れ。最初の強い人。きっと忘れることなど出来ない。最初に受け止めてくれた人。そしてさようなら。憧れは憧れのまま。きっと僕は、彼のようになりたかったのだ。彼を側において、彼のようになりたかったのだ。そんなもの解決も糞もないし、ただただ彼に迷惑なだけなのに。ああ、そうか僕は)「……寂しかっただけなんだなあ。おんなじ人を見つけたかっただけだあ…」箱庭には雨が降る。   (2021/11/21 23:53:45)

鷲尾 貴也(彼が自分と同じわけなどないのに。自分は自分しかいない。さようなら憧れの人。まだボロボロだけど、僕は一人で、歩くから。寂しい気持ちはきっとまだ埋まらないけど、誤魔化すことは上手いから。どうか幸せに。美しいままで。そのためならきっと何でも出来る。)   (2021/11/21 23:54:52)

鷲尾 貴也箱庭には美しい青々とした草木、川の模型に2つの人形。寄り添い合うように。雨のレンジを付け足せばきれいな雨上がりの箱庭。美しい箱庭。(綺麗なまま、閉じ込めて。作品名は……パズルなんてどうだろうか。美しくパーツがはまり、箱庭という額縁に入れて綺麗に飾られる。ピッタリじゃないか。)「…ピッタリだな…」(側面に作品名を書けば、作品棚の奥へと飾る。もう、頼らないから。一人で歩くから。今まで通り。きっと。)鷲尾は鏡の前に立てば、にっこりと笑みを浮かべる。(うまく笑えてる。)にかっと笑う。 (うまく笑えている。醜い自分などいないから。大丈夫だよ。)「改善できるさ、きっと……」言い聞かせるように。………「よおっし!明日は早く行って学校の掃除でもしましょう!!何てったって僕は、荘厳で美しき鷲ですからね!!」その笑みは、先ほどのにかっとした笑顔と、全く同じ顔をしていた。   (2021/11/21 23:55:12)

鷲尾 貴也『鷲の決議。偽りではなし。荘厳に。』   (2021/11/21 23:59:12)

鷲尾 貴也((設定としてはしばらくレイス先輩をストーカーした後のお話となります。   (2021/11/21 23:59:38)

おしらせ鷲尾 貴也さんが退室しました。  (2021/11/21 23:59:42)

おしらせ仁越反次さんが入室しました♪  (2021/11/23 02:09:10)

仁越反次___突如、団体の理事長に呼ばれた。小学生の、いつだったか。…春の日だったことは覚えている。暖かな陽射し、花粉を飛ばす木々、森に林に地に山に、至るところでさえずる小鳥、芽吹く草、花弁を開いた花、のどかで麗らかな日々。その内の、一日。だったと思う。理事長は男性で、隣にはいつも秘書も務める夫人がいた。社交辞令のような挨拶をした記憶はあるが、最早何と言っていたかは思い出せない。いや、その日の会話の殆どを、彼の彼女の言っていたこと、殆どを忘れている。だって、いつも似たようなことだったから。でも、その日は、決定的に違うことがあった。だからこうして回想すらしているのだ。   (2021/11/23 02:10:05)

仁越反次__「私達を、お父さん、お母さん…そう呼んで欲しい」__そう、言われたのだった。どうやら、子宝に恵まれず、親戚もおらず、自分のような年齢の子供をこんなに側に置いているのは初めてのことらしい。僕はそれを了承した。目の前の夫婦は喜んだ。この二人が憐れに思った訳じゃない。情けをかけた訳じゃない。ただ、もう誰が父親であろうと誰が母親であろうと、どうでも良かった。だから僕は、本物の両親が団体から身を引かせようとしてくれた時も、そのせいで団体から誘拐にも似たことをされようと、彼らを“お父さん”と呼び、“お母さん”と呼んだ。どうせ誰が両親になろうと、自分の人生を大きく左右することはないのだから。結局、親の影響を受けたと言っても、それは自分で考えて行動した結果なのだから。だから親に、親と呼ぶ他人に、その責任を背負わせる気は更々ない。ただ勝手に親の面をしていれば良いと思う、それだけだった。どちらの親も、その人なりに接してくれた。その度に、色んなことを話して貰った。時には、本音では答えられないようなことも、言われた。それでも僕は、まるで心のそこからそう思っているかのように、答えられる。   (2021/11/23 02:12:31)

仁越反次「こんな親でごめんなさい」そんな台詞には、僕は平気で慰めの言葉を掛けられる。溢れんばかりの慈悲と、それ以上の優しさで。「そんなことないから、謝らないでよ。お父さんも、お母さんも」謝られても困るだけだよ、何も解決しないから。__「なあ、反次。私達のことは好きか?」そう問うてくる言葉にも、平気で僕は答えられる。とびっきりの笑顔と、愛の籠った声色で。「ええ、大好きですよ。お父さん、お母さん」正直どうでもいいけれど。   (2021/11/23 02:13:26)

仁越反次__僕は知っている。家族愛なんて、所詮は戯言なんだって。   (2021/11/23 02:13:34)

仁越反次((思ってた以上に拗れちゃった…()なんかこう、もっと、あっさりとすぱっとしてるのを、書きたかった   (2021/11/23 02:14:28)

仁越反次((反次の家族に関する見解   (2021/11/23 02:14:47)

おしらせ仁越反次さんが退室しました。  (2021/11/23 02:14:49)

おしらせ絢瀬 慶太さんが入室しました♪  (2021/11/23 12:30:21)

絢瀬 慶太中学生のある日の事だった。「慶太はあの人の様にはならないわよね?」「慶太はずっと純粋でいて欲しいんだ、そこら辺の学生みたいに濁らないで欲しいんだよ」最初は意味が分からなかった。両親からの突然の言葉に疑問符が大量に浮かぶ、何故いきなりそんな事を言うのかと、でも子供の疑問をぶつける余地は与えられなかった。まるでマシンガントークを身に受けるように続く。「嘆かわしい事だ…あの友達は信頼してたのに…慶太とやり取り止めさせようか」「聞いたわよ?あの子何人の子や大人とも関係持ってるんでしょう?」一体どこからそんな情報が入ってくるのか、反論するにも硬直して言えない。かろうじて口をついて出た言葉は「どうして今それを言うのです」   (2021/11/23 12:38:39)

絢瀬 慶太疑問に父親は一瞬顔を見合わせるもすぐに自分の肩を両手で持ち思いっきり揺さぶった。「慶太は来年あの学校を受験する、風紀が著しく乱れている事で知られているあの高校を、私達は止めたが向こうの条件は飲むしかない、だからせめての学園長に対する抵抗としてなんだ」続けてこう言う。「分かるね?だから私達のために純粋、無垢でいて欲しい、全ては家族のために」冷や汗を大量にかいて頭は相変わらず疑問符が付くものの頷くしかなかった。でもうっすらと心当たりがあるとすれば…でもそれは答え合わせは今は出来ない、それをすれば即座に激昂して虐待に走られるだろう、でもそれは嫌だとその時間を耐えていた。それ以来中学でも高校に入っても親の言う通り性的な事、もっと言えば恋愛に関する事からは一切離れていた。そう、学年が上がるまでは   (2021/11/23 12:49:36)

絢瀬 慶太((慶太が純粋、純情な理由   (2021/11/23 12:52:20)

おしらせ絢瀬 慶太さんが退室しました。  (2021/11/23 12:57:32)

おしらせ姫宮雪さんが入室しました♪  (2021/11/28 02:25:06)

姫宮雪今日は文化祭.......周りはすっごい騒がしいな~こんなに騒いでて何になるのかわかんねぇ~.......   (2021/11/28 02:25:46)

姫宮雪そういえば一回僕が深夜帯の屋台&出店して、お昼は僕じゃない人だから.......燃費が少なくて助かるよね.......だって_____。(と呟き夜ならではの雰囲気や静けさ。澄んだ空気等を楽しむ為に外に出たはいいものの周りは人だらけ。人だらけでニコニコで歩きつつも心の中では何を思っているのか分からない顔を良くするためそこが自分の良くないところなのかな?と考えつつも“それが僕の個性なんだ。僕の唯一の.......個性なんだからしょうがないもんね”と思った瞬間少し胸が熱くなり目頭も熱くなるのを感じると最近自分で作ったフードパーカーを羽織り自分の顔が他人に見られないように歩き殆ど誰も居ないトイレへ移動しふと鏡を見ると涙を流している自分と出会い、少し顔を歪めさせ自分の顔に嫌気がさしトイレへ逃げ込み少し吐いてしまい水面に写った自分の顔が過去と照らし合わされ笑顔を無くしトイレの仕切り弁にもたれ掛かり   (2021/11/28 02:35:06)

姫宮雪おれ、何がしたいんだろう   (2021/11/28 02:35:18)

姫宮雪(と呟いたその声は普段の高く、可愛い声とは違い低く、ドスの効いた声を放ちもう2、3回吐き口元を軽く水道水で洗い、鏡に顔を向けニコニコの笑顔を見せて“うん.......まだ崩れてない”と意味深な言葉を放ちトイレから出て教室に向かうのだった   (2021/11/28 02:37:14)

おしらせ姫宮雪さんが退室しました。  (2021/11/28 02:37:16)

おしらせ絢瀬 慶太さんが入室しました♪  (2021/11/30 12:32:48)

絢瀬 慶太高校1年の時だった。何時ものように自分を会員制のバーに呼び出したその人は警視正で警察の中で上から4番目の役職。間違いなく幹部にいる、今って忙しいはずでは?と真っ先に言おうとしたがそれはその人の質問によって掻き消される。「外の世界を見た感想は?」最初は意味が分からなかった。けど自分の中で理解する、きっと今の環境の事を言うのだろう。その人は気まぐれに自分を呼び出しては難解な質問で掻き回す、その癖いつの間にか自分の密かな希望が通っているのだから掴みかねていたのだ。「いいえ、特には何も」するとその人は「ほーん…折角通わせてやってるのにつまらない」と言うものだから驚いた。慶太を学園長に推薦したのは警視正である自分なのだと   (2021/11/30 12:49:08)

絢瀬 慶太その人を仮に奏音さんと呼ぶ事にする。奏音さんは「あの親の言う通りにしているんだ?ホント、つまらない」「この分だと折角与えてやった3年、無駄に過ごすだけかもねぇ…勿体無い」混乱だらけだったが最後の言葉には目を見開かせた。「どうする?この3年無駄に過ごしてあの家の人形になるかそれとも外の世界を知って真っ当な人間になるか今決めて、もし前者なら退学させてもいいんだよ?」…いつもこうだ、この人は最終的には自分の為になるのは分かっているもののいつもやり方が強引なのだ。「今退学するのはさすがに嫌です」と答えるだけで精一杯だった。うんざりしながらも奏音さんは言った。「今はそれでいいけど…もしも外の世界を知って逃避行したくなったら連絡して?力になってあげよう」その言葉の意味を知るのは後々の話。   (2021/11/30 13:02:53)

絢瀬 慶太最後に奏音さんは呟くように言った。「もし逃避行するとしたら相当な信頼、出来れば慶太が自分の人生預けられると思えられる人がパートナーなのが最善なんだけど…あの実家ヤバいの分かってるし…簡単には見つからないだろうしそんな人いるかねぇ…」それっきり奏音さんは黙り込んでしまった。   (2021/11/30 13:10:47)

絢瀬 慶太((慶太が逃避行と言う選択肢を知ったきっかけ。奏音は慶太にとって間接的な恩人(ただし慶太にとってはただの強引な人としか印象に残ってない)   (2021/11/30 13:13:21)

おしらせ絢瀬 慶太さんが退室しました。  (2021/11/30 13:13:33)

おしらせ仁越反次さんが入室しました♪  (2021/12/2 02:39:53)

仁越反次彼……いや、泰杯くん。言葉を話せない、けれど憂いなど感じはしない、明るくて豊かな想像力、そして行動力がある、そんな人。彼は僕に色々なことを教えてくれたし、言葉をくれた。伝統芸能しかない、そう思っていた僕に、変わろうと思うきっかけをくれた。変わっても良いのだと気付かせてくれた。変わろう。その為にはまず、この視野を広げる必要があった。狭いまま、壁と言う壁で懲り固まった視野を広げる必要があった。大人に塗り固められた、壁を壊す必要があった。「…ねぇ、お父さん、お母さん」文化祭を前日に控えた日の夕食。楽しげな談笑が途切れてきたところを見計らって、両親にそう切り出す。両親は、返事こそしなかったものの、此方を見て、聞く姿勢を取ってくれているようだった。   (2021/12/2 02:40:13)

仁越反次「文化祭、見てくれたら…後で感想…というか、評価してくれる?」まさかしょっぱなで変わりたい、だなんて言っても何のことか分からないだろうから、無難な話題から入ろうとして。「勿論良いよ。まあでも、最高の演舞に違いないよ、大丈夫」と、父。「うん、小さい時から変わらず、ずーっとやってきたもんね」と、母。「…僕って、伝統芸能以外にさ、何か興味を持ったこととか、あったの?」少しずつ、外側をそっと掘って進めていくように。「…どうだろ。特に無かったと思うけど」と、首をかしげた母。「あぁ……いつもいつも、伝統芸能の話ばっかりしてたなぁ、その日の稽古の話とか」と、頷く父。「…僕は伝統芸能しかやってこなかったけど。そんな息子を持ってて、どう?」嘘を吐かれては困ると思い、正直に答えてほしいと、真面目な面持ちで付け足す。「どうって……誇りに思ってるよ。正直に、そう思う。1つのことにここまで打ち込めるのは、そうそうないんだから」と、微笑みながら、父。「そうだよ。この年まで変わらなかったのは、本当に凄いことだと思うよ」と、強く頷きながら、母。   (2021/12/2 02:40:33)

仁越反次「じゃあ…伝統芸能しかやってこなくって、それ以外の知識は殆ど拙いもので、少し世間ずれしてて、今の社会に若干馴染めていない…そんな僕でも、お父さんとお母さんは、良いってこと?」変わってくれない僕でも、愛してくれるのか。変わろうとしない僕を愛せるのか。「良いんだよ。そんな、何事にも囚われずに変わらない反次が、お母さんは好きなんだから」毒気のない顔の母。「母さんの言う通りだ。反次、無理に合わせようとしなくて良いんだからな」優しげな表情の父。……ああそうか。変わらない僕だからこそ、愛するのか。変わってしまったら、幻滅されるのか。僕は変わっちゃいけないんだ。自身の両親でさえ、変わることを望んでいないんだ。そしたら、あの二人はどうなる?僕を実の子供のように愛してくれる、あの二人は。拒絶される。無理にでも変えさせようとはしないだろう。   (2021/12/2 02:41:30)

仁越反次ああ、駄目だ、呑まれている。大人の嫌な包容力に呑まれている。嫌だ、違うんだ、僕は変わりたいんだ。でも駄目なんだ。変わりたいけど、駄目なんだ。変わったら、築き上げてきたものが壊れてしまう。強くもあり、脆くもある足場が崩れてしまう。隠さなきゃ。こんな自分、変わりたいと望む自分を、隠さなきゃ。なんでこんなことしなくちゃいけないんだろう。でも隠さなきゃ駄目。僕は何よりも伝統芸能を愛していて、伝統芸能しか見ていなくて、その他のことには一切の興味を持たない仁越反次でいなきゃ駄目なんだ。「……そっ、か。ありがとう。じゃあ、明日の為に…今日は早く寝るね。ごちそうさまでした」そう微笑んでは、立ち上がり、食器を持つ。流し台に食器を置く。洗おうとしたら、お母さんが洗うから置いたままで良いと言うから、そのまま台所を立ち去り、自分の部屋へ戻った。自室。家の自室。独り。何もする気が起きなくて、すぐに布団に潜る。考えるだけなら許されるだろう、なんて思って…あの時のゲームのこと、そして、来週やるゲームはどんなものがあるだろうなんて、そんなことを考えていた。   (2021/12/2 02:41:35)

仁越反次((まっっって、想像以上に長い、ごめんなさい   (2021/12/2 02:41:54)

仁越反次((泰杯くんとの成りの…後日譚というか、今回のオチ。   (2021/12/2 02:42:39)

おしらせ仁越反次さんが退室しました。  (2021/12/2 02:43:19)

おしらせ星崎 颯 ◆qsn8kzMozoさんが入室しました♪  (2021/12/20 21:06:23)

星崎 颯「おい星崎!図書室に置いてある◼️◼️って本面白かったぞ、お前も今度読んでみろよ」(懐かしい誰かの声、黒髪に赤のメッシュを入れた目の前の彼は、たしか中学の時の友人だった奴。名前はもう覚えてない)マジで?なら今度読んでみるわ(こうやって笑ったのはいつだっけ。)『えっと…キミが星崎君?2ー4の阿方でーす』(からりと笑い周囲の目を集める俺の先輩。確かこの日の放課後に…   (2021/12/20 21:06:41)

星崎 颯『ねえ星崎君、俺と付き合ってくれない?』付き合う…僕、同性ですよ。それでも良いなら… 『恋に性別なんて関係ないでしょ?せっかくだし来週の土曜にデート行かない?良い映画があってさーー』(あぁそうだ。この澄んだ目を信じたんだ。でも現実はそんなに綺麗じゃない。それに気づいたのは一年後の冬だったっけ)先輩…僕と別れたいってどういう…… 『うっわ、お前まだ理解できてねえの?俺は罰ゲームで付き合ってただけだわ。そんな気持ち悪い目の奴、誰が好き好んで付き合うの?』(あの苛立った笑顔はもう思い出したくない。そのまま行ってしまった先輩は酷い怪我の跡だけ残していった)   (2021/12/20 21:07:46)

星崎 颯「星崎、お前阿方先輩に別れたつって殴ったってマジかよ」え、そんなこと僕は… 「先輩がそう言ってんだろ。お前まさか無自覚?キモっ」(確かこの言葉で俺は半年くらい引きこもったんだっけ。その間勉強を教えてくれた兄さんには感謝してる。次に学校行った時はアイツ、掌ひっくり返したように関わろうとしてたな)「星崎……あん時はすまんかった……俺、阿方先輩に騙されて」で、謝ってはい許しましたで終わると思ってるの?楽しい頭だね(戻ってから、低かった中学で俺の評判はさらに悪くなっていった。)   (2021/12/20 21:08:03)

星崎 颯     (2021/12/20 21:08:12)

星崎 颯「颯、起きて」え、瑞稀…?「魘されてた。」(淡々としてる声と、冷え切った青緑の目で寝てた俺を覗いてるのは幼馴染の瑞稀。何で部屋にいるんだと問えば)「今11時だよ。熱あるんでしょ?」(と答えになってない回答が返ってくる。だが察しの良さは相変わらずで何も言ってないのに当ててくる)そうだよ、どっか行ってよ。感染るでしょ。(そう無理矢理追い出せば、少しだけ息が辛くなった気がする。)あんな夢見たからでしょ、水飲も……(これが、小さな夜空のような部屋だけが知る話)   (2021/12/20 21:08:32)

星崎 颯((補足:学校での発言力は阿方の方が颯よりずっと大きかった。付き合ってた最中に阿方が暴力を振るってもそれを「颯に頼まれて」と言い周りが信じるほど。どんなに颯が否定しても、周りからしたら阿方と颯だったら阿方が真実である   (2021/12/20 21:10:59)

おしらせ星崎 颯 ◆qsn8kzMozoさんが退室しました。  (2021/12/20 21:11:01)

おしらせ姫宮雪さんが入室しました♪  (2021/12/20 21:13:13)

姫宮雪(勉強会が終わり、ふと屋上に来ると夜の静けさもあるが、人の賑やかさが彼を締め付けるのか、彼はそっとその場に座りふと鏡をポッケからだし   (2021/12/20 21:18:48)

姫宮雪(自分照らし合わせるとニコッと貼り受けた笑いがある女の子のような顔面があり鏡を投げつけ自分の手を握り締めると血が流れだしているが彼には関係が無い。ふと頭には最悪の決断が頭に過り、フェンスに手をかける   (2021/12/20 21:20:27)

姫宮雪僕は、このまま(そういうとフェンスにかける力が強くなるが、親しくしてきた友や先輩の顔が脳裏に過ぎり辞めようとし、手を離すがするが投げ捨てたはずの鏡がフラッシュバックし離した手を再度フェンスに、かけ最後に自問自答を繰り返す。   (2021/12/20 21:23:03)

姫宮雪僕は、これでいいのか?   (2021/12/20 21:23:14)

姫宮雪こんなつまらない人生でよかったのか?   (2021/12/20 21:23:26)

姫宮雪いや、そんなはずは無い。(そういうとふふっと笑い、いやそんなわけが無い。つまらない人生なわけが無い。友や、先輩に恵まれているのだから。そう思い投げ捨てた鏡を再度拾い、少しかけているコールドムーンをバックに照らし出される彼の顔は何時もの顔より少し違う、決心の籠った顔立ちだった。   (2021/12/20 21:25:52)

おしらせ姫宮雪さんが退室しました。  (2021/12/20 21:25:55)

おしらせ神楽 結月さんが入室しました♪  (2021/12/20 21:34:35)

神楽 結月いつも自問自答する事がある。愛情って、愛ってなんだっけ…と周りの大人達は簡単に群がる。全ては僕の絵を目当てにして。「500万円で絵を競り落としたい、そしてあの子を抱く」「いや、それなら1000万」「それなら…」それを見る度こう思うのだ、みんな、何が目当てな訳?子供の処女?それとも僕の愛情?バッカじゃないの?誰も空の壺から水は流れないでしょ?その結果付き合っても最後には処女は渡さなかったし「ここまでつまらないとは思わなかった」と別れるのが常だった。   (2021/12/20 21:42:23)

神楽 結月これは学校でも一緒だった。男女問わず付き合うものの、愛し方を知らない、愛情を知らない人と付き合って長続きなんてする訳がない。そもそも距離が縮まると最悪吐き気を催す僕に愛を教える人なんている訳がなかった。…いつからだろ、こう思うようになったのは。「ねぇ、本心隠してしまおうか、けど…これだけ言わせて。誰か僕に水を注いで、愛を教えて」…それ以来「表面上は」人付き合いは上手くなった。代償として密かに、緩やかに心は壊れていく。「ねぇ、愛って何?」   (2021/12/20 21:48:24)

神楽 結月…本当は知ってる、愛は求めてはいけない禁断の果実なんでしょ?   (2021/12/20 21:49:27)

神楽 結月((結月の愛に関して思っている事、○○しないと出られない部屋で公開したので   (2021/12/20 21:50:22)

おしらせ神楽 結月さんが退室しました。  (2021/12/20 21:50:35)

おしらせ幼少時代の天容さんが入室しました♪  (2021/12/21 02:38:44)

幼少時代の天容(____お母さんは絵本を読み聞かせてくれた。あたたかい記憶。彼女はどうしてこんなに優しいのだろう。どうして僕のためにこんなにも愛情を注いでくれるのだろう。お母さんは僕にだけ、話してくれた。お母さんには本当は初恋の人がいたんだって。その人と結婚したかったんだって。でも…今はこうしてお父さんと結婚している。おばあちゃんは、お母さんの恋う人はお父さんだったって言っていたけれど。それはきっと嘘。お母さんはずっとおばあちゃんの召使いだった。おばあちゃんは自分の人生の脇役に娘を据え置いて、お母さんの人生の主役の座にはいつもおばあちゃんがふんぞり返っていた。   (2021/12/21 02:40:30)

幼少時代の天容非科学的で、なんでも思い込みだけで喚き散らして、自分を正しいとして疑わず、何か考えることが苦手で、二つ以上物事を考えることはせずに物事を勝手に決めつけてはそれ以外を認めない____吟味するということを知らなくて、自分の望みしか叶えようとしない。お母さんは、本当は進学したかった。大学に行きたかった。でもおばあちゃんは言った。「手に職をつけておけば食いっぱぐれないのよ」お母さんは「それでも…」と吃ったに違いない。「美容師になればいいの!!!!」その一言でお母さんの未来はひとつ失われた。その頃のおばあちゃんは、おじいちゃんに浮気されていて、それで気が滅入っていたのもあったらしい。__だとしても、きっとこれはもとから。おばあちゃんの家庭環境に何があったのかはわからない。もしかしたらおばあちゃんも、親のどちらかに自我を勝手に決められて、人生の主役を奪われていたのかもしれない。誰もおばあちゃんの本当の物語なんて、読めないんだ。   (2021/12/21 02:41:59)

幼少時代の天容いいや、読もうと思えば読めたことだった。けれど、僕は読まなかった。読もうとも思わなかった。読んで、同情して、それが何になるの?負の連鎖を肯定すれば、僕はきっと同じ運命を辿ってしまう。お母さんが、少しずつ僕の生き方をお母さんの物差しで定めようとしてきているように。僕もやがて、そうなってしまう。お母さんは白雪姫が好きだった。僕も白雪姫が好きだった。でも知ってる?白雪姫の継母である毒林檎の王妃様は、グリム初版では白雪姫の実母だったということを。それだけで、物語は一変する。彼女たちの物語の幕裏に〝想像の余地〟が生まれてしまう。焼けた鉄の靴を履いて死ぬまで踊らされる実母を見つめる白雪姫の目は、どうなっていたのか。   (2021/12/21 02:42:32)

幼少時代の天容____きっと、それは未来の自分の姿であることを悟りながら、それを見つめていたんだ。お母さんは今も、お母さん自身がそんな「魔女」になってしまうのを耐えて、絶対に息子である僕を愛するのだと、毒林檎など盛ってたまるかと、同じことを繰り返してはならないのだと、きっと頑張っている。でも、お母さんは頑張りながら、もう既に僕に「良心」なる自我を植え付けようとしてしまっている。語り聞かせてくれる絵本。最初が白雪姫だった。それだけが僕に残ってた。それだけが唯一、腐毒のように僕に__「忌避」を与えてくれた。   (2021/12/21 02:43:17)

幼少時代の天容きっと、これだけが唯一、お母さんが無垢な「白雪姫」でいられた時に贈ってくれた、嘘偽りない〝ギフト〟なんだね。贈り物であり、毒の名でもあるギフト。でも、僕はもう知っている。貴女が次に僕に読むギフトは、毒林檎となるのだということを。貴女が僕へ望む自我も、貴女が望み通りにならない僕を見て涙する悲しげな表情も、すべてそこには潜んでいる。貴女自身が娘であったときに与えられ、そして子に与えるのを何より恐れた、毒林檎の一部が。毒林檎は、もう廻らない。「白雪姫」の運命は、もうおしまい。だから、僕は魔女になる。貴女の手によって堕ちるんじゃない。自分自身の力で__誰の手も借りないで、自分だけが誇れる高尚な自我を掴んでみせる。   (2021/12/21 02:43:39)

幼少時代の天容貴女が白雪姫の後に語り聞かせてくれた物語を、僕はそのまま受け取らずにどんどん自分の手で解釈を広げていった。そうして解釈していくうちに、イマジネイションが僕の中から次から次へと湧いていく。まるで、「物語の泉」のように。僕はこうして「想像の源泉」を得た。手に余るほどのアイデンティティ。僕はどれを選んだらいいのだろう。どれが最も僕を魅力的に彩ってくれるだろう。「悪役」の方が「主人公」や「英雄」より好きだった。自分の望みというものを持っていて、そのために全力で手を伸ばして、そして死んでいく。そんな彼らの遺した爪痕は、本当に魅力的だった。僕の生み出す物語の中の悪役も同じ。ああ、でもきっと悪役が魅力的なのは、彼らの「生きる意味」は死ぬ直前にこそ輝くから。悪役だけじゃない。皆の「おしまい」が、きっと最も色濃く魂が光を放つお星さまなんだ。ただ〝規範〟に身を捧げるだけの多くの主人公や英雄たちには無い__彼らは死してもつまらない__その、唯一無二のお星さまを、たまらなく好きになった。   (2021/12/21 02:43:54)

幼少時代の天容___紡ぐ。紡ぐ。紡いでは彼らの「おしまい」を、そこへ至る強い渇望を、己の自我とするために食す。自分に相応しい僕だけの自我を。おばあちゃんからお母さんへ受け継がれた毒林檎を、絶対に受け取らないために。お母さんが僕に自我を与えて操作をし、やがて僕をも子供に自我を与える存在へ成り果てる前に、既に僕は自分へ自我を与える「魔女」に。____魔女?魔女は人に魔法を施すものでしょう?それがおぞましい呪いであっても、美しい希望であっても。____この「生きる意味」を、〝彼ら〟に与えたらどうなるのだろう。同じ小学校。どうも、僕とは性格が合わなくて、友達になろうとしても出来なかった、幼い幼い、自我を模索している最中の可愛いあの子たち。   (2021/12/21 02:44:10)

幼少時代の天容そうだった。僕、ずっと友達ができなかった。彼らの笑いの沸点とか、やることなすことが、僕にはあんまり合わないみたいだったから。···本当は僕が達観してるフリをしていただけ。僕は皆みたいに運動もできない。勉強だってできない。自信がなくて、なるべく目立たないように地味な服を着て、わざとメガネまでかけて、黙って皆がはしゃいでいるのを遠くから見てるだけ。話しかけても、会話が合わないから。皆の提案してくる遊びが楽しめないから。···どんなに楽しもうと思っても、僕の中にはそういっと「定式化された楽しみを享受するな」なんていう尊大な気持ちが渦巻いていたから。皆が楽しいと思うから楽しい、というのは、本来なら普通に享受しても差し支えなかっただろうに。僕はもう···ただただ意固地になっていただけなのかもしれない。   (2021/12/21 02:44:38)

幼少時代の天容でも、僕の傍観してきた彼らは、そうやって自我を模索している段階なのだろうな。そうやって、成長段階で自分を構築していくんだろうな。少しずつ、皆と同じことをして、その中で皆と自分の違いを発見したら、そこから広げてきて____でも、もっと楽しくて、いい方法があるのかもしれない。そうだ、僕のアイデンティティ!僕はただ自分に魔法を施す魔女じゃない、皆に自我を提案して、「生きる意味」を見出させてあげる、そんな魔女になりたい!自分さがしに困っている子がいたら、僕が運命を与えてあげたい!さあ____   (2021/12/21 02:45:24)

幼少時代の天容物語を語ろう。楽しい遊び。名前は『舞台ゲーム』。一日、授業中にしゃべること、考えること、遊ぶこと、友達と話すこと、全部全部、僕が考えて台本を作ってみよう。お姫様になりたい?つまらないね。でもいいよ!そういう子は必要だから。きみはまずカフェテリアであの子と会って____大丈夫だよ。もう王子様も用意したから。好きなんだよね?気付いてたよ。ずっと見てきたから。__自分より身長の低い子をいじめるのが好きな君のこと、ずっと見ていたよ。強い自分が好きなんでしょう?わかってるよ。君にいい台本があるよ。____君はずっとあの子にいじめられていたんだよね。悔しいよね。悲しいよね。助けてもらいたいよね。だから、英雄を呼んできたよ。君は救われる役目を背負うだけ。大丈夫だよ。皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆、皆……みんな、これはただの『ごっこ』だから。また、明日には役は交換できるよ。色んな自分になりたいよね?色んな自分を見てみたいよね?みんな、明日は主役になったり、端役になったり。頑固な悪役だけは、ずっと居座るんだろうけどね。   (2021/12/21 02:45:28)

幼少時代の天容まるで皆の可能性を叶え、運命の林檎を与える魔女になったみたい。いいや、運命の林檎なんて言葉、まるでおばあちゃんやお母さんを思い出しちゃう。···皆の自我の器に雨を注いであげる「語り部」。そんな自我が、僕を説明してくれるんだね。友達の居なかった僕に、皆「次の役を教えて」ってせがんでくる。僕の名前なんて呼ばずに、それをまず先に言ってくるくらい、『僕は必要とされていた』。時にお礼を言いに来てくれる子もいた。「私はこんな風に生きていけばいいのね」って、自分の生きる意味を見出す子も表れた。____でも。そうやって与えてしまった運命は、もう僕のものじゃない。別に構わない。僕はもっと美味しい自我を選び取るんだから。けど、少し意固地になりすぎたかな。いいや···もう遅い。与えてしまったものは、二度と僕のオリジナルじゃない。じゃあ、僕は何を選び取ればいいんだろう?どんな運命を掴めば、自分だけの自己をもって、胸を張ってお母さんと「自分の望む人生を託したい子供」としてではなく、「一人の息子」として対面できるんだろう。__お腹が、すいたな   (2021/12/21 02:45:48)

幼少時代の天容- - - - - - - - - - - - - - - - -   (2021/12/21 02:45:58)

幼少時代の天容____無限に、オアシスのように溢れ出る。生まれた自我たちが自分を掠って世界へ流れていく感じがした。そして、物語には必ず「おしまい」がつきもの____。そうだった。「おしまい」を回収するまでが、「語り部」の役割でしょう? いじめっ子というのは、どこにだって例外なくいるもの。それは僕の世界にも例外ではない。子供の過ち。…でも足りない。滑稽な悪役じゃあナンセンス!最高の悪の瞬間と、最高のお仕置を__「Then, Johnny betrayed him, kicked, and made all classmates boo him forcibly.」____「"Stop! hassy villain, you must be kept from bully him!!! By me!!"」いじめ好きの彼に最高の結末を。ヒーローになりたがる彼に最高の見せ場を。   (2021/12/21 02:47:05)

幼少時代の天容「「「「Die!!!Die!!!!Get out!!!!Bullying that's crazy 's here!!!You can't be witch no longer!!!!Die Bitch!!!!!!」」」」   (2021/12/21 02:47:17)

幼少時代の天容__っ、ちょっとちょっと、皆、勝手なアドリブはダメ。黙って、見ているって、そう書いてあるでしょう?そうして、一度物語を締めくくって、そこから、僕の書いた物語の「おしまい」を回収して、僕だけのものにするはずなんだから。·····これじゃあ、僕の書いたオリジナルの「運命」とは全然違う____あれ?僕の書いた運命は、本当に僕が一から造り出したものなの?···違う。これは決してオリジナルのものではなく、ただ母から語り聞かされてきた数々の「物語」を自分の力で解釈して、それを混ぜ合わせただけの、幼子が何かを真似て作っただけの拙い粘土細工でしかない。じゃあ、贋物ってことだ。そんな贋物を···僕しか予想することの出来ない贋物が···初めて、「無視」された?僕の当然のように予想していた運命に反して、「全く新しい運命」が今、流れ出したの?物語は続く。じゃあ、この先は?わからない、わからない、知りたい、知りたい、クラック、クラック、クラック、クラック!!!!   (2021/12/21 02:47:36)

幼少時代の天容______クリック?   (2021/12/21 02:47:45)

幼少時代の天容あの子は、教室から飛び出した。僕は屋上まで後を追った。そうして、彼との最後の「おはなし」を始める。クラック_________そっか。それが君の「おしまい」なんだね。君は、最後にそんな意味を見出したんだね。僕に話して、入っていって、引き留めようとしたのに君は止まらなかった。それは、君が君だけの物語のために、突き進んだから·····そうなんだね。じゃあ·····僕が「おしまい」を迎えた君の、魂の物語を、僕の中に貰い受けてもいい·····?欲しいんだ。欲しくて、欲しくて、僕にはそれが必要で。だから、僕の中にそれを書き綴らせてよ。お願い·····泡となった人魚姫を風の精とした悲劇作家のように。そうして、その結末こそが、ただのアイデアじゃない、あなたの選んだ結末の先の、僕すら予想だにしない「未来」こそが···僕だけの「物語」として収穫される。君は煙って、居なくなってしまうんだろう?君の見出した君だけの物語は·····その唯一無二の生きる意味は、僕の選び取る自我として形成される。僕はそうやって、自分だけの物語を紡いでいく。僕の撒いた種が君の中で育ち、それを元に育った君の運命を僕だけのものとして語る、「語り部」として。   (2021/12/21 02:48:24)

幼少時代の天容やっとわかった。これが僕の生きる運命。これが__「語り部のはじまり」。やっと、お母さんと胸を張って笑い合える「綺麗な自我」に、一歩近づけた気がする。そっか。こうすればよかったんだね。贋物たる「物語の泉」から、僕は運命の雨を注ぐ。それが種のように育ち、やがて僕の予想のつかない「おしまい」を迎えた時、僕はそうして熟したそれを「収穫」する。それが僕の、誰のものでもない僕だけの「物語」__「自我」となるのだから。語りましょう、語りましょう________ああ、またここに、いい「おしまい」が。   (2021/12/21 02:48:49)

幼少時代の天容クラック____そんな。残念だ。もう、演じ疲れたのかな?自分で望んだアイデンティティなのに。こんな結末、知らなかった?ここは物語の世界。でも君にチャンスはある。自分の望みを体現するんだ。君を中学で立派な成績を残せるように、ここから頑張る台本も用意してある。そうして成長して、誰にも負けない強さを身につける。そんな自我なんてどこにも使い古されて···でも、君にとっては有用なはずだからね。きっと役に立つ。きっと高校へ行っても、大学へ行っても、君は支配されない。むしろずっと、合法的に人から搾り取れる立場に上り詰める可能性が高いんだよ?そのために君は英雄に負けただけ。ほら、僕がついてるよ。だから「頑張ろう」?「頑張れ」、「頑張れ」、「頑張れ」、「頑張れ」_______   (2021/12/21 02:49:04)

幼少時代の天容そっか。それが君の「おしまい」なんだね。それでも、物語は流れていく。「おしまい」を迎えた君の、魂の物語を書き綴らせて。寒空の下凍え死んだマッチを売る少女に最期の篝火をみせた悲劇作家のように。そうして、その結末こそが、ただのアイデアじゃない、あなたの選んだ結末の先の、僕すら予想だにしない「未来」こそが、僕が最も好き好んで自分だけの自我として食す唯一無二の「物語」なんだよ。________こうして、「語り部」を騙った「悪辣な魔女」は、自分だけの自我を自らの水瓶に注ぎ込むように収穫していきました。けれど、そんな魔女がとある白鳥に誘拐され、そしてある意志をもった醜悪な悪魔のような存在に、いままで集めてきたすべての自我を尽く潰され__そうして潰えかけた自我を修繕するために、彼が最も侮蔑していたはずの「ただ諦めなかっただけの英雄たち」を利用し、「それでも諦めなかった英雄」としての自我で己を一時的に染め上げるようになるのは、また別のお話。   (2021/12/21 02:50:37)

幼少時代の天容そんな苦肉の策で、潰えかけの中でも唯一残った最も「在り来り」な自我をもとに自分のアイデンティティを塗り替えて抵抗した結果、悪魔によって下された仮初の「猶予」。空になった瓶に慈雨が注ぎ込み、「亡霊」の仮面を被り、星の綺麗な学園へと入学するようになるのも、また別のお話。温室へ引き寄せられたひとつの運命が、「綺麗な自我」そのものを自ら否定することとなり、「語り部」の再起は果たされなくなり、その「悪辣な魔女」を過去のものとした青年が、自分は「それでも生きた人間だ」と決意を固めることのできた清らかなる青年が、何を思い出し、そして自らの過ちとどう向き合っていくこととなるのかも、また別のお話。____はつかねずみがやってきた。おはなしは、これでおしまい。)   (2021/12/21 02:52:52)

おしらせ幼少時代の天容さんが退室しました。  (2021/12/21 02:52:56)

おしらせ笹原瑞稀 ◆vHKMXzxencさんが入室しました♪  (2021/12/22 22:43:48)

笹原瑞稀ピアノ、弾き続けるよ。何でかは分からないけど、私には、これしかないって思うから。でも、私より上手な人が出てきたから、もう弾かなくても良いよね。   (2021/12/22 22:51:12)

笹原瑞稀……   (2021/12/22 22:51:27)

笹原瑞稀お姉ちゃん、私、おかしいのかな?   (2021/12/22 22:51:57)

おしらせ笹原瑞稀 ◆vHKMXzxencさんが退室しました。  (2021/12/22 22:52:00)

おしらせ朝霧 羽鳥さんが入室しました♪  (2021/12/26 20:08:02)

朝霧 羽鳥放課後の夜に一人さてと、と一言言ってからいつも通りローブとコートを羽織り革靴を履いて2ヶ所に向かう。1つは自分が牧師を務めている教会。そこには大勢の家族が出迎える。そこでは自分の伴奏でミサと共に祈りを捧げる特別な儀式を行う。これは何度迎えても心が僅かに弾む物で。そのお終いにはささやかなプレゼントを贈る。勿論子供達もその家族も大喜びだ。笑顔を見ていつも思う。この時間が続けば良いのに…と。全ての家族を見送った後もう1ヶ所に向かう。その場所が問題なのだ。何故ならその場所はお墓なのだから。   (2021/12/26 20:13:41)

朝霧 羽鳥聖夜の夜には相応しくないだろう場所で本来生まれる予定だった名前が刻まれている墓の前で静かに祈る。そして伴奏がないクリスマスキャロルを歌い後は…ひたすら懺悔するのみ。もしこの世にサンタがいるのだとしたら…みんなには祝福を私に罰を。そうでもしないと私は贖いも償いも出来ない程の罪を犯したのだから。そうして一通り祈った後空を見上げると雪が降っていた。「ホワイトクリスマスですか…つくづく運が良いのか悪いのか…」そう呟いて帰路に着くのだった。   (2021/12/26 20:19:04)

朝霧 羽鳥((羽鳥先生のクリスマスの過ごし方。   (2021/12/26 20:19:44)

おしらせ朝霧 羽鳥さんが退室しました。  (2021/12/26 20:19:57)

おしらせ天容 レイスさんが入室しました♪  (2021/12/29 02:19:11)

天容 レイス((クリスマスifストーリー『その慈雨の先に』https://uranai.nosv.org/u.php/novel/ChristmaWraith/____これは、「かわる」物語。   (2021/12/29 02:20:18)

おしらせ天容 レイスさんが退室しました。  (2021/12/29 02:20:20)

おしらせ泰杯 或斗さんが入室しました♪  (2021/12/30 00:39:30)

泰杯 或斗____子供というのは空っぽの杯だ。多少生まれつき形や素材の違いはあれど、重要なのは中身だ。周りに中身を注がれてそれぞれの杯になる。ほとんど人は色々なものが混ぜられて豊かな杯になる。純粋に1つのものだけを注がれて、透き通っている人間も珍しいがいなくもない(先輩のような人を指すと思うんだ。だから透き通っている人間ってそれをごっそり抜かれてしまうと何もなくなってしまう。だから危ういけども一色の透き通った人間は美しいのだ)。豊かな杯も魅力的であるしそれの価値があって美しい。しかし一色の杯というのは統一されてそれ特有の美しさを放つのだ。きっと僕は……毒を注がれて、毒によって一色になった杯だったのだ。…いや、これは適切ではない。言い換えよう。"毒が注がれることで無理やり作られた脆くて壊れやすい杯。"……これが適切だろう。そしてこれが…僕の今まで。   (2021/12/30 00:40:48)

泰杯 或斗「メディアの毒の杯」   (2021/12/30 00:41:26)

泰杯 或斗きっと母はこう思っているのだろう。「毒で言うことを聞き、毒で静かになる、死ななければいくら実験してもいい純粋な実験台(モルモット)」気づいたのは最近だ。17年間気づかないなんて僕はバカだった。いや、無意識に目を反らしていたんだ。自分は母から愛されてるって。あんなに看病してるのだって、母は自分の症状を見たかっただけなのに。…母は自分を使って男を誘惑する口実にしたかっただけなのに。信じたかった。まだ、料理が母は苦手なんだと。でも、証明されてしまった。銀食器はジャムにつければ黒ずむ。ああ、これが毒でないというならなんだ。ピースがカチカチと当てはまる。いつも母の料理を食べた日が具合が悪かった。母はいっつも僕の面倒を見てくれたが、いつも確かに"体温"それと"脈を見ていた"。なぜ自分が母の料理を食べないとバレた?それは"具合が悪くならないとおかしい"からだったわけだ。今母が付き合っている男性。きっかけは"僕の病弱と母の境遇で同情した"だったのだ。そして何より一番の証拠は……"母の本棚には毒の本がたくさんあった。"毒が入っているのならば、絶対に気づく。   (2021/12/30 00:41:56)

2021年11月20日 22時14分 ~ 2021年12月30日 00時41分 の過去ログ
【BL】私立ステラ学園/ソロル部屋/成りチャ
現在のルーム
過去ログ一覧
▲このページの先頭に戻る


[保護された通信(SSL https)を利用する]

クッキーの使用について

(C)2009-2024 ミナコイチャット <info@3751chat.com>